JP2007524664A - イオン性液体の蒸留 - Google Patents

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Abstract

本発明は、イオン性液体の蒸留方法であって、一工程において、大気圧と同じか又は大気圧より低い圧力に調整し、そして更なる工程において、60℃〜350℃の範囲の温度に加熱する方法に関する。該方法は、特にイオン性液体の精製のために用いられる。

Description

本発明は、イオン性液体の蒸留方法及びその使用に関する。
イオン性液体は、例えば化学反応の実施において溶剤としての重要性が増してきている。Peter Wasserscheidtは、Chemie in unserer Zeit 37 (2003) Nr. 1, Seiten 52-63にて、多相触媒反応のためのイオン性液体の使用に関する概要を述べている。その際に、溶剤として使用する場合のイオン性液体の利点として、イオン性液体の測定不可能な低い蒸気圧に基づいて溶剤が蒸発しないことを挙げている。
イオン性液体を化学反応の実施に使用する場合に、使用されるイオン性液体の純度が非常に重要となる。不純物は、例えば化学反応の経過に一般的に悪影響を及ぼす。従って、例えばP. Tyson他によってElectrochemical Society Proceedings, vol. 99-41, Seite 161-168において、液相水素化及びスズキ反応で塩化物含有イオン性液体を使用する際の問題を指摘している。従って、イオン性液体の製造において、所望の液体の純度に対して高い要求が課されている。
イオン性液体は、本発明の範囲においては、低温で、有利には100℃未満でも液状の状態にある塩である。
本発明の課題は、イオン性液体の精製のための工業的に使用可能な方法を開発することである。
イオン性液体中には、カチオンと、アニオンと、そして例えばアニオンのカチオンによるプロトン化もしくはアルキル化によって生ずる中性分子が平衡状態で存在することが明らかにされている。
そのアルキル化において、恐らくは、有利にはカチオンのヘテロ原子に結合されている正電荷のアルキル基はアニオンに移行する。ヘテロ原子は、例えば窒素、酸素、リン又は硫黄である。この場合に好適なアルキルはC〜C18−アルキルであり、有利なアルキルはC〜C10−アルキルであり、特に有利にはC〜C−アルキルであり、正電荷のアルキル基としてはCH が殊に好ましい。それに対して、プロトン化においては、プロトンがカチオンのヘテロ原子からアニオンへと移行する。
前記課題は、イオン性液体の蒸留方法において、第一の工程で、大気圧と同じ圧力か又は大気圧より低い圧力に調整し、そして第二の工程で、イオン性液体を60℃〜350℃の範囲の温度に加熱する方法によって解決される。
有利な実施態様において、イオン性液体中には、カチオンと、アニオンと、そして特にアニオンのカチオンによるプロトン化もしくはアルキル化によって生ずる中性分子が平衡状態で存在する。
更なる有利な変法においては、蒸留において、易揮発性の中性分子が少なくとも留去される。
イオン性液体は測定可能な蒸気圧を有さないにも拘わらず、該液体は<1バールの圧力、有利には<200ミリバールの圧力、より有利には<50ミリバールの圧力、殊に有利には<5ミリバールの圧力で、かつ60℃〜350℃の範囲、有利には100℃〜350℃の範囲、特に150℃〜350℃の範囲の底部温度で蒸留できることが明らかにされた。
有利な実施態様では、易揮発性の中性分子の分離によってその分子を効果的に回収する。こうして回収された分子を、例えば後ほど、同種のイオン性液体又は異種のイオン性液体の製造のために再利用することができる。
特に有利な実施態様では、イオン性液体の両方の中性分子を留去し、そして後ほど受容器中で再び同様のイオン性液体に再結合させる。イオン性液体の中性分子の選択的な分離と凝縮後の受容器中でのその再結合によって、イオン性液体は高い純度で得られる。
イオン性液体は、本発明の範囲では、一般式
[A] [Y]n−
[式中、nは、1、2、3又は4である]の塩である。
イオン性液体のカチオン[A] の形成のために適した化合物は、例えばDE10202838号A1から公知である。従って、かかる化合物は、酸素原子、リン原子、硫黄原子又は、特に窒素原子を、例えば少なくとも1個の窒素原子、有利には1〜10個の窒素原子、特に有利には1〜5個の窒素原子、殊に有利には1〜3個の窒素原子、特に1〜2個の窒素原子を有してよい。場合によりまた、他のヘテロ原子、例えば酸素原子、硫黄原子又はリン原子が含まれていてよい。窒素原子は、イオン性液体のカチオンにおける正電荷の好適な担体であり、それにより平衡状態でプロトンもしくはアルキル基がアニオンに移行でき、そうして電気的に中性な分子が生ずる。
少なくとも1個の窒素原子と、場合により1個の酸素原子又は硫黄原子を有する少なくとも1個の5員ないし6員の複素環を有する化合物、特に有利には、1個、2個又は3個の窒素原子と1個の硫黄原子又は酸素原子を有する、特に2個の窒素原子を有することが好ましい少なくとも1個の5員ないし6員の複素環を有する化合物が好ましい。
特に有利な化合物は、1000g/モル未満のモル質量を有する化合物、殊に有利には500g/モル未満のモル質量を有する化合物、特に250g/モル未満のモル質量を有する化合物である。
更に、かかる化合物はカチオンの形成のために好ましく、該化合物は、式(Ia)〜(Ir)
Figure 2007524664
Figure 2007524664
[式中、置換基及び係数は以下の意味を有する:
、R、R、R、R及びRは、それぞれ互いに無関係に、水素、C〜C18−アルキル、1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよいC〜C18−アルキル、C〜C14−アリール、C〜C12−シクロアルキル又は5員ないし6員の、酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を有する複素環であるか、又はそれらの2つが一緒になって、不飽和、飽和又は芳香族のかつ1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよい環を形成し、その際、前記基はそれぞれ更に官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよい]の化合物並びに前記構造を有するオリゴマーもしくはポリマーから選択される。
その式中で、官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C18−アルキルは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、ベンジル、1−フェニルエチル、α,α−ジメチルベンジル、ベンゾヒドリル、p−トリルメチル、1−(p−ブチルフェニル)−エチル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、p−メトキシベンジル、m−エトキシベンジル、2−シアノエチル、2−シアノプロピル、2−メトキシカルボンエチル(2-Methoxycarbonethyl)、2−エトキシカルボニルエチル、2−ブトキシカルボニルプロピル、1,2−ジ(メトキシカルボニル)−エチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、ジエトキシメチル、ジエトキシエチル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシプロピル、2−オクチルオキシエチル、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、2−メトキシイソプロピル、2−エトキシエチル、ブチルチオメチル、2−ドデシルチオエチル、2−フェニルチオエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、6−ヒドロキシヘキシル、2−アミノエチル、2−アミノプロピル、4−アミノブチル、6−アミノヘキシル、2−メチルアミノエチル、2−メチルアミノプロピル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、6−メチルアミノヘキシル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、6−ジメチルアミノヘキシル、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルエチル、2−フェノキシエチル、2−フェノキシプロピル、3−フェノキシプロピル、4−フェノキシブチル、6−フェノキシヘキシル、2−メトキシエチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、6−メトキシヘキシル、2−エトキシエチル、2−エトキシプロピル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル又は6−エトキシヘキシルを意味する。
1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよいC〜C18−アルキルは、例えば5−ヒドロキシ−3−オキサペンチル、8−ヒドロキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−ヒドロキシ−4−オキサヘプチル、11−ヒドロキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−ヒドロキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−ヒドロキシ−5−オキサ−ノニル、14−ヒドロキシ−5,10−オキサ−テトラデシル、5−メトキシ−3−オキサ−ペンチル、8−メトキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−メトキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−メトキシ−4−オキサ−ヘプチル、11−メトキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−メトキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−メトキシ−5−オキサ−ノニル、14−メトキシ−5,10−オキサ−テトラデシル、5−エトキシ−3−オキサ−ペンチル、8−エトキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−エトキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−エトキシ−4−オキサ−ヘプチル、11−エトキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−エトキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−エトキシ−5−オキサ−ノニル又は14−エトキシ−5,10−オキサ−テトラデシルを意味する。
2つの基が1つの環を形成するのであれば、これらの基は一緒になって、例えば縮合された構成要素として、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキサ−1,3−プロピレン、2−オキサ−1,3−プロペニレン、1−アザ−1,3−プロペニレン、1−C〜C−アルキル−1−アザ−1,3−プロペニレン、1,4−ブタ−1,3−ジエニレン、1−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレン又は2−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレンを意味してよい。
隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又はイミノ基の数は、基本的に制限はなく、制限があっても基の大きさ又は環構成要素の大きさによる自動的なものである。一般に、その数は、それぞれの基において5以下、有利には4以下、又は殊に有利には3以下である。更に、2つのヘテロ原子の間には、一般に少なくとも1つ、有利には少なくとも2つの炭素原子が存在する。
置換及び非置換のイミノ基は、例えばイミノ基、メチルイミノ基、イソプロピルイミノ基、n−ブチルイミノ基又はt−ブチルイミノ基であってよい。
概念“官能基”とは、例えばカルボキシ、カルボキサミド、ヒドロキシ、ジ−(C〜C−アルキル)−アミノ、C〜C−アルキルオキシカルボニル、シアノ又はC〜C−アルコキシを表すことが望ましい。この場合に、C〜C−アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル又はt−ブチルである。
官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C14−アリールは、例えばフェニル、トリル、キシリル、α−ナフチル、β−ナフチル、4−ジフェニリル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、ジエチルフェニル、イソプロピルフェニル、t−ブチルフェニル、ドデシルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、エトキシフェニル、ヘキシルオキシフェニル、メチルナフチル、イソプロピルナフチル、クロロナフチル、エトキシナフチル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−もしくは4−ニトロフェニル、2,4−もしくは2,6−ジニトロフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−アセチルフェニル、メトキシエチルフェニル又はエトキシメチルフェニルを意味する。
官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C12−シクロアルキルは、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ジエチルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、メトキシシクロヘキシル、ジメトキシシクロヘキシル、ジエトキシシクロヘキシル、ブチルチオシクロヘキシル、クロロシクロヘキシル、ジクロロシクロヘキシル、ジクロロシクロペンチル並びに飽和又は不飽和の二環系、例えばノルボルニル又はノルボルネニルを意味する。
相応の基によって置換されていてよい5員ないし6員の、酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を有する複素環は、例えばフリル、チオフェニル、ピリル、ピリジル、インドリル、ベンゾキサゾリル、ジオキソリル、ジオキシル、ベンゾイミダゾリル、ジメチルピリジル、メチルキノリル、ジメチルピリル、メトキシフリル、ジメトキシピリジル、ジフルオロピリジル、メチルチオフェニル、イソプロピルチオフェニル又はt−ブチルチオフェニルを意味する。
有利には、R、R、R、R、R及びRは、互いに無関係に、水素、メチル、エチル、n−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−シアノエチル、2−(メトキシカルボニル)−エチル、2−(エトキシカルボニル)−エチル、2−(n−ブトキシカルボニル)−エチル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ及びクロロである。
特に有利なピリジン(Ia)は、基R〜Rのうち1つがメチル、エチル又はクロロであり、かつ全ての他の基が水素であるピリジンであるか、又は基Rがジメチルアミノであり、かつ全ての他の基が水素であるピリジンであるか、又は全ての基が水素であるピリジンであるか、又は基Rがカルボキシ又はカルボキサミドであり、かつ全ての他の基が水素であるピリジンであるか、又は基R及びR又はR及びRが1,4−ブタ−1,3−ジエニレンであり、かつ全ての他の基が水素であるピリジンである。
特に有利なピリダジン(Ib)は、基R〜Rがメチル又はエチルであり、かつ全ての他の基が水素であるピリダジンであるか、又は全ての基が水素であるピリダジンである。
特に有利なピリミジン(Ic)は、基R〜Rが水素又はメチルであり、かつ基Rが水素、メチル又はエチルであるピリミジンであるか、又は基R及びRがメチルであり、Rが水素であり、かつRが水素、メチル又はエチルであるピリミジンである。
特に有利なピラジン(Id)は、基R〜Rが全てメチルであるピラジンであるか、又は全ての基が水素であるピラジンである。
特に有利なイミダゾール(Ie)は、Rが互いに無関係にメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−オクチル、2−ヒドロキシエチル又は2−シアノエチルから選択され、かつR〜Rが互いに無関係に水素、メチル又はエチルを意味するイミダゾールである。
特に有利な1H−ピラゾール(If)は、Rが互いに無関係に水素、メチル又はエチルから選択され、R、R及びRが水素又はメチルから選択される1H−ピラゾールである。
特に有利な3H−ピラゾール(Ig)は、Rが互いに無関係に水素、メチル又はエチルから選択され、R、R及びRが水素又はメチルから選択される3H−ピラゾールである。
特に有利な4H−ピラゾール(Ih)は、R〜Rが互いに無関係に水素又はメチルから選択される4H−ピラゾールである。
特に有利な1−ピラゾリン(Ii)は、R〜Rが互いに無関係に水素又はメチルから選択される1−ピラゾリンである。
特に有利な2−ピラゾリン(Ij)は、Rが互いに無関係に水素、メチル、エチル又はフェニルから選択され、かつR〜Rが水素又はメチルから選択される2−ピラゾリンである。
特に有利な3−ピラゾリン(Ik)は、R又はRが互いに無関係に水素、メチル、エチル又はフェニルから選択され、かつR〜Rが水素又はメチルから選択される3−ピラゾリンである。
特に有利なイミダゾリン(Il)は、R又はRが互いに無関係に水素、メチル、エチル、n−ブチル又はフェニルから選択され、かつR又はRが水素、メチル又はエチルから選択され、かつR又はRが水素又はメチルから選択されるイミダゾリンである。
特に有利なイミダゾリン(Im)は、R又はRが互いに無関係に水素、メチル又はエチルから選択され、かつR〜Rが水素又はメチルから選択されるイミダゾリンである。
特に有利なイミダゾリン(In)は、R、R又はRが互いに無関係に水素、メチル又はエチルから選択され、かつR〜Rが水素又はメチルから選択されるイミダゾリンである。
特に有利なチアゾール(Io)又はオキサゾール(Ip)は、Rが互いに無関係に水素、メチル、エチル又はフェニルから選択され、かつR又はRが水素又はメチルから選択されるチアゾール又はオキサゾールである。
特に有利な1,2,4−トリアゾール(Iq)は、R又はRが互いに無関係に水素、メチル、エチル又はフェニルから選択され、かつRが水素、メチル又はフェニルから選択される1,2,4−トリアゾールである。
特に有利な1,2,3−トリアゾール(Ir)は、Rが互いに無関係に水素、メチル又はエチルから選択され、かつR又はRが水素又はメチルから選択される1,2,3−トリアゾール又はR及びRが1,4−ブタ−1,3−ジエニレンであり、かつ全ての他の基が水素である1,2,3−トリアゾールである。
前述の複素環のうち、ピリジン及びイミダゾールが好ましい。
カチオンの形成のために殊に有利な化合物は、3−クロロピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2−エチル−4−アミノピリジン、2−メチルピリジン、2−エチルピリジン、2−エチル−6−メチルピリジン、キノリン、イソキノリン、ピリジン、1−C〜C−アルキルイミダゾール、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−n−ブチルイミダゾール、1,4,5−トリメチルイミダゾール、1,4−ジメチルイミダゾール(1,4-Diemethylimidazol)、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、1−ブチル−2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、1−n−ペンチルイミダゾール、1−n−ヘキシルイミダゾール、1−n−オクチルイミダゾール、1−(2′−アミノエチル)−イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−ビニルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、1−(2′−シアノエチル)イミダゾール及びベンゾトリアゾールである。特に、1−n−ブチルイミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルピリジン及び2−エチルピリジンが好ましい。
更に、式(II)
NR (II)
[式中、
、R及びRは、それぞれ互いに無関係に、C〜C18−アルキル、1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよいC〜C18−アルキル、C〜C14−アリール又はC〜C12−シクロアルキル又は5員ないし6員の、酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を有する複素環であるか、又はそれらの2つが一緒になって、不飽和、飽和又は芳香族のかつ1つ又は複数の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよい環を形成し、その際、前記基はそれぞれ官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいが、但し、3つの基R、R及びRの少なくとも2つは異なっていて、かつ基R、R及びRは一緒になって、少なくとも8個、有利には少なくとも10個、特に有利には少なくとも12個、殊に有利には少なくとも13個の炭素原子を有する]の第三級アミンが適している。
有利には、R、R及びRは、それぞれ互いに無関係に、C〜C18−アルキル、C〜C12−アリール又はC〜C12−シクロアルキルであり、特に有利にはC〜C18−アルキルであり、その際、前記の基は、それぞれ官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよい。
それぞれの基のための例は既に挙げたものである。
有利には、基R、R及びRは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル(n−アミル)、2−ペンチル(s−アミル)、3−ペンチル、2,2−ジメチル−プロピ−1−イル(ネオペンチル)、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、α,α−ジメチルベンジル、フェニル、トリル、キシリル、α−ナフチル、β−ナフチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
2つの基R、R及びRが1つの鎖を形成するのであれば、それは、例えば1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレンであってよい。
式(II)の第三級アミンのための例は、ジエチル−n−ブチルアミン、ジエチル−t−ブチルアミン、ジエチル−n−ペンチルアミン、ジエチル−ヘキシルアミン、ジエチル−オクチルアミン、ジエチル−(2−エチルヘキシル)−アミン、ジ−n−プロピル−ブチルアミン、ジ−n−プロピル−n−ペンチルアミン、ジ−n−プロピルヘキシルアミン、ジ−n−プロピル−オクチルアミン、ジ−n−プロピル−(2−エチルヘキシル)−アミン、ジ−イソプロピル−エチルアミン、ジ−イソプロピル−n−プロピルアミン、ジ−イソプロピル−ブチルアミン、ジ−イソプロピル−ペンチルアミン、ジ−イソプロピル−ヘキシルアミン、ジ−イソプロピル−オクチルアミン、ジ−イソプロピル−(2−エチルヘキシル)−アミン、ジ−n−ブチル−エチルアミン、ジ−n−ブチル−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン、ジ−n−ブチル−ヘキシルアミン、ジ−n−ブチル−オクチルアミン、ジ−n−ブチル−(2−エチルヘキシル)−アミン、N−n−ブチル−ピロリジン、N−s−ブチル−ピロジジン(N-sek-Butyl-pyrrodidin)、N−t−ブチル−ピロリジン、N−n−ペンチル−ピロリジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジ−n−ブチルシクロヘキシルアミン、N−n−プロピル−ピペリジン、N−イソプロピルピペリジン、N−n−ブチル−ピペリジン、N−s−ブチル−ピペリジン、N−t−ブチル−ピペリジン、N−n−ペンチル−ピペリジン、N−n−ブチルモルホリン、N−s−ブチルモルホリン、N−t−ブチルモルホリン、N−n−ペンチルモルホリン、N−ベンジル−N−エチル−アニリン、N−ベンジル−N−n−プロピル−アニリン、N−ベンジル−N−イソプロピル−アニリン、N−ベンジル−N−n−ブチル−アニリン、N,N−ジメチル−t−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジ−n−ブチル−p−トルイジン、ジエチルベンジルアミン、ジ−n−プロピルベンジルアミン、ジ−n−ブチルベンジルアミン、ジエチルフェニルアミン、ジ−n−プロピルフェニルアミン及びジ−n−ブチルフェニルアミンである。
有利な第三級アミン(II)は、ジ−イソプロピル−エチルアミン、ジエチル−t−ブチルアミン、ジ−イソプロピル−ブチルアミン、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン、N,N−ジ−n−ブチルシクロヘキシルアミン並びにペンチル異性体からの第三級アミンである。
特に有利な第三級アミンは、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン及びペンチル異性体からの第三級アミンである。
同様に有利で本発明により使用できるが、既に挙げたものとは異なり、3個の同じ基を有する第三級アミンは、トリアリルアミンである。
イオン性液体のアニオン[Y]n−は、例えばフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、亜硫酸イオン、亜硫酸水素イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン、ホウ酸イオン、ホウ酸水素イオン、ホウ酸二水素イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、テトラクロロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、ヘキサフルオロヒ酸イオン、フルオロスルホン酸イオン、ジクロロ銅酸イオン、トリクロロ亜鉛酸イオン、四臭化アルミニウムイオン並びに塩化アルミニウムイオン(AlCl 、AlCl 、AlCl10 )である。
更に、R−COO、R−OCOO、R−SO 、R−OSO 、R−PO 2−、R−R−PO 、R−BO 2−、R−R−BO 、B(OR)(OR)(OR)(OR、(R−SOから選択されるアニオンが好ましい。
前記式中、R、R、R及びRは、それぞれ互いに無関係に、水素、C〜C18−アルキル、1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよいC〜C18−アルキル、C〜C14−アリール、C〜C12−シクロアルキルを意味し、その際、前記基は、それぞれ更に官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよい。
前記式中、官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C18−アルキルは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、ベンジル、1−フェニルエチル、α,α−ジメチルベンジル、ベンゾヒドリル、p−トリルメチル、1−(p−ブチルフェニル)−エチル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、p−メトキシベンジル、m−エトキシベンジル、2−シアノエチル、2−シアノプロピル、2−メトキシカルボンエチル、2−エトキシカルボニルエチル、2−ブトキシカルボニルプロピル、1,2−ジ(メトキシカルボニル)−エチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、ジエトキシメチル、ジエトキシエチル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシプロピル、2−オクチルオキシエチル、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、2−メトキシイソプロピル、2−エトキシエチル、ブチルチオメチル、2−ドデシルチオエチル、2−フェニルチオエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、6−ヒドロキシヘキシル、2−アミノエチル、2−アミノプロピル、4−アミノブチル、6−アミノヘキシル、2−メチルアミノエチル、2−メチルアミノプロピル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、6−メチルアミノヘキシル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、6−ジメチルアミノヘキシル、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルエチル、2−フェノキシエチル、2−フェノキシプロピル、3−フェノキシプロピル、4−フェノキシブチル、6−フェノキシヘキシル、2−メトキシエチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、6−メトキシヘキシル、2−エトキシエチル、2−エトキシプロピル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル又は6−エトキシヘキシルを意味する。
1つ又は複数の隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されていてよいC〜C18−アルキルは、例えば5−ヒドロキシ−3−オキサペンチル、8−ヒドロキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−ヒドロキシ−4−オキサヘプチル、11−ヒドロキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−ヒドロキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−ヒドロキシ−5−オキサ−ノニル、14−ヒドロキシ−5,10−オキサ−テトラデシル、5−メトキシ−3−オキサ−ペンチル、8−メトキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−メトキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−メトキシ−4−オキサ−ヘプチル、11−メトキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−メトキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−メトキシ−5−オキサ−ノニル、14−メトキシ−5,10−オキサ−テトラデシル、5−エトキシ−3−オキサ−ペンチル、8−エトキシ−3,6−ジオキサ−オクチル、11−エトキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシル、7−エトキシ−4−オキサ−ヘプチル、11−エトキシ−4,8−ジオキサ−ウンデシル、15−エトキシ−4,8,12−トリオキサ−ペンタデシル、9−エトキシ−5−オキサ−ノニル又は14−エトキシ−5,10−オキサ−テトラデシルを意味する。
2つの基が1つの環を形成するのであれば、これらの基は一緒になって、例えば縮合された構成要素として、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキサ−1,3−プロピレン、2−オキサ−1,3−プロペニレン、1−アザ−1,3−プロペニレン、1−C〜C−アルキル−1−アザ−1,3−プロペニレン、1,4−ブタ−1,3−ジエニレン、1−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレン又は2−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレンを意味してよい。
隣接していない酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又はイミノ基の数は、基本的に制限はなく、制限があっても基の大きさ又は環構成要素の大きさによる自動的なものである。一般に、その数は、それぞれの基において5以下、有利には4以下、又は殊に有利には3以下である。更に、2つのヘテロ原子の間には、一般に少なくとも1つ、有利には少なくとも2つの炭素原子が存在する。
置換及び非置換のイミノ基は、例えばイミノ基、メチルイミノ基、イソプロピルイミノ基、n−ブチルイミノ基又はt−ブチルイミノ基であってよい。
概念“官能基”とは、例えばカルボキシ、カルボキサミド、ヒドロキシ、ジ−(C〜C−アルキル)−アミノ、C〜C−アルキルオキシカルボニル、シアノ又はC〜C−アルコキシを表すことが望ましい。この場合に、C〜C−アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル又はt−ブチルである。
官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C14−アリールは、例えばフェニル、トリル、キシリル、α−ナフチル、β−ナフチル、4−ジフェニリル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、ジエチルフェニル、イソプロピルフェニル、t−ブチルフェニル、ドデシルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、エトキシフェニル、ヘキシルオキシフェニル、メチルナフチル、イソプロピルナフチル、クロロナフチル、エトキシナフチル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−もしくは4−ニトロフェニル、2,4−もしくは2,6−ジニトロフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−アセチルフェニル、メトキシエチルフェニル又はエトキシメチルフェニルを意味する。
官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてよいC〜C12−シクロアルキルは、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ジエチルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、メトキシシクロヘキシル、ジメトキシシクロヘキシル、ジエトキシシクロヘキシル、ブチルチオシクロヘキシル、クロロシクロヘキシル、ジクロロシクロヘキシル、ジクロロシクロペンチル並びに飽和又は不飽和の二環系、例えばノルボルニル又はノルボルネニルを意味する。
イオン性液体中にはカチオン並びにアニオンが存在する。イオン性液体内では、カチオンからプロトン又はアルキル基がアニオンへと移行する。それによって、2つの中性分子が生成する。この場合に、アニオンと、カチオンと、2つの中性分子が存在するという平衡状態が生ずる。
イオン性液体中に平衡状態で存在する中性分子は、イオン性液体から留去することができる。それによって、イオン性液体内の平衡状態が影響を受ける。その影響によって、再びアニオンはカチオンによってプロトン化もしくはアルキル化され、そうして平衡状態が再び生ずる。この機構により、イオン性液体の蒸留が可能となる。
有利な一実施態様では、留去された分子を凝縮し、そして受容器中に収集する。加熱によって凝縮物は再びイオン性液体に変わる。
有利には、蒸留によって得られるそのイオン性液体もしくは液体成分は不純物を含まない。
留去された分子の1つが易揮発性であれば、その分子は受容器中で凝縮しない可能性がある。このように、成分のうち1つのみを効果的に回収することができる。このことは、蒸留もしくは凝縮に際しての適切な温度制御及び/又は圧力制御によって受容器中で意図的かつ効果的にも制御することができる。こうして回収された成分は、同様に高純度で存在し、後に再びイオン性液体の製造のために使用することができる。
イオン性液体の蒸留によって、イオン性液体を精製あるいは再循環させることが可能である。また、アニオン又はカチオンの成分をイオン性液体から電荷的に中性な形で再回収するといった可能性も生ずる。
少量のイオン性液体の蒸留において、その蒸留は有利にはガラスフラスコから蒸留ブリッジを介して行われる。特に当業者に実験室用で知られる一般的な蒸留装置の一つが適している。
断続的な蒸留では、イオン性液体をポットスチル(Destillierblase)中に装入し、そこで沸点温度に加熱し、そして部分的に蒸発させることができる。イオン性液体から蒸発した中性分子をポットスチルから取り出し、凝縮冷却器中で凝縮させ、冷却し、そして蒸留物受容器に受けることができる。蒸留物受容器中で、分離された分子を(両方の成分種に移行するならば)再びイオン性液体に一緒にすることができる。
イオン性液体の連続的な蒸留のために、イオン性液体を有利には蒸留塔の塔底物として添加する。蒸発した成分を有利には塔頂部を介して取り出す。引き続き塔頂部を介して取り出された成分を有利には熱交換器中で凝縮させ、有利には受容器中に収集する。
イオン性液体の蒸留のために使用される蒸留装置は、有利には、イオン性液体が周囲から密閉されている、従って例えば蒸留装置中で真空を生ずることができるように構成されている。
底部物の加熱は、例えば電気的に又は加熱媒体によって行うことができる。加熱媒体としては、例えば蒸気、サーマルオイル又は塩溶融物が適している。
実施例
実施例1
EMIM Clの蒸留
250mlのガラスフラスコ中にイオン性液体EMIM Clを充填する。そこではEMIMは1−メチルイミダゾールと1−エチルイミダゾールとの混合物である。蒸留ブリッジを介して該液体を59℃の転移温度で2.4ミリバールの圧力で完全に留去する。底部温度は、その際、215℃である。
蒸留に際して生ずる塩化メチルもしくは塩化エチルは凝縮されない。蒸留物を1H NMR分光測定によって調査する。該蒸留物は主に1−メチルイミダゾールと1−エチルイミダゾールとを1:2.7の比率で含有する。
実施例2
EMIMジエチルホスフェートの蒸留
62gのEMIMジエチルホスフェートを蒸留装置中に充填する。54℃の転移温度で圧力0.2ミリバールにおいて黄橙色の液体が留去される。蒸留に際しての底部温度は223℃である。蒸留物の1H NMR分光測定による調査により、該蒸留物が1−メチルイミダゾール、1−エチルイミダゾール並びにトリエチルホスフェートの混合物から構成されることが示される。
実施例3
EMIMジエチルホスフェートの真空を用いない蒸留
蒸留装置中に90gのEMIMジエチルホスフェートを充填する。底部温度254℃及び転移温度78℃で無色の蒸留物が留去される。
実施例4
HMIM Clの製造と蒸留
反応フラスコ中に821.2g(10モル)の1−メチルイミダゾールを装入する。その1−メチルイミダゾールに、985.4g(10モル)の37%の水性HClを滴加すると、その混合物が沸騰し始める。40ミリバールの圧力と37℃において、まず65.6gの水を留去する。引き続き圧力0.2〜0.5ミリバール、底部温度200℃及び転移温度145℃〜159℃において、1032gの液体を留去し、その冷却後には無色の固体が凝固する。該固体を1H NMR分光測定により調査することで、その固体が純粋なHMIM Cl(メチルイミダゾールクロライド)であることが示される。蒸留物の元素分析によって、該蒸留物が29.5%のクロライドを含有することが示される。
実施例5
MMIMジメチルホスフェートの製造、蒸留及び再結合
41.1g(0.5モル)のN−メチルイミダゾール中に、85℃で1時間にわたり70.0g(0.5モル)のトリメチルホスフェートを滴加する。発熱反応によって、温度が102℃にまで高まる。引き続き更に95℃で3時間撹拌する。111gのイオン性液体であるMMIMジメチルホスフェートが得られる。H NMRスペクトル(CDCl)は、10.5ppm(1H,N−CH−N)、7.6ppm(2H,N−CH−CH−N)、4.0ppm(6H,N−CH)で相応のシグナルを示し、かつ3.6ppm(6H,POCH)で二重項を示す。
MMIMジメチルホスフェートを、0.1ミリバールの真空で、110〜196℃の底部温度及び23〜25℃の頂部温度で留去した。68.6gの蒸留物が得られ、該蒸留物はH NMRスペクトル(CDCl)において、遊離のN−メチルイミダゾールによるシグナルは7.4ppm(1H,N−CH−N)、7.0ppm(1H,N−CH−CH−N)、6.9ppm(1H,N−CH−CH−N)、3.7ppm(3H,N−CH)を示し、かつ遊離のトリメチルホスフェートによるシグナルは3.8ppm(9H,POCH)を示す。
N−メチルイミダゾールとトリメチルホスフェートとから構成される蒸留物を100℃及び常圧で5時間加熱した。得られた物質のH NMRスペクトル(CDCl)は、イオン性液体であるMMIMジメチルホスフェートのシグナルを10.3ppm(1H,N−CH−N)、7.7ppm(2H,N−CH−CH−N)、4.0ppm(6H,N−CH)で示し、そして二重項を3.6ppm(6H,POCH)で示した。

Claims (13)

  1. イオン性液体の蒸留方法であって、以下の工程:
    A 大気圧と同じか又は大気圧より低い圧力に調整する工程、
    B 60℃〜350℃の範囲の温度に加熱する工程
    を含む方法。
  2. イオン性液体中に、カチオンと、アニオンと、特にカチオンによるアニオンのプロトン化もしくはアルキル化によって生ずる中性分子とが平衡状態で存在する、請求項1記載の方法。
  3. 蒸留において、易揮発性の中性分子を少なくとも留去する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 圧力が<200ミリバールである、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 圧力が<50ミリバールである、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 圧力が<5ミリバールである、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 温度が100℃〜350℃の範囲にある、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 温度が150℃〜350℃の範囲にある、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 両方の中性分子を蒸留によって分離する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 留去された中性分子を再びイオン性液体に再結合させる、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 蒸留により留去された両方の中性分子の一方を異種のイオン性液体の再度の製造のために用いるか又は易揮発性物だけをそのために用いる、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項記載の方法をイオン性液体の精製のために用いる使用。
  13. 請求項1から11までのいずれか1項記載の方法をイオン性液体の再循環のために用いる使用。
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