JP2007523578A - ディジタル・オーディオ放送(dab)信号を変換する機器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、DAB信号をFM信号に変換し、DAB受信機(3)を備えたFM受信機(2)にFM信号を送信する機器(1)に関し、DAB受信機(3)は、アンテナ入力(4)を装備し、出力(10)で、受信DAB信号から得られるオーディオ信号を発し、更に、オーディオ信号によって変調されたFM信号を生成するFM変調器装置(13)及びFM信号をFM受信機(2)に送信する送信装置を装備し、制御段(21)を装備し、送信装置は有線接続手段(16)を装備し、有線接続手段(16)には周波数検出手段(20)が接続され、周波数検出手段(20)は制御手段(21)に接続され、FM受信機(2)内に設定される高周波を検出し、検出結果を表す結果信号を生成し、これを、チャンネル設定目的で制御段(21)に供給するよう構成され、制御段(21)は、結果信号に基づいてDAB受信機(3)にチューニングするためにDAB受信機(3)のチャンネル設定入力(29)に接続される。
Description
本発明は、DAB信号をFM信号に変換し、DAB受信手段を備えるFM受信機にFM信号を送信する機器に関する。DAB受信手段はアンテナ入力を装備しており、出力では、受信DAB信号から得られるオーディオ信号を発し、更に、オーディオ信号によって変調されたFM信号を生成するFM変調器手段と、FM信号をFM受信器に送信する送信手段と、制御手段とを装備している。
この種の機器は、米国特許第6,493,546号明細書によって公知である。この公知機器では、補助ソースから発せられるオーディオ信号をFM(周波数変調)帯に変換し、無線リンク又は無線伝送を介してこれを無線装置、すなわちFM受信機に送ることが関係している。例えば、衛星放送受信機、特に、DAB(ディジタル・オーディオ放送)受信機、又はCDプレイヤ若しくはテープ・カセット・プレイヤは、補助ソースとしての役目を担い得る。無線装置への無線伝送の場合、瞬間的に空いており、FM受信機への無線伝送に用いることが可能な適切な周波数は、別個のアンテナを備えるスキャニング受信機を介して探索される。このようにして追跡される空き搬送波周波数はユーザに向けてディスプレイによって示され、ユーザは次いで、FM受信機上でこの空き搬送波周波数に正確に合わせなければならない。その結果、この公知機器は、操作が複雑である。探索され、選択された搬送波周波数は、必ずしも、機器、すなわち、機器内のFM変調器手段のチューニングを待って空き状態に留まっていないものであるので、別の空き周波数を探すことが必要な場合が多くある。更に、空き周波数の探索と、関連した品質評価に鑑みれば、この機器に係わる回路の量は、更なるディスプレイ及び専用入力のコンポネントも機器上に必要であることはともかくとして、比較的多い。更に、この公知機器は、自身の動作用にアクセス可能でなければならない装置を表す。公知の機器は、特に、車両における適用例、及び家庭用固定システム、例えば、ハイファイ・ステレオ・システム及び同様なものにおけるその適用例に意図されている。こうした適用例は多くの場合、費用がかかり、かつこうしたシステムに利用可能な別の選択肢のためにあまり意味がないように思われるものである。
一方、市場投入に対してかなりの労力が最近、ディジタル・オーディオ放送(DAB)の分野でさかれている。DABシステムは間違いなく数多くの技術上の利点を従来の、例えば、無線装置内のFM受信機、又はFMチューナ機器等としてのFM受信機と比較して提供するので、DABシステムは、近い将来、完全な地理カバレッジを伴って導入されることになることを予期し得るものであり、このことは比較的短期間に行われることになる。しかし、これは、このDABシステムの導入に続き、従来の多数のFM受信機が突然無用になることを意味するものであるが、それは、FM無線信号がもう送信されないことになり、既存のFM受信機がDAB機器によって置き換えられることになるからである。既存のFM受信機の廃棄によって生じるおびただしい環境汚染はともかく、消費者にとって高い費用が、新たなDAB機器の入手の結果、生じることになる。これは、本質的に費用がかかる家庭用静的オーディオ・システムを考慮に入れるとなおさらかなりのものになる。対照的に、車両内のラジオの新たなディジタル・ラジオ標準への移行は達成がより容易であるが、それは、費用がより低い機器が一般にここでは関係するからである。消費者が既存のラジオ受信機を持ち続けるようし向ける更なる一局面は、既存の家庭用システムにおけるマッチング・コンポネント(チューナ、プリアンプ、出力アンプ、カセット・デッキ、CDプレイヤ等など)の場合に、チューナ・コンポネントを別のものと置き換え、それによって、美的又は視覚的理由で残りのコンポネントにその場合、もうマッチしなくなるようにすることは進んで行われるものでないということである。
本発明の目的は、この状況を救済し、かつ、従来のFMラジオ・システムから新たなDABシステムへの切り換えが行われても、FMチューナ付きのものをはじめとする既存のオーディオ・システムを消費者が持ち続けることを可能にする前述のタイプの機器を提供することである。
述べることが可能な特定の目的は、前述の機器を補助装置として利用可能にすることである。上記装置は一度入手され、設置されると、ユーザには更なる心配は何らない。それは、上記装置が、必要な機能全てを呈し、実施する、特に、特定のFM伝送チャンネルにチューニングしている間に、FM伝送チャンネルに相当する適切なDABチャンネルが自動的に選択され、その有用な信号がFM受信機に供給されるために、伝送チャンネルをサーチするうえでの消費者の望みを自動的に呈し、実施するからである。
本発明の更なる目的によれば、上記機器は、簡素で経済的なデザインのものとし、特に、初期設定操作がしやすいものであって、後の操作が好ましくは通常の場合、必要でなくなるものとする。
更なる目的は、従来のFM信号の伝送の場合に、この種のFMチャンネルのFM受信機への受信及びスルー交換が可能であるように前述の機器を設計することである。
本発明の主たる局面によれば、本発明による機器を以下のように特徴付けることができるように本発明による特徴を本発明による機器において提供する。
DAB信号をFM信号に変換し、DAB受信手段を備えるFM受信機にFM信号を送信する機器であって、DAB受信手段はアンテナ入力を装備しており、出力では、受信DAB信号から得られるオーディオ信号を発し、更に、オーディオ信号によって変調されたFM信号を生成するFM変調器手段と、FM信号をFM受信器に送信する送信手段と、制御手段とを装備しており、送信手段は、有線接続手段を装備しており、有線接続手段には、周波数検出手段が接続され、周波数検出手段は、制御手段に接続され、FM受信機内に設定された高周波を検出し、検出結果を表す結果信号を生成し、それを制御手段に供給するよう構成され、制御手段はDAB受信手段のチャンネル設定入力に接続され、DAB受信手段は、チャンネル設定入力に供給された結果信号に基づいてチューニングするよう設計される機器。
以下にDAB/FM変換器としても表す本願の機器によって、ユーザによってFM受信機で設定される所望のチャンネルは、設定受信周波数によってFM受信機内で生成される局所発振器周波数(送信周波数と10.7MHz異なることが知られている中間周波数)に基づいて識別される。こうした有線接続手段を介して送信された漏れ信号(残差)に基づいて有線接続手段を介してこのようにして局所発振器周波数の識別又は検出を行うことは、容易に可能である。これによって用いる周波数検出手段は、本質的に通常のやり方で設計することができる。これについての比較的複雑な実施例が例えば、米国特許第4,723,302号明細書に記載されており、その目的はFM受信機が現在受信しているFMチャンネルがどれであるかを確認することである。周波数検出手段はしかし好ましくは、本質的に知られている補助FM受信機(例えば、フィリップス・セミコンダクタ社による、市場で入手可能なシングルチップ・チューナ・モジュール(TEA5777と表す)を用いたもの)を用いることによって実現される。この補助FM受信機は、高速送信器走査機能を有しており、このようにして、局所発振器周波数をすばやく見つけることが可能であり、位相ロック・ループ(PLL回路)を用いてそれにロックすることが可能である。受信周波数範囲は、98.20MHzと108.70MHzとの間の範囲内の周波数帯(所定の標準による場合、局所発振器周波数は送信周波数を10.7MHz上回る中間周波数値に位置し、送信周波数は世界中、87.50MHzと108.00MHzとの間のFM帯内に位置する)に対して、又は、63.30MHzと79.30MHzとの間の範囲内の周波数帯(日本の標準の場合、局所発振器周波数は送信周波数を10.7MHz下回る中間周波数値に位置する)に対して調節することが可能である。
相互変調積から生じる雑音効果及び干渉効果を軽減するために、フィルタ手段、特にパッシブ帯域通過フィルタ手段を周波数検出手段のアップストリームに構成することができ、通過帯域は、前述の、周波数検出手段の受信周波数範囲によって設定することができる。こうようにして、周波数検出手段は、供給されるHF信号が比較的「クリーン」であるために、特に補助FM受信機を装備している場合に、特にすばやい周波数検出を行うことができる。
有線接続手段は好ましくは、FM受信機上のアンテナ・ジャックへの同軸接続を備え、相当する同軸アンテナ出力ジャックを設けることができ、このジャックには、変換によって得られるFM信号が印加される。
DAB/FM変換器、すなわち本明細書記載の機器は、入力手段なしで、又はわずかな入力手段のみで実施することもでき、表示手段(LEDやディスプレイなど)なしで、又はわずかな表示手段のみで実施することもでき、実際には、ユーザ自身が心配する必要があるのは、自ら既に精通している既存のシステム・コンポネントだけであるように、上記機器は、単に、アンテナとFM受信機との間に接続し、一度調節し、次いで、更なる動作には何らかけないことができる。一方、DAB/FM変換器は目に見えないように設置することが可能である。
特に効率的なやり方で変換を行うために、DABチャンネル及びFMチャンネルの相互の対応又は一致に関する情報を記憶するメモリ手段を制御手段に割り当てることができる。動作上、制御手段は、周波数検出手段から、設定されたFMチャンネル(すなわち、ユーザが要求するもの)についての適切な情報を得ると、DAB受信手段をそれに応じて、記憶された一致情報に基づいてそのチャネル設定入力を介して起動させるので、関連したDABチャンネルへの同調はそこで行われる。DABチャンネルがDAB受信手段上で設定されると、DAB受信信号からのディジタル・オーディオ信号の復号化が通常のやり方で行われる。次いで適切な搬送波周波数によって変調することが可能であるように、このディジタル・オーディオ信号を次いでディジタル/アナログ変換手段を介してFM変調器手段のアナログ・オーディオ信号入力に供給する。FM変調器手段は、FM変調中に補助情報を処理するよう設定することもできる。特にこれによって、符号化RDS(無線データ・システム、米国ではRDBSシステムとして知られている)情報を、本質的に通常のやり方で処理し、通常のやり方でFM受信機上のディスプレイ上に(ディスプレイが存在する場合)示すよう備えられる。したがって、オーディオ情報及びテキスト情報を備える合成出力信号を得ることが可能である。FMチャンネル受信がそれによってDAB/FM変換器を介して「エミュレートされる」が、実際には、DABチャンネルが受信される。更に、DABシステムにおいて考えられる何れかの他の情報(時間情報や「無線テキスト」情報など)を当然、視覚的に再生するよう、符号化し、FM受信機に送信することができる。
既存のFM受信機上の種々の設定動作を適切なやり方(例えば、自動送信器サーチが起動されたか否か、又は、周波数チューニングにおける種々のパターンにつながる自動チューニングが行われているか否か)で認識することができるためには、FM受信機で行われている手動送信器走査動作又は自動送信器走査動作を認識することができるために周波数検出手段を制御手段とともに設定して高周波変動パターンを認識する場合にも有用である。これによって、高周波偏差受け入れウィンドウが周波数検出手段において規定される場合に特に効果的である。この受け入れウィンドウは、所定のHF帯域に相当し、特定の搬送波周波数の両側の±20kHz程度の、この受け入れウィンドウとの偏差が存在するや否や、周波数検出手段は、認識された変動パターンに応じて新たな周波数検出動作を開始する。上記パターンの結果、高速送信サーチがFM受信機で認識された場合、この周波数検出動作は次いで、DAB受信手段において、相当する自動送信器サーチにつながり得る。しかし、(発振器周波数に対する低速変動のために)手動チューニングが認識された場合、正しい走査方向で段階的に進めて、最も近い特定のDABチャンネル周波数が設定されることになる。「最も近い」DAB周波数は必ずしも、DAB帯に隣接した周波数を意味するものとして解するべきでない。むしろ、メモリ手段に記憶された情報を用いて見つかった関連DAB周波数であり得る。これは、より遠くにあるDABチャンネルに大いに相当し得る。
DAB/FM変換器の挿入にもかかわらずFMチャンネルが送信される場合、こうしたFMチャンネルを通常のやり方で受信することを可能にするために、本願の機器における有線接続手段をDAB受信手段のアンテナ入力にバイパス線を介して接続することができ、このバイパス線において起動させることが可能なスイッチング手段を、スルー接続のために、又は、この線上で信号伝送を中断するよう備える。こうした交換手段は、例えば、DAB受信からFM受信への自動切り換えを行うことが可能であるか、この種の切り換えを入力手段又は起動手段を介して起動させることが可能であるために、制御入力を備えた制御手段に接続することができる。
入力手段(特に、特にDABチャンネル及びFMチャンネルの割り当てに関する情報の記憶での第1の設定を可能にするためのリモコン装置など)は制御手段に関連し得る。上記装置はこれによって、このリモコンの、自らの受信コンポネント、特に赤外線受信器を装備することができる。既存のFM受信機のリモコン手段への接続線を備え、DAB/FM変換器の制御手段で相当する入力をこのリモコン装置を介して行うことも考えられる。
更なる効果的な一オプションは、CINCHコネクタなどの出力接続へ直接、DAB受信手段から得られるアナログ・オーディオ信号を、必要な場合に供給することを備えるものである。
全般的に、本願の機器の特定の利点は、技術的な修正が何らなしで、既存のシステムをそういうものとして持ち続けることが可能であることはともかく、既存のシステムの外観を損なわないように、「バックグラウンド」で設置することが可能であり、バックグラウンドで動作することが可能であることである。したがって、ユーザが精通している既存のシステムの機能全てが維持される。しかし、DABシステムにおいて提供されるサービスのために更なる機能がイネーブルされる。上記機器は、最も多様な種類のFM受信機の場合、単一の基本実施例の形態をとり得る。すなわち、FMラジオ機器の場合における最も多様な機器タイプのものでも特別な改変は何ら必要でない。
本発明を、添付図面に示す実施例の例示を参照して更に説明する。しかし、本発明はこれに限定されるものでない。
図1は、DAB信号をFM信号に変換し、このFM信号をFM受信機2に送信する機器1を略示する。図1によれば、機器1は本質的に通常のものであるDAB受信手段3を装備し、アンテナ入力ジャック4を介してアンテナ(図示せず)に接続される。本質的に通常のものとして、DAB受信手段3は入力段5を装備し、FFT(高速フーリエ変換)、逆多重化装置及びチャンネル復号器のモジュール6を装備し、デインタリーバ、FIC(高速情報チャンネル)復号器及びPAD(番組関連データ)復号器のモジュール7を装備し、オーディオ復号器8を装備し、シリアル・インタフェース9を装備する。出力10では、機器1に備えられたDAB受信手段3はディジタル・オーディオ信号を発し、ディジタル・オーディオ信号は、アナログ・オーディオ信号を生成する目的でD/A変換器11に供給される。機器1は、FM変調器手段13を更に装備し、FM変調器手段13は、ステレオFM信号を生成する(本質的に通常のやり方でRDS情報を符号化することをはじめとする)よう設計される。アナログ・オーディオ信号はFM変調器手段13のオーディオ入力12に送信される。FM変調器手段13はこれによって、搬送波周波数発振器(図示せず)を備え、この発振器は、HF搬送波を生成し、搬送波には低周波の有用な信号、すなわちアナログ・オーディオ信号が変調される。FM変調器手段13の出力14で発せられる合成信号又は変調信号は、接続点15を介して、又は、有線接続手段16(アンテナ出力ジャック17をはじめとする)を介してFM受信機2の入力18に供給される。
本願の場合、接続手段16は同軸ケーブルによって実現される。
機器1には周波数検出手段20も備えられる。周波数検出手段20は帯域通過フィルタ手段19を介して接続点15に接続される。周波数検出手段20は以下に更に詳細に説明する。
FM受信機2は、ステレオ・システム自体のチューナ・コンポネント(例えば、ミニ/ミディ・システムやマイクロ・システム)であってよく、又は、受信機/アンプ・コンポネントの組み合わせの一部、若しくは、組み合わせた別のラジオ機器の一部であってよい。ここで重要なことは、FM受信機2において設定された特定の局所発振器周波数(LOF)を、HF漏れ信号の形態で接続点15で有線接続手段16を介して確認することが可能であることである。この局所発振器周波数は、帯域フィルタ手段19を介して周波数検出手段20に供給される。周波数検出手段20では、フィルタリングされた特定のHF漏れ信号がその周波数によって認識され、検出結果を表す結果信号が生成され、結果信号は、周波数に関する情報を備え、それによって、FM受信機2で設定される局所発振器周波数(LOF)に関する情報を備え、信号強度及び周波数偏差に関する情報を備える。結果信号は、周波数検出手段20から、これに接続された制御手段21に供給される。
本願の場合には、周波数検出手段20は、位相ロック・ループ25(PLL回路)を備えた補助FM受信機20’を備えるが、本質的に通常の回路の形式もとり得る。本願の実施例では、周波数検出手段20は入力段22と、ミクサ段23と、局所周波数発振器24と、前述のPLL回路25と、制御ロジック26と、最後に、周波数カウンタ及びインタフェースのモジュール27を装備する。周波数検出手段20はこれによって、特に、通常のチューナ・モジュール(フィリップス・セミコンダクタ社による、TEA5777の名称で入手可能なチューナ・モジュールなど)によって実現することができ、周波数検出の過程で、受信されるフィルタリングHF漏れ信号の周波数へのロッキングが行われる、すなわち、局所周波数発振器24がこの周波数にチューニングされる。周波数検出手段20はこのようにしてFM受信機2の局所発振器周波数を検出し、監視する。前述のように、FM受信機2のこの局所発振器周波数は一般に、特定の設定チャンネル周波数を上回る、すなわち10.7MHz上回る上位中間周波数の周波数範囲に位置する。この例外は、日本の場合である。日本では、局所発振器周波数は10.7MHzの中間周波数、FMチャンネル周波数を下回る所に位置する。局所発振器周波数の漏れ信号は低信号強度しか有しないので、他の高周波信号からの分離を効率的なやり方で行うことが可能であるために、周波数検出手段20はこの特定の周波数帯に対する特別な感度を表す場合に有用である。前述のように、FM補助受信機20’を備えた実施例はこの目的で特に適している。同様に、相当する周波数帯にチューニングされる帯域フィルタ手段19を介したHF漏れ信号の供給はこの理由で効果的である。したがって、日本の外部で存在する標準の場合、帯域通過フィルタ19及び補助FM受信機20’、すなわち、一般に周波数検出手段20は、98.20MHzから118.70MHzまでの周波数範囲を定格とすることが可能である。日本の場合、FM範囲は、74.00MHzから90.00MHzまでの局所発振器周波数の周波数帯を考慮に入れるために63.30MHzから79.30MHzまでで設定することができる。
制御手段21はマイクロプロセッサの形態をとる。制御手段21に割り当てられるのは、メモリ手段28である。メモリ手段28では、DABチャンネルからFMチャンネルへの割り当てに関するメモリ手段28一致情報が表形式で記憶される。特定の局所発振器周波数を認識すると、制御手段21は関連DABチャンネルを、この一致情報又はテーブルに基づいて確認することが可能であり、DAB受信手段3のチャンネル設定入力29を介して、制御手段21は所望のDABチャンネルにチューニングするよう、このDAB受信手段3を更に起動させる。更に、本明細書で更に詳細に説明しない他の制御データもこの接続を介してDAB受信手段に送信することが可能である。
逆に、前述のFICデータやPADデータなどの特別データは、DAB受信手段3からデータ線30を介して制御手段21に供給することができる。制御手段21は同様に、所望の周波数を備えるHF搬送波の生成のために、かつ、変調又は符号化の目的で、相当する制御データ及び出力データを、接続31を介してFM変調器手段13に供給する。データ並びにオーディオ信号が、有線接続手段16を介してFM受信機2に送信される合成信号に備えられる。FM受信機2では、信号及びデータが復調又は復号化され、データは、例えばそこにあるディスプレイを介して示すことが可能である。FM受信機2に用いる技術は、本質的に通常のものである(例えばRDSシステムと比較する)ので、本明細書では更なる説明は必要でない。
最後に、入力手段32(特に、IR受信器33を備えたリモコン手段など)、及び何れかの他の入力手段34(特に、キーパッド)を制御手段21と関連させ得る。
更に、FMラジオ信号が送信された場合に、FM信号をFM受信機2にこの線35及び接続手段16を介してスルー交換することが可能であるように、内蔵交換手段36を備えた出力ジャック17にアンテナ入力ジャック4からつながる接続線又はバイパス線35が例示する実施例に存在している。交換手段36には手動起動エレメント37を割り当てることができる。交換手段36の自動起動又は手動起動を、この効果に対する入力を、入力手段32を介して入力する場合、又は、FMチャンネル受信(例えば、データ線30経由)の自動認識が存在する場合に起動させることが可能であるように、それに加えて、又はその代わりに、制御出力36‘を備えた交換手段36を、交換線38を介して制御手段21に接続することができる。
本願の機器1は好ましくは、ステータス情報等を示す、又は再生するための何れかの別の入力エレメント若しくは表示エレメント、視覚表示エレメント及び/又は音響表示エレメント(LED、ディスプレイやスピーカなど)なしで機能し、それらなしで設計されるが、図1の機器1内に一般的な例として表示手段39とともに略示するように、適切である場合、設置することができる。
図示するリモコン手段33(赤外線受信器)以外に、入力手段32は、特に、キー、回転式調節器、又は入力手段34と同様なものを備え得る。更に、リモコン手段33に加えて、又はその代わりに、よりうまくアクセス可能なFM受信機2を介して(例えば、赤外線信号を介して)機器1に対するリモコン・コマンドを送信するために、IR受信器を備えたFM受信機2に存在する通常のリモコン・コンポネントに接続40を、接続ソケット41を介して備えることができる。
最後に、D/A変換器11から、アナログ・オーディオ信号を担持する出力42を出力ソケット43に直接、所望の場合、オーディオ信号をこのソケット(実際には、ステレオ信号の場合、CINCHソケットなどの複数のソケット)から得て、スピーカに供給するためにルーティングすることが可能である。
動作上、好ましい実施例では、周波数検出手段20は、高速送信器サーチの手法によって補助FM受信機20’として動作する。補助FM受信器20’はこれによって、当初、特定の感度閾値に設定され、相当する「受け入れウィンドウ」が規定されるように特定の高周波からの最大偏差(±20kHz)が規定される。なお、前述のチューナ・モジュールTEA5777は10kHz又は20KHzでの偏差設定を可能にする。始点から、補助FM受信機20’は次いで所定のサーチ方向にサーチを開始する。始点及びサーチ方向に関する相当するデータを補助FM受信機20’に制御手段21を介して送信することが可能である。この動作モードでは、例えば、コンデンサが定電流源(図示せず)を介して充電され、一様に立ち上がるか、又は立ち下がるチューニング電圧がこのようにしてキャパシタンス・ダイオードに対して生成され、このキャパシタンス・ダイオードは発振器周波数を生成するよう備えられる。先行して規定された感度閾値を上回る値を備えたHF信号が検出されるや否や、サーチが停止し、それによって、検出周波数に関するデータが制御手段21に結果信号として送信される。このようにして、大きく加速化された送信器サーチが実現されるが、それは、周波数検出手段20が、求められる強信号にしか応答しないからである。最強信号を見つけるために、走査感度が当初非常に低く設定され、後に段階的に増やされるような手順であり得る。このようにして、FM受信機2の局所発振器周波数の当初サーチを、1秒程度の比較的短い時間に行うことが可能である。局所発振器周波数が確認されると、補助FM受信機20’はこの周波数にロックされる、すなわち、PLL回路が起動される。その結果、変更された周波数又は新たな周波数が、事実上遅延なしで利用可能であるようにこの局所発振器周波数における変化に直ちに追随することが可能である。
有線接続手段16、特に機器1とFM受信機2との間の同軸接続のために、接続点15に位置する干渉周波数は事実上何らないが、周波数スペクトルが「クリーン」であって、周波数検出手段20に供給されるHF信号の信号強度がアンテナを介して受信される通常のFM信号の信号強度に匹敵することも達成される。更に、前述のように、帯域通過フィルタ手段19は、望ましくない雑音又は相互変調積の抑制を促進する。
パッシブ帯域通過フィルタの形態を呈することに加えて、帯域通過フィルタ手段19は、起動が機器1のマイクロプロセッサ又は制御手段21による適応型フィルタであってもよい。原則的に、帯域通過フィルタ手段19を省略することも可能である。
自動サーチをDAB受信手段3において特定の特徴、特にFM受信機2の局所発振器周波数における特定の変動パターンの検出によって起動させることができる。このことは、図2及び図3を参照して以下に更に詳細に説明する。
本願の場合には、FMチャンネル又はFM周波数及びDABチャンネル又はDAB周波数の直接的な割り当てはメモリ手段28において規定される。好ましい選択されたDABチャンネルに対する、FMチャンネル・ラスタの固定の割り当てであって、先行して設定されたDABチャンネルの相当するチャンネルが次いでFM受信機2上のチューニング・エレメントを用いて選択される割り当てを備えることができる。これは効果的であるが、それは主に、静的システムの場合、当初から送信器全てを受信可能である訳でないので、DABチャンネルをFMチャンネル上に「複製」し、逆も同様に行うことは必要でない。この場合、図2及び図3を参照して更に深く説明するように、機器1が動作状態にされる際の一回のみの設定処理において、特定の送信器選択が行われ、DABチャンネルとFMチャンネルとの間の相当する割り当てがメモリ手段28に記憶される。
通常のFM受信範囲は、間隔すなわちラスタが50kHz(米国及び携帯型機器の場合、間隔は100kHzである)の、87.5MHzと108MHzとの間の周波数を備えることが知られている。このことは、410(又は205)のFM周波数又はFMチャンネルが考えられることにつながる。
DABシステムでは、2つの周波数帯、すなわち帯III及びL帯であって、多くのDAB受信機が特に費用の理由で帯IIIに制限されることになることが予期され得る周波数帯が存在する。帯IIIは、おおよそ174MHzと240MHzとの間の範囲における38の周波数、特に、以下の表1に規定されたチャンネル又は周波数を備える。
前述のように、技術的な理由で、考えられる全てのDAB周波数が特定の位置で利用可能になる訳でないので、個々のFMチャンネル及びDABチャンネルを一種の「1:1複製」で直接互いに割り当てるよりは、適応的な割り当てを備えるほうがよい。最も近いFM周波数がFM受信機2上で選択されると、DAB受信手段3は必ずしも一段、次の周波数に上がる訳でなく、何れかの他の割り当てDABチャンネルをサーチし、見つけることをこれによって備えることができる。この手順は極めて柔軟であり、特定の場合にDABシステムにL帯を備えることを可能にする。
局所発振器周波数を検出する際に、かつ、(特定の送信器のサーチ時に)この局所発振器周波数の手動設定中又は自動設定中に、周波数検出手段20は制御手段21とともに種々の機能を実行する。これらの機能は、図2及び図3を参照して以下に説明するルーチンに由来する。これによる1つの効果的な機能は、FM受信機2の局所発振器周波数として可能な周波数を確認するうえで、用いられる基準は、この局所発振器周波数が受け入れウィンドウ内に位置するか否かである。周波数検出手段20として用いられる前述の既知の補助FM受信機20’の場合、この受け入れウィンドウは、10kHz又は20kHzの限度値によって、本質的に通常のやり方で設定することができる。補助FM受信機20’がFM受信機2のLOF周波数にロックする場合、周波数検出手段20を用いて、このLOF周波数が経時的に変動するか否かを監視する。受け入れウィンドウ内の変動、例えば、最大20kHz、はこれによって受け入れられ、周波数カウンタ及びインタフェース・モジュール27は次いで、動作状態になって、FM受信機2の周波数が変動するか否かに関する情報を備える。このカウント結果は、周波数カウンタ及びインタフェースのモジュール27のシリアル・インタフェースを介して制御手段21に送信される。
更なる機能は、手動チューニング又は自動サーチがFM受信機2で実行中であるか否かを区別するために、局所発振器周波数の変動パターンを調査してチューニングのこうした可能性を区別することを備える。このことは、例えば、局所発振器周波数と、周波数検出手段20によって先行して設定された高周波数との間の一周波数段(したがって、FM帯における50kHz)の変動によってフィードバック信号を生じさせることによって達成される。この種の信号は、左側出力チャンネル及び右側出力チャンネルにおける直接電圧オフセットの低域通過フィルタリングによって得ることも可能である。
FM受信機2のチューニング周波数(LOF)が、すばやく変動する場合、例えば、特定の時間単位において2段以上変動する場合、かつ、該当する場合、プリセット送信器が、キーの押し下げによってユーザによって直接選択される場合、又は、FM受信機2が直近でONにされた場合、局所発振器周波数を周波数検出手段20によって求めなければならない、又は検出しなければならない。この場合、制御手段21は相当する制御信号を周波数検出手段20に、すなわち、特に補助FM受信機20’にシリアル・インタフェースを介して送って、特定の始点から高速サーチを開始し、前述のように、感度閾値が周波数検出について規定され、サーチは特定の方向で始まる。周波数検出手段20は、当該条件に相当する周波数を見つけ次第、この周波数で停止し、相当するメッセージを、シリアル・インタフェースを介して制御手段21に送信する。
制御手段21及び周波数検出手段20を用いて実施される、図2に示すルーチンでは、始点50後の第1の工程は、例えば、局所発振器周波数が、受け入れウィンドウ内に位置する、すなわち、特定の発振器周波数の両側±20kHzの帯内に位置するか否かについてクエリ・フィールド51でクエリを行う工程である。これが該当する場合、瞬間的な状態が維持される、すなわち、始点50へ戻され、クエリ・フィールド51からのクエリが循環的に繰り返される。しかし、クエリの応答が否定の場合、変動局所発振器周波数が一周波数ステップ(すなわち、50kHz)上又は一周波数ステップ下の範囲内に位置するか否かについてクエリ・フィールド52でクエリが行われる。このことが該当する場合、新たな局所発振器周波数への周波数検出手段20の設定がブロック53で行われ、その後、特定時間、例えば0.2秒間、ブロック54で待ち時間が存在する。その後、新たな局所発振器周波数が受け入れウィンドウ(例えば、20kHz)内に位置するか否かについて調査がクエリ・フィールド55で再度行われる。このことが該当しない場合、局所発振器周波数が先行周波数値にもう一度戻されたか否かについて別のクエリ・フィールド56でクエリが行われるが、該当する場合には、補助FM受信機20’が同様に、ブロック57でこの「新たな」局所発振器周波数に設定され、ルーチンが始点50でもう一度開始される。
しかし、局所発振器周波数が実際に別の値に変更されており(、旧い値に戻っていない)ことがクエリ・フィールド56で確認された場合、FM変調器手段13は、サーチの方向によって、機器1内で新たな局所発振器周波数±2周波数ステップに設定され(ブロック58)、機器1はこの場合、上方サーチ又は下方サーチの動作モードにある。後続ブロック59によって、FM変調器手段13へのオーディオ信号路が、例えば、(例えば、DAB受信手段3の適切な起動によって)制御手段21によって無音化され、ブロック60によって、上方サーチ又は下方サーチがDAB受信手段3において開始される。有効なDAB送信チャンネルが見つかったか否かについてクエリ・フィールド61によってクエリが常にこれによって行われ、この種のDABチャンネルが見つかった場合、機器1内のFM変調手段13へのオーディオ信号路がブロック62によって再起動される。ブロック63では、FICデータ及びPADデータに基づいた相当する情報が次いで制御手段21において評価され、RDS変調のためにFM変調器手段13に送られる。ルーチンは次いで、図2における始点50に戻る。
局所発振器周波数が受け入れウィンドウ内に位置することがクエリ・フィールド55でのクエリで明らかになった場合、FM変調器手段13へのオーディオ信号路が図2におけるブロック64での「手動チューニング」動作モードによって直ちに無音化される。後続ブロック65では、FM変調器手段13は次いで新たな局所発振器周波数に設定される。これに続き、ブロック66で、DAB受信手段3における、考えられる最も近くのチャンネル又はサブチャンネルが次いで(局所発振器周波数における変動の方向に応じて上方又は下方に)選択される。なお、考えられる最も近くのチャンネル又はサブチャンネルは、アンサンブル内にあってよく、隣接アンサンブルの最初のサブチャンネル又は最後のサブチャンネルでもよく、実際に使用されているチャンネル又はサブチャンネルの表から選択されたDABチャンネルでもよい。
ルーチンは次いで、前述のブロック62(FM変調器手段13へのオーディオ信号路の起動)及びブロック63(FM変調器手段13におけるRDS変調のための補助情報の送信)に続く。
逆に、クエリ・フィールド52(局所発振器周波数が一周波数ステップ上方の範囲内又は一周波数ステップ下方の範囲内にあるか否かが調査される)でクエリ応答が否定の場合、すなわち、存在する周波数ジャンプが大きい場合、「プリセット局選択」動作モードへの切り換えが行われる。ブロック67で、FM変調器手段13へのオーディオ信号路が無音化され、次いで、ブロック68で、FM変調器手段13が停止される。次いで、ブロック69で、周波数検出手段20における周波数サーチが開始される。低感度閾値を好ましくは、当初用いる。第1のパスで周波数が何ら見つからなかった場合、次のもの等に対する感度が増やされる。ブロック70では、周波数が確認され、相当する情報が獲得され、その後ブロック71で、見つかった局所発振器周波数に関連したDAB周波数(表に記憶され得る)がメモリ手段28を介して制御手段21によって求められ、読み取られる。(前述のように、この割り当て表はユーザ特有であり得るものであり、FM受信機2上の局キーを介してもアクセス可能な、この目的でも特定のDAB局を備え得る。こうした関連DAB周波数サーチの一部が、特定の局所発振器周波数が表に備えられているか否かについての、図2中のクエリ・フィールド72でのクエリである。該当しない場合、ブロック73でリセット・ルーチンへの変更が存在し、このことは、図3を参照してより詳細に説明する。
しかし、クエリ・フィールド72でのクエリに応じて局所発振器周波数を見つけることが可能な場合、表から読み取られるDAB周波数へのDAB受信手段3のチューニングがブロック74で(チャンネル設定入力29を介して制御手段21によって)開始され、その後ブロック75で、FM変調器手段13が再起動され、新たな局所発振器周波数に設定される。次いで、ブロック76で、FM変調手段13へのオーディオ信号路が再起動され、ブロック77で、制御手段21によって起動された、FM変調器手段13内のRDS変調を介してチャンネル名又は局名を規定して、「設定」テキストを次いで、FM受信機2のディスプレイ上に短期間(例えば、1.5秒間)再生することが可能である。
図3は、(図2を参照して既に説明したルーチンを補足することによる、)FM受信機2上の局キーに関連した新たなプリセットDAB局の記憶の場合におけるルーチンを示す。図3に示す流れ図では、フィールド及びブロック51乃至66に関する工程は、図2中の相当するフィールド及びブロックにおける工程に相当するので、それらをもう一度説明することはせず、上記説明を単に参照することができる。
しかし、図3は特定のルーチン始点80を示す。ブロック81に始まり、FM変調器手段13へのオーディオ信号路が無音化される。FM変調器手段13は次いで起動され、新たな局所発振器周波数に設定される(図3中のブロック82参照。)。次いで、図3のブロック83では、例えば、「上方サーチ・キー又は下方サーチ・キーを用いてチューニングすることによってこの局キーに割り当てられた記憶対象DAB局を選択する」という形式のテキスト・データをFM受信機2のディスプレイ上にユーザに向けて送信され、一連の局名がFM変調器手段13のRDS変調を介して順次示され、メッセージを、例えば、数秒の間隔で進めることが可能である。次いで、実際の始点50に切り換えられ、特定のルーチンが、前述のクエリ・フィールド51から始めて、開始される。局所発振器周波数が受け入れウィンドウ内に位置することがクエリ・フィールド51でのこのクエリの過程で確認された場合、クエリを、次いで、8秒超、ルーチンによって規定されたループ状態に機器1が既にいたか否かについてクエリ・フィールド84で発行して、この動作モードの時間限度を確実にする。開始から8秒がまだ経過していない場合、始点50及びクエリ・フィールド51に戻る。しかし、8秒の時間限度が既に経過している場合、局を記憶すべきか否かをFM受信機2のディスプレイ上の相当するテキストを介してブロック85で尋ね、肯定の場合、ユーザは、局キーを起動させるよう要求される。所望の場合、新たな開始を次いで80で行うことが可能である。
局所発振器周波数が受け入れウィンドウ内に位置しないことがクエリ・フィールド51でのクエリで明らかになり、よって、クエリ・フィールド52でクエリが継続する(一周波数ステップ(50kHz)上方又は一周波数ステップ下方の範囲内に局所発振器周波数が位置しないことがこのクエリでその場合、確認されるものとする)場合、継続は、設定メモリ動作モードへと行われ、それによって、周波数サーチが補助FM受信機20’内で開始され、これもやはり低感度閾値から始まり、この低感度閾値は、図2中のブロック69を参照して前述したように、周波数が見つからなかった場合、パス毎に増やされる。
周波数が確認されると、この確認周波数に関連した情報がブロック87で、図2中のブロック70と同様に判定され、次いで、ブロック88で、設定された関連瞬間DAB周波数とともにメモリ手段28内の表に記憶される。次いで、ブロック89で、テキスト・メッセージ、例えば、テキスト・メッセージ「記憶された」が、FM変調器手段(RDS変調)を介して、局名を規定して、FM受信機2のディスプレイ上に再生され、その目的で、RSS変調がもう一度FM変調器手段13に用いられ、次いで、ルーチンの始めに戻って、ブロック80に相当するブロック80’によって図3に示す更なるプリセット送信器を選択し、記憶することができる。
図4は、既に記憶されているプリセット局の上書きをはじめとする、プリセット局の規定及び記憶の動作モードへの別のエントリを示す。なお、ここでは、この目的での番組コマンドが設定手段32を介して制御手段21に送信されている。例えば、別個の番組キーを設定手段32のうちのこれに対して供給することができる。図4の始めでは、この種の番組コマンドが、例えば、関連番組キーを押し下げることによって、入力されているか否かについてクエリ・フィールド90でクエリが行われ、肯定の場合、ブロック91への移行が、図3によってプリセット・ルーチンについて行われ、特に、ブロック81乃至83による工程、クエリ・フィールド51及び52によるクエリ、及び工程86乃至89が行われる。しかし、この種の番組フィールドがクエリ・フィールド90でのクエリによって確認されない、すなわち、局をプリセットする要求が存在しない場合、図2中及び図3中のルーチンによる主ループへの切り換えが存在し、特に、クエリ・フィールド及びブロック51乃至66によるルーチンが起動される。
制御手段21と、FM変調器手段13内のRDS変調とを介して、最も多様な別の補助的な情報及びメッセージもユーザに向けて送信し、例えば、FM受信機2のディスプレイ上に(あいさつなどを)示すことも可能であり、メッセージは、テープの終わりを示すか、別のテープへの切り換えを示すメッセージの終わりを示す。このことは当然、FM受信機2がこの種のRDSシステム用に企図されている場合にのみ可能である。更に、実際のDAB周波数、DAB局の名前、及びアンサンブル内のサブチャンネルの名前を、特定の周波数が選択された場合に示すことができる。こうしたメッセージは、例えば、「局名」の呼称でRDSデータ・ストリーム内に符号化することもできる。別のオプションは、所定のRDSデータ・フィールドに挿入される、DABデータ・システム内で利用可能なRDS時間情報及び無線テキスト情報の送信と、こうしたものをFM受信機2上で表示することとを備える。
FM受信機2は、FM信号の受信機であるので、このFM受信機をFM信号受信機と表してもよい。
DAB受信手段3がDAB信号の受信手段であるので、このDAB受信手段もDAB信号受信手段と表すことができる。
Claims (17)
- DAB信号をFM信号に変換し、該FM信号をFM受信機に送信する機器であって、
DAB受信手段であって、該DAB受信手段がアンテナ入力を装備しており、出力では、受信DAB信号から得られるオーディオ信号を発するDAB受信手段と、
前記オーディオ信号によって変調されたFM信号を生成するFM変調器手段と、
前記FM信号を前記FM受信機に送信する送信手段と、制御手段とを備え、
前記送信手段は、有線接続手段を装備しており、該有線接続手段には、周波数検出手段が接続され、該周波数検出手段は、前記制御手段に接続され、前記FM受信機内に設定された高周波を検出し、検出結果を表す結果信号を生成し、該生成結果信号を制御手段に供給するよう構成され、
前記制御手段は前記DAB受信手段のチャンネル設定入力に接続され、
前記DAB受信手段は、前記DAB受信手段のチャンネル設定入力に供給された前記結果信号に基づいてチューニングされるよう設計されることを特徴とする機器。 - 請求項1記載の機器であって、DABチャネルとFMチャネルとの相互の対応に関する情報を記憶するメモリ手段が前記制御手段に割り当てられることを特徴とする機器。
- 請求項1記載の機器であって、前記周波数検出手段が、フィルタ手段を介して前記有線接続手段に接続されることを特徴とする機器。
- 請求項1記載の機器であって、前記周波数検出手段が、自動送信器サーチを備えた補助FM受信機を装備していることを特徴とする機器。
- 請求項4記載の機器であって、前記補助FM受信機が、98.20MHzから118.70MHzまでの受信周波数範囲を定格とすることを特徴とする機器。
- 請求項4記載の機器であって、前記補助FM受信機が、63.30MHzから79.30MHzまでの受信周波数範囲を定格とすることを特徴とする機器。
- 請求項4記載の機器であって、前記周波数検出手段は前記制御手段とともに、前記FM受信機で行われる手動又は自動の送信器走査処理の認識が可能であるために高周波変動パターンを認識するよう構成されることを特徴とする機器。
- 請求項7記載の機器であって、高周波偏差受け入れウィンドウが前記周波数検出手段において規定されることを特徴とする機器。
- 請求項1記載の機器であって、前記有線接続手段は、交換手段を備える線を介して前記DAB受信手段の前記アンテナ入力に接続されることを特徴とする機器。
- 請求項9記載の機器であって、前記交換手段は、前記制御手段に接続された制御入力を装備していることを特徴とする機器。
- 請求項1記載の機器であって、入力手段が前記制御手段に割り当てられることを特徴とする機器。
- 請求項11記載の機器であって、前記入力手段がリモコン手段を備えることを特徴とする機器。
- 請求項11記載の機器であって、前記入力手段が前記FM受信機の制御手段への接続線を備えることを特徴とする機器。
- 請求項3記載の機器であって、アナログ・オーディオ信号は、出力ソケットにも直接印加されることを特徴とする機器。
- 請求項1記載の機器であって、前記FM変調器手段は、FM変調中に補助情報を処理するよう構成されることを特徴とする機器。
- 請求項15記載の機器であって、前記FM変調器手段は、補助情報を供給するために前記制御手段に接続されることを特徴とする機器。
- 請求項15記載の機器であって、前記FM変調器手段は、RDS手法によって搬送波信号の変調によって前記補助情報を処理するよう構成されることを特徴とする機器。
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