JP2007523203A - クロピドグレルの薬理学的に許容できる塩 - Google Patents

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Abstract

それらの粉末X線図(XRPD)の点で互いに異なっている、多形「形態A」、多形「形態B」、多形「形態C」、多形「形態D」、多形「形態E」、および多形「形態F」と名付けられた(+)−(S)−クロピドグレル−臭化水素酸塩の多形形態、ならびに多形「形態A」および多形「形態B」と名付けられた(+)−(S)−クロピドグレルナプシレートの多形形態;ならびにクロピドグレルベシレート、クロピドグレルトシレートおよびクロピドグレルオキサレートの塩とこれらの化合物を製造する方法である。

Description

発明の詳細な説明
(技術分野)
本発明は、クロピドグレル(Clopidogrel)の塩、特にクロピドグレル−臭化水素酸塩の新しい多形形態、ならびにベンゼンスルホン酸(ベシレート)、p−トルエンスルホン酸(トシレート)、ナフタレン−2−スルホン酸(ナプシレート)およびシュウ酸(オキサレート)とのクロピドグレルの塩に関する。
クロピドグレルは、既知の薬剤的に活性な化合物である。クロピドグレルは、α−(2−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−チエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)酢酸−メチルエステルの右旋性のS−鏡像異性体である。
本発明はまた、これらの化合物を製造する方法およびそれ自体既知の濃度で本発明の少なくとも1種の化合物を含む薬剤的に活性な組成物に関する。本発明はさらに、新しい化合物の使用および薬剤的に有効な濃度で本発明の少なくとも1種の化合物を含む薬剤的に活性な組成物を調製するための形態に関する。
(従来技術および発明の開示)
EP 0 099 802は、ラセミ混合物ならびにクロピドグレルの両方の鏡像異性形態を開示している。EP 1 087 976は、他のクロピドグレルの塩を開示している。
本発明は、本明細書において多形「形態A」、多形「形態B」、多形「形態C」、多形「形態D」、多形「形態E」、および多形「形態F」と名付けられた(+)−(S)−クロピドグレル−臭化水素酸塩の6つの新しい多形形態ならびに本明細書において多形「形態A」および多形「形態B」と名付けられた(+)−(S)−クロピドグレル−ナプシレートの2つの新しい多形形態に関する。これらの多形形態は、それらの粉末X線図(XRPD)の点で互いに異なっている。その上、クロピドグレル臭化水素酸塩の多形形態は、それらの赤外線スペクトルによって互いに異なっている。本明細書では、XRPDピークは、化合物の特性決定に使用している。
多形形態A、B、C、D、EおよびFのクロピドグレル−臭化水素酸塩ならびに多形形態AおよびBのクロピドグレルナプシレートの特徴的なXRPDピークは、±0.2 角度2Θの精度によって角度2Θで示し、以下の異なる角度において以下の表1および表2に記載した通りである。
Figure 2007523203
Figure 2007523203
形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中での臭化水素(HBr)とクロピドグレル塩基との混合、およびその後の結晶化によって、あるいは適当な溶媒または溶媒の混合物からの、任意の形態のクロピドグレル−臭化水素酸塩の懸濁液からの再結晶または結晶変換によって得られる。適当な溶媒は、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリル、イソプロパノールであり、好ましくは18℃〜22℃の温度で、好ましくは4:1の重量比でメチル−イソブチルケトンとイソプロパノールを含む溶媒の混合物を用いる。
その意味では、本発明は、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、18℃〜22℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリル、および/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。
形態Bのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中での臭化水素(HBr)とクロピドグレル塩基との混合、およびその後の結晶化によって、好ましくは貧溶媒の急速添加などの技術を用いて飽和曲線に速やかに達することまたは蒸発結晶化、あるいは結晶化溶液の急冷(ショック冷却)によるこの溶液からの結晶化によって得られる。適当な溶媒は、アセトンおよびジクロロメタンである。適当な貧溶媒は、ヘプタンまたはヘキサンなどの脂肪族炭化水素である。
本発明は、好ましくは貧溶媒、好ましくは脂肪族炭化水素、好ましくはヘプタンおよび/またはヘキサンの急速添加により飽和曲線に速やかに達することによって、あるいは蒸発結晶化によって、あるいは結晶化溶液の急冷(ショック冷却)によって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、適当な溶媒、好ましくはアセトンおよび/またはジクロロメタンから結晶化させることを特徴とする、形態Bのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。
形態Cのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中でのHBrとクロピドグレル塩基の混合およびその後の結晶化によって、あるいは再結晶によって、あるいは適当な溶媒または溶媒の混合物からの、任意の形態のクロピドグレル臭化水素酸塩の懸濁液からの結晶変換によって得られる。適当な溶媒は、アセトニトリルである。
本発明は、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩をアセトニトリルから結晶化させることを特徴とする、形態Cのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。
形態Dのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中でのHBrとクロピドグレル塩基の混合およびその後の結晶化によって、あるいは再結晶によって、あるいは30℃〜60℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、−ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む適当な溶媒または溶媒の混合物からの、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩の懸濁液からの結晶変換によって得られる。
本発明は、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、30℃〜60℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、形態Dのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。
形態Eのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中でのHBrとクロピドグレル塩基の混合およびその後の結晶化によって、あるいは適当な溶媒または溶媒の混合物からの任意の形態のクロピドグレル臭化水素酸塩の結晶化によって得られる。適当な溶媒は、ジクロロメタンと脂肪族炭化水素の混合物である。特に好ましいのは、最長24時間の長い結晶化時間、0℃〜25℃の操作温度範囲、および溶媒混合物からのより低沸点溶媒の緩やかな蒸発による形態Eの結晶化である。
本発明は、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、好ましくは0℃〜25℃の温度範囲内で、ジクロロメタンおよび/または沸点が好ましくは60℃〜125℃の脂肪族炭化水素、好ましくはヘキサン、ヘプタンまたはオクタンから結晶化させること、あるいは0℃〜25℃の温度範囲内の温度における溶媒混合物からのより低沸点溶媒の緩やかな蒸発による結晶化によることを特徴とする、形態Eのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。好ましいのは、最長24時間の長い結晶化時間である。
形態Fのクロピドグレル臭化水素酸塩は、適当な溶媒中でのHBrとクロピドグレル塩基の混合およびその後の結晶化によって、あるいはアセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノールを含む適当な溶媒または溶媒の混合物からの、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩の再結晶によって得られる。好ましくは4:1の重量比で、メチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールであるのが好ましく、それによって結晶化を−5℃〜+15℃の温度範囲内で実施する。好ましいのは、溶液および懸濁液の長い結晶化および撹拌時間であり、24時間よりも長いことが好ましい。
本発明は、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、−5℃〜+15℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、形態Fのクロピドグレル臭化水素酸塩を製造する方法に関する。
クロピドグレルはまた、選択した有機スルホン酸と塩を形成する。したがって、本発明はまた、形態Aおよび形態Bとしてのクロピドグレルベシレート、クロピドグレルトシレート、およびクロピドグレルナプシレートの塩、ならびにクロピドグレルオキサレートに関する。
クロピドグレルベシレートは、適当な溶媒中で等モル量のベンゼンスルホン酸とクロピドグレル塩基を混合して一緒に反応させることによって得られる。適当な溶媒は、例えばアルコール、エーテルおよび/またはニトリルである。溶媒として好ましいのはメタノールである。溶媒抽出により、すなわち例えば蒸留または噴霧乾燥によって溶媒を除去することにより化合物を単離することが好ましい。
クロピドグレルトシレートは、適当な溶媒中で等モル量のp−トルエンスルホン酸をクロピドグレル塩基と混合して一緒に反応させることによって得られる。適当な溶媒は、例えばアルコール、エーテルおよび/またはニトリルである。溶媒として好ましいのは、20〜25℃の操作温度におけるメタノールである。化合物を溶媒抽出によって単離することが好ましい。
クロピドグレルナプシレート形態Aは、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と混合し、この結晶化溶液にクロピドグレルナプシレート形態Aを播種することによって結晶化を開始することによって得られる。適当な溶媒は、例えば第一級および第二級アルコール、エーテル、ニトリル、トルエンならびに好ましくはその水性溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは10重量%未満(<10重量%)である。適当な温度操作範囲は、20℃〜60℃である。好ましい溶媒は、イソプロパノール、水、ジイソプロピルエーテルであり、特に好ましいのはイソプロパノールである。あるいは、クロピドグレルナプシレート形態Aは、ナフタレン−2−スルホン酸塩(例えばナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩)の存在下での塩変換によって他のクロピドグレル塩から(例えばクロピドグレル臭化水素酸塩から)得られる。適当な溶媒は:イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、および好ましくはその水性溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは水の重量で10%未満である。好ましい操作温度範囲は、ここでも20℃〜60℃である。
クロピドグレルナプシレート形態Aは、前述の段落で記載のように、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と反応させることによって直接および播種しないで得られ、前記ナフタレン−2−スルホン酸の純度が少なくとも99.5重量%であり、好ましくは、スルホン酸−1−スルホン酸の含有量が0.5重量%未満である。
クロピドグレルナプシレート形態Bは、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と一緒に溶解し、クロピドグレルナプシレート形態Bの播種によって結晶化を開始することによって得られる。適当な溶媒は、第一級および第二級アルコール、ニトリル、トルエンおよび/または好ましくはその水性溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは水の重量で10%未満である。溶媒としてイソプロパノール、強力に過飽和の晶出溶液(>20%)、15℃〜20℃の温度操作範囲、ならびに最長24時間の長期の混合時間(結晶化および懸濁液の混合)が特に好ましい。
あるいは、クロピドグレルナプシレート形態Bはまた、ナフタレン−2−スルホン酸塩(例えばナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩)の存在下での他のクロピドグレル塩(例えばクロピドグレル臭化水素酸塩)からの塩変換によって、ならびに溶液に形態Bを播種することによるクロピドグレルナプシレート形態Aからの再結晶によって得られる。15℃〜20℃の好ましい温度操作範囲、ならびに最長24時間の長期の混合時間(晶出および懸濁液の混合)において、適当な溶媒は、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、および好ましくはその水性溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは水の重量で10%未満(<10重量%)である。
クロピドグレルナプシレート形態Bは、本明細書において先に記載のように、使用したナフタレン−2−スルホン酸の純度は99.0重量%未満であり、特に、そのナフタレン−1−スルホン酸の含有量が1.0重量%より高い場合、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と反応させることによって播種しないで直接得られる。
本発明は、クロピドグレルオキサレート化合物に関する。クロピドグレルオキサレートは、適当な溶媒中で等モル量のシュウ酸とクロピドグレル塩基を反応させることによって得られる。適当な溶媒は、例えばアルコール、エーテル、ニトリル、および/または水性溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは水の重量で10%未満である。好ましい溶媒は、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテルおよび好ましくはその溶媒混合物であり、含水量は、好ましくは水の重量で10%未満(<10重量%)である。化合物を溶媒抽出によって単離することが好ましい。先に言及した事例では、含水量が10重量%未満である条件が好ましいが、決定的に限定するものではない。
図1〜11はクロピドグレルHBr形態A(図1)、形態B(図2)、形態C(図3)、形態D(図4)、形態E(図5)、形態F(図6)、クロピドグレルベシレート(図7)、クロピドグレルトシレート(図8)、クロピドグレルナプシレート形態A(図9)、クロピドグレルナプシレート形態B(図10)およびクロピドグレルオキサレート(図11)のXRPD図を示す図である。以下の実施例は、本発明を例示している。
(実施例1)
(形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩)
クロピドグレル塩基160gをアセトン260g中に溶解する。この溶液中に、氷冷下(内部温度: 0℃〜5℃)で溶液のpH値(湿気試験紙で測定)が2(二)になるまで臭化水素ガス(HBr)を導入する。生成した懸濁液を放置して20℃まで暖め、2時間撹拌する。減圧ろ過を用いて固体を単離し、冷アセトンで洗浄する。湿気を含んだ生成物を、恒量を示すまで減圧下で乾燥させる。以下の特性をもつ形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩130gを得る:
クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:143℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
3484 67%; 3075 76%; 3005 58%; 2952 50%; 2704 59%;
2628 46%; 2476 21%; 1753 3%; 1593 73%; 1474 37%;
1437 17%; 1404 37%; 1349 42%; 1319 18%; 1297 20%;
1226 8%; 1180 22%; 1135 55%; 1056 37%; 983 59%;
965 45%; 919 65%; 885 75%; 845 46%; 789 61%;
762 24%; 740 30%; 706 51%; 626 86%; 597 72%;
534 78%; 454 70%.
Figure 2007523203
(実施例2)
(形態Bのクロピドグレル臭化水素酸塩)
クロピドグレル臭化水素酸塩10gをアセトン60gに溶解し、それによって化合物の完全な溶液になるまで混合物が穏やかに暖まる。この溶液を大きな丸底フラスコ中で撹拌しながら排気する。以下の特性をもつ非晶質形態Bのクロピドグレル臭化水素酸塩10gの白色残留物を得る:
クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:約130℃において最小弱(week minimum)
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
3436 39%; 2952 50%; 2479 27%; 1754 3%; 1708 50%;
1636 69%; 1480 38%; 1437 13%; 1320 26%; 1296 26%;
1224 13%; 1179 25%; 1134 64%; 1056 46 1038 44%;
1011 47%; 963 63%; 917 78%; 883 76%; 843 60%;
788 68%; 762 26%; 727 41%; 627 79%; 597 65%;
531 76%; 455 67%.
Figure 2007523203
(実施例3)
(形態Cのクロピドグレル臭化水素酸塩)
クロピドグレル臭化水素酸塩13gを室温で数時間アセトニトリル30ml中で撹拌する。次いで固形物を減圧ろ過によって単離する。湿気を含んだ物質を恒量まで減圧下で乾燥させる。以下の特性を有する形態Cのクロピドグレル臭化水素酸塩11gを得る:
クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:145℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
3437 65%; 3064 48%; 3003 56%; 2952 51%; 2910 51%;
2533 24%; 1758 3%; 1593 77%; 1480 44%; 1439 21%;
1392 47%; 1348 44%; 1320 32%; 1295 12%; 1217 17%;
1178 18%; 1071 51%; 1031 44%; 1015 43%; 973 59%;
952 63%; 911 72%; 891 69%; 838 65%; 784 76%;
756 22%; 712 33%; 624 68%; 591 71%; 536 84%;
456 74%.
Figure 2007523203
(実施例4)
(形態Dのクロピドグレル臭化水素酸塩)
クロピドグレル臭化水素酸塩1gをイソプロパノール2ml中40℃で終夜撹拌する。次いで固形物を減圧ろ過を用いて単離する。次いで湿気を含んだ物質を恒量まで減圧下で乾燥させる。以下の特性をもつ形態Dのクロピドグレル臭化水素酸塩0.8gが得られる:
クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:144℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
3483 58%; 3110 78%; 3075 82%; 3021 79%; 2906 61%;
2486 30%; 2362 34%; 1753 3%; 1484 58%; 1436 29%;
1391 47%; 1337 51%; 1316 46%; 1295 22%; 1260 47%;
1228 19%; 1188 35%; 1136 72%; 1061 57%; 1035 51%;
1009 45%; 967 66%; 944 63%; 903 72%; 845 69%;
787 84%; 748 39%; 733 38%; 708 52%; 622 82%;
597 76%; 542 91%; 484 87%; 454 80%.
Figure 2007523203
(実施例5)
(形態Eのクロピドグレル臭化水素酸塩)
クロピドグレル臭化水素酸塩13.5gをジクロロメタン140gに溶解する。この溶液に室温でヘプタン(異性体混合物)82gを加え、窒素ガス下で終夜撹拌する。減圧ろ過を用いて得られた懸濁液から固形物を単離し、恒量まで乾燥させる。以下の特性を有する形態Eのクロピドグレル臭化水素酸塩13gを得る:
クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:125℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
3485 57%; 3007 64%; 2956 44%; 2908 41%; 2489 19%;
1748 3%; 1593 75%; 1481 40%; 1438 18%; 1397 46%;
1345 42%; 1321 31%; 1297 13%; 1263 43%; 1229 12%;
1180 26%; 1059 52%; 1034 43%; 1015 33%; 968 65%;
951 64%; 909 72%; 892 71%; 841 60%; 786 72%;
758 24%; 720 17%; 623 72%; 593 73%; 539 87%;
480 81%; 456 73%; 421 86%
Figure 2007523203
(実施例6)
(形態Fのクロピドグレル臭化水素酸塩)
イソプロパノール3500gと形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩620gの混合物をわずかに黄色い透明な溶液が得られるまで加熱する(内部温度(IT):60℃〜65℃)。内部温度10℃まで急冷した後、所望により播種後、白色の粉状塊が自然に結晶化し、それを減圧ろ過によって単離し、恒量まで乾燥させる。以下の特性を有する形態Fのクロピドグレル臭化水素酸塩361gを得る:クロピドグレルHBrのHPLC含有量:100%;DSC:吸熱最大:107.6℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
Figure 2007523203
Figure 2007523203
(実施例7)
(クロピドグレルベシレート)
ベンゼンスルホン酸3.0gおよびクロピドグレル塩基5.5gをメタノール30ml中に溶解する。溶媒を減圧下で蒸発させる。以下の特性をもつクロピドグレルベシレート8.5gを得る:
クロピドグレルベシレートのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:なし
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
Figure 2007523203
XRPD[Cu Kα]:検出可能な明白なピークはない
(実施例8)
(クロピドグレルトシレート)
p−トルエンスルホン酸3.2gおよびクロピドグレル塩基5.5gをメタノール30ml中に溶解する。溶媒を減圧によって蒸発させる。以下の特性をもつクロピドグレルトシレート8.7gが残る:
クロピドグレルベシレートのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:なし
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
XRPD[Cu Kα]:検出可能な明白なピークはない
(実施例9)
(クロピドグレルナプシレート、形態A)
約75℃で加熱しながら物理的性質を失った水(dematerialized water)430ml中にナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩52.5gを溶解する。この溶液に、クロピドグレル硫酸水素塩50gを水200mlに溶かした溶液を加える。得られた混合物を室温まで冷却し、上部の油相を分離する。分離した油をイソプロパノール230g中に溶解する。得られた溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ジイソプロピルエーテル250gで希釈する。この溶液に約60℃の温度でクロピドグレルナプシレートを播種し、室温まで冷却しながら終夜撹拌する。固形物を減圧ろ過によって単離し、ジイソプロピルエーテルを用いて洗浄し、減圧下で乾燥させる。以下の特性をもつ形態Aのクロピドグレルナプシレート37gを得る:
クロピドグレルナプシレートのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:149℃
IR(KBr圧縮片)[透過率%におけるcm−1]:
Figure 2007523203
Figure 2007523203
(実施例10)
(クロピドグレルナプシレート、形態A)
ナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩2.5gを水60ml中に溶解する。懸濁させた物質をろ過によって分離する。次いでメタノール30mlおよびクロピドグレル臭化水素酸塩2.9gを加える。得られた溶液を強烈に撹拌し、軽い減圧下に置き、溶媒の約50重量%が緩やかに蒸発するまで室温に保つ。このように生成した白色固体を減圧ろ過によって単離し、水で洗浄し、減圧下で恒量まで乾燥させる。形態Aのクロピドグレルナプシレート3gを得る。
(実施例11)
(クロピドグレルナプシレート、形態B)
あらかじめ調製した、クロピドグレルナプシレート形態A 82gをイソプロパノール462gに溶かした熱溶液(約65℃)を20〜25℃まで冷却し、クロピドグレルナプシレート形態Bを播種する。この混合物を15〜20℃で24時間十分に撹拌する。次いで固体を減圧ろ過によって懸濁液から単離する。ろ過ケーキを15〜20℃でイソプロパノールを用いて洗浄し、恒量が得られるまで20〜25℃の内部温度で空気中で乾燥させる。クロピドグレルナプシレート形態B 70gを得る。
DSC:吸熱最大:114.4℃
XRPD[Cu Kα]:
Figure 2007523203
(実施例12)
(クロピドグレルオキサレート)
クロピドグレル塩基10gおよびシュウ酸3.1gをジクロロメタン100mlに溶解する。溶媒を減圧下で蒸発させる。以下の特性をもつクロピドグレルオキサレート13gが残る:
クロピドグレルオキサレートのHPLC含有量:100%
DSC:吸熱最大:なし
Figure 2007523203
XRPD[Cu Kα]:明確なピークは得られない。
(実施例13)
(クロピドグレルナプシレート、形態A)
60℃でクロピドグレル塩基170gおよびナフタレン−2−スルホン酸一水和物115gをイソプロパノール600ml中に溶解し、ゆっくり冷却する。50℃でこの透明な溶液に形態Aのクロピドグレルナプシレートを播種し、10℃/時の速度で室温までさらに冷却する。結晶を減圧ろ過によって単離し、減圧下で乾燥させる。形態Aのクロピドグレルナプシレート223gを得る。
クロピドグレルHBr形態AのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルHBr形態BのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルHBr形態CのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルHBr形態DのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルHBr形態EのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルHBr形態FのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルベシレートのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルトシレートのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルナプシレート形態AのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルナプシレート形態BのXRPD図を示す図である。 クロピドグレルオキサレートのXRPD図を示す図である。

Claims (20)

  1. 本明細書において多形「形態A」、多形「形態B」、多形「形態C」、多形「形態D」、多形「形態E」、および多形「形態F」と称される、±0.2 Grad 2Θの精度によって角度2Θで示した、表1に記載した通りの特徴的なピークに基づいて、それらの粉末X線図(XRPD)において互いに異なっている、(+)−(S)−クロピドグレル−臭化水素酸塩の多形形態。
    Figure 2007523203
  2. 本明細書において多形「形態A」および多形「形態B」と称される、±0.2 Grad 2Θの精度によって角度2Θで示した、表2に記載した通りの特徴的なピークに基づいて、それらの粉末X線図(XRPD)において互いに異なっている、(+)−(S)−クロピドグレル−ナプシレートの多形形態。
    Figure 2007523203
  3. 請求項1に記載の形態Aのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、18℃〜22℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリル、および/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、方法。
  4. 請求項1に記載の形態Bのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、好ましくは貧溶媒を速やかに添加することで、好ましくは脂肪族炭化水素、好ましくはヘプタンおよび/またはヘキサンを速やかに添加することにより、飽和曲線を速やかに交差させることによって、あるいは蒸発結晶化によって、あるいは結晶化溶液の急冷(ショック冷却)によって、適当な溶媒、好ましくはアセトンおよび/またはジクロロメタンから結晶化させることを特徴とする、方法。
  5. 請求項1に記載の形態Cのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩をアセトニトリルから結晶化させることを特徴とする、方法。
  6. 請求項1に記載の形態Dのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、30℃〜60℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、方法。
  7. 請求項1に記載の形態Eのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、好ましくは0℃〜25℃の温度範囲内で、ジクロロメタンおよび/または沸点が好ましくは60℃〜125℃の脂肪族炭化水素、好ましくはヘキサン、ヘプタンまたはオクタンから結晶化させること、あるいは好ましくは最長24時間の長い結晶化時間で、0℃〜25℃の温度範囲内の温度における溶媒混合物からのより低沸点溶媒の緩やかな蒸発による結晶化によることを特徴とする、方法。
  8. 請求項1に記載の形態Fのクロピドグレル臭化水素酸塩の製造方法であって、任意の結晶形のクロピドグレル臭化水素酸塩を、−5℃〜+15℃の温度範囲内で、アセトン、酢酸エチルエステル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチル−メチルエーテル、メチル−イソブチルケトン、ジクロロメタン、トルエン、イソブチロニトリルおよび/またはイソプロパノール、好ましくはメチル−イソブチルケトンおよび/またはイソプロパノールを好ましくは4:1の重量比で含む溶媒または溶媒の混合物から結晶化させることを特徴とする、方法。
  9. クロピドグレルベシレート、クロピドグレルトシレートおよびクロピドグレルオキサレートの塩。
  10. 請求項9に記載のクロピドグレルベシレートの製造方法であって、適当な溶媒中、好ましくはアルコール、エーテルおよび/またはニトリル、好ましくはメタノール中で等モル量のベンゼンスルホン酸とクロピドグレル塩基を合して一緒に反応させ、その化合物を、好ましくは溶媒抽出により、好ましくは蒸留または噴霧乾燥によって溶媒を除去することにより単離することを特徴とする、方法。
  11. 請求項9に記載のクロピドグレルトシレートの製造方法であって、好ましくは20〜25℃の操作温度において、適当な溶媒中、好ましくはアルコール、エーテルおよび/またはニトリル、好ましくはメタノール中で等モル量のp−トルエンスルホン酸をクロピドグレル塩基と合して一緒に反応させ、その化合物を好ましくは溶媒抽出により単離することを特徴とする、方法。
  12. 請求項9に記載のクロピドグレルオキサレートの製造方法であって、適当な溶媒中、好ましくはアルコール、エーテル、ニトリル、および/またはその水性溶媒混合物中、好ましくはイソプロパノールおよび/またはジイソプロピルエーテル、および好ましくは含水量が好ましくは水の重量で10%未満(<10重量%)であるその水性溶媒混合物中で等モル量のシュウ酸をクロピドグレル塩基と反応させ、その化合物を溶媒抽出により単離することを特徴とする、方法。
  13. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Aの製造方法であって、第一級および/または第二級アルコール、エーテル、ニトリル、トルエンならびに好ましくは含水量が好ましくは10重量%未満(<10重量%)であるその水性溶媒混合物中、好ましくは20℃〜60℃の温度操作範囲で、好ましくはイソプロパノール−水混合物、ジイソプロピルエーテル中、好ましいのはイソプロパノール−水混合物である、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と合し、この結晶化溶液にクロピドグレルナプシレート形態Aを播種することによって結晶化を開始させることを特徴とする、方法。
  14. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Aの製造方法であって、好ましくはクロピドグレル臭化水素酸塩から、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、および/または好ましくは含水量が好ましくは水の重量で10%未満であるその水性溶媒混合物中、好ましくは20℃〜60℃の操作温度範囲で、前記クロピドグレルナプシレート形態Aを、ナフタレン−2−スルホン酸塩、好ましくはナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩の存在下での塩変換によって別のクロピドグレル塩から製造することを特徴とする、方法。
  15. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Aの製造方法であって、適当な溶媒中、好ましくはイソプロパノール、ジイソプロピルエーテル、および/または好ましくは含水量が好ましくは10重量%未満であるその水性溶媒混合物中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と反応させることによって直接および播種することなく前記クロピドグレルナプシレート形態Aが得られ、前記ナフタレン−2−スルホン酸の純度が少なくとも99.5重量%であり、好ましくは、ナフタレン−1−スルホン酸の含有量が0.5重量%未満であることを特徴とする、方法。
  16. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Bの製造方法であって、第一級および/または第二級アルコール、ニトリル、トルエンおよび/または好ましくは含水量が好ましくは水の重量で10%未満であるその水性溶媒混合物中、好ましくは溶媒としてのイソプロパノール中、好ましくは大きく過飽和の晶出溶液(>20%)中、好ましくは15℃〜20℃の温度操作範囲で、適当な溶媒中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と一緒に溶解し、クロピドグレルナプシレート形態Bの播種によって結晶化を開始することを特徴とする、方法。
  17. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Bの製造方法であって、イソプロパノールおよび/またはジイソプロピルエーテル、および好ましくは含水量が好ましくは10重量%未満(<10重量%)であるその水性溶媒混合物中、好ましくは15℃〜20℃の温度操作範囲で、ナフタレン−2−スルホン酸塩、好ましくはナトリウム−2−ナフチルスルホン酸塩の存在下での別のクロピドグレル塩、好ましくはクロピドグレル臭化水素酸塩からの塩変換によって、あるいは溶液にクロピドグレルナプシレート形態Bを播種することによるクロピドグレルナプシレート形態Aからの再結晶によって前記クロピドグレルナプシレート形態Bが得られることを特徴とする、方法。
  18. 請求項2に記載のクロピドグレルナプシレート形態Bの製造方法であって、適当な溶媒中、好ましくはイソプロパノールおよび/またはジイソプロピルエーテル、および/または含水量が好ましくは水の重量で10%未満である好ましくはその水性溶媒混合物中で等モル量のナフタレン−2−スルホン酸をクロピドグレル塩基と反応させることによって播種しないで直接前記クロピドグレルナプシレート形態Bが得られ、好ましくはそのナフタレン−1−スルホン酸の含有量が1.0重量%より高い場合には、使用したナフタレン−2−スルホン酸の純度が99.0重量%未満であることを特徴とする、方法。
  19. 請求項1、2および9のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を薬剤的に有効な濃度で含む薬剤的に活性な組成物。
  20. 少なくとも1種の前記化合物を薬剤的に有効な濃度で含む薬剤的に活性な組成物を調製するための、請求項1、2および9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
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