JP2007519666A - 1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化する方法 - Google Patents

1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007519666A
JP2007519666A JP2006550082A JP2006550082A JP2007519666A JP 2007519666 A JP2007519666 A JP 2007519666A JP 2006550082 A JP2006550082 A JP 2006550082A JP 2006550082 A JP2006550082 A JP 2006550082A JP 2007519666 A JP2007519666 A JP 2007519666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butadiene
hydrogen cyanide
measurement
liquid phase
tolyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006550082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4443573B2 (ja
Inventor
ユングカムプ,ティム
バウマン,ローベルト
シュレーダー,トルステン
バルチュ,ミヒャエル
ハーデルライン,ゲルト
ルイケン,ヘルマン
シャイデル,イェンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2007519666A publication Critical patent/JP2007519666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4443573B2 publication Critical patent/JP4443573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/08Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds
    • C07C253/10Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds to compounds containing carbon-to-carbon double bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/32Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/06Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic and unsaturated carbon skeleton
    • C07C255/07Mononitriles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/17Nitrogen containing
    • Y10T436/172307Cyanide or isocyanide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

少なくとも1種の触媒の存在下に、1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造する方法が記載されており、この方法において、ヒドロシアノ化の排出流からヒドロシアノ化されなかった1,3−ブタジエンが除去され、そしてこの工程に再循環され、そして再循環された1,3−ブタジエンがシアン化水素の量についてモニターされる。

Description

本発明は、少なくとも1種の触媒の存在下に1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造する方法に関する。
アジポニトリルは、ナイロンの製造において重要な中間生成物であり、そして、アジポニトリルは、1,3−ブタジエンの二重ヒドロシアノ化(hydrocyanation)によって得ることができる。第1のヒドロシアノ化において、1,3−ブタジエンが、燐配位子で安定化されたニッケル(0)の存在下にシアン化水素と反応して3−ペンテンニトリルが得られる。第2のヒドロシアノ化において、3−ペンテンニトリルは、次にシアン化水素と反応し、アジポニトリルが得られる。第2のヒドロシアノ化でも同様にニッケル触媒を使用しているが、しかしルイス酸を加えている。
第1のヒドロシアノ化において、1,3−ブタジエンは、ヒドロシアノ化反応中のシアン化水素に対して、化学量論的に過剰に使用される。ヒドロシアノ化において、使用したシアン化水素は、実質的にほぼ完全に消費される。しかしながら、10〜5000質量ppmのシアン化水素の残留含有量が、このヒドロシアノ化からの反応排出流(reaction effluent)に残っている。
未反応の1,3−ブタジエンの除去において、消費されていないシアン化水素が1,3−ブタジエンの再循環する流れに入り込む。このことは、ある環境下では認識できないが、シアン化水素を追加的な量で、1,3−ブタジエンの第1のヒドロシアノ化に輸送して戻すことになり、反応混合物中でのシアン化水素の蓄積量がますます増加する。更に、1,3−ブタジエン中のシアン化水素の含有量が非常に多い場合、シアン化水素が存在する1,3−ブタジエンの再循環において次の理由により問題が発生し得る、すなわち、含有量が多い場合、未転化のシアン化水素が、使用したニッケル(0)触媒と反応可能となり、そして従って、シアン化ニッケル(II)を含む固体の形成により、ニッケル(0)触媒を不可逆的に損傷する。
更に、3−ペンテンニトリルを製造するための工程において、未転化のシアン化水素が高い含有量で存在する場合、未転化のシアン化水素が高い発熱反応を伴って重合可能となり、そして場合によっては容器の爆発をもたらす。
更に、シアン化水素が有毒であることは公知であり、シアン化水素が毒性であるため、1,3−ブタジエンが工程に再循環されず、そして、工程から排出されるならば、1,3−ブタジエンの流れ内にシアン化水素が高濃度で存在することに問題が生じる。
従って、本発明の目的は、少なくとも1種の触媒の存在下に、1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造し、上述した問題が回避され、そして工程がより安全なものとなる方法を提供することにある。
この目的は、少なくとも1種の触媒の存在下に1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造するための方法に基づいて達成される。本発明に従う方法は、ヒドロシアノ化されていない1,3−ブタジエンを、ヒドロシアノ化の排出流から除去し、そして除去した1,3−ブタジエンを工程に再循環させ、そして1,3−ブタジエンの再循環流中のシアン化水素の含有量を測定することを含む。
本発明において、1,3−ブタジエンの再循環流内のシアン化水素の含有量の測定では、この含有量が、好ましくは規則的な間隔をおいて測定され、より好ましくは恒久的に測定され、そして限界値を超えた場合には、限界値を超えたことが示され、及びシアン化水素で1,3−ブタジエンが更に汚染されることを防止するために、所望により適切な処置が示されるものである。このような限界値は、シアン化水素が、好ましくは10質量%、より好ましくは7質量%、特に5質量%(それぞれが、1,3−ブタジエンとシアン化水素の混合物に対しての質量%である)である。上述した値(濃度)よりも低い値に予備的な警報があっても良く、この値は、例えば2.5質量%、又は1.5質量%である。
本願明細書において、ブタジエンという概念は1,3−ブタジエンとして理解され、該1,3−ブタジエンは、市販の1,3−ブタジエン中にも存在する微量の成分を含むものである。更に、ペンテンニトリル異性体も存在して良い。ペンテンニトリル異性体の含有量は、好ましくは1質量%未満、より好ましくは0.5質量%未満、特に1000質量ppm未満である。
3−ペンテンニトリルは、対応する異性体、例えば2−メチル−3−ブテンニトリルでもある。
本発明に従う方法は、ヒドロシアノ化の排出流からの1,3−ブタジエンの蒸発において、シアン化水素が蒸気相に入ることを発見したことに基づいている。本発明に従い見出されたことは、1,3−ブタジエン(b.p.1013ミリバール=−4℃)とシアン化水素(b.p.1013ミリバール=+27℃)を含む混合物からの、1,3−ブタジエンの分別蒸留の場合であっても、沸点の差が31℃と大きくなっているにもかかわらず、シアン化水素が常に頂部排出流に見出されるということである。
シアン化水素と1,3−ブタジエンが、沸点が非常に低い共沸混合物を形成し、このため、ヒドロシアノ化の排出流が一部蒸発する条件とは無関係に、シアン化水素が1,3−ブタジエンとの混合物内で常に蒸留される。
工業的規模の実施において、ペンテンニトリル、触媒錯体、重合シアン化水素、及び固体物が、実質的にすべての考えられる分析手段の能力を超えて存在しているので、第1のヒドロシアノ化の反応排出流内に、直接的にシアン化水素を検出することは困難なことがわかった。特に、固体物の存在下での汚れは、非接触測定の原理を有していない多くの分析手段を使用不可能にする。
本発明に従えば、1,3−ブタジエンの再循環流中のシアン化水素の含有量が、以下の群、
(1)液相における近赤外線透過分光測定法、
(2)気相及び/又は液相における中赤外線透過分光測定法、
(3)液相におけるATR中赤外線透過分光測定法、
(4)シアン化水素と1,3−ブタジエンとの密度差に基づいた液相における密度測定、
(5)熱伝導率の測定、
(6)音速の測定、
(7)誘電体誘電率の測定、
(8)屈折率の測定、
(9)オンラインでのガスクロマトグラフィー測定、
(10)液相の熱量量の測定、及び
(11)シアン化水素のためのオンラインでの試料採取(sampling)及びフォールハルト又はリービヒ滴定、
から選ばれる少なくとも1種の手段によって測定され、及び再循環された1,3−ブタジエンの試料がオンライン(online)で採取されることが見出された。
「採取(taken)」するにおいて、本発明は、再循環1,3−ブタジエン中のシアン化水素の含有量も、以下に説明するように(流れが流通する、又は流と非接触の)測定システム内で測定可能であると理解される。
本発明において、オンラインは、本発明の方法を行なう際に、試料採取するために、好ましくは流れが中断することがないことを意味し、そして、適切な測定プローブが、流れに連続的に貫流されるか、又は流れと非接触状態で作動するか、又は自動的なサンプリングシステムが使用されるものである。この場合、所望により、サンプリング容器又はキュベットが、好ましくは規則的な間隔をおいて試料で満たされる。
容量性の測定手段によりレベルを測定するための少なくとも1種の装置を使用して誘電体誘電率(dielectric permittivity)を測定することにより、再循環する1,3−ブタジエン中のシアン化水素の含有量をモニタリングすることが特に好ましい。
本発明に従う方法のために、モニターされるべき1,3−ブタジエンが実質的に固体を含まないことが有利である。この理由は、通常、固体は、オンラインサンプリングシステムを妨害することになり、従って、有用性が低下することになり、設備の安全性にとって不利になり、そして例えば粒子は、光の透過性を非常に弱めるので、光学的な手段の使用を妨害するからである。この場合、実質的に固体を含まないということは、固体含有量が最大で500質量ppm、より好ましくは最大で100質量ppm、特に最大で10質量ppmであることを意味する。
再循環された1,3−ブタジエン中のシアン化水素の含有量をモニタリングするための上述した方法は、より好ましくは、反応排出流の一部を蒸発させることにより形成される生成物流中で行なわれ、この場合、蒸発部分が再度濃縮され、そして結果として精製された液相中で分析が行なわれる。
このことは、識別困難な量のシアン化水素の(1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化するための)反応器への意図的ではない再循環を識別可能とし、そして、この結果として適切な手段によってこの再循環を防止可能とする。このような適切な手段は、例えば、ヒドロシアノ化反応中のシアン化水素の転化を増加させる手段、例えば、温度を増加させることによる手段、又はこれに加えて好ましくは新しい触媒を計量導入することによる手段であり、又はシアン化水素のシステムへの供給の閉鎖、所望によりヒドロシアノ化の全体的な閉鎖である。
本発明に従う方法の特定の実施の形態では、1,3−ブタジエンの再循環流は、1,3−ブタジエンのヒドロシアノ化の排出流の少なくとも一部を蒸発させることにより形成され、この場合、ヒドロシアノ化の排出流の蒸発部分が、所望により、シアン化水素のモニタリングの前に再度濃縮される。この目的のために特に適切な方法は、DE−A−102004004724に記載されている。これに加え、DE−A−102004004718は、ペンテンニトリル含有の混合物中のシアン化水素の含有量を減少させる方法を記載しており、ここでは、この含有量の減少は、シアン化水素の1,3−ブタジエンとの共沸混合物の蒸留によって行なわれている。上述した、シアン化水素と1,3−ブタジエンとの共沸混合物の形成は、ヒドロシアノ化の反応排出流中にシアン化水素が存在する場合には、シアン化水素が常に再循環された1,3−ブタジエン中に存在するという結果になる。本発明に従う方法の他の好ましい実施の形態では、従ってヒドロシアノ化の排出流の少なくとも一部が、1,3−ブタジエンとシアン化水素との共沸混合物として蒸発される。
再循環された1,3−ブタジエン中のシアン化水素の測定濃度と、これに対応する流速から、反応器それ自身内のシアン化水素の濃度を測定することが可能であり、そして、反応器に供給される正規(regular)のシアン化水素に加え、再循環された1,3ブタジエンと共に導入されるシアン化水素の量を測定することも可能である。
シアン化水素の含有量は、好ましくは濃縮収集容器(condensate collecting vessel)の気相中で測定され、又は濃縮収集容器の液相中で測定され、又は排出操作において、(ヒドロシアノ化の排出流からシアン化水素含有1,3−ブタジエンを回収するための)蒸留装置の濃縮収集容器のポンプ作動による循環システムにおいて測定される。
1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化するための、本発明に従う方法は、好ましくは、燐配位子を有する、均一に溶解した少なくとも一種のニッケル(0)錯体の存在下に行なわれる。
燐配位子及び/又は遊離燐配位子を含むNi(0)錯体は、好ましくは、均一に溶解したニッケル(0)錯体である。
ニッケル(0)錯体の燐配位子及び遊離燐配位子は、好ましくは、単座−又は二座のホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト(phosphinite)、及びホスホナイト(phosphonite)から選ばれる。
これら燐配位子は、式I:
P(X11)(X22)(X33) (I)
を有していることが好ましい。
本発明において、化合物Iは、単一の化合物又は上記式の異なる化合物の混合物である。
本発明では、X1、X2、X3は、それぞれ独立して酸素又は単一結合である。全てのX1、X2、X3基が単一結合である場合、化合物Iは、式P(R123)(但し、R12及びR3の定義は、後述する。)のホスフィンである。
1、X2、及びX3基の2個が、単一結合であり、そして1個が酸素の場合、化合物Iは、式P(OR1)(R2)(R3)又は式P(R1)(OR2)(R3)又は式P(R1)(R2)(OR3)(但し、R1、R2及びR3の定義は後述する。)のホスフィナイトである。
1、X2、及びX3基の1個が、単一結合であり、そして2個が酸素の場合、化合物Iは、式P(OR1)(OR2)(R3)又はP(R1)(OR2)(OR3)又は式P(OR1)(R2)(OR3)(但し、R1、R2及びR3の定義は、後述する。)のホスホナイトである。
好ましい実施の形態では、全てのX1、X2、及びX3基が酸素であり、従って化合物Iは、式P(OR1)(OR2)(OR3)(但し、R1、R2及びR3の定義は、以下に記載されたものである。)のホスファイトが有利である。
本発明に従えば、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、同一又は異なる有機基(organic radical)である。R1、R2、R3は、それぞれ独立して、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル等の好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルカリ基、フェニル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、1−ナフチル、2−ナフチル等のアリール基、又は1,1’−ビフェノール、1,1’−ビナフトール等の、好ましくは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビルである。R1、R2及びR3基は互いに直接的に結合していても良く、すなわち、中心の燐原子を介して結合している場合に限られない。R1、R2及びR3基が互いに直接的に結合していないことが好ましい。
好ましい実施の形態では、R1、R2及びR3基は、フェニル、o−トリル、m−トリル、及びp−トリルから成る群から選ばれる基である。特に好ましい実施の形態では、R1、R2及びR3基の最大2個がフェニル基であるべきである。
他の好ましい実施の形態では、R1、R2及びR3基の最大2個がo−トリル基であるべきである。
使用して良い特に好ましい化合物は、式Ia、
(o−トリル−O−)w(m−トリル−O−)x(p−トリル−O−)y(フェニル−O−)zP (Ia)
(但し、w、x、y、及びzがそれぞれ自然数であり、及び次の定義が適用される:w+x+y+z=3 and w、z≦2。)の化合物である。
このような化合物Iaは、例えば、(p−トリル−O−)(フェニル−O−)2P、(m−トリル−O−)(フェニル−O−)2P、(o−トリル−O−)(フェニル−O−)2P、(p−トリル−O−)2(フェニル−O−)P、(m−トリル−O−)2(フェニル−O−)P、(o−トリル−O−)2(フェニル−O−)P、(m−トリル−O−)(p−トリル−O−)(フェニル−O−)P、(o−トリル−O−)(p−トリル−O−)(フェニル−O−)P、(o−トリル−O−)(m−トリル−O−)(フェニル−O−)P、(p−トリル−O−)3P、(m−トリル−O−)(p−トリル−O−)2P、(o−トリル−O−)(p−トリル−O−)2P、(m−トリル−O−)2(p−トリル−O−)P、(o−トリル−O−)2(p−トリル−O−)P、(o−トリル−O−)(m−トリル−O−)(p−トリル−O−)P、(m−トリル−O−)3P、(o−トリル−O−)(m−トリル−O−)2P、(o−トリル−O−)2(m−トリル−O−)P、又はこのような化合物の混合物である。
例えば、原油(crude oil)の蒸留加工物中に得られるm−クレゾール及びp−クレゾールを、特にモル比が2:1の割合で含む混合物を、燐トリクロリド等の燐トリハロゲン化物と反応させることによって、(m−トリル−O−)3P、(m−トリル−O−)2(p−トリル−O−)P、(m−トリル−O−)(p−トリル−O−)2P、及び(p−トリル−O−)3Pを含む混合物が得られる。
他の同様な好ましい実施の形態では、燐配位子(phosphorus ligand)は、DE−A19953058に詳細に記載されたホスファイトで、このホスファイトは式Ib、
P(O−R1x(O−R2y(O−R3z(O−R4p (Ib)
(但し、
1:燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に、C1−C18−アルキル置換基を有する芳香族基、又は燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に、芳香族置換基を有する芳香族基、又は燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に、融解芳香族系(fused aromatic system)を有する芳香族基、
2:燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してm−位に、C1−C18−アルキル置換基を有する芳香族基、又は燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してm−位に、芳香族置換基を有する芳香族基、又は燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してm−位に、融解芳香族系(fused aromatic system)を有する芳香族基で、芳香族基は、燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に水素原子を帯びている、
3:燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してp−位に、C1−C18−アルキル置換基を有する芳香族基、又は燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してp−位に、芳香族置換基を有する芳香族基で、芳香族基は、燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に水素原子を帯びている、
4:R1、R2及びR3のために定義されたもの以外の置換基を、燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−、m−及びp−位に帯びている芳香族基で、芳香族基は、燐原子を芳香族系に結合させる酸素原子に対してo−位に水素原子を帯びている、
x:1又は2、
y、z、p:それぞれが独立して0、1又は2(但し、x+y+z=3である。)、
である。)のホスファイトである。
式Ibの好ましいホスファイトは、DE−A19953058から得ることができる。R1基は、o−トリル、o−エチルフェニル、o−n−プロピルフェニル、o−イソプロピルフェニル、o−n−ブチルフェニル、o−sec−ブチルルフェニル、o−tert−ブチルルフェニル、(o−フェニル)フェニル又は1−ナフチル基が有利である。
好ましいR2基は、m−トリル、m−エチルフェニル、m−n−プロピルフェニル、m−イソプロピルフェニル、m−n−ブチルフェニル、m−sec−ブチルフェニル、m−tert−ブチルフェニル、(m−フェニル)フェニル又は2−ナフチル基である。
有利なR3基は、p−トリル、p−エチルフェニル、p−n−プロピルフェニル、p−イソプロピルフェニル、p−n−ブチルフェニル、p−sec−ブチルフェニル、p−tert−ブチルフェニル又は(p−フェニル)フェニル基である。
4基は、フェニルが好ましい。pはゼロが好ましい。化合物Ib中の指数x、y、z及びpに関し、以下のものが可能である。
Figure 2007519666
式Ibの好ましいホスファイトは、pがゼロであり、及びR1、R2及びR3がそれぞれ独立して、o−イソプロピルフェニル、m−トリル及びp−トリルから選ばれ、及びR4がフェニルであるものである。
式Ibの好ましいホスファイトは、R1がo−イソプロピルフェニル基、R2がm−トリル基、及びR3がp−トリル基で、上述した表に記載した指数を有するものであり、また、R1がo−トリル基、R2がm−トリル基、及びR3がp−トリル基で、上述した表に記載した指数を有するものであり、追加的に、R1が1−ナフチル基、R2がm−トリル基、及びR3がp−トリル基で、上述した表に記載した指数を有するものであり、及び、R1がo−トリル基、R2が2−ナフチル基、及びR3がp−トリル基で、上述した表に記載した指数を有するものでもあり、そして、最後に、R1がo−イソプロピルフェニル基、R2が2−ナフチル基、及びR3がp−トリル基で、上述した表に記載した指数を有するものであり、及びこれらホスファイトの混合物でもある。
式Ibのホスファイトは、以下の工程
a)燐トリハロゲン化物とR1OH、R2OH、R3OH及びR4OH又はこれらの混合物からなる群から選ばれるアルコールとを反応させ、ジハロホスホラスモノエステルを得る工程、
b)上記ジハロホスホラスモノエステルとR1OH、R2OH、R3OH及びR4OH又はこれらの混合物からなる群から選ばれるアルコールとを反応させ、モノハロホスホラスジエステルを得る工程、及び
c)上記モノハロホスホラスジエステルとR1OH、R2OH、R3OH及びR4OH又はこれらの混合物からなる群から選ばれるアルコールとを反応させ、式Ibのホスファイトを得る工程、
によって得ても良い。
反応は、別々になった3工程で行なってよい。同様に、3工程の内の2工程を結合しても良く、すなわち、a)とb)、又はb)とc)を結合しても良い。この代わりに、全工程a)、b)及びc)を一緒に結合しても良い。
1OH、R2OH、R3OH及びR4OH又はこれらの混合物からなる群から選ばれるアルコールの適当なパラメーターと量は、いくつかの簡単な予備実験によって容易に決定され得る。
有用な燐トリハロゲン化物は、原則として全ての燐トリハロゲン化物であり、好ましくは、使用されるハロゲン化物がCl、Br、I、特にCl及びこれらの混合物のものである。種々の同一又は異なる(燐トリハロゲン化物としての)ハロゲン−置換したホスフィンの混合物を使用することも可能である。PCl3が特に好ましい。ホスファイトIbの製造における反応条件と後処理(workup)の更なる詳細は、DE−A19953058から得ることができる。
ホスファイトIbは、配位子として、異なるホスファイトIbの混合物の状態で使用されても良い。このような混合物は、例えば、ホスファイトIbの製造において得ても良い。
しかしながら、多座、特に二座の燐配位子が好ましい。従って、使用される配位子は、好ましくは、式II、
Figure 2007519666
(但し、
11、X12、X13、X21、X22、X23が、それぞれ独立して、酸素又は単結合であり、
11、R12が、それぞれ独立して同一又は異なる、分離した又は橋状結合した有機基であり、
21、R22が、それぞれ独立して同一又は異なる、分離した又は橋状結合した有機基であり、
Yが、橋状結合基である)を有している。
本発明において、化合物IIは、単一化合物又は上述した式の異なる化合物の混合物である。
好ましい実施の形態では、X11、X12、X13、X21、X22、X23は、それぞれ酸素であって良い。このような場合、橋状結合した基Yは、ホスファイト基に結合される。
他の好ましい実施の形態では、X11及びX12は、それぞれ酸素であり、及びX13が単結合であって良く、又はX11及びX13がそれぞれ酸素であり、及びX12が単結合であり、従って、X11、X12及びX13に囲まれた燐原子が、ホスファイトの中心原子である。このような場合、X21、X22及びX23が、それぞれ酸素、又はX21とX22がそれぞれ酸素でX23が単結合で良く、又はX21とX23がそれぞれ酸素でX22が単結合で良く、又はX23が酸素でX21とX22がそれぞれ単結合で良く、又はX21が酸素でX22とX23がそれぞれ単結合で良く、又はX21、X22及びX23が、それぞれ単結合で良く、従って、X21、X22及びX23に囲まれた燐原子が、ホスファイト、ホスホナイト、ホスフィナイト、又はホスフィン、好ましくはホスホナイトの中心原子である。
他の好ましい実施の形態では、X13が酸素であり、及びX11とX12がそれぞれ単結合で良く、又は、X11が酸素であり、及びX12とX13がそれぞれ単結合で良く、従って、X11、X12及びX13に囲まれた燐原子が、ホスホナイトの中心原子である。このような場合、X21、X22及びX23がそれぞれ酸素で良く、又はX23が酸素であり、及びX21とX22がそれぞれ単結合で良く、又は、X21が酸素であり、及びX22とX23がそれぞれ単結合で良く、又は、X21、X22及びX23がそれぞれ単結合で良く、従って、X21、X22及びX23に囲まれた燐原子が、ホスファイト、ホスフィナイト、又はホスフィン、好ましくはホスフィナイトの中心原子である。
他の好ましい実施の形態では、X11、X12及びX13がそれぞれ単結合で良く、従って、X11、X12及びX13に囲まれた燐原子がホスフィンの中心原子である。このような場合、X21、X22及びX23がそれぞれ酸素、又はX21、X22及びX23がそれぞれ単結合で良く、従って、X21、X22及びX23に囲まれた燐原子がホスファイト、又はホスフィン、好ましくはホスフィンの中心原子であって良い。
橋状結合した基Yは、例えば、C1−C4−アリール、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン、トリフルオロメチル等のハロゲン化アルキル、フェニル等のアリールによって置換されたアリール基であることが好ましく、又は好ましくは6個〜20個の炭素原子を芳香族系に有する無置換のアリール基、特にピロカテコール、ビス(フェノール)又はビス(ナフトール)が好ましい。
11及びR12基は、それぞれ独立して、同一又は異なる有機基であって良い。有利なR11及びR12基はアリール基であり、このアリール基は6個〜10個の炭素原子を有していることが好ましく、該アリール基は、無置換又は、特にC1−C4−アリキル、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン、トリフルオロメチル等のハロゲン化アルキル、フェニル等のアリール、又は無置換のアリール基によって単一置換、又は多置換されたアリール基であって良い。
21及びR22基は、それぞれ独立して、同一又は異なる有機基であって良い。有利なR21及びR22基は、好ましくは6個〜10個の炭素原子を有するアリール基であり、アリール基は、無置換のアリール基、又は特にC1−C4−アリール、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン、トリフルオロメチル等のハロゲン化アルキル、フェニル等のアリール、又は無置換のアリール基によって単一置換、又は多置換されたアリール基である。
11及びR12基は、それぞれが分離されて良く、又橋状結合して良い。R21及びR22基も、それぞれが分離されて良く、又橋状結合して良い。R11、R12、R21及びR22基は、それぞれが分離されて良く、2種が橋状結合し、そして2種が分離されて良く、又は4種全てが橋状結合して良く、その方法は上述のものである。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5723641に記載された式I、II、III、IV、及びVのものである。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5512696に記載された式I、II、III、IV、V、VI、及びVIIのものであり、特に、実施例1〜31に使用されている化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5821378に記載された式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV及びXVのものであり、特に実施例1〜73に使用されている化合物である。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5512695に記載された式I、II、III、IV、V及びVIのものであり、特に、実施例1〜6に使用された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5981772に記載された式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII及びXIVのものであり、特に実施例1〜66に使用された化合物である。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US6127567に記載された化合物であり、及び実施例1〜29に使用された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US6020516に記載された式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX及びXのものであり、特に実施例1〜33に記載された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5959135に記載された化合物であり、及び実施例1〜13に使用された化合物である。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5847191に記載された式I、II及びIIIのものである。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、US5523453に記載されたものであり、特に同文献に式1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20及び21で説明された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、WO01/14392に記載されたものであり、好ましくは、同文献に式V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XXI、XXII、XXIIIで説明された化合物である。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、WO98/27054に記載された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、WO99/13983に記載された化合物である。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、WO99/64155に記載された化合物である。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、ドイツ特許出願DE10038037に記載されたものである。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、ドイツ特許出願DE10046025に記載されたものである。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、ドイツ特許出願DE10150285に記載されたものである。
特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、ドイツ特許出願DE10150286に記載されたものである。特に好ましい実施の形態では、有用な化合物は、ドイツ特許出願DE10207165に記載されたものである。本発明の更に特に好ましい実施の形態では、有用な燐キレート配位子は、US2003/0100442A1に記載されたものである。
本発明の更に特に好ましい実施の形態では、有用な燐キレート配位子は、ドイツ特許出願の参照番号DE10350999.2(10.30.2003)に記載されたものであるが、同文献は、先の優先日を有しており、しかし本出願の優先日の時点では発行されていない。
上記化合物I、Ia、Ib及びII及びその製造は本質的に公知である。使用する燐配位子は、化合物I、Ia、Ib及びIIの少なくとも2種を含む混合物でも良い。
本発明に従う方法の特に好ましい実施の形態では、ニッケル(0)錯体の燐配位子及び/又は遊離(free) 燐配位子は、トリトリルホスファイト、二座の燐キレート配位子及び式Ib、
P(O−R1x(O−R2y(O−R3z(O−R4p (Ib)
(但し、R1、R2、及びR3が、それぞれ独立してo−イソプロピルフェニル、m−トリル及びp−トリルから選ばれ、R4が、フェニルであり;xが1又は2であり、及びy、z、pが、x+y+z+p=3を条件として、それぞれ独立して0、1又は2である。)で表されるホスファイト、及びこれらの混合物から選ばれるものである。
ヒドロシアノ化は、当業者に公知である適切な如何なる装置ででも行なうことができる。反応のための有用な装置は、例えば、Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,4th Ed.Vol.20,John Wiley&Sons,New York 1996, 1040〜1055頁に記載されているような通常の装置であり、この装置は、例えば、攪拌タンク反応器、ループ反応器、ガス循環反応器、バブルカラム反応器、又はチューブ反応器等のものであり、各場合において、所望により反応熱を除去する装置を有していても良い。反応は、2台(基)又は3台等の複数の装置で行なっても良い。
本発明に従う方法の好ましい実施の形態では、有利な反応器は、逆混合(backmixing)特性を有するもの、又は逆混合特性を有する反応器群に見出される。逆混合特性を有する有利な反応器群は、シアン化水素の計量に関し、直交流モード(crossflow mode)で運転されるものであることがわかった。
反応は、非連続方式(バッチ方式)、連続方式、又は準非連続方式で操作して良い。
ヒドロシアノ化を、1段階以上の攪拌工程で連続して行なうことが好ましい。複数の工程が使用される場合、直列状に連結された工程が好ましい。この場合、製造物は、ある工程から次の工程へと直接的に移される。シアン化水素は、最初の工程に直接的に供給されて良く、又は個々の工程間に供給されて良い。
本発明に従う工程が準非連続操作方式(準バッチ方式)で行なわれる場合、最初に触媒化合物と1,3−ブタジエンとを反応器に充填し、この間にシアン化水素が反応時間にわたって、反応混合物に計量導入されることが好ましい。
ヒドロシアノ化は、溶媒の存在下又は不存在下に行なって良い。溶媒を使用する場合、溶媒は、液体であり、そして与えられた反応温度において、不飽和化合物と少なくとも1種の触媒に対して不活性であるべきである。通常、使用する溶媒は炭化水素、例えばベンゼン、又はキシレン、又はニトリル、例えばアセトニトリル、又はベンゾニトリルである。しかしながら、溶媒として配位子を使用することが好ましい。
装置に全ての反応物を装填して、ヒドロシアノ化を行うこともできる。しかしながら、装置に少なくとも1種の触媒、1,3−ブタジエン、及び所望により溶媒を充填することが好ましい。気体状のシアン化水素が、反応混合物の表面に浮かんでいる(浮遊する)ことが好ましく、又は反応混合物を通されることが好ましい。装置を装填する別の手順として、装置を少なくとも1種の触媒、シアン化水素、及び所望により、溶媒を充填し、そして反応混合物に1,3−ブタジエンを徐々に供給することが挙げられる。この代わりに、反応物を反応器に導入し、そして、反応混合物を反応温度とし、この反応温度で、シアン化水素を液体の状態で混合物に加えることも可能である。更に、反応温度に加熱する前に、シアン化水素を加えても良い。反応は、温度、雰囲気、反応時間等について、通常のヒドロシアノ化の条件で行なわれる。
ヒドロシアノ化は、好ましくは0.1〜500MPa、より好ましくは、0.5〜50MPa、特に1〜5MPaで行なわれる。反応は、好ましくは273〜473Kの温度、より好ましくは、313〜423K、特に333〜393Kの温度で行なわれる。反応器の液相の有利な平均滞留時間は、それぞれ反応器ごとに、0.001〜100時間、好ましくは0.05〜20時間、より好ましくは0.1〜5時間である。
ある実施の形態では、ヒドロシアノ化は、気相の存在下、そして所望により固体懸濁相の存在下に液相で行なって良い。出発材料、シアン化水素、及び1,3−ブタジエンは、それぞれ液体状態又は気体状態で計量して良い。
更なる実施の形態では、ヒドロシアノ化を液相で行なって良く、この場合、反応器中の圧力は、1,3−ブタジエン、シアン化水素、及び少なくとも1種の触媒等の全ての反応物が液体状態で計量導入され、及び反応混合物中に液相で存在する圧力である。固体懸濁相が、反応混合物中に存在して良く、そして少なくとも1種の触媒と共に計量されても良いものでもあり、ここで少なくとも1種の触媒は、例えば、触媒系(catalyst system)の分解生成物で、特にニッケル(II)化合物を含むものである。
本発明は、更に、1,3−ブタジエンとシアン化水素とを含む流れの中のシアン化水素の含有量をモニタリングするために、以下の、
(1)液相における近赤外線透過分光測定法、
(2)気相及び/又は液相における中赤外線透過分光測定法、
(3)液相におけるATR中赤外線透過分光測定法、
(4)シアン化水素と1,3−ブタジエンとの密度差に基づいた液相における密度測定、
(5)熱伝導率の測定、
(6)音速の測定、
(7)誘電体誘電率の測定、
(8)屈折率の測定、
(9)オンラインでのガスクロマトグラフィー測定、
(10)液相の熱量量の測定、及び
(11)シアン化水素のためのオンラインでの試料採取及びフォールハルト又はリービヒ滴定、
から成る群から選ばれる、少なくとも1種の手段を使用する方法に関する。
手段1、場合によっては手段2、3〜5、及び手段8〜11による測定工程が行なわれることが好ましく、この測定工程は、適切なサンプリングシステムを通る流れによって行なわれることが好ましく、そして該サンプリングシステムは、試料を例えば、好ましくは規則的な間隔で、特定の装置に計量導入するものである。これらの工程は、適切な測定装置を通る直接的な流れによって行なっても良く、この場合、サンプリングシステムは必要とされない。
測定手段6と7は、好ましくは測定プローブを使用して行なわれる、この測定プローブは、生成物と接触するものでなく、従って、好ましくは流体が流通する装置の外部に配置されるものである。これらの測定は、好ましくは装置上で、又は配管(パイプライン)上で行われ、より好ましくは、シアン化水素含有1,3−ブタジエンを回収するための、蒸留装置の頂部の濃縮収集容器の配管、又はシアン化水素含有1,3−ブタジエンの貯蔵容器の、ポンプ作動による循環システムの配管上で行われる。測定箇所は、好ましくは気相がない箇所であり、及びより好ましくは流体を操作する配管である。
測定プローブの目盛り定め(更正)は、好ましくは複数の試験混合物を測定箇所に連続的に導入し、この間更正曲線(calibration curve)を記録することにより行なわれ、ここで試験混合物は、成分含有量がわかっているもの、及び/又は音速又は誘電体誘電率等の測定パラメータが知られているものである。
再循環した1,3−ブタジエン中のシアン化水素の含有量のモニタリングを行なうことが特に好ましく、このモニタリングは、容量性測定法によりレベルを測定するための装置を使用して誘電体誘電率を測定することによるものである。
誘電体誘電率を測定するための適切な測定プローブは、例えばEndress+Hauser Multicap DC16又はVega EL21 brandからのレベル測定プローブである。
適切な測定プローブの目盛り定めをするために、適切な試験混合物が使用される。
これらの上述した測定手段は、好ましくは、少なくとも1種の触媒の存在下に1,3−ブタジエンをヒドロシアン化することより3−ペンテンニトリルを製造するための方法に使用される。実質的に固体が存在しない流れ中の、このシアン化水素の測定が好ましい。
本発明に従う方法の好ましい実施の形態では、シアン化水素の含有量は、ヒドロシアノ化に再循環される(1,3−ブタジエンを含む)流れ中で測定され、該測定は、容量性測定方法によるレベル測定のための器具を使用して相対誘電体誘電率を測定することにより行なわれる。
実施例1:ブタジエン中シアン化水素の測定
この実施例は、2つの製作所からの容量性レベル測定のためのプローブ(Endress+Hauserより、model:Multicap DC16;Vegaより、model:EL21)を使用した測定を記載している。プローブ(ゾンデ:probe)を、ブタジエンとシアン化水素の混合物が充填される温度表示式DN50チューブに交互に設置した。0〜10℃の温度範囲及び0〜5質量%のシアン化水素の濃度範囲を測定した。測定のために、安定化していない蒸留したシアン化水素、及びDE−A−102004004684の実施例に従うAlmatisからのF200アルミナを使用して不安定化し及び乾燥させたブタジエンを使用した。
ブタジエンを装置内の循環流に導入した。この循環システムに、容器B1(DN50×500mmジャケットチューブとして設計)を配置した。ここで、容器B1は、特定の容量性レベルプローブ(capacitive level probe)、及びまた、温度計と圧力計(マノメーター)を備えている。容器B1をジャケットを介してクリオスタットを使用して冷却した。ブタジエンをギアポンプP1(作動範囲0.5〜5l/min)を介して容器B1から取り出し、そして、液体−気体サンプラー部分を介して運び戻した。ポンプP1は、オーバーフローバルブY1(pe=4バール)を備えており、オーバーフローバルブは、ポンプの吸引側に再循環させるものである。ポンプヘッドは、トレース冷却により約−5℃にまで冷却されている。B1は、排出操作(flooded operation)である。通気ライン内ののぞき窓が、通風口として作用した。オーバーフローバルブY2を使用し、オフガスライン内でB1を減圧した(pe=2バール)。B1は、pe=5バールにて安全バルブY3によって保護された。
特定のプローブを使用して測定するために、シアン化水素をブタジエン循環の中に計量導入した。この計量導入は、液体−気体ボンベB2(V=25ml)を介して行なわれた。このボンベには、ブタジエン中にシアン化水素を少量有する貯蔵溶液(stock solution)が予め充填されている。サンプリング通路を調節することにより、B2からの物質をB1の周囲の循環に運搬した。計量導入の後、加えられたシアン化水素の全体が、ポンプ作動による循環によって混合された。
プローブの測定信号を、アナログ信号に変換した。プローブの測定領域が利用される範囲を以下に記載する。測定範囲は、空の状態のシステム中と、主にクロロホルムで満たされた循環システム中での測定により、予め目盛り定めしている。
Figure 2007519666
実施例2:液相IR
通常のFT−IR装置に、0.1mmのキュベット隙間を有するカドミウムセレン化物の窓を有する0.1mmの圧力キュベット(pe,max=25バール)を設置した。測定セルを空にした後、サンプラーを介して5mlの試料を注入した。これに加え、隔壁を介して注射器から試料を導入することも可能である。吸収(absorption)を測定した。
3PNを満たしたキュベットを使用して、シアン化水素の目盛り定めのためのスペクトルがバックグランドとして記録された。2070〜2110cm-1の領域の吸収体の積分により、シアン化水素の濃度を測定した。500質量ppm未満では、バックグランドのノイズが非常に高く、シアン化水素帯を検出することができなかった。
ブタジエン中のシアン化水素の試験を増やし、以下の測定を得た。
Figure 2007519666
この目盛り定めの後、実施例1に記載した循環システム中からの5ml試料を空のボンベ中に流した。このボンベは、ブタジエン中のシアン化水素の貯蔵溶液を循環システムに導入するのに使用したものである。このボンベから、5バールの圧力を有する窒素設備によって、キュベット中の十分なプローブ容積が加圧された。試料が採取される循環システムは、サンプリング時にシアン化水素が1.5質量%であった(貯蔵溶液の計量導入量からの計算)。IR装置中で測定された吸収は、0.51であった。

Claims (10)

  1. 少なくとも1種の触媒存在下に1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造する方法において、
    ヒドロシアノ化の排出流から、ヒドロシアノ化されなかった1,3−ブタジエンを除去し、及び前記ヒドロシアノ化されなかった1,3−ブタジエンを工程に再循環させ、及び1,3−ブタジエンの再循環流中のシアン化水素の含有量を測定することを含むことを特徴とする方法。
  2. 1,3−ブタジエンの再循環流中のシアン化水素の含有量が、以下の群、
    (1)液相における近赤外線透過分光測定法、
    (2)気相及び/又は液相における中赤外線透過分光測定法、
    (3)液相におけるATR中赤外線透過分光測定法、
    (4)シアン化水素と1,3−ブタジエンとの密度差に基づいた液相における密度測定、
    (5)熱伝導率の測定、
    (6)音速の測定、
    (7)誘電体誘電率の測定、
    (8)屈折率の測定、
    (9)オンラインでのガスクロマトグラフィー測定、
    (10)液相の熱容量の測定、及び
    (11)オンラインでの試料採取、及びシアン化水素のフォールハルト又はリービヒ滴定、
    から成る群れから選ばれる少なくとも1種の手段によって測定され、及び再循環された1,3−ブタジエンの試料がオンラインで採取されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 容量性測定法によるレベル測定のための装置を少なくとも1台使用して、相対誘電体誘電率を測定することにより、1,3−ブタジエンの再循環流中のシアン化水素の含有量のモニタリングが行なわれることを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の方法。
  4. モニターするべき1,3−ブタジエンは、実質的に固体を含まないことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 1,3−ブタジエンの再循環流がヒドロシアノ化の排出流の少なくとも一部を蒸発させることによって形成され、及び所望によりヒドロシアノ化の排出流の蒸発部分が、シアン化水素のためのモニタリングの前に再度濃縮されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. ヒドロシアノ化の排出流の少なくとも一部を1,3−ブタジエンとシアン化水素との共沸混合物として蒸発させることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. ヒドロシアノ化が燐配位子を有する、少なくとも1種の均一に溶解したニッケル(0)錯体の存在下に行なわれることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  8. 燐配位子が、単座−又は2座のホスファイト、ホスホナイト、ホスフィン、又はホスフィナイトから成る群から選ばれることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 1,3−ブタジエンとシアン化水素とを含む流れの中のシアン化水素の含有量をモニタリングするために、以下の、
    (1)液相における近赤外線透過分光測定法、
    (2)気相及び/又は液相における中赤外線透過分光測定法、
    (3)液相におけるATR中赤外線透過分光測定法、
    (4)シアン化水素と1,3−ブタジエンとの密度差に基づいた液相における密度測定、
    (5)熱伝導率の測定、
    (6)音速の測定、
    (7)誘電体誘電率の測定、
    (8)屈折率の測定、
    (9)オンラインでのガスクロマトグラフィー測定、
    (10)液相の熱容量の測定、及び
    (11)オンラインでの試料採取及びシアン化水素のフォールハルト又はリービヒ滴定、
    から成る群から選ばれる、少なくとも1種の手段を使用する方法。
  10. 少なくとも1種の触媒の存在下に、1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造するための方法において、モニタリングが行なわれることを特徴とする請求項9に記載の方法。
JP2006550082A 2004-01-29 2005-01-26 1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化する方法 Expired - Fee Related JP4443573B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004004672A DE102004004672A1 (de) 2004-01-29 2004-01-29 Verfahren zur Hydrocyanierung
PCT/EP2005/000725 WO2005073169A1 (de) 2004-01-29 2005-01-26 Verfahren zur hydrocyanierung von 1,3-butadien

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007519666A true JP2007519666A (ja) 2007-07-19
JP4443573B2 JP4443573B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=34801255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006550082A Expired - Fee Related JP4443573B2 (ja) 2004-01-29 2005-01-26 1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化する方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20080227214A1 (ja)
EP (1) EP1716107A1 (ja)
JP (1) JP4443573B2 (ja)
KR (1) KR20070011283A (ja)
CN (1) CN100513388C (ja)
AR (1) AR047186A1 (ja)
BR (1) BRPI0506574A (ja)
CA (1) CA2553241A1 (ja)
DE (1) DE102004004672A1 (ja)
TW (1) TW200538428A (ja)
WO (1) WO2005073169A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7897801B2 (en) 2003-05-12 2011-03-01 Invista North America S.A R.L. Process for the preparation of dinitriles
US7919646B2 (en) 2006-07-14 2011-04-05 Invista North America S.A R.L. Hydrocyanation of 2-pentenenitrile
US7973174B2 (en) 2005-10-18 2011-07-05 Invista North America S.A.R.L. Process of making 3-aminopentanenitrile
US7977502B2 (en) 2008-01-15 2011-07-12 Invista North America S.A R.L. Process for making and refining 3-pentenenitrile, and for refining 2-methyl-3-butenenitrile
US8088943B2 (en) 2008-01-15 2012-01-03 Invista North America S.A R.L. Hydrocyanation of pentenenitriles
US8101790B2 (en) 2007-06-13 2012-01-24 Invista North America S.A.R.L. Process for improving adiponitrile quality
US8178711B2 (en) 2006-03-17 2012-05-15 Invista North America S.A R.L. Method for the purification of triorganophosphites by treatment with a basic additive
US8247621B2 (en) 2008-10-14 2012-08-21 Invista North America S.A.R.L. Process for making 2-secondary-alkyl-4,5-di-(normal-alkyl)phenols
US8338636B2 (en) 2009-08-07 2012-12-25 Invista North America S.A R.L. Hydrogenation and esterification to form diesters
US8373001B2 (en) 2003-02-10 2013-02-12 Invista North America S.A R.L. Method of producing dinitrile compounds
WO2019208380A1 (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 日本ゼオン株式会社 重合体組成物、シアノ基含有重合体の製造方法およびシアノ基含有重合体組成物

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7880028B2 (en) 2006-07-14 2011-02-01 Invista North America S.A R.L. Process for making 3-pentenenitrile by hydrocyanation of butadiene
KR20090037973A (ko) * 2006-08-08 2009-04-16 바스프 에스이 1,3-부타디엔의 하이드로시안화를 통한 3-펜텐니트릴의 제조 방법
WO2009075692A2 (en) 2007-05-14 2009-06-18 Invista Technologies S.A.R.L. High efficiency reactor and process
US9040733B2 (en) 2010-07-07 2015-05-26 Invista North America S.A.R.L. Process for making nitriles
CN111995547B (zh) 2020-01-19 2021-07-09 浙江新和成股份有限公司 己二腈的制备方法和装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1429169A (en) * 1972-09-07 1976-03-24 Ici Ltd Manufacture of organic nitriles
US4434316A (en) * 1983-03-25 1984-02-28 E. I. Du Pont De Nemours & Co. Separation of alkenes from alkadienes
US4756804A (en) * 1985-12-18 1988-07-12 Hnu Systems, Inc. Method of detecting hydrogen cyanide gas in a gaseous or liquid sample
DE19733682A1 (de) * 1997-08-04 1999-02-11 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Gemischen monoolefinischer C¶5¶-Mononitrile durch katalytische Hydrocyanierung in Gegenwart eines katalysators, umfassend wenigstens einen Metallocenphosphor(III)-Nickel(0)-Komplex

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8373001B2 (en) 2003-02-10 2013-02-12 Invista North America S.A R.L. Method of producing dinitrile compounds
US7897801B2 (en) 2003-05-12 2011-03-01 Invista North America S.A R.L. Process for the preparation of dinitriles
US7973174B2 (en) 2005-10-18 2011-07-05 Invista North America S.A.R.L. Process of making 3-aminopentanenitrile
US8178711B2 (en) 2006-03-17 2012-05-15 Invista North America S.A R.L. Method for the purification of triorganophosphites by treatment with a basic additive
US7919646B2 (en) 2006-07-14 2011-04-05 Invista North America S.A R.L. Hydrocyanation of 2-pentenenitrile
US8394981B2 (en) 2006-07-14 2013-03-12 Invista North America S.A R.L. Hydrocyanation of 2-pentenenitrile
US8101790B2 (en) 2007-06-13 2012-01-24 Invista North America S.A.R.L. Process for improving adiponitrile quality
US8088943B2 (en) 2008-01-15 2012-01-03 Invista North America S.A R.L. Hydrocyanation of pentenenitriles
US7977502B2 (en) 2008-01-15 2011-07-12 Invista North America S.A R.L. Process for making and refining 3-pentenenitrile, and for refining 2-methyl-3-butenenitrile
US8247621B2 (en) 2008-10-14 2012-08-21 Invista North America S.A.R.L. Process for making 2-secondary-alkyl-4,5-di-(normal-alkyl)phenols
US8338636B2 (en) 2009-08-07 2012-12-25 Invista North America S.A R.L. Hydrogenation and esterification to form diesters
WO2019208380A1 (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 日本ゼオン株式会社 重合体組成物、シアノ基含有重合体の製造方法およびシアノ基含有重合体組成物
CN111971345A (zh) * 2018-04-26 2020-11-20 日本瑞翁株式会社 聚合物组合物、含氰基聚合物的制造方法及含氰基聚合物组合物
JPWO2019208380A1 (ja) * 2018-04-26 2021-05-13 日本ゼオン株式会社 重合体組成物、シアノ基含有重合体の製造方法およびシアノ基含有重合体組成物
JP7375747B2 (ja) 2018-04-26 2023-11-08 日本ゼオン株式会社 重合体組成物、シアノ基含有重合体の製造方法およびシアノ基含有重合体組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN100513388C (zh) 2009-07-15
EP1716107A1 (de) 2006-11-02
WO2005073169A1 (de) 2005-08-11
TW200538428A (en) 2005-12-01
KR20070011283A (ko) 2007-01-24
BRPI0506574A (pt) 2007-04-10
CA2553241A1 (en) 2005-08-11
AR047186A1 (es) 2006-01-11
US20080227214A1 (en) 2008-09-18
JP4443573B2 (ja) 2010-03-31
CN1914156A (zh) 2007-02-14
DE102004004672A1 (de) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4443573B2 (ja) 1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化する方法
US7439381B2 (en) Hydrocyanation method
KR101222342B1 (ko) 히드로시안화 방법
US7538240B2 (en) Method for the hydrocyanation of butadiene
KR20060136430A (ko) 히드로시안화 방법
KR101143755B1 (ko) 디니트릴의 제조 방법
KR20060136424A (ko) 히드로시안화 방법
KR101064039B1 (ko) 3-펜텐니트릴의 제조방법
KR950006896B1 (ko) 할로겐화아연 촉진제를 사용하는 연속 하이드로시안화 반응법
CA2552862A1 (en) Production of 3-pentenenitrile from 1,3-butadiene
KR950011116B1 (ko) 부타디엔의 하이드로시안화
MXPA06008046A (en) Method for the hydrocyanation of 1,3-butadiene
EP1483234A1 (en) Process for making 5-formylvaleronitrile using reactivated catalyst
MXPA06007750A (en) Hydrocyanation method
MXPA06007887A (en) Method for hydrocyanation
KR20060136428A (ko) 부타디엔의 히드로시안화 방법
MXPA06007888A (en) Method for producing dinitriles

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees