JP2007519594A - 金属性単層カーボンナノチューブを半導体性単層カーボンナノチューブから分離する方法 - Google Patents

金属性単層カーボンナノチューブを半導体性単層カーボンナノチューブから分離する方法 Download PDF

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Abstract

半導体性単層カーボンナノチューブを金属性単層カーボンナノチューブから分離する方法。この方法は、ナノカーボンチューブの電気的性質の故に半導体ナノチューブと優先的に結合する分離剤を使用する。この分離剤は、平面配向を有し、ナノチューブの表面との結合に利用できるp−電子を有する分離剤であり、分子の可溶性部分をも含んでいる。分離剤が半導体ナノカーボンと優先的に結合した後、この分離剤/ナノカーボン複合体は可溶性であり、可溶化して溶液中で半導体ナノチューブを濃縮させることができ、一方残留固体は金属ナノカーボンが濃縮されている。

Description

本願は、2003年12月18日出願の米国仮特許出願第60/530,796号の利益を主張するものである。
米国政府は、CLEMSON大学と米国航空宇宙局(NASA)に認可された助成NCC−1−01036号にしたがい、本発明に権利を有することができる。
カーボンナノチューブは、六角形の炭素原子群で構成される、秩序だった中空のカーボンファイバーである。カーボンナノチューブは、単層および多層の両方の形態で生産されている。ただし、単層カーボンナノチューブ(SWNT)は、多層カーボンナノチューブに比べてより強く、より導電性を高くすることができ、体積当たりのより大きな表面積比をもたらすことができるので、多くの応用分野において好ましい。
カーボンナノチューブは、例えば、電気機械的アクチュエータおよび電気化学的バッテリ−における高エネルギー密度電極として、走査型プローブ顕微鏡のプローブとして、グラスファイバーやカーボンブラックなどの他の形態の炭素と組み合わせた場合の複合材料強化剤として、化学的応用分野における触媒担体として、そして導電性インク分散液中の成分として、多くの応用分野に適している。SWNTの他の可能な応用分野には、半導体または絶縁体中にこの材料を埋め込んで、例えば、光発電素子、センサー、エレクトロルミネセントデバイス、およびキャパシタなどの電荷蓄積デバイスにおいて利用するための、大きなインターフェース領域を得ることを含む。
SWNTの応用例は、一般的に半導体の応用例と金属応用例に分けられる。残念なことに、全部ではないにしても、大部分の形成法では、金属SWNTと半導体SWNTの両方を含む混合物が生成される。したがって、2つのSWNTタイプのうちどちらか一方だけを製造する方法の開発、および形成後に2つのタイプを分離する方法の開発に現在大きな関心が寄せられている。例えば、参照により本明細書に組み込まれるSmalley他による特許文献1には、事実上ほとんどが金属SWNTであるSWNTロープを生成する二重レーザパルス法が記載されている。
別の方法では、2つのタイプの直径の違いに着目して、1つのSWNT型を別のタイプよりも多く合成することが試みられた。例えば、ある方法では、チューブが、それから成長する触媒の粒径を十分制御することにより、形成されるタイプを制御することが試みられた。粒径により、形成されたチューブの直径が、したがってチューブのキラリティおよび電子的特性が制御される。しかしながら、このような方法は、主に金属SWNTと半導体SWNTの直径の違いが非常に小さいため、ある程度の成果しか挙げられなかった。例えば(10、10)金属SWNTと、(9、11)半導体SWNTの直径の違いは、僅か0.03オングストロームにすぎない。
米国特許第6,183,714号 米国特許第5,227,038号 米国特許第6,183,724号 C.Journet他、Nature388,756(1997) N.G.Chopra他、Nature377,135(1995) Y.Saito他、Nature392,237(1998) A.C.Dillon他、Nature386,377(1997) NIKOLAEV他、Chem.Phys.Lett.1999,313,91−97 J.Liu他、Science280,1253(1998) A.G.Rinzler他、Applied Physics A67,29(1998) A.G.Rinzler他、Science269,1550(1995) H.Dal他、Nature384,147(1996) Cheng他、Appl.Phys.Lett.72,3282(1998)
SWNTの1つのタイプだけを形成するのは困難であることから、研究者らは、その代わりに、形成後にそれらのタイプのSWNTを分離する方法に焦点を当て始めた。当該技術分野において、金属SWNTを、半導体SWNTから分離する改良方法が必要とされている。
一般的に本発明は、半導体SWNTを金属SWNTから分離する方法に関する。一般的にこの方法は、半導体SWNTと金属SWNTの両方を含むサンプルを準備すること、およびこのサンプルを分離剤と一緒にすることを含む。
本発明の分離剤は、幾何学的に平面状の部分を有し、この平面状部分上に1つまたは複数のπ電子を含む分子である。分離剤をサンプルと一緒にしたとき、分離剤は優先的に半導体SWNTと結合して複合体を形成することができる。上記の特徴に加えて、分離剤は可溶性であることができる。したがって、複合体形成後に適切な溶媒をサンプルに加えると、可溶化した複合体を含む溶液と、固体とを含む混合物を形成することができる。
この固体は、遠心分離などを使用して回収することができ、回収された固体は、出発サンプルに比較して金属SWNTが濃縮されている。例えば、一実施形態において、回収された固体の金属SWNTは、少なくとも50重量%になり得る。別の実施形態では、回収された固体の金属SWNTは、少なくとも90重量%になり得る。一実施形態において、回収固体中の金属性単層カーボンナノチューブと半導体性単層ナノチューブの比は、出発サンプル中の金属性単層カーボンナノチューブと半導体性単層ナノチューブの比の少なくとも1.5倍となり得る。
所望であれば、固体中の金属SWNTを更に濃縮するために、回収された固体を出発サンプルとしてプロセスを繰り返すことができる。
一実施形態において、この分離剤は、平面状ポリベンゼノイド炭化水素とすることができる。例えば、一実施形態において、分離剤は、ポルフィリン、ピレン、またはアントラセンとすることができる。場合によっては、分離剤は1つまたは複数の炭化水素鎖を含むことができる。例えば、分離剤は、炭素約16個以上の長さの炭化水素鎖を含むことができる。具体的な一実施形態において、分離剤は、5,10,15,20−テトラキス(ヘキサデシルオキシフェニル)21H,23H−ポルフィン(THPP)とすることができる。
所望であれば、半導体SWNTを回収するために、可溶化した複合体を含む液体を更に処理することができる。例えば、液体を回収し、複合体を酸で洗浄するかまたは約500℃の温度で複合体をアニールするなどによって、分離剤と半導体SWNTの結合を解離することができる。この時点で、半導体SWNTを含むことのできる固体残渣が形成され、それを回収することができる。例えば、一実施形態において、回収された固体残渣は少なくとも約90%の半導体SWNTを含むことができる。
当業者にとって最良の態様を含む本発明の完全且つ実現可能な開示を、添付図面への参照を含めて本明細書の以下の部分においてより具体的に記述する。
次に、本発明の実施形態について詳細に参照し、その1つまたは複数の実施例について以下に説明する。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、本発明に様々な修正および変形を加えることができることは当業者には明らかであろう。例えば、1つの実施形態の一部として例示または記述した特徴を、他の実施形態に使用して、更なる実施形態をもたらすことができる。したがって、本発明は、かかる修正形態および変形形態を説明の範囲に含まれるものとして包括するものとする。本発明の他の目的、特徴、および態様は、以下の詳細な説明において開示される。ここでの論議は、例示的な実施形態の説明にすぎず、例示的な構成で実施される本発明のより広範囲な態様を限定するものではないことが当業者には理解されよう。
本発明は、形成後に、半導体SWNTを金属SWNTから分離する方法を対象とする。開示の方法を使用することにより、半導体SWNTまたは金属SWNTのうち所望のいずれか一方が濃縮された調製物の形成が可能となる。有益なことに、開示の方法を、スケーリングし、バルク分離プロセスに使用することができる。更に、本方法は廉価で入手が容易な分離剤を使用して実施することができる。本開示では、「分離剤」という用語は、本明細書において金属SWNTまたは半導体SWNTのいずれかと優先的に結合することのできる分子材料を含むと定義される。
有益なことに、開示の方法は、SWNTの官能化前処理を必要としない。更に、分離剤はナノチューブの電気的性質の違いによりSWNTの1つのタイプと優先的に結合すると考えられ、優先的に結合したSWNTとは共有結合以外の方法で結合していると考えられる。したがって、分離剤は分離手順の後にSWNTから容易に除去することができる。更に、開示の分離剤をリサイクルし、複数回使用することができ、したがって、この方法に対して大きな費用削減の可能性が与えられる。
開示の分離方法では、周知の任意の方法に従って形成した、どのような大きさのサンプルも使用することができる。SWNTを形成する一般的な方法には、例えば、二重レーザ法、化学的気相成長(CVD)法、カーボンアーク法、HiPco法が含まれる。これらは全て、一般的に当事者にとって周知であり、いずれもSWNTを含有するサンプルを形成するのに適しており、開示の方法に従って分離することができる可能性がある。
例えば、一実施形態においては、分離すべきWNTsを含むサンプルを、幾つかの周知のカーボンアーク法のいずれかに従って形成することができる。参照により本明細書に組み込まれる非特許文献1、2、3および4には、ナノチューブ調製のためのカーボンアーク法が記載されている。同じく参照により本明細書に組み込まれるSmalley他による特許文献2においては、ナノチューブ調製のためのカーボンアーク法で、一般的にDCアーク放電装置を使用されている。この方法によれば、アーク放電装置のアノードから炭素および微量のVII族遷移金属を同時に蒸発させて、ナノチューブを形成する。
別の実施形態においては、HiPco法に従って形成されたSWNTサンプルを分離することができる。参照により本明細書に組み込まれる非特許文献5では、HiPco法で、一酸化炭素を高圧分解してナノチューブを形成する。
一実施形態として、Smalley他による特許文献3では、二重レーザ法を使用してSWNT調製物を形成することができる。参照により本明細書に組み込まれる非特許文献6、7、8、および9の文献には、二重レーザ合成法が記載されている。
更に別の実施形態においては、CVD形成法に従って形成されたSWNTを分離することができる。例えば、参照により本明細書に組み込まれる非特許文献10には、SWNTの形成に適したCVD形成法の一例が記載されている。この文献の方法では、10%の水素を含むアルゴンをキャリアガスとし、フェロセンをフローティング触媒として使用して、ベンゼンと1%から5%のチオフェンまたはメタンの混合物を高温分解する。ナノチューブは、1100℃から1200℃の間の温度に保持されている円筒形炉の反応ゾーン中に形成される。チオフェンの濃度に応じて、ナノチューブは、単層または多層いずれかの束として形成される。単層カーボンナノチューブを成長させるための他の有用なCVD法では、メタンを前駆物質として使用し、アルミナ触媒ベッド上に硝酸第二鉄を含有させ、約1000℃の反応温度を使用する。
どのような形成方法が使用されるにせよ、個々のSWNTが形成されるとき、SWNTは、ナノチューブを形成する原子の3つの可能な空間配置のうちの1つをとる。より具体的に言えば、SWNTは、当該技術分野において一般的にアームチェア型、ジグザグ型、またはキラル型と呼ばれる配列で炭素原子が互いに配置されて形成される。SWNTが、金属性になるかそれとも半導体になるかは、炭素原子の配列に依存する。
ナノチューブを形成する炭素原子の空間配向は、キラルベクトル(n、m)によって記述することができる。SWNTの一般的な3つのタイプは、キラルベクトルによって区別することができる。例えば、アームチェア型ナノチューブは、キラルベクトル(n、n)、キラル角30°である。アームチェア型ナノチューブは、図2の10で示されるように、パラ結合の六角環で構成される円周を表している。ジグザグ型ナノチューブは、キラルベクトル(n、0)、キラル角0°である。ジグザグ型ナノチューブは、直線的に側部で結合した六角環で構成される円周を表している。ジグザグ型SWNTの例は、図2の11に見ることができる。キラル型ナノチューブは、一般的なキラルベクトル(n、m)を有し、キラル角が0°と30°の間である。キラル型SWNTの例は、図2の12に示されている。
(n−m)/3が整数の場合、ナノチューブは金属的挙動を示す。(n−m)/3が整数でない場合、ナノチューブは半導体的挙動を示す。その結果、アームチェア型SWNTは金属性であり、一方、ジグザグ型およびキラル型は金属性または半導体のどちらかである。形成されるSWNTの配向が純粋にランダムである、炭素アーク放電法などの形成方法を使用した場合、SWNTの約2/3が半導体で、1/3が金属性であると予測できる。SWNTの一方のタイプが別のタイプより優先的に形成される、二重レーザパルス法などの方法でさえ、製品は一般的に他方のタイプを依然としてある割合で含んでおり、製品サンプル中に望ましくないタイプが存在するため、製品SWNTの所望の応用が、完全に台無しにはならないまでも、妨げられる。
ここに開示する方法によれば、金属SWNTおよび半導体SWNT両方の混合物を含むサンプルを、各生成部分で2つのタイプの一方が濃縮された2つ以上の部分に分離する方法が見いだされた。特定の理論に拘泥するものではないが、ここに開示する方法においては、金属SWNTと半導体SWNTの間に表面の電気的特性の違いがあり、この違いが使用した分離剤に選択性を与え、したがってここに開示する分離プロセスがうまく進むと考えられる。
本開示発明の一実施形態においては、分離すべき金属SWNTと半導体SWNTの混合物を含むサンプルを、分離剤と接触させる前に前処理することができる。前処理は、例えば、本開示方法の効率を向上させるために使用することができる。例えば、多くの形成方法によれば、SWNTが形成されたとき、主にファンデルワールスの引力により、ナノチューブが凝集する。したがって、本開示方法において必ずしも必要とされるものではないが、本発明の幾つかの実施形態において、ナノチューブの大きな凝集物を壊し、より多数の個々のナノ粒子がより迅速且つより完全に分離剤と結合できるようにするために、このようにして形成されたSWNTの塊状物またはロープを分離させることは有益となり得る。
HiPco形成法など、ある種のSWNT形成法においては、鉄などの金属触媒を使用することができる。したがって、本開示方法に従って分離すべきサンプルに、ある量の金属触媒が残存することがある。本開示分離方法は、例えば、混合物中にSWNTに加えて鉄など他の材料も含むサンプルでもうまく働くが、他の材料が存在すると、その材料の性質によっては、この方法の効率を低下させるかもしれない。例えば、分離剤が混合物中の他の材料と結合するかもしれず、それ故このような材料が存在すれば、分離剤と2つのタイプのSWNTの一方との好ましい結合の形成を遅くするかまたは妨げるかもしれない。したがって、幾つかの実施形態では、異物を除去するために、分離剤と接触させる前にサンプルを前処理することができる。例えば、一実施形態において、サンプルから残渣形成金属などの材料を除去するために、サンプルをアニールすることができる。他の前分離処理も、場合によっては使用することができるが、一般的に、混合物から分離すべき材料の性質に応じて大きく変わり得る。例えば、他の方法としては、当技術分野において一般的に知られている、サンプル中のSWNTを破壊せずに望ましくない材料を除去できる他の精製方法が含まれ得る。例えば、酸化的酸処理、クロスフローろ過、官能化−脱官能化プロセスを含めた方法を使用することができる。このような方法は、一般的に当業者に知られているが、混合物から除去する材料の性質に応じて大きく変わり得る。したがって、本明細書では具体的な方法について詳しくは説明しない。
本開示方法の分離剤は、半導体SWNTと優先的に結合することが発見された材料である。本開示分離剤が示す優先的結合は、分離剤の特定の幾何形状と分離剤の軌道特性の組合せによるものと考えられる。より具体的には、本発明の分離剤は、分子の少なくとも一部分で平面状の幾何形状を示す。更に、分離剤は分子の平面状部分にπ電子を含んでいる。したがって、このπ電子は半導体SWNTの表面との結合に物理的に利用可能となり得る。
特定の理論に拘泥するものではないが、本開示方法の分離剤は、半導体SWNTの表面に存在し得る僅かな静電荷により、半導体SWNTと優先的に結合すると考えられる。より具体的には、分子の平面配向ならびに分子のその部分におけるπ電子の性質により、このπ電子が、存在する電荷との相互作用に利用可能である。更に、半導体SWNTの性質により、半導体SWNTはその表面に僅かな電荷を帯びることができる。一方、金属SWNTは、その電子的性質により、このような静電荷を保持していない。したがって、分離剤は電子的に半導体ナノチューブに引き寄せられることができ、更に、最初に引き寄せられた後に、分離剤の平面状部分と半導体ナノチューブ表面の間に弱い電子的結合が形成でき、この結合が図2に概略的に示すように、分離剤を半導体SWNTの表面に保持することができる。
一実施形態においては、ある種のポルフィリン誘導体を本発明の分離剤として利用することができる。テトラピロールヘテロサイクルの共役分子であるポルフィリンは、必要なπ中心に加えて、遊離塩基の形では平面配向を有する。必要な幾何形状と、必要な電気特性の両方を含んでいる可溶性分離剤は、いずれも本開示方法に使用することができる。例えば、キレートなど、一部のポルフィリン誘導体は、必要なπ中心は含んでいるが、必要な平面状幾何形状を有しておらず、したがって本開示方法の分離剤としては適していない。本発明方法の他の可能な分離剤には、例えばピレンおよび他のアレーンを含めて、他の平面状ポリベンゼノイド炭化水素など、π中心を含む平面状分子が含まれ得る。
本開示分離剤は、分離剤が金属SWNTよりも半導体SWNTと優先的に結合することを可能にする幾何形状と軌道特性との組合せに加えて、可溶性でなければならない。例えば幾つかの実施形態において、一般的に好まれる分離剤は、長鎖炭化水素を含むように誘導体化することができる。特定の一実施形態において、分離剤は、その溶解性を高めるために、炭素約16個以上の長さの1つまたは複数の炭化水素鎖を含むように誘導体化することができる。一般的にこのような誘導体化法は当業者に良く知られており、したがって本明細書で詳しくは説明しない。しかしながら、他の複数の実施形態においては、分離剤は本来可溶性であることもあり、したがって分離剤に所望の溶解性を与えるために別に誘導化プロセスを実施する必要は必ずしもない。分離剤の側が可溶性であるという特徴は、特に金属SWNTが可溶性材料でない場合、分離剤を半導体SWNTと優先的に結合させた後に、金属SWNTから半導体SWNTを分離する比較的簡単な方法を提供することができる。
例えば、一実施形態においては、ポルフィリンが幾つかの可能な有機溶媒のいずれにも可溶性になるように、1つまたは複数の長鎖炭化水素でポルフィリンを誘導体化することができる。適切な有機溶媒には、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、およびポルフィリン誘導体が可溶である他のいずれの有機溶媒も含まれ得る。
好ましい一実施形態においては、開示の方法に使用する分離剤として、1つまたは複数のアルキル長鎖を含むポルフィリン誘導体を合成することができる。例えば、p−ヘキサデシルオキシベンズアルデヒドを、ピロールと結合させて、分離剤5,10,15,20−テトラキス(ヘキサデシルオキシフェニル)21H,23H−ポルフィン(図1に示すTHPP)を形成することができ、これは次に半導体SWNTと金属SWNTの両方を含む混合物中で、半導体SWNTと優先的に結合することができる。この結合時に、どの適切な有機溶媒中にも溶解することのできる、可溶性半導体SWNT/THPP複合体が形成される。
共有結合以外の可溶化プロセスによる可溶化の後、分離剤と複合体を形成した半導体SWNT複合体が濃縮された溶液を、適切な方法により不溶性の金属SWNTから分離することができる。例えば、一実施形態においては、この混合物を遠心分離し、金属SWNTが濃縮されている固体を回収し、半導体SWNTが濃縮されている溶液を別に回収することができる。
上記の単一手順により回収した固体は、出発サンプルに比べて金属SWNTが濃縮されていることがある。例えば、一実施形態においては、出発SWNTサンプルは、半導体SWNTおよび金属SWNTの両方を無作為に生成する方法によって形成することができる。したがって、精製されたサンプルを考えると、この出発サンプルは、約33%が金属SWNTであり、約66%が半導体SWNTであると予想することができる。この実施形態において、上記のような単一の分離手順で得られる固体残渣は、金属SWNTが少なくとも約50重量%であり得る。例えば、一実施形態においては、固体は、金属SWNTが約50重量%と90重量%の間であり得る。一実施形態においては、上記のような単一手順により、回収した固体中の金属SWNTと半導体SWNTの比を、出発材料中の比の少なくとも1.5倍にすることができる。例えば、一実施形態においては、上記のような1つまたは複数の手順の後、金属SWNTと半導体SWNTの比を、出発サンプル中の金属SWNTと半導体SWNTの比の約2〜約10倍に、幾つかの実施形態では更に高くすることができる。
一実施形態においては、所望であれば、回収した固体残渣について分離プロセスを繰り返し、濃縮された濃度の金属SWNTを含むサンプルを更に濃縮することができる。一実施形態においては、分離プロセスを2回から4回繰り返して、金属SWNTが少なくとも約90重量%である、金属が濃縮されたSWNTサンプルを得ることができる。
本発明の一実施形態によれば、分離剤と配位結合した半導体ナノチューブを含む液体サンプルを、所望であれば、更に処理して、例えば、結合を解離し純粋な半導体SWNTを回収することができる。有益なことに、分離剤と半導体SWNTの間の結合は、性質が共有結合性のものではないと考えられるので、当技術分野において一般的に知られている比較的簡単な幾つかの分離プロセスのどれかを利用して、結合を解離し半導体SWNTを再度不溶性にすることができ、不溶性になった時点で半導体SWNTを固体残渣として回収することができる。例えば、一実施形態においては、金属SWNTが濃縮された固体を分離した後に、溶媒を蒸発させることができ、酸洗浄、例えば酢酸洗浄により、分離剤をSWNTから除去することができる。次いでこの混合物を遠心分離することができ、半導体SWNTが濃縮された固体残渣を回収することができる。
別の実施形態においては、例えばトルエンまたはTHF溶液中で還流するか、あるいは場合によっては約500℃で熱的にアニールすることにより、分離剤を半導体SWNTから除去することができる。いずれの場合でも、結合を解離した後、半導体SWNTは不溶性となり、次いで半導体SWNTを含む固体残渣を回収することができる。
所望であれば、半導体SWNTが濃縮された固体材料を、上記の金属SWNTサンプルの更なる濃縮と同様に、分離プロセスを繰り返すことにより更に濃縮することができる。一般的に、分離プロセスを2回から4回繰り返すことで、少なくとも約90重量%の半導体SWNTを含む、半導体ナノチューブが濃縮されたSWNTサンプルを提供することができる。
本開示方法に対する更なる利益として、半導体SWNTとの結合を解離した後に、分離剤を回収し何回も使用することができる。したがって、開示の分離方法は、簡単で、経済的であり、小規模システムにおいても大規模システムにおいても、濃縮された金属SWNTと濃縮された半導体SWNTの両方を得る方法を提供することができる。
次に、本発明の例示的実施形態について言及する。それぞれの実施例は、本発明を説明する目的で提供されるものであり、本発明を限定するものではない。
当技術分野で一般的に知られているアーク放電法を使用して、SWNTサンプルを生成した。サンプルを、確立された手順に従って酸化的酸処理により精製した。分離剤である5,10,15,20−テトラキス(ヘキサデシルオキシフェニル)21H,23H−ポルフィン(THPP、図1参照、ここでM=2H)は、氷酢酸中でp−ヘキサデシルオキシベンズアルデヒドをピロールと結合させて合成し、続いてカラムクロマトグラフィーで分離し構造決定を行った。
精製したSWNTサンプル(100mg)を、THPPのクロロホルム溶液(10mg/ml)20mlに添加し、この混合物を48時間超音波処理した(Fisher Scientific FS20、70W、42kHz)。次いでクロロホルムをロータリーエバポレータで除去し、遊離した、結合していないTHPPを除去するために、固体混合物をヘキサン抽出および20分間の強力な遠心分離(約3、100g)に繰り返しかけた。抽出プロセスの後に、テトラヒドロフラン(THF)10mlを固体サンプルに加えて、THPP/半導体SWNT複合体を溶解させた。次いでこの混合物を10分間強力に遠心分離し、固体残渣を回収した。回収した固体について、この手順をもう一度繰り返した。2度目の手順の後に3度目を試みたが、更なる可溶化は観察されなかった。実験から得られた、THPPと結合しなかったSWNTを含む固体残渣(合計39mg)を一緒にした(「遊離SWNT(free−SWNT)サンプル」と呼ぶ)。
最初の2回の繰り返し実験で得られたTHPP/半導体SWNT複合体を含む溶液を一緒にし、溶媒THFを蒸発させた。一緒にした可溶性サンプルからのTHPPの除去は、サンプルの酢酸洗浄および強力な遠心分離によって実施し、その結果今や不溶性であるSWNTが回収された(「回収SWNTサンプル(recovered−SWNT)」と呼ぶ)。その後のスペクトロスコピーおよび伝導率決定において、遊離SWNTサンプルと回収SWNTサンプルを厳格に比較するために、両方の固体状態のサンプルを、窒素雰囲気中、800℃で14時間という同じ実験条件で熱処理した。
図3は、サンプルを785nm(1.58eV)で励起して得られたラマンスペクトルを示す。図中、回収SWNTサンプル部分のスペクトルは実線で、遊離SWNTサンプル部分のスペクトルは破線で示す。図を見ると分かるように、遊離SWNTサンプルのGバンドは、回収SWNTサンプルのGバンドよりも、より非対称でより幅が広く、遊離サンプル中に金属SWNTがかなり濃縮されていることを暗示している(Breit−Wigner−Fano線形)。ラジアルブリーシングモード領域におけるラマン吸収(Raman feature、図3の差込み図に示す)も、遊離サンプル中での金属SWNTの濃縮と矛盾していない。
(回収SWNTサンプル中の)半導体ナノチューブの、(遊離SWNTサンプル中の)金属ナノチューブからの有意な分離は、近赤外吸収スペクトルの定量的比較により一層明らかとなる。図4に示すスペクトルは、同じ実験条件の下、同じ量の熱処理した2個の固体サンプルの測定(Thermo−Nicolet Nexus 670を使用)により得られたものである。測定用試験片の調製においては、ドーピング効果の可能性を避けるために、界面活性剤や他の分散剤は使用しなかった。図4を参照すると分かるように、半導体回収SWTサンプル(実線)については、近赤外吸収スペクトルは、約5,390cm−1(1,855nm、0.67eV)および約9,710cm−1(1,030nm、1.19eV)に顕著なバンドを有しており、これはそれぞれ半導体SWNTの場合の電子状態密度におけるファンホーブ特異点の、第1(S11)および第2(S12)の対に関連する遷移に対応する。更に金属遊離SWNTサンプル(破線)の吸収は、近赤外領域では無視できる程度である。これらの結果は、出発サンプル中の半導体SWNTの大部分が、最終的に回収SWTとなったこと、およびポルフィリンの相互作用が半導体SWNTに対して選択的であったことを示唆している。
(上記のように、同じ条件下で熱処理した)遊離SWNTサンプルと回収SWNTサンプルのバルク電気伝導率は大きく異なっている。伝導率の比較評価において、2個のサンプルを別々にプレスして、寸法約9mm×3mm×1mmのペレットにした。周囲条件下での古典的な4探針法伝導率測定による結果は、金属遊離SWNTサンプルでは1.1S/cmであるのに対して、半導体回収SWNTでは0.007S/cmと、この2つのサンプルのバルク電気伝導率が2桁以上異なっていることを示している。
図5は、出発SWNTサンプル(逆三角形)、半導体回収SWTサンプル(丸)、および金属遊離SWNTサンプル(四角)の測定結果を含む、電気伝導率測定から得られた結果を示す。電気伝導率測定は、Keithley2400multimeterを使用し、電流による過熱を最小限に抑えるために1〜10mAの範囲で実施した。
THPP種が表面に結合することによるナノチューブへの影響を調べるために、可溶性THPP/SWNTサンプルを、溶液中でHNMRにより特徴を調査した(データは示していない)。THPPのNMR信号は、SWNTに付着したとき著しく広がり、これは、主としてTHPP種の移動性が著しく減少したことによるものと思われる。NMR結果によると、ポルフィリン環がSWNT表面に結合し、長いアルキル鎖を溶液中に遊離状態で残しているように思われる。このようなイメージは、個々のナノチューブの表面上に軟質の材料が見られる、高解像度のTEM結果によって裏付けられる(図6参照、スケールバー=5nm)。
上記実施例1のプロセスを、Rice大学より購入したHiPco−SWNTサンプルについて実施した。図7は、回収HiPco−SWNTサンプル(実線)および785nm(1.58ev)励起による遊離HiPco−SWNTサンプル(破線)のラマン吸収を示す。開示の発明に従って処理する前のHiPco−SWNTサンプルの予想される吸収は、M11が約500〜600nm、S22が約650〜900nmである。したがって、785nmでの励起プローブは、圧倒的に半導体ナノチューブであることを示している。したがって、半導体ナノチューブが濃縮されているサンプルのラマン強度は、金属ナノチューブが濃縮されている遊離サンプルのそれよりもずっと高くなるはずである。図7を参照すれば分かるように、実際にそうである。回収HiPco−SWNTサンプルは、遊離HiPco−SWNTサンプルよりずっと高いラマン強度を有しており、回収サンプルでは半導体SWNTが濃縮されており、遊離サンプルでは金属SWNTが濃縮されていることと矛盾しない。更に、この2つのサンプルのGバンドは、一般的に類似しており、金属遊離HiPco−SWNTサンプルのピークが半導体回収HiPco−SWNTサンプルよりも幾分広いことが判明した。この結果は、実施例1のアーク放電で生成されたSWNTサンプルの場合と同等である。
HiPco−SWNTの分離は、実施例1のアーク放電で生成されたSWNTサンプルのそれよりも幾分効率が悪いことが判明した。これは、サンプル中に残存する形成方法に由来する残留鉄(または鉄イオン)によるものと考えられる。これらは次にポルフィリン分離剤と複合体を形成し、分離剤/SWNT相互作用の有効性を低下させるのに利用される。
実施例1に記載した分離法を、Zn−THPP(図1においてM=Zn2+)を使用して試験した。SWNTの可溶化をもたらす相互作用は観察されなかった。これは、THPPと半導体SWNTの相互作用が、ポルフィリン遊離塩基に特有であり、平面状幾何形状を破壊し分子の電子的特性を変えるはずの金属カチオンのキレート化によってそれが妨げられることを示唆している。金属ポルフィリンを使用して否定的な結果が得られたことからも、半導体SWNTに対する選択性がTHPPに関連するものであり、分解されたTHPPの断片に関連するものではないことが示唆される。というのは、キレート化した中心金属を有するポルフィリンもそれを有していないポルフィリンも、類似の分解パターンを有するからである。
本発明の好ましい実施形態を、特定の用語、装置、および方法を使用して説明してきたたが、かかる説明は例示のために示したものにすぎない。使用した文言は、限定ではなくて説明の文言である。当業者なら、添付の特許の請求範囲に記載される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変形を加えることができることを理解されたい。更に、様々な実施形態の諸側面は、全部または一部を互いに入れ換えることができることを理解されたい。したがって、本発明の趣旨および範囲は、本明細書に含まれる好ましい実施形態の説明に限定されるべきものではない。
5,10,15,20−テトラキス(ヘキサデシルオキシフェニル)21H,23H−ポルフィン(THPP)の単一分子を示す図である。 SWNT型の違いおよびTHPPが金属SWNTより半導体SWNTを優先することを示す略図である。 開示の方法の一実施形態に従って分離した後における、SWNTサンプルの分離した各部分の接線モードGバンドを比較した図である。 開示の方法の一実施形態に従って分離した後における、SWNTサンプルの分離した各部分の近赤外吸収スペクトルを比較した図である。 分離前のSWNTサンプルと、開示の方法の一実施形態に従って分離した後に得られたSWNTの2つの分離した部分の電気伝導率を比較した図である。 分離したSWNTサンプルの可溶性部分中のSWNT高解像度TEM画像である。 開示の方法の一実施形態に従って分離した後における、HiPco−SWNTサンプルの分離した各部分のラマン吸収を示す図である。

Claims (23)

  1. 半導体性単層カーボンナノチューブおよび金属性単層カーボンナノチューブを含むサンプルを準備すること、
    前記サンプルを、幾何的に平面状の部分を有し、前記平面状部分上に1つまたは複数のπ電子を含む、溶媒に可溶性の分離剤と一緒にすること、
    前記分離剤を前記サンプル中の半導体性単層カーボンナノチューブと結合させて複合体を形成すること、
    前記溶媒を前記サンプルと一緒にすること、および
    前記複合体を前記溶媒に可溶化させて、可溶化した複合体を含む液体と固体とを含む混合物を形成することを特徴とする方法。
  2. 前記混合物を遠心分離し、固体を回収することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記回収した固体を前記サンプルとして使用して、前記方法を繰り返すことを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法の繰り返し後に回収した固体が、少なくとも約90%の金属性単層ナノチューブを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記分離剤が、平面状炭化水素であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記分離剤が、ポルフィリン、ピレン、およびポリベンゼノイド炭化水素から成る群から選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記分離剤が、1つまたは複数の炭化水素鎖を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記1つまたは複数の炭化水素鎖が、炭素約16個以上の長さであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記固体が、少なくとも約50重量%の金属性単層ナノカーボンを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記可溶化した複合体を含む液体を回収することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記半導体性単層ナノチューブが溶液から出てくるように、分離剤と半導体性単層ナノチューブの結合を解離することを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記不溶性半導体性単層ナノチューブを回収することを更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記分離剤と前記半導体性単層ナノチューブとの結合を、前記複合体を酸中で洗浄することにより解離することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 前記分離剤と前記半導体性単層ナノチューブとの結合を、前記複合体を約500℃の温度でアニールすることにより解離することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 前記サンプルを、前処理することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 半導体性単層カーボンナノチューブおよび金属性単層カーボンナノチューブを含むサンプルを準備すること、
    前記サンプルを、1つまたは複数の炭化水素鎖を含む遊離塩基ポルフィリンと一緒にすること、
    前記ポルフィリンを前記半導体性単層カーボンナノチューブと結合させて複合体を形成させること、
    前記サンプルに有機溶媒を添加すること、および
    前記有機溶媒中の前記複合体を可溶化させて、可溶化した複合体を含む液体と不溶性金属性単層カーボンナノチューブを含む固体との混合物を形成することを含むことを特徴とする方法。
  17. 前記混合物を遠心分離し、固体を回収することを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 回収した固体をサンプルとして使用して、前記方法を繰り返すことを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記固体中の金属性単層ナノチューブと半導体性単層ナノチューブの比が、サンプル中の金属性単層ナノチューブと半導体性単層ナノチューブの比の少なくとも1.5倍であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  20. 前記可溶化複合体を含む液体を回収することを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  21. 前記分離剤と前記半導体性単層ナノチューブの間の結合を解離して、半導体性単層ナノチューブを含む固体残渣を形成することを更に含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記固体残渣が、少なくとも90重量%の半導体性単層ナノチューブを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記分離剤が、5,10,15,20−テトラキス(ヘキサデシルオキシフェニル)21H,23H−ポルフィンであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
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