JP2007519541A - 懸架要素を有する収納装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、相互にかつ／または背部（４）に揺動自在に結合されるフロントカバー（２）とバックカバー（２）とを具備し、両カバーを揺動させることによって開いた状態から閉じた状態へ、および閉じた状態から開いた状態へ移行できる収納装置（１）であって、両カバーのいずれか一方および／または背部に対してバインダ、特にリングバインダが設けられ、両端近傍には懸架要素（１２）が設けられ、該懸架要素は、閉じた状態で懸架要素（１２）が収納装置（１）内に延びる第１の状態と、収納装置（１）が懸架要素（１２）によって懸架可能なように閉じた状態で懸架要素が収納装置（１）の外側に延びる第２の状態との間で移動可能である収納装置（１）に関する。

Description

発明の詳細な説明

本発明は、たとえば書類あるいはその類似物のための収納装置に関する。

たとえば書類、プレゼンテーションシートおよびそのような手段の保管のために、たとえば懸架ファイル、意匠ジャケット、ドキュメントファイルおよびその類似物が使用される。通例、このような収納装置にはピンバインダまたはリングバインダであって、分割可能であり、ばね要素によって閉じた状態に保持可能である１以上のリングを含むリングバインダが設けられる。シートをリングに配置しまたはシートをリングから除去するために、ばね要素に逆らってリングを開閉することができる。一般的には、このような収納装置は、リングバインダ、ｍｕｌｔｏ（登録商標）リングバインダおよびその類似物として示される。これらの収納装置は、シートをうまく保持するという利点を有するが、収納しにくい。これらは横に置くか立てておくしかない。

さらに、懸架ファイルが周知である。通例、このようなファイルは段ボール紙あるいは樹脂製の折曲したシートで構成され、長手方向の両縁には補強片が設けられている。この補強片は、閉じた状態でのファイルが当該片によってキャビネットの両側のレールあるいはこのような懸架要素に懸架可能なように、シートの両側に延びている。ある種の懸架ファイルにおいては、２穴バインダ要素が設けられ、該要素に書類のシートが固定される。この種の懸架ファイルは直立ができず、さらには、ファイルを懸架可能な補強片が常に突出しているという欠陥を有している。このため懸架ファイルは幅広となり、携帯が困難である。

これら既知の収納装置は３つの側面が開放されており、結果的に収納物が最適には保護されないという別の欠点を有している。

本発明の目的は、上述のリングバインダを備える収納装置であって、該リングバインダによってシートおよびその類似物を収納装置内に固定することができ、既知のものと比較して使用性が向上した収納装置を提供することである。

本発明のさらなる目的は、懸架ファイルとして機能するが移動中は収納装置を懸架可能にするための要素が収納装置の外側には突出していない収納装置を提供することである。

本発明は、懸架ファイルとして使用するときも従来のリングバインダとして使用するときも、完全に閉鎖することが可能な収納装置を提供することをさらに意図している。

本発明は、携帯が容易だが同時に収納も簡単な収納装置を提供することをさらに意図している。

本発明に従う収納装置によって、少なくとも、これらの目的およびこれらに匹敵する目的およびさらなる目的が達成される。

本発明に従う収納装置は、相互に対して揺動可能な、好ましくは相互に背部によって結合される２枚のカバーを含む。バインダは、両カバーのいずれか一方および／あるいは背部に設けられる。結果的に、この収納装置はある程度、懸架ファイル、書類ファイルまたはリングバインダアルバムの形態を有している。バインダの両側には懸架要素が設けられ、該懸架要素は、収納装置が閉じた状態で収納装置の完全に内側に位置している第１の状態と、収納装置が閉じた状態で懸架要素によって懸架可能なように、収納装置の外側に延びる、懸架ファイルに類似する第２の状態との間で、外方に摺動可能または揺動可能である。

本願において、バインダは、書類またはその類似物が固定可能なピン、リングまたはその類似物を備えた結束機構を意味するものと少なくとも理解される。またリングバインダは、相互に距離をあけて、相互に略平行に延びるリング要素を備える装置であって、リング要素が操作機構によってまたは手動で開閉することができ、開放状態のリング要素に、穿孔あるいはそのような適当な開口を設けたシートなどの製品が綴込まれまたは撤去され、閉鎖状態では綴込みも撤去も不可能とする、リング要素を備えた装置を少なくとも含むものと理解される。ここで、特に、リング要素はばね手段によって閉鎖状態を保持している。

本発明に従う収納装置によれば、好ましくは、略平行な面に延び、長手方向に本体に取付けられた少なくとも２個のリングを有するリングバインダが使用され、前記面は長手方向に対して略直角な法平面として延びている。

本発明に従う収納装置によれば、収納装置の外側には何ら突出しないように完全に収納装置の内側に移動でき、または収納装置が懸架できるように外側に収納装置の外側に延びることもできる懸架要素が提供されるので、突出部分なく収納装置を簡単に携帯または収納できる一方で、収納装置を懸架要素によってたとえば、ファイリングキャビネットまたはその類似物に懸架することができる。

本明細書において、用語「略」、「実質的に」あるいはこれに類する用語は記された数値との若干の相違は許容されるべきであり、若干の相違とは参照される数値の少なくとも１０％よりは小さい相違が含まれることを意味する。したがって、たとえば直角とは、少なくとも９０°プラスまたはマイナス９°の角度を含み、略平行または実質的に平行な線あるいは面に対して、１０°未満の相互角度を含むものと理解される。

好ましくは、本発明に従う装置によれば、懸架要素はリングバインダの一部分として、とりわけリングバインダのリング要素の開閉のための操作機構の一部分として設計される。結果として、簡単でかつ機能的な構造が得られる。

好ましくは、懸架要素はそれぞれ第１および第２の状態を規定し、リング要素が開放している第３の位置を通過して、リング要素が閉鎖している第１および第２の位置間で操作ハンドルとして移動可能なように設計される。このようにして、収納装置が懸架要素によって懸架される場合、および収納装置が収納および／または第１の状態における懸架要素とともに携帯される場合に、リング要素が常に閉鎖していることが簡単な方法で確保される。

第３の位置においては、リングバインダのリング要素が開放していることが明らかであるように、収納装置が閉じたまたは閉じている場合には、懸架要素が部分的に収納装置の外側に突出していることが好ましい。次いで、両カバーの少なくともいずれか一方および／または背部には、閉じた状態で、収納装置にバインダとバインダに綴じたシートが閉じ込められる閉じた内部空間が得られるように直立する長手縁が設けられることが好ましい。懸架要素が第３の状態にあり、少なくとも第３の位置にある場合、収納装置を閉じることができないことが好ましい。通過開口は、好ましくは閉鎖可能に設けられ、該通過開口を通して懸架要素が第２の状態に延びることができる。

懸架要素は、たとえば、バインダの長手方向軸線に平行に配置され、またはこれに所定の角度を有することができる軸線のまわりに揺動可能であってもよい。同様に懸架要素は延長可能である。

好ましくは、懸架要素は、収納装置が懸架要素によって懸架されているとき、両カバーのいずれもが相互に隣接して下方に吊り下がり、収納装置の重心が懸架要素を通る線分の略真下に位置し、カバーが略垂直に延び、少なくとも両カバー間に中心面があるように設計される。
さらなる好都合な実施形態は従属請求項で述べる。

発明を明確にするために、図面を参照しながら実施形態を説明する。
図面によって示された、あるいは以下に述べる実施形態は例として示されたものに過ぎず、いかなる意味でもこれに制限されると解釈されるべきではない。本明細書においてはバインダの実施形態としては、特にリングバインダおよびピンバインダである。しかしながら、当然、それ自体周知の他のあらゆる種類のバインダが本発明に従う収納装置において使用可能である。開示された実施形態において、収納装置が懸架要素によって吊り下がっている場合、バインダに保持されたシートはバインダから吊り下がっている。しかしながら、当然、バインダはバインダの長手方向が垂直に延びるように、または複数のバインダが、長手方向が相互に対して平行または所定の角度を有するように配置されてもよい。

図１〜図３は本発明に従う収納装置１の第１の実施形態を示しており、フロントカバー２と、バックカバー３とを有し、両カバーは中間に位置する背部４に揺動自在に結合される。カバー２，３および背部４には、図１および図２に示されるように、閉じた状態では実質的に閉じた内部空間６が得られるように直立する長手縁５が設けられる。図３から明らかなように、内部空間６には、バインダ７が含まれ、たとえば、２個のピン８が設けられ、該ピン上に綴具９が固定可能である。紙１０は適切にパンチ穴を開けられてピン９で固定される。

本発明に従う収納装置１は任意の所望の材料で作製されてもよいが、好ましくは殊に射出成型法によってプラスチックから作製され、バインダ７は同時に形成されてもよく、または後で装着されてもよい。

図１〜図３に示される実施形態では、バインダ７は、ヒンジ１１に近接して、背部４に臨むバックカバー３の縁に少なくとも隣接して、バックカバー３に取り付けられる。しかしながら、バインダ７は背部またはフロントカバー上に設置されてもよく、随意的には、複数のバインダが相互に隣接して、または別のカバーおよび／または背部に設置されてもよい。

図１〜図３に示される実施形態においては、２個の懸架要素１２が背部に設置されており、これらは背部の長手方向Ｌにおいて、相反する方向Ｐに摺動可能である。結果として、懸架要素１２は、図１および図３の右上側に示される第１の状態であって、懸架要素が背部上に設置され、完全に収納装置の内側に延びる第１の状態１３と、図２および図３の左下側に示される第２の状態であって、懸架要素が部分的に背部の外側に延びて、収納装置の外側に延びる第２の状態１４との間で摺動可能である。各懸架要素１２は、帯片１５によってまたは他の閉じ込めによって裏側に摺動可能に閉じ込められる。各懸架要素は、たとえば幾分かＬ字状に形成され、長アーム２０は背部４に沿って延び、短アーム２１がカバー２，３の反対側の縁１６の方向の長手縁５に略平行に延びる。２個の懸架要素１２が第２の状態になったとき、収納装置は、図１０に概略的に示されるような２本の懸架レールを有するファイリングキャビネットまたはこのような装置に懸架要素によって懸架可能である。シートを有する収納装置１の重心Ｚは懸架要素を通る線分の真下に延びており、カバー２，３は相互に隣接して、少なくとも閉じた状態で略垂直に延びる。第１の状態の懸架要素では、懸架要素が突出していないので、収納装置は携帯が容易である。

カバー２，３の長手縁には、背部４に隣接する両側に開口１８が設けられ、該開口を通って、懸架要素が第２の状態で突出することができる。さらに言えば、第１の状態は収納装置を携帯しているときに、懸架要素が他の物体の後ろに隠れてしまわないように、短アーム２１が空洞内に配置される、または長手壁５の外側に接しているように規定されてもよい。

図４〜図６は本発明に従う収納装置の別の実施形態を示し、再び、フロントカバー２とバックカバー３と、両カバーが揺動自在に結合される中間に位置する背部とが設けられる。再び、各カバー２，３には、閉じた内部空間６を得ることができるように直立する長手縁５が設けられる。本実施形態にでは、リングバインダの形式のバインダ７が設けられる。リングバインダは、それ自体充分に知られており、様々な実施形態において、シートまたはその類似物が固定可能なように分割可能な２以上のリング２３を有する。本発明に従うリングバインダ７の一実施形態が図７Ａ〜図７Ｃに示される。これはリング２３の開閉するための操作機構によって、既知のリングバインダとは実質的に区別される。このため、本発明に従うリングバインダ７では、懸架要素１２が操作アームとして使用されている。

リングバインダ７は、長手方向に延びる湾曲板部２５を含む。多数の分割可能なリング２３（本実施形態では３個）が湾曲板部２５に固定されている。湾曲板部２５は、図７Ａおよび図７Ｃで示されるように、リングが閉鎖状態で保持されるように平坦な状態に付勢されている。リングを開放するために、ばね作用に抗して図７Ｂに示される位置まで、湾曲板２５はさらに湾曲されなければならない。当然ながら、リングバインダは様々な様式で設計されてもよい。本発明に従うリングバインダに対して、一端、好ましくは両端に、懸架要素１２が軸線２６まわりに揺動運動のために設けられることが重要である。各揺動アームは、軸線２６のまわりの揺動運動によって第１の位置（図７Ａ）、第２の位置（図７Ｂ）および第３の位置（図７Ｃ）に移行できる。第１または第３の位置における懸架要素では、リング２３はばね作用によって閉鎖される。

第１の位置（図７Ａ）において、各懸架要素１２は大略的にまっすぐに立ち上がっており、いわば、リングバインダの長手方向Ｌに対して略直角であり、リング２３によって規定される平面に対して略平行である。収納装置１が、懸架要素が第１の位置で閉じられている場合（図６）、懸架要素１２は完全に内部空間６内に位置している。懸架要素が第３の位置（図７Ｃ）にある場合、懸架要素は大略的にリングバインダ７の長手方向Ｌに延び、収納装置１が閉じた状態（図５）で、懸架要素１２は収納装置の内部空間６の外側に部分的に延び、収納装置は先に述べた方法で懸架要素によって懸架可能である。

懸架要素１２が第３の位置（図７Ｂ）にある状態で、懸架要素１２が湾曲版部２５の下に位置するピン２８または他方の面を押圧することで、適当な部分２７によって湾曲版部２５の曲率が増加する。このようにしてリングは開放される。

図４において、懸架要素１２が第２の位置にある状態で開いている収納装置１が示されている。この位置から、懸架要素が内部空間から部分的に外側に出た状態で、収納装置を閉じることができ、収納装置が懸架要素によって懸架可能である。懸架要素が第３の位置（図７Ｂ）にある場合、長手縁５が懸架要素と衝突するので、収納装置を閉じることができない。懸架要素が第１の位置にある場合、収納装置を閉じることができる。このように、リングバインダ７の不所望な開放は防止される。

図７に示される実施形態における懸架要素１２には、容易でより良い懸架を可能にする凹部３０が設けられる。

図８Ａおよび図８Ｂは開いた収納装置１の一部分とともに、本発明に従う懸架要素１２の２つの別の実施形態を示している。図８において、懸架要素１２は、懸架要素が設けられた面３４に対して略直角に延びる軸線３２まわりに揺動可能である。懸架要素は、面３４上にある第１の面３３と、第１の面３４に略平行に延びる第３の面３５と、第１および第３の面を繋ぎ、たとえば該２つの面３３、面３５に略直角に延びる第２の面３６とを有している。好ましくは、第２の面３６は、第３の面３５が長手縁５の上方を方向Ｒに揺動し、長手縁にある突起３７と衝突するような高さＨである。収納装置１が閉じている状態では、収納装置が安定にかつまっすぐに懸架されるように、第３の面３５は大略的に背部の中央線Ｍの高さまで突出する。

図８Ｂにおいては、懸架要素１２は、図７で示したものに相当するものとして示されているが、背部４の上に配置されている。

図８Ａおよび図８Ｂで示された懸架要素がリングバインダで再び使用されるとき、適当な部分が設けられ（図示せず）、該部分によってリングバインダのリングが開閉可能であり、もう一度、第１の位置（図８Ａおよび図８Ｂでは破線で表示）および第２の位置（図８Ａおよび図８Ｂでは実線で表示）がリング２３の閉鎖状態を規定し、中間的な第３の位置が閉鎖状態を規定する。

図９Ａ〜図９Ｅは、懸架要素１２を有するバインダ７の別の実施形態を、その動作を説明するために示している。この実施形態においては２個の湾曲板部２５はばね４０によって揺動自在に結合されている。他方の湾曲板部２５に臨む長手縁において、各湾曲板部には隣接する各端部で凹部４１が設けられる。図３で示され説明されたものに相当する、懸架要素１２は、両端部に１つずつ湾曲板部の下方に設けられる。各懸架要素は、中間部分において各湾曲板部２５の下面に設けられたリップ４３を覆うように延びる湾曲部４２を有する。

図９Ａにおいて、懸架要素１２は第１の位置で示される。懸架要素は最大限内方に摺動して、内部空間６に至る。ここで、湾曲部４２の下面はリップ４３の上を、リップがリングバインダ７が固定されるカバー２，３または背部４の方向に押し下げられるように摺動される。リップ４３は、湾曲板部２５を下方に引っ張り、これによって、図９Ｄに断面図として示されるように、リング２３を閉鎖する。

懸架要素は、図９Ａに示されている第１の位置から図９Ｃに示されている第２の位置への方向Ｐに摺動可能であり、リップも押し下げられ、したがってリングは閉鎖される。第１および第２の位置間で、懸架要素は図９Ｂおよび図９Ｅに示される第３の位置を通過する。そのとき、リップ４３は湾曲部４２の下方の空間を見出し、その結果、リング２３が開放されるために、ばねのばね作用は湾曲板部２５をわずかに揺動させられ得る。なお、第３の位置にある湾曲部の頂部が、たとえば凹部のクロス要素と衝突すると仮定した場合、ばねは省略されてもよく、これによって湾曲板部を強制的に揺動させる。第３の位置において、懸架要素１２の短アーム２１は長手縁５の高さで延びているので、リングが開放状態では収納装置を閉じることができない。

開示されたすべての実施形態において、長手壁に通過開口が設けられてもよく、該通過開口を通って懸架要素が延びる。

本発明は図示した実施形態にいかなる方法によっても限定されるものではない。本発明の枠組の範囲内において種々の変形が可能である。

たとえば、好ましくは、操作手段として機能する懸架要素を有する、他の（リング）バインダが使用されてもよい。懸架要素を通過可能にする長手壁の通過開口には、さらに良好な閉じた内部空間を備えることができるように、摺動手段またはフラップ手段などの閉鎖部が随意的に設けられてもよい。複数のバインダが設けられてもよく、さらには、長手縁は完全にもしくは部分的に省略されていてもよく、または片方だけに設けられてもよい。バインダは異なった部位に取り付けられてもよく、着脱可能に設けられてもよい。懸架要素の揺動軸は任意の適当な角度で設けられてもよい。

これらのおよび多くの匹敵する変形例は、請求項に記載されるような発明の枠組内にあることが理解される。

懸架要素が収納装置内部で延びるように、懸架要素が第１の状態にあるときの本発明に従う収納装置を部分的に切断された斜視図で示す。 懸架要素が収納装置の外側に突出するように懸架要素が第２の状態にあるときの図１に従う収納装置を示す。 開いた状態にある図１および図２に従う収納装置を示す。 第１の代替の実施形態における、開いた状態にある本発明に従う収納装置を示す。 閉じた状態において、懸架要素が突出しているときの図４に従う収納装置を示す。 閉じた状態において、縮退した懸架要素を有する図４および図５に従う収納装置を示す。 図７Ａ〜図７Ｃは、本発明に従うリングバインダの３つの状態を示す。 図８Ａおよび図８Ｂは、本発明に従う収納装置の懸架要素の２つの代替の実施形態を示す。 図９Ａ〜図９Ｅは、本発明に従うリングバインダを有する懸架要素の第３の代替の実施形態を示す。 懸架要素によって懸架されている本発明に従う収納装置を側面図で示す。

Claims (11)

1. 相互にかつ／または背部に揺動自在に結合されるフロントカバーとバックカバーとを具備し、両カバーを揺動させることによって開位置から閉位置へ、および閉位置から開位置へ移行できる収納装置であって、両カバーのいずれか一方および／または背部に対してバインダ、特にリングバインダが設けられ、両端近傍には懸架要素が設けられ、該懸架要素は、閉じた状態で懸架要素が収納装置内に延びる第１の状態と、収納装置が懸架要素によって懸架可能なように閉じた状態で懸架要素が収納装置の外側に延びる第２の状態との間で移動可能であることを特徴とする収納装置。
2. バインダはシートを保持する少なくとも２つのリングを含むリングバインダであり、該リングは、操作機構を用いて開放状態と閉鎖状態との間で移動可能であることを特徴とする請求項１記載の収納装置。
3. 懸架要素が、前記操作機構の一部を構成することを特徴とする請求項２記載の収納装置。
4. 懸架要素が、リングバインダの少なくともリングに対し、少なくとも３つの位置の間で揺動可能または摺動可能であり、
   第１の位置において、懸架要素が第１の状態にあり、リングが閉鎖状態にあり、
   第２の位置において、懸架要素が第２の状態にあり、リングが閉鎖状態にあり、
   第３の位置において、懸架要素が、好ましくは第１の状態と第２の状態との間の第３の状態にあり、リングが開放状態にあることを特徴とする請求項３記載の収納装置。
5. 第３の位置にある懸架要素が、閉じた状態にある収納装置の外部に少なくとも部分的に突出していることを特徴とする請求項４記載の収納装置。
6. バインダは長手方向を有し、懸架要素は長手方向に摺動可能であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の収納装置。
7. バインダは長手方向を有し、懸架要素は、前記長手方向に略直角に延び、バインダが取付けられるカバーおよび／または背部に対し所定の角度を有する軸のまわりに揺動することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の収納装置。
8. リングバインダは長手方向を有し、懸架要素は、前記長手方向に略直角かつバインダが取付けられるカバーおよび／または背部に略平行に延びる軸まわりに揺動することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の収納装置。
9. 一方のまたは各カバーおよび／または背部は、直立する縁であって、閉じた状態で、直立する縁とカバーと背部とが、収納装置の実質的に閉じた内部空間を規定するような直立する縁を含み、懸架要素のための通過開口が設けられることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項に記載の収納装置。
10. 前記通過開口が閉鎖可能であることを特徴とする請求項９の収納装置。
11. 懸架要素は、懸架要素が第２の状態にあるときに、収納装置が懸架要素によって懸架可能であり、カバーは、その重心が懸架要素を通る直線の真下にあって相互に隣接して延びるように、懸架要素が配置および／または形成されることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１項に記載の収納装置。

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