本方法に関して、この課題は、不活性レベルが所定の調整範囲内の特定のレベル、特に再着火防止レベルに維持されるということの発生で特定されるタイプの不活性化方法によって解決される。この結果、本発明は、例えばVdS(保険協会)によって規定されるような再着火防止レベルに保持される不活性レベルの特別な場合に限定されないということが明確に指摘される。その所定のレベルは、有利には再着火防止レベルと一致または近似する規定のレベルに非常に関係がある。
本発明に内在する技術的な問題は、上記記載の方法を実行する装置によってさらに解決され、その装置は、その目的領域の酸素濃度及び/又は不活性ガス濃度を連続測定するための少なくとも1つの酸素/不活性ガスセンサと、その目的領域の少なくとも1つの火災パラメータを検知する少なくとも1つの火災検知器と、酸素置換不活性ガスを用いてその目的領域を不活性化する不活性ガス機構と、その不活性ガス機構を制御する制御/調整手段と、を含み、ここで、本発明によれば、制御/調整手段は不活性レベルを所定の調整範囲内の特定のレベル、特に目的領域に特有の再着火防止レベルに調整し、すなわち、同様に、少なくとも1つの酸素/不活性ガスセンサによって連続して測定される酸素濃度及び/又は不活性ガス濃度に依存する不活性ガス手段を制御することによって調整される。
本発明の特有の利点は、容易に実現することができることと、それによって不活性ガス消火システムの放水プロファイルを最適化する非常に効率的な方法であることである。消火を達成する再着火防止段階は、不活性レベルを調整する手段によって本発明に従って調整されることができるので、消火段階で設定される不活性レベルは、再着火防止段階の時間をもはや制限しない。言い換えると、これは、消火段階で設定される不活性レベルは、従来技術で知られている通常の不活性化処理の場合の再着火防止レベルより明らかに低いことがもはや必要とされない、目的領域の酸素濃度に相当することを意味する。従って、本発明による不活性化方法の際に全面的な放水処理において、明らかに消化剤がより少なく必要とされ、そのため、不活性化方法と関連する不活性ガス消火システムは、目的領域に合わせて設計され、正確に適用される。特に、貯蔵容器に多量の不活性ガスを収容しておく必要性がない。本発明による方法を用いて、特に不活性レベルを再着火防止レベルに調整することによって、再着火防止段階において目的領域の不活性ガス濃度の過変調(オーバーモジュレーション)は、有利には存在しない。明らかに本発明の方法では、より少ない消化剤が必要とされ、目的領域における不活性ガス濃度の過変調が存在しないので、目的領域に提供される如何なる圧力逃しバルブ(PRV)もより小さな寸法にされることができる。さらに、本発明は、不活性レベルが再着火防止レベルに維持される特定の調整範囲(規定範囲)を提供する。この調整範囲は、例えば、目的領域の気密性及び/又は不活性ガス消火システムの設計、酸素濃度を確認するための目的領域に使用されるセンサの感度にそれぞれ依存する。
本発明による装置によって、上記の方法を実行することができる。ここで、消火のために提供される再着火防止段階は、その目的領域に特化した再着火防止レベルに、特定の調整範囲内の不活性レベルを調整する制御/調整手段を用いて不活性レベルを調整する手段によって設定される。これは、少なくとも1つの酸素/不活性ガスセンサによって連続的に測定される酸素濃度及び/又は不活性ガス濃度に依存する不活性ガス機構を制御することによって同様に行われる。“不活性ガス機構”という用語は、例えば窒素や二酸化炭素のような酸素置換不活性ガスを製造するための不活性ガス容器及び/又はシステムと理解されるものである。
本発明のさらなる実施形態は、従属請求項に記載される。
従って、本発明による不活性化方法の特に好ましい実施形態は、再着火防止レベルに相当する不活性レベルを提供する。その結果、不活性ガス消火システムの寸法及び/又は設計は、目的領域(気密性、容積、予定される火源材料)に非常に厳格に適用することが有利に可能になる。従って、本発明の不活性化方法のこの好ましい実施形態では、再着火防止レベルへの目的領域の不活性レベルの調整は、消火段階において生じる。全面的な放水段階において目的領域の不活性ガス濃度は、調整範囲より大きい再着火防止レベルを如何なる時点でも超えることはなく、特に、目的領域の不活性ガス濃度の明らかなオーバーシューティングは防止されるので、これは、原則として、消火のために実際に必要とされる初期放水の間に正確な量の不活性ガスを使用することのみを必要とすることが理解される。従って、不活性ガスを保管するための貯蔵容器は、明らかにより小さな寸法にすることができ、各々の不活性ガスを提供するための適切なシステム、例えば窒素システムは、同様に、より小さく設計されることできる。再着火防止レベルは、目的領域または他の不測の事態に依存して決定されることができ、特に、例えばVDS(保険協会)によって確立された再着火防止レベルに限定されないということがここで強調される。
消火段階と再着火防止段階において再着火防止レベルを超過することがないということを保証するために、本発明の不活性化方法の特に有利な実施形態は、再着火防止レベルより低いか、最大で再着火防止レベルと同じである、調整範囲内の酸素濃度の上限閾値を提供する。これに関連して“閾値”という用語は、不活性レベルを目標値に維持するため、または元に戻すために、不活性ガス消火システムは切り替えられ、及び/又は、目的領域に不活性ガスが再導入される残留酸素濃度を示す。それから、不活性ガス消火システムを始動することは、例えば、不活性ガス容器または製造装置から酸素置換ガスを目的領域に導入する。特定の好ましい場合では、調整範囲の酸素濃度の上限閾値は、再着火防止レベルから離れており、追加的な特定の安全性の要素がある。この安全性は、再着火防止レベルと上限閾値との差に影響される。安全性の特定の要素が、通常、再着火防止レベルを既に考慮に入れていることは指摘される。調整範囲の下限は、下限閾値によって制限される。この下限閾値は、不活性ガス消火システムが切り替えられ、または、目的領域の酸素置換ガスの導入が停止される酸素濃度に一致する。
後の実施形態の特定の有利な具現化は、約0.2体積%の高さ、好ましくは0.2体積%の最大高さを有する調整範囲の酸素濃度の振幅(幅)を提供する。従って、不活性ガス消火システムにおける接続と遮断閾値との間の残留酸素濃度の範囲に対する振幅(幅)は、約0.4体積%であり、好ましくは最大で0.4体積%である。勿論、調整範囲の酸素濃度における他の振幅も考えられる。
目的領域の換気回数の考慮、特に目的領域のn50値(n50 value)の考慮及び/又は目的領域と周囲との圧力差を考慮して行われる再着火防止レベルに酸素濃度を調整することは特に好ましい。換気回数は、生成された周囲との50Paの圧力差を有して与えられた空間体積と漏れ体積流量との関係を示す。言い換えると、換気回数は目的領域の気密性であり、従って、不活性ガス消火システムの寸法の正確な測定であることを意味する。n50値に対して寸法が増加すると、測定された目的領域に流入、または流出する気孔容積は増加する。新鮮な空気が室内に取り入れられ、不活性ガスが室外に排出されて失われ、それによって増加する。何れもが、不活性ガス消火システムがより効率的に設計されることを必要とするという結果になる。目的領域を限定している各々の構成要素に対する気密性は、いわゆるブロワドア(Blower Door)測定で達成される。従って、その目的は、10〜60Paの標準化された正/負圧力を作り出すことである。空気は、外部構造構成物の多孔性の領域から外側に抜け、または、これらの点から内部に侵入する。適切な測定装置は、要求される圧力差、例えば50Paに維持するために必要とされる体積流量を測定する。キャリア値が入力された後、解析プログラムは、生成された50Paの圧力差に標準化される部屋におけるn50値を計算する。そのようなブロワドア測定は、それぞれ不活性ガス消火システムの実際の寸法測定、不活性化方法の前で、しかしながら遅くともそのシステムが作動する前に行われる。目的領域のn50換気回数の独創的な考慮によって、目的領域に対する不活性ガス消火システムの寸法と不活性化方法との更なる改善された適用が有利に達成される。
目的領域に対して最適化された寸法の不活性ガス容器及び/又は製造システムにするために、不活性レベルに酸素濃度を低下させ、好ましくは再着火防止レベルに酸素濃度を維持するための消火剤の量の計算は、目的領域の換気回数の十分な考慮、特に目的領域のn50値及び/又は目的領域と周囲との圧力差を考慮して行われる。
特に、本発明による不活性化方法の好ましい実現において、酸素濃度を低減することは、目的領域に酸素置換ガスを供給することを介して行われ、特に酸素置換ガスの供給を制御する際に目的領域の空気/ガス圧力を考慮することが好ましい。従って、特定の室内圧力を超えないように配慮がなされるように、目的領域の圧力は、不活性ガスまたは酸素置換ガスの放出中に測定される。それから、気密性や容積のような目的領域の特定のパラメータに適合する不活性ガス消火システムの開始の後に、これは、傾斜(スロープ)に対する上昇、すなわち目的領域に導入された不活性ガスにおける濃度プロファイルの上昇で明らかになる。結果として消火剤の増加された消費を有する放水中に目的領域が増加されないように、プロファイル形状は、周囲が規定するので、それに対応して平らに維持され、その結果、60秒後に不活性レベルには達せず、例えば、少し遅れて120秒または180秒後に達する。目的領域で空気/ガス圧力を考慮して消火剤供給を制御することによって、本発明の不活性化方法は、固定された壁を有しない目的領域や、圧力逃しバルブ(PRV)や同様の機構が取り付けられていない目的領域で特に使用されることができる。
本発明による不活性化方法のさらなる好ましい実現では、酸素濃度を低減させることは、目的領域に酸素置換ガスを供給することを介して行われ、目的領域の現在の酸素濃度と消化剤濃度とのそれぞれに依存して特に酸素置換ガスの供給を制御することが好ましい。ここで考えられることは、消化剤として窒素が用いられた時、その領域の酸素濃度を測定することである。しかしながら、CO2が消化剤として使用されるとき、好ましくはCO2濃度が酸素置換ガスの供給を制御するために目的領域で測定される。
酸素置換ガスを供給することを介して酸素濃度を低減させることによる本発明の不活性化方法を実現する際に、特定の不活性レベルに酸素濃度を低減することを開始する前に酸素濃度に依存して続けられる酸素置換ガスの供給を制御することは有利である。従って、例えば、低下の前の酸素濃度が21体積%の場合、酸素置換ガスを供給することは、例えば低下の前の酸素濃度が17体積%の場合よりも速く起こることが考えられる。しかしながら、本発明の実施形態は、この特定の場合に限定されず、ここでは例として言及されているに過ぎない。
酸素濃度を低減することが酸素置換ガスの供給を介して行われ、酸素置換ガスの供給の制御がある、本発明による不活性化方法の特に好ましい実施形態は、後に続く特定の、例えば既定の放水曲線によって影響を受ける酸素置換ガスの制御を提供する。ここで考えられることは、例えば、特定のパターンに一致する、目的領域の酸素濃度の一時的な上昇及び/又は目的領域の酸素置換ガス濃度の一時的な上昇のような、酸素置換ガスの供給を制御する適切なバルブを制御することである。この実施形態の利点は、特に、目的領域の理想的な放水が目的領域の酸素濃度と酸素置換ガス濃度とのそれぞれを放水中に連続して監視することの必要性のない不活性化システム及び/又は目的領域に適用することができるという点に見られる。勿論、ここで特定の放水曲線に従う酸素置換ガス供給を制御する他の可能性も考えられる。例えば、バルブの開口及び/又は閉口は、目的領域における現在の酸素濃度または現在の消化剤濃度に基づいた計算に基づいて、あるいは目的領域における空気/ガス圧力に依存して制御されることができる。
特に本発明による不活性化方法の実施形態では、酸素濃度を不活性レベルに低減させる時間(x)を事前設定(プリセット)することが好ましい。予め設定されたこの時間は、例えば、目的領域に適合した消化システムの寸法及び/又は酸素置換ガスの供給を制御するバルブに同様に適合した寸法によって決定される。それから、これは、消火システムの特定の指針(ガイドライン)、例えば、VdSによって定められたCO2消火システムにおける指針を履行することを可能にする。
対照的に、本発明による不活性化方法の他の実施形態は、放水開始時の基準(ベース)不活性化レベルに依存する不活性レベルに酸素濃度を低減させる時間を設定することを提供する。不活性ガスを用いた目的領域の放水が調整され、特に目的領域の既存の圧力に依存する場合に、これは特に有利である。従って、本発明の不活性化方法は、それぞれの個別的な事情、特に火災荷重と同様の消化システムの寸法及び/又は目的領域の寸法において特有の柔軟性がある。
本発明による不活性化方法の1つの可能な実現は、その目的のために準備されている容器から酸素置換ガスの導入によって低減される目的領域の酸素濃度を提供することである。不活性ガスを容器に、例えば適当なガスタンクに供給することは、目的領域の不活性レベルの迅速な調整を可能にする。不活性ガスとして、例えば一酸化炭素、窒素、希ガス及びその混合物が考えられ、それらは、分離された不活性ガス容器内(吊天井)のボンベ(スチールシリンダー)に圧縮または非圧縮されて収容されることができる。必要に応じ、それからそのガスは、相当するパイプや付随する排出ノズルを通じて目的領域に供給される。圧縮形態で収容された酸素置換ガスの膨張エンタルピーは、周囲、特に目的領域から直接引き出されるので、不活性ガスが圧縮形態で収容されて用意された容器から不活性ガスを導入することによって目的領域の酸素濃度を低減させることに対する利点は、特に、酸素置換効果に加えて見られ、さらに圧縮されたガスの膨張は、消化効果に正の冷却効果を加える。
本発明による不活性化方法の他の実施形態では、酸素置換ガスは生産システムによって提供される。代案として、目的領域から酸素を抜き出すために、例えば燃料電池のような装置を使用することもここで考えられる。この実施形態の利点は、特に、例えば酸素置換ガスを収容する容器やガスボンベのような別個の保管領域を提供する必要がないという点に見られる。酸素置換ガスの生産システムの1つの可能な実現は、例えば、窒素流を生じさせるために加圧部材が分離され、放出される窒素発生器である。同様なものが、非常に低圧の露点と、連続して監視される固定された残留酸素濃度とを有する。酸素富化空気が単独で開口から放出され、窒素発生器から得られた窒素流はパイプ機構を通して目的領域に供給される。特に、そのような生産システムに対する利点は、比較的保守不要の操作に見られる。勿論、酸素置換ガスを生産する他の方法が考えられる。
最後に、本発明による不活性化方法の特に有利な実施形態は、酸素濃度を特定の不活性レベルに低減させるために容器から提供される酸素置換ガスと、再着火防止レベルに不活性レベルを維持するために生産システムから提供される酸素置換ガスを提供する。しかしながら、酸素濃度を特定の不活性レベルに低減させるために必要な酸素置換ガスと、容器及び/又は生産システムから供給される、不活性レベルを再着火防止レベルに保持するために必要な酸素置換ガスが考えられる。
消火に必要な消火段階と再着火防止段階とに同時に従う一方で、再着火防止レベルは、目的領域における特徴的な火災荷重の関数であり、特に、目的領域内に収容された材料に依存して決定される本発明の不活性化方法のさらなる実施形態は、可能な限り正確で、特に、提供された不活性ガスに対して可能な限り最も正確な寸法で、本発明によって採用された不活性ガス消化システムに対する設計を可能にするために、それぞれの目的領域に対する方法に最適な適合を提供する。目的領域として例えば船のエンジンルームを仮定すると、特徴的な火災荷重とされるディーゼルや燃料オイルを考慮して、再着火防止レベルは、例えば、R=17体積%の酸素の値に決定される。一方、EDP領域では(考えられる目的領域のさらなる例として)、電線やプラスチックは、目的領域における適用可能な再着火防止レベルを決定し、例えば、R=13.8体積%の酸素という低い値を与える。
稼動中の装置や機械を収容できる目的領域においては、不活性ガスが目的領域に放出された際に装置及び/又は機械の抑制されていない完全な故障を引き起こさないようにするために、装置及び/又は機械とそれらの動作状態の関数として決定されるその再着火防止レベルは動作信頼度を維持する点で有利である。例えば、燃料駆動発電機が目的領域内で駆動すると、発電機への供給酸素が目的領域に流入し、その後、発電機の燃焼室内の空気/燃料混合物の着火のために必要な酸素濃度レベル以下に再着火防止レベルがなることを避けることは絶対に必要である。
本発明による不活性化方法のさらなる実施形態は、特定の不活性レベルまで酸素濃度を低減する前に、目的領域内に収容されるあらゆる装置及び/機械を特定的な所定の動作状態にすることを提供する。言及される後の実施形態のように、これは有利に動作信頼性を維持することを提供する。例えば、目的領域として船のエンジンルームを仮定すると、本発明の不活性化方法を実施する前に、火災時にエンジンルームの換気を最小化することに関して第1にマリンエンジン(船舶用エンジン)を低負荷(例えば、20〜40%)になるように出力を下げることが考えられる。従って、これは、電力を発生させるとともに船の操縦性を維持することを可能にする。他の場合として、コンピューター室を目的領域と仮定すると、本発明の好ましい実施形態は、例えば、目的領域を不活性ガスで放水する前に、第1にEDPユニットとバックアップ開始ユニットを運転停止する。本発明の後の有利な実施形態と組み合わせて再着火防止レベル(他のものも含めて)は、装置及び/又は機械が火災現場に設定されているという所定の動作状態の関数となるとことが考えられる。
本発明による不活性化方法の特に有利な実現では、早期の火災検知が提供されるので、目的領域の酸素濃度の低減は早期の火災検知の瞬間に直ぐに開始される。それによって通常の火災検知方法を用いたものより90秒まで早い目的領域の初期放水を開始することが可能であり、その過程において、目的領域の酸素濃度は、一定時間内に特定の不活性レベルまで低減される。
本発明による装置の有利な実施形態は、目的領域の装置及び/又は機械とそれらの動作状態に依存する所定の再着火防止レベルが収納された表(テーブル)を有する記憶装置を含む制御/調整機構を提供する。従って、これは、目的領域に特有に制御された処理を用いた自動消火を可能にし、それによって、不活性化方法を用いた不活性ガス消火システムに対する正確な設計の結果として、また、提供される不活性ガスの正確な容量測定の結果として、特に効率的な消火処理が可能になり、配慮の1つが、動作信頼度を維持すために用いられる。勿論、ここで、目的領域の特定の再着火防止レベルにおける制御/調整機構を提供するために他の実施形態も考えられる。
本発明の装置のさらなる有利な実施形態は、早期火災検知のための検知器がある目的領域内の少なくとも1つの火災パラメータを検知する少なくとも1つの火災検知器を提供する。そのようなセンサは、例えば、煙、熱、火炎、煙霧検知器のようなものが従来技術として知られており、火炎や煙などの早期検知及び効率的な検知を可能にする。煙、煙霧、粉塵(ダスト)、蒸気(ミスト)、オイルミスト及びエーロゾルを検知するためのこれらのセンサによって記録される信号は、さらに前処理される。早期火災検知を提供するこれらのセンサは別として、相対湿度に加えて温度を測定するための追加のセンサは、最も信頼性のある火災検知の実現を保証するために好ましくは用いられる。早期火災認知のために、目的領域から酸素サンプルを継続的に抽出し、火災パラメータを検知するためにそれらをセンサに供給する吸引火災検知システムを目的領域内で利用することも考えられる。従って、適切で知られている本質的なセンサを活用して、視感度測定に加えて、温度測定、煙霧及び/又は不活性ガス解析は、可能な限り早く目的領域の潜在的な火災を検知するために特に目的領域からなることができる。本発明の装置と組み合わせて、可能な限り早く目的領域の初期放水を開始することができるようになるように目的領域の酸素濃度を低減することが早期火災検知の直ぐ後に開始されることができるという理由で、これは特に有利である。通常の火災検知器を用いた場合に比べて放水が数分間早く開始されるので、早期火災検知器を本発明の方法に結合することは、特定の利点があることが分かる。勿論、ここで、早期火災検知器における他の実施形態も考えられる。