JP2007516651A - トランスを介した全二重通信の方法および装置 - Google Patents

トランスを介した全二重通信の方法および装置 Download PDF

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Abstract

パルストランスなどの絶縁バリアを介したデジタル信号の双方向同時通信が提示される。バリアのプライマリ側では、電圧ドライバが、電流領域と電圧領域の両方でDCバランスがとれるよう符号化されたデジタル送信データストリームをバリアの反対側へ送る。セカンダリ側では、インピーダンススイッチ回路がデジタル受信データストリームに合わせて、電圧ドライバの負荷インピーダンスを調整する。負荷インピーダンスの調整は、電圧ドライバから発生した電流をサンプリングしてデジタル受信データを抽出することにより、プライマリ側で検出される。電圧ドライバは、ドライバが発生させている電流が主にセカンダリ側の負荷インピーダンスに頼っている時間上の予測ポイントにおいてサンプリングすることができる。他の方法として、既知の送信データにより発生した電流から絶縁バリアの磁化インダクタンス電流を差し引いてもよい。

Description

1.発明の属する技術分野
本発明は電気通信の分野に関するものである。具体的には、本発明はトランスを介した通信に関するものである。
2.背景
一般的に、ある回路の一部分における電圧が別の部分の電圧から隔離されていることが望ましい場合、絶縁バリアが使用される。たとえば、比較的に高い電圧や有害な電圧が比較的低い電圧あるいは電圧に敏感な回路に接触するのを避ける場合である。このような用途の例には、電話、医療、工業やこれらに類似した用途が含まれる。
電話用途の例では、絶縁バリアを通信回路と電話回線の間に設置して、通信回路を電話回線の高電圧から保護する必要がある。しかし、有害な電圧が絶縁バリアの片側から反対側へ渡るのを防ぐことが望ましいのと同時に、バリアの両側にある回路間の信号通信を円滑にすることも望まれる。電話用途における絶縁に関する要件は、一般的に行政によって義務付けられている。(例、FCC米連邦通信委員会規則第68項)
トランスは絶縁バリアの要素として使用される電気装置の種類の一つである。しかし、先行技術におけるトランスを介したデジタル通信は、一般的に双方向の通信に対するパルストランス、あるいは、パルストランスの時分割多重化(すなわち、半二重通信)が必要とされる。先行技術によっては、単一のトランスを介した全二重デジタル通信を行うことは不可能である。
実際には、先行技術においては、単一の絶縁バリアの要素を介した双方向通信を可能とするほとんどの方式が、通信方向を制御するための「信号手」を必要とする。たとえば、通信が絶縁バリアのライン側からホスト側へ発信される場合、送信側(ライン)ドライバへ送信するよう信号が送られ、同時に受信側(ホスト)ドライバへは非アクティブかつ高インピーダンスの状態に入るよう信号が送られる。ホスト側からライン側への通信では、ライン側ドライバが非アクティブ状態となる。
この方式での半二重通信は、各方向の通信が単一方向の信号チャネルを使用するのに順番を待つ必要があるため、通信の帯域幅が狭くなる。しかし、双方向通信を実現するために複数のトランスを使用すると、費用が高くなり、多くの場所をとる。単一のトランスを介して信号の双方向同時通信を提供するシステムがより望ましく、有益であるといえる。
本発明は、トランスを介した全二重通信の方法と装置を提供するものである。実施態様において、第1の側(例、プライマリ)からトランスを介して第1の通信信号(以後「送信データ」と記述)を送出して第1の方向で通信を行い、第2の通信信号(以後「受信データ」と記述)に応じて第2の側(例、セカンダリ)における負荷インピーダンスを調整して逆方向で通信を行うことにより、トランスを介した双方向通信を達成する。
本発明の実施態様において、送信データのデジタルビットストリームを符号化することにより、電流と電圧の両特性のDCバランシング(以後「ダブルバランシング」とも記述)がなされる。送出された信号に対するダブルバランス型の符号化方式により、システムは、送信データ信号ドライバ(例、低インピーダンス電圧ドライバ)から発生された電流が、(強力な磁化インダクタンス電流成分がある場合とは反対に)主に調整後の負荷インピーダンスによって決定される時間上の予測ポイントを示す。電流センサーは、これらの時間上の予測ポイントにおいて発生した電流をサンプリングしてインピーダンス調整を検出し、よってバリアの反対側からの受信データを回復する。
別の実施態様においては、データ送信中の磁化インダクタンス電流を既知の送信データに基づいて予測することで、磁化インダクタンス電流をキャンセルすることができる。受信データは、残存するソース電流から負荷インピーダンス調整を検出することにより回復される。従って、全二重データ送信を達成する。
DCバランスの電圧領域と電流領域の2つのレベルに対する送信データの符号化は、DCバランス型の符号化技術、あるいは技術の組み合わせにより、可能となる。この2つのレベルのバランシングは、各ステージ(連続または非連続)で実施されるか、あるいは単一のマルチレベルバランス型の符号化プロセスで実施される。本発明の実施態様において、DCバランスのとれた3ビットの4ビット化ブロックエンコーダに続いてマンチェスタ符号化を使用することにより、適正なバランス信号を生成する。適正な符号化方式の選択は、ドループ時間に対する最悪の場合のコードスペーシング、および信号帯域幅により検討される。
本発明の利点は、トランスのプライマリ側における設計複雑性の集中により、セカンダリ側(通常フローティング)回路が簡易設計で済み、電力要件が最小となることである。たとえば、セカンダリ側のインピーダンススイッチ回路は、微小な電力を使用する簡易なスイッチで構成することができる。さらに、(半二重の切り替え要件とは反対に)連続時間のデータ回復を維持することが可能なため、バリアの両側のコンポーネントは常に同期することとなり、システムタイミングは簡易化される。
発明を実施するため最良の形態
変圧器を介した全二重デジタル通信の方法および装置について説明する。以下の記述において、本発明の実施形態に関するより完全な説明を施すため、多数の事項を詳細に説明する。しかしながら、当業者であれば、これら詳細がなくとも本発明を実施できることは明白である。その他の場合、本発明の明確性を保つため、公知の特徴については詳細説明を行わない。
本発明の実施形態は、たとえば、絶縁バリアに使用されるようなトランスを介した双方向同時通信を提供するものである。絶縁バリアを介した信号通信は、一般的に、電圧を隔離しておくことが望ましい電話、医療、工業や他の用途において有用である。電話用途における絶縁に関する要件は、一般的に行政によって義務付けられている。(例、FCC米連邦通信委員会規則第68項)本説明での論点は電話用途に絞られているが、ここで解説する原理が、トランスを介した通信が望まれる他の用途にも応用できることは、当業者にとって明白である。
実装例:DAA実施形態
電話用途において、一般的に通信装置(例、コンピュータ、ファクシミリ機など)は、モデム装置を介してPSTN(公衆交換電話網)に接続し、電話回線経由で信号の送受信を行っている。DAA回路(データアクセスアレンジメント)は、モデム装置と電話回線の間のインタフェースを、絶縁バリアも含めて提供するものである。DAAは、「ライン側」(すなわち、電話回線と連結する回路の部分)と、「ホスト側」(すなわち、ホスト装置とより近い関係にある回路の部分で、「モデム側」または「DSP側」とも称される)と、ライン側とホスト側を分離する絶縁バリアとによって説明される。絶縁バリアには1つ以上の絶縁要素が含まれ、また1つ以上の絶縁要素形式(トランス、キャパシタ、光カプラなど)が含まれる。
本発明の実施形態は、DAA回路における絶縁バリア、あるいは、絶縁バリアの一要素として機能するのに適している。従って、主に以下では、説明のためDAA回路の関連において、実施形態を論じるものとする。本発明品は、DAA回路への使用や、一般的な絶縁バリアのみにも限られないことは、明らかである。
図1は、本発明の実施形態における、ホスト/DSPをPSTNに接続するモデムDAAを示すブロック図である。この図において、DAA 100は電話網の「TIP」と「RING」線を経由して、ホストコンピュータ150をPSTN 160に接続している。DAA 100は、ホスト側インタフェースコンポーネント(HIC) 104と、絶縁バリア 106と、ライン側インタフェースコンポーネント(LIC) 108と、外部回路110とを含んでいる。HIC 104は、ホスト150と共に機能するDAAの、インタフェースである。ホスト150の例には、DSP、パーソナルコンピュータ、またはそれに類似した装置が含まれる。
外部回路110は、DAAがPSTN 160と接続するための回路を提供する。通常、PSTN信号の性質はアナログである。PSTNからのアナログ情報は、絶縁バリア 106を介してHIC 104へ送信される前に、LIC 108でデジタル情報に変換される。実施形態において、絶縁バリア106はパルストランスである。
電話用途において、電話回線上のアナログ音声帯域信号(例、300HZ〜3.6KHz)は、LIC 108で適切な変調/復調技術(例、8kHzのサンプリング率に対し1.536Mbpsのレート)を使用して、デジタルデータに変換される。生成されたデジタルデータは、ステータスと他の情報により時分割多重化され、デジタルデータのビットレート(例、2.048Mbps)よりも高い、効果的な転送速度において、絶縁バリア106のトランスを介して送られる。続いてHIC 104は、受信されたビットストリームを逆多重化し、たとえば、これを音声帯域信号、ステータスや他の情報といった、複数の要素にする。HIC 104は、音声帯域信号をデジタル方式でフィルタリングし、音声帯域信号をデシメート(あるいは復調)して元の音声帯域情報を抽出し、抽出したデジタル音声帯域データ(例、16ビットサンプル)をホスト150に送信する。
逆の方向(すなわち、ホスト150からPSTN 160への送信)では、HIC 104は、PSTN 160へ送信するデジタル情報をホスト150から受信する。HIC 104は、ホスト150からのデジタル情報を、デジタルデータストリームあるいは他の形式(例、16kHzの8ビットデータ)で受信し、適切な速度のビットストリーム(例、1.536Mbps)に対する適切な変調技術を使用して、情報をシリアライズする。本発明の実施形態において、バリア106のトランスを介して送出される信号内において、DCバランスのとれた電流特性と電圧特性を維持するための符号化方式を使用し、これにより、バリアを介する実データ転送速度を、たとえば2.048Mbpsの、最高転送速度まで上昇させる。その後、デジタルビットストリームがLIC 108により受信される。
本発明の実施形態において、絶縁バリア106を介した通信は全二重で実施される。バリアを介して通信されるデータに加え、制御、クロック、電力、ステータス、その他の情報も、バリアを介して送信される。たとえば、LIC 108でHICクロックを再構築するために必要な情報は、HIC 104からバリアを介して送信されるビットストリームに組み込まれる。
実施形態において、HIC 104は電話回線の接続状態が「オンフック」であるときに、LIC 108に電源を供給する。しかし、電話回線接続が「オフフック」に変わった後、電話回線から電力が得られる場合、LIC 108は完全にラインから給電され、PSTNの「高電圧」側にフロートする。他の実施形態では、電源が常にバリアを介して送られ、回線からの電力を必要としない「4線式専用回線」方式をサポートしている。
実施形態において、シリアルデータポートは、HIC 104 からホスト150に対する「受信」データとステータス情報の送信、またホスト150からHIC 104に対する「送信」データと制御情報の送信を行う目的で、装備される。
説明の整合性を保つため、以下の説明において、トランス106のプライマリ側はHIC 104に接続されており、トランス106のセカンダリ側はLIC 108に接続されているものとする。当業者には、これ以外の配置もまた可能であることは明白である。加えて、HICドライバによりプライマリに送出されるデータと制御ビットを「順方向」と記述する。クロッキングと電力もまた順方向において供給されるものとする。バリア106を介してHIC 104が受信するデータは、「逆方向」と記述する。
パルストランス106は、たとえば、1:1(プライマリ:セカンダリ)の巻線比を持つ。しかし、変圧比は本明細書記述内容のみに限定されるものでないということは、当業者に明白である。
パルストランスは、他の絶縁要素と比べて有用である。たとえば、キャパシタと比較した絶縁要素としてのパルストランスの有用性には、低費用の部品表(BOM)、構成項目数のより少ないBOM、優れた同相雑音除去が含まれる。加えて、電話回線の接続状態が「オンフック」であるときに、トランスを介した送電を最小限の電力損失で容易に行うことができる。(例、HIC 104からLIC 108への給電)
図2は、本発明の実施形態における、ホスト側インタフェースコンポーネント104の具体例のブロック図である。図示した実施形態において、HIC 104は、たとえば、モデムアナログフロントエンド(MAFE)210と、送受信フィルタ(TRF)220と、モデム側バリアインタフェース回路(MSBI)230と、モデム側バリアインタフェース有限状態機械(MSFSM)250と、クロック生成回路(CLKGEN)240とを含む。
MAFEインタフェース210は、接続する大半のDSPあるいはそれに類似した処理ユニットをサポートするよう設定可能な、双方向データポートを提供する。MAFE 210のは、たとえば、設定可能なシリアルデータポートあるいはパラレルデータポートである。MAFE 210は、ホスト150とDAA 100の間のインタフェースとなる。本図においては、代表的なインタフェース信号のみが表記されている。たとえば、MAFE 210が設定可能なシリアルデータポートである実施形態において、外部通信回線は、7ビット汎用I/O(GPIO)インタフェースと、フレーム同期ビット(FSB)と、遅延FSB(FSBD)と、シリアルインタフェースクロック(SCLK)と、シリアルデータ入力(SDI)と、シリアルデータ出力(SDO)と、フレーム形式(Type)インジケータと、マスタ/スレイブ制御ビット(M/SB)と、RING検出/割り込みビット(INTB/RGDTB)で構成される信号群201とを含む。信号群201は、DAA装置の外部ピンに構成される。
信号TXD 203とRXD 204は、所定幅(例、16ビット幅)の内部信号として構成される。この図において、TXD 203は、補間フィルタ/DSDM(デジタルシグマ−デルタ変調器)モジュール221への入力、RXD 204はSinc^3/デシメーションモジュール222からの出力である。加えて、補間フィルタ/DSDM 221とSinc^3/デシメーションモジュール222に対するクロック信号TRFCLK 205は、MAFE 210内において、CLKGEN 240で生成されたシステムクロック(SysClk 206)から導かれる。
補間フィルタ/DSDM 221は、MAFE 210からデジタルデータTXD 203を受信し、必要に応じてデジタルデータを補間フィルタ、かつ/または、オーバーサンプリング量子化器(例、デジタルシグマ−デルタ変調器)に通して処理し、バリアを越える通信のためにMSBI 230に連結する送信ビットストリーム(TBS)225を生成する。シグマ−デルタ変調器(あるいはデルタ−シグマ変調器とも呼ばれる)が、1ビットデータストリームを生成することが可能な方式の1つに過ぎないことは、当業者に明白である。本発明は、1ビットデータストリームの生成に用いられる機構に関して、一切の制約を受けない。
1つ以上の実施形態において、トランスミッタは、SDIインタフェースからたとえば、8kHzなどの一定レートで16ビットデータを取り込む送信補間フィルタ(TIF)(例、48タップフィルタ)を始点とする。TIFは、データを要求されるレート(例、16kHz)に合わせてサンプリング(例、補間)し、元のTXD 203データストリームに存在する複数の入力レートにおいてデータイメージを排除し、16ビットデータストリームをデジタルシグマ−デルタ変調器に出力する。TXD 203入力データおよびTIF処理の出力は、1つ以上の実施形態において、たとえば、2の補数である。
TIFのサンプリング特性は、帯域内信号に影響を及ぼす追加のフィルタ応答をもたらす。適切なTIFの応答はsin(x)/xで現され、次のように記すことができる。

20*log [(sin(PI*f/fs))/(PI*f/fs)]

ここで、fは入力信号の周波数(例、8kHz)、fsはサンプリング周波数(例、16kHz)である。
デジタルシグマ−デルタ変調器(DSDM)は、16ビットの2の補数から成る送信補間フィルタの出力を入力として受け、LIC 108に対するバリアを介した通信の前に、制御データによる時間多重化およびダブルバランス型の符号化を行う、MSBI 230に渡すためのビットストリームを生成する。
受信方向において、符号化されたデータは、複号およびデータとステータスへの分離のために、バリアを介してLIC 108からMSBI 230へ転送される(すなわち、インピーダンス調整を使用する)。データ群(RBS 226)は、1つ以上のデジタルフィルタ(例、Sinc^3フィルタ)に与えられる。各Sinc^3フィルタは、[sin(x)/x]3 の周波数応答を持つ。Sinc^3フィルタは、要求される出力レート(例、16kHz)において利用可能なサンプルを用意する目的で、同期される。実施形態において、Sinc^3フィルタの出力は、入力信号の振幅を表す17ビットの2の補数である。Sinc^3フィルタは、保持作用(すなわち、サンプル周期ごとの間隔)の効果により、通過域におけるドループを取り込み、これは後にデシメーションフィルタなどのFIR(有限インパルス応答)フィルタによって補正される。
実施形態において、Sinc^3フィルタの出力は、別のデジタルFIRフィルタへ入力され、Sinc^3フィルタの出力に対して通過域振幅補正を行うとともに、特定周波数(例、4kHz)を超えるノイズを排除する。このフィルタの出力は、要求されるレート(例、8kHz)における16ビットの2の補数サンプルとなる最終的な出力データRXD 204を用意する目的で、デシメートされる。そしてRXD 204は、後続の処理とホスト150に対する送信のため、MAFE 210に送信される。
MSBI 230は、LIC 108との通信用に、HICと絶縁バリアのインタフェースとして機能する。他の機能に加え、MSBI 230は、TBS 225と制御信号(CTL)の適切な符号化および符号化された信号のバリアを介した転送と、LIC 108から得られるRBS 226およびステータス情報(STA)の適切な複号化と、LIC 108からのRING粗検出の存在感知およびモデム側バリアインタフェース有限状態機械(MSFSM)250への通知と、必要時にLIC 108へ給電するための適正な振幅パルス生成とを行うことにより、バリアを介する必要な信号伝達のすべてを取り扱う。MSFSM 250は、MSBI 230の機能を制御し、LIC 108にバリアを介して送信される制御信号CTLを生成する、状態機械である。
再び図1を参照すると、本発明の実施形態における電話回線側は、LIC 108と、外部回路110とを含んでいる。LIC 108と外部回路110の機能はさらに、図9に示されている。図示の通り、LIC 108は、ブロック900に囲まれた回路で構成される。バリアトランスを除くすべての他の回路は、本発明の実施形態において、外部回路110の一部となる。
LIC 108は、ライン側バリアインタフェース(LSBI) 902と、クロック再生回路(CLK REC) 904と、ライン側有限状態機械(LSFSM) 906と、アナログ−デジタル変換ブロック(ADC+FILT) 908と、デジタル−アナログ変換ブロック(DAC+TLPF) 910と、ACインピーダンス整合フィルタ(IPMF) 912と、AC終端フィルタ(ACGM) 914と、電圧レギュレータ916と、アンチエイリアスフィルタ(AAF) 918と、送信ドライバ 920と、DC終端フィルタ(DCGM) 922と、補助A/D 924と、マルチプレクサ926と、RING増幅器928とを含んでいる。
実施形態において、電話回線(TIPとRING)からのアナログ信号は、整流器930を通して調整され、極性問題を解消する。整流器930は、パッシブ型あるいはアクティブ型である。整流器 930がアクティブ型である実施形態において、その機能はブロック 900に内含され、アクティブコンポーネントへの電力は、たとえば、HIC 104からバリアを介して供給される。整流器 930のこの他の設定もまた可能である。
整流器930の正極は、ブロック900のRxp入力を通って、AAF 918の正極にAC結合される。図示の通り、AAF 918は1つ以上のフィルタと増幅器で構成される。AAF 918フィルタは、アクティブ型、パッシブ型、あるいはその両方の組み合わせである。AAF 918の負極Rxnは、送信キャンセル用差動送信ドライバ920の負出力TXNとAC結合される。
AAF 918は、受信信号Rxpを送信信号TXNの一部と合算し、受信パスにおける送信信号成分を減少させる。これは、AAF 918の負極と結合したブロック900のRxn入力ピンに送信信号を与える事により達成される。通常、ある程度のトランスハイブリッドロス(THL)が予想される(例、10dB)。また、キャンセルの範囲は、一般的に、装置の回線に対するACインピーダンス整合によって異なる。
AAF 918のアナログ出力は、ADC+FILT 908に連結され、受信ビットストリームRBSに変換される。ADC+FILT 908において、アナログ入力信号は、たとえば、ドイツの課金トーンを減衰するローパスのノッチフィルタのように、特別な要件を満たす目的で、追加的にフィルタリングされる。フィルタリングの後、信号は必要に応じて、たとえばデルタ−シグマ変調器などのアナログ−デジタル変換機によりデジタル化され、受信ビットストリームRBSが生成される。その結果の高周波数1ビットデータストリーム(RBS)は、符号化および最終的なHIC 104に対するバリアを介した通信のため、LSBI 902に送信される。
DCGM 922は、電話回線からの入力電圧(DCI)と、DCループ電流感知(DCE)をモニタリングすることにより、必要とされるDC終端DCBを設ける。
送信側において、LSBI 902がバリアを介して受信した送信ビットストリームは、デジタル−アナログ変換器およびフィルタブロック(DAC+TPLF) 910を通して処理され、アナログ送信信号Txが生成される。AAF 918からの受信信号(例、Rx)は、送信信号と合算された後、ACインピーダンス整合フィルタ(IPMF) 912に連結される。適正なAC終端はACGM 914により設けられる。ACGM 914は、AC電流ACSと、インピーダンス整合フィルタIPMF 912のAC出力をモニタリングすることにより、AC終端を設ける。ACGM 914回路は、相互コンダクタンス増幅器として回線を駆動する。回路の入力信号は、外部抵抗(例、400Ω)を介して印加することにより、電流に変換される。
1つ以上のの実施形態において、DCフィルタリングの後、アナログ−デジタル補助変換機Aux A/D 924が、電話回線からのTIP端子とRING端子をブロック900のRNG+とRNG−入力端子に連結することにより、RING粗検出に使用される。TIP入力とRING入力は、増幅器928に対する差分入力として連結された後、Aux A/D 924における変換のため、回線感知信号DCIおよびDCEと共に多重化される。
その後Aux A/D 924の出力は、ブロック900の状態制御のため、ライン側有限状態機械(LSFSM) 906と連結される。
実施形態において、LIC 108は継続的に補助A/D 924を通して回線をモニタリングし、変換された生データを、バリアを介してHIC 104に送信する。その後HIC 104は、DAA装置の制御に関する適切な決定をそのデータから解釈する。たとえば、発信者番号、回線使用、Parallel Pick−up、極性反転などが、回線感知信号DCIとDCEから通知される。
トランスを介した全二重方式の信号伝達
MSBI 230およびLSBI 902の機能を理解するために、本発明の実施形態における、絶縁バリアを介した双方向かつ同時のデータ転送(例、全二重)の全体的概念を論じる必要がある。
図3Aと図3Bは、パルストランスを介した双方向データ転送に関連する基本的概念を示すものである。図3Aは、本発明の実施形態における、トランスの駆動方式の図である。図3Bは、電圧信号がVinを介して送出された場合の、トランスの電圧と電流の値であるVin、Vout、Iin、Ioutを示している。この図において、PRPとPRMは、パルス変圧器のプライマリ側にある正極と負極をそれぞれ表している。同様に、SCPとSCMは、パルス変圧器のセカンダリ側にある正極と負極をそれぞれ表している。
稼動時に、送信データは、入力電圧Vinとしてトランスのプライマリ側を流れる。巻線比を1:1と仮定すると、相互インダクタンスにより、入力電圧はセカンダリの出力端子を介して、Voutとして発生する。その結果、出力電流Ioutは負荷抵抗R1(例、1kΩ)を流れる。トランス中の磁束は即座に変化しないため、入力電流Iinはプライマリ側に同時に流入する。
RXDにより制御されるスイッチを入れ、(図3Bで「Rxd=1」と示される波形部分を参照)、その結果、抵抗R2が抵抗R1と並列に配置されることにより、負荷インピーダンスは、並列にある2つの抵抗の等価インピーダンスに変化する。たとえば、R1、R2がそれぞれ1kΩである場合、等価インピーダンスは0.5Ωである。IoutとIinの成分は、負荷とインピーダンス変化に伴う変化によって異なる。たとえば、R1のみを負荷インピーダンスとする負荷電流が0.5ミリアンペアである場合、R2がスイッチ接続されたときの負荷電流は、2倍の1.0ミリアンペアとなる(すなわち、R1=R2=1kΩ)。ゆえに、Iinを介して負荷電流を感知することにより(すなわち、スイッチ制御より)、本発明の実施形態は、プライマリ側のインピーダンス変化を検出し、その変化要因である受信データ(RXD)を抽出することができる。
スイッチ作動により消散する電力を除き、信号転送におけるすべての電力は、プライマリ側から給電される。
稼動時に、Iinは、負荷電流に加えて、磁化インダクタンス成分に影響される。インピーダンス調整を正確に検出するため、負荷によるIin成分は、Iinの磁化インダクタンス電流から分離される。本発明の実施形態は、ダブルDCバランス型、すなわち、電流と電圧の両方についてバランスのとれた、送信データ符号化方式を適用することにより、負荷電流を磁化電流から分離する。ダブルバランシングは、既知の送信データから予測可能な磁化インダクタンス電流の動作を誘発する。
図4は、ダブルバランスのとれていない送信データストリームと、それに対応した磁化電流の不良動作の例を示している。この例において、送信データTXD 410は、トランスを介して送出される符号化データ420を得るために、マンチェスタ方式で符号化されている(シングルバランス)。その結果、磁化電流430が生成される。この図において、磁化電流430はデータパターンに依存したDCシフトに影響され、その結果、磁化電流の動作は予測しがたいものとなる。これは、磁化電流からの負荷電流の分離プロセスを困難にする。
予測不能な磁化電流の問題を解決するために、データ符号化により、送信信号のダブルDCバランシングを確実にする。ダブルDCバランシングは、送信信号が電流と電圧の両方で平衡していることを必要とする。これは、たとえば、複数のシングルバランス型符号化プロセスを送信データに(連続でまたは非連続で)適用することにより、達成される。たとえば、送信信号に対してマンチェスタ符号化(すなわち、1ビット/2ビット)を2度実施すると、ダブルバランスのとれたデータストリームが得られる。別の実施形態においては、電流特性と電圧特性の両方のDCバランシングを行う、単一の符号化プロセスを使用することができる。
特定の符号化方式の選択には、ブロックでバランスを取るその符号の、送信帯域幅、回路の複雑性、符号化された信号の減衰時間に対する影響を考慮する。たとえば、2つのマンチェスタエンコーダ(1ビットの2ビット符号化)を連続して使用すると、元の送信帯域幅の4倍を使用する結果となる。一方、7ビット/8ビットエンコーダを使用すると、結果として回路は不必要に複雑なものとなる。本発明の1つ以上の実施形態において、DCバランスのとれた3ビット/4ビットエンコーダをマンチェスタエンコーダと連続して使用し、使用帯域幅の拡大と回路の複雑化を抑え、予測可能な磁化電流を得る。
図5は、本発明の実施形態における、TXD 410が3ビットの4ビット符号化を介して処理された後の、磁化電流の動作を示す図である。この図において、表510はDCバランスのとれた3ビットの4ビット符号化方式を示し、波形520はその結果の磁化電流を示している。表510の示す通り、4ビットデータ方式では、DCバランスのとれたコードワードは“0011”、“0101”、“0110”、“1001”、“1010”、“1100”の、6つのみである。ゆえに、本発明の実施形態における、3ビットの4ビット符号化方式では、バランスのとれたこれら6つのコードワードは、入力3ビットの1(“001”)から6(“110”)までに割り当てられ、残る2つの入力ワード、0(“000”)と7(“111”)は、バランスのとれていない2つの4ビットワード、たとえば、“000”は“0010”と“1101”、“111”は“0100”と“1011”に交互に符号化され、平均してDCバランスをとる。
波形520の示す通り、送信データの各3ビットグループ(411、412、413、414、415、416、417)をDCバランスのとれた4ビットに符号化すると、バランスのとれた、予測可能な磁化電流520が得られる。よって、MSBI 230の機能により、DCバランスのとれたトランス駆動の電流が得られる。
再びDAA回路例のMSBI 230について、図6は、本発明の実施形態における、モデム側バリアインタフェースを示している。図示の通り、MSBI 230は、制御エンコーダブロック602と、シリアルの3ビット化パラレルエンコーダブロック604と、3ビット/4ビットエンコーダブロック606と、マルチプレクサ608と、シリアライザ610と、ステータスレジスタ612と、デマルチプレクサ614と、マンチェスタエンコーダ616と、受信検出器618と、誤差積分器620と、電流発生器622と、電流ドライバ624と、電圧ドライバ626とを含んでいる。
この例において、シリアル送信ビットストリームTBSは、最初に、シリアルの3ビットパラレル化ブロック604で3ビットのグループに振り分けられ、次に、トランスドライブの電流と電圧のバランスを維持するために、3ビットの4ビット化エンコーダブロック606で符号化される。送信データ速度は符号化により上昇し、たとえば、送信ビットストリームTBSのデータ速度が1.536Mbpsであると仮定すると、バリアを介したデータ速度は、3ビットから4ビットへの変換およびマンチェスタ符号化の後、1.536Mbps × 4/3 × 2=4.096Mbpsである。
実施形態において制御データにより調整された電力信号である合成信号CTLは、送信ビットストリームと共に時分割多重化され、バリアを介してHIC 104からLIC 108に送信される。制御データの転送が必要な場合、制御データビット(すなわち、CTL)は、ブロック602で、“0”は“xx0101xx”に、“1”は“xx1010xx”に、それぞれ符号化される。得られた符号化CTLデータとTBSデータは、マルチプレクサ608で時分割多重化された後、ブロック616においてマンチェスタ方式で符号化されて送信データTXDが生成され、該送信データTXDは電圧ドライバ626によりバリアを介して送出される。
図7は、本発明の実施形態における、制御とデータの符号化を示す図である。図示の通り、データ701は送信されるデータ、データ702は制御値“0”、データ703は送信されるデータ、データ704は制御値“1”を示している。実施形態において、制御データの1ビットとTBSの6ビットはバリアを介して交代で転送されるため、制御データの有効転送速度は、送信ビットストリーム速度の12分の1である(すなわち、ビットレートに6分の1、マンチェスタ符号化に2分の1。例、1.536Mbps/6/2=128Kbps)。
再度図6を参照すると、受信データRXDは、トランス電流Itotalを磁化電流Ihatと負荷電流Itermとに分離することにより、複号化される。回路要素618、620、622、624で構成される電流フィードバックの経路は、IxidがIhatに等しくなるよう強制することにより、磁化インダクタンス電流Ihatをキャンセルする作用を持ち、これにより受信データはIxvdから検出され、抽出される(例、Ixid=Ihatであれば、Ixvd=Iterm)。
図示の通り、受信検出器618は、受信データを複号化し、ループ誤差を生成する。受信検出器は、たとえば、負荷電流処理回路としきい値検出器とを含んでいる。よって、負荷電流が既知のしきい値よりも低い場合、受信データは“0”(ゼロ)であり、それ以外の場合は“1”である。しきい値検出器の適正な稼動には、各サンプル時間における信号の減衰を防ぐために、電圧ドライバソースインピーダンスに対する磁化インダクタンスの比率(例、時定数)が、ビット時間を大幅に上回ることが必要とされる。
送信データ(マンチェスタ符号)の波形例と、それに対応する電流Ihat、Iterm、Itotalは、図8に示されている。ループ誤差は、図8においてV1 801、V2 802、V1 803、V2 804と記されたタイミングポイントにおいて、ソース電流Ixvdをサンプリングし、比較することにより、生成される。
ソース電流Ixvdに比例する電圧値は、フィードバックループ(例、VMR)を通して得ることができる。実施形態において、誤差信号は、電圧V2とV1の差を計算することにより生成される(すなわち、誤差=V2−V1)。誤差積分器620は誤差を積分し、フィードバック経路を通して電圧誤差を0にする。電流発生器622が積分された誤差信号から必要な電流を生成し、電流ドライバ624(例、高インピーダンスドライバ)が電流Ixid(例、Ihatと等しいIxid)を送出することにより、Itotalからの磁化インダクタンス電流をキャンセルし、実質的にIxvdにおける負荷電流要素を分離する。
図8について、受信信号RXDは、ビット時間のどの時点でも電流Ixvdを(感知電圧VMRを介して)サンプリングし、感知された値のしきい値に対する規模を比較することにより、複号化される。しきい値は、たとえば、2つのインピーダンス値に対応する2つの感知レベルの平均から導かれる。別の実施形態において、しきい値はプリセットされる。
別の実施形態では、フィードバック要素620、622、624が回路から省かれ、磁化インダクタンス電流がキャンセルされずに残る。この実施形態において、磁化インダクタンス電流が0(ゼロ)に近い適当な区間において、磁化インダクタンス電流の予測可能な性質を利用してソース入力電流の合計Itotalのサンプリングを行い、これにより負荷電流は支配的になることができる。たとえば、送信データのマンチェスタ符号化によって、磁化インダクタンス電流は、連続したビット時間の遷移に近い時点で、0(ゼロ)に近い。したがって受信データRXDは、図8におけるサンプルポイント811、812に代表される、ビット時間の終了時か、それに近い時点、あるいは、ビット時間の開始時か、それに近い時点において、電圧VMRをサンプリングすることにより、検出される。
複号化の後、受信信号RXDは、デマルチプレクサ614においてデータとステータス情報に分離(例、多重化)される。データ分は6ビットで構成され、続いてシリアライザ610のブロックにおいて受信ビットストリームRBSにシリアライズされる。加えて、ステータスビットは、連続的にステータスレジスタ612に書き込まれ、8ビット幅のステータスワードSTAを作成する。
図10は、本発明の実施形態における、ライン側絶縁バリアインタフェース(LSBI) 902を示す機能図である。図示の通り、LSBI 902は、整流器1002と、バリア検出1004と、エンコーダ/デコーダ(ENDEC) 1006と、モード検出1008と、増幅器1010とを含んでいる。増幅器1010は、送信されたマンチェスタ符号データ(MED)をクロック再生ループに送る。
実施形態において、バリアトランス106と、整流器1002の整流方式は、HIC 104からの3VのパルスがLIC 108に対して6Vパルスに変わるようなものである。6Vのパルスは、ダイオードブリッジあるいは他の整流方式(例、アクティブまたはパッシブ)の整流器1002により、トランス106のピンSCPとSCMにおいて整流され、LIC 108に対する正電源電圧VPSを生成する。実際には、HICトランスドライバの有限のインピーダンスやトランスにおける損失、他の寄生要素が原因となり、生成された電圧VPSは3.0Vにより近い。キャパシタ(例、0.1uF)は、整流電圧の蓄電に使用される。
バリア検出1004は、トランスの端子SCPとSCMにおける信号から、生データの検出を実行する。バリア検出1004はまた、指定された時間(例、200ミリ秒)を超えて転位がない場合、無転位フラグNTRをアサートする。無転位フラグのアサートの結果、モード検出ブロック1008からのコマンドを通してLSFSM 906がリセットされ、これによりアナログ電力消費が停止される。モード検出ブロック1008はまた、HIC104により発行される稼動モードを、CTLコマンドを通して識別する。
実施形態において、LSBI 902は、電力パルスとデータパルスの数を確認することによりHIC104からバリアを介して送られる送信データストリームTXDをモニタリングし、稼動状態を識別する(例、電力パルスはデータパルスと比べより高い電圧で送信される)。たとえば、稼動モードは、混成モードと、データモードと、アイドルモードと、リセットモードとを含んでいる。
混成モードにおいて、電力送信と全二重データ転送は、時分割多重化される。リセットからオフフックコマンドのアサートまで、HIC104は「混成モード」で稼動する。混成モードの間、HIC 104は、パルストランスバリアを介して、LIC 108に給電する。いくつかの実施形態において、HIC 104はオフフックコマンドがアサートされた後でも、引き続きLIC 108に電源を供給する。
データモードにおいて、送信データと受信データは同時かつ継続的に、LIC 108とHIC 104の間で、最大データ速度で交換される。アイドルモードにおいて、電力送信とWake−On−Ring感知は、時分割多重化される。Wake−On−Ringはクロック速度より大幅に遅い速度で感知される一方、電力はクロック速度で直接送信される。リセットモードにおいて、通信は行われず、よって電力損失は最小限になる。
エンコーダ/デコーダ(ENDEC) 1006は、送信データのCTLとTBSへの複号化と、TBSの4ビットの3ビット変換を行う。つまり、ENDEC 1006は、図6についての説明にあった、ホスト側HIC 104でTXDを生成するのに使用した符号化プロセスの、逆を行う。図11は、本発明の実施形態における、エンコーダ/デコーダ1006を示す機能図である。
図示の通り、送信データTXDは、ブロック1102においてマンチェスタ方式で複号化され、ブロック1104においてデータ分と制御分に多重化される。データ分は、ブロック1106において、4ビット/3ビット複号化方式(図5についての説明にあった3ビット/4ビット符号化の逆)を通して処理される。得られた3ビットデータは、ブロック1108において、回復した送信ビットストリームTBSにシリアライズされる。加えて、制御分はブロック1110において複号化され、制御ビットCTLが生成される。
ENDEC 1006はまた、アナログ−デジタル変換器(ADC+FILT) 908からの受信データRBSとステータスビットを符号化し、合成信号RBS+STAを生成する。図示の通り、ステータスビットSTAは、ブロック1122においてマンチェスタ方式で符号化され、ブロック1124において受信ビットストリームRBSと結合される。
ブロック1122と1124において、データRBSとステータスビットSTAは、バリアを介した送信のために符号化される。本発明の実施形態において、符号化方式は、最初にブロック1122においてステータスビットを2ビットにするマンチェスタ符号化を行い、次にブロック1124において、その2ビットのうちの1ビットを6データビットのうちの3ビットの先頭に配置し、もう1ビットを同一の6データビットのうちの残りの3ビットの先頭に配置する。これは、図12でさらに可視的に示されている。RBSビットの特別な符号化は必要ないことに留意されたい。
受信シリアルビットは、HIC 104で検出されると、適切にフレーム化され、6ビットのモデムデータと1ビットの制御データとから成る7ビットデータに複号化される。ステータスビットレートはRBSレートの6分の1である。たとえば、RBSレートが1.536Mbpsのとき、STAレートは256Kbpsである。
クロック再生
図13は、本発明の実施形態における、クロック再生回路を示す図である。図示の通り、LIC 108におけるクロック再生は、タイミング抽出ブロック1302とクロック多重化ブロック1304で構成される、位相ロックループ(PLL)により行われる。タイミング抽出ブロック1302はイネーブルに伴い、入力MED(すなわち、マンチェスタ符号データ)の周波数レンジを決定し、位相ロックループを適切にセットアップする。PLLがMEDの周波数にロックするとき、信号LKDがアサートされ、LSBI 902に送られる。
入力MEDに関連する周波数レンジは、極めて多様である。たとえば、サンプリングレートFsが8kHzのときは1MHzであるが、Fs=16kHzのときは4MHzまで大きくなる。このように、クロック再生回路は、要求されるいかなる周波数レンジにも対応することができる。
クロック再生回路をセットアップするために、図15Aに示されるとおり、HIC 104はクロックおよび電力パルスのみを持つプリアンブルを送信する。
実施形態において、LSBI 902は最初に電力パルスを反転し、図15Bに示される通り、正確な交互パターンのプリアンブルにする(マンチェスタ遷移は太線で強調表示された部分)。反転の後、パルストレインは、マンチェスタクロックの半分の周波数の、途切れのないプリアンブルパターンとなり、すなわち、遷移はマンチェスタクロックの上昇部分のみで発生する。タイミング抽出回路1302は、反転されたプリアンブルのおおよその周波数レンジを自動検出する。その後、この情報はPLLがPLLパラメータを適正にセットするのに使用される。
図14は、本発明の実施形態における、PLLを示す詳細図である。クロック再生PLLは、MEDの端部毎にトリガーを生成するエッジトリガーブロック1402と、タイミング再生マンチェスタエンコーダブロック(TRMC) 1404と、スイッチ1406と、位相検出器(PFD) 1410と、電圧制御オシレータゲイン決定ブロック(KVCO Set) 1408と、ロック決定ブロック(LKD) 1412と、電圧制御オシレータ(VCO) 1418と、クロックドライバブロック(Div6) 1416と、チャージポンプ(CP) 1414とを含んでいる。
本発明の実施形態において、マンチェスタ符号データにロックされたクロック(CLK)を得るには、3つの段階がある。第1の段階では、入力MEDに代表される入力クロック(プリアンブル)のために、PLLに必要なKVCO設定(KVCO 1408)を推定する。これは、クロック抽出ブロックのKVCOカウンタを、入力周波数の2倍の速度でカウントを開始するために、一定時間、イネーブルすることにより達成される。
2倍の入力周波数は、エッジトリガーブロック1402にMED入力信号を通すことにより生成される。エッジトリガーブロックでは、入力信号の両端でワンショットを実行することにより2倍の周波数で信号が生成される。カウントが完了した後、PLL全体がパワーアップし、カウンタの最終結果はKVCO制御ビットをセットするのに使用される。プリアンブルのカウント時間において、ブロック1402で生成された2倍の入力周波数信号は、PLLに対する基準周波数(FREF)として使用される。
第2の段階では、PLL KVCO制御ビットをセットしてPLL全体をパワーアップした後、PLLは、MEDにロックするプロセスを開始する(ここでもプリアンブル)。PLLが正常にロックを取得したとき、ブロック1412で決定された通り、LKD信号はハイになる。
第3の段階では、LKD信号がハイになると、PLLに対するFREFは、双方向ワンショット1402から、有効なマンチェスタ遷移端を選択するタイミング再生マンチェスタエンコーダブロック(TRMC)1404の出力に切り替わる。この切り替えは、グリッチなしに円滑に行われる。信号LKDのアサートは、LSBI 902に対して信号合図するのにも使用され、プリアンブルクロックの代わりにMEDに対するデータ送信を開始することができる。
最後に、CLKは、FREFよりも数倍速く(例、Div6=6の場合6倍)作動する再生マンチェエスタクロックである(すなわち、CLK= 6*FREF)。また、再生マンチェスタクロックの上昇エッジは、有効なデータ遷移にアラインしている。ブロック1416のクロックデバイダの値を変更することにより、異なるクロック速度が生成されることに留意されたい。再生クロック信号は、タイミング情報を必要とするライン側のすべての回路(例、ブロック908のADCおよびENDECブロック1006)で使用される。
電力供給および制御
レギュレータ916は、電話回線から得た電圧を制御し、電話回線から電力が得られる状態において電力を必要とするライン側(LIC 108)のすべての回路装置への給電を担う、適正なデジタルの正電源電圧レベルVPSを生成する。電圧レギュレータ916は、感知入力電圧SREを得る必要があるとき、トランジスタQ5を駆動する。
実施形態において、ライン側装置LIC 108への電圧制御は、レギュレータ916が行う。電圧レギュレータは、ホストの電力消費を最小化するために、電源ソースを管理する。たとえば、電話がオンフック状態の場合は回線から電力を得られないため、電圧レギュレータ916は、バリアからの電力(すなわち、整流器1002により変換された電力)を給電する。しかし、電力が電話回線から得られる場合、たとえば、電話がオフフック状態のとき、回線からの電力の給電が求められる場合は、電圧レギュレータ916は、そのように切り替わる。
回線給電モードにおいて、レギュレータ916の実施形態は、図16の回路1610、1620を含む。回路1610は、VPSをソースとして出た電流をプリセット値に短絡制御し、一方、回路1620は、外部の「カスコード」接続のNPNトランジスタQ5 1630のベースSRBに、そのエミッターSREが所定の電圧で保持されるよう、駆動電圧を制御する。エミッターSREにおける電圧は、原則的に装置全体に対する電源電圧(VPS)となる。ベース電圧SRBはそのエミッターよりもダイオード電圧分高いため、チャージポンプは、ベースSRBに合わせて電圧を上げるために、回路1620に含まれる。
実施形態において、電力がHIC 104からLIC 108へ転送されるモードでDAAが稼動している場合に、電圧VPXはバリアを介さずに発生される。しかし、電力が電話回線から得られる場合、図17に示す通り、VPXはチャージポンプを介さずに発生される。チャージポンプは、カスコードトランジスタQ5 1630のベース(すなわち、SRB)を駆動するのに十分な電圧を生成するよう設計される。
トランスを介した全二重信号伝達の方法および装置について、ここに説明した。ここに説明した特定の実施形態は説明目的の例に過ぎず、したがって本発明を限定するものではない。本発明は、請求項およびその均等物を含む範囲全体によって、定義される。
本発明の実施形態における、ホスト/DSPを公衆交換電話網に接続するモデムコーデックDAA(データアクセスアレンジメント)を示すブロック図である。 本発明の実施形態における、ホスト側インタフェースコンポーネントを示すブロック図である。 本発明の実施形態における、トランスの駆動方式の回路図(A)と図3Aの回路の信号図(B)である。 磁化電流上のシングルバランスのデータ信号の影響を示す信号図である。 本発明の実施形態における、送信データが3ビットの4ビット化エンコーダを介して処理された後の、磁化電流の動作を示す信号図である。 本発明の実施形態における、モデム側絶縁バリアインタフェースを示すブロック図である。 本発明の実施形態における、制御とデータの符号化を示す信号図である。 本発明の実施形態における、受信データの複号方式を示す信号図である。 本発明の実施形態における、ライン側インタフェースコンポーネントを示すブロック図である。 本発明の実施形態における、ライン側絶縁バリアインタフェースを示すブロック図である。 本発明の実施形態における、エンコーダ/デコーダを示すブロック図である。 本発明の実施形態における、受信データの符号化を示す信号図である。 本発明の実施形態における、クロック再生回路を示すブロック図である。 本発明の実施形態における、PLL(位相ロックループ)を示すブロック図である。 本発明の実施形態における、クロック再生ロックに対する典型的なプリアンブルパルスを示す信号図(A)と、クロック再生ロックに対する反転したプリアンブルパルスを示す信号図(B)である。 本発明の実施形態における、電力制御方式を示す回路図である。 本発明の実施形態における、ライン側電力とバリア側電力の間にある、ライン側装置に供給するためのスイッチを示すブロック図である。

Claims (12)

  1. プライマリ側とセカンダリ側を有するトランスと、
    前記トランスの前記プライマリ側と送信データソースに連結され、前記送信データをDCバランスのとれた電流特性と電圧特性を持つ送信データストリームに符号化するよう構成され、さらに前記送信データストリームを前記トランスを介して送出するよう構成された第1構成要素と、
    前記トランスの前記セカンダリ側と受信データソースに連結され、前記送信データストリームを検出し、前記セカンダリ側の負荷インピーダンスを前記受信データに基づいて調整するよう構成された第2構成要素と、を備え、
    前記第1構成要素は前記インピーダンス調整を検出するよう構成されていることを特徴とする装置。
  2. 前記トランスは、絶縁バリアの要素であることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記第1構成要素は、1つ以上のDCバランス型エンコーダで構成されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 前記1つ以上のDCバランス型エンコーダは、マンチェスタエンコーダで構成されることを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 前記1つ以上のDCバランス型エンコーダは、3ビット/4ビットエンコーダで構成されることを特徴とする請求項3記載の装置。
  6. 前記第1構成要素は、前記インピーダンス調整を検出するよう構成された電流センサーで構成されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  7. 前記電流センサーは、前記トランスの磁化インダクタンス電流が最小規模に近い場合に、ソース電流をサンプリングするよう構成されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
  8. 前記第1構成要素はさらに、前記トランスの磁化インダクタンス電流をキャンセルするように構成された電流フィードバックループで構成されることを特徴とする請求項6記載の装置。
  9. 前記第2構成要素は、複数個のスイッチ可能なインピーダンス値を有するインピーダンス回路で構成されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  10. 前記インピーダンス回路は、
    第1インピーダンスと、
    前記第1インピーダンスと直列に存在するスイッチと、
    前記第1インピーダンスと前記スイッチと並列に存在する第2インピーダンスと、を備えることを特徴とした請求項9記載の装置。
  11. 前記第1インピーダンスと前記第2インピーダンスは、それぞれ、第1抵抗と第2抵抗で構成されることを特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 前記スイッチは、FETトランジスタで構成されることを特徴とする請求項10記載の装置。
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