JP2007515301A - 多軸ロボットの可動部分の変位を制御するための方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
Description
・動き指令が、少なくともパスの形状と力目標に関する情報を含み、これらの動き指令をパス生成器に提供すること、
・可動部分がその周囲環境に及ぼす力の少なくとも一つの成分を表す外力信号を計算すること、
・所定のサンプリング周波数で動作させて、外力信号をパス生成器に提供すること、
・外力のパスの接線への射影と目標のこの接線への射影との間の差分を最小化する手法で、パス生成器を用いて、並びに所定のサンプリング周波数で、パスに沿った動き目標を計算すること、
・ロボットの少なくとも一つの軸を動き目標に合致して動かすことができるサーボ制御手段に、動き目標を伝えること。
・ロボットの少なくとも一つのアクチュエータに流れる電流を表す情報から、外力信号を計算すること、
・当該の外力信号を計算する際に、当該のロボットの動的モデルを使用することで構成される措置を備えること、
・当該の動き目標を計算する際に、当該の目標が当該の限界値に準拠することを考慮するために、少なくとも一つの速度限界値と少なくとも一つの加速度限界値の両方又は一方を当該のパス生成器に供給することで構成される措置を備えること。
・少なくともパスの形状と力目標に関する情報を含む動き指令の関数として、動き目標を計算するのに適したパス生成器、
・当該のパス生成器は、外力のパスの接線への射影と力目標のこの接線への射影との間の差分を最小化する手法により、所定のサンプリング周波数で当該のパスに沿った当該の動き目標を計算するのに適しており、当該のロボットの少なくとも一つの軸を動かすことができるサーボ制御手段に当該の動き目標を伝える場合に、当該の可動部分がその周囲環境に及ぼす力の少なくとも一つの成分を表す外力信号を生成するとともに、この信号を所定のサンプリング周波数で当該のパス生成器に伝えるのに適した力の推定器。
この命令は、ロボットが、それが保持し、パラメータ「工具」によって定義された工具を、先行する動きの最終的な位置からパラメータ「位置」によって定義される位置に移動するように規定する。この移動は、関節モードで行われる、即ち、移動している時間において、各軸の変位の間の比率は一定である。パラメータ「パラメータ」は、移動の間に超えてはならない速度及び加速度を規定する。そのパラメータは、移動が、次の移動に続くか否かも規定する。パラメータ「力」は、移動の間にパスの接線方向の力に関する所望の値を規定する。「パラメータ」で定義された速度及び加速度の限界に到達しない限りにおいて、ロボットは、パラメータ「力」によって規定される値に出来る限り近い値に接線力を維持して、その変位をパスに沿って適合させるべきである。
この命令も同様である。唯一の相違点は、移動を直線で実行する必要があることである。
・310−パスの形状の定義:フラグは、パスのタイプ(関節又は直線)を示す。このタイプが「関節」であれば、始点q0と目標点q1の関節座標が与えられる。このタイプが「直線」であれば、始点x0と目標点x1のデカルト座標が与えられる。
・320−接線力目標:これは、ロボットの端部がその周囲環境に及ぼすデカルト座標系による力のノルムに関する所望の値desである。
・330−速度限界:ロボットの端部でのデカルト座標系による速度のノルムに関する限界値vmaxである。
・340−加速度限界:ロボットの端部でのデカルト座標系による加速度のノルムに関する限界値amaxである。
同様に、以下の電流制御信号又はその他の測定した、或いは計算した、モータに流れる電流を示す変数を使用することが可能である。
使用するモータは、ブラシレスモータである。このタイプのモータに関する最も簡単なモデル702は、以下の通り、伝えるトルクCm703が、モータを流れる電流に比例することを考慮することで構成される。
この表現では、IとCmは、各軸に関係する情報を含むベクトルであり、Ktは、対角行列である。より複雑なモデルを702として使用することができる。
dq/dt=d(qmes)/dt
d2 q/dt2 =d2 (qmes)/dt2
位置目標及びそれらの微分値を使用することも可能である:qde,d(qdes)/dt,d2 (qmes)/dt2 。
図7は、どのようにして、パス生成器が使用するアルゴリズムを四つの部分に分割することができるのかを図示している。
A)誤差変数の計算(410〜420):直線での動き
直線での動きに関する誤差変数420の計算は、以下の通り記述される。以下に示す計算は、力目標310と外力800の間の差分の曲線320上への射影を計算することで構成される。
ここで、x0は、動きが始まるデカルト座標系による位置で、x1は、デカルト座標系による目標位置であり、sは、0〜1の範囲に有るスカラーパラメータである。上記の式は、以下の形式に書き換えることができる。
この式を微分すると、以下の式が得られる。
この式では、df/dsは、曲線の接線方向のデカルト座標系によるベクトルである。このデカルト座標系によるベクトルは、以下の通り、ユニタリーであり、曲線の接線方向を向いている。
この例では、力目標300は、デカルト座標系による接線力のノルムである。このようにして、デカルト座標系による所望の力ベクトルが、以下の通り与えられる。
外力800は、関節トルクのベクトルCextで与えられる。この値は、以下の式を用いて、デカルト座標に変換することができる。
ここで、J-tは、ロボットの運動行列の転置逆行列である。
この計算は、すべての点において接線を定義することができることを意味する、微分可能である場合、使用する関数f(円、スプライン等)に関係無く有効である。
B)誤差変数の計算(410〜420):関節の動き
関節の動きを取り扱う場合、以下の通り、ロボットの関節の位置qをパラメータ形式で記述することができる。
ここで、q0は、動きが開始する関節位置で、q1は、目標とする関節位置であり、sは、0〜1の範囲に有るスカラーパラメータである。上記の式は、以下の形式に書き換えることができる。
それに対応するデカルト座標系による位置は、以下の通り与えられる。
ここで、kは、ロボットの直接的な幾何学モデルである。
C)曲線に沿った速度及び加速度限界の射影(460)
この例では、速度限界は、デカルト座標で与えられる。言い換えると、ロボットの速度vのノルムが所定の速度vamxよりも小さく、デカルト座標系による加速度dv/dtのノルムが、所定の加速度amaxよりも小さいことが望ましい。
(式6) (d2 s/dt2 )max =(amax−‖df/ds‖.(ds/dt )max )/‖d2 f/ds2 ‖)
ここで、cは、定数であり、0<c<1、sqrt()は、平方根関数を示す。
|d2 s/dt2 |≦(d2 s/dt2 )max
次に、式2から、以下の通りとなる。
=‖df/ds‖.‖ds/dt‖
≦‖df/ds‖.(ds/dt)max
従って、式5から、以下の通りとなる。
更に、式2を微分して、以下の式が得られる。
そのため、以下の通りとなる。
≦‖df/ds‖.‖d2 s/dt2 ‖+‖d2 f/ds2 ‖.|ds/dt |2
≦‖df/ds‖.(d2 s/dt2 )max +‖d2 f/ds2 ‖.(ds/ dt)max 2
式5と式6の定義を用いて、以下の式が得られる。
このようにして、(ds/dt)max と(d2 s/dt2 )max の値は、sの微分の限界を定義し、このことは、デカルト座標系による速度及び加速度の限界を満足することを保証するものである。従って、デカルト座標系による速度及び加速度の限界のsの座標への射影が存在すると考えることができる。
D)調節器(430)
調節器430の関数は、誤差変数を出来る限り零420に近い形で維持するように、曲線440に沿った動きを生成する。
これは、パスに沿ったデカルト座標系による所望の速度のノルムが、vmaxより小さいことを保証するものである。
z=d(sdes)/dt
このため、
w=d2 (sdes)/dt2
並びに、
|d2 (sdes)/dt2 |<(d2 s/dt2 )max
これは、デカルト座標系による加速度のノルムが、amaxより小さいことを保証するものである。
E)動き目標(500)の計算(430)
この例では、動き目標500は、ロボットの関節の座標qdesである。曲線に沿った所望の位置sdesを出発点として、式1で与えられる曲線に関する助変数方程式を用いて、対応するデカルト座標系による位置目標を計算することが可能である。
これにより、関節の座標は、k-1で記述されるロボット逆幾何モデルを使用して得られる。
動き目標が速度であれば、対応する速度への座標変換を使用することが可能である(式2とロボット運動行列の逆行列)。
Claims (6)
- 多軸ロボットの可動部分の変位をパスに沿って制御する方法において、
・動き指令(300)が、少なくともパス(320)の形状と力目標(310)に関する情報を含み、これらの動き指令をパス生成器(400)に提供することと、
・可動部分(O)がその周囲環境に及ぼす力(F)の少なくとも一つの成分を表す外力信号(800)を計算することと、
・所定のサンプリング周波数で動作させて、当該の外力信号(800)を当該のパス生成器(400)に提供することと、
・当該の外力の当該のパスの接線(T)への射影(FT )と当該の目標のこの接線への射影との間の差分を最小化する手法で、当該のパス生成器(400)を用いて、並びに所定のサンプリング周波数で、当該のパス(320)に沿った動き目標(500)を計算することと、
・当該のロボット(600)の少なくとも一つの軸を当該の動き目標(500)に合致して動かすことができるサーボ制御手段(601〜606)に、当該の動き目標(500)を伝えることと、
で構成される措置を有することを特徴とする方法。 - 当該のロボット(600)の少なくとも一つのアクチュエータ(601〜606)に流れる電流を表す情報から、当該の外力信号(800)を計算することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 当該の外力信号(800)を計算する際に、当該のロボット(600)の動的モデル(712)を使用することで構成される措置を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 当該の動き目標(500)を計算する際に、この目標が、少なくとも一つの速度限界値(330)と少なくとも一つの加速度限界値(340)の両方又は一方に準拠するものであることを考慮するために、これらの限界値を当該のパス生成器(400)に供給することで構成される措置を含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の方法。
- 多軸ロボットの可動部分の変位をパスに沿って制御するための装置において、
・少なくともパス(320)の形状と力目標(310)に関する情報を含む動き指令(300)の関数として、動き目標(500)を計算するのに適したパス生成器(400)と、
・当該のパス生成器は、外力のパスの接線(T)への射影(FT )と当該の力目標のこの接線への射影との間の差分を最小化する手法により、所定のサンプリング周波数でパス(320)に沿った当該の動き目標(500)を計算するのに適しており、当該のロボット(600)の少なくとも一つの軸を動かすことができるサーボ制御手段(601〜606)に当該の動き目標(500)を伝える場合に、当該の可動部分(O)がその周囲環境に及ぼす力(F)の少なくとも一つの成分を表す外力信号(800)を生成するとともに、この信号を所定のサンプリング周波数で当該のパス生成器に伝えるのに適した力の推定器(700)と、
を有することを特徴とする装置。 - 少なくともパス(320)の形状と力目標(310)を規定することが可能な動き指令(300)を含むプログラムを実行するのに適したプログラムインタープリター手段(200)を有することを特徴とする請求項5に記載の装置。
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