JP2007513085A - イネ病原体を防除するための殺菌混合物 - Google Patents

イネ病原体を防除するための殺菌混合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、活性成分:1) 式Iのトリアゾロピリミジンおよび2) 亜リン酸H3PO3、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはそれらを放出する誘導体IIを、相乗効果を有する量で含む、有害な菌類を防除するための殺菌混合物に関する。本発明はまた、化合物Iおよび化合物IIの混合物を用いて寄生性の菌類を防除する方法、該混合物を製造するための化合物Iおよび化合物IIの使用、および該混合物を含む薬剤に関する。

Description

本発明は、活性成分として、
1) 式I
Figure 2007513085
のトリアゾロピリミジン誘導体、および
2)亜リン酸H3PO3、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはそれらを放出する誘導体IIを、相乗効果を有する量で含む、殺菌混合物に関する。
さらに、本発明は化合物Iと化合物IIの混合物を用いて有害な菌類を防除する方法、および上記混合物を調製するための化合物Iと化合物IIの使用、およびこれらの混合物を含む組成物に関する。
化合物I、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、その調製およびその有害な菌類に対する作用は文献により公知である(WO 98/46607)。
トリアゾロピリミジンと他の活性化合物との混合物は、EP-A-988 790およびUS 6 268 371により一般的に公知である。
EP-A 988 790に記載された相乗性混合物は、穀類、果実および野菜の種々の病気、特にコムギおよびオオムギのうどん粉病またはリンゴの灰色カビ病に対して殺菌活性を示すと言われている。US 6 268 371により公知の混合物は、イネの病気に対して使用するのに特に適していると記載されている。
亜リン酸は、長い間商業的に確立されてきた活性化合物であるホスホン酸エチル(一般名:ホセチル)IIaおよびホスホン酸エチルアルミニウム塩(一般名:ホセチルアルミニウム)IIbの実際に効果を有する分解生成物である。
Figure 2007513085
エステルIIaおよび対応するアルミニウム塩IIbの調製および殺菌作用は文献により公知である(FR 22 54 276)。
本発明の目的は、できる限り少ない施量で有害な菌類を効果的に防除することを目的として、施用する活性化合物の総量を減らしつつ、有害な菌類に対する改善された作用を有する混合物を提供することである(相乗性混合物)。
本発明者らは、上記で定義した混合物によりこの目的が達成されることを見出した。さらに、本発明者らは、化合物Iおよび化合物IIを同時に、すなわち一緒にもしくは別々に施用すること、または化合物Iおよび化合物IIを連続して施用することにより、個々の化合物を用いて達成しうる防除よりも優れた有害な菌類の防除が可能になることを見出した。
化合物Iおよび化合物IIの混合物、または化合物Iおよび化合物IIを同時に(一緒にまたは別々に)使用することは、広い範囲の植物病原性菌類、特に子嚢菌類(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、卵菌類(Oomycetes)および担子菌類(Basidiomycetes)のクラスに属する菌類に対する優れた有効性により区別される。それらは葉および土壌用の殺菌剤として作物の保護に使用することができる。
それらは、バナナ、ワタ、野菜種(たとえば、キュウリ、マメおよびウリ科植物)、オオムギ、牧草、オートムギ、コーヒー、ジャガイモ、トウモロコシ、果実種、イネ、ライムギ、ダイズ、トマト、ブドウ、コムギ、観賞用植物、サトウキビおよび多くの種子などのさまざまな栽培植物における多くの菌類を防除する際に特に重要である。
それらは、下記の植物病原性菌類を防除するのに特に適している:すなわち、穀類のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどん粉病)、ウリ科植物のうどん粉病菌、エリシフェ・シコラセアラム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、リンゴのうどん粉病菌、ポドスフェラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)、ブドウのうどん粉病菌、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、穀類のプクキニア(Puccinia)sp.、ワタ、イネおよび芝のリゾクトニア(Rhizoctonia)sp.、穀類およびサトウキビのウスチラゴ(Ustilago)sp.、リンゴの黒星病菌(Venturia inaequalis)、穀類、イネおよび芝のビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)sp.、コムギのセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)、イチゴ、野菜、観賞植物およびブドウの灰色カビ病菌(Botrytis cinerea)、バナナ、ラッカセイおよび穀類のミコスファエレラ(Mycosphaerella)sp.、コムギおよびオオムギの眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides)、イネのイモチ病菌(Pyricularia oryzae)、ジャガイモおよびトマトのフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、ホップおよびキュウリのシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)sp.、ブドウのべと病菌(Plasmopara viticola)、果実および野菜のアルタナリア(Alternaria)sp.、ならびにフサリウム(Fusarium)およびベルチシリウム(Verticillium)sp.である。
本発明の混合物は、イネ植物および該植物の種子においてビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)sp.、ならびにイモチ病菌(Pyricularia oryzae)などの有害な菌類を防除する際に特に重要である。それらはコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)により引き起こされるイネの褐点病の防除に特に好適である。
イネ病原体は、一般的に穀類または果実の病原体と異なる。イネのイモチ病菌(Pyricularia oryzae)およびコルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)(異名:リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))は、イネ植物に最もよく見られる病気の病原体である。リゾクトニア・ソラニは、サブクラスであるアガリコミセチダエ(Agaricomycetidae)に属する、農業的意義を有する唯一の病原体である。大部分の他の菌類とは対照的に、この菌は胞子でなく菌糸体による感染を介して植物を攻撃する。
本発明の混合物は、たとえば、パエシロミセス・バリオッティ(Paecilomyces variotii)に対する材料の保護(たとえば、木材の保護)に使用することもできる。
前記混合物を調製する場合、純粋な活性化合物IおよびIIを使用することが好ましく、必要に応じて、有害な菌類に対する、または昆虫、クモもしくは線虫などの他の害虫に対するさらなる活性化合物、あるいは除草もしくは生長調節活性化合物または肥料を加えることができる。
上記の意味で適切な他の活性化合物は、特に、以下の群:
・ベナラキシル(benalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)などのアシルアラニン、
・アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)、グアザチン(guazatine)、イミノクタジン(iminoctadine)、トリデモルフ(tridemorph)などのアミン誘導体、
・ピリメタニル(pyrimethanil)、メパニピリム(mepanipyrim)またはシプロジニル(cyprodinil)などのアニリノピリミジン、
・シクロヘキシミド(cycloheximid)、グリセオフルビン(griseofulvin)、カスガマイシン(kasugamycin)、ナタマイシン(natamycin)、ポリオキシン(polyoxin)またはストレプトマイシン(streptomycin)などの抗生物質、
・ビテルタノール(bitertanol)、ブロモコナゾール(bromoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニトロコナゾール(dinitroconazole)、エニルコナゾール(enilconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イマザリル(imazalil)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリチコナゾール(triticonazole)などのアゾール、
・ミクロゾリン(myclozolin)などのジカルボキシミド、
・フェルバム(ferbam)、ナバム(nabam)、マネブ(maneb)、マンコゼブ(mancozeb)、メタム(metam)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、ポリカルバメート(polycarbamate)、チラム(thiram)、ジラム(ziram)、ジネブ(zineb)などのジチオカルバメート、
・アニラジン(anilazine)、ベノミル(benomyl)、ボスカリド(boscalid)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、シアゾファミド(cyazofamid)、ダゾメット(dazomet)、ジチアノン(dithianon)、ファモキサドン(famoxadone)、フェンアミドン(fenamidone)、フェナリモール(fenarimol)、フベリダゾール(fuberidazole)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、イソプロチオラン(isoprothiolan)、メプロニル(mepronil)、ヌアリモール(nuarimol)、プロベナゾール(probenazole)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、シルチオファム(silthiofam)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリフォリン(triforine)などの複素環式化合物、
・ビナパクリル(binapacryl)、ジノカップ(dinocap)、ジノブトン(dinobuton)、ニトロフタル-イソプロピル(nitrophthal-isopropyl)などのニトロフェニル誘導体、
・フェンピクロニル(fenpiclonil)またはフルジオキソニル(fludioxonil)などのフェニルピロール、
・硫黄、
・アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、カルプロパミド(carpropamid)、クロロタロニル(chlorothalonil)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ダゾメット(dazomet)、ジクロメジン(diclomezin)、ジクロシメット(diclocymet)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、エジフェンホス(edifenphos)、エタボキサム(ethaboxam)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、酢酸フェンチン(fentin acetate)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、ホセチル(fosetyl)、ホセチルアルミニウム(fosetyl aluminum)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、メトラフェノン(metrafenon)、イソチオシアン酸メチル(methyl isothiocyanate)、ペンシクロン(pencycuron)、プロパモカルブ(propamocarb)、フタリド(phthalide)、トロクロフォス-メチル(toloclofos-methyl)、キントゼン(quintozene)、ゾキサミド(zoxamid)などの他の殺菌剤、
・アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシム-メチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)またはトリフロキシストロビン(trifloxystrobin)などのストロビルリン、
・キャプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ホルペット(folpet)などのスルフェン酸誘導体、
・ジメトモルフ(dimethomorph)、フルメトベル(flumetover)またはフルモルフ(flumorph)などのシンナミドおよび類似化合物
から選択される活性化合物である。
本発明の混合物の一実施形態では、化合物IおよびIIにもう1種の殺菌剤IIIまたは2種の殺菌剤IIIおよびIV(上記の通りの)を加える。
特に好ましいのは、活性化合物IIIとして、キャプタホール、キャプタン、ジクロフルアニド、ホルペット、マネブ、マンコゼブ、メチバム(metivam)、チラムまたはジネブを含む混合物である。
化合物IおよびII、特にIIbを含む混合物が好ましく、上記混合物は所望の場合には成分IIIを含んでもよい。
化合物Iおよび化合物IIは、同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、または連続して施用することが可能であり、別々の施用の場合、その順番は、一般的に防除手段の結果に何の影響も与えない。
化合物Iおよび化合物IIは、通常は100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:20、特に5:1〜1:10の重量比で施用される。上記の比および下で述べることは、特に化合物IおよびホセチルアルミニウムIIbに関して言及している。亜リン酸II、そのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩またはホセチルIIaを使用する場合には、成分(2)の量をその低い分子量に合わせて減らしてもよい。
化合物のタイプおよび要求される効果に応じて、本発明の混合物の施量は、5 g/ha〜2500 g/ha、好ましくは50〜2000 g/ha、特に50〜1000 g/haである。
同様に、化合物Iの施量は、一般的に1〜1000 g/ha、好ましくは10〜900 g/ha、特に20〜750 g/haである。
同様に、化合物IIbの施量は、一般的に1〜2500 g/ha、好ましくは10〜1000 g/ha、特に20〜750 g/haである。
種子の処理においては、混合物の施量は、一般的に1〜1000 g/種子100 kg、好ましくは1〜200 g/100 kg、特に5〜100 g/100 kgである。
植物病原性の有害な菌類の防除において、化合物Iおよび化合物IIの別々のまたは一緒の施用、または化合物Iと化合物IIとの混合物の施用は、植物の種蒔きの前もしくは後、または植物の発芽の前もしくは後に、種子、植物または土壌に噴霧または散粉することにより実施される。好ましくは、化合物は葉に噴霧することにより施用される。
本発明の混合物または化合物IおよびIIは、通常の製剤、たとえば、溶液、乳濁液、懸濁液、粉末、ダスト、ペーストおよび顆粒に変換することができる。施用剤形は個々の意図された目的に依存するが、いずれの場合にも、それは本発明の化合物の微細で均一な分布を保証するものであるべきである。
製剤は公知の方法、たとえば、活性化合物を溶媒および/または担体により、所望により乳化剤および分散剤を用いて希釈することにより調製される。この目的に好適な溶媒/添加剤は基本的に次の通りである。
- 水、芳香族溶媒(たとえば、ソルベッソ(Solvesso)製品、キシレン)、パラフィン(たとえば、鉱油留分)、アルコール(たとえば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(たとえば、シクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、酢酸エステル(二酢酸グリコール)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル。原則として、溶媒混合物も用いることができる。
- 粉砕した天然鉱物(たとえば、カオリン、クレー、タルク、チョーク)および粉砕した合成鉱物(たとえば、高分散シリカ、ケイ酸塩)などの担体;非イオンおよび陰イオン乳化剤(たとえば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネート)などの乳化剤;およびリグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロースなどの分散剤。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩である。さらに、スルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールおよび脂肪アルコールエチレンオキシド縮合物、エトキシル化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。
直接噴霧可能な溶液、乳濁液、ペーストまたは油分散物の調製に適している物質は、ケロシンまたはジーゼル油などの中程度から高い沸点の鉱油留分、さらに、コールタール油および植物または動物由来の油、脂肪族、環式および芳香族炭化水素、たとえば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンまたはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、極性の高い溶媒、たとえば、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンおよび水である。
粉末、散布用材料および散粉用製品は、活性物質を固体の担体と混合または同時に粉砕することにより調製することができる。
顆粒、たとえば、コートされた顆粒、含浸顆粒および均一な顆粒は、活性化合物を固体の担体に結合させることにより調製することができる。固体の担体の例は、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰岩、石灰、チョーク、膠塊粘土、黄土、クレー、白雲石、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどの鉱物土類、粉砕した合成材料、肥料、たとえば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など、および穀物粗挽き粉、樹皮粗挽き粉、木材粗挽き粉および木の実の殻の粗挽き粉などの植物由来の製品、セルロース粉末および他の固体の担体である。
一般的に、製剤は、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の活性化合物を含む。活性化合物は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)のものを使用する。
以下に製剤の例を示す。
1. 水により希釈するための製品
A) 水溶性濃縮物(SL)
10重量部の活性化合物を水または水溶性溶媒に溶解する。あるいは、湿潤剤または他の添加剤を加える。活性化合物は水により希釈すると溶解する。
B) 分散性濃縮物(DC)
20重量部の活性化合物を、分散剤、たとえばポリビニルピロリドンを加えてシクロヘキサノンに溶解する。水により希釈すると分散物が得られる。
C) 乳化性濃縮物(EC)
15重量部の活性化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムおよびエトキシル化ひまし油(それぞれ濃度5%)を加えてキシレンに溶解する。水により希釈すると乳濁液が得られる。
D) 乳濁液(EW、EO)
40重量部の活性化合物をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムおよびエトキシル化ひまし油(それぞれ濃度5%)を加えてキシレンに溶解する。この混合物を乳化器(Ultraturrax)を用いて水中に導入し、均一な乳濁液を調製する。水により希釈すると乳濁液が得られる。
E) 懸濁液(SC、OD)
撹拌したボールミル中で、20重量部の活性化合物を、分散剤、湿潤剤および水または有機溶媒を加えて粉砕し、微細な活性化合物の懸濁液を得る。水により希釈すると、活性化合物の安定な懸濁液が得られる。
F) 水分散性顆粒および水溶性顆粒(WG、SG)
50重量部の活性化合物を、分散剤および湿潤剤を加えて微細に粉砕し、技術機器(たとえば、射出機、噴霧塔、流動床)を用いて水分散性または水溶性顆粒を調製する。水により希釈すると活性化合物の安定な分散物または溶液が得られる。
G) 水分散性粉末および水溶性粉末(WP、SP)
75重量部の活性化合物を、分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを加えてローターステーターミル(rotor-stator mill)中で粉砕する。水により希釈すると活性化合物の安定な分散物または溶液が得られる。
2. 希釈せずに施用する製品
H) 散粉用粉末(DP)
5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95%の微細に粉砕したカオリンと緊密に混合する。これにより散粉用製品が得られる。
I) 顆粒(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95.5%の担体と結合させる。最新の方法は射出、噴霧乾燥または流動床である。これにより希釈せずに施用される顆粒が得られる。
J) ULV溶液(UL)
10重量部の活性化合物を有機溶媒、たとえばキシレンに溶解する。これにより希釈せずに施用される製品が得られる。
活性化合物は、そのままで、それらの製剤の形で、またはその製剤から調製された使用形態で、たとえば、直接噴霧できる溶液、粉末、懸濁液もしくは分散液、乳濁液、油分散物、ペースト、散粉用製品、散布用材料、または顆粒の形で、スプレー、噴霧、散粉、散布または注入により使用することができる。使用形態は意図される目的に完全に依存するが、いずれの場合にも、それらは本発明の活性化合物の可能な限り微細な分布を保証することを目的とするものである。
水性の使用形態は、濃縮乳濁液、ペーストまたは湿潤性粉末(噴霧用粉末、油分散物)に水を加えることにより調製することができる。乳濁液、ペーストまたは油分散物を調製するために、物質を、そのままで、または油または溶媒に溶解して、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中に均一化することができる。あるいは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤、および適切な場合には溶媒または油を含む濃縮物を調製することができ、このような濃縮物は水による希釈に適している。
そのまま使える製剤における活性化合物濃度は比較的広い範囲内で変化し得る。一般的に、上記濃度は0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。
活性化合物は、95重量%以上の活性化合物を含む製剤を施用することが可能な、または添加剤を含まない活性化合物を施用することさえも可能な微量散布法(ULV)にも効果的に使用することができる。
さまざまなタイプの油、湿潤剤、補助剤、除草剤、殺菌剤(fungicides)、他の殺虫剤または殺菌剤(bactericides)を、適切な場合には使用の直前に、活性化合物に加えることができる(タンクミックス)。これらの薬剤は、通常、本発明の組成物に1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
化合物IおよびIIまたは混合物または対応する製剤は、有害な菌類またはそれらから保護するべき植物、種子、土壌、領域、材料もしくは空間を、混合物、または別々の施用の場合には化合物IおよびIIの殺菌に有効な量により処理することにより施用される。施用は、有害な菌類の感染の前または後に実施することができる。
化合物および混合物の殺菌作用は下記の実験により証明することができる。
活性化合物を、別々にまたは一緒に、アセトンまたはDMSO中に0.25重量%の活性化合物を含む原液として調製した。1重量%の乳化剤Uniperol(登録商標)EL(エトキシル化アルキルフェノールをベースとする乳化および分散作用を有する湿潤剤)をこの溶液に加え、上記混合物を水により所望の濃度に希釈した。
使用例−コクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)により引き起こされるイネの褐点病に対する活性、保護的施用
品種「Tai-Nong 67」のイネの鉢植えの苗の葉に、下記の濃度の活性化合物の水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、植物にコクリオボルス・ミヤベアヌスの水性胞子懸濁液を接種した。次に、試験植物を22〜24℃でかつ95〜99%の相対大気湿度の気候調節室に6日間置いた。次に、葉における感染の発達の程度を視覚的に測定した。
評価は、感染した葉の面積のパーセンテージを測定することにより実施した。これらのパーセンテージを効果に変換した。
効果(E)は、下記のようにアボット(Abbot)の式を用いて算出する:
E = (1 - α/β)・100
αは、%で表した処理された植物の菌類感染に対応し、
βは、%で表した未処理(対照)の植物の菌類感染に対応する。
効果0は、処理された植物の感染レベルが、未処理の対照植物のそれと一致することを意味し、効果100は処理された植物が感染しなかったことを意味する。
活性化合物の混合物の予測される効果をコルビー(Colby)の式(R.S. Colby, Weeds, 15, 20-22, 1967)を用いて決定し、観察された効果と比較する。
コルビーの式:
E = x + y - x・y/100
E 濃度aおよびbの活性化合物AおよびBの混合物を用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された予測される効果
x 濃度aの活性化合物Aを用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された効果
y 濃度bの活性化合物Bを用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された効果
Figure 2007513085
試験結果は、全ての混合比において、観察された効果がコルビーの式を用いて予測された効果よりも高いことを示している。

Claims (11)

1) 式I
Figure 2007513085
のトリアゾロピリミジン誘導体、および
2)亜リン酸H3PO3、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはそれらを放出する誘導体IIを、相乗効果を有する量で含む、有害な菌類を防除するための殺菌混合物。
化合物IIとして、式IIb:
Figure 2007513085
のホセチルアルミニウムを含む、請求項1に記載の殺菌混合物。
式Iの化合物および式IIの化合物を100:1〜1:100の重量比で含む、請求項1または2に記載の殺菌混合物。
液体または固体の担体および請求項1〜3いずれか1項に記載の混合物を含む組成物。
有害な菌類を防除する方法であって、菌類、その生育環境または菌類の攻撃から保護すべき植物、土壌もしくは種子を、有効量の請求項1に記載の化合物Iおよび化合物IIにより処理することを含む、前記方法。
請求項1に記載の化合物IおよびIIを同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、または連続して施用する、請求項5に記載の方法。
イネ病原性の有害な菌類を防除する、請求項5または6に記載の方法。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合物を、5 g/ha〜2500 g/haの量で施用する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合物を、1〜1000 g/種子100 kgの量で施用する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
1〜1000 g/100 kgの量の請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合物を含む種子。
有害な菌類を防除するのに適した組成物を調製するための、請求項1に記載の化合物Iおよび化合物IIの使用。
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