JP2007509880A - 殺菌混合物 - Google Patents

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Abstract

活性成分として、1)式Iのトリアゾロピリミジンおよび2)式IIのフルジオキソニルを、相乗効果を有する量で含む殺菌混合物が開示される。また、化合物Iおよび化合物IIの混合物により有害な菌類を防除する方法、該混合物を製造するための化合物Iおよび化合物IIの使用、および該混合物を含む薬剤が開示される。
【選択図】なし

Description

本発明は、活性成分として、
1) 式I
Figure 2007509880
のトリアゾロピリミジン、および
2) 式II
Figure 2007509880
のフルジオキソニル(fludioxonil)を、相乗効果を有する量で含む、殺菌混合物に関する。
さらに、本発明は化合物Iと化合物IIの混合物を用いて有害な菌類を防除する方法、および上記混合物を調製するための化合物Iと化合物IIの使用、およびこれらの混合物を含む組成物に関する。
化合物I、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、その調製およびその有害な菌類に対する作用は文献により公知である(WO 98/46607)。
トリアゾロピリミジンと他の活性化合物との混合物は、EP-A-988 790およびUS 6 268 371により公知である。
式IIの化合物、4-(2,2-ジフルオロベンゾ [1,3]ジオキソール-4-イル)-1H-ピロール-3-カルボニトリル、その調製およびその有害な菌類に対する作用もまた公知である(The Pesticide Manual, Ed. The British Crop Protection Council, 10th edition (1995), p. 482; 一般名: フルジオキソニル)。
本発明の目的は、できる限り少ない施量で植物病原性の有害な菌類を効果的に防除することを目的として、施用する活性化合物の量を減らしつつ、広い範囲の有害な菌類に対する改善された作用を有する混合物を提供することである(相乗性混合物)。
本発明者らは、上記で定義した混合物によりこの目的が達成されることを見出した。さらに、本発明者らは、化合物Iおよび化合物IIを同時に、すなわち一緒にもしくは別々に施用すること、または化合物Iおよび化合物IIを連続して施用することにより、個々の化合物を用いて達成しうる防除よりも優れた有害な菌類の防除が可能になることを見出した。
前記混合物を調製する場合、純粋な活性化合物IおよびIIを使用することが好ましく、必要に応じて、有害な菌類に対する、または昆虫、クモもしくは線虫などの他の害虫に対するさらなる活性化合物、あるいは除草もしくは生長調節活性化合物または肥料を加えることができる。
上記の意味で適切な他の活性化合物は、特に、以下の群:
・ベナラキシル(benalaxyl)、オフレース(ofurace)またはオキサジキシル(oxadixyl)などのアシルアラニン、
・アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)、グアザチン(guazatine)、イミノクタジン(iminoctadine)、トリデモルフ(tridemorph)などのアミン誘導体、
・ピリメタニル(pyrimethanil)、メパニピリム(mepanipyrim)またはシプロジニル(cyprodinyl)などのアニリノピリミジン、
・シクロヘキシミド(cycloheximide)、グリセオフルビン(griseofulvin)、カスガマイシン(kasugamycin)、ナタマイシン(natamycin)、ポリオキシン(polyoxin)またはストレプトマイシン(streptomycin)などの抗生物質、
・ビテルタノール(bitertanol)、ブロモコナゾール(bromoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニトロコナゾール(dinitroconazole)、エニルコナゾール(enilconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イマザリル(imazalil)、イプコナゾール(ipconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリチコナゾール(triticonazole)などのアゾール、
・ミクロゾリン(myclozolin)、プロシミドン(procymidone)などのジカルボキシミド、
・フェルバム(ferbam)、ナバム(nabam)、メタム(metam)、プロピネブ(propineb)、ポリカルバメート(polycarbamate)、ジラム(ziram)、ジネブ(zineb)などのジチオカルバメート、
・アニラジン(anilazine)、ボスカリド(boscalid)、カルベンダジム(carbendazim)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、シアゾファミド(cyazofamid)、ダゾメット(dazomet)、ファモキサドン(famoxadone)、フェンアミドン(fenamidone)、フベリダゾール(fuberidazole)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、メプロニル(mepronil)、ヌアリモール(nuarimol)、プロベナゾール(probenazole)、ピロキロン(pyroquilon)、シルチオファム(silthiofam)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリフォリン(triforine)などの複素環式化合物、
・ビナパクリル(binapacryl)、ジノカップ(dinocap)、ジノブトン(dinobuton)、ニトロフタル-イソプロピル(nitrophthal-isopropyl)などのニトロフェニル誘導体、
・フェンピクロニル(fenpiclonil)などのフェニルピロール、
・アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、カルプロパミド(carpropamid)、クロロタロニル(chlorothalonil)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロシメット(diclocymet)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、エジフェンホス(edifenphos)、エタボキサム(ethaboxam)、酢酸フェンチン(fentin-acetate)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェリムゾン(ferimzone)、フォセチル(fosetyl)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、メトラフェノン(metrafenone)、ペンシクロン(pencycuron)、プロパモカルブ(propamocarb)、フタリド(phthalide)、トルクロフォス-メチル(tolclofos-methyl)、キントゼン(quintozene)、ゾキサミド(zoxamide)などの他の殺菌剤、
・フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)などのストロビルリン、
・キャプタホール(captafol)などのスルフェン酸誘導体、
・フルメトベル(flumetover)などのシンナミドおよび類似化合物
から選択される殺菌剤である。
好適な成分IIIおよびIVは、特に、ピリメタニル、メパニピリムまたはシプロジニルなどのアニリノピリミジン、特にシプロジニルである。化合物IおよびIIと成分IIIとの混合物が好ましい。化合物IおよびIIの混合物が特に好ましい。
化合物Iおよび化合物IIの混合物、または化合物Iおよび化合物IIを同時に(一緒にまたは別々に)使用することは、広い範囲の植物病原性菌類、特に子嚢菌類(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、卵菌類(Oomycetes)および担子菌類(Basidiomycetes)のクラスに属する菌類に対する優れた有効性により区別される。それらは葉および土壌用の殺菌剤として作物の保護に使用することができる。
それらは、バナナ、ワタ、野菜種(たとえば、キュウリ、マメおよびウリ科植物)、オオムギ、牧草、オートムギ、コーヒー、ジャガイモ、トウモロコシ、果実種、ライムギ、ダイズ、トマト、ブドウ、コムギ、観賞用植物、サトウキビおよび多くの種子などのさまざまな栽培植物、特にイネにおける多くの菌類を防除する際に特に重要である。
それらは、下記の植物病原性菌類を防除するのに特に適している:すなわち、穀類の ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどん粉病)、ウリ科植物のうどん粉病菌、エリシフェ・シコラセアラム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、リンゴのうどん粉病菌、ポドスフェラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)、ブドウのうどん粉病菌、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、穀類のプクキニア(Puccinia)sp.、ワタ、イネおよび芝のリゾクトニア(Rhizoctonia)sp.、穀類およびサトウキビのウスチラゴ(Ustilago)sp.、リンゴの黒星病菌(Venturia inaequalis)、穀類、イネおよび芝のビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)sp.、コムギのセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)、イチゴ、野菜、観賞植物およびブドウの灰色カビ病菌(Botrytis cinerea)、バナナ、ラッカセイおよび穀類のミコスファエレラ(Mycosphaerella)sp.、コムギおよびオオムギの眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides)、ジャガイモおよびトマトのフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、ホップおよびキュウリのシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)sp.、ブドウのべと病菌(Plasmopara viticola)、果実および野菜のアルタナリア(Alternaria)sp.、ならびにフサリウム(Fusarium)およびベルチシリウム(Verticillium)sp.である。
イネ植物の特殊な栽培条件のため、イネ殺菌剤が満たすべき要件は、穀類または果実の栽培時に使用される殺菌剤が満たすべき要件とはかなり異なる。施用法に相違が存在する。つまり、現代のイネ栽培においては、多くの場所で通常行われている葉への施用法に加えて、殺菌剤を種蒔きの最中または直後に直接土壌に施用する。殺菌剤は根から植物に取り込まれ、該植物の樹液を介して保護すべき植物部位に運ばれる。一方、穀類または果実の栽培時には、殺菌剤を、通常、葉または果実に施用する。従って、これらの作物では、活性化合物の浸透作用は殆ど重要とされない。
さらに、イネ病原体は、一般的に穀類または果実の病原体と異なる。イネのイモチ病菌(Pyricularia oryzae)およびコルチシウム・ソラニ (Corticium solani)(異名:リゾクトニア・ササキイ(Rhizoctonia sasakii))は、イネ植物に最もよく見られる病気の病原体である。リゾクトニア・ササキイは、サブクラスであるアガリコミセチダエ(Agaricomycetidae)に属する、農業的意義を有する唯一の病原体である。大部分の他の菌類とは対照的に、この菌は胞子でなく菌糸体による感染を介して植物を攻撃する。
それらは、イネ植物および該植物の種子においてビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)sp.、ならびにイモチ病菌(Pyricularia oryzae)などの有害な菌類を防除する際に特に重要である。それらはコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)により引き起こされるイネの褐点病を防除するのに特に適している。
それらは、たとえば、パエシロミセス・バリオッティ(Paecilomyces variotii)に対する材料の保護(たとえば、木材の保護)に使用することもできる。
化合物Iおよび化合物IIは、同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、または連続して施用することが可能であり、別々の施用の場合、その順番は、一般的に防除手段の結果に何の影響も与えない。
化合物Iおよび化合物IIは、通常は100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、特に5:1〜1:5の重量比で施用される。
成分IIIおよび適切な場合にはIVは、所望の場合には20:1〜1:20の比で化合物Iに添加される。
化合物のタイプおよび要求される効果に応じて、本発明の混合物の施量は、5 g/ha〜2000 g/ha、好ましくは50〜1500 g/ha、特に50〜750 g/haである。
同様に、化合物Iの施量は、一般的に1〜2000 g/ha、好ましくは10〜1000 g/ha、特に20〜750 g/haである。
同様に、化合物IIの施量は、一般的に1〜1000 g/ha、好ましくは10〜750 g/ha、特に20〜500 g/haである。
種子の処理においては、混合物の施量は、一般的に0.1〜100 g/種子100 kg、好ましくは1〜50 g/100 kg、特に1〜10 g/100 kgである。
植物病原性の有害な菌類の防除において、化合物Iおよび化合物IIまたは化合物Iと化合物IIとの混合物の別々のまたは一緒の施用は、植物の種蒔きの前もしくは後、または植物の発芽の前もしくは後に、種子、植物または土壌に噴霧または散粉することにより実施される。好ましくは、化合物IおよびIIは葉に噴霧することにより施用される。
本発明の混合物または化合物IおよびIIは、通常の製剤、たとえば、溶液、乳濁液、懸濁液、粉末、ダスト、ペーストおよび顆粒に変換することができる。施用剤形は個々の意図された目的に依存するが、いずれの場合にも、それは本発明の化合物の微細で均一な分布を保証するものであるべきである。
製剤は公知の方法、たとえば、活性化合物を溶媒および/または担体により、所望により乳化剤および分散剤を用いて希釈することにより調製される。この目的に好適な溶媒/添加剤は基本的に次の通りである。
- 水、芳香族溶媒(たとえば、ソルベッソ(Solvesso)製品、キシレン)、パラフィン(たとえば、鉱油留分)、アルコール(たとえば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(たとえば、シクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、酢酸エステル(二酢酸グリコール)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル。原則として、溶媒混合物も用いることができる。
- 粉砕した天然鉱物(たとえば、カオリン、クレー、タルク、チョーク)および粉砕した合成鉱物(たとえば、高分散シリカ、ケイ酸塩)などの担体;非イオンおよび陰イオン乳化剤(たとえば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネート)などの乳化剤;およびリグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロースなどの分散剤。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩である。さらに、スルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールおよび脂肪アルコールエチレンオキシド縮合物、エトキシル化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。
直接噴霧可能な溶液、乳濁液、ペーストまたは油分散物の調製に適している物質は、ケロシンまたはジーゼル油などの中程度から高い沸点の鉱油留分、さらに、コールタール油および植物または動物由来の油、脂肪族、環式および芳香族炭化水素、たとえば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンまたはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、極性の高い溶媒、たとえば、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンおよび水である。
粉末、散布用材料および散粉用製品は、活性物質を固体の担体と混合または同時に粉砕することにより調製することができる。
顆粒、たとえば、コートされた顆粒、含浸顆粒および均一な顆粒は、活性化合物を固体の担体に結合させることにより調製することができる。固体の担体の例は、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰岩、石灰、チョーク、膠塊粘土、黄土、クレー、白雲石、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどの鉱物土類、粉砕した合成材料、肥料、たとえば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など、および穀物粗挽き粉、樹皮粗挽き粉、木材粗挽き粉および木の実の殻の粗挽き粉などの植物由来の製品、セルロース粉末および他の固体の担体である。
一般的に、製剤は、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の活性化合物を含む。活性化合物は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)のものを使用する。
以下に製剤の例を示す。
1. 水により希釈するための製品
A) 水溶性濃縮物(SL)
10重量部の活性化合物を水または水溶性溶媒に溶解する。あるいは、湿潤剤または他の添加剤を加える。活性化合物は水により希釈すると溶解する。
B) 分散性濃縮物(DC)
20重量部の活性化合物を、分散剤、たとえばポリビニルピロリドンを加えてシクロヘキサノンに溶解する。水により希釈すると分散物が得られる。
C) 乳化性濃縮物(EC)
15重量部の活性化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムおよびエトキシル化ひまし油(それぞれ濃度5%)を加えてキシレンに溶解する。水により希釈すると乳濁液が得られる。
D) 乳濁液(EW、EO)
40重量部の活性化合物をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムおよびエトキシル化ひまし油(それぞれ濃度5%)を加えてキシレンに溶解する。この混合物を乳化器(Ultraturrax)を用いて水中に導入し、均一な乳濁液を調製する。水により希釈すると乳濁液が得られる。
E) 懸濁液(SC、OD)
撹拌したボールミル中で、20重量部の活性化合物を、分散剤、湿潤剤および水または有機溶媒を加えて粉砕し、微細な活性化合物の懸濁液を得る。水により希釈すると、活性化合物の安定な懸濁液が得られる。
F) 水分散性顆粒および水溶性顆粒(WG、SG)
50重量部の活性化合物を、分散剤および湿潤剤を加えて微細に粉砕し、技術機器(たとえば、射出機、噴霧塔、流動床)を用いて水分散性または水溶性顆粒を調製する。水により希釈すると活性化合物の安定な分散物または溶液が得られる。
G) 水分散性粉末および水溶性粉末(WP、SP)
75重量部の活性化合物を、分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを加えてローターステーターミル(rotor-stator mill)中で粉砕する。水により希釈すると活性化合物の安定な分散物または溶液が得られる。
2. 希釈せずに施用する製品
H) 散粉用粉末(DP)
5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95%の微細に粉砕したカオリンと緊密に混合する。これにより散粉用製品が得られる。
I) 顆粒(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95.5%の担体と結合させる。最新の方法は射出、噴霧乾燥または流動床である。これにより希釈せずに施用される顆粒が得られる。
J) ULV溶液(UL)
10重量部の活性化合物を有機溶媒、たとえばキシレンに溶解する。これにより希釈せずに施用される製品が得られる。
活性化合物は、そのままで、それらの製剤の形で、またはその製剤から調製された使用形態で、たとえば、直接噴霧できる溶液、粉末、懸濁液もしくは分散液、乳濁液、油分散物、ペースト、散粉用製品、散布用材料、または顆粒の形で、スプレー、噴霧、散粉、散布または注入により使用することができる。使用形態は意図される目的に完全に依存するが、いずれの場合にも、それらは本発明の活性化合物の可能な限り微細な分布を保証することを目的とするものである。
水性の使用形態は、濃縮乳濁液、ペーストまたは湿潤性粉末(噴霧用粉末、油分散物)に水を加えることにより調製することができる。乳濁液、ペーストまたは油分散物を調製するために、物質を、そのままで、または油または溶媒に溶解して、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中に均一化することができる。あるいは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤、および適切な場合には溶媒または油を含む濃縮物を調製することができ、このような濃縮物は水による希釈に適している。
そのまま使える製剤における活性化合物濃度は比較的広い範囲内で変化し得る。一般的に、上記濃度は0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。
活性化合物は、95重量%以上の活性化合物を含む製剤を施用することが可能な、または添加剤を含まない活性化合物を施用することさえも可能な微量散布法(ULV)にも効果的に使用することができる。
さまざまなタイプの油、湿潤剤、補助剤、除草剤、殺菌剤(fungicides)、他の殺虫剤または殺菌剤(bactericides)を、適切な場合には使用の直前に、活性化合物に加えることができる(タンクミックス)。これらの薬剤は、通常、本発明の組成物に1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
化合物IおよびIIまたは混合物または対応する製剤は、有害な菌類またはそれらから保護するべき植物、種子、土壌、領域、材料もしくは空間を、混合物、または別々の施用の場合には化合物IおよびIIの殺菌に有効な量により処理することにより施用される。施用は、有害な菌類の感染の前または後に実施することができる。
化合物および混合物の殺菌作用は下記の実験により証明することができる。
活性化合物を、別々にまたは一緒に、アセトンまたはDMSO中に0.25重量%の活性化合物を含む原液として調製した。1重量%の乳化剤Uniperol(登録商標)EL(エトキシル化アルキルフェノールをベースとする乳化および分散作用を有する湿潤剤)をこの溶液に加え、上記混合物を水により所望の濃度に希釈した。
使用例1−コクリオボルス・ミヤベアヌスにより引き起こされるイネの褐点病に対する活性、保護的施用
品種「Tai-Nong 67」のイネの鉢植えの苗の葉に、下記の濃度の活性化合物の水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、植物にコクリオボルス・ミヤベアヌスの水性胞子懸濁液を接種した。次に、試験植物を22〜24℃でかつ95〜99%の相対大気湿度の気候調節室に6日間置いた。次に、葉における感染の発達の程度を視覚的に測定した。
評価は、感染した葉の面積のパーセンテージを測定することにより実施した。これらのパーセンテージを効果に変換した。
効果(E)は、下記のようにアボット(Abbot)の式を用いて算出する:
E = (1 - α/β)・100
αは、%で表した処理された植物の菌類感染に対応し、
βは、%で表した未処理(対照)の植物の菌類感染に対応する。
効果0は、処理された植物の感染レベルが、未処理の対照植物のそれと一致することを意味し、効果100は処理された植物が感染しなかったことを意味する。
活性化合物の混合物の予測される効果をコルビー(Colby)の式(R.S. Colby, Weeds, 15, 20-22, 1967)を用いて決定し、観察された効果と比較する。
コルビーの式:
E = x + y - x・y/100
E 濃度aおよびbの活性化合物AおよびBの混合物を用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された予測される効果
x 濃度aの活性化合物Aを用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された効果
y 濃度bの活性化合物Bを用いた場合の、未処理の対照に対する%で表された効果
Figure 2007509880
使用例2 コルチシウム・ササキイにより引き起こされるイネの紋枯病に対する活性
品種「Tai-Nong 67」のイネ植物の鉢植えに、下記の濃度の活性化合物を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、コルチシウム・ササキイに感染させたオートムギの穀粒を該鉢植えに蒔いた(いずれの場合も鉢植え当たり5粒とした)。次に、この植物を26℃でかつ最高大気湿度の室に置いた。11日後には、未処理の、感染させた対照植物における紋枯病は、感染を視覚的に%で測定できる程度まで発達していた。
評価は使用例1と同様に実施した。
Figure 2007509880
試験結果は、全ての混合比において、観察された効果がコルビーの式を用いて予測された効果よりも高いことを示している。

Claims (10)

  1. 有害な菌類を防除するための殺菌混合物であって、
    1) 式I
    Figure 2007509880
    のトリアゾロピリミジン誘導体、および
    2) 式II
    Figure 2007509880
    のフルジオキソニルを、相乗効果を有する量で含む、前記混合物。
  2. 式Iの化合物および式IIの化合物を100:1〜1:100の重量比で含む、請求項1に記載の殺菌混合物。
  3. 液体または固体の担体および請求項1または2に記載の混合物を含む殺菌組成物。
  4. 有害な菌類を防除する方法であって、菌類、その生育環境または菌類の攻撃から保護すべき植物、土壌もしくは種子を、有効量の請求項1に記載の化合物Iおよび化合物IIにより処理することを含む、前記方法。
  5. 請求項1に記載の化合物IおよびIIを同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、または連続して施用する、請求項4に記載の方法。
  6. 請求項1または2に記載の混合物を、5 g/ha〜2000 g/haの量で施用する、請求項4に記載の方法。
  7. イネ病原性の有害な菌類を防除する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 請求項1または2に記載の混合物を、0.1〜100 g/種子100 kgの量で施用する、請求項4または5に記載の方法。
  9. 0.1〜100 g/100 kgの量の請求項1または2に記載の混合物を含む種子。
  10. 有害な菌類を防除するのに適した組成物を調製するための、請求項1に記載の化合物IおよびIIの使用。
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