JP2007506298A - ミキサ回路、ミキサ回路を備えるレシーバ、入力信号をオシレータ信号と混合することにより出力信号を生成するための方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ミキサ回路、ミキサ回路を備えるレシーバ、および入力信号をオシレータ信号と混合する方法に関する。本発明に係るミキサ回路300は、入力信号Vinを受信するための第1の入力ノード301および第2の入力ノード302と、第1の出力ノード321および第2の出力ノード322と、電圧−電流変換手段R1a,R1b,R2a,R2bと、互いにかつ第1の入力ノード301、第2の入力ノード302、第1の出力ノード321、および第2の出力ノード322に操作可能に結合されたスイッチング手段M1,M2,M3,M4と、を備え、混合された入力信号を、第1の出力ノード321および第2の出力ノード322においてオシレータ信号に応じて生成する。電圧−電流変換手段R1a,R1b,R2a,R2bは、第1のスイッチングノード311において第1の電流を、および第3のスイッチングノード313において第3の電流を、入力信号Vinに応じて生成するための第1の電圧−電流コンバータR1a,R2aと、第2のスイッチングノード312において第2の電流を、および第4のスイッチングノード314において第4の電流を、入力信号Vinに応じて生成するための第2の電圧−電流コンバータR1b,R2bと、を備える。スイッチング手段M1,M2,M3,M4は、オシレータ信号の第1フェーズφ1の間に、第2のスイッチングノード312を、第2の出力ノード322に、第3のスイッチングノード313を、第1の出力ノード321に結合し、オシレータ信号の第2フェーズφ2の間に、第1のスイッチングノード311を、第1の出力ノード321に、第4のスイッチングノード314を、第2の出力ノード322に結合するように構成されている。結果として、第1および第3のスイッチングノード311,313が、第2および第4のスイッチングノード312,314からそれぞれ分離される。これは、第1および第3のスイッチングノード311,313と関連する寄生キャパシタンスからの、各スイッチM2およびM4を介したクロスオーバー歪みを防止し、逆の場合も同様に、第2および第4のスイッチングノード312,314と関連する寄生キャパシタンスからの、各スイッチM1およびM3を介したクロスオーバー歪みを防止する。
Description
本発明は、請求項1の前提部において定義されるミキサ回路に関する。
本発明は、また、請求項9の前提部において定義されるレシーバに関する。
本発明は、また、請求項10の前提部において定義される、入力信号をオシレータ信号と混合することにより出力信号を生成するための方法に関する。
冒頭の段落において定義されたミキサ回路が、一般的に知られている。既知のミキサ回路において、第1の入力ノードが、第1の抵抗器によって第1のスイッチングノードに接続される。第2の入力ノードが、第2の抵抗器によって第2のスイッチングノードに接続される。第1の抵抗器および第2の抵抗器は、第1の入力ノードおよび第2の入力ノードにおける入力信号、電圧を、第1のスイッチングノードにおいて第1の電流に、第2のスイッチングノードにおいて第2の電流に変換する。
第1のスイッチングノードは、スイッチによって第1の出力ノードに接続される。第1のスイッチングノードは、第2のスイッチによって第2の出力ノードに接続される。第2のスイッチングノードは、第3のスイッチによって第1の出力ノードに接続される。第2のスイッチングノードは、第4のスイッチによって第2の出力ノードに接続される。オシレータ信号の第1フェーズの間、第2のスイッチと第3のスイッチが導通し、一方で、第1のスイッチと第4のスイッチは導通しない。したがって、第1の電流が、第2の出力ノードに現れ、第2の電流が、第1の出力ノードに現れる。オシレータ信号の第2フェーズの間、第1のスイッチと第4のスイッチが導通し、一方で、第2のスイッチと第3のスイッチは導通しない。したがって、第1の電流が、第1の出力ノードに現れ、第2の電流が、第2の出力ノードに現れる。このやり方で、入力信号の混合バージョンが、第1および第2の出力ノードに生成される。
後に続く信号処理回路とのインターフェイスをとるために、電流モード出力信号の代わりに出力電圧を有することが、通常は好ましい。このために、電流−電圧コンバータを、その入力により、第1および第2の出力ノードに接続し、第1および第2の出力ノードにて生成された、混合された第1および第2電流に応じて、第3および第4の出力ノードにおいて出力電圧を生成することができる。理想的には、電流−電圧コンバータは、第1の出力ノードと第2の出力ノードを、同じ電圧レベルに保つ。実際には、電流−電圧コンバータ内の非理想性により、残電圧または電圧差が、第1の出力ノードと第2の出力ノードの間に存在する。これは、結果として、第3および第4の出力ノードにおける電圧出力に歪みを引き起こす。
本発明は、第3および第4の出力ノードにおける出力電圧の歪みが、少なくとも部分的に、ミキサ回路によって引き起こされるという洞察に基づいている。実際には、第1の寄生キャパシタンスが、第1のスイッチングノードと基準ノード、例えばグランド、の間に存在し、第2の寄生キャパシタンスが、第2のスイッチングノードと基準ノードの間に存在する。オシレータ信号の第1フェーズの間、第2および第3のスイッチが導通している際に、この残電圧が、第1および第2の寄生キャパシタンスにおいてサンプリングされる。オシレータの第2フェーズの間、第1および第4のスイッチが導通している際に、第1フェーズの間の残電圧が、第1および第2の出力ノードにクロス結合される。これは、結果として、第1および第2の出力ノードにおいて生成された、混合された第1および第2の電流に歪みを生じ、これにより、第3および第4の出力ノードにおける出力電圧に歪みを生じる。
したがって、本発明の目的は、特に、上述した第1および第2の出力ノードの間の電圧差のクロス結合によって引き起こされる歪みを減少させることである。
この目的のために、本発明は、冒頭の段落で定義された、請求項1の特徴部で特徴付けられているミキサ回路を提供する。本発明に係るミキサ回路において、第1のスイッチングノードが、事実上、第2のスイッチングノードから切断されており、かつ第3のスイッチングノードが、事実上、第4のスイッチングノードから切断されている。このやり方で、オシレータ信号の第1フェーズの間に第2および第3のスイッチングノードに関連する寄生キャパシタンスにおいてサンプリングされた残信号が、オシレータの第2フェーズの間に第1および第4のスイッチングノードにクロス結合されることが防止される。逆の場合も同様に、オシレータ信号の第2フェーズの間に第1および第4のスイッチングノードに関連する寄生キャパシタンスにおいてサンプリングされた残信号が、オシレータ信号の第1フェーズの間に、第2および第3のスイッチングノードにクロス結合されることが防止される。
本発明に係る冒頭の段落において定義されたレシーバは、請求項9の特徴部によって特徴付けられている。本発明に係るレシーバのミキサ回路において、第1のスイッチングノードが、事実上、第2のスイッチングノードから切断されており、かつ第3のスイッチングノードが、事実上、第4のスイッチングノードから切断されている。このやり方で、帯域外の雑音がミキサ回路によって信号帯域に混合されることが防止される。
冒頭の段落において定義された、入力信号をオシレータ信号と混合することにより出力信号を生成するための方法は、請求項10の特徴部によって特徴付けられている。このやり方で、オシレータ信号の第1フェーズの間に第2および第3のスイッチングノードに関連する寄生キャパシタンスにおいてサンプリングされた残信号が、オシレータの第2フェーズの間に第1および第4のスイッチングノードにクロス結合されることが防止される。逆の場合も同様に、オシレータ信号の第2フェーズの間に第1および第4のスイッチングノードに関連する寄生キャパシタンスにおいてサンプリングされた残信号が、オシレータ信号の第1フェーズの間に、第2および第3のスイッチングノードにクロス結合されることが防止される。
好適な実施形態において、第1の電圧−電流コンバータが、第1の入力ノードと第1のスイッチングノードの間で結合された第1の抵抗器と、第2の入力ノードと第3のスイッチングノードの間で結合された第3の抵抗器と、を備え、第2の電圧−電流コンバータが、 第1の入力ノードと第2のスイッチングノードの間で結合された第2の抵抗器と、第2の入力ノードと第4のスイッチングノードの間で結合された第4の抵抗器と、を備える。抵抗器は、電圧を電流に変換するための簡素かつ実用的な手段である。さらに、個別の第1および第2の抵抗器を使用して、第1の入力ノードを第1および第2のスイッチングノードそれぞれに結合することにより、第1および第2のスイッチングノードが、事実上互いに分離される。同様のやり方で、個別の第3および第4の抵抗器を使用して、第2の入力ノードを第3および第4のスイッチングノードそれぞれに結合することにより、第3および第4のスイッチングノードが、事実上互いに分離される。
他の好適な実施形態において、スイッチング手段が、オシレータ信号の第2フェーズの間に、第1のスイッチングノードを第1の出力ノードに結合するための第1のスイッチと、オシレータ信号の第1フェーズの間に、第2のスイッチングノードを第2の出力ノードに結合するための第2のスイッチと、オシレータ信号の第1フェーズの間に、第3のスイッチングノードを第1の出力ノードに結合するための第3のスイッチと、オシレータ信号の第2フェーズの間に、第4のスイッチングノードを第2の出力ノードに結合するための第4のスイッチと、を備える。これは、第1および第2の入力ノードで受信された入力信号を混合する簡素かつ効果的なやり方である。
さらに他の好適な実施形態は、第2の入力信号を受信するための第3の入力ノードおよび第4の入力ノードと、第2の入力信号に応じて、第1の出力ノードにおいて第5の電流を、第2の出力ノードにおいて第6の電流を生成するための第3の電圧−電流コンバータを備える第2の電圧−電流変換手段と、を備える。好ましくは、第3の電圧−電流コンバータは、第3の入力ノードと第1の出力ノードの間に結合される第5の抵抗器と、第4の入力ノードと第2の出力ノードの間に結合される第6の抵抗器と、を備える。この実施形態においては、第2の入力信号が、混合された入力信号に加えられる。このようなミキサは、いわゆる中間周波数−デジタルコンバータすなわちIF−デジタルコンバータにおいて有利に適用することができ、これは、例えばレシーバに存在するような、中間周波数信号を、デジタルのベース帯域信号に変換する。このようなIF−デジタルコンバータは、デジタル−アナログコンバータ(DAC)を備える負のフィードバック経路を有するシグマ−デルタ変調器によって実施してもよい。第2の入力信号は、例えば、DACによって生成されるフィードバック信号としてもよい。
他の好適な実施形態は、第1の出力ノードおよび第2の出力ノードにおいて印加される電流に応じて、出力信号を第3の出力ノードおよび第4の出力ノードにおいて生成するための電流−電圧コンバータを備える。この実施形態において、ミキサ回路の出力信号は、電圧領域内にある。このことは、ミキサ回路と他の回路とのインターフェイシングを簡素にする。
さらに他の好適な実施形態において、電流−電圧コンバータは、積分電流−電圧コンバータである。シグマ−デルタ変調器に基づくIF−デジタルコンバータにおいて、積分器が、通常、ミキサ回路とカスケードされる。積分電流−電圧コンバータを使用することによって、積分器がミキサ回路に統合され、これにより、IF−デジタルコンバータの設計を簡素にする。
さらに他の好適な実施形態は、オシレータ信号の第1フェーズの間に、第1のスイッチングノードおよび第4のスイッチングノードを、基準ノードに結合し、オシレータ信号の第2フェーズの間に、第2のスイッチングノードおよび第3のスイッチングノードを、基準ノードに結合するように構成されている、第2のスイッチング手段を備える。第1および第4のスイッチングノードは、オシレータ信号の少なくとも第1フェーズの一部分の間、フローティングであり、一方で、第2および第3のスイッチングノードは、オシレータ信号の少なくとも第2フェーズの間、フローティングである。フローティングであるスイッチングノードを基準電圧に接続することによって、関連する寄生キャパシタンスが放電される。これは、ミキサ回路によって導入される歪みを、さらに減少させる。
本発明の上記および他の目的および特徴は、添付の図面に関連して考察される以下の詳細な説明から、より明らかとなるであろう。
図1は、従来のミキサ回路100の概略図を示している。示されたミキサ100は、抵抗器R1およびR2を備え、第1の差分入力信号Vinを第1の差分入力電流に変換する第1の電圧−電流コンバータと、N−MOSFET M1,M2,M3,およびM4を備え、第1および第2の非重複フェーズφ1およびφ2をそれぞれ有するオシレータ信号の制御下で第1の差分入力電流を混合するミキサステージと、抵抗器R3およびR4を備え、第2の差分入力電圧Vdacを第2の差分入力電流Idacに変換する第2の電圧−電流コンバータと、演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA:operational transconductance amplifier)120とキャパシタC1およびC2とを備え、混合された第1の差分入力電流と第2の差分入力電流の差を積分して差分出力電圧Voutに変換する積分電流−電圧コンバータと、を有する。
第1の電圧−電流コンバータにおいて、抵抗器R1は、第1の入力ノード101を第1のスイッチングノード110に接続する。抵抗器R2は、第2の入力ノード102を第2のスイッチングノード111に接続する。抵抗器R1およびR2は、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。
ミキサステージにおいて、N−MOSFET M1のドレインが、第1のスイッチングノード110に接続され、そのソースがミキサステージの第1の出力ノード112に接続され、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2が、そのゲートに印加される。N−MOSFET M2のドレインが、第1のスイッチングノード110に接続され、そのソースがミキサステージの第2の出力ノード113に接続され、一方で、オシレータ信号の第1フェーズφ1が、そのゲートに印加される。第3のN−MOSFET M3のドレインが、第2のスイッチングノード111に接続され、そのソースがミキサステージの第1の出力ノード112に接続され、一方で、オシレータ信号の第1フェーズφ1が、そのゲートに印加される。第4のミキサN−MOSFET M4のドレインが、第2のスイッチングノード111に接続され、そのソースがミキサステージの第2の出力ノード113に接続され、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2が、そのゲートに印加される。N−MOSFET M1,M2,M3,およびM4は、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。オシレータ信号の第1フェーズφ1の間、N−MOSFET M2およびM3が導通し、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2の間、N−MOSFET M1およびM4が導通し、これにより受動MOSミキサを形成する。
第2の電圧−電流コンバータにおいて、抵抗器R3は、第3の入力ノード103を、ミキサステージの第1の出力ノード112に接続する。抵抗器R4は、第4の入力ノード104を、ミキサステージの第2の出力ノード113に接続する。抵抗器R3およびR4は、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。
積分電流−電圧コンバータにおいて、演算トランスコンダクタンス増幅器120の非反転入力が、ミキサステージの第1の出力ノード112に接続されており、演算トランスコンダクタンス増幅器120の反転入力が、ミキサステージの第2の出力ノード113に接続されている。演算トランスコンダクタンス増幅器120の非反転出力が、第1の出力ノード105に接続されており、演算トランスコンダクタンス増幅器120の反転出力が、第2の出力ノード106に接続されている。キャパシタC1が、ミキサステージの第1の出力ノード112と第1の出力ノード105の間に接続されている。キャパシタC2が、ミキサステージの第2の出力ノード113と第2の出力ノード106の間に接続されている。積分キャパシタC1およびC2は、負のフィードバックループを形成する。OTA120の高い利得により、OTAの入力ノードでもある第1および第2の出力ノード112,113は、仮想的なグランドノードである。
典型的には、ミキサ回路100は、第1の入力信号Vinが、ミキサステージにおいてベース帯域信号に変換されるIF信号であり、一方で第2の入力信号が、コンバータのフィードバック経路においてデジタル−アナログコンバータ(DAC)によって生成される負のフィードバック信号である、IF−デジタルシグマ−デルタコンバータ(IF-to-digital sigma-delta converter)で使用されている。したがって、事実上、DACの出力信号が、OTA120の仮想的なグランドノード112,113において、ミキサステージのベース帯域出力信号から引き去られる。結果として生じる誤差信号が、出力電圧Voutに積分される。本発明に係るミキサ回路を備える同様のIF−デジタルコンバータが、図5に示されており、付属する説明において詳細に述べられる。
ミキサ回路100に関連する問題は、第1および第2のスイッチングノード110および111における干渉に対する、その高い感度であり、これは、OTA120の有限の利得、ならびに第1のスイッチングノード110とグランドの間に存在する寄生キャパシタンスC3、および第2のノード111とグランドの間に存在する寄生キャパシタンスC4によるものである。OTA120の有限の利得により、差分残電圧Vresが、仮想グランドノード112と113の間に存在する。残電圧Vresは、次の式により近似させることができる。
ここで、Rinは、入力抵抗R1(=R2)と等しく、Rdacは、フィードバック抵抗R3(=R4)と等しく、Ibは、バイアス電流であり、gmは、OTA120のトランスコンダクタンス係数である。以下の分析では、Vinはゼロであり、フィードバック電圧Vdacは、一定のオフセット電圧である、と仮定する。オシレータφ1がロー(VSS)であり、f2がハイ(VDD)であると仮定して、残電圧Vresが、閉じているスイッチM1およびM4によって、寄生キャパシタンスC3およびC4でそれぞれサンプリングされ、一方で、スイッチM2およびM3は、開いている。補完的なオシレータフェーズにおいて、信号φ1はハイであり、一方で、信号φ2はローである。したがって、スイッチM2およびM3は閉じており、スイッチM1およびM4は開いている。このフェーズの間、第1および第2のスイッチングノード110,111においてサンプリングされた残電圧は、第1および第2のスイッチングノード110,111における残電圧と反対の符号を有するOTA120の入力ノード112,113にクロス結合される。第1および第2のスイッチングノード110,111およびOTA120の入力ノード112,113における電圧は、スイッチM2およびM3を介した寄生キャパシタンスC3およびC4から積分キャパシタC1およびC2への電荷移動により等化される。したがって、寄生キャパシタC3およびC4は、結果として、DAC電圧Vdacの寄生混合をもたらす。
入力ステージとしてミキサ回路100を有するシグマ−デルタ変調器は、特に、この形態の寄生混合に対して感度が高く、それは、DACからのフィードバック信号が、帯域外の雑音の大部分を含むからである。この点は、図2に関連してさらに詳細に述べられる。
ミキサ回路100の他の不利な点は、スイッチM1,M2,M3,およびM4がすべて同時に導通することを防ぐために、オシレータ信号のフェーズφ1およびφ2が非重複である必要があることであり、この同時の導通は、M1およびM2が共通の入力、スイッチングノード111を有し、またM3およびM4も、共通の入力、スイッチングノード111を有するため、望まれない短絡をもたらす。フェーズφ1およびφ2が非重複であるということは、結果として、わずかにアンバランスなミキサ入力信号を生じる。結果として、寄生混合が、オシレータ信号の偶数調波においても生じる。
図2は、IF−デジタルコンバータの出力スペクトルをシミュレートしたグラフを示している。縦軸は、出力電力をdBで示しており、一方で横軸は、サンプリング周波数ωsに基準化された周波数ωを示している。グラフは、図1に関連して述べた寄生混合の影響を示している。グラフ201は、ωs/1000に信号成分を有する理想的な雑音整形(noise-shaping)IF−デジタルコンバータの出力電力スペクトルを示している。量子化雑音は、ベース帯域においては非常に低く、ループフィルタの順序で上昇する。グラフ202は、図1に示されているミキサ回路100を備える雑音整形IF−デジタルコンバータの出力スペクトルを示しており、サンプリング周波数ωsの半分において寄生混合を有している。量子化雑音は、理想的な雑音整形IF−デジタルコンバータの場合よりも実質的に高い。この雑音電力の小部分が、ベース帯域まで下方混合(mixed down)される。その結果、ωs/1000での信号帯域における分解能が、深刻な影響を受ける。
図3は、本発明に係るミキサ回路300の実施形態の概略図を示している。本発明に係るミキサ回路300は、抵抗器R1aおよびR2aを備え、第1の差分入力信号Vinを第1の差分電流に変換する第1の電圧−電流コンバータと、抵抗器R1bおよびR2bを備え、第1の差分入力信号Vinを第2の差分電流に変換する第2の電圧−電流コンバータと、N−MOSFET M1,M2,M3,およびM4を備え、混合された(in mixed)差分電流を、第1の差分電流および第2の差分電流に基づいて、第1フェーズφ1と第2フェーズφ2とを有するオシレータ信号の制御下で生成するミキサステージと、抵抗器R3およびR4を備え、第2の差分入力電圧Vdacを第3の差分電流Idacに変換する第3の電圧−電流コンバータと、演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA)320と積分キャパシタC1およびC2とを備え、混合された差分電流と第3の差分電流との差を積分し、差分出力電圧Voutに変換する積分電流−電圧コンバータと、を有する。
第1の電圧−電流コンバータにおいて、抵抗器R1aは、第1の入力ノード301を第1のスイッチングノード311に接続する。抵抗器R2aは、第2の入力ノード302を第3のスイッチングノード313に接続する。
第2の電圧−電流コンバータにおいて、抵抗器R1bは、第1の入力ノード301を第2のスイッチングノード312に接続する。抵抗器R2bは、第2の入力ノード302を第4のスイッチングノード314に接続する。抵抗器R1a,R2a,R1b,およびR2bは、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。
ミキサステージにおいて、N−MOSFET M1のドレインが、第1のスイッチングノード311に接続され、そのソースがミキサステージの第1の出力ノード321に接続され、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2が、そのゲートに印加される。N−MOSFET M2のドレインが、第2のスイッチングノード312に接続され、そのソースがミキサステージの第2の出力ノード322に接続され、一方で、オシレータ信号の第1フェーズφ1が、そのゲートに印加される。第3のN−MOSFET M3のドレインが、第3のスイッチングノード313に接続され、そのソースがミキサステージの第1の出力ノード321に接続され、一方で、オシレータ信号の第1フェーズφ1が、そのゲートに印加される。第4のミキサN−MOSFET M4のドレインが、第4のスイッチングノード314に接続され、そのソースがミキサステージの第2の出力ノード322に接続され、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2が、そのゲートに印加される。N−MOSFET M1,M2,M3,およびM4は、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。オシレータ信号の第1フェーズφ1の間、N−MOSFET M2およびM3が導通し、一方で、オシレータ信号の第2フェーズφ2の間、N−MOSFET M1およびM4が導通し、これにより受動MOSミキサを形成する。
第3の電圧−電流コンバータにおいて、抵抗器R3は、第3の入力ノード303を、ミキサステージの第1の出力ノード321に接続する。抵抗器R4は、第4の入力ノード304を、ミキサステージの第2の出力ノード322に接続する。抵抗器R3およびR4は、同じまたは少なくとも実質的に同じものである。
積分電流−電圧コンバータにおいて、演算トランスコンダクタンス増幅器320の非反転入力が、ミキサステージの第1の出力ノード321に接続されており、演算トランスコンダクタンス増幅器320の反転入力が、ミキサステージの第2の出力ノード322に接続されている。演算トランスコンダクタンス増幅器320の非反転出力が、第1の出力ノード305に接続されており、演算トランスコンダクタンス増幅器320の反転出力が、第2の出力ノード306に接続されている。キャパシタC1が、ミキサステージの第1の出力ノード321と第1の出力ノード305の間に接続されている。キャパシタC2が、ミキサステージの第2の出力ノード322と第2の出力ノード306の間に接続されている。積分キャパシタC1およびC2は、負のフィードバックループを形成する。OTA320の高い利得により、OTAの入力ノードでもある第1および第2の出力ノード321,322は、仮想的なグランドノードである。
図1に関連して述べられた従来技術のミキサ回路100と同様に、典型的には、本発明に係るミキサ回路300は、第1の入力信号Vinが、ミキサステージにおいてベース帯域信号に変換されるIF信号であり、一方で第2の入力信号Vdacが、コンバータのフィードバック経路においてデジタル−アナログコンバータ(DAC)によって生成される負のフィードバック信号である、IF−デジタルシグマ−デルタコンバータで使用されている。したがって、事実上、DACの出力信号が、OTA320の仮想的なグランドノード321,322において、ミキサステージのベース帯域出力信号から引き去られる。結果として生じる誤差信号が、出力電圧Voutに積分され、変換される。本発明に係るミキサ回路300を備えるIF−デジタルコンバータが、図5に示されており、付属する説明において詳細に述べられる。
抵抗器R1aおよびR2aを備える第1の電圧−電流コンバータと、抵抗器R1bおよびR2bを備える別の第2の電圧−電流コンバータとを使用することによって、スイッチM1およびM2それぞれの入力ノード311および312、ならびにスイッチM3およびM4それぞれの入力ノード313および314が、抵抗器R1aおよびR1b、ならびにR2aおよびR2bによって、それぞれ互いに分離される。したがって、スイッチングノード311と関連する寄生キャパシタンスが、スイッチM2を介して直接放電されることがない。それは、寄生キャパシタンスが、好ましくはスイッチM2のオン抵抗と比べてオーム性がより高い抵抗器R1aおよびR1bを通らねばならないからである。これにより、スイッチングノード311および313は、ノード322から分離され、スイッチングノード312および314は、ノード321から分離される。その結果、寄生混合の効果は、係数Gにより抑制される。
ここで、RonはスイッチM1,M2,M3,またはM4のオン抵抗であり、Rinは、第1および第2の電圧−電流コンバータの入力抵抗であり、したがって、R1a(=R1b=R2a=R2b)と等しい。好ましくは、G<<1である。
ミキサ回路300のさらなる利点は、フェーズφ1およびφ2が非重複である必要がないことであり、その理由は、スイッチM1,M2,M3,およびM4が同時に導通している場合でも、OTA320の入力ノード321および322が、短絡されないからである。したがって、より対称的なオシレータ信号を、ミキサ回路300に印加することができ、結果として、オシレータ信号の第2の高調波のキャンセリングを改善する。
図4は、本発明に係るミキサ回路400の他の実施形態の概略図を示している。本発明に係るミキサ回路400は、抵抗器R1aおよびR2aを備え、第1の差分入力信号Vinを第1の差分電流に変換する第1の電圧−電流コンバータと、抵抗器R1bおよびR2bを備え、第1の差分入力信号Vinを第2の差分電流に変換する第2の電圧−電流コンバータと、N−MOSFET M1,M2,M3,およびM4を備え、混合された(in mixed)差分電流を、第1の差分電流および第2の差分電流に基づいて、第1フェーズφ1と第2フェーズφ2とを有するオシレータ信号の制御下で生成するミキサステージと、抵抗器R3およびR4を備え、第2の差分入力電圧Vdacを第3の差分電流に変換する第3の電圧−電流コンバータと、演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA)320と積分キャパシタC1およびC2とを備え、混合された差分電流と第3の差分電流との差を積分し、差分出力電圧Voutに変換する積分電流−電圧コンバータと、を有する。第1、第2、および第3の電圧−電流コンバータ、ミキサステージ、ならびに積分電流−電圧コンバータは、図3に示されるミキサ回路300における各対応部分と同一であり、互いに同一のやり方で接続されている。このため、ここではこれらを詳細には述べない。
ミキサ回路400は、図3に示されるミキサ回路300とは、スイッチS1,S2,S3,およびS4の存在によって異なっている。スイッチS1は、スイッチングノード311と基準ノード401の間に接続されている。スイッチS1は、オシレータ信号のフェーズφ1の間に導通する。スイッチS2は、スイッチングノード312と基準ノード401の間に接続されている。スイッチS2は、オシレータ信号のフェーズφ2の間に導通する。スイッチS3は、スイッチングノード313と基準ノード401の間に接続されている。スイッチS3は、オシレータ信号のフェーズφ1の間に導通する。スイッチS4は、スイッチングノード314と基準ノード401の間に接続されている。スイッチS4は、オシレータ信号のフェーズφ2の間に導通する。
スイッチM2およびM3のペアは、オシレータ信号のフェーズφ1によって駆動され、一方で、スイッチM1およびM4のペアは、オシレータ信号のフェーズφ2によって駆動される。したがって、フェーズφ1の間、スイッチングノード311および314は、事実上フローティングであり、フェーズφ2の間、スイッチングノード312および313は、事実上フローティングである。フェーズφ1の間にスイッチS1およびS3を閉じることによって、スイッチングノード311および314に関連する寄生キャパシタンスが放電される。フェーズφ2の間にスイッチS2およびS4を閉じることによって、スイッチングノード312および313に関連する寄生キャパシタンスが放電される。これは、ミキサ回路400の寄生混合をさらに減少させる。
図5は、本発明に係るミキサ回路300を備えるIF−デジタルコンバータ500の機能ブロック図を示している。差分IF信号が、IF−デジタルコンバータの入力ノード511および512に印加され、一方で、1ビットデジタル出力信号が、出力ノード521において生成される。周波数fLOを有する2フェーズの局部オシレータ信号の制御下で、IF入力信号が、ミキサ回路300において混合される。サンプル周波数fsで動作するデジタル−アナログコンバータ(DAC)504により生成されるフィードバック信号が、混合された入力信号から引き去られた結果として生じる誤差信号が、ミキサ回路300において積分される。積分された誤差信号は、低域通過フィルタ501においてフィルタされ、サンプラ502においてサンプル周波数fsでサンプリングされる。積分されフィルタされサンプリングされた誤差信号が、比較器503によって1ビットデジタル出力信号にデジタル化される。また、比較器の出力信号が、DAC504の入力信号を形成する。
実際の適用においては、IF−デジタルコンバータ500は、レシーバのIおよびQ信号経路の両方で使用される。IF入力信号は、局部オシレータ周波数fLOで動作するミキサ回路300によって、ベース帯域まで下方混合(mixed down)される。実際には、サンプル周波数は、局部オシレータ周波数の倍数、例えば2または4倍など、となるように選択される。このやり方により、ベース帯域信号に対して、最大のコンバータ帯域幅を使用することができる。
図6は、本発明に係るIF−デジタルコンバータ500を備えるレシーバ600の機能ブロック図を示している。レシーバは、AM、FM、およびIBOC(In Band On Channel)規格に従うデジタル無線信号を扱うことが可能である。受信された信号の質に基づいて、レシーバは、受信された無線信号をアナログAM/FMモードまたはIBOCモードのいずれで処理するかを決定する。レシーバは、チューナ604を備え、このチューナは、IBOCモードがアクティブの際にIBOC信号帯域をフィルタ除去するためのセラミックフィルタ605を備える。さらに、レシーバは、それぞれ本発明に係る2つのIF−デジタルコンバータ500を有する、I(同フェーズ)およびQ(直交フェーズ)信号経路をそれぞれ処理するための2つのIF−デジタルコンバータモジュール610を備える。2つのIF−デジタルコンバータモジュール610の1つめは、信号をIBOCモードで処理するように構成され、その入力信号を、レシーバから直接受信する。第2のIF−デジタルコンバータモジュール500は、信号をAM/FMモードで処理するように構成され、その入力信号を、レシーバから増幅器606およびセラミックAM/FMフィルタ607を介して受信する。さらに、レシーバは、2つのIF後処理モジュールを備え、1つめはデジタル化信号をIBOCモードで処理するためのものであり、2つめはデジタル化信号をAM/FMモードで処理するためのものである。各IF後処理モジュール611は、デジタル化信号を、IおよびQ信号経路それぞれにおいて処理するための2つのIFポストプロセッサ620を有する。IBOCモードにおいて、後処理されたデジタル化IおよびQ信号が、IBOCプロセッサ602において復調され、IBOCプロセッサ602は、復調された信号を音声プロセッサ612に出力し、音声プロセッサ612は、信号をさらに処理し、結果として生じる音声信号を、デジタル−アナログコンバータ614を介して出力する。AM/FMモードにおいて、後処理されたデジタル化IおよびQ信号が、無線DSP(digital signal processor)613において復調され、無線DSP613は、復調された信号を、音声プロセッサ612に出力し、音声プロセッサ612は、信号をさらに処理し、結果として生じる音声信号を、デジタル−アナログコンバータ614を介して出力する。好ましくは、IF−デジタルコンバータモジュール500、IF後処理モジュール、無線DSP613、音声プロセッサ612、およびDAC614が、単一の集積回路601として集積される。
測定では、018μmのCMOSプロセスで実現されたIF−デジタルコンバータモジュール610が、3kHzのAM帯域幅において99dB、200kHzのFM帯域において79dB、およびIBOC向けの575kHz帯域において74dBのダイナミックレンジを達成できることがわかった。
IBOC信号は、従来のAM/FMチャンネルの周りでデジタルCOFDM変調された側波帯である。レシーバ600において、受信無線信号の質が継続的にチェックされ、この質に応じて、自動的にアナログAM/FMモードとデジタルIBOCモードの間で切り替わる。
レシーバ600において、IF−デジタルコンバータ500は、それぞれ第5オーダーの側波帯のシグマ−デルタ変調器を備える。IF−デジタルコンバータモジュール610は、10.7MHzのアナログ入力チャンネルを、300kHzでの側波帯出力に変換する。IF後処理モジュール611は、ダウンサンプリング、フィルタリング、および300kHzのベース帯域信号からDCへの周波数遷移を処理する。IF−デジタルコンバータ500の出力ビットストリームは、AM/FM信号に対して128の係数、およびIBOC信号に対して64の係数でダウンサンプリングされる。AM/FM無線向けの325ksample/秒の速度での22ビットのIおよびQ出力ワードが、無線DSP613内のソフトウェアによってさらに処理される。IBOC向けの650ksample/秒の速度での16ビットのIおよびQワードが、シリアルモードでIBOCプロセッサ602に転送される。
プロセッサ602および613上で動作するソフトウェアが、各IおよびQ信号の復調を処理する。さらに、ソフトウェアは、例えば信号品質改善、レベル追跡、ステレオ復調、弱信号処理、RDS復調、およびマルチパス抑制などの、他の無線機能を実現することができる。図6では示されていない、複数のAGC(automatic gain control)ループが、IF−デジタルコンバータ500の完全なダイナミックレンジが全てのアンテナレベルに対して使用されることを保証する。プロセッサ602および603における無線信号処理の後に、デジタル音声フォーマットされたデータが、音声プロセッサ612に送られ、そこでさらなる音声処理が行なわれる。この後、デジタル音声信号が、DAC614によって、アナログ音声信号に変換される。
レシーバ600において、無線周波数信号が、アンテナ603で受信される。
示されたレシーバ600は、例えば、自動車無線システムにおいて使用される。これは、受信を行うように構成される。
ここに説明される本発明の実施形態は、限定的な意味ではなく、例として解釈されることを意図している。様々な修正を、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなしに、当業者によってこれらの実施形態に対して行なうことができる。
図1、図3、および図4に関連して述べられた本発明の実施形態において、N−MOSFETが、スイッチM1,M2,M3,およびM4に使用されている。当業者には、N−MOSFETの代わりに他の種類のスイッチ、例えばP−MOSFETまたはトランスミッションゲートを使用してもよいことが、明らかとなるであろう。
図1、図3、および図4に関連して述べられた本発明の実施形態は、第1の電圧−電流コンバータおよび第2の電圧−電流コンバータが抵抗器によって実現されるミキサ回路に関するものである。スイッチングノードを互いに分離する同一の効果を有する他の種類の電圧−電流コンバータ、例えば能動電圧−電流コンバータ、を抵抗器の代わりに使用してもよい。さらに、他の種類の電流−電圧コンバータを使用してもよい。
図1、図3、および図4に関連して述べられた本発明の実施形態は、混合された第1の入力信号から第2の入力信号が引き去られるミキサ回路に関するものである。当業者には、積分電流−電圧コンバータの入力ノードにおける接続の単純な再調整によって、第2の入力信号を、混合された第1の入力信号に加えることができることが、明らかとなるであろう。
これらの図面において、同一の部分は、同一の参照符号で識別される。
Claims (10)
- 入力信号を受信するための第1の入力ノードおよび第2の入力ノードと、第1の出力ノードおよび第2の出力ノードと、電圧−電流変換手段と、互いにかつ前記第1の入力ノード、前記第2の入力ノード、前記第1の出力ノード、および前記第2の出力ノードに操作可能に結合されたスイッチング手段と、を備え、混合された入力信号を、前記第1の出力ノードおよび前記第2の出力ノードにおいてオシレータ信号に応じて生成する、ミキサ回路であって、
前記電圧−電流変換手段は、
第1のスイッチングノードにおいて第1の電流を、および第3のスイッチングノードにおいて第3の電流を、前記入力信号に応じて生成するための第1の電圧−電流コンバータと、
第2のスイッチングノードにおいて第2の電流を、および第4のスイッチングノードにおいて第4の電流を、前記入力信号に応じて生成するための第2の電圧−電流コンバータと、を備え、
前記スイッチング手段は、
前記オシレータ信号の第1フェーズの間に、前記第2のスイッチングノードを、前記第2の出力ノードに、前記第3のスイッチングノードを、前記第1の出力ノードに結合し、
前記オシレータ信号の第2フェーズの間に、前記第1のスイッチングノードを、前記第1の出力ノードに、前記第4のスイッチングノードを、前記第2の出力ノードに結合するように構成されている、
ことを特徴とするミキサ回路。 - 前記第1の電圧−電流コンバータが、
前記第1の入力ノードと前記第1のスイッチングノードの間で結合された第1の抵抗器と、
前記第2の入力ノードと前記第3のスイッチングノードの間で結合された第3の抵抗器と、を備え、
前記第2の電圧−電流コンバータが、
前記第1の入力ノードと前記第2のスイッチングノードの間で結合された第2の抵抗器と、
前記第2の入力ノードと前記第4のスイッチングノードの間で結合された第4の抵抗器と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のミキサ回路。 - 前記スイッチング手段が、
前記オシレータ信号の前記第2フェーズの間に、前記第1のスイッチングノードを前記第1の出力ノードに結合するための第1のスイッチと、
前記オシレータ信号の前記第1フェーズの間に、前記第2のスイッチングノードを前記第2の出力ノードに結合するための第2のスイッチと、
前記オシレータ信号の前記第1フェーズの間に、前記第3のスイッチングノードを前記第1の出力ノードに結合するための第3のスイッチと、
前記オシレータ信号の前記第2フェーズの間に、前記第4のスイッチングノードを前記第2の出力ノードに結合するための第4のスイッチと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のミキサ回路。 - 第2の入力信号を受信するための第3の入力ノードおよび第4の入力ノードと、
前記第2の入力信号に応じて、前記第1の出力ノードにおいて第5の電流を、前記第2の出力ノードにおいて第6の電流を生成するための第3の電圧−電流コンバータとを備える第2の電圧−電流変換手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のミキサ回路。 - 前記第3の電圧−電流コンバータは、前記第3の入力ノードと前記第1の出力ノードの間に結合される第5の抵抗器と、前記第4の入力ノードと前記第2の出力ノードの間に結合される第6の抵抗器と、を備えることを特徴とする請求項4に記載のミキサ回路。
- 前記第1の出力ノードおよび前記第2の出力ノードにおいて印加される電流に応じて、出力信号を第3の出力ノードおよび第4の出力ノードにおいて生成するための電流−電圧コンバータを備えることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のミキサ回路。
- 前記電流−電圧コンバータは、積分電流−電圧コンバータである、ことを特徴とする請求項7に記載のミキサ回路。
- 前記オシレータ信号の前記第1フェーズの間に、前記第1のスイッチングノードおよび前記第4のスイッチングノードを、基準ノードに結合し、
前記オシレータ信号の前記第2フェーズの間に、前記第2のスイッチングノードおよび前記第3のスイッチングノードを、前記基準ノードに結合するように構成されている、
第2のスイッチング手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のミキサ回路。 - 無線周波数信号を受信するためのレシーバであって、
レシーバ部に結合されたアンテナ部を備え、オシレータ周波数を生成するための局部オシレータを有し、より低い周波数で信号を出力するように構成されているとともに、
前記レシーバ部が、前記オシレータ信号を前記無線周波数信号と混合するための請求項1に記載のミキサ回路を備える、ことを特徴とするレシーバ。 - 入力信号を、第1フェーズと第2フェーズとを有するオシレータ信号と混合することにより、第1の出力電流と第2の出力電流とを備える出力信号を、
前記入力信号を受信するための第1の入力ノードおよび第2の入力ノードと、前記第1の出力電流を供給するための第1の出力ノードおよび前記第2の出力電流を供給するための第2の出力ノードと、電圧−電流変換手段と、互いにかつ前記第1の入力ノード、前記第2の入力ノード、前記第1の出力ノード、および前記第2の出力ノードに操作可能に結合されたスイッチング手段とを備え、前記出力信号を、前記第1の出力ノードおよび前記第2の出力ノードにおいて前記オシレータ信号に応じて生成するミキサ回路において、
生成するための方法であって、
前記電圧−電流変換手段は、
第1のスイッチングノードにおいて第1の電流を、および第3のスイッチングノードにおいて第3の電流を、前記入力信号に応じて生成するための第1の電圧−電流コンバータと、
第2のスイッチングノードにおいて第2の電流を、および第4のスイッチングノードにおいて第4の電流を、前記入力信号に応じて生成するための第2の電圧−電流コンバータと、を備え、
前記スイッチング手段は、
前記オシレータ信号の第1フェーズの間に、前記第2のスイッチングノードを、前記第2の出力ノードに、前記第3のスイッチングノードを、前記第1の出力ノードに結合し、
前記オシレータ信号の第2フェーズの間に、前記第1のスイッチングノードを、前記第1の出力ノードに、前記第4のスイッチングノードを、前記第2の出力ノードに結合するように構成されている、
ことを特徴とする方法。
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