JP2007334731A - Usb機器、ホスト装置、およびusb接続システム - Google Patents

Usb機器、ホスト装置、およびusb接続システム Download PDF

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Abstract

【課題】標準のUSBケーブル25を用いてホスト10からUSB機器30に対してハードリセット等の動作制御を実行することができ、かつ、USBコネクタ抜け時や電源OFF時にリセット動作を実行しないUSB機器30、ホスト10、及びUSB接続システム1を提供する。
【解決手段】USBケーブル25を介してホスト10と接続しデータ通信するUSB機器30に、前記ホスト10から前記USBケーブル25を介してリセット信号を受け付けるUSBデバイスコントローラ31と、前記ホスト10から前記USBケーブル25を介して行われる電力供給の状態を判定するUSBデバイスコントローラ31と、前記リセット信号を受け付け、かつ前記電力供給が断となっていない場合にリセットを実行するリセット回路33とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばホスト装置とUSB機器とをUSBケーブルで接続し、システムの暴走時等にハードリセット等の強制動作を実行するようなUSB機器、ホスト装置、及びUSB接続システムに関する。
従来、金融機関に設置されるATMは、ホスト装置と通信回線により接続されている。このATMは、回線異常や内部モジュールのハングアップ等により内部通信障害が生じることがある。この内部通信障害は、フィールドにおいて一定の発生頻度があり、完全に排除する事が困難である。
このため既存のATMは、専用のAC電源のON/OFF機能を使用した復旧手段を備えている。この復旧手段は、復旧用の専用回線を用いているため、必然的にコスト増となっている。
このような状況下において、近年では、汎用性の高いUSB(Universal Serial Bus)を、ATMの内部通信として導入する動きがある。
USB接続装置において、通信障害やCPUの暴走時にリセットを実行してUSB機器を復旧する方法として、USB回線の他に専用回線を付加し、この専用回線を介してUSBデバイスにリセットを実行するデバイス制御システムが提案されている(特許文献1参照)。しかし、このようにUSB回線のほかに専用回線を介してリセットする方法では、別途専用回線を設けることに伴う大幅なコスト増が伴い、また汎用USB機器を改造しなければならないという問題がある。
リセットを実行してUSB機器を復旧する他の方法として、通信異常の状態を発見した時に、USBライン上のリセットを検出し、自動的にUSB機器のリセットを実行するUSB機器も提案されている。(特許文献2参照)。
また、USBライン上のバスリセット信号(SE0)を検出し、USB機器の省エネ状態からの復旧や自己リセット動作を実行するシステムも提案されている。(特許文献3参照)。
一方、ATM等の高信頼性が必要とされる機器は、通信障害やCPUの暴走時に意図的にリセットを実行し復旧する機能が必要なだけでなく、意図しないタイミングでのリセットを防止する必要がある。すなわち、USBコネクタが抜けた場合や電源OFF時、オペレーティングシステムの起動途中等にリセット信号を受信しても、これを無視してリセットを実行しない機能も必要である。
しかし、USBライン上のバスリセット信号(SE0)を検出し、自動的にUSB機器のリセットを実行する方法では、USB回線がバスリセット状態になると必ずUSB機器がリセットを実行することになる。このため、本来リセットを実行すべきではない場合でも無条件に自己リセットが実行され、USBの通信品質を損なうという問題点がある。
また、USBライン上のバスリセット信号(SE0)を検出し、CPUの状態を確認して自己リセットを実行する方法では、USBのコネクタ抜けの場合、またホストの電源OFFの場合に、USBラインの信号がバスリセット信号(SE0)と同じになるため、CPUの状態が変化してしまうかまたは自己リセットが実行されてしまうという問題点がある。
ATM等の高信頼性が要求される自動機においては、USBコネクタ抜けの場合は、伝送ラインの接続エラーとして異常処理を行う必要がある。しかし、前述したようにUSBコネクタ抜けの場合に意図しないタイミングでの自己リセットが実行されてしまうと、正しい異常処理が行えず問題が発生する恐れがある。具体的には、例えばリセットが解除されCPUが再起動した後に、それまでATM内で搬送途中であった紙幣の位置情報に矛盾が生じる等の問題が発生する恐れがある。
また、電源OFF時に内蔵装置に自己リセットが実行されると、CPUが再起動した後に接続エラーと誤認識してしまうという問題点がある。詳述すると、ATMの電源OFFは、内蔵される各装置の電源を全て同時に電源OFFするのではなく、まず、USBホストコントローラを有する主制御部の電源をOFFし、その後各内蔵装置の電源をOFFする。従って、前記のように電源OFF時に内蔵装置に自己リセットが実行された場合、リセット解除されCPUが再起動した後にUSBホストとの再接続動作を実行すると、USBホストは既に電源OFFとなっているため、接続エラーと誤認識してしまうことになる。
特開2003−131956号公報 特開2002−373036号公報 特開2005−352942号公報
この発明は、上述した問題に鑑み、標準のUSBケーブルを用いてホストからUSB機器に対してハードリセット等の動作制御を実行することができ、かつ、USBコネクタ抜け時や電源OFF時にリセット動作を実行しないUSB機器、ホスト機器、及びUSB接続システムを提供し、USB機器における高信頼性の確保を実現することを目的とする。
この発明は、USBケーブルを介してホストと接続しデータ通信するUSB機器であって、前記ホストから前記USBケーブルを介してリセット信号を受け付けるリセット信号受付手段と、前記ホストから前記USBケーブルを介して行われる電力供給の状態を判定する電力供給状態判定手段と、前記リセット信号を受け付け、かつ前記電力供給が断となっていない場合にリセットを実行するリセット実行手段とを備えたUSB機器であることを特徴とする。
この発明により、標準のUSBケーブルを用いてホストからUSB機器に対してハードリセット等の動作制御を実行することができ、かつ、USBコネクタ抜け時や電源OFF時にリセット動作を実行しないUSB機器、ホスト機器、及びUSB接続システムを提供でき、USB機器における高信頼性の確保を実現することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示す全体のブロック図と共に、USB接続システム1の構成について説明する。
この実施形態では、USB接続システム1はATM全体で構成され、ホスト10はATMの主制御部で構成され、USB機器30はATM内蔵の各装置で構成されている。USBは、ATMの内部伝送として使用されている。
USB接続システム1は、ホスト10とUSB機器30とがUSBハブ20を介してUSBケーブル25で接続されて構成されている。USBハブ20には、ホスト10にUSB接続するためのUSBケーブル25と、USB機器30を接続するUSBケーブル25を着脱できる複数(図示する例では4つ)のUSBポート21とを備えている。これにより、複数のUSB機器30を1つのホスト10で制御できるように構成されている。
USBケーブル25は、USB規格によるデータ伝送を行うケーブルであり、VBUSライン25a、D+ライン25b、D−ライン25c、及びGNDライン25dで構成されている。
VBUSライン25aは、5Vの電力供給を行う電力供給ラインである。
D+ライン25bおよびD−ライン25cは、ホスト10とUSB機器30とがデータの送受信を行う信号ラインである。
GNDライン25dは、0Vの基準電位のラインである。
ホスト10は、USBケーブル25を介してUSB機器30との通信等を制御するUSBホストコントローラ11を備えている。
USB機器30は、USBケーブル25内のVBUSライン25a、D+ライン25b、およびD−ライン25cが接続されるUSB通信手段としてのUSBデバイスコントローラ31が設けられている。また、VBUSライン25aには、USBデバイスコントローラ31と並列にVBUS状態監視回路35が接続されている。
USBデバイスコントローラ31およびVBUS状態監視回路35の後段には、リセット実行判定回路34が接続されている。また、USBデバイスコントローラ31の後段には、CPU32も接続されている。
CPU32の後段には、USBデバイスコントローラ31、ソフトリセット実行手段およびハードリセット実行手段としてのリセット回路33、およびリセット実行判定回路34が接続されている。またリセット回路33の後段には、USBデバイスコントローラ31およびCPU32が接続されている。
前記CPU32は、USB機器30の主制御部であり、USB機器30全体の各種制御動作を実行する。
この制御動作の1つとして、CPU32は、電源ON直後にUSBデバイスコントローラ31に対して第1初期設定を行う。この第1初期設定では、USBホストコントローラ11とUSBデバイスコントローラ間のUSB通信を可能とする設定のみを行い、バスリセット信号(SE0)受信時にUSBデバイスコントローラ31が割込み信号INT1を送出しない設定とする。
またCPU32は、ホスト10に対してベンダーリクエストに応答するなどしてUSB接続の確立を確認した後に、USBデバイスコントローラ31に対して第2初期設定を行う。この第2初期設定では、バスリセット信号(SE0)受信時にUSBデバイスコントローラ31が割込み信号INT1を送出する設定とする。
ここで、バスリセット信号(SE0)は、ホスト10がUSBケーブル25中の信号であるD+とD−に0Vを一定時間以上出力する状態を示す。
USBデバイスコントローラ31は、バスリセット信号(SE0)を検出すると割込み信号INT1をCPU32及びリセット実行判定回路34に対して送出する処理を実行する。
またUSBデバイスコントローラ31は、VBUSライン25aの状態がHighレベル(5Vの電力供給がある状態)からLowレベル(5Vの電力供給がない状態)へ変化したことを検出すると、割込み信号INT0をCPU32に対して送出する。
VBUS状態監視回路35は、VBUSライン25aの状態がHighレベルにあるかLowレベルにあるかを監視している。
CPU32は、割込み信号INT1を検出後、リセット前に必要なデータ格納処理等を実行するとともに、ソフトリセット開始時間となる一定の時間(以下、ここでは動作説明のために500mSとするが、これに限らない)の間に、ソフトリセットを実行するか否かを判定する。
一定時間(500mS)以内に、USBデバイスコントローラ31から割込み信号INT0を受信した場合、VBUSライン25aからのVBUS信号がLowレベルとなったと判断できるため、USBコネクタ抜け又は電源OFF時のバスリセット信号(SE0)による割込み信号INT1を受信したと判断して、ソフトリセットを実行しない。同時に、リセット実行判定回路34に対してリセット実行判定動作を停止させる。
一方、一定時間(500mS)以内に、USBデバイスコントローラ31から、割込み信号INT0を受信しなかった場合、CPU32はソフトリセットを実行する。
リセット実行判定回路34は、USBデバイスコントローラ31からの割込み信号INT1を受けたあと、リセット回路33に対してリセット実行信号を送出するか否かを、リセット中止時間となる一定時間(以下、ここでは動作説明のために1秒とするが、この限りではない)の間に判定する。
一定時間(1秒)以内に、VBUS監視回路35からリセット禁止信号を受信した場合、又は、CPU32からリセット実行判定動作停止信号を受信した場合、リセット実行判定回路34は、判定動作を停止し、リセット回路33に対して、リセット信号の送出を行わない。
一方、一定時間(1秒)以内に、VBUS状態監視回路35からリセット禁止信号を受信しなかった場合は、ホスト10から送出されたバスリセット信号(SE0)により、USBデバイスコントローラ31から割込み信号INT1が送出されたが、CPU32が暴走しておりソフトリセットを実行出来なかったと判断して、リセット回路33に対してリセット信号を送出する。
リセット回路33は、リセット実行判定回路34からのハードリセット実行信号、又は、CPU32からのソフトリセット信号を受信した場合に、USB機器全体に対して、リセット信号を発行する。
以上の構成により、USB機器30は、ホスト10から受信するバスリセット信号(SE0)を受信した場合に、VBUS信号の状態を監視することで、USBコネクタ抜けや電源OFF時のバスリセット状態ではリセットを実行せず、ホスト10から送出されたバスリセット信号(SE0)の受信時のみに、リセットを実行する事ができる。なお、リセット回路33およびVBUS状態監視回路35は、リセットを強制実行するためのリセット強制手段として機能する。
次に、図2に示すフローチャート、及び図3、図4、図5に示すタイミングチャートとともに、USB機器30の動作について説明する。
まず、ホスト10がバスリセット信号(SE0)を出力し、タイミングA(図3参照)に示すようにUSBデバイスコントローラ31が前記バスリセット信号を受信すると(ステップS1)、USBデバイスコントローラ31は、CPU32及びリセット実行判定回路34へ向けて割り込み信号INT1を出力する(ステップS2)。ここでステップS1を実行するUSBデバイスコントローラ31は、リセット信号受付手段として機能する。
CPU32は、USBデバイスコントローラ31から割込み信号INT1を受信すると、500mSの間ソフトリセット実行待ち状態となる(ステップS3)。
リセット実行判定回路34は、USBデバイスコントローラ31から割込み信号INT1を受信すると、1秒間の間、リセット実効待ち状態となる(ステップS4)。
一方、USBデバイスコントローラ31は、タイミングB(図4参照)に示すようにVBUSライン25aの出力がHighレベルからLowレベルへ変化した(つまり電力供給が断になった)ことを検出すると(ステップS5)、CPU32に対して割込み信号(INT0)を出力する(ステップS6)。ここで、ステップS5を実行するUSBデバイスコントローラ31は、電力供給状態判定手段として機能する。
また、VBUS監視回路35は、VBUSライン25aの出力がHighレベルにあるか、Lowレベルにあるかを監視しており(ステップS7)、このVBUSライン25aの出力状態をリセット実行判定回路34に送信する。
CPU32は、前記500mSの待ち時間内にUSBデバイスコントローラ31から割込み信号INT0を受信した場合(ステップS8:Yes)、リセット禁止信号をリセット回路33へ発行する(ステップS9)。
一方、割込み信号INT0を受信しなかった場合は(ステップS8:No)、タイミングC(図3参照)に示すように500mSの待ち時間終了後に、ソフトリセット信号をリセット回路33へ発行する(ステップS10)とともに、リセット実行判定回路34に対して判定動作停止を行う(ステップS11)。
リセット実行判定回路34は、前記1秒間の待ち時間内に、VBUSライン25aのLowレベルを検出した場合(ステップS12:Yes)、リセット禁止信号をリセット回路33へ発行する(ステップS13)。
一方、1秒の待ち時間にVBUSライン25aのLowレベルを検出しなかった場合(ステップS12:No)、タイミングD(図4参照)に示すように、この1秒の待ち時間終了後にハードリセット信号を発行する(ステップS14)。
リセット回路33は、ステップS9またはS13のリセット禁止信号を受信した場合、USB機器30に対してリセットを実行せず(ステップS15)、現状の動作状態を維持する。
一方、ステップS10またはS14のリセット信号を受信した場合、リセット回路33は、USB機器30に対してリセットを実行する(ステップS15)。このとき、ソフトリセット信号を受信した場合はUSB機器30に対してソフトリセットを実行し、ハードリセット信号を受信した場合はUSB機器30に対してハードリセット(全体リセット)を実行する。
このソフトリセットとハードリセットは、どちらか一方が実行される関係にある。詳述すると、ホスト10からリセット信号であるバスリセット信号(SE0)が発行されると、USB機器30のUSBデバイスコントローラ31はこのバスリセット信号(SE0)を検出し、タイミングAに示したように割込み信号INT1を出力する。
ソフトリセット実行待ちの500mSの間に、VBUS信号のHighからLowの変化が無い、すなわち割込み信号INT0を受けていなければ、タイミングCに示すように、ソフトリセット信号を発行し、USB機器30に対して、リセットを実行する。また、同時にリセット実行判定回路34に対してリセット判定動作停止を行う。
このソフトリセットが実行されると、図3のタイミングC以降の動作は、図にハッチングで示すようにソフトリセットによりキャンセルされてしまうため、ハードリセット実行待ちのカウントもキャンセルされ、ハードリセットは実行されない。
また、割込み信号INT0を受けたときにCPU32が暴走していた場合、タイミングCでソフトリセット信号を発行できない。しかし、図4のタイミングDで、ハードリセット信号が発行されるため、USB機器30に対してハードリセットが実行される。
また、コネクタ抜けや電源OFF時のバスリセット状態によりUSBデバイスコントローラ31がバスリセット信号(SE0)を受信した場合は、リセット動作を実行しないことができる。
詳述すると、USBデバイスコントローラ31はバスリセット信号(SE0)を検出すると、図5のタイミングAに示すように割込み信号INT1を出力する。ソフトリセット実行待ちの500mSの間に、VBUS信号のHighからLowの変化があると、図5のタイミングBに示すように割り込み信号INT0を出力し、CPU32はリセット禁止信号を発行する。これにより、タイミングDに示すようにハードリセット信号が発行されても、USB機器30に対してリセットを実行しない。
また、前記タイミングBでCPU32がリセット禁止処理を発行できなかった場合でも、タイミングBでVBUS状態監視回路35がVBUSのLowレベルを検出してリセット禁止信号を発行するため、USB機器30に対してリセットを実行しない。
以上の動作により、USBコネクタ抜けや電源OFF時のバスリセット信号受信時はUSB機器30に対してリセットを実行せず、ホスト10がUSB機器30の障害復旧のために発行したバスリセット信号(SE0)のみに応答して、USB機器30に対してリセットを発行し、USB機器30の障害を復旧させることができる。
図6は、BIOSやオペレーティングシステム起動途中のバスリセット信号(SE0)を無効にする動作のフローチャートである。
ホスト10及びUSB機器30の電源がONされると(ステップS21)、USB機器30のCPU32は、USBデバイスコントローラ31に対して第1初期設定を行う。この第1初期設定では、ホスト10とのUSB接続が可能とするための設定を行うと共に、USBデバイスコントローラ31に対して割込み信号INT1の出力を禁止しておく(ステップS31)。
これにより、BIOS起動途中やオペレーティングシステム起動途中にバスリセット信号を受けても、USBデバイスコントローラ31は割込み信号INT1を発行しないため、USB機器30のリセットは実行されない。
その後、ホスト10のオペレーションシステムが起動し(ステップS22)、ホスト10がUSBデバイス(この実施形態ではUSB機器30)を検出すると(ステップS23:検出した)、ホスト10はUSB機器30とのUSB接続を確立する(ステップS24)。このときCPU32は、USBデバイスコントローラ31に対して第2初期設定として再度設定を行うが、この際、割込み信号INT1の出力を有効に変更する(ステップS32)。このステップS32を実行するCPU32は、リセット実行可否切替手段として機能する。
ホスト10は、適宜のアプリケーションを起動し(ステップS25)、電源ON処理を終了する。この後、ホスト10は、USB機器30から正常な応答が帰ってこなくなれば、バスリセット信号をUSB機器30に送信してリセット動作を実行させるように構成されている。
USB機器30は、バスリセット(SE0)の検出待ち状態となり(ステップS33)、これ以降にバスリセット(SE0)を検出すると図2と共に説明したリセット処理を実行する。
以上の動作により、ホスト10は、USB機器30に不要なタイミング、すなわち、ホスト10とUSB機器30のUSB接続が確立される以前の状態でリセット動作が実行されることを防ぐことができる。
つまり、BIOS起動途中やオペレーティングシステムの起動途中にUSBケーブル25の信号が数回バスリセット(SE0)状態となることがあるが、このような場合にリセットしないことができる。
これにより、オペレーティングシステム上のエラーを防止できる。詳述すると、例えばBIOS起動途中のバスリセットによりUSB機器30が自己リセットをした場合、USB接続システム1がリセット解除され、CPU32が再起動する前に、次のバスリセット(SE0)状態となる場合がある。このとき、USBホストコントローラ11は、1度目のバスリセット時はUSB機器30を認識したにもかかわらず、2度目のバスリセット時は、USB機器30を認識できない事になる。このような場合、オペレーティングシステム上のエラーとなるが、上述した動作によりこれを回避できる。
図7は、ホスト10がバスリセットを実行する際のリトライ処理の動作を示すフローチャートである。
ホスト10のUSBホストコントローラ11は、USB機器30との通信について通信エラーが発生すると、当該USB機器30にバスリセット信号(SE0)を送信する(ステップS41)。
予め定められた一定時間である待ち時間が経過するまでに、ホスト10とUSB機器30との再接続が完了すれば、すなわちホスト10からUSB機器30に信号を送信してホスト10がUSB機器30から正常な応答信号を得られれば(ステップS42:Yes)、USBホストコントローラ11は正常終了としてリセット処理を終了する(ステップS43)。
再接続できなかった場合、すなわちUSB機器30から正常な応答信号が得られなかった場合は(ステップS42:No)、USBホストコントローラ11は、予め定められた設定回数のリトライ処理を実行したか判定する(ステップS44)。
設定回数のリトライ処理を実行してなければ(ステップS44:No)、USBホストコントローラ11は、リトライ処理を実行してステップS41に処理を戻す(ステップS45)。このリトライ処理では、ステップS41に処理を戻すことでバスリセットを繰り返すと共に、リトライ回数を1増加する。このリトライ処理を実行するSBホストコントローラ11は、リトライ手段として機能する。
設定回数のリトライ処理を実行していれば(ステップS44:Yes)、USBホストコントローラ11は、異常終了として処理を終了する(ステップS46)。
以上の動作により、1回のバスリセットでホスト10とUSB機器30とが接続できなくても、再度リセット処理を実行し、再接続することができる。そして、この再接続の試みを設定回数繰り返しても再接続できなければ、異常終了することができる。
以上に説明した構成および動作により、USB機器30は、リセット信号に基づいてリセット動作を実行することができる。従って、例えばUSB機器30全体のハードリセット等を行うことができ、可用性を高めることができる。
また、ホスト10からのバスリセット信号に基づいてUSB機器30にリセット動作を強制実行させ、かつ、意図しないバスリセット信号に対してリセット動作を禁止することができ、高信頼性システムを実現することが可能となる。
また、USBコネクタ抜け時や電源OFF時において、USBケーブル25がバスリセットと同じ状態になった場合でもリセット動作を実行せず、VBUS状態監視回路35に対する任意のリセット信号のみに応答してリセットを実行する事ができる。
なお、ホスト10は、バスリセット信号を送信して所定時間が経過しても通信エラーが解消しなかった場合に再度リセット信号を送信するリトライ処理を実行する構成にしてもよい。これにより、ホスト10は、USB機器30の障害を確実に復旧することができる。
また、ATMの例に限らず、パーソナルコンピュータなどにUSB接続システム1を用いても良い。この場合、例えばパーソナルコンピュータをホスト10とし、スキャナやプリンタ等をUSB機器30として、このUSB機器30に強制動作を実行させることができ、確実なリセット処理やリセット禁止処理を行うことができる。
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
USB接続システム全体のブロック図。 USB接続システムの動作を示すフローチャート。 リセットのタイミングを示すタイミングチャート。 リセットのタイミングを示すタイミングチャート。 リセットのタイミングを示すタイミングチャート。 起動途中のバスリセット信号を無効にする動作のフローチャート。 バスリセットのリトライ処理の動作のフローチャート。
符号の説明
1…USB接続システム、10…ホスト、25…USBケーブル、30…USB機器、31…USBデバイスコントローラ、32…CPU、33…リセット回路

Claims (6)

  1. USBケーブルを介してホストと接続しデータ通信するUSB機器であって、
    前記ホストから前記USBケーブルを介してリセット信号を受け付けるリセット信号受付手段と、
    前記ホストから前記USBケーブルを介して行われる電力供給の状態を判定する電力供給状態判定手段と、
    前記リセット信号を受け付け、かつ前記電力供給が断となっていない場合にリセットを実行するリセット実行手段とを備えた
    USB機器。
  2. 前記リセット実行手段を、ソフトリセットを実行するソフトリセット実行手段と、ハードリセットを実行するハードリセット実行手段とで構成し、
    該ハードリセット実行手段を、前記リセット信号受付手段で前記リセット信号を受け付けたのち前記ソフトリセット実行手段がソフトリセットを実行開始するソフトリセット開始時間より長い一定時間経過後にハードリセットを実行する構成とした
    請求項1記載のUSB機器。
  3. 前記ホストとの接続が確立した時点で前記リセット実行手段によるリセットを実行不可の状態から実行可能の状態に切り替えるリセット実行可否切替手段を備えた
    請求項1または2記載のUSB機器。
  4. 前記リセット実行可否切替手段を、電源ONされた際に前記リセット実行手段によるリセットを実行不可の状態に切り替える構成とした
    請求項3記載のUSB機器。
  5. ホスト装置とUSB機器とをUSBケーブルで接続したUSB接続システムであって、
    前記USB機器に、
    前記ホストから前記USBケーブルを介してリセット信号を受け付けるリセット信号受付手段と、
    前記ホストから前記USBケーブルを介して行われる電力供給の状態を判定する電力供給状態判定手段と、
    前記リセット信号を受け付け、かつ前記電力供給が断となっていない場合にリセットを実行するリセット実行手段とを備え、
    前記ホスト装置に、
    前記USB機器から正常な応答が帰って来ないエラー状態を判定するエラー状態判定手段と、
    該エラー状態判定処理でエラー状態と判定した場合に前記USB機器にリセット信号を送信するリセット信号送信手段とを備えた
    USB接続システム。
  6. 前記リセット信号を送信して所定時間が経過しても前記エラー状態が解消しない場合に、前記リセット信号を再度送信するリトライ処理を実行するリトライ手段を備えた
    請求項5記載のUSB接続システム。
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