JP2007334570A - 位置予測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 円弧補間時の単位移動行程が行われることで工具の先端が被加工物に対しどのように移動するかを予測する位置予測装置を提供する。
【解決手段】工具の先端から基準面に下ろした垂線の足が円弧状の設定軌跡に沿った複数の単位移動行程によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際、該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求める位置予測装置であって、円弧の半径を得られる設定軌跡情報を受け付ける設定軌跡情報受付手段と、円弧の中心方向への加速度を受け付ける加速度受付手段と、設定軌跡に従った単位移動情報を受け付ける単位移動情報受付手段と、該足が周上に存すると予想される仮想楕円を半径と加速度とを用いて特定し、該足の予測位置を単位移動情報に従って求める予測位置算出手段と、を備える、位置予測装置である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、位置予測装置に関し、より詳細には、被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端から、平面である基準面に下ろした垂線の足が、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求める位置予測装置に関する。
被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端を被加工物に対して加工中に相対的に移動させて、被加工物の所定の位置に所定の加工(例えば、切削加工等)を施す加工装置が金属加工分野を中心として従来から用いられてきた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7等)。
かかる加工装置は、工作機械とも呼ばれ、通常、工具の先端を所定の軌跡に沿って被加工物に対して相対的に移動させることで、被加工物の所定の位置に所定の加工を施すようになっている。そして、工具の先端を被加工物に対し所定の軌跡に沿って相対的に移動させるには、該軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程が行われることによる場合が多い(例えば、特許文献5)。単位移動行程各々は、補間周期毎に出される移動命令に従って工具の先端を被加工物に対して相対的に移動させることで実行され(各補間周期ごとに各単位移動行程が実行される。)、これら単位移動行程が該軌跡に沿って複数行われることで工具先端が被加工物に対し該軌跡に沿って相対的に移動する。
ここに工具の先端を被加工物に対し相対的に沿って移動させる「所定の軌跡」が、直線に沿った場合の単位移動行程を「直線補間」といい、円弧に沿った場合の単位移動行程を「円弧補間」と呼んでいる。
特許文献2には、円弧補間において制御を行う工作機械の制御方法及びその制御装置に係り、「加工そのものが高速になり、円弧法線加速度が機械に対して大きな慣性力となって機械ひずみを引き起こし、円弧補間精度に大きな影響を及ぼすようになった。特に小円において、この現象が顕著になり、加工精度を維持することは困難になっている」(特許文献2、段落番号0002後段)という問題が存することに鑑み、「小径の円弧補間を行う際、円弧補間制御の指令半径が予め設定した閾値以下の場合は、従来の円弧速度制限法によらず、高精度な切削加工を行うことができる工作機械の制御方法及びその制御装置を提供」(特許文献2、段落番号0009)するためになされたものであり、「円弧補間制御を行う工作機械の制御装置において、前記円弧補間制御の指令半径rが閾値を越える場合、加速度が一定となる円弧速度の制限速度を算出し、前記円弧補間制御の指令半径rが前記閾値以下の場合、rω3(なお、ωは角振動数)、又はrω4が一定となる制限速度を算出する制限速度算出手段と、前記円弧補間制御の指令半径rに応じていずれか一方の前記制限速度にて円弧速度に対してガードをかけるようにして円弧補間制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする工作機械の制御装置」(特許文献2、請求項2)が開示されている。
特開平3ー176703号公報(例えば、第1頁左下欄〜第2頁右下欄第14行等) 特開2005−165408号公報(例えば、発明の詳細な説明の段落番号0001〜0012、請求項1〜2等) 登録実用新案第3088833号公報(例えば、段落番号0001〜0002等) 特開2004−351596号公報(例えば、請求項1、第1図等) 特開2005−321979号公報(例えば、段落番号0009、0017〜0018、第2図、第3図等) 特開平5ー61528号公報(例えば、要約の目的及び構成、段落番号0001〜0007、第1図〜第3図等) 特開平5ー61529号公報(例えば、要約の目的及び構成、段落番号0001〜0007、第1図〜第4図等)
しかしながら、特許文献2に記載の工作機械の制御装置においては、円弧補間制御の指令半径rが前記閾値以下の場合、制限速度算出手段により算出された制限速度によって制御手段が円弧補間制御における円弧速度に対してガードをかけるので、円弧補間制御における円弧速度が小さくなり高速に加工することができないという問題があった。特許文献6や特許文献7に記載の発明においても、円弧補間時の送り速度を制限するものであり、やはりこれらも高速に加工することができないという問題があった。
さらに、被加工物や工具の固定剛性が各方向によって異なったり、工具の先端の被加工物に対する相対的移動の量が各方向で異なる(各方向での移動指示量が同じ場合であっても、方向によって剛性や移動特性等が異なるため、工具の先端の被加工物に対する相対的移動の量が方向によって異なることがある。)ことにより、円弧補間を行っている間、工具の先端が被加工物に対し相対的に移動する方向が変化するため、円弧に沿って工具の先端を被加工物に対し相対的に移動させるべき場合に該円弧から外れて移動してしまうという問題があった。このように工具の先端の被加工物に対する相対的移動方向によって剛性や移動特性等が異なり工具の先端の被加工物に対する相対的移動の量が方向によって異なるために生じる、円弧から外れて工具の先端が被加工物に対し相対的に移動する問題は、円弧補間時の円弧に沿って送る速度を減少させても根本的には解消しない。
そこで、本発明においては、円弧補間時の単位移動行程が行われることで工具の先端が被加工物に対しどのように移動するかを予測する位置予測装置を提供することを目的とする。本発明の位置予測装置によって、円弧補間時の単位移動行程が行われることで工具の先端が被加工物に対しどのように移動するかを予測すれば、工具の先端を被加工物に対しどのように移動させるかの移動命令に、かかる予測を反映させることで、高速の加工においても円弧補間時に工具の先端が被加工物に対し円弧から外れて相対的に移動することを防止又は減少させることを可能ならしめるものである。
本発明の位置予測装置(以下、「本装置」という。)は、被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端から、平面である基準面に下ろした垂線の足が、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求める位置予測装置であって、円弧の半径を得られる半径に関する情報を少なくとも含む設定軌跡に関する情報である設定軌跡情報を受け付ける設定軌跡情報受付手段と、該いずれかの単位移動行程における円弧の中心方向への加速度を受け付ける加速度受付手段と、該いずれかの単位移動行程における設定軌跡に従った前記足の移動量、方向及び目標点を定めることができる単位移動情報を受け付ける単位移動情報受付手段と、基準面に存し該足が周上に存すると予想される楕円である仮想楕円を、設定軌跡情報から得られる円弧の半径と、加速度受付手段が受け付けた加速度と、を用いて特定し、該いずれかの単位移動行程における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置を単位移動情報に従って求める予測位置算出手段と、を備えてなる、位置予測装置である。
本装置は、被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端から、平面である基準面に下ろした垂線の足が、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求める位置予測装置である。即ち、従来の技術にて説明したように、被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端を、複数の移動行程である単位移動行程によって工具を被加工物に対して加工中に相対的に移動させて、被加工物の所定の位置に所定の加工(例えば、切削加工等)を施す際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程の終了時における工具の先端に関する位置(被加工物を加工する工具の先端から基準面に下ろした垂線の足が、基準面において実際に位置すると予測される予測位置)を本装置は予測し求めるものである。また、本装置が予測する予測位置は、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程によって該足が加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際(即ち、円弧補間を行う際)の予測位置である。
なお、平面である基準面とは想像上の平面であり、被加工物に対して相対的な位置が定められたものである。基準面に存する円弧状の軌跡(設定軌跡)も想像上の線であり、実際に基準面に描かれていることを要するものではない。このような基準面に工具の先端(被加工物を加工する部分)から下ろした垂線の足が、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った移動行程である単位移動行程が加工中に複数回行われること(該足が各単位移動行程毎に移動し、単位移動行程が加工中に複数回行われることで該足が小刻みに移動する。)によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させることは、従来から存する円弧補間の動作と同じである(従来から行われていた工具の先端を被加工物に対し相対的に沿って移動させる「所定の軌跡」が円弧に沿った「円弧補間」であれば、例えば、工具の先端と被加工物の加工面とを結んだ直線に対して垂直な平面を基準面と考えることもでき、そうすればこの基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った移動行程である単位移動行程が加工中に複数回行われることによって、この基準面に工具の先端から下ろした垂線の足が加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させることが行われてきた。)。
このように基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った移動行程である単位移動行程が加工中に複数回行われる際、本装置は、これら複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程(無論、これら複数の単位移動行程のうち全ての単位移動行程であってもよい。)の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求めるものである。
また、「工具を被加工物に対して相対的に移動させる」とは、被加工物から見て工具が移動すれば足り、工具及び被加工物の一方のみの絶対的位置が変化する場合のみならず、工具の絶対的位置及び被加工物の絶対的位置の両位置が変化するような場合をも含む。
本装置は、設定軌跡情報受付手段と加速度受付手段と単位移動情報受付手段と予測位置算出手段とを備えてなる。
設定軌跡情報受付手段は、円弧の半径を得られる半径に関する情報を少なくとも含む設定軌跡に関する情報である設定軌跡情報を受け付ける。設定軌跡情報は、基準面に存する設定軌跡が形成する円弧の半径(即ち、該円弧を円周の一部とする円の半径)を得られる該半径に関する情報を少なくとも含む情報であり、設定軌跡に関するものである。なお、設定軌跡情報は、それ(設定軌跡情報)から該円弧の半径を直接又は間接に得ることができる情報であれば足り、該半径そのものの情報が含まれている場合(例えば、3mm等)のみならず、該円弧に存する一点と該円弧の中心(該円弧を円周の一部とする円の中心)位置とに関する情報を含む場合(これらの情報から該半径を算出して得ることができる。)であってもよい。
加速度受付手段は、該いずれかの単位移動行程(本装置が、該足が基準面において実際に位置すると予測される予測位置を求めるべき単位移動行程)における円弧の中心方向への加速度を受け付ける。
単位移動情報受付手段は、該いずれかの単位移動行程(本装置が、該足が基準面において実際に位置すると予測される予測位置を求めるべき単位移動行程)における設定軌跡に従った前記足の移動量、方向及び目標点(該いずれかの単位移動行程の終了時に該足が基準面において存在すべき位置)を定めることができる単位移動情報を受け付ける。なお、各補間周期毎の単位移動行程それぞれにおける設定軌跡に従った前記足の移動量、方向及び目標点を定めることができる単位移動情報は、従来の工作機械において行われていた補間データの作成と同様に作成することができる。
予測位置算出手段は、基準面に存し該足が周上に存すると予想される楕円(該いずれかの単位移動行程(本装置が、該足が基準面において実際に位置すると予測される予測位置を求めるべき単位移動行程)の終了時に該足が周上に存すると予想される楕円である。)である仮想楕円を、設定軌跡情報から得られる円弧の半径と、加速度受付手段が受け付けた加速度と、を用いて特定すると共に、該いずれかの単位移動行程(本装置が、該足が基準面において実際に位置すると予測される予測位置を求めるべき単位移動行程)における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置を単位移動情報に従って求める。ここに円弧補間時において、該足は、基準面に存する楕円である仮想楕円の周上に存すると予想され、仮想楕円は円弧半径と円弧の中心方向への加速度とによって形状等が決定される。このため円弧半径と円弧の中心方向への加速度とにより予測位置算出手段は仮想楕円を特定することができ、さらに該いずれかの単位移動行程における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置は、該特定された仮想楕円の周上のいずれに該足が存するかを単位移動情報に従って特定することで求めることができる。
以上のようにして、本装置は、円弧補間時において複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程(無論、これら複数の単位移動行程のうち全ての単位移動行程であってもよい。)の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を仮想楕円の周上の点として求めることができる。このように本装置は、円弧補間時の単位移動行程が行われることで工具の先端が被加工物(基準面は被加工物に対して相対的な位置が定められているので、基準面上に存する仮想楕円の周上のいずれに該足が存するかを知れば、工具の先端から基準面に下ろした垂線の該足と被加工物との位置関係を知り、これから工具の先端と被加工物との位置関係を知ることができる。)に対しどのように移動するかを予測することができる。
予測位置算出手段が、仮想楕円の長軸長さ及び短軸長さに関する情報である楕円長さ情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する楕円長さ情報算出手段と、仮想楕円の向きに関する情報である楕円方向情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する楕円方向情報算出手段と、をさらに備えてなり、そして楕円長さ情報及び楕円方向情報を用いて仮想楕円を特定するもの(以下、「楕円両情報算出本装置」という。)であってもよい。
予測位置算出手段が楕円長さ情報算出手段と楕円方向情報算出手段とを備えてなる。楕円長さ情報算出手段は、仮想楕円の長軸長さ及び短軸長さに関する情報である楕円長さ情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する。仮想楕円の長軸長さ及び短軸長さに関する情報である楕円長さ情報とは仮想楕円の形状を特定することができる情報であり、この仮想楕円の形状は円弧の中心方向への加速度(加速度受付手段により受け付けられた加速度)により変化するので、加速度受付手段により受け付けられた円弧中心方向への加速度に基づき楕円長さ情報算出手段は求めることができる。そして、楕円方向情報算出手段は、仮想楕円の向きに関する情報である楕円方向情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する。仮想楕円の向きに関する情報である楕円方向情報とは仮想楕円の方向(例えば、仮想楕円の長軸が向いている方向)を特定することができる情報であり、この仮想楕円の方向は円弧の中心方向への加速度(加速度受付手段により受け付けられた加速度)により変化するので、加速度受付手段により受け付けられた円弧中心方向への加速度に基づき楕円方向情報算出手段は求めることができる。このような楕円長さ情報算出手段が求めた楕円長さ情報と、楕円方向情報算出手段が求めた楕円方向情報と、により、どのような形状の仮想楕円がどちらの方向に向いているかを算出することができるので、予測位置算出手段は楕円長さ情報及び楕円方向情報の両情報を用いて仮想楕円を特定することができる。
楕円両情報算出本装置の場合、楕円長さ情報算出手段が、設定軌跡と仮想楕円との両中心が存する原点を通過する直線に沿った設定軌跡と仮想楕円とのずれの、原点にて互いに交わる所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報である各軸歪み量情報を、設定軌跡情報から得られる半径と加速度受付手段により受け付けられた加速度とを用いてそれぞれ算出する各軸歪み量情報算出手段と、各軸歪み量情報を用い楕円長さ情報を算出する誤差量算出手段と、を有してなるもの(以下、「各軸歪み量使用本装置」という。)であってもよい。
このときは楕円長さ情報算出手段が各軸歪み量情報算出手段と誤差量算出手段とを有する。各軸歪み量情報算出手段は、設定軌跡と仮想楕円との両中心が存する原点を通過する直線(基準面に存する直線。例えば、仮想楕円の長軸を含む直線)に沿った設定軌跡と仮想楕円とのずれ(設定軌跡が該直線と交わる交点と、仮想楕円が該直線と交わる交点と、の間の距離。なお、該直線が原点によって一方側と他方側とに分割されるが、この両交点とも該一方側との交点である。)に関し、2軸(例えば、工具の先端が被加工物に対しz軸に沿って進退するとし、z軸に対して垂直な平面を基準面とするとした場合、基準面に存し互いに垂直に交わるx軸とy軸とを該2軸とすることができる。なお、かかる場合には、z軸、x軸及びy軸が1点で交わるようにし、該1点を原点とすることができる。)それぞれに関する該ずれの成分に関する情報である各軸歪み量情報を設定軌跡情報から得られる半径と加速度受付手段により受け付けられた加速度とを用いてそれぞれ算出する。そして、誤差量算出手段が、各軸歪み量情報算出手段が算出した各軸歪み量情報を用い楕円長さ情報を算出する。
このようにすることで楕円長さ情報算出手段が、半径と加速度とを用いて各軸歪み量情報を算出し(各軸歪み量情報算出手段)、各軸歪み量情報を用い楕円長さ情報を算出するので(誤差量算出手段)、仮想楕円の長軸長さ及び短軸長さに関する情報である楕円長さ情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき円滑に算出することができる。
各軸歪み量使用本装置の場合、楕円方向情報算出手段が、各軸歪み量情報に含まれる前記所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報を用い、楕円方向情報を算出するものであってもよい。
各軸歪み量情報に含まれる前記所定の2軸それぞれに関する成分は、設定軌跡と仮想楕円との両中心が存する原点を通過する直線に沿った設定軌跡と仮想楕円とのずれの前記2軸それぞれに関する成分であるので、該直線に沿ったずれが前記2軸それぞれにどのように分配されるかを示すことができる。従って、仮想楕円の向き(例えば、長軸や短軸等の主軸)が前記所定の2軸に対しどちらを向いているかを前記所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報(例えば、両成分の比率や差等)を用いて得ることができる。従って、楕円方向情報算出手段が、各軸歪み量情報に含まれる前記所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報を用い楕円方向情報(仮想楕円の向きに関する情報)を算出するものであるので、各軸歪み量情報を用い楕円長さ情報のみならず楕円方向情報をも算出することができる(楕円長さ情報と楕円方向情報とを別個に算出する場合に比して、本装置におけるデータ処理量を減少させることもできる。)。
本装置においては、設定軌跡情報から得られる半径と、単位移動情報から得られる前記足の移動速度と、とを用い、前記いずれかの単位移動行程における円弧の中心方向への加速度を算出する加速度算出手段をさらに備え、加速度受付手段が、加速度算出手段が算出した加速度を受け付けるものであってもよい。
加速度算出手段は、設定軌跡情報から得られる半径と、単位移動情報から得られる前記足の移動速度と、とを用い、前記いずれかの単位移動行程における円弧の中心方向への加速度を算出する。ここに円弧の中心方向への加速度Aは、設定軌跡情報から得られる半径rと、(前記いずれかの単位移動行程における)単位移動情報から得られる前記足の移動速度V(線速度)と、とを用いれば、A=V/rにより求められる。そして、加速度受付手段が、加速度算出手段が算出した加速度を受け付ける。このため、通常、工作機械において工具を被加工物に対して相対的に移動させるときの制御として一般的に用いられる、設定軌跡情報から得られる半径と、単位移動情報から得られる前記足の移動速度と、を本装置が用いて自動的に円弧中心方向への加速度を算出し動作するので、これまでの工作機械に用いられていた工作データを用いて予測位置を予測することができ便利である。
前記いずれかの単位移動行程の終了時における該足の目標位置が、設定軌跡の前記円弧が一部をなす円である基準円の中心からいずれの方向に存するかを単位移動情報に従って算出する目標位置方向算出手段を、さらに備え、予測位置算出手段が、目標位置方向算出手段が算出した該いずれの方向に従って前記足が仮想楕円の周上のいずれの位置に存するかを特定し予測位置を求めるものであってもよい。
目標位置方向算出手段は、前記いずれかの単位移動行程の終了時における該足の目標位置が、設定軌跡の前記円弧が一部をなす円である基準円の中心からいずれの方向(例えば、基準面の該中心から見たときの所定方向からの回転角等)に存するかを単位移動情報に従って算出する。そして、予測位置算出手段が、目標位置方向算出手段が算出した該いずれの方向(例えば、基準面の該中心から見たときの所定方向からの回転角等)に従って前記足が仮想楕円の周上のいずれの位置に存するかを特定し予測位置を求めるので(例えば、前記いずれかの単位移動行程の終了時における該足の目標位置と、基準円の中心と、結ぶ直線のうち、該中心から該目標位置方向に存する部分が仮想楕円を交わる交点を予測位置とすることを例示することができる。)、該いずれかの単位移動行程における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置を単位移動情報に従って円滑に求めることができる。
予測位置算出手段により予測される前記いずれかの単位移動行程の終了時における前記足の予測位置と、前記いずれかの単位移動行程の終了時における設定軌跡上の前記足が存すべき位置である理想位置と、の差に基づき、前記いずれかの単位移動行程において工具を被加工物に対して相対的に移動させる目標量を調節して移動命令信号を出力する信号送信手段を、さらに備えるものであってもよい。
信号送信手段は、予測位置算出手段により予測される前記いずれかの単位移動行程の終了時における前記足の予測位置と、前記いずれかの単位移動行程の終了時における設定軌跡上の前記足が存すべき位置である理想位置と、の差に基づき、前記いずれかの単位移動行程において工具を被加工物に対して相対的に移動させる目標量を調節して移動命令信号を出力するので、前記足の予測位置と理想位置との差が小さくなるように移動の目標量を調節して移動命令信号を出力することにより、円弧補間時に工具の先端の位置を示す前記足が理想位置から外れることを防止又は減少させることができる。このため工具の先端を被加工物に対しどのように移動させるかの移動命令に、前記足の予測位置の予測を反映させることで、高速の加工においても円弧補間時に工具の先端が被加工物に対し円弧から外れて相対的に移動することを防止又は減少させることを可能ならしめる。そして、前記いずれかの単位移動行程ごとに前記足の予測位置を予測し目標量を調節して移動命令信号を出力するので、被加工物や工具の固定剛性が各方向によって異なったり、工具の先端の被加工物に対する相対的移動の量が各方向で異なる(工具の先端の被加工物に対する相対的移動の移動特性が各方向で異なる)ことにより、円弧補間を行っている間に工具の先端が被加工物に対し相対的に移動する方向が変化しても、円弧から外れて工具の先端が被加工物に対し相対的に移動する問題を防止又は減少することができる。
本装置は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで実現させることができ、さらに、かかるプログラムはコンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本工作装置11の基本構成を示す概念図である。図1を参照して、本工作装置11について説明する。
本工作装置11は、工具21(例えば、エンドミル等)の基端側が取り付けられると共に工具21をz軸方向(ここでは略鉛直方向)に自在に移動させる加工部23(工具21をz軸の周りに回転させる。)と、被加工物31が上面に載置され固定されたYテーブル33(被加工物31をY軸に沿って自由に運動させることができる。なお、Y軸は、Z軸に対して垂直な平面に存する直線に沿った軸である。)と、Yテーブル33が上面に載置され固定されたXテーブル35(Yテーブル33をX軸に沿って自由に運動させることができる。Yテーブル33をX軸に沿って運動させれば、無論、被加工物31もX軸に沿って運動する。なお、X軸は、Z軸に対して垂直な平面に存すると共にY軸に対して垂直な直線に沿った軸である。即ち、X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交する3軸である。)と、本工作装置11の動作を制御する制御部51と、本工作装置11の動作を制御するための制御データを記憶するメモリー59と、制御部51の命令を受けて工具21をz軸方向に移動させるよう加工部23を動作させるz軸移動部41と、制御部51の命令を受けてYテーブル33を動作させるY軸移動部45と、制御部51の命令を受けてXテーブル35を動作させるX軸移動部43と、を備えてなる。
図2は、制御部51のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。図2を参照して、制御部51のハードウエア構成について説明する。制御部51は、所定のプログラムを内蔵させたコンピュータによって構成されており、制御部51にはメモリー59、z軸移動部41、X軸移動部43及びY軸移動部45が接続されている。
制御部51は、演算処理を行うCPU51a、CPU51aの作業領域等となるRAM51b、制御プログラム等を記録するROM51c、メモリー59、z軸移動部41、X軸移動部43及びY軸移動部45と情報のやり取りを行うためのインターフェイス51dと、を有する。
そして、図1に示すように制御部51は、機能的には、データ入力部53と制御管理部55と制御指示部57とを有しており、データ入力部53は、メモリー59から被加工物31に施すべき加工に関するデータを読み込むと共に、該読み込んだデータを制御管理部55に送信する。
なお、メモリー59が記憶しているデータは、被加工物31に施すべき加工に関するものであり、工具21の先端から、平面である基準面たるxy平面(x軸とy軸とが属する平面。なお、基準面たるxy平面は、被加工物31に対して相対的に位置決めされている。)に下ろした垂線の足(以下、単に「足」ということがある。)が、基準面(xy平面)に沿って加工中にどのように移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させるかを示すデータが含まれている(なお、工具21の先端が加工中にz軸方向にどのように運動すべきかを示すデータも通常含まれているが、本発明の要旨には直接関係しないので(なお、工具21の先端がz軸方向に関しては移動せず一定の位置(被加工物31の加工面から一定の深さ)に固定されているような場合であってもよい。)、ここでは説明を省略する。z軸方向への運動データは、後述するように、出力部67から制御指示部57に送信され、従来の工作機械と同様、制御指示部57はz軸移動部41に信号を発する。)。メモリー59が記憶しているデータは、具体的には、PS(加工開始における位置工具21の先端(被加工物31に接触して加工する部分)からxy平面(基準面)に下ろした垂線の足のx座標及びy座標)、PE(加工終了における位置工具21の先端からxy平面(基準面)に下ろした垂線の足のx座標及びy座標)、PSからPEまでが直線補間か円弧補間かの別を示す補間指示(なお、直線補間とは、PSからPEまで足がxy平面に存する線分に沿って移動する動作をいい、円弧補間とは、足がxy平面に存する円弧に沿って移動する動作をいう。)、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトル、指令送り速度(PSからPEまで足が移動する線速度)が含まれている。図3は、xy平面(x軸とy軸とが属する平面。本発明にいう基準面である。)を示す図であり、例示として、PS(xs、ys)、PE(xe、ye)、(ここでは補間指示が円弧補間を示しているので)PSから円弧Arの中心位置G(xg、yg)に向かうベクトルGV(PSから中心位置Gを見たときの中心位置Gの相対的な座標によって示す。即ち、PS(xs、ys)と中心位置G(xg、yg)との座標差((xg−xs)、(yg−ys))によって示されるものである。具体的には、例えばPS(xs、ys)=(57、173)であり中心位置G(xg、yg)=(31、203)であれば、ベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))=((31−57)、(203−173))=(ー26、30)として示される。なお、単位はmmである。)を示している。この場合であれば、PS(xs、ys)、PE(xe、ye)、円弧補間(足がxy平面に存する円弧Arに沿って移動する。)を示す補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧Arの中心G位置に向かうベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))、指令送り速度(例えば、0.5mm/秒)のデータがメモリー59に記憶されている(なお、ここでは該円弧Arが、本発明にいう「円弧状の軌跡である設定軌跡」に該当する。)。
また、メモリー59は、かかるデータを確実に記憶すると共にデータ入力部53によって確実に読み出すことができるものであればいかなるものであってもよく何ら限定されるものではないが、例えば、CD−ROM、MO、FD等を例示することができる。
図4は、制御管理部55の詳細を示す機能ブロック図である。図4を参照して、主として制御管理部55について説明する。
制御管理部55は、データ記憶部61と補間情報作成部63と補間データ判断部65と出力部67と円弧半径算出部69と相対座標算出部71と角度算出部73と各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77と予測座標算出部79と補正座標算出部81と補正後移動ベクトル算出部83と開始点算出部85と速度算出部87と加速度算出部89と長軸角度算出部91とを有してなる。
前述したように、図示しない運転開始スイッチが入れられると、データ入力部53はメモリー59にアクセスし、メモリー59の前記した記憶データ(PS、PE、PSからPEまでが直線補間か円弧補間かの別を示す補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度)を読みだし取得すると共に、該読みだし取得した記憶データをデータ記憶部61に送信する。なお、データ入力部53がメモリー59から読み出し、データ記憶部61に送信する記憶データは、後述するデータ組が複数含まれている。
データ入力部53からこれらのデータ(PS、PE、補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度)(以下、これらのデータを「データ組」という。)を受信したデータ記憶部61は、該受信したデータ組(複数の加工に関する複数のデータ組が含まれる。)を記憶すると共に、該受信したデータ組の中から加工する順番に起動信号と関連付けて補間情報作成部63へ送信する。なお、後述のように、補間情報作成部63の要求に応じ、データ記憶部61は、該記憶しているデータ組を補間情報作成部63に送信する。
起動信号とデータ組とをデータ記憶部61から受信した補間情報作成部63は、データ組に含まれるPS、PE及びベクトルGVの3つから円弧Arを示す式(以下、「円弧式」という。)を作成する。即ち、PS(xs、ys)とベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))とを用いれば中心位置G(xg、yg)を算出でき、PS(xs、ys)と中心位置G(xg、yg)との距離を算出すれば半径が算出できるので、これらから円弧Arが一部をなす円の方程式を求めることができ、そして該円の円周上のPSとPEとの間の円弧として円弧Arを示す円弧式を作成することができる。補間情報作成部63は、該作成した円弧式を記憶しておく。
補間情報作成部63は、PS、PE、円弧式から加減速加速度に応じた各補間周期あたりの移動量ベクトルMVを作成する。
ここに補間周期とは、図5に示すように、PSからPEまで足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)が移動する行程を小さな時間(例えば、0.5m(ミリ)秒)毎の単位移動行程に分割し、これら複数の単位移動行程が続けられることでPSからPEまで足が移動するように制御されるとき、これら各単位移動行程がなされる間の該小さな時間(例えば、0.5m(ミリ)秒)をいい、補間周期は予め(例えば、0.5m(ミリ)秒であることが)補間情報作成部63に記憶されている。
そして、各補間周期あたりの移動量ベクトルMVとは、各補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)当たりの各単位移動行程において足が移動すべき移動方向及び移動量を示すものであり、具体的には、各補間周期当たりの各単位移動行程について、足が移動を開始する開始点を原点(x、y)=(0、0)として該単位移動行程が終了する終了点を(x、y)座標(単位:mm)にて示したものである(具体的な例を挙げれば、補間周期当たりの単位移動行程において足がx軸正方向に0.01mm、y軸負方向に0.005mm移動する場合では、該単位移動行程が開始する開始点を原点(x、y)=(0、0)とすれば該単位移動行程が終了する終了点は(x、y)=(0.01、ー0.005)であるので、該補間周期当たりの該単位移動行程に係る移動量ベクトルMVは(0.01、ー0.005)と示される。)。この移動量ベクトルMVを図5を用いて詳しく説明する。PS(xs、ys)からPE(xe、ye)まで足が移動するように制御する行程は、移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)によりPSから円弧Ar上の点N1に移動する第1の単位移動行程、移動量ベクトルMV2(mv2x、mv2y)により点N1から円弧Ar上の点N2に移動する第2の単位移動行程、移動量ベクトルMV3(mv3x、mv3y)により点N2から円弧Ar上の点N3に移動する第3の単位移動行程、移動量ベクトルMV4(mv4x、mv4y)により点N3から円弧Ar上の点N4に移動する第4の単位移動行程、・・・・・移動量ベクトルMVn(mvnx、mvny)により点N(nー1)からPEに移動する第nの単位移動行程(但し、nは自然数)のn個の単位移動行程が行われることによって達成される。なお、xs+mv1x+mv2x+mv3x+mv4x+・・・・・+mvnx=xeかつys+mv1y+mv2y+mv3y+mv4y+・・・・・+mvny=yeである。また、PS、PE、円弧式及び補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)を用いて加減速加速度に応じた補間周期あたりの移動量ベクトルMVを作成する方法は、補間周期当たりに移動する量(該量は、加減速時の許容加速度に基づき決定される。)ずつ座標回転させながら次の位置を計算し、それから前の周期(補間周期)の終点座標を減算することで算出されるが、これは工作機械等の数値制御装置(N/C)内にて以前から一般的に行われているものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
従って、最初に、補間情報作成部63は、図5にて示したように、PSから円弧Ar上の点N1に移動する第1の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)を作成する。第1の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)を作成した補間情報作成部63は、第1の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)を含む補間情報を補間データ判断部65へ送信する。なお補間情報は、具体的には、移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)と、データ記憶部61から受信したデータ組と、を含んでいる。
そして、補間情報作成部63は、点N1から円弧Ar上の点N2に移動する第2の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV2(mv2x、mv2y)を作成し、該作成した移動量ベクトルMV2(mv2x、mv2y)を含む補間情報(移動量ベクトルMV2とデータ組とが含まれている。)を補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)経過後に補間データ判断部65へ送信し、点N2から円弧Ar上の点N3に移動する第3の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV3(mv3x、mv3y)を作成し、該作成した移動量ベクトルMV3(mv3x、mv3y)を含む補間情報(移動量ベクトルMV3とデータ組とが含まれている。)を補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)経過後に補間データ判断部65へ送信し、点N3から円弧Ar上の点N4に移動する第4の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV4(mv4x、mv4y)を作成し、該作成した移動量ベクトルMV4(mv4x、mv4y)を含む補間情報(移動量ベクトルMV4とデータ組とが含まれている。)を補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)経過後に補間データ判断部65へ送信し、・・・・・点N(nー1)からPEに移動する第nの単位移動行程(但し、nは自然数)に係る移動量ベクトルMVn(mvnx、mvny)を作成し、該作成した移動量ベクトルMVn(mvnx、mvny)を含む補間情報(移動量ベクトルMVnとデータ組とが含まれている。)を補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)経過後に補間データ判断部65へ送信する(即ち、補間情報作成部63は、各単位移動行程に係る移動量ベクトルMV(mvx、mvy)を作成し、該作成した移動量ベクトルMV(mvx、mvy)を含む補間情報(移動量ベクトルMVとデータ組とが含まれている。)を補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)毎に補間データ判断部65へ送信する。)。
補間情報作成部63からの補間情報を補間データ判断部65が受信すると、各補間情報毎に以下述べる動作を繰り返す(即ち、第1の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV1を含む補間情報(以下、「第1の補間情報」という。)、第2の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV2を含む補間情報(以下、「第2の補間情報」という。)、第3の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV3を含む補間情報(以下、「第3の補間情報」という。)、第4の単位移動行程に係る移動量ベクトルMV4を含む補間情報(以下、「第4の補間情報」という。)、・・・・第nの単位移動行程に係る移動量ベクトルMVnを含む補間情報(以下、「第nの補間情報」という。)それぞれ受信する度に以下述べる動作を繰り返し行う。なお、このように第mの単位移動行程に係る移動量ベクトルMVmを含む補間情報を、「第mの補間情報」という。但し、mは1以上n以下の自然数である。)。
これら第1の補間情報、第2の補間情報、第3の補間情報、第4の補間情報・・・・第nの補間情報のいずれの補間情報についても、以下述べる動作は同様であるので、以下ここでは第mの補間情報(但し、mは1以上n以下の自然数)を補間データ判断部65が受信したとして説明する。
補間情報作成部63から第mの補間情報(移動量ベクトルMVmとデータ組とを含む)を受信した補間データ判断部65は、第mの補間情報に含まれる補間指示(PSからPEまでが直線補間か円弧補間かの別を示す。なお、補間指示は、補間情報の一部であるデータ組に含まれている。)が直線補間か円弧補間かを判断し、直線補間であると判断した場合には補間情報に含まれる移動量ベクトルMVmを出力部67に送信する(移動量ベクトルMVmを補間データ判断部65から受信した出力部67は、移動量ベクトルMVmを制御指示部57に送信し、制御指示部57は移動量ベクトルMVmに従ってz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に信号を発する。その移動量ベクトルMVmに従って制御指示部57からz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に発せられた信号に基づき、これらz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43それぞれは、工具21をz軸方向に移動させるよう加工部23を動作させ、Yテーブル33を動作させ、そしてXテーブル35を動作させる。これによって工具21の先端が、被加工物31に接触して所定の加工が施される。)。
一方、補間データ判断部65が第mの補間情報に含まれる補間指示が円弧補間であると判断した場合には、第mの補間情報を円弧半径算出部69と開始点算出部85とに並列的に送信する。
補間データ判断部65から第mの補間情報を受信した円弧半径算出部69は、第mの補間情報に含まれるPSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))を用い、該円弧Arの半径r(即ち、該ベクトルGVの長さ)を求め、該求めた該円弧Arの半径rと第mの補間情報とを関連付けて相対座標算出部71へ送信する。なお、PSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGVを用い該円弧Arの半径rを算出するには、ベクトルGVのx座標値の2乗とy座標値の2乗とを加えたものの平方根をとればよく、r=((xg−xs)+(yg−ys)0.5により計算すればよい。
また、補間データ判断部65から第mの補間情報を受信した開始点算出部85は、第mの補間情報に含まれるPSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGVを用い、該円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)(相対座標)を求め、該求めた該円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)(相対座標)と第mの補間情報とを関連付けて相対座標算出部71へ送信する。なお、「円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)」とは、円弧Arの中心位置Gの座標(xg、yg)を(x、y)=(0,0)としたときのPSの座標を(x、y)にて示した相対座標をいう(中心位置Gの座標(xg、yg)が原点(x、y)=(0,0)になるように、座標軸をx軸とy軸とに平行移動させた際のPSの座標である。)。そして、円弧Arの中心位置Gの座標(xg、yg)を(x、y)=(0,0)としたときのPS(xs、ys)の座標を(x、y)にて示せば、((xs−xg)、(ys−yg))であるので、PS(xs、ys)から円弧Arの中心位置G(xg、yg)に向かうベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))を用い、該円弧Arの中心位置G(xg、yg)から見たときのPSの座標(xsr、ysr)=((xs−xg)、(ys−yg))を表すには、ベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))のx座標値及びy座標値それぞれにー1を乗じればよい((ー1×(xg−xs)、ー1×(yg−ys))=((xs−xg)、(ys−yg)))。
図6は、図3に示したPSを例にとって、円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)を示したものである。
円弧半径算出部69からの前記円弧Arの半径rと第mの補間情報とが関連付けられた信号と、開始点算出部85からの前記円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)と第mの補間情報とが関連付けられた信号と、を受信した相対座標算出部71は、第mの補間情報(円弧半径算出部69からのものと、開始点算出部85からのものと、はいずれも同じであるのでいずれを用いてもよい。)に含まれる補間周期(第mの単位移動行程に係る補間周期。以下、「第mの補間周期」という。)あたりの移動量ベクトルMVmを用い、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xr、yr)を求める。なお、補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xr、yr)とは、次の通りである。即ち、現在の単位移動行程を第mの単位移動行程とすると、第mの単位移動行程は、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動するものである。このとき円弧Arの中心G(xg、yg)から点Nmを見たときの相対座標をいい、円弧Arの中心位置Gの座標(xg、yg)を(x、y)=(0,0)としたときの点Nmの座標を(x、y)にて示した相対座標をいう(中心位置Gの座標(xg、yg)が原点(x、y)=(0,0)になるように、座標軸をx軸とy軸とに平行移動させた際の点Nmの座標である。)。ここにPS(xs、ys)からPE(xe、ye)に向かって点Nmまで足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)が移動する行程は、前述のように、移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)によりPSから円弧Ar上の点N1に移動する第1の単位移動行程、移動量ベクトルMV2(mv2x、mv2y)により点N1から円弧Ar上の点N2に移動する第2の単位移動行程、移動量ベクトルMV3(mv3x、mv3y)により点N2から円弧Ar上の点N3に移動する第3の単位移動行程、移動量ベクトルMV4(mv4x、mv4y)により点N3から円弧Ar上の点N4に移動する第4の単位移動行程、・・・・・移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)(但し、m=1の場合は、PS)から点Nm(但し、m=nの場合は、PE)に移動する第mの単位移動行程のm個の単位移動行程が行われるので、点Nm(Nmx、Nmy)とすると、Nmx=xs+mv1x+mv2x+mv3x+mv4x+・・・・・+mvmxであり、Nmy=ys+mv1y+mv2y+mv3y+mv4y+・・・・・+mvmyと表される。よって、第mの単位移動行程における第mの補間周期あたりの円弧Ar中心G(xg、yg)から見た相対座標(xrm、yrm)は、(Nmxーxg、Nmyーyg)=((xs+mv1x+mv2x+mv3x+mv4x+・・・・・+mvmx)ーxg)、(ys+mv1y+mv2y+mv3y+mv4y+・・・・・+mvmy)ーyg)=((xsr+mv1x+mv2x+mv3x+mv4x+・・・・・+mvmx)、(ysr+mv1y+mv2y+mv3y+mv4y+・・・・・+mvmy))により計算される(前記円弧Arの中心位置G(xg、yg)から見たときのPSの座標(xsr、ysr)は、前述のように((xs−xg)、(ys−yg))と示される。)により計算される。
このように第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を求めた相対座標算出部71は、円弧半径算出部69から受信した前記円弧Arの半径r及び第mの補間情報と、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)と、を角度算出部73と速度算出部87とに並列的に送信する。
円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を相対座標算出部71から受信した角度算出部73は、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θを求める。図7は、図3の中心位置Gの座標(xg、yg)が原点(x、y)=(0,0)になるように座標軸をx軸とy軸とに平行移動させた状態を示しており、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θを説明する図である。図7を参照して、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θについて説明する。現在の単位移動行程を第mの単位移動行程とすると、第mの単位移動行程は、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動するものである。そして、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θとは、点Nmと中心G(図7では原点)とを線分101にて結び、線分101がx軸となす角度をいう。第mの単位移動行程における第mの補間周期あたりの円弧Ar中心G(xg、yg)から見た点Nmの相対座標(xrm、yrm)(相対座標算出部71から受信し取得済み)を用いれば、θm(第mの補間周期当たりの角度θということを示すためにmを付した。)=tanー1(yrm/xrm)にて求めることができる。
このようにして円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmを求めた角度算出部73は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmを互いに関連付けて各軸方向誤差量算出部75へ送信する。
一方、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を相対座標算出部71から受信した速度算出部87は、第mの補間情報に含まれる第mの補間周期あたりの移動量ベクトルMVmを用い、第mの補間周期あたりの速度Vm(第mの補間周期当たりの速度ということを示すためにmを付した。)を求める。第mの補間周期あたりの速度Vmとは、第mの単位移動行程における平均線速度であり、第mの単位移動行程は、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動するものであるが、前述のように、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)とは点N(mー1)を原点(0、0)にとったときの点Nmの座標を示すものであるので、第mの単位移動行程における移動量は移動量ベクトルMVの長さ((mvmx)+(mvmy)0.5によって表され、これが第mの補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)内での移動量であるので、第mの単位移動行程における平均線速度Vm=移動量ベクトルMVmの長さ/第mの補間周期=((mvmx)+(mvmy)0.5/補間周期(例えば、0.5m(ミリ)秒)によって得られる。
第mの補間周期あたりの速度Vmを求めた速度算出部87は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vmを互いに関連付けて加速度算出部89に送信する。
円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vmを速度算出部87から受信した加速度算出部89は、第mの補間周期あたりの速度Vm及び円弧Arの半径rとを用い、第mの単位移動行程の終点(第mの単位移動行程は、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動するものであるが、第mの単位移動行程の終点とは点Nmをいう。)における第mの補間周期あたりの加速度Am(第mの補間周期当たりの加速度ということを示すためにmを付した。)を求める。加速度Amは、円弧Arに沿って速度Vにて運動する際に受ける中心G方向への加速度をいい、具体的には、第mの単位移動行程における第mの補間周期あたりの速度はVmであるので、第mの単位移動行程における第mの補間周期あたりの加速度AmはAm=(Vm)/rにより求められる。
第mの補間周期あたりの加速度Amを算出した加速度算出部89は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vm、第mの補間周期あたりの加速度Amを互いに関連付けて各軸方向誤差量算出部75へ送信する。
角度算出部73からの円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmを受信し、かつ加速度算出部89からの円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vm、第mの補間周期あたりの加速度Amを受信した各軸方向誤差量算出部75は、第mの単位移動行程の終点(第mの単位移動行程は、移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動するものであるが、第mの単位移動行程の終点とは点Nmをいう。)におけるX軸方向への誤差量Exm(第mの補間周期当たりの誤差量ということを示すためにmを付した。)とY軸方向への誤差量Eym(第mの補間周期当たりの誤差量ということを示すためにmを付した。)と短軸201sに沿った方向の誤差量Esm(図8参照)とを求める。なお、X軸方向への誤差量Exmと、Y軸方向への誤差量Eymと、の両誤差量Exm及びEymは、後述するように、仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eをx軸方向とy軸方向との成分Exm(x軸方向成分)と成分Eym(y軸方向成分)とに分けたものである(即ち、E=((Ex)+(Ey)0.5である。)。また、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmは、後述するように、仮想楕円KDの短軸201sに沿った方向の誤差量Esmである。
図8は、仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向の誤差量Exm(x軸方向成分)と、仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向の誤差量Eym(y軸方向成分)と、仮想楕円KDの短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、を説明する図である。図8を参照して、長軸201に沿った方向のx軸方向の誤差量Exm(x軸方向成分)と、長軸201に沿った方向のy軸方向の誤差量Eym(y軸方向成分)と、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、について説明する。図8に示すように、半径rの円TR(図8中、点線にて示す。)に沿って速度Vにて足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)を運動させようとすると、実際には、足は楕円KDに沿って運動することが予想される。このとき足が実際に沿って運動すると予想される楕円を「仮想楕円」KDといい、足が運動すべき理想的な円TRを「基準円」TRという。従って、図8において、仮想楕円KDと基準円TRとのずれが、足(工具21の先端の位置のxy平面に関する位置を示す。)に関する誤差になる。そして、仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eをx軸方向とy軸方向との成分Ex(x軸方向成分。X軸方向への誤差量と言うこともある。)と成分Ey(y軸方向成分。Y軸方向への誤差量と言うこともある。)とに分ける(即ち、E=((Ex)+(Ey)0.5である。)。また、仮想楕円KDの短軸201sに沿った方向の誤差量を誤差量Esとする。
これらX軸方向への誤差量Exと、Y軸方向への誤差量Eyと、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、はそれぞれ図9に示す式(1)、式(2)及び式(2s)により算出するが、式(1)に存するAは第mの補間周期あたりの加速度Am(単位:mm/秒)であり(即ち、式(1)中では「Am」の「m」を省略し単に「A」と記載している。)、rは円弧Arの半径rである。また、式(1)に存する定数C0x、C1x、C2x、C3x、C4x及びC5xは、予め定められ各軸方向誤差量算出部75が記憶しているものであるが、これらを求めるには、半径rや加速度A(速度Vや半径rを変えることで変更できる)を実際に変えつつ、足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)の運動軌跡を観察測定し、それにより得られた仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向成分Exの値から決定(最小自乗法)される。同様に、式(2)に存するAは第mの補間周期あたりの加速度A(単位:mm/秒)であり(即ち、式(2)中では「Am」の「m」を省略し単に「A」と記載している。)、rは円弧Arの半径rである。式(2)に存する定数C0y、C1y、C2y、C3y、C4y及びC5yは、式(1)に存する定数C0x、C1x、C2x、C3x、C4x及びC5xと同様、予め定められ各軸方向誤差量算出部75が記憶しているものであるが、これらを求めるには、半径rや加速度A(速度Vや半径rを変えることで変更できる)を実際に変えつつ、足の運動軌跡を観察測定し、それにより得られた仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向成分Eyの値から決定(最小自乗法)される。同様に、式(2s)に存するAは第mの補間周期あたりの加速度A(単位:mm/秒)であり(即ち、式(2s)中では「Am」の「m」を省略し単に「A」と記載している。)、rは円弧Arの半径rである。式(2s)に存する定数C0s、C1s、C2s、C3s、C4s及びC5sは、式(1)に存する定数C0x、C1x、C2x、C3x、C4x及びC5xと同様、予め定められ各軸方向誤差量算出部75が記憶しているものであるが、これらを求めるには、半径rや加速度A(速度Vや半径rを変えることで変更できる)を実際に変えつつ、足の運動軌跡を観察測定し、それにより得られた仮想楕円KDの短軸201sに沿った方向の誤差Esの値から決定(最小自乗法)される。なお、図9に示す式(1)、式(2)及び式(2s)は、鈴木康彦著(ヤマザキマザック株式会社)、「モデルに基づいたNC工作機械の運動精度と加工精度の向上に関する研究」(京都大学、博士論文、学位記番号:論3868、授与年月日2005年5月23日)、第54頁の式(4−13)と同様の式であり、測定データにより得られた誤差量を、半径と円弧法線加速度から作られる2次曲面で近似したときの近似式である。
このような図9に示す式(1)、式(2)及び式(2s)を用い、角度算出部73からの円弧Arの半径rと第mの補間周期あたりの加速度Amとをこれら式(1)、式(2)及び式(2s)に代入することで、X軸方向への誤差量Exmと、Y軸方向への誤差量Eymと、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、を算出した各軸方向誤差量算出部75は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)と、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)と、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、を互いに関連付け、誤差量算出部77と長軸角度算出部91とに並列的に送信する。
円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmを各軸方向誤差量算出部75から受信した誤差量算出部77は、X軸方向への誤差量Exmの2乗値と、Y軸方向への誤差量Eymの2乗値と、を加えた値の平方根をとり、該平方根を誤差量Em(第mの補間周期当たりの誤差量ということを示すためにmを付した。)として算出する(Em=(Exm+Eym0.5)。
第mの補間周期の誤差量Emを算出した誤差量算出部77は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、長軸201方向誤差量Em及び短軸201s方向の誤差量Esmを互いに関連付け予測座標算出部79に送信する。
円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmを各軸方向誤差量算出部75から受信した長軸角度算出部91は、X軸方向への誤差量ExmとY軸方向への誤差量Eymとを用いて仮想楕円KDの長軸201の角度φm(第mの補間周期の角度ということを示すためにφにmを付した。)を求める。仮想楕円KDの長軸201の角度φmは、図8に示すように(図8中ではmを省略して角度φとして示している。)、x軸に対して長軸201がなす角(x軸から反時計回りの角であり、0度以上180度以下である。)であり、X軸方向への誤差量ExmとY軸方向への誤差量Eymとを用いて仮想楕円KDの長軸201の角度φmを求めるには、(Eym/Exm)の値を求め、その逆正接関数をとればよい(φm=tanー1(Eym/Exm))。
仮想楕円KDの長軸201の角度φmを求めた長軸角度算出部91は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、第mの仮想楕円KDの長軸201の角度φmを互いに関連付け予測座標算出部79に送信する。
円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、長軸201方向誤差量Em及び短軸201s方向の誤差量Esmを誤差量算出部77から受信すると共に、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、仮想楕円KDの長軸201の角度φmを長軸角度算出部91から受信した予測座標算出部79は、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)(第mの補間周期に関するものであることを示すため、a及びbにmを付している。)を求める。第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)とは、足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)が、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときに実際に位置していると予想される位置(足が実際に沿って運動すると予想される楕円KD上の点)を、円弧Arの中心Gから見たときの相対座標をいう。具体的には、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)とは、足が、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときの楕円KD上の点Wm(wx、wy)(第mの補間周期に関するものであることを示すため、Wにmを付している。)を円弧Ar中心Gから見たときの相対座標(従って、足が、第mの単位移動行程が終わったときに実際に位置していると予想される位置を、円弧Arの中心Gから見たときの相対座標である。)をいい、円弧Arの中心位置Gの座標(xg、yg)を(x、y)=(0,0)としたときの点Wm(wx、wy)の座標を(x、y)にて示したものをいう(中心位置Gの座標(xg、yg)が原点(x、y)=(0,0)になるように、座標軸をx軸とy軸とに平行移動させた際の点Wm(wx、wy)の座標であるので、am=wxーxg及びbm=wy−ygである。)。図10は、補間周期あたりの予測座標(a、b)を説明する図である。図10を参照して、補間周期あたりの予測座標(a、b)について説明する。足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)は、移動量ベクトルMV1(mv1x、mv1y)によりPSから円弧Ar上の点N1に移動する第1の単位移動行程、移動量ベクトルMV2(mv2x、mv2y)により点N1から円弧Ar上の点N2に移動する第2の単位移動行程、移動量ベクトルMV3(mv3x、mv3y)により点N2から円弧Ar上の点N3に移動する第3の単位移動行程、移動量ベクトルMV4(mv4x、mv4y)により点N3から円弧Ar上の点N4に移動する第4の単位移動行程、・・・・・移動量ベクトルMVm(mvmx、mvmy)により点N(mー1)から点Nmに移動する第mの単位移動行程というふうに円弧Ar(基準円TRの一部)上を本来移動すべきであるが、上述のように誤差により第1の単位移動行程終了時には点W1(a1、b1)に移動し(理想的には点N1)、第2の単位移動行程終了時には点W2(a2、b2)に移動し(理想的には点N2)、第3の単位移動行程終了時には点W3(a3、b3)に移動し(理想的には点N3)、第4の単位移動行程終了時には点W4(a4、b4)に移動し(理想的には点N4)、・・・・・・第mの単位移動行程終了時には点Wm(am、bm)に移動する(理想的には点Nm)。これら点W1(a1、b1)、点W2(a2、b2)、点W3(a3、b3)、点W4(a4、b4)、・・・・・点Wm(am、bm)は、いずれも前述のように楕円KD上の点として近似できるので、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)は、図11に示す式(3)を用いて算出できる(なお、式(3)においては、a、b、φ、E、Es及びθに、第mの補間周期を示すために付すべき「m」を省略している。)。式(3)中のφは上述の仮想楕円KDの長軸201の角度φmであり、式(3)中のrは上述の円弧Arの半径rであり、式(3)中のEは上述の長軸201方向誤差量Emであり、式(3)中のEsは上述の短軸201s方向誤差量Esmであり、式(3)中のθは上述の円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmである。なお、式(3)の数学的な意義は、長軸201が基準円TRよりもE長く、短軸201sが基準円TRよりもEs長い楕円を、φ(rad)分、座標回転させた楕円(仮想楕円KD)の楕円周上の点の座標を求める式であるので、上述の第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)(仮想楕円KDの楕円周上の点)を算出することができる。
この第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を算出した予測座標算出部79は、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を互いに関連付け補正座標算出部81に送信する。
第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を予測座標算出部79から受信した補正座標算出部81は、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβm(α及びβのいずれも第mの補間周期に関することを示すためmが付されている。)を求める。ここに補正座標αm及びβmはそれぞれx座標値に関する補正座標及びy座標値に関する補正座標であり、誤差分(足が、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときに足が実際に位置していると予想される楕円KD上の点Wmと、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときに足が理想的には本来位置すべき基準円TR(円弧Ar)上の点Nmと、の差分)を相殺するように算出される座標である。図12は、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを説明する図である(なお、説明及び理解を容易にするため、点Nm(xrm、yrm)付近を拡大して示している。)。図12を参照して、第mの単位移動行程に係る第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmについて説明する。第mの単位移動行程の終了時における誤差分は、理想的には足が本来位置すべき基準円TR(円弧Ar)上の点Nm(xrm、yrm)と、実際に足が位置していると予想される楕円KD上の点Wm(am、bm)と、の差分d1である。この点Wm(am、bm)が点Nm(xrm、yrm)に一致又は近づくようにするために、足が位置すべき目標位置として点Nm(xrm、yrm)に差分d1を加えた点Sm(αm、βm)を設定する。具体的には、αm=xrm+(xrmーam)=2×xrmーamであり、βm=yrm+(yrmーbm)=2×yrmーbmである(なお、(xrmーam)と(yrmーbm)とが差分d1のx軸方向の成分とy軸方向の成分である。)。
第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを求めた補正座標算出部81は、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを互いに関連付け補正後移動ベクトル算出部83に送信する。
第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを補正座標算出部81から受信した補正後移動ベクトル算出部83は、補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrm(第mの補間周期に関することを示すため、MVrの後にmを付している。)を算出する。補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmは、図13にMVrmとして示したように足(工具21の先端から基準面たるxy平面に下ろした垂線の足)が本来位置すべき基準円TR(円弧Ar)に沿って移動するよう、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときに足が実際に位置していると予想される楕円KD上の点Wmと、第mの単位移動行程(第mの補間周期の間に行われる第mの単位移動行程)が終わったときに足が理想的には本来位置すべき基準円TR(円弧Ar)上の点Nmと、の差分d1を相殺するよう定められる(ベクトル)指示値である。補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmの算出は、第mの単位移動行程に係る第mの補間周期における補正座標αm及びβmから、第mの単位移動行程に係る第mの補間周期の直前(1つ前)の第(m−1)の補間周期に係る第(mー1)の単位移動行程における補正座標α(m−1)及びβ(m−1)を差し引くこと(なお、第(mー1)の単位移動行程における補正座標α(m−1)及びβ(m−1)は補正後移動ベクトル算出部83が記憶している。)で得られる。具体的には、第mの単位移動行程における補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmは((αmーα(m−1))、(βmーβ(m−1)))として算出される。
補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを求めた補正後移動ベクトル算出部83は、求めた補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを出力部67へ送信する。
補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを補正後移動ベクトル算出部83から受信した出力部67は、第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを制御指示部57に送信し、制御指示部57は第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmに従ってz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に信号を発する(その第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmに従って制御指示部57からz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に発せられた信号に基づき、これらz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43それぞれは、工具21をz軸方向に移動させるよう加工部23を動作させ、Yテーブル33を動作させ、そしてXテーブル35を動作させる。これによって工具21の先端が、被加工物31に接触して所定の加工が施される。)。
上記したように、補間情報作成部63から補間データ判断部65が、第1の補間情報、第2の補間情報、第3の補間情報、第4の補間情報、・・・・、第nの補間情報のそれぞれの補間情報を受信するたびに、各補間情報毎に上述の動作が繰り返される(上述のmが1からnまで繰り返される。)。そして、補間情報作成部63が、第nの補間情報を補間データ判断部65に送信し終えたと判断した場合は、補間情報作成部63がデータ記憶部61に次のデータ組を送信するよう命令し、これに応じ、データ記憶部61は、次のデータ組を起動信号と関連付けて補間情報作成部63へ送信する(データ記憶部61が記憶している未処理のデータ組が無くなれば、作業を終了する。)。
次いで、本工作装置11のうち主として制御部51の動作について説明する。
図14は、主として制御部51のデータ記憶部61の動作を説明するフローチャート図である。図14を参照して、主として制御部51のデータ記憶部61の動作について説明する。
データ記憶部61は、データ入力部53からデータ組を受信したか否か判断し(s101)、受信したと判断した場合(YES)には、受信したデータ組を記憶し(s103)、さらに該受信したデータ組の中から加工する順番が最も早いデータ組を特定し(s105)、s105にて特定したデータ組と起動信号とを関連付けて補間情報作成部63へ送信する(s107)。s107の後、データ記憶部61は、s107にて送信したデータ組に係る記憶を自ら(データ記憶部61)の記憶から削除する(s109)。s101にてデータ記憶部61が、データ入力部53からデータ組を受信したと判断しない場合(NO)には、再びs101へ戻る。なお、前述のように、s101よりも前に、図示しない運転開始スイッチが入れられるが、該図示しない運転開始スイッチが入れられると、データ入力部53はメモリー59にアクセスし、メモリー59が記憶しているデータ組(通常、複数)を読みだし取得すると共に、該読みだし取得したデータ組をデータ記憶部61に送信する。
s109の後、データ記憶部61は、自ら(データ記憶部61)が記憶しているデータ組が存在しているか否か判断し(s111)、データ組が存在していると判断しない場合(NO)には作業を終了し、データ組が存在していると判断する場合(YES)には、補間情報作成部63の要求があるか否か判断し(s113)、要求があると判断しない場合(NO)には再びs113へ戻り、要求があると判断する場合(YES)には再びs105へ戻り、上述の動作を継続する。
図15は、主として制御部51の補間情報作成部63の動作を説明するフローチャート図である。図15を参照して、主として制御部51の補間情報作成部63の動作について説明する。
補間情報作成部63は、s107にてデータ記憶部61から送信されるデータ組と起動信号とが関連付けられた信号を受信したか否か判断し(s121)、該関連付けられた信号を受信したと判断しない場合(NO)には再びs121へ戻り、該関連付けられた信号を受信したと判断した場合(YES)には、受信したデータ組に含まれるPS、PE及びベクトルGVの3つから円弧Arを示す円弧式を作成し記憶する(s123)。
s123の後、補間情報作成部63は、「第mの単位移動行程」を表す変数mを1とし(m=1)(s125)、PS、PE、円弧式(s123にて作成)から加減速加速度に応じた各補間周期あたりの移動量ベクトルMVmを作成する(s127)。s127の後、補間情報作成部63は、s127にて作成した移動量ベクトルMVmを含む補間情報を補間データ判断部65へ送信する(s129)。s129の後、m=nか否かを判断し(s131)、m=nと判断した場合(YES)には、データ記憶部61に次のデータ組を送信するよう要求信号を発し(s133)、その後s121へ再び戻る。s131にてm=nと判断しない場合(NO)には、mに1を加え(s135)、その後s127へ再び戻り、上述した動作を続行する。なお、s131における「m=n」とは、その直前のs129にて、点N(nー1)からPEに移動する第nの単位移動行程に係る移動量ベクトルMVn(mvnx、mvny)を含む補間情報を補間データ判断部65へ送信し終えたことを意味しているので、s121にて受信したデータ組に関して動作を終えたことを意味している。また、s133の要求信号は、前述したs113における補間情報作成部63の要求に該当する。
図16は、主として制御部51の補間データ判断部65、円弧半径算出部69、開始点算出部85の動作を説明するフローチャート図である。図16を参照して、主として制御部51の補間データ判断部65、円弧半径算出部69、開始点算出部85の動作について説明する。なお、上記したs129にて補間情報作成部63から送信される補間情報それぞれに対し、以下説明する動作が行われる。
補間データ判断部65は、s129にて補間情報作成部63から送信される補間情報を受信したか否か判断し(s141)、補間情報を受信したと判断しない場合(NO)には再びs141へ戻り、補間情報を受信したと判断した場合(YES)には、補間情報に含まれる補間指示が円弧補間であるか否か判断し(s143)、円弧補間であると判断した場合(YES)には、受信した補間情報を円弧半径算出部69と開始点算出部85とに並列的に送信する(s145)。s143にて円弧補間であると判断しない場合(NO。即ち、直線補間である場合)には、受信した補間情報に含まれる移動量ベクトルMVmを出力部67に送信する(s147)。なお、前述のように、s147にて補間データ判断部65から送信された移動量ベクトルMVmを受信した出力部67は、移動量ベクトルMVmを制御指示部57に送信し、制御指示部57は移動量ベクトルMVmに従ってz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に信号を発する(その移動量ベクトルMVmに従って制御指示部57からz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に発せられた信号に基づき、これらz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43それぞれは、工具21をz軸方向に移動させるよう加工部23を動作させ、Yテーブル33を動作させ、そしてXテーブル35を動作させる。これによって位置工具21の先端が、被加工物31に接触して所定の加工が施される。)。
s145にて補間データ判断部65から送信された補間情報を受信した円弧半径算出部69は、補間情報に含まれるPSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGV((xg−xs)、(yg−ys))を用い、該円弧Arの半径r(即ち、該ベクトルGVの長さ)を求め(s147)、該求めた該円弧Arの半径rと補間情報とを関連付けて相対座標算出部71へ送信する(s149)。
s145にて補間データ判断部65から送信された補間情報を受信した開始点算出部85は、補間情報に含まれるPSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGVを用い、該円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)(相対座標)を求め(s151)、該求めた該円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)(相対座標)と第mの補間情報とを関連付けて相対座標算出部71へ送信する(s153)。
s147、s149及びs153いずれの後も、再びs141へ戻る。
図17は、主として制御部51の相対座標算出部71、角度算出部73、速度算出部87、加速度算出部89、各軸方向誤差量算出部75、誤差量算出部77及び長軸角度算出部91の動作を説明するフローチャート図である。図17を参照して、主として制御部51の相対座標算出部71、角度算出部73、速度算出部87、加速度算出部89、各軸方向誤差量算出部75、誤差量算出部77及び長軸角度算出部91の動作について説明する。
相対座標算出部71は、s149にて円弧半径算出部69から送信された前記円弧Arの半径rと第mの補間情報とが関連付けられた信号と、s153にて開始点算出部85から送信された前記円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)と第mの補間情報とが関連付けられた信号と、の両信号を受信したか否か判断し(s161)、両信号を受信したと判断しない場合(NO)には再びs161へ戻り、両信号を受信したと判断した場合(YES)には、相対座標算出部71は、第mの補間情報に含まれる第mの補間周期あたりの移動量ベクトルMVmを用い、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を求める(s163)。s163にて第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を求めた相対座標算出部71は、円弧半径算出部69から受信した前記円弧Arの半径r及び第mの補間情報と、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)と、を角度算出部73と速度算出部87とに並列的に送信する(s165)。
s165にて相対座標算出部71から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を受信した角度算出部73は、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θを求め(s167)、そして角度算出部73は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmを互いに関連付けて各軸方向誤差量算出部75へ送信する(s169)。
s165にて相対座標算出部71から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)を受信した速度算出部87は、第mの補間情報に含まれる第mの補間周期あたりの移動量ベクトルMVmを用い、第mの補間周期あたりの速度Vmを求め(s171)、次いで、速度算出部87は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vmを互いに関連付けて加速度算出部89に送信する(s173)。
s173にて速度算出部87から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vmを受信した加速度算出部89は、第mの補間周期あたりの速度Vm及び円弧Arの半径rとを用い、第mの単位移動行程の終点(点Nm)における第mの補間周期あたりの加速度Amを求め(s175)、そして加速度算出部89は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vm、第mの補間周期あたりの加速度Amを互いに関連付けて各軸方向誤差量算出部75へ送信する(s177)。
s169にて角度算出部73から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θmを受信し、かつs177にて加速度算出部89から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、第mの補間周期あたりの速度Vm、第mの補間周期あたりの加速度Amを受信した各軸方向誤差量算出部75は、図9に示す式(1)、式(2)及び式(2s)を用い、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)と、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)と、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmと、を求める(s181)。s181にてX軸方向への誤差量ExmとY軸方向への誤差量Eymと短軸201sに沿った方向の誤差量Esmとを求めた各軸方向誤差量算出部75は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmを互いに関連付け、誤差量算出部77と長軸角度算出部91とに並列的に送信する(s183)。
s183にて各軸方向誤差量算出部75から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmを各軸方向誤差量算出部75から受信した誤差量算出部77は、X軸方向への誤差量Exmの2乗値と、Y軸方向への誤差量Eymの2乗値と、を加えた値の平方根をとり、該平方根を長軸201方向誤差量Emとして算出する(Em=(Exm+Eym0.5)(s191)。
s191にて第mの補間周期の誤差量Emを算出した誤差量算出部77は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、長軸201方向誤差量Em、短軸201s方向の誤差量Esmを互いに関連付け予測座標算出部79に送信する(s193)。
s183にて各軸方向誤差量算出部75から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、X軸方向への誤差量Exm(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのx軸方向への成分)、Y軸方向への誤差量Eym(仮想楕円KDの長軸201に沿った方向の誤差Eのy軸方向への成分)、短軸201sに沿った方向の誤差量Esmを各軸方向誤差量算出部75から受信した長軸角度算出部91は、X軸方向への誤差量ExmとY軸方向への誤差量Eymとを用いて仮想楕円KDの長軸201の角度φmを求める(s195)。
s195にて仮想楕円KDの長軸201の角度φmを求めた長軸角度算出部91は、円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、第mの仮想楕円KDの長軸201の角度φmを互いに関連付け予測座標算出部79に送信する(s197)。
図18は、主として制御部51のs201以降の予測座標算出部79、補正座標算出部81、補正後移動ベクトル算出部83、出力部67の動作を説明するフローチャート図である。図18を参照して、主として制御部51のs201以降の予測座標算出部79、補正座標算出部81、補正後移動ベクトル算出部83、出力部67の動作について説明する。
s193にて誤差量算出部77から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、長軸201方向誤差量Em、短軸201s方向誤差量Esmを受信すると共に、s197にて長軸角度算出部91から送信された円弧Arの半径r、第mの補間情報、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの加速度Am、仮想楕円KDの長軸201の角度φmを受信した予測座標算出部79は、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を求める(s201)。
s201にて第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を算出した予測座標算出部79は、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を互いに関連付け補正座標算出部81に送信する(s203)。
s203にて予測座標算出部79から送信された第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)を受信した補正座標算出部81は、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを求める(s211)。
s211にて第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを求めた補正座標算出部81は、第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを互いに関連付け補正後移動ベクトル算出部83に送信する(s213)。
s213にて補正座標算出部81から送信された第mの補間周期あたりの円弧Ar中心Gから見た相対座標(xrm、yrm)、円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θm、第mの補間周期あたりの予測座標(am、bm)、第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを受信した補正後移動ベクトル算出部83は、補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを算出する(s221)。
s221にて補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを求めた補正後移動ベクトル算出部83は、求めた補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを出力部67へ送信する(s223)。
s223にて補正後移動ベクトル算出部83から送信された補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを受信した出力部67は、第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを制御指示部57に送信する(s231)。なお、s231にて出力部67から送信された移動ベクトルMVrmを受信した制御指示部57は、第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmに従ってz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に信号を発する(その第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmに従って制御指示部57からz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43に発せられた信号に基づき、これらz軸移動部41、Y軸移動部45及びX軸移動部43それぞれは、工具21をz軸方向に移動させるよう加工部23を動作させ、Yテーブル33を動作させ、そしてXテーブル35を動作させる。これによって位置工具21の先端が、被加工物31に接触して所定の加工が施される。)。
s231の後、s141へ戻る。
以上説明したように、本工作装置11が有する制御部51の制御管理部55(制御管理部55が、本発明にいう本装置を構成する。)は、被加工物31に当接することで被加工物31を加工する工具21の先端から、平面である基準面たるxy平面(x軸とy軸とが属する平面)に下ろした垂線の足が、基準面(xy平面)に存する円弧状の軌跡である設定軌跡たる円弧Arに沿った複数の移動行程である単位移動行程(ここでは第1の単位移動行程から第n個の単位移動行程までのn個の単位移動行程が存する。)によって加工中に移動するよう工具21を被加工物31に対して相対的に移動させる際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程(ここでは全ての単位移動行程)の終了時に該足が基準面(xy平面)において実際に位置すると予測される位置である予測位置(ここでは予測座標Wm(am、bm))を求める位置予測装置であって、円弧Arの半径rを得られる半径rに関する情報を少なくとも含む設定軌跡(円弧Ar)に関する情報である設定軌跡情報(ここではPS、PE、補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度を含むデータ組が該当する。)を受け付ける設定軌跡情報受付手段たるデータ記憶部61と、該いずれかの単位移動行程における円弧Arの中心G方向への加速度Amを受け付ける加速度受付手段たる各軸方向誤差量算出部75と、該いずれかの単位移動行程における設定軌跡(円弧Ar)に従った前記足の移動量、方向及び目標点を定めることができる単位移動情報(移動量ベクトルMVを含む補間情報)を受け付ける単位移動情報受付手段たる補間データ判断部65と、基準面(xy平面)に存し該足が周上に存すると予想される楕円である仮想楕円KDを、設定軌跡情報(PS、PE、補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度を含むデータ組)から得られる円弧Arの半径rと、加速度受付手段(各軸方向誤差量算出部75)が受け付けた加速度と、を用いて特定し、該いずれかの単位移動行程における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置(Wm(am、bm))を単位移動情報(移動量ベクトルMVを含む補間情報)に従って求める予測位置算出手段(ここでは予測座標算出部79と各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77と長軸角度算出部91とを含んでなる。)と、を備えてなる、位置予測装置である。
そして、制御部51の制御管理部55においては、予測位置算出手段(ここでは予測座標算出部79と各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77と長軸角度算出部91とを含んでなる。)が、仮想楕円KDの長軸201長さ及び短軸201s長さに関する情報である楕円長さ情報(ここでは長軸201方向誤差量Em、短軸201s方向誤差量Esm)を、加速度受付手段(各軸方向誤差量算出部75)により受け付けられた加速度Amに基づき算出する楕円長さ情報算出手段(各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77とを含んで構成される。)と、仮想楕円KDの向きに関する情報である楕円方向情報(ここでは仮想楕円KDの長軸201の角度φm)を、加速度受付手段(各軸方向誤差量算出部75)により受け付けられた加速度Amに基づき算出する楕円方向情報算出手段(長軸角度算出部91)と、をさらに備えてなり、そして楕円長さ情報(長軸201方向誤差量Em、短軸201s方向誤差量Esm)及び楕円方向情報(長軸201の角度φm)を用いて仮想楕円KDを特定(式(3))するものである。
楕円長さ情報算出手段(各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77とを含んで構成される。)が、設定軌跡(円弧Arが円周の一部を構成する基準円TR)と仮想楕円KDとの両中心が存する原点を通過する直線(図8中、仮想楕円KDの長軸201を含む直線)に沿った設定軌跡(円弧Arが円周の一部を構成する基準円TR)と仮想楕円KDとのずれEの、原点にて互いに交わる所定の2軸(x軸、y軸)それぞれに関する成分に関する情報である各軸歪み量情報Ex、Eyを、設定軌跡情報(PS、PE、補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度を含むデータ組)から得られる半径rと加速度受付手段(各軸方向誤差量算出部75)により受け付けられた加速度Amとを用いてそれぞれ算出する各軸歪み量情報算出手段たる各軸方向誤差量算出部75と、各軸歪み量情報Ex、Eyを用い楕円長さ情報(長軸201方向誤差量Emと短軸201s方向誤差量Esmとのうち長軸201方向誤差量Em)を算出する誤差量算出手段たる誤差量算出部77と、を有してなるものである(なお、楕円長さ情報算出手段(各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77とを含んで構成される。)が、仮想楕円KDの長軸201長さ及び短軸201s長さに関する情報である楕円長さ情報(ここでは長軸201方向誤差量Em、短軸201s方向誤差量Esm)を算出するには、式(1)、式(2)及び式(2s)からExm、Eym(Exm及びEymからEmが算出される。)及びEsmを求める。なお、Esmは、設定軌跡(円弧Arが円周の一部を構成する基準円TR)と仮想楕円KDとの両中心が存する原点を通過する直線(図8中、仮想楕円KDの短軸201sを含む直線)に沿った設定軌跡(円弧Arが円周の一部を構成する基準円TR)と仮想楕円KDとのずれである。)。
楕円方向情報算出手段(長軸角度算出部91)が、各軸歪み量情報Ex、Eyに含まれる前記所定の2軸(x軸、y軸)それぞれに関する成分Ex、Eyに関する情報を用い、楕円方向情報(長軸201の角度φm)を算出するものである。
さらに、制御部51の制御管理部55においては、設定軌跡情報(PS、PE、補間指示、補間指示が円弧補間を示している場合にPSから該円弧の中心位置に向かうベクトルGV、指令送り速度を含むデータ組)から得られる半径rと、単位移動情報(移動量ベクトルMVを含む補間情報)から得られる前記足の移動速度Vmと、とを用い、前記いずれかの単位移動行程における円弧Arの中心G方向への加速度Amを算出する加速度算出手段(ここでは速度算出部87と加速度算出部89とを含んで構成される。)をさらに備え、加速度受付手段(各軸方向誤差量算出部75)が、加速度算出手段(速度算出部87と加速度算出部89とを含んで構成される。)が算出した加速度Amを受け付けるものである。
制御部51の制御管理部55においては、前記いずれかの単位移動行程の終了時における該足の目標位置が、設定軌跡(円弧Ar)の前記円弧Arが一部をなす円である基準円TRの中心からいずれの方向に存するか(円弧Ar中心Gから見た補間周期当たりの座標の角度θm)を単位移動情報(移動量ベクトルMVを含む補間情報)に従って算出する目標位置方向算出手段たる角度算出部73を、さらに備え、予測位置算出手段(ここではここでは予測座標算出部79と各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77と長軸角度算出部91とを含んでなる。)が、目標位置方向算出手段(角度算出部73)が算出した該いずれの方向(角度θm)に従って前記足が仮想楕円KDの周上のいずれの位置に存するかを特定し(式(3)において、角度θmに該当する仮想楕円KDの周上の点を特定している。)予測位置(Wm(am、bm))を求めるものである。
制御部51の制御管理部55においては、予測位置算出手段(ここではここでは予測座標算出部79と各軸方向誤差量算出部75と誤差量算出部77と長軸角度算出部91とを含んでなる。)により予測される前記いずれかの単位移動行程の終了時における前記足の予測位置(Wm(am、bm))と、前記いずれかの単位移動行程の終了時における設定軌跡(円弧Ar)上の前記足が存すべき位置である理想位置Nmと、の差d1に基づき、前記いずれかの単位移動行程において工具21を被加工物31に対して相対的に移動させる目標量(補正座標αm及びβmに基づき算出される補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrm)を調節して移動命令信号を出力する信号送信手段(補正座標算出部81と補正後移動ベクトル算出部83と出力部67とを含んで構成される。)を、さらに備えるものである。
本発明にいう本装置を構成する制御管理部55は、所定のプログラムをコンピュータに実行させることで実現させており、さらに、かかるプログラムはコンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記録することができる。
本工作装置の基本構成を示す概念図である。 制御部のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。 PS、PE、PSから円弧Arの中心位置Gに向かうベクトルGVを例示したxy平面(基準面)を示す図である。 制御管理部の詳細を示す機能ブロック図である。 移動量ベクトルMVを説明する図である。 図3に示したPSを例にとって、円弧Arの中心位置Gから見たときのPSの座標(xsr、ysr)を示した図である。 円弧Ar中心Gから見た第mの補間周期当たりの座標の角度θを説明する図である。 仮想楕円KDの長軸に沿った方向の誤差Eのx軸方向の誤差量Exm(x軸方向成分)と、仮想楕円KDの長軸に沿った方向の誤差Eのy軸方向の誤差量Eym(y軸方向成分)と、仮想楕円KDの短軸に沿った方向の誤差量Esmと、を説明する図である。 仮想楕円KDの長軸に沿った方向の誤差Eのx軸方向の誤差量Exm(x軸方向成分)と、仮想楕円KDの長軸に沿った方向の誤差Eのy軸方向の誤差量Eym(y軸方向成分)と、仮想楕円KDの短軸に沿った方向の誤差量Esmと、を算出する式(1)、式(2)及び式(2s)を示す図である。 補間周期あたりの予測座標(a、b)を説明する図である。 仮想楕円KDを示す式(3)を示す図である。 第mの補間周期あたりの補正座標αm及びβmを説明する図である。 補正後の第mの補間周期あたりの移動ベクトルMVrmを説明する図である。 主として制御部のデータ記憶部の動作を説明するフローチャート図である。 主として制御部の補間情報作成部の動作を説明するフローチャート図である。 主として制御部の補間データ判断部、円弧半径算出部、開始点算出部の動作を説明するフローチャート図である。 主として制御部の相対座標算出部、角度算出部、速度算出部、加速度算出部、各軸方向誤差量算出部、誤差量算出部及び長軸角度算出部の動作を説明するフローチャート図である。 主として制御部の予測座標算出部、補正座標算出部、補正後移動ベクトル算出部、出力部の動作を説明するフローチャート図である。
符号の説明
11 本工作装置
21 工具
23 加工部
31 被加工物
33 Yテーブル
35 Xテーブル
41 z軸移動部
43 X軸移動部
45 Y軸移動部
51 制御部
51a CPU
51b RAM
51c ROM
51d インターフェイス
53 データ入力部
55 制御管理部
57 制御指示部
59 メモリー
61 データ記憶部
63 補間情報作成部
65 補間データ判断部
67 出力部
69 円弧半径算出部
71 相対座標算出部
73 角度算出部
75 各軸方向誤差量算出部
77 誤差量算出部
79 予測座標算出部
81 補正座標算出部
83 補正後移動ベクトル算出部
85 開始点算出部
87 速度算出部
89 加速度算出部
91 長軸角度算出部
101 線分
201 長軸

Claims (9)

  1. 被加工物に当接することで被加工物を加工する工具の先端から、平面である基準面に下ろした垂線の足が、基準面に存する円弧状の軌跡である設定軌跡に沿った複数の移動行程である単位移動行程によって加工中に移動するよう工具を被加工物に対して相対的に移動させる際、複数の単位移動行程のうちのいずれかの単位移動行程の終了時に該足が基準面において実際に位置すると予測される位置である予測位置を求める位置予測装置であって、
    円弧の半径を得られる半径に関する情報を少なくとも含む設定軌跡に関する情報である設定軌跡情報を受け付ける設定軌跡情報受付手段と、
    該いずれかの単位移動行程における円弧の中心方向への加速度を受け付ける加速度受付手段と、
    該いずれかの単位移動行程における設定軌跡に従った前記足の移動量、方向及び目標点を定めることができる単位移動情報を受け付ける単位移動情報受付手段と、
    基準面に存し該足が周上に存すると予想される楕円である仮想楕円を、設定軌跡情報から得られる円弧の半径と、加速度受付手段が受け付けた加速度と、を用いて特定し、該いずれかの単位移動行程における該足が該いずれかの単位移動行程の終了時に位置すると予測される予測位置を単位移動情報に従って求める予測位置算出手段と、
    を備えてなる、位置予測装置。
  2. 予測位置算出手段が、
    仮想楕円の長軸長さ及び短軸長さに関する情報である楕円長さ情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する楕円長さ情報算出手段と、
    仮想楕円の向きに関する情報である楕円方向情報を、加速度受付手段により受け付けられた加速度に基づき算出する楕円方向情報算出手段と、をさらに備えてなり、そして
    楕円長さ情報及び楕円方向情報を用いて仮想楕円を特定するものである、請求項1に記載の位置予測装置。
  3. 楕円長さ情報算出手段が、
    設定軌跡と仮想楕円との両中心が存する原点を通過する直線に沿った設定軌跡と仮想楕円とのずれの、原点にて互いに交わる所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報である各軸歪み量情報を、設定軌跡情報から得られる半径と加速度受付手段により受け付けられた加速度とを用いてそれぞれ算出する各軸歪み量情報算出手段と、
    各軸歪み量情報を用い楕円長さ情報を算出する誤差量算出手段と、
    を有してなる、請求項2に記載の位置予測装置。
  4. 楕円方向情報算出手段が、各軸歪み量情報に含まれる前記所定の2軸それぞれに関する成分に関する情報を用い、楕円方向情報を算出するものである、請求項3に記載の位置予測装置。
  5. 設定軌跡情報から得られる半径と、単位移動情報から得られる前記足の移動速度と、とを用い、前記いずれかの単位移動行程における円弧の中心方向への加速度を算出する加速度算出手段をさらに備え、
    加速度受付手段が、加速度算出手段が算出した加速度を受け付けるものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の位置予測装置。
  6. 前記いずれかの単位移動行程の終了時における該足の目標位置が、設定軌跡の前記円弧が一部をなす円である基準円の中心からいずれの方向に存するかを単位移動情報に従って算出する目標位置方向算出手段を、さらに備え、
    予測位置算出手段が、目標位置方向算出手段が算出した該いずれの方向に従って前記足が仮想楕円の周上のいずれの位置に存するかを特定し予測位置を求めるものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載の位置予測装置。
  7. 予測位置算出手段により予測される前記いずれかの単位移動行程の終了時における前記足の予測位置と、前記いずれかの単位移動行程の終了時における設定軌跡上の前記足が存すべき位置である理想位置と、の差に基づき、前記いずれかの単位移動行程において工具を被加工物に対して相対的に移動させる目標量を調節して移動命令信号を出力する信号送信手段を、さらに備えるものである、請求項1乃至6のいずれか1に記載の位置予測装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の位置予測装置をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の位置予測装置をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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