JP2007334175A - 廃棄トナー回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回収容器内面に廃棄トナーがこびりつき、堆積するのを防止して、廃棄トナーを溢れさせることなく、より多く収容することが可能な廃棄トナー回収装置を提供する。
【解決手段】廃棄トナー回収装置1は、廃棄トナー回収容器2、及び蓋3を備える。廃棄トナー回収容器2は、軸部11の軸線を中心として回転することによりトナーを攪拌する攪拌部材10を備える。攪拌部材10は、トナーを平坦化させるパドル部12と、このパドル部12に設けられ、攪拌部材10が回転するたびに廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触するばね部材14とを備える。これにより、トナー取り入れ口4が廃棄トナー回収容器2の側壁2a近傍に備えられている場合、その内面2bにこびりついた廃棄トナーを、ばね部材14によって掻き取ることができる。したがって、トナー取り入れ口4近傍で廃棄トナーが堆積するという不具合を確実に防止することが可能である。
【選択図】図3
【解決手段】廃棄トナー回収装置1は、廃棄トナー回収容器2、及び蓋3を備える。廃棄トナー回収容器2は、軸部11の軸線を中心として回転することによりトナーを攪拌する攪拌部材10を備える。攪拌部材10は、トナーを平坦化させるパドル部12と、このパドル部12に設けられ、攪拌部材10が回転するたびに廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触するばね部材14とを備える。これにより、トナー取り入れ口4が廃棄トナー回収容器2の側壁2a近傍に備えられている場合、その内面2bにこびりついた廃棄トナーを、ばね部材14によって掻き取ることができる。したがって、トナー取り入れ口4近傍で廃棄トナーが堆積するという不具合を確実に防止することが可能である。
【選択図】図3
Description
本発明は、像担持体表面に残留するトナーを回収する廃棄トナー回収装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体である感光体ドラムと転写部材である転写ローラとを接触、或いは近接させて転写領域を形成し、この箇所に用紙を挿通して、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写方法が広く用いられている。このような転写方法では、トナー像を用紙に転写させた後に、微量のトナーが用紙に転写されずに感光体ドラム表面に残留してしまうことがある。この感光体ドラム表面の残留トナーは、次の新たな画像形成の障害となるので、クリーニング装置によるクリーニングが必要となる。
また、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、その後中間転写体表面に転写されたトナー像を用紙に二次転写する画像形成装置においては、中間転写体表面にも、微量のトナーが用紙に転写されずに残留してしまうことがある。この中間転写体表面の残留トナーも、クリーニング装置によるクリーニングが必要となる。
クリーニング装置に回収された廃棄トナーは、スクリュー等の搬送部材により管の中を搬送され、廃棄トナー回収装置によって回収される。廃棄トナー回収装置は、トナー取り入れ口から廃棄トナーを取り入れ、収容する廃棄トナー回収容器と、この回収容器内部に設けられた攪拌部材とを備えている。このように、廃棄トナー回収容器と攪拌部材とを備えた廃棄トナー回収装置の例を、特許文献1、及び2に見ることができる。
廃棄トナーは、通常上方から、下方に備えられた廃棄トナー回収装置に送り込まれる。そして、廃棄トナー回収容器に収容される際、廃棄トナーは安息角が大きいので、比較的高さが高い円錐形状をなしながら積み上げられていくこととなる。これにより、廃棄トナーは、トナー取り入れ口の下方、及びその近傍に堆積し易くなる。このようなトナー取り入れ口近傍の廃棄トナーの堆積が進行すると、廃棄トナー回収容器内のトナー取り入れ口よりさらに奥側に空きスペースが残っていたとしても、すぐにトナー取り入れ口の箇所で廃棄トナーが詰まってしまうといった不具合が発生する。したがって、廃棄トナー回収装置の交換率が悪化し、ランニングコストが非常に高価になる恐れがあるとともに、トナー取り入れ口から廃棄トナーが溢れてしまうといった問題が発生する可能性も考えられる。
特許文献1、及び2に記載された廃棄トナー回収装置(回収トナー収納装置、現像剤回収装置)には、回収容器内部のトナーを搬送、攪拌する攪拌部材(トナー移送部材、現像剤搬送スクリュー部材)が設けられ、トナー取り入れ口の近傍に廃棄トナーが堆積しないようにしている。
特開平10−20730号公報(第3頁、図1)
特開平11−3015号公報(第5−6頁、図9)
特許文献1、及び2に記載された廃棄トナー回収装置(回収トナー収納装置、現像剤回収装置)は、攪拌部材(トナー移送部材、現像剤搬送スクリュー部材)が設けられていることにより、トナー取り入れ口の近傍に廃棄トナーが堆積しないようにすることができることに加えて、回収容器内の廃棄トナーを平坦化することが可能であり、回収容器内により多くのトナーを収容することができる。しかしながら、トナー取り入れ口が廃棄トナー回収容器の側壁近傍に備えられている場合、その内面に廃棄トナーがこびりつくことがあり、このこびりついた廃棄トナーは、特許文献1、及び2に記載された攪拌部材では除去することができない。したがって、トナー取り入れ口の配置によっては、廃棄トナーが堆積するという不具合を回避することができなくなり、廃棄トナー回収容器が満杯になるまで廃棄トナーを回収できなかったり、トナー取り入れ口から廃棄トナーが溢れてしまったりする可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、廃棄トナー回収容器の内面に廃棄トナーがこびりつき、堆積するのを確実に防止して、回収容器から廃棄トナーを溢れさせてしまうことなく、より多くのトナーを収容することが可能な高性能な廃棄トナー回収装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、トナー取り入れ口から廃棄トナーを取り入れ、収容する廃棄トナー回収容器と、この回収容器内部に設けられた攪拌部材とを備えた廃棄トナー回収装置において、前記攪拌部材は、軸部の軸線を中心として回転するものであるとともに、トナーを攪拌し平坦化させるパドル部と、このパドル部に設けられ、攪拌部材が回転するたびに前記廃棄トナー回収容器の内面に接触するばね部材とを備えることとした。
また、上記構成の廃棄トナー回収装置において、前記パドル部は、前記攪拌部材の軸部から半径方向外側に向かって延びる形で設けられるとともに、攪拌部材の軸線方向と略平行に延びる攪拌部を備え、この攪拌部に前記ばね部材が設けられることとした。
また、上記構成の廃棄トナー回収装置において、前記ばね部材は、たる形コイルばねであるとともに、その軸線を、前記攪拌部材の軸線と略平行にして、前記パドル部の前記攪拌部に設けられることとした。
また、上記構成の廃棄トナー回収装置において、前記攪拌部材が回転するたびに、前記ばね部材に接触し、弾性変形を繰り返すフィルム部材を備えることとした。
また、上記構成の廃棄トナー回収装置において、前記攪拌部材が、前記廃棄トナー回収容器の側壁近傍に設けられるとともに、前記フィルム部材が、攪拌部材を挟んで廃棄トナー回収容器の前記側壁の反対側に備えられることとした。
本発明の構成によれば、トナー取り入れ口から廃棄トナーを取り入れ、収容する廃棄トナー回収容器と、この回収容器内部に設けられた攪拌部材とを備えた廃棄トナー回収装置において、攪拌部材は、軸部の軸線を中心として回転するものであるとともに、トナーを攪拌し平坦化させるパドル部と、このパドル部に設けられ、攪拌部材が回転するたびに廃棄トナー回収容器の内面に接触するばね部材とを備えることとしたので、トナー取り入れ口が廃棄トナー回収容器の側壁近傍に備えられている場合、その内面にこびりついた廃棄トナーを、ばね部材によって掻き取ることができる。これにより、トナー取り入れ口近傍で廃棄トナーが堆積するという不具合を確実に防止することが可能である。したがって、回収容器から廃棄トナーを溢れさせてしまうことなく、より多くのトナーを収容することが可能な高性能な廃棄トナー回収装置を得ることができる。なお、ばね部材の弾性を利用して廃棄トナー回収容器内面に接触させることにより、回収容器が傷付くのを抑制することができる。
また、パドル部は、攪拌部材の軸部から半径方向外側に向かって延びる形で設けられるとともに、攪拌部材の軸線方向と略平行に延びる攪拌部を備え、この攪拌部にばね部材が設けられることとしたので、攪拌部材が回転するたびに、ばね部材を廃棄トナー回収容器内面に接触させることができる。これにより、攪拌部材の回転を利用して、効率良く廃棄トナー回収容器内面近傍の廃棄トナーを除去することが可能である。したがって、トナー取り入れ口近傍に集まり易い廃棄トナーに対して、堆積防止の作用が向上する。
また、ばね部材は、たる形コイルばねであるとともに、その軸線を、攪拌部材の軸線と略平行にして、パドル部の攪拌部に設けられることとしたので、ばね部材の軸線方向中央部を、確実に廃棄トナー回収容器内面に接触させることが可能である。これにより、ばね部材の意図しない箇所が廃棄トナー回収容器内面に接触するようなことはなく、廃棄トナーを掻き取る箇所を正確に位置決めすることができる。したがって、トナー取り入れ口近傍における廃棄トナーの堆積を確実に防止する作用が一層向上する。
また、攪拌部材が回転するたびに、ばね部材に接触し、弾性変形を繰り返すフィルム部材を備えることとしたので、ばね部材に付着した廃棄トナーを、フィルム部材を利用して除去することができる。これにより、攪拌部材が回転するたびに、ばね部材自体の清掃が可能であり、ばね部材を利用して廃棄トナーを掻き取る効率の向上を図ることができる。したがって、廃棄トナー回収容器の内面に廃棄トナーがこびりつき、堆積するのを防止する作用を、さらに高めることが可能である。
また、攪拌部材が、廃棄トナー回収容器の側壁近傍に設けられるとともに、フィルム部材が、攪拌部材を挟んで廃棄トナー回収容器の前記側壁の反対側に備えられることとしたので、攪拌部材が回転するたびにばね部材に接触して、フィルム部材が弾性変形する動作によって、フィルム部材周辺に存在する廃棄トナーを移動させることができる。すなわち、フィルム部材を利用して、ばね部材に付着した廃棄トナーを除去することに加えて、廃棄トナーをトナー取り入れ口から遠ざけることが可能である。したがって、廃棄トナー回収容器のトナー取り入れ口に対して、その内部の奥の方まで迅速に廃棄トナーを送り込むことができ、廃棄トナー回収容器内の廃棄トナーを平坦化させ、より多くのトナーを収容させる作用がさらに向上する。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る廃棄トナー回収装置について、図1、及び図2を用いてその構造の概略を説明する。図1は廃棄トナー回収装置の外観斜視図、図2は廃棄トナー回収装置の蓋を外した状態の斜視図である。
図1に示すように、廃棄トナー回収装置1は、その主たるところが、廃棄トナー回収容器2と、その蓋3とで構成されている。廃棄トナー回収容器2は、合成樹脂により構成され、舟状あるいは樋状のハウジングをなしている。蓋3は、同様に合成樹脂により構成され、平板状をなしている。廃棄トナー回収装置1は、これら廃棄トナー回収容器2と、蓋3とを合わせることにより筐体を構成する。
廃棄トナー回収容器2は、図2に示すように、その上面が、全面的に開口となっている。この上面開口に蓋3を重ね、廃棄トナー回収容器2と蓋3との接触面を超音波で溶着する等して接合することにより、図1に示す略直方体形状の廃棄トナー回収装置1を形成する。
蓋3には、図1に示すように、4箇所のトナー取り入れ口4が備えられている。すなわち、廃棄トナー回収装置1は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等の4色のカラー印刷タイプの画像形成装置に備えられるものであって、4色の廃棄トナーをまとめて回収するものである。廃棄トナーは、トナー取り入れ口4から廃棄トナー回収容器2内に取り入れられ、収容される。4箇所のトナー取り入れ口4は、廃棄トナー回収容器2の側壁2a(図2参照)に近い箇所に設けられている。
廃棄トナー回収容器2の内部には、攪拌部材10が備えられている。攪拌部材10は、図1、及び図2に示すように、蓋3の4箇所のトナー取り入れ口4のすぐ下方であって、廃棄トナー回収容器2の側壁2aに近接して設けられている。攪拌部材10は、廃棄トナー回収容器2の長手方向に延びる部材であって、その軸部11の両端が回転自在に廃棄トナー回収容器2に支持されている。攪拌部材10は、軸部11の軸線を中心として回転することにより、廃棄トナー回収容器2の内部に収容された廃棄トナーを攪拌する。
続いて、攪拌部材10と、廃棄トナー回収容器2内との詳細な構成について、図1及び図2に加えて、図3及び図4を用いて説明する。図3は廃棄トナー回収装置の垂直断面側面図、図4は図3と同様の廃棄トナー回収装置の垂直断面側面図にして、図3とは攪拌部材の回転状態を異ならせたものである。
攪拌部材10は、図2に示すように、軸部11を備えている。攪拌部材10は、前述のように、この軸部11の軸線を中心として回転する。軸部11の周面には、トナーを攪拌するためのパドル部12が備えられている。パドル部12は、軸部11の軸線方向に複数個設けられている。これら複数のパドル部12は、軸部11の軸線方向に沿って、軸部11に対して交互に反対側に位置するように設けられている。また、このパドル部12のうちの4個は、図1、及び図2に示すように、蓋3に設けられた4箇所のトナー取り入れ口4に対応して、そのすぐ下方に配置されている。
パドル部12は、門形形状をなし、攪拌部材10の軸部11の周面から半径方向外側に向かって延びるような形で設けられている。さらに、パドル部12は、攪拌部材10の軸線方向と略平行に延びる攪拌部13を備えている。攪拌部13は、図3、及び図4に示すように、断面が四角形の角柱形状をなしている。このようなパドル部12を備えた攪拌部材10を回転させることにより、トナー取り入れ口4の近傍に廃棄トナーが堆積しないようにすることができることに加えて、廃棄トナー回収容器2内の廃棄トナーを平坦化することが可能である。
パドル部12の攪拌部13には、ばね部材14が設けられている。ばね部材14は、複数のパドル部12のうち、図2に示すように、蓋3に設けられた4箇所のトナー取り入れ口4に対応した4箇所に、各々1個ずつ計4個備えられている。また、ばね部材14は、軸線方向両端部と比較して直径が大きい中央部を有する、たる形コイルばねである。そして、ばね部材14は、攪拌部13の角柱部に通すことにより、その軸線を、攪拌部材10の軸線と略平行にして設けられている。
攪拌部材10を回転させ、ばね部材14が設けられたパドル部12が廃棄トナー回収容器2に接近すると、図3に示すように、ばね部材14は、廃棄トナー回収容器2の側壁2aの内面2bに押し付けられ、半径方向に弾性変形する。ばね部材14は、内面2bに接触して弾性変形せしめられながら回転する間、内面2bを擦るようにして移動する。攪拌部材10の回転によりばね部材14が内面2bから離れると、その弾性変形は解除される。
一方、廃棄トナー回収容器2の内部には、図3、及び図4に示すように、フィルム部材15が備えられている。フィルム部材15は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂で構成され、蓋3の下面から下方に垂れ下げられたような形で設けられている。フィルム部材15は、攪拌部材10を挟んで廃棄トナー回収容器2の側壁2aの反対側であって、4個のばね部材14の各々に対応する箇所に、計4枚備えられている。フィルム部材15の、垂れ下げられたその長さは、攪拌部材10のパドル部12の届く程度の長さである。
攪拌部材10を回転させ、ばね部材14が設けられたパドル部12がフィルム部材15に接近すると、図4に示すように、フィルム部材15は、ばね部材14に接触し、その下端が攪拌部材10から離れるように、すなわち下端がトナー取り入れ口4から離れるように弾性変形する。一方、ばね部材14は、フィルム部材15に接触しながら回転する間、フィルム部材15の表面を擦るようにして移動する。
上記のようにして、トナー取り入れ口4から廃棄トナーを取り入れ、収容する廃棄トナー回収容器2と、この回収容器内部に設けられた攪拌部材10とを備えた廃棄トナー回収装置1において、攪拌部材10は、軸部11の軸線を中心として回転するものであるとともに、トナーを攪拌し平坦化させるパドル部12と、このパドル部12に設けられ、攪拌部材10が回転するたびに廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触するばね部材14とを備えているので、トナー取り入れ口4が廃棄トナー回収容器2の側壁2a近傍に備えられている場合、その内面2bにこびりついた廃棄トナーを、ばね部材14によって掻き取ることができる。これにより、トナー取り入れ口4近傍で廃棄トナーが堆積するという不具合を確実に防止することが可能である。したがって、回収容器から廃棄トナーを溢れさせてしまうことなく、より多くのトナーを収容することが可能な高性能な廃棄トナー回収装置1を得ることができる。なお、ばね部材14の弾性を利用して廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触させることにより、回収容器が傷付くのを抑制することができる。
また、パドル部12は、攪拌部材10の軸部11から半径方向外側に向かって延びる形で設けられるとともに、攪拌部材10の軸線方向と略平行に延びる攪拌部13を備え、この攪拌部13にばね部材14が設けられているので、攪拌部材10が回転するたびに、ばね部材14を廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触させることができる。これにより、攪拌部材10の回転を利用して、効率良く廃棄トナー回収容器2の内面2b近傍の廃棄トナーを除去することが可能である。したがって、トナー取り入れ口4近傍に集まり易い廃棄トナーに対して、堆積防止の作用が向上する。
そして、ばね部材14は、たる形コイルばねであるとともに、その軸線を、攪拌部材10の軸線と略平行にして、パドル部12の攪拌部13に設けられているので、ばね部材14の軸線方向中央部を、確実に廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触させることが可能である。これにより、ばね部材14の意図しない箇所が廃棄トナー回収容器2の内面2bに接触するようなことはなく、廃棄トナーを掻き取る箇所を正確に位置決めすることができる。したがって、トナー取り入れ口4近傍における廃棄トナーの堆積を確実に防止する作用が一層向上する。
さらに、攪拌部材10が回転するたびに、ばね部材14に接触し、弾性変形を繰り返すフィルム部材15を備えているので、ばね部材14に付着した廃棄トナーを、フィルム部材15を利用して除去することができる。これにより、攪拌部材10が回転するたびに、ばね部材14自体の清掃が可能であり、ばね部材14を利用して廃棄トナーを掻き取る効率の向上を図ることができる。したがって、廃棄トナー回収容器2の内面2bに廃棄トナーがこびりつき、堆積するのを防止する作用を、さらに高めることが可能である。
また、攪拌部材10が、廃棄トナー回収容器2の側壁2a近傍に設けられるとともに、フィルム部材15が、攪拌部材10を挟んで廃棄トナー回収容器2の前記側壁2aの反対側に備えられているので、攪拌部材10が回転するたびにばね部材14に接触して、フィルム部材15が弾性変形する動作によって、フィルム部材15周辺に存在する廃棄トナーを移動させることができる。すなわち、フィルム部材15を利用して、ばね部材14に付着した廃棄トナーを除去することに加えて、廃棄トナーをトナー取り入れ口4から遠ざけることが可能である。したがって、廃棄トナー回収容器2のトナー取り入れ口4に対して、その内部の奥の方まで迅速に廃棄トナーを送り込むことができ、廃棄トナー回収容器2内の廃棄トナーを平坦化させ、より多くのトナーを収容させる作用がさらに向上する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、廃棄トナー回収装置1は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等の4色のカラー印刷タイプの画像形成装置に備えられるものとして、蓋3に4箇所のトナー取り入れ口4が備えられていることとしたが、その用途や、トナー取り入れ口4の詳細な構成、及び配置は、本実施形態に示す構成に限定されるものではなく、他の構成、及び配置であっても構わない。また、攪拌部材10のパドル部12の配置箇所や個数は、本実施形態に示す構成に限定されるものではなく、他の箇所に配置したり、個数をトナー取り入れ口4の数に合わせて増減させたりしても構わない。
本発明は、廃棄トナー回収装置全般において利用可能である。
1 廃棄トナー回収装置
2 廃棄トナー回収容器
2a 側壁
2b 内面
3 蓋
4 トナー取り入れ口
10 攪拌部材
11 軸部
12 パドル部
13 攪拌部
14 ばね部材
15 フィルム部材
2 廃棄トナー回収容器
2a 側壁
2b 内面
3 蓋
4 トナー取り入れ口
10 攪拌部材
11 軸部
12 パドル部
13 攪拌部
14 ばね部材
15 フィルム部材
Claims (5)
- トナー取り入れ口から廃棄トナーを取り入れ、収容する廃棄トナー回収容器と、この回収容器内部に設けられた攪拌部材とを備えた廃棄トナー回収装置において、
前記攪拌部材は、軸部の軸線を中心として回転するものであるとともに、トナーを攪拌し平坦化させるパドル部と、このパドル部に設けられ、攪拌部材が回転するたびに前記廃棄トナー回収容器の内面に接触するばね部材とを備えることを特徴とする廃棄トナー回収装置。 - 前記パドル部は、前記攪拌部材の軸部から半径方向外側に向かって延びる形で設けられるとともに、攪拌部材の軸線方向と略平行に延びる攪拌部を備え、この攪拌部に前記ばね部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の廃棄トナー回収装置。
- 前記ばね部材は、たる形コイルばねであるとともに、その軸線を、前記攪拌部材の軸線と略平行にして、前記パドル部の前記攪拌部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の廃棄トナー回収装置。
- 前記攪拌部材が回転するたびに、前記ばね部材に接触し、弾性変形を繰り返すフィルム部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の廃棄トナー回収装置。
- 前記攪拌部材が、前記廃棄トナー回収容器の側壁近傍に設けられるとともに、前記フィルム部材が、攪拌部材を挟んで廃棄トナー回収容器の前記側壁の反対側に備えられることを特徴とする請求項4に記載の廃棄トナー回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006168347A JP2007334175A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 廃棄トナー回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006168347A JP2007334175A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 廃棄トナー回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2006168347A Pending JP2007334175A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 廃棄トナー回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007334175A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010008666A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Ricoh Co Ltd | トナー回収容器及び画像形成装置 |
JP2016114842A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | シャープ株式会社 | 粉末回収装置及び画像形成装置 |
CN114174934A (zh) * | 2019-07-23 | 2022-03-11 | 惠普发展公司, 有限责任合伙企业 | 具有用于再循环调色剂的入口端口的可更换的调色剂盒 |
-
2006
- 2006-06-19 JP JP2006168347A patent/JP2007334175A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010008666A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Ricoh Co Ltd | トナー回収容器及び画像形成装置 |
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CN114174934A (zh) * | 2019-07-23 | 2022-03-11 | 惠普发展公司, 有限责任合伙企业 | 具有用于再循环调色剂的入口端口的可更换的调色剂盒 |
CN114174934B (zh) * | 2019-07-23 | 2024-02-27 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 具有用于再循环调色剂的入口端口的可更换的调色剂盒 |
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