JP2007333453A - エンコーダ温度測定方法及びエンコーダ - Google Patents

エンコーダ温度測定方法及びエンコーダ Download PDF

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宗明 久保田
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Abstract

【課題】本発明は、急激な温度変化が検出された場合に、予め設定した制限数値内で補正し、耐ノイズ特性を向上させることを目的とする。
【解決手段】本発明によるエンコーダ温度測定方法及びエンコーダは、温度測定値(10)が制限数値(20a)を越えた場合には温度測定値(10)に制限数値(20a)を限度として加減算した補正温度測定値(12A)を正規温度測定値(12)とする方法と構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダ温度測定方法及びエンコーダに関し、特に、温度センサからの温度測定値が前回の温度測定値に対して予め設定された制限数値内の変化の場合にはそのまま正規温度測定値とし、制限数値を越えた変化の場合には、この制限数値内の数値を温度測定値に加減算することにより正規温度測定値とすることで、誤動作等の急激な変化による温度測定値が送信されないようにするための新規な改良に関する。
従来、用いられていたエンコーダとしては、例えば、データ通信型の構成として、特許文献1及び2に示されている形態を挙げることができる。
これらのデータ通信型の構成においては、多数のエンコーダを装置やロボット等に取付け、無線又はLANシステム等によってデータの取り込み等を行っている。また、エンコーダは、図3に示すように、エンコーダ1の基板2には、温度センサ3、温度センサ受信回路4及びエンコーダデータ送信回路5から構成されている。
特開平8−204572号公報 特開平8−313300号公報
従来のエンコーダは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
図3の従来構成において、温度センサ3で逐次検出された温度測定値10は、温度センサ受信回路4で受信され、そのままエンコーダデータ送信回路5を経て、エンコーダデータ11と共に外部の信号処理系の外部装置に伝送される。
前述の場合、温度センサで読み取った温度測定値10をそのまま正規温度測定値12として外部に送信していたため、例えば、突発的なノイズ等によって温度センサが一時的に異常データ(例えば、前回温度測定値が8℃の時に、次の温度測定値が100℃を示した場合)をそのまま外部に送信し、温度測定値が大幅な変動を起し、外部装置におけるデータ処理等に異常を起すことがあった。
本発明によるエンコーダ温度測定方法及びエンコーダは、逐次温度を検出する温度センサを有するエンコーダを用い、前記温度センサから得られた温度測定値が前回の温度測定値に対して予め設定された制限数値内の変化の場合には前記温度測定値をそのまま正規温度測定値とし、前記温度測定値が前記制限数値を越えた場合には前記温度測定値に前記制限数値を限度として加減算した補正温度測定値を前記正規温度測定値とする方法であり、また、前記制限数値は、プラスマイナス1である方法であり、また、前記制限数値は、変更自在である方法であり、また、本発明によるエンコーダは、逐次温度を検出する温度センサを有するエンコーダにおいて、前記温度センサから得られた温度測定値が前回の温度測定値に対して予め設定された制限数値内の変化の場合には前記温度測定値をそのまま正規温度測定値とし、前記温度測定値が前記制限数値を越えた場合には前記温度測定値に前記制限数値を限度として加減算した補正温度測定値を前記正規温度測定値とする温度制限回路を有する構成であり、また、前記制限数値は、プラスマイナス1度である構成であり、また、前記制限数値は、変更自在である構成である。
本発明によるエンコーダ温度測定方法及びエンコーダは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、前回の温度測定値に対して今回の温度測定値が、予め設定された制限数値内の変化であれば、そのまま正規温度測定値として送信し、前記制限数値を越えている場合は、前回の温度測定値に対してその制限数値内での加減算にとどめることにより、従来のような急激な変化の温度測定値を送信することがなく、エンコーダの耐ノイズ性等を大幅に向上させることができる。
本発明は、温度センサからの温度測定値が前回の温度測定値に対して予め設定された制限数値内の変化の場合にはそのまま正規温度測定値とし、制限数値を越えた変化の場合には、この制限数値内の数値を温度測定値に加減算することにより正規温度測定値とすることで、誤動作等の急激な変化による温度測定値が送信されないようにしたエンコーダ温度測定方法及びエンコーダを提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明によるエンコーダ温度測定方法及びエンコーダの好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において符号1で示されるものはエンコーダであり、このエンコーダ1の基板2には、温度センサ3、温度センサ受信回路4、温度制限回路20及びエンコーダデータ送信回路5が直列に接続され、このエンコーダデータ送信回路5から温度測定値10及びエンコーダデータ11が出力されるように構成されている。
前述の構成において、エンコーダ1が動作開始となると、温度センサ3によって逐次温度検出が行われ、温度測定値10が温度センサ受信回路4を経て温度制限回路20に入力される。
前記温度制限回路20では、予め設定された制限数値20a(例えば、プラスマイナス1)が内蔵されており、この制限数値20aは、その数値を任意の変更自在に設定することができる。
前記温度センサ3から得られた温度測定値10が、前回の温度測定値10Aに対して予め設定された制限数値内の変化の場合には、温度測定値10はそのまま正規温度測定値12として温度制限回路20を通過してエンコーダデータ送信回路5から外部に送信される。
また、前記温度測定値10が前記温度測定値10Aに対して前記制限数値20aの範囲を越えた場合には、前記温度測定値10に前記制限数値20aの範囲内の数値を限度として加減算した補正温度測定値12Aを前記正規温度測定値12として外部に送信している。
次に、前述の温度測定値10の送信の具体例について説明する。
図2に示すように、温度センサ3から検出された温度測定値10は、5度、6度、7度までは、前記制限数値20aがプラスマイナス1として設定してある場合には、その範囲内の変化であるため、そのまま、温度制限回路20を素通りして外部に正規温度測定値12として送信される。
しかしながら、前述の状態で、温度測定値10が、何らかの外部ノイズ等の影響によって100度となると、この100度は、その前回の前回温度測定値10Aに対して前記制限数値(プラスマイナス1)をはるかに越えているため、温度制限回路20が働いて、前回の7度からプラス1として8度に補正し、8度を正規温度測定値12としてエンコーダデータ送信回路5から外部に送信する。
次に、その次の温度測定値10が7度となると、前々回の7度との比較を行い、変化は零として7度のまま外部に送信される。
従って、逐次検出される温度測定値10が、例えば、前記制限数値20aを大きく越える範囲で変化したとしても、この制限数値の設定範囲を越える状態の正規温度測定値12となって送信されることはなく、常に安定した温度データを送信し、エンコーダの耐ノイズ性等を向上させることができる。
本発明によるエンコーダを示すブロック図である。 図1の温度測定状態を示す説明図である。 従来のエンコーダを示すブロック図である。
符号の説明
1 エンコーダ
2 基板
3 温度センサ
4 温度センサ受信回路
5 エンコーダデータ送信回路
10 温度測定値
10A 前回の温度測定値
11 エンコーダデータ
12 正規温度測定値
12A 補正温度測定値
20 温度制限回路
20a 制限数値

Claims (6)

  1. 逐次温度を検出する温度センサ(3)を有するエンコーダ(1)を用い、前記温度センサ(3)から得られた温度測定値(10)が前回の温度測定値(10A)に対して予め設定された制限数値(20a)内の変化の場合には前記温度測定値(10)をそのまま正規温度測定値(12)とし、前記温度測定値(10)が前記制限数値(20a)を越えた場合には前記温度測定値(10)に前記制限数値(20a)を限度として加減算した補正温度測定値(12A)を前記正規温度測定値(12)とすることを特徴とするエンコーダ温度測定方法。
  2. 前記制限数値(20a)は、プラスマイナス1であることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ温度測定方法。
  3. 前記制限数値(20a)は、変更自在であることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ温度測定方法。
  4. 逐次温度を検出する温度センサ(3)を有するエンコーダ(1)において、前記温度センサ(3)から得られた温度測定値(10)が前回の温度測定値(10A)に対して予め設定された制限数値(20a)内の変化の場合には前記温度測定値(10)をそのまま正規温度測定値(12)とし、前記温度測定値(10)が前記制限数値(20a)を越えた場合には前記温度測定値(10)に前記制限数値(20a)を限度として加減算した補正温度測定値(12A)を前記正規温度測定値(12)とする温度制限回路(20)を有することを特徴とするエンコーダ。
  5. 前記制限数値(20a)は、プラスマイナス1度であることを特徴とする請求項4記載のエンコーダ。
  6. 前記制限数値(20a)は、変更自在であることを特徴とする請求項4記載のエンコーダ。
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