JP2007333365A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和機1は、フィルタ2と、ノズル部7と、接続部8とを備えている。フィルタ2は、空気を濾過する。ノズル部7は、フィルタ2に向く吸込口7aを有している。接続部8は、ノズル部7と連通している。接続部8は、掃除機の吸込部分と接続できる。
【選択図】図1
Description
本発明の空気調和機の一実施形態として、図1〜図3に示される壁掛けルームエアコンタイプの空気調和機の室内機1は、主要な構成として、吸込口1aから吸い込まれる空気を濾過するフィルタ2と、空気と冷媒との間の熱交換を行う3個の熱交換部分3a、3b、3cを有する熱交換器3と、吸込口1aから吹出口1bへ流れる空気流れを生成するファン4と、フィルタ2に付着した塵やほこりを離脱させる離脱機構6とを備えている。フィルタ2、熱交換器3、ファン4、および離脱機構6は、ケース5に収納されている。
離脱機構6は、図1〜図3に示されるように、ノズル部7と、接続部8と、導通部9とを有している。離脱機構6は、ノズル部7、接続部8、および導通部9を合成樹脂で一体成形することによって製造されている。
室内機1は、電動機を有するフィルタ駆動手段をさらに備えている。すなわち、室内機1は、図1〜図3に示されるように、複数のローラ14に掛け回されて配置されたループ状のフィルタ2をノズル部7の吸込口7aの前を順に通過(すなわち、図1における矢印Dの方向に走行)するように自動的に走行させるために、フィルタ駆動モータ12をさらに備えている。フィルタ駆動モータ12の駆動軸は、複数のローラ14のうちの1つを回転駆動させる。
除電部15は、フィルタ2に付着した塵を静電気の作用で除去する。除電部15は、+−の電荷を与える2つの電極、すなわち、陽電極15aおよび陰電極15bを有している。
室内機1は、活性種を発生させる活性種発生手段として、プラズマ放電部16をさらに備えている。活性種は、少なくともフィルタ2を除菌する。また、活性種は、フィルタ2を除菌するだけでなく、塵やほこりとともに吸い出されることによって、ノズル部7、導通部9、接続部8、および掃除機の吸込部分Sも除菌することが可能である。
プラズマ放電部16によって発生された活性種は、活性種噴霧ノズル17によって、フィルタ2に向かって噴霧される。活性種は、図示しないファン等の送風機構によってプラズマ放電部16から活性種噴霧ノズル17へ送られる。
(1)
第1実施形態の空気調和機の室内機1は、フィルタ2に向く吸込口7aを有しているノズル部7と、ノズル部7と連通しており、掃除機の吸込部分Sと接続できる接続部8とを備えているので、掃除機の吸引力を利用して、ブラシなしでフィルタ2から塵やほこりを除去することが可能である。その結果、空気調和機内部に塵やほこりが残留することによる雑菌やカビ菌の発生を抑制することが可能である。
第1実施形態の空気調和機の室内機1は、ノズル部7と接続部8との間に接続された導通部9をさらに備えているので、ノズル部7から接続部8へ塵やほこりを円滑に流すことができる。しかも、接続部8は、導通部9を介してノズル部7に接続されているので、ノズル部7から離れた位置に接続部8を設置することが可能になる。
第1実施形態では、ノズル部7の吸込口7aがフィルタ2に近接して配置されているので、吸込み性能が向上している。なお、ノズル部7の吸込口7aをフィルタ2に接触して配置しても、吸込み性能を向上することが可能である。
第1実施形態では、ノズル部7の吸込口7aの幅が1〜10mmに設定されているので、フィルタ2に付着した塵やほこりをフィルタ2の全幅から良好に吸い込むことが可能である。
第1実施形態の室内機1は、フィルタ2を駆動させるフィルタ駆動モータ12をさらに備えているので、フィルタ2をノズル部7の吸込口7aの前を順に通過するように自動的に走行させることが可能である。
第1実施形態の室内機1は、掃除機の吸込部分Sが接続部8に挿入されたことを検出する挿入検出センサ11をさらに備えており、フィルタ駆動モータ12は、掃除機の吸込部分Sが接続部8に挿入されたときに、フィルタ2の駆動を開始するようになっている。したがって、掃除機の吸込部分Sを接続部8に接続するだけで自動的にフィルタ2の走行を開始して自動的にフィルタ2の清掃を開始することが可能である。
第1実施形態の室内機1は、フィルタ2の位置を検出するフィルタ位置検出センサ13をさらに備えており、フィルタ駆動モータ12は、フィルタ位置検出センサ13からのフィルタ2の位置情報に基づいて、フィルタ2を所定の移動距離だけ正確に移動させることが可能である。したがって、フィルタ2の塵やほこりの除去を良好に行うことが可能である。
第1実施形態の室内機1は、除電部15をさらに備えているので、フィルタ2に付着した塵を静電気の作用で離脱させることが可能になり、ノズル部7の吸込みと併用させることによって、塵やほこりの除去効果を向上させることが可能である。
第1実施形態では、除電部15は、ノズル部7の吸込口7aの近傍に設置されているので、フィルタ2に付着した塵やほこりに対して、静電気によって離脱させる力とノズル部7の吸込圧力とを同時に作用させることが可能になり、塵やほこりの除去効果をより向上させることが可能である。
第1実施形態の室内機1は、少なくともフィルタ2の除菌をする活性種を発生させる活性種発生手段としてプラズマ放電部16をさらに備えているので、活性種によってフィルタ2を除菌することが可能である。
しかも、プラズマ放電部16がプラズマ放電によって活性種を発生させることによって、高い除菌効果を得ることが可能である。
さらに、プラズマ放電がストリーマ放電であるので、より除菌効果の高い活性種を生成することが可能である。
第1実施形態の室内機1は、プラズマ放電部16によって発生された活性種をフィルタ2に噴霧する活性種噴霧ノズル17をさらに備えているので、フィルタ2に活性種を噴霧して効果的にフィルタ2の除菌を行うことが可能である。
(A)
第1実施形態の室内機1では、ノズル部7の吸込口7aの幅は、全長にわたって均一であるが、本発明はこれに限定されるものではない。第1実施形態の変形例として、ノズル部7の吸込口7aの幅は、接続部8から近い方が狭いように設定されていてもよく、この場合、接続部8から遠い位置においても吸込圧力の低下を抑制し、吸込口からの吸込み性能を維持することが可能である。
第1実施形態では、フィルタ駆動手段としてフィルタ駆動モータ12を例にあげて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。第1実施形態の他の変形例として、室内機1は、フィルタ2を手動で駆動するための手動操作手段を備えていてもよく、この場合、フィルタ2をノズル部7の吸込口7aの前を順に通過するように手動で走行させることが可能である。しかも、手動操作によって、フィルタ2の塵やほこりがとくに多く付着している部位を、ノズル部7の吸込口7aの前に容易に移動させることができる。
第1実施形態では、静電気の作用でフィルタ2の塵を除去する除電部15の例として、+−の電荷をフィルタ2に与える陽電極15aおよび陰電極15bを有する除電部15を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の除電部として、たとえば、アースに接続された導電部をフィルタ2に接触させて除電を行なってもよい。または、プラズマ放電部16のプラズマ放電により発生した活性種の+−の電荷のバランスを調整することによりフィルタ2の塵を静電気の作用で除去してもよい。
第1実施形態では、活性種噴霧ノズル17がフィルタ2の前面側(ノズル部7の吸込口7aがある側)に設置されている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。他の変形例として、ループ状のフィルタ2の内側に活性種噴霧ノズル17を設置してもよく、この場合も、フィルタ2に活性種を噴霧して効果的にフィルタ2の除菌を行うことが可能である。また、ループ状のフィルタ2の内側に活性種噴霧ノズル17を設置すれば、活性種噴霧ノズル17から噴霧された活性種は、ループ状のフィルタ2の外側に配置されたノズル部7の吸込圧力によって、フィルタ2へ確実に移動することが可能である。
第1実施形態のようにプラズマ放電部16で発生された活性種をファンなどの送風機構によって活性種噴霧ノズル17へ供給する代わりに、図5に示される第2実施形態のように、フィルタ2におけるノズル部7が設置されている側にプラズマ放電部21を設置してもよい。具体的には、プラズマ放電部21は、離脱機構6のノズル部7の上側で、かつ室内機1の吸込口1aの下側に配置されている。
さらに、図6に示される第3実施形態のように、フィルタ2におけるノズル部7が設置されている側と反対側にプラズマ放電部25を設置してもよい。具体的には、プラズマ放電部25は、離脱機構6のノズル部7の上流側で、かつループ状のフィルタ2の内側に配置されている。
さらに、図7に示される第4実施形態のように、プラズマ放電部30をフィルタ2におけるノズル部7と一体になるように構成してもよい。具体的には、プラズマ放電部30は、ノズル部7の上側に一体になるように設けられている。
上記の第1実施形態では、壁掛けルームエアコンタイプの空気調和機の室内機1を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルタ付きの室内機であれば、種々のタイプの室内機についても本発明を適用することが可能である。
上記の第1実施形態では、本発明の空気調和機として、空気調和機の室内機1を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルタ付きの空気調和機であれば、種々のタイプの空気調和機についても本発明を適用することが可能である。
2、42 フィルタ
6 離脱機構
7 ノズル部
7a 吸込口
8 接続部
9 導通部
11 挿入検出センサ
12 フィルタ駆動モータ
13 フィルタ位置センサ
15 除電部
16、21、25、30 プラズマ放電部
17 活性種噴霧ノズル
31 空気清浄機
33 空気清浄部
Claims (22)
- 空気を濾過するフィルタ(2、42)と、
前記フィルタ(2、42)に向く吸込口(7a)を有しているノズル部(7)と、
前記ノズル部(7)と連通しており、掃除機の吸込部分と接続できる接続部(8)と、
を備えている空気調和機(1、31)。 - 前記ノズル部(7)と前記接続部(8)との間に接続され、前記ノズル部(7)の吸込口(7a)から前記フィルタ(2、42)に付着した塵を吸い込んで前記掃除機の吸込部分へと流す塵除去空間(9a)を内部に有する導通部(9)をさらに備えている、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記ノズル部(7)の吸込口(7a)は、前記フィルタ(2、42)に近接する、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記ノズル部(7)の吸込口(7a)は、前記フィルタ(2、42)に接触する、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記ノズル部(7)の吸込口(7a)の幅は、1〜10mmである、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記ノズル部(7)の吸込口(7a)の幅は、前記接続部(8)から近い方が狭いように設定されている、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記フィルタ(2、42)を駆動させるフィルタ駆動手段(12)をさらに備えている、
請求項1に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記フィルタ駆動手段(12)は、手動操作手段を有している、
請求項7に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記フィルタ駆動手段(12)は、電動機を有している、
請求項7に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記掃除機の吸込部分が前記接続部(8)に挿入されたことを検出する挿入検出手段(11)をさらに備えており、
前記フィルタ駆動手段(12)は、前記掃除機の吸込部分が前記接続部(8)に挿入されたときに、前記フィルタ(2、42)の駆動を開始する、
請求項9に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記フィルタ(2、42)の位置を検出するフィルタ位置検出手段(13)をさらに備えており、
前記フィルタ駆動手段(12)は、前記フィルタ位置検出手段(13)からの前記フィルタ(2、42)の位置情報に基づいて、前記フィルタ(2、42)を所定の移動距離だけ移動させる、
請求項9に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記フィルタ(2、42)に付着した塵を静電気の作用で除去する除電手段(15)をさらに備えている、
請求項1から11のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 前記除電手段(15)は、前記ノズル部(7)の吸込口(7a)の近傍に設置されている、
請求項12に記載の空気調和機(1、31)。 - 少なくとも前記フィルタ(2、42)の除菌をする活性種を発生させる活性種発生手段(16、21、25、30)をさらに備えている、
請求項1から13のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 前記活性種発生手段(16、21、25、30)は、プラズマ放電によって活性種を発生させる、
請求項14に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記プラズマ放電は、ストリーマ放電である
請求項14に記載の空気調和機(1、31)。 - 前記活性種発生手段(16)によって発生された活性種を前記フィルタ(2、42)に噴霧する活性種噴霧ノズル(17)をさらに備えている、
請求項14から16のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 前記活性種発生手段(21)は、前記フィルタ(2、42)における前記ノズル部(7)が設置されている側に設置されている、
請求項14から16のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 前記活性種発生手段(25)は、前記フィルタ(2、42)における前記ノズル部(7)が設置されている側と反対側に設置されている、
請求項14から16のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 前記活性種発生手段(30)は、前記ノズル部(7)と一体になるように構成されている、
請求項14から16のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 天井に設置される空気調和機(1、31)であり、
前記フィルタ(42)は、天井面と平行に配置されている、
請求項1から20のいずれかに記載の空気調和機(1、31)。 - 空気清浄機能を有する空気清浄部(33)をさらに備えている、
請求項1から21のいずれかに記載の空気調和機(31)。
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