JP2007332237A - 液晶組成物、カラーフィルタおよび液晶表示装置 - Google Patents

液晶組成物、カラーフィルタおよび液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長期にわたり基材との密着に優れた位相差層を形成することのできる液晶組成物、これを用いたカラーフィルタ、およびこのカラーフィルタを用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】1種または2種以上の架橋性液晶分子と、分子構造中に脂環アルキル基を有するとともに該脂環アルキル基内に水酸基反応性官能基を有する脂環式エポキシ化合物または脂環式イソシアネート化合物とを含有する液晶組成物であって、基材表面に塗付し、光硬化および焼成することにより位相差層を形成し、次いで前記位相差層を温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験に供した後の該位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下を示すことを特徴とする液晶組成物、およびこれを基材に塗工して固定化した位相差層を備えるカラーフィルタならびに該カラーフィルタを表示側基板とする液晶表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶組成物、該液晶組成物よりなる位相差層を有するカラーフィルタおよび該カラーフィルタを用いた液晶表示装置に関する。
近年、液晶表示装置は、薄型軽量、低消費電力という大きな利点を持つため、パーソナルコンピューターや携帯電話、電子手帳等の表示装置に積極的に用いられている。これらの液晶表示装置は、駆動液晶材料の複屈折性を利用して光のスイッチングを行っている。したがって、液晶表示装置は駆動液晶材料の複屈折性に由来する視野角依存性が存在し、この問題を解決するために各種の位相差層形成フィルムが開発されている。この位相差層形成フィルムは通常、ポリアクリレート、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース等のフィルムの延伸によって作製され、2枚の基板で駆動用液晶材料を挟み込んでなる液晶セルの外側に設置される。
また、最近では架橋性液晶材料や高分子液晶材料を液晶セルの内側に塗工および固定化することで、いわゆるインセル方式により位相差層を設置する方法が提案されている(下記特許文献1を参照。)。かかる方式によれば、延伸フィルムが不要となるため、耐熱性、耐膨潤性、および機械的強度などを向上することができる。
特開2000−221506号公報
しかしながら、架橋性液晶材料を架橋させて形成した位相差層は、架橋性液晶材料自体に接着に関与する部位が乏しいため、液晶セル内側の基材との密着性が低く、長期間の密着信頼性が乏しいといった問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、長期にわたり基材との密着に優れた位相差層を形成することのできる液晶組成物、これを用いたカラーフィルタ、およびこのカラーフィルタを用いた液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の液晶組成物は、架橋性液晶分子に対し、水酸基反応性の脂環式化合物を配合することによって、上記架橋性液晶分子を重合固定して得られる位相差層の基材密着性を向上することを実現するものである。
即ち本発明にかかる液晶組成物は、
(1)1種または2種以上の架橋性液晶分子と、分子構造中に脂環アルキル基を有するとともに該脂環アルキル基内に水酸基反応性官能基を有する脂環式化合物と、を含有する液晶組成物;
(2)架橋性液晶分子の少なくとも1種が、1分子中に1個または2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する上記(1)に記載の液晶組成物;
(3)前記脂環式化合物が、脂環式エポキシ化合物である上記(1)または(2)に記載の液晶組成物;
(4)前記脂環式化合物が、脂環式イソシアネート化合物である上記(1)または(2)に記載の液晶組成物;
(5)前記脂環式化合物が、1分子中に2個以上の重合性基を有する上記(3)または(4)に記載の液晶組成物;
(6)前記脂環式化合物を、対配合物換算値で1〜20重量%含有する上記(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶組成物;
(7)上記(1)〜(6)に記載の液晶組成物であって、該液晶組成物を基材表面に塗付し、光硬化および焼成することにより位相差層を形成し、次いで前記位相差層を温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験に供した後の該位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下を示すことを特徴とする液晶組成物;
を要旨とするものである。
また本発明にかかるカラーフィルタおよびこれを用いた液晶表示装置は、
(8)透明基板上に少なくとも着色層と位相差層とが積層されたカラーフィルタであって、前記位相差層が上記(1)〜(7)のいずれかに記載の液晶組成物が硬化して形成されたものであることを特徴とするカラーフィルタ;
(9)前記液晶組成物を着色層上に塗布して塗布層を形成し、その表面に活性放射線を照射することによって、前記架橋性液晶分子が架橋重合していることを特徴とする上記(8)に記載のカラーフィルタ;
(10)位相差層が、対配合物換算値で98.9〜70重量%の(メタ)アクリロイル基を含有する前記架橋性液晶分子と、0.1〜10重量%の光重合開始剤と、1〜20重量%の前記脂環式化合物と、を少なくとも含む前記液晶組成物が光硬化および焼成されて形成され、かつ温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験後の前記位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下である上記(8)または(9)に記載のカラーフィルタ;
(11)位相差層がホメオトロピック配向している上記(8)〜(10)のいずれかに記載のカラーフィルタ;
(12)上記(8)〜(11)のいずれかに記載のカラーフィルタと、液晶駆動用電極を備える駆動用回路側基板とを対向させて配置し、前記カラーフィルタと前記駆動用回路側基板との間に駆動用液晶材料を封入してなる液晶表示装置;
を要旨とするものである。
尚、本明細書において用いられるいくつかの用語について以下のとおり定義する。
「液晶組成物」とは、少なくとも架橋性液晶分子と脂環式化合物とを含み、さらに位相差層を形成するために用いられる他の物質が任意で配合された混合物である組成物、および上記混合物を溶媒に溶解もしくは懸濁させて調製した溶液状態である組成物の両方を意味する。また本明細書中、特に上述した「溶液状態である組成物」である本発明の液晶組成物のことを、便宜上「液晶組成物溶液」とも呼ぶ。
「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」および「メタアクリロイル基」の2つの官能基の総称として用いるものとする。尚、アクリロイル基の例としてはアクリロイロキシ基(アクリレート基)等、メタアクリロイル基の例としてはメタクリロイロキシ基(メタクリレート基)等が挙げられる。
「対配合物換算値」とは、本発明の液晶組成物が上記混合物である場合には、該混合物を構成する物質として配合される各配合物の総重量を100としたときの各配合物の重量比を意味し、本発明の液晶組成物が上記配合物を溶媒で溶解あるいは混合した溶液である場合には、溶液の重量から溶媒の重量を引いた重量(即ち、溶媒に溶解或いは懸濁する前の各配合物の総重量)を100としたときの各配合物の重量比を意味する。なお、本発明において特に断りなく重量%と表記した場合は、対配合物換算値を意味するものとする。
「位相差層」とは、光の位相差(リタデーション)変化に対して光学補償することができる位相差制御機能を有する層を意味する。
「ホメオトロピック配向」とは、位相差層を構成する液晶分子の光軸が基板面に対して垂直または略垂直に立ち上がっている配向状態をいう。また「位相差層がホメオトロピック配向している」とは、位相差層を構成する液晶分子が、ホメオトロピック配向していることをいう。尚、本発明において、液晶分子の理想的なホメオトロピック配向とは、位相差層の厚さ方向をz軸にしてxyz直交座標を想定したとき、x軸方向の屈折率nxとy軸方向の屈折率nyがほぼ同じ値になり、かつ測定角度が0°の時の位相差値が4nm以下の場合をいい、好ましくは3.5nm以下、より好ましくは3nm以下の場合をいう。
本発明の液晶組成物は、これをガラス基板等の基材上に塗布して配向、硬化させることにより、優れた視野角改善効果を発揮する位相差層を形成できるとともに、形成された位相差層は例えばガラス基板や配向膜、または着色層などの種別を問わず基材(下地層)との密着性に優れる。このため本発明の液晶組成物により位相差層を形成したカラーフィルタやこのカラーフィルタを表示側基板として用いた液晶表示装置は、長期間に亘って優れた視野角改善効果を発揮する。
本発明の液晶組成物は、架橋重合可能な分子構造を有する架橋性液晶分子と、重合性基を有する脂環式化合物とを組み合わせて用いられる組成物であり、また上記物質を溶媒に添加した組成物溶液として提供される。
<架橋性液晶分子について>
本発明の液晶組成物に用いる架橋性液晶分子としては、架橋性のネマチック液晶を用いることができ、架橋性ネマチック液晶としては例えば、1分子中に(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、オキタセン基、イソシアネート基等の重合性基を少なくとも1個有するモノマー、オリゴマー、ポリマー等が挙げられる。このような架橋性液晶としては、下記一般式(1)で表される化合物(I)のうちの1種の化合物もしくは2種以上の混合物、化2、化3に示す化合物(II)のうちの1種の化合物もしくは2種以上の混合物、またはこれらを組み合わせた混合物を用いることができる。特に、本発明における架橋性液晶分子を構成する架橋性ネマチック液晶分子の少なくとも1種が1分子中に1個または2個以上の(メタ)アクリロイル基を有することが好ましい。
Figure 2007332237
Figure 2007332237
Figure 2007332237
上記一般式(1)において、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基を示すが、液晶相を示す温度範囲の広さからR1またはR2の少なくとも一方はともに水素であることが好ましく、R1およびR2がともに水素であることがより好ましい。Xは水素、塩素、臭素、ヨウ素、炭素数1〜4のアルキル基、メトキシ基、シアノ基またはニトロ基のいずれであってもよいが、塩素またはメチル基であることが好ましい。また、化合物(I)の分子鎖両端の(メタ)アクリロイロキシ基、芳香環とのスペーサーであるアルキレン基の鎖長を示すaおよびbは、それぞれ個別に2〜12の範囲で任意の整数をとり得るが、4〜10の範囲であることが好ましく、6〜9の範囲であることがさらに好ましい。a=b=0である一般式(1)の化合物は安定性に乏しく、加水分解を受けやすい上に、化合物自体の結晶性が高い。また、aおよびbがそれぞれ13以上である一般式(1)の化合物は、等方相転移温度(TI)が低い。この理由から、これらの化合物はどちらも液晶性を示す温度範囲が狭くなり好ましくない。上記した化1、化2、化3では架橋性液晶のモノマーを例示したが、架橋性液晶のオリゴマーや架橋性液晶のポリマー等も、従来用いられているもののなかから適宜選択して用いることができる。
一般に位相差層のリタデーション量および配向特性は、架橋性液晶分子の複屈折Δnと、位相差層の膜厚により決定されるところ、架橋性液晶分子のΔnは0.03〜0.20程度が好ましく、0.05〜0.15程度が更に好ましい。かかる複屈折率を達成することで、一般的なスリットダイコータによる液晶組成物の塗工により、波長λの可視光を透過させた場合にλ/4やλ/2などの所望の位相差を得ることのできる位相差層が形成される。
本発明の液晶組成物において、架橋性液晶分子は対配合物換算値で70重量%以上、好ましくは75重量%以上となるように配合されることが好ましい。含有量を70重量%以上とすることにより液晶性が向上し、位相差層における配向不良の発生を良好に抑制できる。ただし架橋性液晶分子に特定の作用を付与し、あるいは本発明の液晶組成物を用いて形成される位相差層に特定の機能を付与するためのさらなる添加剤を添加することが必要な場合には、架橋性液晶分子の添加量は上述の限りではない。かかる場合には、他の添加剤の添加量を考慮し、適宜、架橋性液晶分子の添加量を決定してよい。例えば、後述するカイラル剤を添加して一般に形成される所謂負のCプレートを得る場合などについては、架橋性液晶分子の添加量が70重量%未満になることを除外するものではない。
<正のCプレートについて>
上記架橋性液晶分子を垂直配向(ホメオトロピック配向)させて固定化することにより、液晶分子の光軸が位相差層の法線方向を向くとともに常光線屈折率よりも大きな異常光線屈折率を位相差層の法線方向に有する、いわゆる正のCプレートを形成することができる。この場合、液晶組成物の塗布面には垂直配向膜を予め形成するか、または液晶組成物に垂直配向助剤を混合するとよい。
垂直配向助剤の例としては、例えばレシチンや第四級アンモニウム界面活性剤などの垂直に整列したアルキル鎖またはフルオロカーボン鎖を有する表面カップリング剤、HTAB(ヘキサデシル−トリメチルアンモニウムブロミド)、DMOAP(N,N−ジメチル−N−オクタデシル−3−アミノプロピルトリメトキシシリルクロリド)、N−パーフルオロオクチルスルホニル−3−アミノプロピルトリメチルアンモニウムヨージド、長鎖アルキルアルコール、シランポリマーなどを挙げることができる。
<負のCプレートについて>
一方、液晶分子の光軸が位相差層と並行するとともに常光線屈折率よりも小さな異常光線屈折率を位相差層の法線方向に有する、いわゆる負のCプレートを形成する場合、架橋性ネマチック液晶としてはカイラル剤を添加したコレステリック規則性を有するカイラルネマチック液晶を好適に用いることができる。
カイラル剤は光学活性な部位を有する低分子量化合物で、分子量1500以下の化合物が好ましい。カイラル剤は、上記化1に示す化合物(I)、または化2、化3に示す化合物(II)が発現する正の一軸ネマチック規則性に、螺旋ピッチを誘起させる目的で用いられる。カイラル剤としては下記、化4に示す化合物を例示することができるが、上記化合物(I)や化合物(II)と溶液状態または溶融状態で相溶性を有し、かつ架橋性ネマチック液晶の液晶性を損なうことなく螺旋ピッチを誘起できるものであれば、化4に示す化合物に限定されない。しかしながら分子の両末端に架橋性官能基を有するものが、耐熱性の良い光学素子を得る上で好ましい。カイラル剤は分子内に光学活性な部位を有する化合物である。
本発明で使用可能なカイラル剤としては、例えば1つもしくは2つ以上の不斉炭素を有する化合物、キラルなアミン、キラルなスルフォキシド等のようにヘテロ原子上に不斉点がある化合物、またはクムレン、ビナフトール等の軸不斉を持つ化合物等が挙げられる。例えば市販のカイラルネマチック液晶、より具体的にはMerck社製S−811等を用いることができる。選択したカイラル剤の性質によっては、ネマチック規則性の破壊、配向性の低下を招き、また非重合性のカイラル剤の場合には架橋性液晶の硬化性の低下、硬化フィルムの電気的信頼性の低下を招く虞があり、更に光学活性な部位を有するカイラル剤の多量使用はコストアップを招く。従って本発明で用いるカイラル剤としては、液晶性高分子の配向に螺旋ピッチを誘発する効果の大きなカイラル剤を選択することが好ましく、具体的には下記一般式(2)〜(4)で表されるような化合物であって、分子内に軸不斉を有する低分子化合物の使用が好ましい。
Figure 2007332237
一般式(2)〜(4)において、R4は水素またはメチル基を示し、Yは下記、化5、化6に示す(i)〜(xxiv)の任意の一つであるが、中でも式(i)、(ii)、(iii)、(v)および(vii)の何れか一つであることが好ましい。またアルキレン基の繰り返しを示すcとdは、それぞれ個別に2〜12の範囲であることがさらに好ましい。cとdのいずれかまたは両方の値が0または1である化合物は、安定性に欠け、加水分解を受けやすく、結晶性も高い。一方、cまたはdが13以上である化合物は、融点(Tm)が低い。換言すると、cとdの値がともに上記好ましい範囲のカイラル剤を用いると、上記化合物(I)および化合物(II)に例示される架橋性液晶モノマーとの相溶性十分に得られるという利点がある。
Figure 2007332237
Figure 2007332237
カイラル剤の配合量の最適範囲は、螺旋ピッチ誘起能力や、最終的に得ようとする位相差層に含まれる架橋性液晶分子のコレステリック規則性の程度などを考慮して適宜決められ、架橋性液晶分子の種類等により大きく異なる。具体的には、カイラル剤は、一般的に、対配合物換算値で0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは0.5〜15重量%となるように配合される。特に好ましいカイラル剤の配合量は、対配合物換算値で1〜15重量%となる量である。配合物成分中におけるカイラル剤の含有率が0.01重量%未満の場合、液晶組成物に含まれる架橋性液晶分子に対して十分にコレステリック規則性を付与できない場合があり、また30重量%を超える場合は、液晶組成物における架橋性液晶分子の配向性能が阻害され、架橋性液晶分子同士を架橋重合させて液晶組成物を硬化させる際に、硬化速度の低下や架橋密度の低下をきたすといった問題を生じる虞がある。カイラル剤の配合量が上記好適な数値範囲内である場合、負のCプレートの配向性と架橋硬化性をともに十分に高め、位相差層の良好な光学特性を得ることができる。
尚、本発明で用いるカイラル剤は、特に架橋性を有することを必須とするものではないが、得られる位相差層の熱安定性等を考慮すると、上述した架橋性液晶材料と重合し、コレステリック規則性を固定化することが可能な架橋性カイラル剤を用いることが好ましい。特に、分子の両末端に架橋性官能基があることが、耐熱性のよい光学素子を得る上で好ましい。
<正のAプレートについて>
液晶分子の光軸が位相差層と並行するとともに、常光線屈折率よりも大きな異常光線屈折率を位相差層の面内方向に有する、いわゆる正のAプレートを形成する場合、ラビング処理などを施した水平配向膜による配向規制力を架橋性液晶分子に負荷するか、または空気界面に対する架橋性液晶分子の表面自由エネルギーを抑制するためのレベリング剤を添加することで該分子を水平配向させることができる。
<脂環式化合物について>
本発明の液晶組成物は、その分子構造中に脂環アルキル基を有するとともに該脂環アルキル基内に、水酸基との間で反応性を有する官能基(水酸基反応性官能基)を有する脂環式化合物を必須成分として混合する。
本発明者らの知見によれば、同一の水酸基反応性官能基を長鎖アルキル基内に有する鎖式化合物を添加する場合に比べ、これを脂環アルキル基内に有する脂環式化合物を添加した場合に、液晶組成物の基材密着性をより好適に向上することができることが判った。
水酸基反応性官能基としては、例えばエポキシ基またはイソシアネート基を挙げることができる。また上記脂環式エポキシ化合物または脂環式イソシアネート化合物は、分子構造中に2個以上の水酸基反応性官能基(エポキシ基またはイソシアネート基)を有することが望ましい。かかる場合、本発明による基材密着性の効果を高めることができる。
<エポキシ化合物について>
具体的には、脂環式エポキシ化合物としては、例えば、3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学社製セロキサイド2021)、エポキシ化3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(3−シクロヘキセニルメチル)修飾ε−カプロラクトン(ダイセル化学社製GT301)、エポキシ化ブタンテトラカルボン酸テトラキス−(3−シクロヘキセニルメチル)修飾ε−カプロラクトン(ダイセル化学社製GT401)などを挙げることができる。脂環式エポキシ化合物は異なる2種以上を組み合わせて用いることもできる。
<イソシアネート化合物について>
脂環式イソシアネート化合物については、例えばイソホロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、2,5(又は2,6)−ビス(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートを好適に用いることができる。また、これら各種イソシアネートの付加体、または3量体(trimer)等の多量体を用いることもできる。脂環式イソシアネート化合物を1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また脂環式エポキシ化合物や脂環式イソシアネート化合物は、液晶組成物の対配合物換算値で1〜20重量%、好ましくは5〜10重量%となるように添加するとよい。1重量%以上を添加することにより位相差層に基材密着性を付与することができ、さらに5重量%以上を添加することにより他層間の剥離強度を上回る高い基材密着性を付与することができる。また対配合物換算値を20重量%以下とすることにより、架橋性液晶分子の配向性を阻害する虞を抑制することができる。
<光重合開始剤について>
本発明の液晶組成物を紫外線照射にて重合硬化させる場合、光重合開始剤を配合するとよい。光重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤を使用することができる。ラジカル重合開始剤は紫外線のエネルギーによりフリーラジカルを発生する化合物であって、例えばベンゾイン、ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体またはそれらのエステルなどの誘導体;キサントンおよびチオキサントン誘導体;クロロスルフォニル、クロロメチル多核芳香族化合物、クロロメチル複素環式化合物、クロロメチルベンゾフェノン類などの含ハロゲン化合物;トリアジン類;フルオレノン類;ハロアルカン類;光還元性色素と還元剤とのレドックスカップル類;有機硫黄化合物;過酸化物等が挙げられる。光重合開始剤としては、イルガキュアー184、イルガキュアー369、イルガキュアー651、イルガキュアー907(いずれもチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)、ダロキュアー(メルク社製)、アデカ1717(旭電化工業株式会社製)、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール(黒金化成株式会社製)等のケトン系、ビイミダゾール系化合物等が好ましい。これらの重合開始剤は、1種のみまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。2種以上を併用する場合には、吸収分光特性を阻害しないように、吸収波長の異なる開始剤を組み合わせるのが良い。
光重合開始剤は、液晶の配向を大きく損なわない範囲で添加することが必要であり、液晶組成物の対配合物換算値で0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜12重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に0.5〜10重量%となるように添加する。尚、本発明の目的が損なわれない範囲で光重合開始剤の他に、重合禁止剤や増感剤、界面活性剤などを添加することもできる。
<溶媒について>
本発明の液晶組成物は、塗布性を向上させるために上記溶質成分を溶媒に溶解した液晶組成物溶液として用いることができる。溶媒としては上述した架橋性液晶分子や脂環式化合物などの配合物成分を溶解することが可能であり、かつ塗布する相手側素材の性能を阻害しないものであれば特に限定されるものではない。具体的には、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、テトラリン等の炭化水素類、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン等のケトン類、酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等のエステル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、オルソジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、t−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、グリセリン、モノアセチン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、フェノール、パラクロロフェノール等のフェノール類等の1種または2種以上が使用可能である。
単一種の溶媒を使用しただけでは、架橋性液晶分子等の溶質成分の溶解性が不充分である場合や、塗布する相手方の素材が侵される虞がある場合等には、2種以上の溶媒を混合使用することにより、これらの不都合を回避することができる。上記した溶媒のなかにあって、単独溶媒として好ましいものは、炭化水素系溶媒とグリコールモノエーテルアセテート系溶媒であり、混合溶媒として好ましいものは、エーテル類またはケトン類と、グリコール類との混合系である。液晶組成物溶液の濃度は、液晶組成物に用いる溶質成分の溶解性や位相差層の所望する層厚等により異なるが、通常は1〜60重量%、好ましくは3〜40重量%の範囲になるように溶媒の量が決定される。
<液晶組成物を用いたカラーフィルタについて>
本発明の液晶組成物は、液晶表示装置において視野角を調整するための位相差層を形成するために用いることができ、位相差層は例えば液晶表示装置のカラーフィルタに代表される光学素子に設けることができる。以下、位相差層を設けたカラーフィルタについて図面に基づいて例示的に説明する。
図1は本発明の一実施態様を示すカラーフィルタ1である。カラーフィルタ1を形成するには、まず透明基板2上に配向膜5を設け、次いで、配向膜5上に本発明の液晶組成物溶液を塗布し、該液晶組成物溶液中に含有される架橋性液晶分子を配向および硬化させて位相差層3を形成する。さらに位相差層3の上面に、保護層10を設けた後、着色層4を形成する。そしてさらに着色層4の上面にも保護層10を設けた後、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物で構成された複数のスペーサー11を任意の間隔で配列させて、本発明のカラーフィルタ1が形成される。尚、図1に示すカラーフィルタ1には着色層4の前後に保護層10を形成したが、本発明において保護層の形成は必ずしも行わなくてよく、図面に示されるどちらか一方、または両方を省略することができる。またスペーサー11を省略してもよい。
透明基板2は光透過性を有し、光学的に等方性のものが好ましいが、必要に応じて局所的に光学的異方性または遮光性の領域を設けることもできる。また光透過率はカラーフィルタの用途に応じて適宜選定可能である。具体的には、ガラス、シリコン、もしくは石英等の無機基材か、次に列挙するような有機基材からなる。有機基材としては、ポリメチルメタクリレート等のアクリル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、もしくはシンジオタクティック・ポリスチレン等、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素樹脂、もしくはポリエーテルニトリル等、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリシクロヘキセン、もしくはポリノルボルネン系樹脂等、または、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、もしくは熱可塑性ポリイミド等からなるものを挙げることができるが、一般的なプラスチックからなるものも使用可能である。透明基板2の厚さについても、用途に応じて、例えば5μm〜3mm程度のものが使用される。
透明基板2上に本発明の液晶組成物を用いて位相差層3を形成するに先だって、透明基板2上に配向膜5が設けられる。配向膜5は必ずしも必須ではないが、配向膜5を設けることにより液晶分子の配向方向の制御が容易となるため、配向膜5を設けることが好ましい。配向膜5は透明基板2上にポリイミド等の配向性樹脂を塗布、乾燥させた後、ラビング処理や光配向処理することにより形成することができるが、ラビング処理や光配向処理は必ずしも行わなくても良い。また透明基板2上に酸化ケイ素を斜め蒸着することで配向膜5を形成することもできる。本発明で用いられる配向膜材料としては、市販の配向膜材料を用いることができる。具体的には日産化学(株)製の配向膜材料(サンエバー)、日立化成デュポンマイクロシステムズ(株)製の配向膜材料(QL,LXシリーズ)、JSR(株)製の配向膜材料(ALシリーズ)、チッソ(株)製の配向剤(リクソンアライナー)などを用いることができる。
位相差層3は、必要に応じて設けた配向膜5上に本発明の液晶組成物の溶液を塗布して塗布膜を形成し、該塗布膜を乾燥、硬化させることにより形成することができる。液晶組成物溶液を基材上に塗布する方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法、転写印刷法、静電印刷法、無版印刷法といった各種印刷方法や、グラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、バーコート法、ディップコート法、キスコート法、スプレーコート法、ダイコート法、コンマコート法、インクジェット法といった塗工方法、あるいはこれらを組合せた方法を適宜用いることができる。配向膜5上に液晶塗布膜を形成した後、液晶塗布膜に含まれる架橋性液晶分子に、予め定められた配向性を付与して架橋性液晶の分子を架橋重合させる。
液晶組成物を塗布した後、加熱して溶媒を除去するが、このときの熱を利用して液晶組成物中の架橋性液晶分子を一定方向に配向させることが可能である。加熱温度は液晶組成物中に含まれる各素材の違いにより異なるが、通常70〜120℃であり、加熱時間は数分〜30分程度である。例えば、架橋性液晶分子にホメオトロピック配向を付与することは、赤外線で加熱する手段などを用いて液晶塗布膜を加熱して、その液晶塗布膜の温度を、その中に含まれる架橋性液晶材料が液晶相となる温度(液晶相転移温度)以上、架橋性液晶が等方相(液体相)となる温度(等方相転移温度)未満にすることで実施できる。
また液晶組成物溶液中の溶媒を気化させ、同時に該液晶組成物中に含まれる架橋性液晶分子をホメオトロピック配向する別な方法としては、特に密閉容器内で圧力約1.5×10-1Torr以下に下げ減圧乾燥処理することにより液晶組成物溶液中の溶媒を気化させる方法がある。
上記減圧乾燥処理において、塗布膜を減圧状態とすることで塗布膜を過冷却状態にすることができ、塗布膜中に含まれる架橋性液晶分子をホメオトロピック配向させることができる。次いでホメオトロピック配向した状態を保持したままこの塗布膜を有する基板を室温程度にする。これにより架橋性液晶分子を、以後の工程で架橋反応させるまで、効率よくホメオトロピック配向させた状態に維持することができる。さらに残存する溶媒を除去するとともに塗布層に含まれる架橋性液晶分子の配向を確実にするために塗布基板を焼成してもよい。焼成方法は、特に限定されるものではないが、例えばホットプレート上に塗布基板を設置し、70℃〜120℃の温度で、2分間〜30分間焼成することができる。
次に液晶組成物に含まれる架橋液晶分子や光重合開始剤などの感光波長の光を液晶塗布膜に照射することによって、液晶塗布膜中で配向を付与された架橋性液晶分子同士の重合(架橋重合)を進行させることができる。このとき、液晶塗布膜に照射される光の波長は、液晶組成物に含まれる架橋性液晶分子の種類及び添加される光重合開始剤の種類に応じて適宜選択される。なお、液晶塗布膜に照射される光は、単色光に限らず、液晶組成物の感光波長を含む一定の波長域をもった光であってもよい。より具体的には、液晶組成物に含まれる光重合開始剤の吸収波長に応じて適宜選択される。例えば、紫外線などの活性放射線を照射して架橋性液晶分子を架橋硬化させることができる。紫外線としては、波長200〜500nm程度のものが照射され、紫外線源としては高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ等が用いられる。照射光量は架橋性液晶分子の種類や組成、光重合開始剤の種類や量等によっても異なるが、通常、10〜3000mJ/cm2程度である。紫外線照射後、更に加熱処理して光重合では硬化しきれなかった、未反応の架橋性液晶分子を架橋させ、一定方向に配列した状態で三次元構造に重合させて位相差層3を形成する。紫外線照射後に加熱処理する際の温度、時間は、架橋性液晶の種類や組成に依存するが、通常、150℃〜260℃で10分〜60分間程度の範囲で行われる。塗布した液晶組成物を架橋、硬化させて得られる位相差層3の厚みには特に制限はないが、所望の位相差量(リタデーション)が得られる限りにおいて、生産性等を考慮して0.5〜10μm程度とするとよい。
次いで着色層4について説明する。着色層4は、透明基板2上に所定波長領域の可視光を遮光するブラックマトリクス6を形成し、次いで所定波長領域の可視光を透過する着色画素である赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9を順次設けて形成される。
ブラックマトリクス6は、着色画素である赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9(以下、単に「着色画素7、8、9」ともいう)同士の重なり合いを防止するとともに、着色画素間の隙間を埋めて、近接する着色画素間からの光の漏れ(漏れ光)を抑制する等の働きを有する。したがって、ブラックマトリクス6は、透明基板2上において着色画素7、8、9の配置が予定される位置に対応する領域を、各着色画素毎に平面視上区画化するように形成される。そして、着色画素7、8、9は、それぞれ、ブラックマトリクス6により区画化された領域を平面視上被覆するようにして配置される。
ブラックマトリクス6は、例えば、金属クロム薄膜やタングステン薄膜等、遮光性または光吸収性を有する金属薄膜を所定形状に透明基板2面上にパターニングすることにより形成することができる。また、ブラックマトリクス6は、インクジェット方式等により、黒色樹脂等の有機材料を所定形状に印刷することによりを形成することも可能である。
上記ブラックマトリクス6に次いで形成される着色画素7、8、9は、赤色、緑色、青色各々について各色の波長帯の光を透過させる着色画素を所定のパターンに配置して形成される。着色画素を構成する赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9の配置形態としては、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型等種々な配置パターンを選択することができる。より具体的には、各色の着色画素7、8、9毎に、着色材料を溶媒に分散させた着色材料分散液の塗膜を、例えばフォトリソグラフィー法で、所定形状にパターニングすることで形成することができる。また別の方法としては、着色画素7、8、9毎に、インクジェット方式等により、着色材料分散液を所定形状に塗布することによっても形成することができる。加えて、これら赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9に代えて、各色の補色の波長帯の光を透過させる着色画素を用いることも可能である。
尚、本発明における着色層4は、上述で例示した3色のサブ画素を備える場合に限定されるものではない。例えば4色以上の着色画素を用いて構成されていてもよく、また単色または2色を備えて構成されてもよい。またこれにあわせて、ブラックマトリクス6を省略することも可能である。
また必要に応じ着色層4を形成する前に保護層10を設けることができる。保護層10は、多官能アクリレートを含有するアクリル系、アミド系もしくはエステル系ポリマー等の材料からなる透明樹脂材料、または多官能エポキシを含有するアクリル系、アミド系もしくはエステル系ポリマー等の材料からなる透明樹脂塗料を基材の表面に塗布し、さらにこれを乾燥および硬化させて形成することができる。保護層の硬化には、透明樹脂材料の性質に応じて例えばUV光を照射するなどの方法を採ることができる。保護層10は、着色層4の表面には更に必要に応じて設けることができる。
着色層4あるいは保護層10の上面に、さらにスペーサー11を設けてカラーフィルタ1が得られる。スペーサー11は、多官能アクリレートを含有するアクリル系、アミド系またはエステル系ポリマー等の材料からなる光硬化性の感光性塗料を、位相差層3、着色層4または保護層10の上に塗布してこれを乾燥させ、さらにスペーサー11の形成予定位置に対応したマスクパターンを介して該塗料を露光硬化させた後、未硬化部分をエッチング除去し、さらに全体を焼成することにより形成される。
図2は本発明のカラーフィルタ1の異なる態様を示すものである。図2のカラーフィルタ1は透明基板2の上にブラックマトリクス6を形成した後、赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9を順次設けて着色層4を形成し、この着色層4表面に必要に応じて配向膜5を設けた後、液晶組成物により位相差層3設け、その表面に必要に応じ、更に保護層10、スペーサー11を順次設けて構成されている。
上記カラーフィルタ1,2のように、透明基板2上または着色層4上に液晶組成物を塗布して該組成物中の架橋性液晶分子を配向させ固定化し位相差層3を形成することにより、いわゆるインセル型の位相差層3を得ることができる。これにより、シート状に外部成形した位相差フィルムを接着剤などにより透明基板に貼り付ける従来の方式に比べ、カラーフィルタ1の全体を薄型化し、また該接着剤による光の散乱が防止できるとともに、位相差層3が透明基板2で保護されることからその耐熱性の向上や吸湿変形の抑制などの効果を得ることができる。
<基材密着性の評価について>
また基材と位相差層との密着性を向上させることのできる本発明においては、本発明の液晶組成物を用いて基材表面に位相差層を形成したときに、加速寿命試験後の該位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることが特に好ましい。評価基準が1以下の位相差層であれば、該位相差層を液晶表示装置等に用いた際に、基材との密着性が高く長期間に亘り十分な密着信頼性が得られるからである。したがって本発明のカラーフィルタ1では、加速寿命試験後の位相差層3の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることが好ましい。
加熱寿命試験には、タバイ製加速寿命試験機EHS−411Mを用い、100℃、100%RHで1時間行うものとする。具体的な剥離試験は、加速寿命試験後に温度23±2℃、湿度50±5%程度の環境下、位相差層3を塗工形成したサンプル基板に対して、格子状に、各方向に対して1mm間隔で6回カットを行い、5×5個の格子目を設ける。次に、幅25mm、幅25mmあたりの付着力10±1Nを有するテープを約75mm用い、テープの長手方向が格子の何れかの辺に平行となるように格子上に貼り付け、指でこすり付ける。さらに、テープの端をつまみ上げ、テープ非粘着面に対し約60°となる角度で、0.5〜1秒かけて引き剥がした後の格子の状態を以下の6段階で評価する。
評価基準0:カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にもはがれがない状態。
評価基準1:カットの交差点における塗膜の小さなはがれはあるが、クロスカット部分で影響を受けるのは、5%以下の状態。
評価基準2:塗膜がカットの縁に沿って、および/または交差点においてはがれている。クロスカット部分で影響を受けているのは明確に5%を超えるが、15%を上回ることはない。
評価基準3:塗膜がカットの縁に沿って、部分的または全面的に大はがれを生じており、および/または目のいろいろな部分が、部分的または全面的にはがれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に15%を超えるが、35%を上回ることはない。
評価基準4:塗膜がカットの縁に沿って、部分的または全面的に大はがれを生じており、および/または数か所の目が部分的または全面的にはがれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に35%を超えるが65%を上回ることはない。
評価基準5:分類4でも分類できないはがれ程度のいずれか(格子の全面が剥離している状態を含む)。
ここで、温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験後の位相差層3の剥離強度を、JISK5600−5−6の評価基準で1以下とするためには、(1)位相差層を、対配合物換算値で98.9〜70重量%の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%の光重合開始剤と、1〜20重量%の脂環式エポキシ化合物と、を含む液晶組成物を光硬化および焼成して形成する、(2)位相差層を、対配合物換算値で98.9〜70重量%の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%の光重合開始剤と、1〜20重量%の脂環式イソシアネート化合物と、を含む液晶組成物を光硬化および焼成して形成する、などの方法が挙げられる。
<液晶表示装置について>
本発明のカラーフィルタ1は液晶表示装置の表示側基板として用いることができる。図3に示す液晶表示装置12は、観察者側(図中上方に相当)に設置される表示側基板13に本発明のカラーフィルタ1を用い、表示側基板13と駆動用回路側基板14とがスペーサー11を介して対向しており、両者の間に駆動用液晶材料15を封入して液晶セル16が構成されている。ここで、位相差層3はカラーフィルタ1の透明基板2と、駆動用回路側基板14を構成する透明基板31との間に挟まれるよう配置され、いわゆるインセル型をなす。また位相差層3は、含有する架橋性液晶分子がホメオトロピック配向した正のCプレートを構成している。
液晶表示装置12がIPSモードの場合には、表示側基板13の直線偏光板23と、駆動用回路側基板14の直線偏光板32とは、互いの透過軸が直交するように配されている。
駆動用回路側基板14は、透明基板31のインセル側(駆動用液晶材料15の封入される側)に駆動用回路33と、これにより電圧の負荷量を制御される液晶駆動用電極34とが設けられている。一方、表示側基板13には必要に応じて、表示側基板13と直線偏光板23に挟まれるように透明導電膜21や正のAプレート22を機能層20として介在させてもよく、さらに負のCプレートを介在させてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
(実施例1)
下記化7に示す化合物(a)〜(d)の混合物を架橋性液晶分子として用い、重合禁止剤としてBHT(2,6−ジーtert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン)、重合開始剤としてイルガキュアー907、そのほか添加剤としてドデカノールを混合して下記組成の架橋性液晶組成物(組成物A)を作製した。架橋性液晶組成物は、特表2004−524385号公報の記載に準じて作製した。尚、以下に示す組成物Aにおける各物質の重量比は、組成物Aの総重量に対する各物質の重量比である。
Figure 2007332237
<液晶組成物A>
化合物(a) 32.67重量%
化合物(b) 18.67重量%
化合物(c) 21.00重量%
化合物(d) 21.00重量%
ドデカノール 1.02重量%
BHT 0.04重量%
イルガキュアー907 5.60重量%
次に、上記組成物Aに対して、脂環式エポキシ化合部として3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学社製セロキサイド2021)を1重量%(対配合物換算値)添加した後、濃度20%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)で溶解して本発明の液晶組成物溶液を得た。
次に適当な透明基板として100×100mm、厚み0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を用意した。
上記ガラス基板をスピンコーター(ミカサ社製 商品名1H−360S)にセットし、前記液晶組成物をガラス基板上にスピンコーティングした後、減圧乾燥した。次いで空気雰囲気下において、超高圧水銀灯を有する紫外線照射装置(ハリソン東芝ライティング社製、「商品名TOSCURE 751」)により、波長365nmの紫外線を20mW/cm2で10秒照射して架橋性液晶を架橋させ、次いで230℃のオーブンを用いて30分焼成して膜厚1.0μmの位相差層を有する本発明のカラーフィルタを形成した。
得られた位相差層につき、架橋性液晶分子の配向状態および基板密着性を測定した。
(評価1:配向状態)
位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態は、波長589nmの光が位相差層を透過する際に生じる位相差を、次のように測定することによって評価した。なお、位相差の測定には、大塚電子社製のRETS−1250AVを用いた。
図4に示すように、位相差層の表面上に互いに直交するx軸とy軸をとるとともにx軸とy軸に対して垂直なz軸を想定した。そして、z軸方向およびz軸に対してx軸方向及びy軸方向に傾斜する方向について光学素子の位相差を測定した。また、x軸方向に傾斜する方向について測定された場合、y軸方向に傾斜する方向について測定された場合、光学素子に生じる位相差がz軸を基準として対称性を示しているか否かを測定した。これらの測定結果に基づき、架橋性液晶分子が良好にホメオトロピック配向をしているか否かという配向性の良否を、次のように評価した。結果については表1に示す。
位相差はx軸方向、y軸方向ともに対称性を示す、又は、z軸方向の位相差の値が4nm以下、についていずれか一方を満たす ・・・・ ○
位相差はx軸方向、y軸方向ともに対称性に乱れがあり、且つ、z軸方向の位相差の値が4nmより大きい ・・・・・・・・・・・・・ ×
なお、上記の位相差4nmの基準に関し、クロスニコルに配した2枚の偏光板の間で位相差を生じさせ、2枚の偏光板を光が透過するか否かを調べた場合に、目視上、光の透過が確認できない程度に収まる位相差の基準値が4nmである。
(評価2:基材密着性)
得られた位相差層の基板密着性の測定は、温度100℃、湿度100%、で1時間の加速寿命試験後の光学素子に対してJISK5600−5−6に準じた剥離強度の測定によって実施した。位相差層の基板密着性は次に示すように評価した。結果を表1に示す。
剥離強度の測定による評価基準が0または1・・・・◎
剥離強度の測定による評価基準が2・・・・・・・・△
剥離強度の測定による評価基準が3乃至5・・・・・×
(実施例2)
脂環式エポキシ化合物としてエポキシ化3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(3−シクロヘキセニルメチル)修飾ε−カプロラクトン(ダイセル化学社製GT301)を対配合物換算値で5重量%用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(実施例3)
下記着色レジストを用いて、ガラス基板と位相差層との間に着色層を形成した以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。着色層は、上記ガラス基板表面に、下記に示す赤色の着色レジストをスピンコート法で塗布し、90℃、3分間の条件でプリベークし、アライメント露光(100mJ/cm2)した後、230℃、30分間ポストベークし、膜厚2.0μmの赤色単色の着色層を形成した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
<赤色(R)着色画素用フォトレジスト組成>
・赤顔料・・・・・5.0重量部
(C.I.PR254(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、クロモフタールDPP Red BP))
・黄顔料・・・・・1.0重量部
(C.I.PY139(BASF社製、パリオトールイエローD1819))
・分散剤・・・・・3.0重量部
(ゼネカ(株)製、ソルスパース24000)
・多官能アクリレートモノマー・・・・・4.0重量部
(サートマー(株)製、SR399)
・ポリマー・・・・・5.0重量部
(昭和高分子(株)製VR60)
・開始剤1・・・・・1.4重量部
(チバガイギー社製、イルガキュアー907)
・開始剤2・・・・・0.6重量部
(2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール)
・溶媒・・・・・80.0重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
(実施例4)
実施例3で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層を製膜した以外は実施例2と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例1)
脂環式化合物を用いなかった以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例2)
脂環式化合物に代えて直鎖エポキシ化合物であるエチレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製エポライト40E)を20重量%用いた以外は、実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例3)
脂環式化合物に代えて芳香族エポキシ化合物であるヒドロキノンジグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製デナコールEX−203)を20重量%用いた以外は、実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例4)
実施例3で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層を製膜した以外は比較例1と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例5)
実施例3で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層を製膜した以外は比較例2と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(比較例6)
実施例3で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層を製膜した以外は比較例3と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態および基板密着力を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
(表1)
Figure 2007332237
これらの実施例、比較例により、本発明の液晶組成物によれば、これを用いて塗工形成された位相差層につき、架橋液晶分子の配向性を良好に保持しつつ、基材密着性を向上することができることが判る。
本発明のカラーフィルタの一実施例を示す縦断面図である。 本発明のカラーフィルタの他の実施例を示す縦断面図である。 本発明のカラーフィルタを用いた液晶表示装置の一例を示す縦断面図である。 サンプルの位相差測定方向を示した図である。
符号の説明
1 カラーフィルタ
2 透明基板
3 位相差層
4 着色層
12 液晶表示装置
13 表示側基板
14 駆動用回路側基板
15 駆動用液晶材料
16 液晶セル

Claims (12)

  1. 1種または2種以上の架橋性液晶分子と、分子構造中に脂環アルキル基を有するとともに該脂環アルキル基内に水酸基反応性官能基を有する脂環式化合物と、を含有する液晶組成物。
  2. 架橋性液晶分子の少なくとも1種が、1分子中に1個または2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する請求項1に記載の液晶組成物。
  3. 前記脂環式化合物が、脂環式エポキシ化合物である請求項1または2に記載の液晶組成物。
  4. 前記脂環式化合物が、脂環式イソシアネート化合物である請求項1または2に記載の液晶組成物。
  5. 前記脂環式化合物が、1分子中に2個以上の重合性基を有する請求項3または4に記載の液晶組成物。
  6. 前記脂環式化合物を、対配合物換算値で1〜20重量%含有する請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成物。
  7. 請求項1〜6に記載の液晶組成物であって、該液晶組成物を基材表面に塗付し、光硬化および焼成することにより位相差層を形成し、次いで前記位相差層を温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験に供した後の該位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下を示すことを特徴とする液晶組成物。
  8. 透明基板上に少なくとも着色層と位相差層とが積層されたカラーフィルタであって、前記位相差層が請求項1〜7のいずれかに記載の液晶組成物が硬化して形成されたものであることを特徴とするカラーフィルタ。
  9. 前記液晶組成物を着色層上に塗布して塗布層を形成し、その表面に活性放射線を照射することによって、前記架橋性液晶分子が架橋重合していることを特徴とする請求項8に記載のカラーフィルタ。
  10. 位相差層が、対配合物換算値で98.9〜70重量%の(メタ)アクリロイル基を含有する前記架橋性液晶分子と、0.1〜10重量%の光重合開始剤と、1〜20重量%の前記脂環式化合物と、を少なくとも含む前記液晶組成物が光硬化および焼成されて形成され、かつ温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験後の前記位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下である請求項8または9に記載のカラーフィルタ。
  11. 位相差層がホメオトロピック配向している請求項8〜10のいずれかに記載のカラーフィルタ。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載のカラーフィルタと、液晶駆動用電極を備える駆動用回路側基板とを対向させて配置し、前記カラーフィルタと前記駆動用回路側基板との間に駆動用液晶材料を封入してなる液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012093622A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ及びそれを用いたカラー液晶表示装置

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