JP2007329102A - 光源装置及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エタンデュを小さくすることによって、集光効率の高い光源装置と、小型、軽量化を実現することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】光源装置は、マイクロ波を共振させる導波管11と、発光面の一部が発光部14aとして導波管の表面部に突出するように導波管の開口空洞13に装入された無電極ランプ14と、マイクロ波を発生するように導波管に結合されているプローブ12と、ドーム状に形成され、半球面をなして湾曲する反射面の中央頂部に開口が形成され、反射面の焦点が無電極ランプの前記発光部に位置するように、導波管の表面部に設置された球面反射鏡15とを備える。画像表示装置はこの光源装置を用いて3原色光に色分解し、3原色光を画像信号に応じて変調し、変調光を光学的に合成して画像光として出射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プローブを介して高周波電力を供給することにより導波管にマイクロ波を発生させ、この導波管の開口空洞に装入された無電極ランプを発光させる光源装置及びこの光源装置を用いた画像表示装置に関する。
図11は、例えば下記の特許文献1に記載された、この種の従来の光源装置の概略構成を示す斜視図であり、図12はこの光源装置を、その配光分布と併せて示した側面図である。これら各図において、光源装置1は導波管11と、プローブ12と、無電極ランプ14とを備えている。このうち、導波管11は円板状の外形々状を有する誘電部材の外表面が金属材料でコーティングされたもので、一端部(図面の上端部)のほぼ中心位置における表面部に開口を有する開口空洞13が形成されている。開口空洞13は導波管11の一端から他端に向かう途中が底になって縦長に形成されている。無電極ランプ14はマイクロ波を印加することによって発光するもので、細長く形成された一端部が開口空洞13の底方向に向けられ、その他端部が導波管11の表面部に突出する状態で開口空洞13に装入されている。プローブ12はその一端が図示省略の高周波電源に接続され、その他端が導波管11の他方の端部(図面の下端部)の中心位置から径方向外方に偏った位置に結合されている。
ここで、高周波電源から、プローブ12を介して、高周波電力が供給されると導波管11にマイクロ波が発生し、このマイクロ波は誘電部材を媒質として共振する。誘電部材は比誘電率の大きいセラミックスなどが用いられ、プローブ12は無電極ランプ14が装入された導波管11の中心部、すなわち開口空洞13の電界が最大になる位置に配置されている。そして、開口空洞13に発生したマイクロ波によって無電極ランプ14にプラズマが生じて、導波管11の表面部に突出した部位を発光部として光を放射する。
無電極ランプ14の内壁は拡散反射面(乱反射面)であるため、放射光の配光分布Adは、図12に図示したように、完全拡散面、すなわちランバーシャン(Lambertian)拡散面に近いものとなる。このような光源装置1を、例えば、画像表示装置としてのプロジェクタの光源に使用する場合、図13に示すように、コリメータレンズ又はコンデンサレンズなどの凸レンズ系を用いた集光装置2によって、光源装置1の放射光を集光させていた。
米国特許第6,737,809号明細書
しかしながら、上述した従来の光源装置1では、無電極ランプ14から放射される光束の射出角が広すぎるため、凸レンズ系による集光装置2を用いたとしても、図13に示すように、光軸に近い比較的狭い角度範囲の光束Riは利用されるが、その外側の光束Roは利用されないため、集光効率が低くなってしまうという問題があった。
また、上述した従来の光源装置1では、無電極ランプ14から放射される光束の射出角が広すぎるため、例えば、プロジェクタに用いる場合、集光装置2が大型化するという問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的はエタンデュ(Etendue)を小さくすることによって、集光効率の高い光源装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、集光光学系を小型化することにより、小型、軽量化を実現することができる画像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、所定の形状を有し、表面部の所定の位置に開口を有する開口空洞が形成され、誘電部材を媒質として所定のマイクロ波を共振させる導波管と、
発光面の一部が発光部として前記導波管の表面部に突出するように前記開口空洞に装入され、前記マイクロ波を印加することによって発光する無電極ランプと、
高周波電源と前記導波管とを結合するとともに、高周波電力を前記マイクロ波に変えて前記導波管に供給するプローブと、
ドーム状に形成され、内側にほぼ半球面状の反射面を有し、前記反射面の中央頂部に開口が形成され、前記反射面の焦点が前記無電極ランプの前記発光部に位置するように、前記導波管の表面部に設置された球面反射鏡とを備え、
前記無電極ランプの発生光を前記球面反射鏡の前記開口から放射させる光源装置が提供される。
また、本発明は、前記球面反射鏡の前記開口に被装された凸レンズを、更に備えたことを特徴とする。
また、本発明によれば、所定の形状を有し、表面部の所定の位置に開口を有する開口空洞が形成され、誘電部材を媒質として所定のマイクロ波を共振させる導波管と、
発光面の一部が発光部として前記導波管の表面部に突出するように前記開口空洞に装入され、前記マイクロ波を印加することによって発光する無電極ランプと、
高周波電源と前記導波管とを結合するとともに、高周波電力を前記マイクロ波に変えて前記導波管に供給するプローブと、
前記導波管の表面部に設置され、前記無電極ランプの前記発光部から放射される光束の放射領域をほぼ二分する仮想平面を境とし、一方の前記放射領域の光束を前記発光部に反射させるように焦点を前記無電極ランプの突出部に位置させた球面反射部と、他方の前記放射領域の光束を反射させて前記導波管の外部に収束光を放射する楕円面反射部又は平行光を放射する放物面反射部とを有する反射鏡とを、
備えた光源装置が提供される。
また、本発明によれば、上述したうちのいずれか1つに記載の光源装置と、
前記光源装置からの放射光をR、G、Bの3原色光に色分解する色分解手段と、
前記色分解手段で色分解された前記3原色光をそれぞれ画像信号に応じて変調する空間光変調素子と、
前記空間光変調素子で変調された変調光を光学的に合成して画像光として出射するダイクロイックプリズムとを、備えた画像表示装置が提供される。
本発明は、ほぼ半球面をなして湾曲する反射面の頂部に開口が形成された球面反射鏡が、その焦点を無電極ランプの発光部に位置させて導波管の表面部に設置されているので、反射面で反射した光束は無電極ランプの発光部に戻されて無電極ランプ自体の輝度が高められ、より多くの光束が立体角の小さい頂部の開口から射出されるためエタンデュが小さくなり、これによって集光効率の高い光源装置が提供される。
また、本発明は、エタンデュの小さい光源装置を用いているため、集光光学系を小型化することができ、これによって小型、軽量化を実現した画像表示装置が提供される。
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光源装置の構成を、その配光分布と併せて一部を断面で示した側面図である。図1において、光源装置1Aは導波管11と、プローブ12と、無電極ランプ14と、球面反射鏡15とを備えている。このうち、導波管11は円板状の外形々状を有する誘電部材の外表面が金属材料でコーティングされたもので、一端部(図面の上端部)のほぼ中心位置には、その表面に開口を有する開口空洞13が形成されている。開口空洞13は導波管11の他端に向かう途中が底になって縦長に形成されている。無電極ランプ14はマイクロ波を印加することによって発光するもので、細長く形成された一端部が開口空洞13の底方向に向けられ、その他端部が発光部14aとして導波管11の表面部に突出する状態で開口空洞13に装入されている。プローブ12はその一端が図示省略の高周波電源に接続され、その他端が導波管11の他端部(図面の下端部)の中心位置から径方向外方に偏った位置に結合されている。球面反射鏡15はドーム状に形成されてその内側がほぼ半球面状の反射面16になっており、この反射面16の中央頂部に開口17が形成され、反射面16の焦点が導波管11の表面部に突出している無電極ランプ14の発光部14aに位置するように、導波管11の表面部に設置されている。
ここで、図示省略の高周波電源から、プローブ12を介して、高周波電力が供給されると導波管11にマイクロ波が発生し、このマイクロ波は誘電部材を媒質として共振する。誘電部材は比誘電率の大きいセラミックスなどが用いられ、プローブ12は無電極ランプ14が装入された導波管11の中心位置、すなわち開口空洞13の電界が最大になる位置に配置されている。そして、開口空洞13に発生したマイクロ波によって無電極ランプ14にプラズマが生じて、導波管11の表面部に突出した発光部14aから光束を放射する。
無電極ランプ14の発光部14aから放射された光束は球面反射鏡15の半球面状の反射面16で反射して無電極ランプ14の発光部14aに戻され、無電極ランプ14の内壁の乱反射面で反射して発光部14aからの射出光に重畳されるため、無電極ランプ14の輝度が高められる。これによって多くの光束が球面反射鏡15の開口17から射出されるることになり、配光分布Adは図示したように、光軸方向に縦長となり、ランバーシャン(Lambertian)拡散面に近い従来装置の配光分布(図12参照)と比較して大きく改善されていることが分かる。
このように、球面反射鏡15を設置して立体角の小さい開口17からより多くの光束を射出するように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さくなり、集光効率の高い光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。
ここで、エタンデュについて説明する。エタンデュという用語は、光学系を通る光束の断面積と光束の空間的な広がりを、面積Sと立体角θの積として関係づけられる幾何学的広がりを表す不変量であり、その値ξ(sr・m2)は次式で表すことができる。
ξ=πS・sinθ・sinθ …(1)
そして、例えば、プロジェクタ用の光源(ランプ)についてエタンデュを改善するということは、エタンデュを小さくすることである。したがって、発光面積を小さくするか、射出角を小さくするかのいずれか一方または両方でエタンデュを改善することができる。
<第2の実施の形態>
図2は本発明の第2の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図2中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図2に示した光源装置1Bは、図1に示した光源装置1Aに凸レンズ21が付加されており、この凸レンズ21は球面反射鏡15の開口17に被せるように取り付けられている。したがって、球面反射鏡15の開口17から射出された光束は凸レンズ21によってコリメートされ、開口17の面積に集光されたコリメート光が射出される。
このように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さく、集光効率の高い、小径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。
<第3の実施の形態>
図3は本発明の第3の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図3中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図3に示した光源装置1Cは、図1に示した光源装置1Aに凸レンズ22、23が付加されている。凸レンズ22は球面反射鏡15の開口17に被せるように取り付けられ、凸レンズ23は凸レンズ22から所定の寸法だけ離隔配置されている。これにより、球面反射鏡15の開口17から射出された光束は凸レンズ22によって射出角が狭められ、さらに、凸レンズ23によってコリメートされ、開口17よりも集光面積の大きいコリメート光が射出される。
このように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さく、集光効率の高い、中径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。
<第4の実施の形態>
図4は本発明の第4の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図4中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図4に示した光源装置1Dは、図1に示した光源装置1Aに凸レンズ24が付加されている。凸レンズ24は球面反射鏡15の開口17に被せるように取り付けられている。この場合、凸レンズ24は、図2を用いて説明した凸レンズ21よりも焦点距離が短く形成されており、これによって、球面反射鏡15の開口17から射出された光束が収束されて収束光が射出される。
このように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さく、集光効率の高い、小径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。
<第5の実施の形態>
図5は本発明の第5の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図5中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図5に示した光源装置1Eは、図1に示した光源装置1Aに凹レンズ25及び凸レンズ26が付加されている。凹レンズ25は球面反射鏡15の開口17に被せるように取り付けられ、凸レンズ26は凹レンズ25から所定の寸法だけ離隔配置されている。これにより、球面反射鏡15の開口17から射出された光束は凹レンズ25によって射出角が拡げられ、さらに、凸レンズ26によってコリメートされ、開口17よりも集光面積が格段に大きいコリメート光が射出される。
このように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さく、集光効率の高い、大径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。
<第6の実施の形態>
図6は本発明の第6の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図6中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図6に示した光源装置1Fは、図1に示した光源装置1Aに凸レンズ21と、1/4波長板27及び反射型偏光板28によって構成された偏光変換装置2aが付加されている。凸レンズ21は球面反射鏡15の開口17に被せるように取り付けられ、この凸レンズ21の外側に1/4波長板27及び反射型偏光板28が離隔配置されている。これにより、球面反射鏡15の開口17から射出された光束は凸レンズ21によってコリメートされ、そのコリメート光は1/4波長板27と反射型偏光板28で構成される偏光変換装置2aにより、反射型偏光板28を通過しない偏光面を有する光束を、1/4波長板27及び凸レンズ21を介して、無電極ランプ14の発光部14aに戻して再利用することができる。この場合、1/4波長板27が無くとも、反射型偏光板28を通過しない光束を無電極ランプ14の発光部14aに戻すことができる。
このように構成したことによって、従来装置と比較してエタンデュが小さく、集光効率の高い、小径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。また、開口17の口径を変えることによってエタンデュの低減量を自在に調節することができる。また、図2に示したように、球面反射鏡15の開口17に凸レンズ21を被装するだけのものに比較して、集光効率をより高めることが期待される。
<第7の実施の形態>
図7は本発明の第7の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。図7中、第1の実施の形態を示す図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示した光源装置1Gは、図1に示した光源装置1Aに反射鏡30が付加されている。反射鏡30は、無電極ランプ14が突出する導波管11の表面部に設置され、無電極ランプ14の発光部14aから放射される光束の放射領域をほぼ二分する仮想平面Pを境とし、一方の放射領域の光束を発光部14aに反射させるように焦点を無電極ランプ14の突出部に位置させた球面反射部31と、他方の放射領域の光束を反射させて導波管11の外部に収束光を放射する楕円面反射部32とを備えている。これにより、無電極ランプ14の発光部14aから放射される光束のほぼ半分が球面反射部31で反射されて発光部14aに戻され、無電極ランプ14の発光部14aから放射される光束の残りの半分が楕円面反射部32で反射されて収束光として外部に放射される。なお、楕円面反射部32の代わりに放物面で反射する放物面反射部を備えた反射鏡を用いることによって、コリメート光を外部に放射することができる。
このように構成したことにより、従来装置と比較してエタンデュをほぼ1/4に低減することができ、集光効率の高い、小径のライトパイプなどの光学系に好適な光源装置が提供される。
なお、上述した第1〜第7の実施の形態では、プローブ12を導波管11の中心位置から径方向外方に偏った位置に結合したが、無電極ランプ14が装入される導波管11の開口空洞13の電界がほぼ最大になる位置であれば、導波管11のほぼ中心部に結合してもよい。また、開口空洞13は導波管11のほぼ中心位置に限らず、中心から外れた位置であっても、プローブ12によってほぼ最大の電界を発生させることができる位置であればよい。また、導波管11の外形々状は上述した円板状に限らず、直方体など、他の形状であってもよい。
<第8の実施の形態>
図8は本発明の第8の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。この画像表示装置はプロジェクタと呼ばれ、第1の実施の形態として図1に示した光源装置1Aを含み、その出射光路に集光装置2と、インテグレータ3と、第1のフィールドレンズ4とが設けられている。これらのレンズ系の後方には、光を3原色に分解する色分解手段としてのダイクロイックミラー5B、5Y、5G、ミラー6B、6Yを備え、さらに、分解された各色の光束を収束させる第2のフィールドレンズ7R、7G、7Bと、収束された各色の光束を映像信号によって変調する、反射型液晶表示パネルで構成された空間光変調素子8R、8G、8Bとを備えている。また、第2のフィールドレンズ7R、7G、7Bと空間光変調素子8R、8G、8Bとの間にはそれぞれ偏光ビームスプリッタ9R、9G、9Bが設けられ、空間光変調素子8R、8G、8Bで変調された各色の光束をクロスダイクロイックプリズム10に導いている。クロスダイクロイックプリズム10は各色の変調光を合成するもので、合成された光の出射経路に投射レンズ20が設けられている。
次に、図8に示した画像表示装置の動作について説明する。光源装置1Aから出射された光は集光装置2によって平行光束に変換される。インテグレータ3は、均一な照明光を得るために、変換された平行光束を複数のセグメントに分離し、セグメントごとに表示素子を照明する結像関係を作る。第1のフィールドレンズ4はインテグレータ3の口径を映し、ダイクロイックミラー5B、5Yの口径に合わせて光束を入射させる。ダイクロイックミラー5YはR(赤)とG(緑)の各光束を反射させ、ダイクロイックミラー5BはB(青)の光束を反射させる。ダイクロイックミラー5Yで反射したR(赤)とG(緑)の各光束はミラー6Yで折り曲げられてダイクロイックミラー5Gに入射される。ダイクロイックミラー5GはG(緑)の光束を反射させ、R(赤)の光束を透過させる。
ダイクロイックミラー5Gで反射したG(緑)の光束は第2のフィールドレンズ7G及び偏光ビームスプリッタ9Gを経て空間光変調素子8Gに入射される。空間光変調素子8Gに入射されたG(緑)の光束は画像信号によって変調され、その変調光が偏光ビームスプリッタ9Gで反射してクロスダイクロイックプリズム10に入射される。ダイクロイックミラー5Gを透過したR(赤)の光束は第2のフィールドレンズ7R及び偏光ビームスプリッタ9Rを経て空間光変調素子8Rに入射される。空間光変調素子8Rに入射されたR(赤)の光束は画像信号によって変調され、その変調光が偏光ビームスプリッタ9Rで反射してクロスダイクロイックプリズム10に入射される。
一方、ダイクロイックミラー5Bで反射したB(青)の光束はミラー6Bで折り曲げられ、第2のフィールドレンズ7B及び偏光ビームスプリッタ9Bを経て空間光変調素子8Bに入射される。空間光変調素子8Bに入射されたB(青)の光束は画像信号によって変調され、その変調光が偏光ビームスプリッタ9Rで反射してクロスダイクロイックプリズム10に入射される。
クロスダイクロイックプリズム10はそれぞれ画像信号で変調されたG(緑)、R(赤)、B(青)の各光束を合成して投射レンズ20にフルカラー画像光を入射させる。投射レンズ20は入射されたフルカラー画像光を拡大して図示省略のスクリーン上に投射する。
このようにして、第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態として示したエタンデュの小さい光源装置1Aを用いているため、集光光学系を小型化することができ、これによって小型、軽量化を実現した画像表示装置が提供される。また、空間光変調素子8R、8G、8Bとして反射型液晶表示パネルを用いているため、偏光変換による低エタンデュ光学系に対して好適な照明系を提供することができ、高輝度、高コントラスト及び長寿命という性能を併せ持つ画像表示装置が提供される。
<第9の実施の形態>
図9は本発明の第9の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。この画像表示装置はプロジェクタと呼ばれ、図2に示した光源装置1Bを含み、その出射光路に1/4波長板27及び反射型偏光板28で構成された偏光変換装置2aが設けられている。図9中、図8に示した画像表示装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この画像光表示装置は、図8に示した画像表示装置を構成する光源装置1Aの代わりに球面反射鏡の開口に凸レンズが被装された光源装置1Bを用いた点、集光装置2の代わり偏光変換装置2aを用いた点が異なっており、これ以外は図8に示した画像表示装置と同一に構成されている。
次に、図9に示した画像表示装置の動作について、特に、図8に示した画像表示装置と構成を異にする部分について説明する。光源装置1Bは、第2の実施の形態として図2を用いて説明したように、球面反射鏡の開口に凸レンズが被装されているため、コリメート光が射出される。このコリメート光は1/4波長板27と反射型偏光板28で構成される偏光変換装置2aにより、反射型偏光板2aを通過しない偏光面を有する光束を、l/4波長板27及び凸レンズ21を介して、無電極ランプの発光部14aに戻して再利用している。これによって、図8に示した画像表示装置よりも、集光効率の高い装置が期待される。なお、本実施の形態の光源装置1B及び反射型偏光板2aを一体化した、図6に示す光源装置1Fをそのまま用いてもよい。
このようにして、第9の実施の形態によれば、第2の実施の形態として示したエタンデュの小さい光源装置1Bを用いているため、集光光学系を小型化することができ、これによって小型、軽量化を実現した画像表示装置が提供される。また、空間光変調素子8R、8G、8Bとして反射型液晶表示パネルを用いているため、偏光変換による低エタンデュ光学系に対して好適な照明系を提供することができ、高輝度、高コントラスト及び長寿命という性能を併せ持つ画像表示装置が提供される。
<第10の実施の形態>
図10は本発明の第10の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。この画像表示装置はプロジェクタと呼ばれ、第7の実施の形態として図7に示した光源装置1Gを含み、その出射光路にその出射光路に集光装置2と、インテグレータ3と、第1のフィールドレンズ4とが設けられている。図10中、図8に示した画像表示装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この画像光表示装置は、図8に示した画像表示装置を構成する光源装置1Aの代わりに、発光部14aから放射される光束のほぼ半分を発光部14aに戻す球面反射部31と、発光部14aから放射される光束の残りのほぼ半分を外部に収束光を放射する楕円面反射部32とを有する光源装置1Gを用いた点が異なっており、これ以外は図8に示した画像表示装置と同一に構成されている。
次に、図10に示した画像表示装置の動作について、特に、図8に示した画像表示装置と構成を異にする部分について説明する。光源装置1Gは、発光部14aから放射される光束のほぼ半分を発光部14aに反射させ、残りのほぼ半分を収束光として集光装置2に入射させている。これによって、図8に示した画像表示装置とほぼ等しい集光効率のい装置が得られる。
このようにして、第10の実施の形態によれば、第7の実施の形態として示したエタンデュの小さい光源装置1Gを用いているため、集光光学系を小型化することができ、これによって小型、軽量化を実現した画像表示装置が提供される。また、空間光変調素子8R、8G、8Bとして反射型液晶表示パネルを用いているため、偏光変換による低エタンデュ光学系に対して好適な照明系を提供することができ、高輝度、高コントラスト及び長寿命という性能を併せ持つ画像表示装置が提供される。
なお、第8及び第10の実施の形態に係る画像装置は集光装置2からの出射光を直接インテグレータ3に入射させ、第9の実施の形態に係る画像装置は偏光変換装置2aからの出射光を直接インテグレータ3に入射させているが、インテグレータ3の前段にそれぞれ偏光変換装置2aを設けて直線偏光に変換してインテグレータ3に入射させることもできる。
また、第8、第9及び第10の実施の形態に係る画像表示装置ではそれぞれ第1、第2及び第7の実施の形態に係る光源装置を用いたが、第3の実施形態から第6の実施の形態のいずれか1つの実施の形態の光源装置を用いても、上述したものとほぼ同等な画像表示装置を構成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光源装置の構成を、その配光分布と併せて一部を断面で示した側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る光源装置の構成を、その一部を断面で示した側面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。 本発明の第9の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。 本発明の第10の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成図である。 従来の光源装置の概略構成を示す斜視図である。 図11に示した光源装置を、その配光分布と併せて示した側面図である。 図11に示した光源装置を、画像表示装置に使用する場合の集光装置との組合せ例を示した側面図である。
符号の説明
1、1A〜1G 光源装置
2 集光装置
2a 偏光変換装置
3 インテグレータ
4 第1のフィールドレンズ
5B、5Y、5G ダイクロイックミラー
6B、6Y ミラー
7R、7G、7B 第2のフィールドレンズ
8R、8G、8B 空間光変調素子
9R、9G、9B 偏光ビームスプリッタ
10 クロスダイクロイックプリズム
11 導波管
12 プローブ
13 開口空洞
14 無電極ランプ
14a 発光部
15 球面反射鏡
16 反射面
17 開口
20 投射レンズ
21、22、23、24、26 凸レンズ
25 凹レンズ
27 1/4波長板
28 反射型偏光板
30 反射鏡
31 球面反射部
32 楕円面反射部

Claims (4)

  1. 所定の形状を有し、表面部の所定の位置に開口を有する開口空洞が形成され、誘電部材を媒質として所定のマイクロ波を共振させる導波管と、
    発光面の一部が発光部として前記導波管の表面部に突出するように前記開口空洞に装入され、前記マイクロ波を印加することによって発光する無電極ランプと、
    高周波電源と前記導波管とを結合するとともに、高周波電力を前記マイクロ波に変えて前記導波管に供給するプローブと、
    ドーム状に形成され、内側にほぼ半球面状の反射面を有し、前記反射面の中央頂部に開口が形成され、前記反射面の焦点が前記無電極ランプの前記発光部に位置するように、前記導波管の表面部に設置された球面反射鏡とを備え、
    前記無電極ランプの発生光を前記球面反射鏡の前記開口から放射させる光源装置。
  2. 前記球面反射鏡の前記開口に被装された凸レンズを、更に備えた請求項1に記載の光源装置。
  3. 所定の形状を有し、表面部の所定の位置に開口を有する開口空洞が形成され、誘電部材を媒質として所定のマイクロ波を共振させる導波管と、
    発光面の一部が発光部として前記導波管の表面部に突出するように前記開口空洞に装入され、前記マイクロ波を印加することによって発光する無電極ランプと、
    高周波電源と前記導波管とを結合するとともに、高周波電力を前記マイクロ波に変えて前記導波管に供給するプローブと、
    前記導波管の表面部に設置され、前記無電極ランプの前記発光部から放射される光束の放射領域をほぼ二分する仮想平面を境とし、一方の前記放射領域の光束を前記発光部に反射させるように焦点を前記無電極ランプの突出部に位置させた球面反射部と、他方の前記放射領域の光束を反射させて前記導波管の外部に収束光を放射する楕円面反射部又は平行光を放射する放物面反射部とを有する反射鏡とを、
    備えた光源装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光源装置と、
    前記光源装置からの放射光をR、G、Bの3原色光に色分解する色分解手段と、
    前記色分解手段で色分解された前記3原色光をそれぞれ画像信号に応じて変調する空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子で変調された変調光を光学的に合成して画像光として出射するダイクロイックプリズムとを、
    備えた画像表示装置。
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