JP2007327375A - 内燃機関の渦流発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明は、低流速状態から高流速状態に至るまで吸気流をスムーズに渦流とすることができ、全流速域において吸気効率を向上させ、かつ、装置の構成が簡単で、掃除、交換作業が容易な内燃機関の渦流発生器を提供する。
【解決手段】内燃機関の吸気管の先端に基端部が接続し開口端に向けて徐々に拡径する漏斗形の渦流発生器本体と、該渦流発生具本体の内周面に略同一方向かつ略等間隔に突設される複数のガイド板と、からなり、複数の該ガイド板は開口端の内周縁から基端部が形成する内円に向かう略接線上、かつ該吸気管を該渦流発生具本体内に仮想延長したときの該吸気管よりも略外部に突設され、該渦流発生器本体の周壁の該ガイド板間には空気貫通孔が穿設されている構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の燃焼室に空気を供給する吸気管内に渦流を発生させる渦流発生装置に関する。
内燃機関に吸入された空気は、たとえば、吸入口から吸気管(以下、「第1の吸気管」という。)を通ってフィルターボックスに送られ、フィルターエレメントで濾過される。そして、濾過後の空気はフィルターボックスと気化器とを連通する吸気管(以下、「第2の吸気管」という。)を通って気化器に送られる。
第1の吸気管の先端部の吸気口、およびフィルターボックスと第2の吸気管の連接部では、吸気通路の断面積が急激に縮小するため吸気流の乱れが生じ、吸気効率が悪化する。こうした吸気流の乱れを低下させるための技術として、吸気流に渦流を発生させ、吸気効率を向上させ得ることが知られていて、たとえば、実開平5−24941号公報および特開2000−18108号公報に開示の技術がある。
実開平5−24941号公報に開示の技術は、「内燃機関の吸気通路もしくは排気通路を流過する気流に旋回運動を与えるための翼の背面に負圧が生じることを防止して通気抵抗を低減する」ことを目的とした技術であって、この技術の概要について図8を基に説明する。なお、図8は、実開平5−24941号公報に開示された一実施例の渦流発生装置図であり、図8(a)は渦流発生装置を内燃機関に設置した状態の断面図、図8(b)は渦流発生装置の斜視図である。
図8に示すように、渦流発生装置103を環状のフィルターエレメント102aの内周側に設けていて、この渦流発生装置103を円板形に形成された基部103aと、1つ以上の細長スリット103cが形成された複数の翼部材103dとからなる構成とし、基部103aは、ボルト、ナットの固定部位として適合し、各翼部材103dは,概ね放射状にかつ等間隔に、しかも直径線に対して適宜な傾斜をもって、基部103a上に設置させている。そして、この渦流発生装置103により、フィルターエレメント102aを通過した空気流に旋回運動が与えられる。
また、他の実施例では、基部を円筒形に形成し、各翼部材103dを該基部の内面に等間隔に放射状に設置して、吸気管内に配置している。そして、各翼部材103dには、プロペラ状の捻りが加えられている。
この構成により、「内燃機関の吸入行程時に吸入される空気は、フィルターによって瀘過された後、吸気通路内に配置された渦流発生装置の複数の翼部材によって旋回流となって燃焼室に流入する。また吸気流は、各翼部材に形成されたスリットを通じても流れるため、翼部材の背面に負圧が発生せず、通気抵抗を増大させずに済む」という効果を奏する、としている。
特開2000−18108号公報に開示の技術は、「内燃機関の吸気装置にあって、吸気効率の更なる向上を図り、ひいては内燃機関の出力を向上させる」ことを目的とした技術であって、この技術の概要について図9を基に説明する。なお、図9は、特開2000−18108号公報に開示された一実施例の内燃機関の吸気装置図であり、図9(a)は内燃機関の吸気装置の構造を示す正面図、図9(b)は図9(a)のIX−IX矢視断面図である。
図9に示すように、吸気装置230の先端部の側面には、吸気装置230の内周面の接線方向に伸びるガス導入口231が形成されている。このガス導入口231は、サージタンク212から吸気装置230を通じて吸気管211へと流れる吸気に渦流を付与するために設けられている。サージタンク212内に集められた吸気は、内燃機関のピストンの下降にともない、吸気装置230を通じて吸気管211内に吸引される。このとき、サージタンク212内の吸気は、吸気装置230の先端の開口部に加え、上記のガス導入口231からも、吸気装置230内に流入する。このガス導入口231から流入する吸気は、吸気装置230の内周面に沿って流れる。その結果、吸気装置230内および吸気管211内を流れる吸気に渦流が付与される。
この構成により、「渦流の中心には負圧が発生するため、この負圧による吸気の吸い込みが生じる。その結果、吸気管211内の吸気流量が増大する。また、吸気管211の内周面に沿って渦流が形成されているため、渦流中心を流れる吸気の主流と吸気管211内周面との壁面抵抗を大幅に低減することができるようになる。こうして吸気管211内の吸気流量が増大し、かつ、吸気の主流と吸気管211内周面との壁面抵抗が低減されることで吸気効率が向上し、ひいては内燃機関の出力の向上が図られるようになる」という効果を奏する、としている。
実開平5−24941号公報 特開2000−18108号公報
しかしながら、実開平5−24941号公報に開示の技術では、内燃機関の吸入行程時に吸入される空気は、フィルターエレメントによって瀘過された後、吸気通路内に配置された渦流発生装置の複数の翼部材103dにより旋回運動を与えて垂直方向の吸気流としているものの、吸気流を水平方向から垂直方向へ曲折させるため、吸気流の流れはスムーズではなく、通気抵抗を低減するとはいっても、そこには自ずと限界がある。
また、吸気管内に配置する他の実施例では、吸気管内に設置するために吸気通路内部の各翼部材103dが障害物となる。
特開2000−18108号公報に開示の技術では、フィルターボックスではなくサージタンクに取り付ける装置であり、渦流を生じさせるためにガス導入口231から空気を流出させるための吸気渦流付与機構を必要としていて装置が比較的大掛かりになる上、ガス導入口231から流出させる空気に排気ガスを利用していることから、排気口からガス導入口231までの還流管が必要になるばかりでなく、吸気に汚染された排気ガスが混入する虞が生ずる。さらに、この装置をフィルターボックスに使用した場合には、フィルターエレメントを汚染してしまい、フィルターエレメントの吸気効率の低下や寿命を短くしてしまう。
そこで、本願発明は、低流速状態から高流速状態に至るまで吸気流をスムーズに渦流とすることができ、全流速域において吸気効率を向上させ、かつ、装置の構成が簡単で、掃除、交換作業が容易な内燃機関の渦流発生器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る内燃機関の渦流発生器は、内燃機関に空気を供給する円筒状の吸気管の先端に基端部が接続し開口端に向けて徐々に拡径する漏斗形の渦流発生器本体と、該渦流発生具本体の内周面に略同一方向かつ略等間隔に突設される複数のガイド板と、からなり、該ガイド板は開口端の内周縁から基端部が形成する内円に向かう略接線上に突設されている、ことを特徴としている。なお、円筒状の吸気管とは、フィルターボックスに連通する吸気管(前述した第1の吸気管)およびフィルターボックスと気化器とを連結する吸気管(前述した第2の吸気管)をいう。そして、「略同一方向」とは、複数のガイド板の内周面に対する傾きおよび複数のガイド板の内周面の取付け部の内周面に対する傾きが略同一であることをいう。また、「略接線上に突設されている」とは、ガイド板の渦流発生具本体の内周面との固着部分の長さが接線の全長以下であり、かつ、接線を中心とした接線の近辺上に突設されている、という意味であり、ガイド板の固着部分は直線であっても曲線であっても良い。
また、本願請求項2に係る内燃機関の渦流発生器は、請求項1に記載の内燃機関の渦流発生器であって、前記ガイド板は前記吸気管を前記渦流発生具本体内に仮想延長したときの該吸気管よりも略外部に設置される、ことを特徴としている。「前記吸気管を前記渦流発生具本体内に仮想延長」するとは、「前記吸気管を前記渦流発生具本体内にそのまま延伸させたとしたら」の意味であり、仮想延長した吸気管は、前記渦流発生具本体内には存在しない。
そして、本願請求項3に係る内燃機関の渦流発生器は、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の渦流発生器であって、前記渦流発生器本体の周壁の前記ガイド板間には空気貫通孔が穿設されている、ことを特徴としている。なお、ガイド板の枚数と空気貫通孔の数は必ずしも一致する必要はなく、隣接するガイド板間のすべてに空気貫通孔が穿設されてなくとも良い。
さらに、本願請求項4に係る内燃機関の渦流発生器は、請求項3に記載の内燃機関の渦流発生器であって、前記空気貫通孔の面積は前記ガイド板の面積に対し好ましくは略40%〜120%、より好ましくは略70%〜100%である、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る内燃機関の渦流発生器は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の内燃機関の渦流発生器であって、前記渦流発生器本体の周壁が前記接線を底辺とする平面図形の辺縁に沿って切り込まれ該接線を折り線として該平面図形を該渦流発生具本体の内側に適当な角度で折り曲げられることにより、または該平面図形の辺縁に沿って切り抜かれ該接線に沿って該平面図形の底辺を該渦流発生具本体の内側に適当な角度で固着されることにより、前記ガイド板および前記空気貫通孔が形成される、ことを特徴としている。
本願発明では、ガイド板および空気貫通孔を形成する方法に対して2つを示している。すなわち、
(1)平面図形の底辺以外の辺縁に沿って切り込みを入れ、接線を折り線として該平面図形を渦流発生具本体の内側に適当な角度で折り曲げることによりガイド板および空気貫通孔が形成される方法、
(2)平面図形のすべての辺縁に沿って切り抜きし、接線に沿って該平面図形の底辺を該渦流発生具本体の内側に適当な角度で固着することによりガイド板および空気貫通孔が形成される方法、である。
そして、本願請求項6に係る内燃機関の渦流発生器は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の内燃機関の渦流発生器であって、前記渦流発生器本体は前記吸気管に対し着脱自在である、ことを特徴としている。
本願請求項1に係る発明によれば、渦流発生器は、漏斗形の渦流発生器本体と渦流発生具本体の内周面に突設される複数のガイド板とからのみ構成されているため、極めてその構造はシンプルであり、たとえば、渦流発生器を合成樹脂製とすることにより、一体成形が可能なため製造コストを低く抑えることができる。
さらに、先端が開放された漏斗形の渦流発生器本体が吸気管の先端に接続しているため、吸気流は直線的に渦流発生器本体から吸気管にスムーズに流入する。このため、吸気効率が向上し、駆動効率が上昇する。また、直線的に流入する吸気流の周りの空気も漏斗形の渦流発生器本体の周壁に沿って吸気管に吸い込まれることになるが、渦流発生器本体の内周面に突設された複数のガイド板により直線的に流入する吸気流の周りの空気には渦が発生するため、これらの周りの空気もこの渦によりスムーズに吸気管に吸い込まれる。
また、本願請求項2に係る発明によれば、複数のガイド板は渦流発生器本体が接続される吸気管を、渦流発生具本体内に仮想延長したときの該吸気管よりも略外部に設置することとしているとともに、渦流発生器本体は吸気管の先端部に接続することとしている。したがって、吸気管内は勿論のこと、吸気管の延長上には、ガイド板等の障害物がないため、低流速状態から高流速状態に至るまで各流速における吸気流を、スムーズに渦流とすることができ、全流速域において吸気効率を向上させることができる。
そして、本願請求項3に係る発明によれば、渦流発生器本体の周壁のガイド板間には空気貫通孔が穿設されているので、たとえば、フィルターボックス等のように渦流発生器の設置空間が狭い場合でも、水平方向からの吸気が可能であり、フィルターボックス等内に空気溜りが生ずることを防止できる。また、フィルターボックス等を使用しない場合、または、吸気口前面の空間が狭い場合でも、外周および後方からの吸気を可能とすることで吸気効率の低下を防ぐことができる。
さらに、本願請求項4に係る発明によれば、空気貫通孔の面積をガイド板の面積に対し好ましくは略40%〜120%、より好ましくは略70%〜100%としている。空気貫通孔の面積が小さいと前述した負圧を効果的に解消することはできず、また、空気貫通孔の面積が大きいと周りの空気の渦流に乱れを生ずることから、空気貫通孔の面積はガイド板の面積に対し概ね90%程度が好ましい。
また、本願請求項5に係る発明によれば、渦流発生器本体の周壁に描かれた平面図形の辺縁に沿って切り込みを入れ、または、切抜きし、それを適当な角度に折り曲げ、または固着することにより、ガイド板および空気貫通孔が形成される。したがって、製造に際しての材料ロスが皆無であることから、製造コスト等のイニシャルコストは低廉となる。なお、適当な角度とは、ガイド板による造渦効果の最も大きくなる角度をいうが、ガイド板の形状、面積等によりその角度は異なる。
そして、本願請求項6に係る発明によれば、渦流発生器本体は吸気管に対し着脱自在としている。すなわち、渦流発生器自体が吸気管に対し着脱自在となるので、取付け取外しがきわめて容易であり、製造時に取付ける必要はなく、既存の内燃機関にも取付けることができる。また、渦流発生器の洗浄も取り外して行うことができるので、洗浄作業は極めて容易におこなうことができる。なお、着脱自在は、基端部と吸気管とを螺着、嵌着、挿着あるいは挟着等の周知の手段により着脱自在とすることができる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態に係る内燃機関の渦流発生器(以下、単に「渦流発生器」という。)の実施例1および実施例2について、図1ないし図7に基づいて説明する。なお、図1は、実施例1に係る渦流発生器の斜視図、図2は、実施例1に係る渦流発生器の作用説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のII−II矢視断面図、図3は、実施例1に係る渦流発生器の取付け状況図、図4は、実施例2に係る渦流発生器の斜視図、図5は、実施例2に係る渦流発生器の作用説明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のV−V矢視断面図、図6は、実施例2に係る渦流発生器の取付け状況図、図7は、実施例1および実施例2に係る渦流発生器の取付け状況図、である。
図1ないし図7において、符号1は実施例1に係る渦流発生器、符号2は実施例2に係る渦流発生器、符号10は渦流発生器本体、符号12は渦流発生器漏斗部、符号14は渦流発生器接合部、符号16は内円、符号18は周壁、符号20は空気貫通孔、符号30はガイド板、符号50は吸気管、符号501は第1の吸気管、符号502は第2の吸気管、符号52はフィルターエレメント、符号54はフィルターボックス、符号56は気化器、符号Aは主吸気流、符号Bは副吸気流、である。
まず、実施例1に係る渦流発生器1について、図1ないし図3を基に説明する。
渦流発生器1は、渦流発生器本体10および4枚のガイド板30とから構成され、さらに、渦流発生器本体10は渦流発生器漏斗部12および渦流発生器接合部14とから構成されている。なお、実施例ではガイド板30の枚数を4としているが、少なくとも2枚以上であれば良い。
渦流発生器漏斗部12は、基端部から開口端に向けて徐々に拡径する漏斗形を呈していて、渦流発生器漏斗部12の基端部に円筒状の渦流発生器接合部14が連設されて渦流発生器本体10が形成されている。そして、渦流発生器接合部14の外径は円筒状の吸気管50の内径に略一致するようになっていて、渦流発生器接合部14が円筒状の吸気管50に挿入されることにより、渦流発生器本体10は吸気管50に嵌着される。なお、渦流発生器接合部14の内径を円筒状の吸気管50の外径に略一致するようして、渦流発生器本体10を吸気管50に嵌着しても良く、あるいは、渦流発生器接合部14の内周面に雄螺子を螺刻し吸気管50の内周面に雌螺子を螺刻して、渦流発生器接合部14と吸気管50とを螺着させても良い。
ガイド板30は略三角形の平板であって、渦流発生器本体10の平面視において渦流発生器漏斗部12の開口端の内周縁から基端部が形成する内円16に向かう略接線に沿った周壁18上に突設されている。そして、この接線と内円16は、図2(a)に示すように数字の6の字状を呈していて、ガイド板30の底辺は、この接線の全長に略一致する。なお、ガイド板30の形状は、三角形に限らず、矩形、台形あるいは半円形等であっても良いことは勿論である。
ここで、渦流発生器1の作用について説明する。
渦流発生器1を吸気管50に嵌着し、図示外の内燃機関を稼動させると、吸気管50は空気を吸引する。
吸引された空気は、主吸気流Aとなって、渦流発生器1を通って吸気管50内に吸引されるが、主吸気流Aの周りには負圧が生じ、この負圧により主吸気流Aの周り空気も漏斗状の渦流発生器本体10の周壁18に沿って引き込まれるように吸気管50に吸引される。そして、主吸気流Aの周りの空気は、吸気管50に吸引される際に、渦流発生器本体10の周壁18に突設された複数のガイド板30、30、・・・により、渦巻き状(実施例では左巻きの渦)の副吸気流Bが生じる。この渦巻き状の副吸気流Bにより、渦流発生器1と吸気管50との接続部には、実開平5−24941号公報や特開2000−18108号公報に開示の技術では生じた乱気流が発生することなく、スムーズに吸気管50内に吸引されて、吸気管50内を図示外の内燃機関に送気される。
図3は、渦流発生器1の取付け状況の一例を示す図であるが、図3においては、渦流発生器1をフィルターエレメント52の下流側に設置していて、渦流発生器本体10をフィルターボックス54と兼用させている。したがって、渦流発生器1をフィルターボックス54と兼用させることにより、フィルターボックス54は不要となり、部品の点数を減らすことができるとともに、渦流発生器1を取付けるための余分なスペースを必要としない。
なお、後の説明で使用する図6に示すように、渦流発生器1をフィルターボックス54内に設置することができることは勿論である。
つぎに、実施例2に係る渦流発生器2について、図4ないし図6を基に説明する。
渦流発生器2は、渦流発生器1と略同様の構成であり、異なるところは、渦流発生器本体10の周壁18に穿設された空気貫通孔20であるので、ここでは、主として、渦流発生器1と異なる構成について説明する。
渦流発生器2が、渦流発生器本体10および4枚のガイド板30とから構成されて、渦流発生器本体10は渦流発生器漏斗部12および渦流発生器接合部14とから構成されていることは、渦流発生器1と同様であるので、渦流発生器本体10およびガイド板30についての説明は省略する。
4枚の渦流発生器漏斗部12のガイド板30、30間の周壁18には、矩形の4つの空気貫通孔20が穿設されている。そして、この空気貫通孔20は、ガイド板30の底辺が固着される接線と内円16とが形成する数字の6の右側に穿設されていて、ガイド板30の面積と空気貫通孔の面積は略同一となっている。
なお、実施例2では、空気貫通孔20の形状を矩形としているが、ガイド板30と同様に、三角形、矩形、台形あるいは半円形等であっても良い。したがって、渦流発生器本体10の周壁18にガイド板30の底辺が固着される接線を底辺とする平面図形を描き、底辺を除く平面図形の辺縁に沿って切り込みを入れ、切り込んだ部分を当該接線に沿って渦流発生具本体10の内側に適当な角度で折り曲げることにより、ガイド板30および空気貫通孔20を形成するようにしても、実施例2と同様の構成および効果を奏する渦流発生器を得ることができる。
渦流発生器2の作用についても、渦流発生器1と略同様であるが、空気貫通孔20が穿設されているため、フィルターボックス54内の空気は、渦流発生器2の開口端ばかりでなく渦流発生器2の外周からも吸引される。このため、フィルターボックス54内には、空気溜まりが生ずることなくフィルターボックス54内の空気を効率よく吸気管50内に送り込むことができる。
(渦流発生器1および渦流発生器2の使用例およびその効果)
ここで、渦流発生器1および渦流発生器2の使用例およびその効果について、図7を基に説明する。
図7は、渦流発生器1および渦流発生器2の取付け状況を示す概念図である。
図7においては、吸気流の上流側から順に、渦流発生器2→第1の吸気管501→フィルターエレメント52→渦流発生器1→第2の吸気管502→気化器56、が連設されている。もちろん、渦流発生器2に代えて渦流発生器1を設置しても良いし、渦流発生器1に代えてフィルターボックス54を設置しその内部に渦流発生器2を設置しても良い。
図7に示す構成にして、排気量3500cc、車両総重量2420kgの乗用車におおよそ100kgの貨物を載せて登坂略20kmを含む高速道路104kmを走行する実証実験をおこなった。
この結果、電動モーターのダクトファンを備える第1の吸気管501に渦流発生器2を使用した場合には、当該電動モーターの消費電力が略20%低下し、渦流発生器1を第2の吸気管502の先端に取付けた場合には、車両の燃費が最大で略20%上昇した。
図1は、実施例1に係る渦流発生器の斜視図である。 図2は、実施例1に係る渦流発生器の作用説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のII−II矢視断面図である。 図3は、実施例1に係る渦流発生器の取付け状況図である。 図4は、実施例2に係る渦流発生器の斜視図である。 図5は、実施例2に係る渦流発生器の作用説明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のV−V矢視断面図である。 図6は、実施例2に係る渦流発生器の取付け状況図である。 図7は、実施例1および実施例2に係る渦流発生器の取付け状況図である。 図8は、実開平5−24941号公報に開示された一実施例の渦流発生装置図であり、図8(a)は渦流発生装置を内燃機関に設置した状態の断面図、図8(b)は渦流発生装置の斜視図である。 図9は、特開2000−18108号公報に開示された一実施例の内燃機関の吸気装置図であり、図9(a)は内燃機関の吸気装置の構造を示す正面図、図9(b)は図9(a)のIX−IX矢視断面図である。
符号の説明
1 実施例1に係る渦流発生器
2 実施例2に係る渦流発生器
10 渦流発生器本体
16 内円
18 周壁
20 空気貫通孔
30 ガイド板
50 吸気管
54 フィルターボックス
56 気化器

Claims (6)

  1. 内燃機関に空気を供給する円筒状の吸気管の先端に基端部が接続し開口端に向けて徐々に拡径する漏斗形の渦流発生器本体と、
    該渦流発生具本体の内周面に略同一方向かつ略等間隔に突設される複数のガイド板と、からなり、
    複数の該ガイド板は開口端の内周縁から基端部が形成する内円に向かう略接線上に突設されている、ことを特徴とする内燃機関の渦流発生器。
  2. 前記ガイド板は前記吸気管を前記渦流発生具本体内に仮想延長したときの該吸気管よりも略外部に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の渦流発生器。
  3. 前記渦流発生器本体の周壁の前記ガイド板間には空気貫通孔が穿設されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の渦流発生器。
  4. 前記空気貫通孔の面積は前記ガイド板の面積に対し好ましくは略40%〜120%、より好ましくは略70%〜100%である、ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の渦流発生器。
  5. 前記渦流発生器本体の周壁が前記接線を底辺とする平面図形の辺縁に沿って切り込まれ該接線を折り線として該平面図形を該渦流発生具本体の内側に適当な角度で折り曲げられることにより、または該平面図形の辺縁に沿って切り抜かれ該接線に沿って該平面図形の底辺を該渦流発生具本体の内側に適当な角度で固着されることにより、前記ガイド板および前記空気貫通孔が形成される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の内燃機関の渦流発生器。
  6. 前記渦流発生器本体は前記吸気管に対し着脱自在である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の内燃機関の渦流発生器。
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