JP2007327371A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い発電効率を示す風力発電装置を提供すること。
【解決手段】前端部と後端部との間に内径が最小の小径部を有する内側に膨出したダクト、ダクトの内側表面あるいは後端面に付設された一もしくは二以上の支柱に支持固定されている、ダクトの中心軸に沿って延びる、回転軸と発電機とを収容する筒状容器、そして該支柱よりも前方側にて回転軸に接続されている羽根車からなり、上記ダクトの前端部での開口径Df、小径部の内径Dm及び後端部での開口径Deが、Df/Dm=1.4〜2.6及びDe/Dm=1.1〜1.6の関係を満足し、上記の羽根車の羽根がダクトの小径部よりも後方側に配置されており、そして上記の筒状容器を支持固定している全ての支柱が、各支柱の前方側の端部がダクトの後端部もしくはその近傍に配置された状態にてダクトに付設されている風力発電装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、風力発電装置に関する。
風力発電装置は、風により羽根車を回転させ、この回転エネルギーを発電機によって電気エネルギーに変換して発電する装置である。風力発電装置の発電効率を高くするためには、羽根車の羽根に接触する風の量を増加させ、そして羽根車にて大きなトルクを生じさせるように、羽根車の直径を大きくすることが一般的である。しかしながら、羽根車の直径を大きくすると風力発電装置が大型のものとなるため、その製造、運搬、そして設置に手間がかかる。
このような問題を解決するため、羽根車の周囲に円筒状のダクトを配置した構成の風力発電装置の開発が行なわれている。このような風力発電装置は、円筒状のダクト、このダクトの内側表面に付設された支柱に支持固定されている、回転軸と発電機とを収容する筒状容器、そして回転軸に接続されている羽根車などから構成されている。この風力発電装置は、ダクトの形状を工夫する(ダクトの内径をその長さ方向にそって拡大あるいは縮小させる)ことにより、ダクト内部に流入する風を増速させて羽根車に接触させることができるために高い発電効率を示し、このため装置の小型化も可能である。
特許文献1には、羽根車の周囲に、前方部分の直径が拡大された円筒状のダクトを備える風力発電装置が開示されている。この風力発電装置が備える羽根車の羽根は、ダクトの最小内径部(ダクト後方の円筒形の部分)に配置されている。また、発電機と回転軸とを収容している容器は、ダクトの内側表面の後端に付設された支柱と、この支柱よりも前方側に付設された支柱とにより支持固定されている。
特許文献2には、羽根車の周囲に、前端部と後端部との間に内径が最小となる最小内径部(小径部)を有する内側に膨出したダクトを備える風力発電装置が開示されている。この風力発電装置が備える羽根車の羽根は、ダクトの最小内径部に配置されている。また、この風力発電装置の発電機と回転軸とを収容する容器は、ダクト内側表面の後方側に付設された支柱により支持固定されている。
特開平11−182404号公報(図2) 特開2004−124926号公報(図1)
上記のように、特許文献1及び特許文献2の各々に記載されている風力発電装置は、羽根車の周囲にダクトを備えているために高い発電効率を示す。しかしながら、いずれの文献においても、ダクトの形状(特に、ダクトの後方側の形状)、ダクト内部での羽根車の羽根の配置、そして発電機等を収容している容器を支持固定する支柱の配置の関係についての詳細な検討はなされておらず、従来の風力発電装置はその実用上の発電効率を考えると未だ充分ではない。
本発明の課題は、高い発電効率を示すダクト型の風力発電装置を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決するために研究を重ねた結果、羽根車の羽根をダクトの後方側に配置し、羽根車を支持している支柱を所定の条件にてダクト後端部もしくはその近傍に付設し、さらにダクトの後方側の形状を工夫することにより、実用的に十分に満足のできる高い効率で発電が可能となることを見出した。
本発明は、前端部と後端部との間に内径が最小の小径部を有する内側に膨出したダクト、ダクトの内側表面あるいは後端面に付設された一もしくは二以上の支柱に支持固定されている、ダクトの中心軸に沿って延びる、回転軸と発電機とを収容する筒状容器、そして該支柱よりも前方側にて回転軸に接続されている羽根車からなり、上記ダクトの前端部での開口径(Df)、小径部の内径(Dm)及び後端部での開口径(De)が下記の式(I)及び(II)を満足し、上記の羽根車の羽根がダクトの小径部よりも後方側に配置されており、そして上記の筒状容器を支持固定している全ての支柱が、各支柱の前方側の端部がダクトの後端部もしくはその近傍に配置された状態にてダクトに付設されている風力発電装置にある。
(I)Df/Dm=1.4〜2.6
(II)De/Dm=1.1〜1.6
本発明の風力発電装置の好ましい態様は、次の通りである。
(1)Df/Dmが1.8〜2.3の範囲にあり、かつDe/Dmが1.2〜1.4の範囲にある。
(2)筒状容器を支持固定している全ての支柱がダクトに着脱可能に付設されている。 (3)筒状容器を支持固定している全ての支柱がダクトの後端面に付設されている。
(4)ダクトの小径部から羽根車の羽根までの距離が、ダクトの小径部から後端部までの距離の15〜85%の範囲の長さにある。
(5)ダクトの内側表面が流線形をなしている。
なお、本明細書において、「ダクトの後端部の近傍」とは、ダクトの後端部からダクト全長の15%以内(好ましくは10%以内)の長さにある領域を意味する。
本発明の風力発電装置に用いるダクトは、その前端部での開口径、小径部の内径、および後端部での開口径が所定の関係を満足する形状に設定されており、これによりダクトに流入した風は、ダクト前端部から小径部までの領域にて高速に増速し、そして小径部から後端部までの領域をダクトの内側表面に沿って高い速度を維持しながら円滑に(渦などの風の流れの乱れを生じさせる原因となる、ダクトの内側表面からの風の剥離が抑制された状態にて)流れるようになる。すなわち、ダクトの小径部から後端部までの領域に発電に有効に利用できる風(高速且つ円滑に流れる風)を生じさせることができる。
そして、本発明の風力発電装置は、風に対する抵抗の大きい羽根車の羽根が、上記のダクト内部の小径部よりも後方側の領域に配置されているため、ダクトに流入した風をダクトの前端部から小径部までの領域にて十分に高い速度にまで増速させることができる。
また、本発明の風力発電装置は、発電機等を収容している筒状容器を支持固定している全ての支柱が、各支柱の前方側の端部がダクトの後端部もしくはその近傍に配置された状態にてダクトに付設されているため、発電に使用された風(羽根車を通過した風)が支柱に接触して、ダクト内部の羽根車の後方側にて風の流れに乱れ(例、風の渦)を生じた場合であっても、これを速やかにダクト後端部から外部に排出させ、(各支柱の前方側の端部が上記の場合よりも前方側に配置されている場合と比較して)より多くの量の風をダクトに流入させて増速させることができる。
このように、本発明の風力発電装置は、ダクトに流入する風の量が多く、この風をダクトの前端部から小径部までの領域にて十分に高い速度にまで増速させた後に発電に利用するために高い発電効率を示す。
本発明の風力発電装置を、添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明の風力発電装置の構成例を示す部分断面図であり、そして図2は図1の風力発電装置の背面図(図1の右側から見た図)である。なお、図1においては、風力発電装置のダクト14、筒状容器19を支持固定している四本の支柱のうちの図の手前側に伸びる支柱15、そして各々の支柱15をダクト14に固定するために用いる板材25を断面として示した。
図1の風力発電装置10は、前端部11と後端部12との間に内径が最小の小径部13を有する内側に膨出したダクト14、ダクト14の後端面12aに付設された二以上の(合計で四本の)支柱15に支持固定されている、ダクト14の中心軸16に沿って延びる、回転軸17と発電機18とを収容する筒状容器19、そして支柱15よりも前方側にて回転軸17に接続されている羽根車20から構成されている。
風力発電装置10においては、ダクト14に流入した風が、前端部11から小径部13にかけてダクトの内径が次第に縮小されているために増速され、この増速した風により羽根車20を回転させることにより発電が行なわれている。また、小径部13から後端部12にかけてダクト14の内径が次第に拡大されているため、ダクトの小径部13の後方側にて気圧が低下し、より多くの量の風がダクトに流入され増速される。
そして図1の風力発電装置10のダクト14は、その前端部11での開口径(Df)が2075mmに、小径部13の内径(Dm)が1037mmに、そして後端部12での開口径(De)が1352mmに設定されている。すなわち、ダクト14は、その(Df/Dm)の値が2.0に、そして(De/Dm)の値が1.3に設定されており、下記の式(I)及び(II)を満足する形状に設定されている。
(I)Df/Dm=1.4〜2.6
(II)De/Dm=1.1〜1.6
このような形状のダクトを用いることにより、ダクトの小径部13から後端部12までの領域に発電に有効に利用できる風(高速且つ円滑に流れる風)を生じさせることができる。その理由は、次のように理解される。
先ず第一に、上記のDf/Dmの値が1.4未満であると、ダクト14に流入した風が、ダクトの前端部11から小径部13までの間の領域において増速し難くなり、一方、Df/Dmの値が2.6を超えると、ダクトの前端部の側が広角に拡がり過ぎて、ダクトの前端部11及びその近傍の部位の風に対する抵抗が大きくなり、ダクトの前端部11から風が流入し難くなる(風の一部がダクトの外側を流れるようになる)。すなわち、Df/Dmの値が1.4〜2.6の範囲にあると、ダクトに十分な量の風を流入させて高速に増速させることができるからである。
第二に、上記のDe/Dmの値が1.1未満であると、ダクト14の小径部13の後方側における気圧が十分に低下せずに、ダクトの前端部11から風が流入し難くなる。一方、De/Dmの値が1.6を超えると、ダクト14の小径部13から後端部12へと流れる風がダクト内側表面から剥離して風の流れに乱れ(例、渦の発生)を生じて、仮にダクト小径部13から後端部12までの領域に羽根車の羽根を配置した場合であっても、羽根車の羽根に接触する風の速度が低下(出力電力が低下)したり、あるいは出力電力が不安定になるなどの問題が生じ易いため、実用的に満足のできる発電を行なうことが難しい。すなわち、De/Dmの値が1.1〜1.6の範囲にあると、ダクトに十分な量の風が流入し、そして上記のようにダクト前端部11から小径部13までの領域にて増速された風が、小径部13から後端部12までの領域をダクトの内側表面に沿って高い速度を維持しながら円滑に流れるようになる。
このように、上記の式(I)及び(II)を満足する形状のダクトを用いることにより、ダクトに十分な量の風が流入し、この風がダクト14の前端部11から小径部13までの領域において高速に増速され、そして小径部13から後端部12までの領域をダクトの内側表面に沿って高い速度を維持しながら円滑に流れるようになるため、ダクトの小径部13から後端部12までの領域に発電に有効に利用できる風(高速且つ円滑に流れる風)を生じさせることができる。すなわち、ダクト14の小径部13から後端部12までの領域に羽根車の羽根を配置した場合であっても、実用的に満足のできる(安定した大きな出力電力が得られる)発電を行なうことができるようになる。
上記のDf/Dmの値は1.8〜2.3の範囲にあり、かつDe/Dmの値は1.2〜1.4の範囲にあることが特に好ましい。この条件を満たす形状のダクトは、ダクトの前端部から後端部までの間の領域における風の増速率が高く、かつダクトの小径部よりも後方側における気圧の上昇やダクト内側表面からの風の剥離を効果的に抑制することができるため、風力発電装置が極めて高い発電効率を示すようになるからである。
また、ダクト14の内部における風の流れを円滑なものとするために、ダクトの内側表面は流線形をなしていることが好ましい。更に、図1に示すように、ダクト14は、その壁体断面の前端部11に丸みを帯び、風に対して低い抵抗を示す翼型のような形状に設定されていることが望ましい。
なお、ダクト14は、例えば、ダクトとほぼ同じ形状のフレームの内側と外側とにFRP(例、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂)シートを貼り付けることにより作製される。
そして、本発明の風力発電装置10は、上記のダクトの小径部13から後端部12までの領域に羽根車20の羽根21が配置されているために高い発電効率を示す。
一般に、上記の特許文献2の風力発電装置に代表されるように、従来の風力発電装置においては、高い発電効率を得るために、羽根車の羽根を、ダクトが単体の状態(ダクト内部に羽根車等が配置されていない状態)で風速が最大となるダクトの小径部に配置する。
しかしながら、ダクトの小径部に羽根車の羽根を配置すると、ダクトに流入する風に対して羽根車の羽根が抵抗(障害物)となり、小径部における風の速度が低下する(小径部に配置された羽根に近づくにつれて風が十分に増速できなくなる)。このため、ダクト内部の風速は、小径部(羽根が配置された位置)よりも前方側にて最大となる。そして、この小径部よりも前方側における風速の最大値は、ダクトに流入した風が小径部に到達していない(十分に増速されていない)ため、ダクト単体の状態における小径部の風速値よりも小さい値を示す。このように、ダクトの小径部(あるいは小径部よりも前方側)に配置された羽根車は、ダクトに流入した風の増速を妨げる原因となる。
その一方で、羽根車の羽根をダクトの小径部よりも後方側に配置した場合には、ダクトに流入した風が、ダクトの小径部に到達するまでの間に十分に高い速度にまで増速されたとしても、ダクトの内径が小径部から後端部にかけて次第に拡大されているために減速されて高い発電効率が得られ難い。
しかしながら、図1の風力発電装置10のように上記の式(I)及び(II)を満足する形状のダクトを用いると、ダクト14の小径部13を通過した風が、ダクトの内側表面に沿って後方側に流れる傾向にある。すなわち、ダクト14の内部を小径部13から後方側に流れる風は均一に減速されるのではなく、ダクト14の中心軸16付近を後方側に流れる発電に有効に利用されない風(羽根21の基部の側に接触し、羽根車20にて十分なトルクを生じさせない風)は大きく減速するのに対して、ダクト14の内側表面付近を後方側に流れる発電に有効に利用される風(羽根21の先端部の側に接触し、羽根車20にて大きなトルクを生じさせる風)は比較的に減速し難い。
このため、風力発電装置10は、ダクト14の小径部13よりも後方側に羽根車20の羽根21が配置されているものの、羽根21の先端部の側には(小径部13における風速よりも僅かに速度は低下しているものの)比較的に高速の風が接触するために高い効率で発電を行なうことができる。
また、風力発電装置10は、ダクト14の小径部13よりも後方側に、(小径部に配置される羽根車よりも)大きなトルクを発生することのできる直径の大きな羽根車を用いることができるため、ダクト内部を流れる風のエネルギーを効率良く電気エネルギーに変換することができる。
ダクトの小径部13から羽根車20の羽根21までの距離L1 は、ダクトの小径部13から後端部12までの距離L2 の15〜85%の範囲の長さにあることが好ましい。上記の距離L1 が距離L2 の15%未満であると、ダクトの前端部11から小径部13までの間の領域における風の増速が抑制され易く、85%を超えると支柱15を取り付けるスペースが狭くなるからである。図1の風力発電装置10の場合には、ダクトの小径部13から後端部12までの距離L2 が2176mmに、そしてダクトの小径部13から羽根車20の羽根21までの距離L1 が1694mm(L2 の78%の長さ)に設定されている。
さらに、本発明の風力発電装置10においては、筒状容器19を支持固定している全ての(合計で四本の)支柱が、各支柱15の前方側の端部がダクトの後端部の近傍(ダクト後端部12からダクト全長L0 の15%以内の長さにある領域)に配置された状態にてダクト14に付設される。具体的には、風力発電装置10のダクトの全長L0 は3614mmに、そして各々の支柱15の前方側の端部とダクトの後端部12との距離L3 は181mm(ダクト全長L0 の5%の長さ)に設定されている。
このような支柱の配置により、発電に使用された風(羽根車20の羽根21を通過した風)が支柱15に接触して、ダクト内部の羽根車の羽根の後方側にて風の流れに乱れ(例、風の渦)を生じた場合であっても、これを速やかにダクト後端部12から外部に排出させ、(各支柱の前方側の端部が上記の場合よりも前方側に配置されている場合と比較して)より多くの量の風をダクトに流入させて増速させることができるため、風力発電装置10の発電効率が高くなる。
なお、本発明の風力発電装置10は、上記の式(I)及び(II)を満足する形状のダクトを用いているため、羽根車20の羽根21をダクト14の小径部13よりも後方側に配置した場合にも実用的に満足できる発電を行なうことができる。従って、各々の支柱15の前方側の端部がダクトの後端部の近傍に配置されている場合であっても、羽根車20の羽根21を支柱15の近くに配置することができる(従来の風力発電装置のように羽根をダクトの小径部に配置する必要がない)ため、羽根車を支持する回転軸の長さを短くすることができる。これにより回転軸の撓みの発生が抑制され、羽根車がダクト内部にて安定に配置されるため、風力発電装置10の出力電力が安定する。
また、筒状容器19を支持固定している全ての支柱は、ダクト14に着脱可能に付設されていることが好ましい。図2に示すように、風力発電装置10の各々の支柱15は、そのダクト14の側に取り付け用の板材25を備え、この板材がボルト25aによってダクトに着脱可能に固定されている。これにより、全ての支柱を、筒状容器19と共にダクト14から簡単に取り外すことが可能となり、ダクトの内部に入り込まなくとも筒状容器19に収容されている発電機18の修理や交換が容易になる。
更に、図1に示すように筒状容器19を支持固定している全ての支柱がダクトの後端面12aに付設されていると、これらの支柱を筒状容器と共に取り外す作業が更に簡単になる。なお、筒状容器19としては、発電機18の本体のケースを用いることもできる。上記のように筒状容器19の内部に発電機18が収容されていると、発電機を筒状容器から取り出して容易に修理や交換を行なうことができる。
また、図1及び図2に示すように、風力発電装置10には、ダクト14の長さ方向の中央よりも後方の外側表面にダクトの周囲に沿って設けられている、ダクトの外側表面からダクトの後方外側へと伸びる斜面23aを持つ裾部23と、裾部23の斜面23aに接続し、斜面23aのダクト中心軸16に対する傾斜角αよりも大きな角度βをもってダクトの外側へと伸びる表面24aを持つ縁部24とからなる環状の風向調節具22が備えられていることが好ましい。
風向調節具22は、ダクト14の外側表面に沿って後方側へと向かう風の向きを、裾部23にて次第にダクトの径方向外側に向かうように、次いで縁部24にて急激にダクトの径方向外側に向かうように調節する。これにより、ダクト14及び縁部24の後方側と、更に縁部24の径方向外側の領域の後方側とに気圧が低い空間領域(以下、減圧域とも云う)が生成される。このような減圧域を生成させることにより、ダクト14に前端部11から更に多くの量の風を流入させ増速させることができるようになる。
なお、風向調節具に裾部が備えられていない場合には、縁部に垂直に近い角度で風が接触するため、ダクト及び縁部の後方側には気圧が低い空間領域が生成されるものの、縁部の径方向外側の領域の後方側の気圧は大きく低下しないため、上記の裾部23を持つ風向調節具22の場合よりもダクトの前端部から流入する風の量が少なくなる。
裾部23の斜面23aの傾斜角αは20〜30度の範囲にあることが好ましい。この傾斜角αが20度未満であると、縁部24の径方向外側の領域の後方側に気圧の低い空間領域を生成させ難くなり、そして傾斜角αが30度を超えると風向調節具22のサイズ(すなわち縁部の外径)が大きくなり、風力発電装置10の取り扱いや車両による運搬が難しくなるからである。図1に示す風向調節具22の傾斜角αは25度に設定されている。
縁部24は、その製造が容易になることから、ダクト14の後端部12に設けられていることが好ましい。縁部24の外径はダクト14の前端部11での開口径Dfの110〜145%の範囲にあることが好ましい。縁部24の外径が小さすぎると上記の減圧域を生成させ難くなり、そして径が大きすぎると上記のように風力発電装置10の取り扱い等が難しくなるからである。図1に示す風向調節具22の縁部24の外径は2700mmに、すなわちダクト14の前端部11での開口径Dfの130%の長さに設定されている。
縁部24の表面24aのダクト中心軸16に対する傾斜角βは、上記の減圧域を生成させ易くするために80〜100度の範囲にあることが好ましい。図1に示す風向調節具22の傾斜角βは90度に設定されている。
風向調節具22のダクトの中心軸方向に沿う長さL4 は、ダクトの全長L0 の5〜25%の範囲あることが好ましい。風向調節具の長さが短すぎると上記の減圧域を生成させ難くなり、長さが長すぎると風向調節具のサイズが大きくなり過ぎて、上記のように風力発電装置10の取り扱い等が難しくなるからである。図1に示す風向調節具22のダクト14の中心軸方向に沿う長さL4 は482mmに、すなわちダクトの中心軸方向の長さL0 の13%の長さに設定されている。
図3は、本発明の風力発電装置の別の構成例を示す部分断面図である。図3の風力発電装置30の構成は、筒状容器19を支持固定している各々の支柱35が、ダクト14の内側表面に沿って前方側に伸びる補強部35aを備えていること以外は図1の風力発電装置10と同様である。各々の支柱35に補強部35aが備えられていると、筒状容器19がダクト14に強固に固定されるために風力発電装置30の強度が増加し、また筒状容器19に備えられた羽根車20の振動の発生を抑制することができるために風力発電装置30の出力電力が安定する。なお、風力発電装置30のダクト14の全長L0 は3614mmに、そして各々の支柱35の前方側の端部とダクトの後端部12との距離L3 は181mm(ダクト全長L0 の5%の長さ)に設定されている。
図4は、本発明の風力発電装置の更に別の構成例を示す部分断面図である。図4の風力発電装置40の構成は、筒状容器19を支持固定している各々の支柱45がダクト14の内側表面に付設されていること以外は図1の風力発電装置10と同様である。このように、筒状容器19を支持固定する支柱は、その前方側の端部がダクト14の後端部12の近傍に配置された状態であれば、ダクトの内側表面に付設されていてもよい。なお、風力発電装置40のダクトの全長L0 は3614mmに、そして各々の支柱45の前方側の端部とダクトの後端部12との距離L3 は334mm(ダクト全長L0 の9%の長さ)に設定されている。
このように、本発明の風力発電装置は、その発電効率が高いために、低速の風でも十分に高い出力電力が得られ、また装置の小型化も容易である。このため、本発明の風力発電装置は、従来は風力発電装置の運搬や設置が困難であった山間部、ビルなどの建築物の壁面や屋上などにも設置することができる。
本発明の風力発電装置の構成例を示す部分断面図である。 図1の風力発電装置の背面図である。 本発明の風力発電装置の別の構成例を示す部分断面図である。 本発明の風力発電装置の更に別の構成例を示す部分断面図である。
符号の説明
10 風力発電装置
11 前端部
12 後端部
12a 後端面
13 小径部
14 ダクト
15 支柱
16 中心軸
17 回転軸
18 発電機
19 筒状容器
20 羽根車
21 羽根
22 風向調節具
23 裾部
23a 裾部の斜面
24 縁部
24a 縁部の表面
25 板材
25a ボルト
30 風力発電装置
35 支柱
35a 補強部
40 風力発電装置
45 支柱

Claims (6)

  1. 前端部と後端部との間に内径が最小の小径部を有する内側に膨出したダクト、ダクトの内側表面あるいは後端面に付設された一もしくは二以上の支柱に支持固定されている、ダクトの中心軸に沿って延びる、回転軸と発電機とを収容する筒状容器、そして該支柱よりも前方側にて回転軸に接続されている羽根車からなり、上記ダクトの前端部での開口径(Df)、小径部の内径(Dm)及び後端部での開口径(De)が下記の式(I)及び(II)を満足し、該羽根車の羽根がダクトの小径部よりも後方側に配置されており、そして上記の筒状容器を支持固定している全ての支柱が、各支柱の前方側の端部がダクトの後端部もしくはその近傍に配置された状態にてダクトに付設されている風力発電装置:
    (I)Df/Dm=1.4〜2.6
    (II)De/Dm=1.1〜1.6。
  2. Df/Dmが1.8〜2.3の範囲にあり、かつDe/Dmが1.2〜1.4の範囲にある請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 筒状容器を支持固定している全ての支柱がダクトに着脱可能に付設されている請求項1もしくは2に記載の風力発電装置。
  4. 筒状容器を支持固定している全ての支柱がダクトの後端面に付設されている請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の風力発電装置。
  5. ダクトの小径部から羽根車の羽根までの距離が、ダクトの小径部から後端部までの距離の15〜85%の範囲の長さにある請求項1乃至4のうちのいずれかの項に記載の風力発電装置。
  6. ダクトの内側表面が流線形をなしている請求項1乃至5のうちのいずれかの項に記載の風力発電装置。
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