JP2007326833A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2007326833A5
JP2007326833A5 JP2006161089A JP2006161089A JP2007326833A5 JP 2007326833 A5 JP2007326833 A5 JP 2007326833A5 JP 2006161089 A JP2006161089 A JP 2006161089A JP 2006161089 A JP2006161089 A JP 2006161089A JP 2007326833 A5 JP2007326833 A5 JP 2007326833A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
active substance
hydrophilic active
hydrophilic
amphiphilic polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006161089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5098225B2 (ja
JP2007326833A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2006161089A priority Critical patent/JP5098225B2/ja
Priority claimed from JP2006161089A external-priority patent/JP5098225B2/ja
Publication of JP2007326833A publication Critical patent/JP2007326833A/ja
Publication of JP2007326833A5 publication Critical patent/JP2007326833A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5098225B2 publication Critical patent/JP5098225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

両親媒性ポリマーを含み、内部に両親媒性ポリマーの親水性セグメントからなる親水性部分を有し、両親媒性ポリマーの疎水性セグメントからなる疎水性外層とからなり、疎水性外層に表面改質剤が結合した親水性活性物質含有微粒子を製造する方法であって、
(a)親水性活性物質を含む水系溶媒と両親媒性ポリマーを溶解した水非混和性有機溶媒に、炭素数3から6のアルキルアルコール、炭素数3から6のアルキルアミン、炭素数3から6のアルキルカルボン酸から選ばれる化合物を添加して混合することにより、逆相エマルジョンを形成する工程
(b)逆相エマルジョンを、表面改質剤を含む水混和性有機溶媒もしくは水系溶媒に導入する工程
(c)水非混和性有機溶媒を除去する工程
を含む親水性活性物質含有微粒子の製造方法
本発明の親水性活性物質含有微粒子の製造方法は、
(a)親水性活性物質を含む水系溶媒と両親媒性ポリマーを溶解した水非混和性有機溶媒に、炭素数3から6のアルキルアルコール、炭素数3から6のアルキルアミン、炭素数3から6のアルキルカルボン酸から選ばれる化合物を添加して混合することにより、逆相エマルジョンを形成する工程
(b)逆相エマルジョンを、表面改質剤を含む水混和性有機溶媒もしくは水系溶媒に導入する工程
(c)水非混和性有機溶媒を除去する工程
を含む。
工程(a)における、親水性活性物質を含む水系溶媒、両親媒性ポリマーを溶解した水非混和性有機溶媒により、逆相エマルジョンを形成する工程において、逆相エマルジョンの形成を補助し、均一かつ微小な逆相エマルジョンを形成する目的のために、共剤を添加する。共剤としては、炭素数3から6のアルキルアルコール、炭素数3から6のアルキルアミン、炭素数3から6のアルキルカルボン酸から選ばれる化合物である。これら共剤のアルキル鎖の構造は、特に限定されず、直鎖構造でも分岐構造でも良く、飽和アルキルでも、不飽和アルキルでも良い。本発明において、共剤としては、tert-ブタノール、iso-プロパノール、ペンタノールが好ましい。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例により限定されるものでない。
参考例1 逆相エマルジョンの形成
微粒子の製造:両親媒性ポリマーであるポリエチレングリコール-ポリ(イプシロン-カプロラクトン)(ポリエチレングリコールの分子量5,000、ポリ(イプシロン-カプロラクトン)の分子量10,000もしくは37,000)10mgを酢酸エチル2mLに加熱し溶解させた。該ポリマー溶液に、撹拌速度1,600rpmで撹拌しつつ、西洋わさびペルオキシダーゼ水溶液(1wt%西洋わさびペルオキシダーゼ、9wt%スクロース、10mM Tris-HCl pH 7.4) 50―200μLを滴下した。更に1時間撹拌することで逆相エマルジョンを製造した。該逆相エマルジョンの粒径は、(装置Zetasizer3000H SA(MALVERN INSTRUMENTS))を使用し、動的光散乱法で測定した。得られたデータはCONTIN法およびヒストグラム法によって解析し、粒径を算出した。
実施例 逆相エマルジョンの形成
両親媒性ポリマーであるポリエチレングリコール−ポリ(イプシロン-カプロラクトン) (ポリエチレングリコールの分子量5,000、ポリ(イプシロン-カプロラクトン)の分子量37,000)60mgを酢酸エチル600mgに溶解しポリマー溶液を調製した。該ポリマー溶液に120mgの水を添加した。この溶液に10μLのtert−ブタノールを添加していき、波長600nmの光の透過率から濁度の変化を追った(図2)。透過率が99.7%となったtert−ブタノール80μLの条件でDLS測定を行い、逆相エマルジョンの粒径を測定したところ、15.7nmであった。
参考例2 逆相エマルジョンおよび親水性活性物質含有微粒子の製造
両親媒性ポリマーであるポリエチレングリコール−ポリ(イプシロン-カプロラクトン)(ポリエチレングリコールの分子量5,000、ポリ(イプシロン-カプロラクトン)の分子量10,000)10mgを酢酸エチル2mLに溶解し、ポリマー溶液を調製した。該ポリマー溶液に10mg/mLのインシュリン溶液100μLを滴下し、ホモジナイザーで撹拌し逆相エマルジョンを製造した(15000rpm、5分)。撹拌後、20mLのジオキサンに添加した。溶媒を蒸発させ約2mLまで濃縮した後、該粒子分散液を500mgのPluronic(BASFの登録商標)F68を含有したリン酸緩衝液(6mL)に添加した。試料を凍結乾燥した後、8ロット分を80mLの純水に分散させた。分画分子量10万の濾過膜を装着した限外濾過装置で10mLまで濃縮した後、50mLの純水を添加し再び5mLまで濃縮した。濃縮操作をもう一度行った後純水を添加することで40mLとした。その後、6mg/mLのPluronic(BASFの登録商標)F68水溶液40mLを添加し微粒子分散液を製造した。該微粒子分散液を凍結乾燥した。凍結乾燥後、得られた粉末状サンプルに水を添加し再分散させた。該微粒子の粒径は、(装置Zetasizer3000HSA(MALVERN INSTRUMENTS))を使用し、動的光散乱法で測定した。得られたデータはCONTIN法およびヒストグラム法によって解析し、粒径を算出した。インシュリンの封入率は、粒子試料を6NHCl中105℃で22時間加水分解した後、アミノ酸分析を行いタンパク質量を定量することで決定した。
参考例3 逆相エマルジョンおよび親水性活性物質含有微粒子の製造
両親媒性ポリマーであるポリビニルピロリドン−ポリ(乳酸)(ポリビニルピロリドンの分子量1,700、ポリ(乳酸)の分子量2,200)10mgを酢酸エチル2mLに溶解し、ポリマー溶液を調製した。該ポリマー溶液に、10mg/mLのインシュリン溶液100μLを滴下し、数秒間撹拌し逆相エマルジョンを製造した。その後、10倍量のジオキサンに添加した。溶媒を蒸発させ約2mLまで濃縮した後、該粒子分散液を500mgのPluronic(BASFの登録商標)F68を含有したジオキサン(20mL)に添加した。試料を凍結乾燥した後、2mLの水を添加し微粒子を再分散させた。該微粒子の粒径は、(装置Zetasizer3000HSA(MALVERN INSTRUMENTS))を使用し、動的光散乱法で測定した。得られたデータはCONTIN法およびヒストグラム法によって解析し、粒径を算出した。
参考例4 逆相エマルジョンおよび親水性活性物質含有微粒子の製造
粒子製造:
両親媒性ポリマーであるポリエチレングリコール−ポリ(イプシロン-カプロラクトン)(ポリエチレングリコールの分子量5,000、ポリ(イプシロン-カプロラクトン)の分子量10,000)10mgを酢酸エチル2mLに溶解し、ポリマー溶液を調製した。該ポリマー溶液に10mg/mLのインシュリン溶液100μLを滴下し、ホモジナイザーで撹拌し逆相エマルジョンを製造した(15000rpm、5分)。撹拌後、20mLのジオキサンに添加した。溶媒を蒸発させ約2mLまで濃縮した後、該濃縮液を種々の濃度のCremophor EL(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)を含有したジオキサン(8mL)に添加した。試料を凍結乾燥した後、10mLの純水を添加し、超音波処理により分散させた。該微粒子の粒径は、(装置Zetasizer3000HSA(MALVERN INSTRUMENTS))を使用し、動的光散乱法で測定した。得られたデータはCONTIN法およびヒストグラム法によって解析し、粒径を算出した。
<結果>純水への分散後の粒子粒径はCremophor EL濃度とともに減少し、ジオキサン中のCremophor EL濃度1000mg/mLでは61nmとなった(図3)。
実施例 逆相エマルジョンおよび親水性活性物質含有微粒子の製造
両親媒性ポリマーであるポリエチレングリコール−ポリ(イプシロン-カプロラクトン)(ポリエチレングリコールの分子量5,000、ポリ(イプシロン-カプロラクトン)の分子量37,000)50mgを溶解させた炭酸ジメチル1gにn-ペンタノール400mgを加え、10mg/mlインスリン水溶液100μLを滴下し、ボルテックスで攪拌することで逆エマルションを調製した。この溶液を5%Pluronic F-68含有水溶液10mlに滴下し、ホモジナイザー(15000rpm、5min)またはボルテックス(数秒)で予備乳化し、W/O/W型エマルション溶液を調製した。得られたエマルション溶液から溶媒除去し、微粒子分散液とし、さらに凍結乾燥を行った。溶媒除去した分散液及び凍結乾燥して得られた粉末を純水に分散させた分散液に関してDLS測定を行った。また、凍結乾燥微粒子を純水に分散させ、HPLCにより遊離インシュリン量の測定も行った。

Claims (4)

  1. 両親媒性ポリマーを含み、内部に両親媒性ポリマーの親水性セグメントからなる親水性部分を有し、両親媒性ポリマーの疎水性セグメントからなる疎水性外層とからなり、疎水性外層に表面改質剤が結合した親水性活性物質含有微粒子を製造する方法であって、
    (a)親水性活性物質を含む水系溶媒と両親媒性ポリマーを溶解した水非混和性有機溶媒に、炭素数3から6のアルキルアルコール、炭素数3から6のアルキルアミン、炭素数3から6のアルキルカルボン酸から選ばれる化合物を添加して混合することにより、逆相エマルジョンを形成する工程
    (b)逆相エマルジョンを、表面改質剤を含む水混和性有機溶媒もしくは水系溶媒に導入する工程
    (c)水非混和性有機溶媒を除去する工程
    を含む親水性活性物質含有微粒子の製造方法。
  2. 逆相エマルジョンの平均粒径が10〜500ナノメートルである請求項に記載の親水性活性物質含有微粒子の製造方法。
  3. 両親媒性ポリマーの疎水性セグメントが生分解性ポリマーを含み、親水性セグメントがポリエチレングリコールを含む、請求項1または2に記載の親水性活性物質含有微粒子の製造方法。
  4. 親水性活性物質含有微粒子の平均粒径が50〜1000ナノメートルである、請求項1〜のいずれかに記載の親水性活性物質含有微粒子の製造方法。
JP2006161089A 2006-06-09 2006-06-09 親水性活性物質含有微粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP5098225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161089A JP5098225B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 親水性活性物質含有微粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161089A JP5098225B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 親水性活性物質含有微粒子の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007326833A JP2007326833A (ja) 2007-12-20
JP2007326833A5 true JP2007326833A5 (ja) 2009-07-02
JP5098225B2 JP5098225B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=38927557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006161089A Expired - Fee Related JP5098225B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 親水性活性物質含有微粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5098225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5560719B2 (ja) * 2010-01-08 2014-07-30 東レ株式会社 親水性生理活性物質含有微粒子の製造方法
US20130309312A1 (en) 2011-01-31 2013-11-21 Maruho Co., Ltd. Dermal composition comprising polymeric reversed micelle, and method for producing same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500438A (ja) * 2000-04-14 2004-01-08 アルニス バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド 高親和性のペプチド含有ナノ粒子
EP1646445A4 (en) * 2003-07-18 2007-09-19 Baxter Int METHOD OF MANUFACTURING, USING AND COMPOSING SMALL BALLULAR PARTICLES PRODUCED BY CONTROLLED PHASE SEPARATION

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Li et al. Preparation of alginate coated chitosan microparticles for vaccine delivery
Deepika et al. Intranasal drug delivery of Frovatriptan succinate–loaded polymeric nanoparticles for brain targeting
Portero et al. Reacetylated chitosan microspheres for controlled delivery of anti-microbial agents to the gastric mucosa
JP5851550B2 (ja) 非免疫原生の疎水性タンパク質ナノ粒子の形成方法、及びその利用
JP6229666B2 (ja) 活性化合物を取り込んだナノ粒子の製造プロセス
Chaisri et al. Preparation and characterization of cephalexin loaded PLGA microspheres
Bala et al. Design of biodegradable nanoparticles: a novel approach to encapsulating poorly soluble phytochemical ellagic acid
Khalil et al. Preparation and evaluation of warfarin-β-cyclodextrin loaded chitosan nanoparticles for transdermal delivery
Fang et al. Novel hydrophobin-coated docetaxel nanoparticles for intravenous delivery: in vitro characteristics and in vivo performance
RU2010138925A (ru) Микрочастица и ее фармацевтическая композиция
JP2001510790A (ja) 小胞ナノ粒子の製造方法
CA2714429A1 (en) Nanoparticle carriers for drug administration and process for producing same
CN106701872A (zh) 酶解α-乳白蛋白多肽、酶解α-乳白蛋白多肽纳米胶束及其制备
KR101542138B1 (ko) 폴리도파민계 나노입자, 불수용성 약물이 표면에 코팅된 폴리도파민계 나노입자 및 이들의 제조방법
CN109276560B (zh) 一种含乳铁蛋白的pH响应型微囊及其制备方法和应用
Wang et al. Controlling self-assembly within nanospace for peptide nanoparticle fabrication
KR100961880B1 (ko) 밀링에 의한 기능성 약물나노입자의 제조방법 및 상기제조방법에 의해 입자 표면이 개질된 약물나노입자 제제
JP2010248171A (ja) 二段階乳化によるリポソーム製造方法
EP3616726B1 (en) Protein particle wrapped with medicine insoluble in water and preparation method therefor
JP2007326833A5 (ja)
Gautier et al. Preparation of poly (D, L-lactide) nanoparticles assisted by amphiphilic poly (methyl methacrylate-co-methacrylic acid) copolymers
Mainardes et al. Development of praziquantel-loaded PLGA nanoparticles and evaluation of intestinal permeation by the everted gut sac model
Soroushnia et al. Effect of combined stabilizers on midazolam nanosuspension properties
CN114081963B (zh) 一种提高活性肽生物利用度的纳米载体及其制备与应用
Ibraheem et al. Preparation and characterization of albumin-loaded polycaprolactone nanoparticles for in vivo applications