JP2007325453A - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの回転位置を検出する回転検出センサを駆動コイルの相数よりも少ない2個で構成するものにおいて、ロータの回転位置の検出を簡易的としながらも、そのロータの回転制御が可能なブラシレスモータの制御装置を提供する。
【解決手段】エアコンECUは、ロータの停止状態において2個の回転検出センサ(14u,14v)からのパルス信号(U相用パルス,V相用パルス)からロータの位置を特定できる図中マル1の特定可能位置に配置させるべく、その特定可能位置にロータを配置させるための磁界がステータに生じるような通電パターン(a)の駆動電流を、対応する相の駆動コイルに供給する。そして、このようにロータを図中マル1の特定可能位置に配置した後に、ロータの回転始動を実施するようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブラシレスモータの制御装置に係り、詳しくは、ロータの回転位置の検出に基づきステータの3相(U相・V相・W相)の駆動コイルにそれぞれ供給する各相の駆動電流を生成し、その駆動電流にてロータの回転を制御する制御装置に関するものである。
ブラシレスモータは、ステータに3相(U相・V相・W相)の駆動コイルを備えており、各相の駆動コイルにそれぞれ位相差が電気角120°の駆動電流を供給して、ロータ回転のための回転磁界を発生させる構成となっている。各相の駆動コイルに供給する駆動電流はロータの回転位置に基づいて生成するため、ブラシレスモータにはロータの回転位置を検出するためのホール素子等の回転検出センサが用いられている。回転検出センサは各相に対応させて3個用いられるのが一般的であるが、例えば特許文献1及び特許文献2にて示されているように、センサを1個省略し、2個のセンサでロータの位置検出を行うようにしたものもある。
特許文献1では、U相用センサ及びV相用センサが互いに120°間隔を有して配置され、各センサからは電気角120°のU相信号とV相信号が出力される。また、これらU相信号とV相信号とから更に120°の位相差を有するW相信号が生成され、これらU相・V相・W相信号から各相の駆動コイルに供給する駆動電流が生成されている。この特許文献1では、U相信号及びV相信号からW相信号を生成する場合に、U相信号とV相信号との振幅差を軽減するように調整する振幅調整手段が備えられ、歪みの小さいW相信号が生成されるようになっている。
特許文献2では、U相信号及びV相信号からW相信号を生成する場合に、U相信号とV相信号の基本波に対しその同相の第3次高調波成分と第5次高調波成分の加算や反転を行って歪みの小さいW相信号を生成する加算回路及び非線形変換手段が備えられている。
つまり、これら特許文献1及び特許文献2では、各種の演算によりロータが回転方向のいずれに配置されていてもその回転位置を的確に把握し、ロータの回転を制御するように構成されている。
特開平10−52082号公報 特開平10−84690号公報
ところで、本来3個必要なセンサを2個とすることで、ロータの回転位置の検出において全回転位置の内で検出が困難な箇所が存在するが、特許文献1及び特許文献2では、上記演算によりその弱点をカバーし、ロータの回転状態及び停止状態においても全回転位置を的確に検出するようにしている。
しかしながら、ロータの全回転位置を的確に検出するが故に、その検出に係る演算が複雑であり、高能力のマイコン等が必要である。そのため、コスト面で不利となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータの回転位置を検出する回転検出センサを駆動コイルの相数よりも少ない2個で構成するものにおいて、ロータの回転位置の検出を簡易的としながらも、そのロータの回転制御が可能なブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、3相の駆動コイルを有するとともに各相の駆動コイルに所定位相差を有する各相の駆動電流の供給に基づいて回転磁界が生じるステータと、前記ステータにて生じる回転磁界に基づいて回転駆動されるロータと、前記ロータの回転位置を検出すべく2つの相の前記駆動コイルに対応させた2個の回転検出センサとを備えたブラシレスモータにおいて、2個の前記回転検出センサからのパルス信号に基づいて残りの相に対応するパルス信号を生成し、これら3相のパルス信号に基づいて前記ロータの回転位置を検出し3相の前記駆動電流を生成して前記ロータの回転を制御する制御装置であって、前記ロータの停止状態において2個の前記回転検出センサからのパルス信号から前記ロータの位置を特定できる特定可能位置に配置させるべく、その特定可能位置に前記ロータを配置させるための磁界が前記ステータに生じるような所定の通電パターンの前記駆動電流を対応する相の前記駆動コイルに供給する位置決め配置手段と、前記位置決め配置手段により前記ロータを特定可能位置に配置した後に、前記ロータの回転始動を実施する始動制御手段とを備えたことをその要旨とする。
この発明では、位置決め配置手段により、ロータの停止状態において2個の回転検出センサからのパルス信号からロータの位置を特定できる特定可能位置に配置させるべく、その特定可能位置にロータを配置させるための磁界がステータに生じるような所定の通電パターンの駆動電流が、対応する相の駆動コイルに供給される。そして、始動制御手段では、位置決め配置手段にてロータを特定可能位置に配置した後に、ロータの回転始動が実施される。つまり、ロータの停止状態において2個の回転検出センサにてロータの位置を特定できる特定可能位置に配置させそこからロータを回転させることで、ロータの位置検出にかかる演算等が複雑でなくともその位置検出が回転当初から安定して行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置において、前記位置決め配置手段は、前記ロータの回転始動時の最初及び前記ロータの回転停止時の最後の少なくとも一方で、前記ロータを特定可能位置に配置させることをその要旨とする。
この発明では、ロータの回転始動時の最初及びロータの回転停止時の最後の少なくとも一方において、ロータが特定可能位置に配置される。これにより、より安定したロータの位置検出を回転当初から行うことが可能となる。特に、ロータの回転始動時の最初にロータを特定可能位置に配置するようにすれば、ロータの回転始動前に何らかの原因で該ロータの位置がずれてしまってもロータの位置を修正できる。更に、ロータの回転停止時の最後とロータの回転始動時の最初の両方で行えば、停止時に一度ロータを特定可能位置に配置することで、次回の回転始動時の最初にロータを特定可能位置に配置することがより確実となり、より一層安定したロータの位置検出が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブラシレスモータの制御装置において、前記ロータの特定可能位置は、複数であってその複数の内で1つに設定され、前記位置決め配置手段は、前記ロータを毎回同じ特定可能位置に配置させることをその要旨とする。
この発明では、ロータの特定可能位置は複数でありその複数の内で1つに設定され、ロータは、その設定された毎回同じ特定可能位置に配置される。これにより、ロータの回転の停止制御及び始動制御が簡単となり、演算等を複雑化しない。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシレスモータの制御装置において、前記始動制御手段は、前記ロータの回転位置にかかわらず所定時間毎に通電パターンを順次切り替える同期駆動を実施した後に、前記ロータの回転位置の検出に基づいて前記通電パターンを切り替えるフィードバック駆動を実施することをその要旨とする。
この発明では、始動制御手段により、ロータの回転位置にかかわらず所定時間毎に通電パターンを順次切り替える同期駆動が実施され、その後、ロータの回転位置の検出に基づいて通電パターンを切り替えるフィードバック駆動が実施される。つまり、回転初期段階では、3相のパルス信号が得られず回転中のロータの回転位置を検出できない箇所が生じてフィードバック駆動が難しいため、その期間に、ロータの回転位置にかかわらず回転駆動を行える同期駆動を実施することで、ロータの回転駆動を容易かつ円滑に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシレスモータの制御装置において、前記ロータを停止させる際、回転中の前記ロータを減速させて停止させる停止制御手段を備えたことをその要旨とする。
この発明では、停止制御手段により、回転中のロータが減速されて停止されるため、ロータの回転停止を短時間で行うことが可能である。また、ロータを所望の位置に停止することも容易となる。そのため、上記した請求項2のように、ロータの回転停止時の最後にロータを特定可能位置に配置させるような場合には、その位置への停止制御が行い易くなる。
従って、上記記載の発明によれば、ロータの回転位置を検出する回転検出センサを駆動コイルの相数よりも少ない2個で構成するものにおいて、ロータの回転位置の検出を簡易的としながらも、そのロータの回転制御が可能なブラシレスモータの制御装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用空調装置1は、空調ダクト2内の送風通路を切り換える各種の切換ドア3を作動させるための複数のモータアクチュエータ4と、該各アクチュエータ4を制御するエアコンECU5とを備えている。
空調ダクト2に備えられる各種切換ドア3としては、外気導入路6と内気循環路7との間で空気の流入経路を切り換えるR/Fドア3aや、エバポレータ8を通過した冷気とヒータコア9を通過した暖気とを混合するエアミックスドア3b、車室内への空気の吹出経路を可変するモード切換ドア3c等がある。これら各種の切換ドア3には、それぞれ対応した同様の構成のモータアクチュエータ4がそれぞれ設けられている。
モータアクチュエータ4は、図2に示すように、駆動モータ11と、該駆動モータ11の回転を減速して出力する減速機構21とを備え、これらがケース4a内に収容されて一体に構成されている。
駆動モータ11は、本実施の形態ではブラシレスモータよりなり、図3に示すように、3相(U相・V相・W相)駆動コイル12u,12v,12wを有するステータ12と、各駆動コイル12u,12v,12wへの通電により発生する回転磁界により回転されるロータ13とを備えている。
ステータ12の各駆動コイル12u,12v,12wは、Δ結線による接続がなされており、自身の磁極の中心位置が120°間隔となるように配置されている。この場合、軸方向一方から見て、U相駆動コイル12uの磁極中心から時計回りに120°の間隔を有してV相駆動コイル12vの磁極中心が位置し、そのV相駆動コイル12vの磁極中心から更に時計回りに120°の間隔を有してW相駆動コイル12wの磁極中心が位置するように、各駆動コイル12u,12v,12wが配置されている。また、U相駆動コイル12uとV相駆動コイル12vとの間にはモータ給電端子Tvが、V相駆動コイル12vとW相駆動コイル12wとの間にはモータ給電端子Twが、W相駆動コイル12wとU相駆動コイル12uとの間にはモータ給電端子Tuがそれぞれ設けられ、各モータ給電端子Tu,Tv,Twから120°の位相差を有する3相(U相・V相・W相)の駆動電流がそれぞれ供給される。この駆動電流の供給により、ステータ12には回転磁界が生じるようになっている。
ロータ13は、モータ回転軸13aと、180°の幅でそれぞれN極・S極となるマグネット13n,13sとを有して駆動モータ11内に回転可能に支持され、ステータ12にて生じる回転磁界を受けて回転する。
また、駆動モータ11には、各相の駆動電流を生成すべくロータ13の回転位置を検出するU相用及びV相用の2個の回転検出センサ14u,14vが備えられており、W相用の回転検出センサは省略されている。回転検出センサ14u,14vは、それぞれホール素子よりなり、駆動モータ11内に配置されるセンサ基板14上に配設されている。U相用の回転検出センサ14uは、軸方向一方から見てU相駆動コイル12uの磁極中心から反時計回りに30°ずれた位置に配置され、V相用の回転検出センサ14vは、V相駆動コイル12vの磁極中心から反時計回りに30°ずれた位置に配置されている。つまり、U相用の回転検出センサ14uから時計回りに120°の間隔を有してV相用の回転検出センサ14vが配置されている。尚、図3(a)、図4及び図5において、U相用及びV相用の回転検出センサ14u,14vは実線で描いてあり、省略されたW相用の回転検出センサは破線で描いてある。
回転検出センサ14u,14vは、それぞれの配置位置でのロータ13のマグネット13n,13sの磁界を検出し、その検出に応じたU相用及びV相用パルスをエアコンECU5にそれぞれ出力する。具体的には、各回転検出センサ14u,14vは、ロータ13のN極のマグネット13nと対面する期間では各出力パルスをHレベルとし、逆にロータ13のS極のマグネット13sと対面する期間では各出力パルスをLレベルとする。U相用パルス及びV相用パルスは、これらの各回転検出センサ14u,14vの配置の関係上、120°の位相差を有している。因みに、ロータ13の正転時ではU相用パルスよりもV相用パルスが120°遅れ、ロータ13の逆転時ではV相用パルスよりもU相用パルスが120°遅れるようになっている。つまり、このU相用及びV相用パルスの位相差に基づいて、後述するエアコンECU5では、ロータ13の回転方向の検出が行われている。
図2に示すように、減速機構21は、第1減速ギヤ22、第2減速ギヤ23及び出力ギヤ24を備えている。前記モータ回転軸13aの先端側に設けられるウォーム13bは第1減速ギヤ22と噛合され、該第1減速ギヤ22は第2減速ギヤ23と噛合され、該第2減速ギヤ23は出力ギヤ24と噛合されている。つまり、前記モータ回転軸13aの回転は、各ギヤ22〜24を経て減速され、出力ギヤ24に一体に設けられる出力軸25に伝達される。出力軸25には図1にて示す前記切換ドア3が連結され、該出力軸25の回動により切換ドア3の開度が変更される。尚、切換ドア3は所定角度範囲内で揺動するものであり、該切換ドア3を駆動する出力軸25を所定角度範囲内で回動させている。
エアコンECU5は、前記ロータ13の回転位置の検出を行ってモータアクチュエータ4の出力軸25、即ち切換ドア3の開度を把握し、該切換ドア3の開度を踏まえて駆動モータ11を制御すべく各相の駆動コイル12u,12v,12wに供給する駆動電流を調整している。
より詳しくは、エアコンECU5には、ロータ13の回転に伴って、駆動モータ11に備えられたU相用及びV相用の回転検出センサ14u,14vから図7に示すようなU相用及びV相用パルスがそれぞれ入力される。上記したように、U相用及びV相用パルスは互いに120°の位相差を有しており、エアコンECU5は、その両パルスの立ち上がり及び立ち下がりの全エッジ間の時間を計時している。この場合、両パルスの全エッジ間を計時すると、ロータ13の回転角60°に対応する第1の時間T1と、ロータ13の回転角120°に対応し前記第1の時間T1の略2倍となる第2の時間T2とが交互に計時される。
エアコンECU5は、第1の時間T1を計時したエッジからその第1の時間T1分遅らせた所で(第2の時間T2の略半分の所で)、W相用パルスの立ち上がり及び立ち下がりエッジを設定し、U相用及びV相用パルスに対してそれぞれ120°の位相差を有するW相用パルスを生成している(図7中、破線にて示す波形)。そして、ロータ13の1回転(360°)のうちで60°毎にU相用、V相用及びW相用パルスのいずれかのエッジが変化することから、エアコンECU5は、各エッジに基づいてロータ13の60°毎の回転位置を検出している。また、このエアコンECU5は、W相用パルスを含めた全部の相のパルスの全エッジ間の時間(第1の時間T1を含む)を計時し、その計時した時間の半分の時間を算出し、算出したその半分の時間に基づいてロータ13の30°毎の回転位置の検出も行っている。
そして、エアコンECU5は、U相用、V相用及びW相用パルスの各エッジに基づいてロータ13の回転位置、本実施の形態では図4及び図7等のマル1〜マル6の6つの回転領域(60°間隔)のいずれに配置されているかを検出する。エアコンECU5は、この検出したロータ13の回転位置に対応して予め設定された60°毎の通電パターンA〜Fに基づき、各相の駆動コイル12u,12v,12wに駆動電流を供給する。
ここで、通電パターンA〜Fについて、図4及び図7に示すように、通電パターンAは、U相用パルスのHレベルへの立ち上がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuが所定のマイナス電圧、モータ給電端子Tvがオープン(この場合、ゼロ電圧)、モータ給電端子Twが所定のプラス電圧とされる。通電パターンBは、W相用パルスのLレベルへの立ち下がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuがオープン、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがプラス電圧とされる。通電パターンCは、V相用パルスのHレベルへの立ち上がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがオープンとされる。
通電パターンDは、U相用パルスのLレベルへの立ち下がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがオープン、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。通電パターンEは、W相用パルスのHレベルへの立ち上がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuがオープン、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。通電パターンFは、V相用パルスのLレベルへの立ち下がりエッジの前後30°の範囲に設定されており、モータ給電端子Tuがマイナス電圧、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがオープンとされる。
また、図5及び図7中のマル1〜マル6の領域について、先ず同図マル1の領域は、V相用パルスのLレベルへの立ち下がりからU相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がU相駆動コイル12uとW相駆動コイル12wとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがW相駆動コイル12wと主に対向し、S極のマグネット13sがU相駆動コイル12uと主に対向する。同図マル2の領域は、U相用パルスのHレベルへの立ち上がりからW相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がV相駆動コイル12vとW相駆動コイル12wとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがW相駆動コイル12wと主に対向し、S極のマグネット13sがV相駆動コイル12vと主に対向する。同図マル3の領域は、W相用パルスのLレベルへの立ち下がりからV相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がU相駆動コイル12uとV相駆動コイル12vとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがU相駆動コイル12uと主に対向し、S極のマグネット13sがV相駆動コイル12vと主に対向する。
同図マル4の領域は、V相用パルスのHレベルへの立ち上がりからU相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がU相駆動コイル12uとW相駆動コイル12wとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがU相駆動コイル12uと主に対向し、S極のマグネット13sがW相駆動コイル12wと主に対向する。同図マル5の領域は、U相用パルスのLレベルへの立ち下がりからW相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がV相駆動コイル12vとW相駆動コイル12wとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがV相駆動コイル12vと主に対向し、S極のマグネット13sがW相駆動コイル12wと主に対向する。同図マル6の領域は、W相用パルスのHレベルへの立ち上がりからV相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、ロータ13の磁極の境目がU相駆動コイル12uとV相駆動コイル12vとの間となる。このとき、N極のマグネット13nがV相駆動コイル12vと主に対向し、S極のマグネット13sがU相駆動コイル12uと主に対向する。
そして、エアコンECU5は、ロータ13の通常回転時(始動制御時及び停止制御時は除く)では、3相の各パルス信号に基づいて検出されるロータ13の回転位置に応じて通電パターンA〜Fを切り替えるフィードバック駆動制御を行う。このフィードバック駆動制御は、検出したロータ13の回転位置に対してそれぞれ90°進んだ通電パターンA〜Fを選択し、各駆動コイル12u,12v,12wへの給電を行う。
ロータ13の正転時において、V相用パルスの立ち下がりから次のU相用パルスが立ち上がる同図マル1の領域に到達すると、エアコンECU5は、90°進んだ通電パターンBにて各駆動コイル12u,12v,12wに対し給電がなされる。次いで、U相用パルスの立ち上がりから次のW相用パルスが立ち下がる同図マル2の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンCを用いる。次いで、W相用パルスの立ち下がりから次のV相用パルスが立ち上がる同図マル3の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンDを用いる。
次いで、V相用パルスの立ち上がりから次のU相用パルスが立ち下がる同図マル4の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンEを用いる。次いで、U相用パルスの立ち下がりから次のW相用パルスが立ち上がる同図マル5の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンFを用いる。次いで、W相用パルスの立ち上がりから次のV相用パルスが立ち下がる同図マル6の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンAを用いる。このようにフィードバック駆動時(通常回転時)では、U相用、V相用及びW相用パルスの各エッジから検出した実際のロータ13の回転位置に対し最も高トルクで回転駆動ができることで知られた90°進んだ通電パターンA〜Fを用いて回転駆動される。
一方、ロータ13の逆転時においては、U相用、V相用及びW相用パルスの各エッジの順序が逆転する。そのため、逆転方向から見たロータ13の回転位置から90°進んだ通電パターンA〜Fが用いられる。
即ち、V相用パルスの立ち上がりから次のW相用パルスが立ち下がる同図マル6の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンDを用いる。次いで、W相用パルスの立ち下がりから次のU相用パルスが立ち上がる同図マル5の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンCを用いる。次いで、U相用パルスの立ち上がりから次のV相用パルスが立ち下がる同図マル4の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンBを用いる。
次いで、V相用パルスの立ち下がりから次のW相用パルスが立ち上がる同図マル3の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンAを用いる。次いで、W相用パルスの立ち上がりから次のU相用パルスが立ち下がる同図マル2の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンFを用いる。次いで、U相用パルスの立ち下がりから次のV相用パルスが立ち上がる同図マル1の領域に到達すると、エアコンECU5は通電パターンEを用いる。
ところで、ロータ13の停止状態において、一般的に3個用いる回転検出センサを2個の回転検出センサ14u,14vで構成する本実施の形態では、ロータ13の停止位置を各センサ14u,14vからそれぞれ出力されるU相用及びV相用パルスの2つのパルスから特定できる位置に停止させている。また、回転始動時においても、ロータ13の位置を特定可能な位置から回転を開始するようにもしている。
ここで、上記した通電パターンA〜Fでは、ロータ13の回転位置、即ち図4及び図7等のマル1〜マル6の位置との関係が一対一となっていない。つまり、通電パターンA〜Fは、ロータ13に回転力を生じさせるパターンとなっており、これら通電パターンA〜Fのいずれか1つを用いてロータ13を停止させることは困難である。
これに対し、ロータ13の回転位置を図5中のマル1〜マル6の領域の中央位置で停止させる通電パターン(a)〜(f)は、同図に示すようになっている。即ち、ロータ13を同図マル1の回転位置で停止させる通電パターン(a)では、モータ給電端子Tuが所定のマイナス電圧、モータ給電端子Tvが所定のプラス電圧、モータ給電端子Twが所定のプラス電圧とされる。ロータ13を同図マル2の回転位置で停止させる通電パターン(b)では、モータ給電端子Tuがマイナス電圧、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがプラス電圧とされる。ロータ13を同図マル3の回転位置で停止させる通電パターン(c)では、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがプラス電圧とされる。
ロータ13を同図マル4の回転位置で停止させる通電パターン(d)では、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。ロータ13を同図マル5の回転位置で停止させる通電パターン(e)では、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。ロータ13を同図マル6の回転位置で停止させる通電パターン(f)では、モータ給電端子Tuがマイナス電圧、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。
しかしながらこの場合、本実施の形態のように2個の回転検出センサ14u,14v、即ちU相用及びV相用パルスの2つのパルスから特定できる位置は、両パルスがともにLレベル若しくはともにHレベルとなる、ロータ13が同図マル1若しくはマル4の位置で停止するときである。同図マル2及びマル3では、ともにU相用パルスがHレベル、V相用パルスがLレベルとなり、同図マル5及びマル6では、ともにU相用パルスがLレベル、V相用パルスがHレベルとなるため、ロータ13の位置が特定できない。そのため、本実施の形態のエアコンECU5では、ロータ13の回転停止位置をU相用及びV相用パルスがともにLレベルとなる、同図マル1の領域の中央位置でロータ13の停止位置が常時停止するように減速及び停止位置の位置決めを行う停止制御を実施している。また、回転始動時においても、最初にロータ13を同図マル1の領域の中央位置に位置決めしてから回転を始動する始動制御を実施している。
停止制御について、先ずエアコンECU5に停止指令が生じると、図8に示すように、その時点から2回転先のロータ13の同図マル1の停止位置を目標停止位置としてブレーキを掛ける。具体的に、通常回転時(フィードバック駆動時)において実際のロータ13の各回転位置からそれぞれ90°進んだ通電パターンA〜Fを用いていたものを、例えば目標停止位置から1回転半前(適宜変更可)の同図マル5の位置に到達すると、その位置に対して30°進んだ通電パターンEとし、次いで同図マル6の位置では、その位置に対して30°遅れた同じく通電パターンEとし、次からの同図マル1〜マル4の位置では、各位置に対してそれぞれ90°遅れた通電パターンE,F,A,Bで通電を実施する。次いで同図マル5の位置では、前半がその位置に対して90°遅れた通電パターンCで通電を実施し、後半がその位置に対して30°遅れた通電パターンDで通電を実施する。つまり、目標停止位置の1回転半前から逆回転時の通電パターンA〜Fに切り替えて通電を行うことでロータ13にブレーキ力を付与し、そのロータ13の回転を減速させる。
そして、上記した通電パターンDの次からは同期駆動、即ちロータ13の回転位置にかかわらず通電パターンE〜通電パターンAにて所定時間ずつ通電し、最後に通電パターン(a)による通電にてロータ13が同図マル1の位置にて停止される。その後、通電パターン(a)による通電が停止され、ロータ13の回転位置が次回の回転始動時にU相用パルス及びV相用パルスの2つのパルスから特定できる同図マル1の位置に位置決めされて回転が停止される。
次に始動制御について、先ずエアコンECU5に回転指令が生じると、図6に示すように、その指令に基づいて最初に通電パターン(a)による通電がなされる。つまり、前回の停止後に何らかの要因でロータ13の回転位置が若干移動することを考慮し、最初に通電パターン(a)による通電にてロータ13の回転位置を同図マル1の位置に位置決めする。これにより、U相用パルス及びV相用パルスの2つのパルスからロータ13の位置が確実に特定可能となる。次いで、通電パターンA、通電パターンB及び通電パターンCと所定時間ずつ通電する同期駆動を実施し、これによりロータ13が回転し始める。
通電パターンA〜Cの通電によりロータ13が同図マル1〜マル4まで回転することによりU相用パルス及びV相用パルスが順次変化し始め、これによりエアコンECU5にてW相用パルスが生成される。そして、3相全てのパルスが揃うことでロータ13の全回転位置が検出可能となり、これにより上記したフィードバック駆動に移行する。因みに、同図マル4の位置では、前半がその位置に対して30°進んだ通電パターンDで通電を実施し、後半がその位置に対して90°遅れた通電パターンEで通電を実施し、同図マル5以降の位置では、各位置に対して90°進んだ通電パターンF以降で順次通電する。
このように本実施の形態のエアコンECU5は、上記したように回転始動時には始動制御を実施し、ロータ13の全回転位置が検出可能となるとその回転位置に基づくフィードバック駆動制御を実施し、回転停止時には停止制御を実施している。この際、エアコンECU5は、ロータ13を停止させた状態及び回転を開始する直前のロータ13の位置をU相用パルス及びV相用パルスの2つのパルスのみで特定できる位置に配置させているため、ロータ13の停止している状態から全回転位置のいずれに配置されているかを把握するための高度な演算の必要のない構成となっている。
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施の形態では、ロータ13の停止状態において2個の回転検出センサ14u,14vからのパルス信号(U相用パルス,V相用パルス)からロータ13の位置を特定できる図中マル1の特定可能位置に配置させるべく、その特定可能位置にロータ13を配置させるための磁界がステータ12に生じるような通電パターン(a)の駆動電流を、対応する相の駆動コイル12u,12v,12wに供給するようにした。そして、このようにロータ13を図中マル1の特定可能位置に配置した後に、ロータ13の回転始動を実施するようにした。つまり、ロータ13の停止状態において2個の回転検出センサ14u,14vにてロータ13の位置を特定できる図中マル1の特定可能位置に配置させそこからロータ13を回転させることで、ロータ13の位置検出にかかる演算等が複雑でなくともその位置検出が回転当初から安定して行うことができる。
(2)本実施の形態では、ロータ13の回転始動時の最初及びロータ13の回転停止時の最後の両方において、ロータ13を図中マル1の特定可能位置に配置するようにした。これにより、より安定したロータ13の位置検出を回転当初から行うことができる。特に、本実施の形態のようにロータ13の回転始動時の最初にロータ13を図中マル1の特定可能位置に配置することで、ロータ13の回転始動前に何らかの原因で該ロータ13の位置がずれてしまっても、ロータ13の位置を修正することができる。更に、ロータ13の回転停止時の最後とロータ13の回転始動時の最初の両方で行う本実施の形態では、停止時に一度ロータ13を特定可能位置に配置することで、次回の回転始動時の最初にロータ13を特定可能位置に配置することがより確実となり、より一層安定したロータ13の位置検出ができる。
(3)停止状態にあるロータ13の特定可能位置は図中マル1とマル4の2つであり、その複数の内で本実施の形態では図中マル1の1つに設定され、ロータ13をその設定された毎回同じ図中マル1の特定可能位置に配置するようにした。これにより、ロータ13の回転の停止制御及び始動制御が簡単となり、演算等を複雑化しない。
(4)本実施の形態では、始動制御時において、ロータ13の回転位置にかかわらず所定時間毎に通電パターンA〜Fを順次切り替える同期駆動を実施した後、ロータ13の回転位置の検出に基づいて通電パターンA〜Fを切り替えるフィードバック駆動を実施するようにした。つまり、回転初期段階では、3相のパルス信号が得られず回転中のロータ13の回転位置を検出できない箇所が生じてフィードバック駆動が難しいため、その期間に、ロータ13の回転位置にかかわらず回転駆動を行える同期駆動を実施することで、ロータ13の回転駆動を容易かつ円滑に行うことができる。
(5)本実施の形態では、停止制御時において、回転中のロータ13が減速されて停止されるため、ロータ13の回転停止を短時間で行うことができる。また、ロータ13を所望の位置に停止することも容易となるため、本実施の形態のように、ロータ13の回転停止時の最後にロータ13を図中マル1の特定可能位置に配置させるような場合には、その位置への停止制御を行い易くすることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に従って説明する。尚、本実施の形態では、U相用及びV相用の回転検出センサ14u,14vの配置位置、及び通電パターンA〜Fが変更されている。
図9に示すように、本実施の形態においても、U相用及びV相用の2個の回転検出センサ14u,14vが備えられており、U相用の回転検出センサ14uは、U相駆動コイル12uの磁極中心とはモータ回転軸13aを挟んだ反対側、即ちV相駆動コイル12vとW相駆動コイル12wとの間に配置される。V相用の回転検出センサ14vは、V相駆動コイル12vの磁極中心とはモータ回転軸13aを挟んだ反対側、即ちW相駆動コイル12wとU相駆動コイル12uとの間に配置される。U相用及びV相用の回転検出センサ14u,14vは、互いに120°の間隔を有して配置されている。尚、図9において、U相用及びV相用の回転検出センサ14u,14vは実線で描いてあり、省略されたW相用の回転検出センサは破線で描いてある。回転検出センサ14u,14vは、それぞれの配置位置でのロータ13のマグネット13n,13sの磁界を検出し、その検出に応じた図10に示すようなU相用及びV相用パルスをエアコンECU5にそれぞれ出力する。
エアコンECU5は、U相用及びV相用パルスからW相用パルスを生成し、3相のパルス信号からロータ13の回転位置、即ち図9及び図10のマル1〜マル6の6つの領域(60°間隔)のいずれに配置されているかを検出する。エアコンECU5は、この検出したロータ13の回転位置に対応して予め設定された60°毎の通電パターンA〜Fに基づき、各相の駆動コイル12u,12v,12wに駆動電流を供給する。
ここで、本実施の形態の通電パターンA〜Fと図中マル1〜マル6の回転領域との関係について、図10に示すように、先ず同図マル1の領域は、V相用パルスのHレベルへの立ち上がりからU相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、N極のマグネット13nの磁極中心とW相駆動コイル12wの磁極中心とが一致する。つまり、N極のマグネット13nがW相駆動コイル12wと対向し、S極のマグネット13sがU相及びV相駆動コイル12u,12vと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル1に対応させて通電パターンAが設定されており、この通電パターンAでは、モータ給電端子Tuが所定のマイナス電圧、モータ給電端子Tvがオープン(この場合、ゼロ電圧)、モータ給電端子Twが所定のプラス電圧とされる。
次いで同図マル2の領域は、U相用パルスのLレベルへの立ち下がりからW相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、S極のマグネット13sの磁極中心とV相駆動コイル12vの磁極中心とが一致する。つまり、S極のマグネット13sがV相駆動コイル12vと対向し、N極のマグネット13nがW相及びU相駆動コイル12w,12uと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル2に対応させて通電パターンBが設定されており、この通電パターンBでは、モータ給電端子Tuがオープン、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがプラス電圧とされる。
次いで同図マル3の領域は、W相用パルスのHレベルへの立ち上がりからV相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、N極のマグネット13nの磁極中心とU相駆動コイル12uの磁極中心とが一致する。つまり、N極のマグネット13nがU相駆動コイル12uと対向し、S極のマグネット13sがV相及びW相駆動コイル12v,12wと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル3に対応させて通電パターンCが設定されており、この通電パターンCでは、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがマイナス電圧、モータ給電端子Twがオープンとされる。
次いで同図マル4の領域は、V相用パルスのLレベルへの立ち下がりからU相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、S極のマグネット13sの磁極中心とW相駆動コイル12wの磁極中心とが一致する。つまり、S極のマグネット13sがW相駆動コイル12wと対向し、N極のマグネット13nがU相及びV相駆動コイル12u,12vと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル4に対応させて通電パターンDが設定されており、この通電パターンDでは、モータ給電端子Tuがプラス電圧、モータ給電端子Tvがオープン、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。
次いで同図マル5の領域は、U相用パルスのHレベルへの立ち上がりからW相用パルスがLレベルに立ち下がるまでの区間で、その区間の中央位置は、N極のマグネット13nの磁極中心とV相駆動コイル12vの磁極中心とが一致する。つまり、N極のマグネット13nがV相駆動コイル12vと対向し、S極のマグネット13sがW相及びU相駆動コイル12w,12uと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル5に対応させて通電パターンEが設定されており、この通電パターンEでは、モータ給電端子Tuがオープン、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがマイナス電圧とされる。
次いで同図マル6の領域は、W相用パルスのLレベルへの立ち下がりからV相用パルスがHレベルに立ち上がるまでの区間で、その区間の中央位置は、S極のマグネット13sの磁極中心とU相駆動コイル12uの磁極中心とが一致する。つまり、S極のマグネット13sがU相駆動コイル12uと対向し、N極のマグネット13nがV相及びW相駆動コイル12v,12wと均等に対向する。本実施の形態では、この図中マル6に対応させて通電パターンFが設定されており、この通電パターンFは、モータ給電端子Tuがマイナス電圧、モータ給電端子Tvがプラス電圧、モータ給電端子Twがオープンとされる。
そして、本実施の形態のエアコンECU5は、このように設定される通電パターンA〜Fにて各相の駆動コイル12u,12v,12wへの通電を行っている。因みに、本実施の形態においても、同期駆動時では、通電パターンA〜Fにて順次通電し、フィードバック駆動時では、検出したロータ13の回転位置に対してそれぞれ90°進んだ通電パターンA〜Fを選択し、各駆動コイル12u,12v,12wへの給電を行う。
また、本実施の形態においても2個の回転検出センサ14u,14v、即ちU相用及びV相用パルスの2つのパルスから特定できる位置は、両パルスがともにHレベル若しくはともにLレベルとなる、ロータ13が同図マル1若しくはマル4の位置で停止するときである。そのため、本実施の形態のエアコンECU5では、ロータ13の回転停止位置をU相用及びV相用パルスがともにHレベルとなる、同図マル1の領域の中央位置でロータ13の停止位置が常時停止するように減速及び停止位置の位置決めを行う停止制御を実施している。また、回転始動時においても、最初にロータ13を同図マル1の領域の中央位置に位置決めしてから回転を始動する始動制御を実施している。
このような本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。しかも、本実施の形態では、同図マル1の領域と通電パターンAとが対応付けして設定されているためその通電パターンAをそのまま用いることでロータ13を同図マル1に位置決め停止させることが可能となっている。従って、本実施の形態では、通電パターンを簡素化することができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態では、3相(U相・V相・W相)駆動コイル12u,12v,12wをΔ結線による接続としていたが、図11に示すように、スター結線による接続としたモータに実施してもよい。この場合、例えば同図のように、U相用の回転検出センサ14uを、軸方向一方から見てV相駆動コイル12vの磁極中心から時計回りに30°ずれた位置に配置し、V相用の回転検出センサ14vを、W相駆動コイル12wの磁極中心から時計回りに30°ずれた位置に配置すれば、U相用及びV相用パルスは前記図10と同様の波形を得ることができる。
・上記各実施の形態において、ロータ13の回転位置(図中マル1〜マル6)に対応させて設定した通電パターンA〜Fは一例であり、例えば駆動コイル12u,12v,12wの数やロータ13のマグネット13n,13sの磁極の数を変更した場合等、その変更に応じて通電パターンを適宜変更してもよい。
・上記各実施の形態では、車両用空調装置1のモータアクチュエータ4の駆動モータ11であるブラシレスモータに適用したが、これ以外の装置に用いられるブラシレスモータに適用することもできる。
各実施の形態における車両用空調装置の概略構成図である。 モータアクチュエータの概略構成図である。 (a)(b)は、第1の実施の形態におけるブラシレスモータの概略構成図である。 第1の実施の形態におけるブラシレスモータの動作を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるブラシレスモータの動作を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるモータの始動制御を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるモータのフィードバック駆動制御を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるモータの停止制御を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるブラシレスモータの動作を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるモータの回転制御を説明するための図である。 (a)(b)は、別例におけるブラシレスモータの構成図である。
符号の説明
5…位置決め配置手段、始動制御手段、及び停止制御手段を構成するエアコンECU、11…駆動モータ(ブラシレスモータ)、12…ステータ、12u,12v,12w…駆動コイル、13…ロータ、14u,14v…回転検出センサ。

Claims (5)

  1. 3相の駆動コイルを有するとともに各相の駆動コイルに所定位相差を有する各相の駆動電流の供給に基づいて回転磁界が生じるステータと、前記ステータにて生じる回転磁界に基づいて回転駆動されるロータと、前記ロータの回転位置を検出すべく2つの相の前記駆動コイルに対応させた2個の回転検出センサとを備えたブラシレスモータにおいて、2個の前記回転検出センサからのパルス信号に基づいて残りの相に対応するパルス信号を生成し、これら3相のパルス信号に基づいて前記ロータの回転位置を検出し3相の前記駆動電流を生成して前記ロータの回転を制御する制御装置であって、
    前記ロータの停止状態において2個の前記回転検出センサからのパルス信号から前記ロータの位置を特定できる特定可能位置に配置させるべく、その特定可能位置に前記ロータを配置させるための磁界が前記ステータに生じるような所定の通電パターンの前記駆動電流を対応する相の前記駆動コイルに供給する位置決め配置手段と、
    前記位置決め配置手段により前記ロータを特定可能位置に配置した後に、前記ロータの回転始動を実施する始動制御手段と
    を備えたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置において、
    前記位置決め配置手段は、前記ロータの回転始動時の最初及び前記ロータの回転停止時の最後の少なくとも一方で、前記ロータを特定可能位置に配置させることを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータの制御装置において、
    前記ロータの特定可能位置は、複数であってその複数の内で1つに設定され、
    前記位置決め配置手段は、前記ロータを毎回同じ特定可能位置に配置させることを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシレスモータの制御装置において、
    前記始動制御手段は、前記ロータの回転位置にかかわらず所定時間毎に通電パターンを順次切り替える同期駆動を実施した後に、前記ロータの回転位置の検出に基づいて前記通電パターンを切り替えるフィードバック駆動を実施することを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシレスモータの制御装置において、
    前記ロータを停止させる際、回転中の前記ロータを減速させて停止させる停止制御手段を備えたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106471728A (zh) * 2014-07-11 2017-03-01 Somfy两合公司 生成用于管理同步电动机的操作的控制信号的方法、控制设备和致动器

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