JP2007324150A - Led用セラミックパッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】LED発光装置で充填する樹脂部材が外表面に流出しないように、パッケージ側壁部の改良構造を提供する。
【解決手段】LED用セラミックパッケージ10は、リード電極12、14とLED素子16が配置される実装領域のある基板部18と、すり鉢状に開口してLED素子16の発光光束が反射する傾斜内面20を有する側壁部22とを具備する。LED発光装置ではLED素子16を透光性樹脂部材で被覆されるが、すり鉢状傾斜内面20の側壁部22は基板部18と同様にセラミック加工処理で作成するが、その際に側壁部22の上端部分に外表面24から突出する突起26(または内面側の凹み状の切欠き状段差48)を設けて樹脂部材の流出を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は発光ダイオード(以下LEDと呼ぶ)を実装するLED発光装置に用いるパッケージの改良構造に関し、特に、パッケージ内に実装配置するLEDを被覆するために充填する樹脂部材の樹脂流れを防止するLED用セラミックパッケージに関する。
LEDは、電気を流すと発光する半導体素子であり、現在、携帯電話やデジタルビデオカメラ、PDAなどの電子機器のバックライトや、大型ディスプレイ、道路表示器などの表示用発光装置として普及している。また、将来には自動車用ランプや一般照明用光源として普及することが期待されている。LEDは、光源となる半導体チップを直接リード線に接続して全体を透光性の樹脂で球状に成形した砲弾型のものと、箱型パッケージに半導体チップを実装して容器内に透光性樹脂を充填した表面実装型のものが知られている。箱型パッケージに関しては、特許文献1に示すように、低コストで生産性が良いパッケージの構造上の改善提案が知られている。同様に、特許文献2、3および4には、発光素子から発光光束を外部に効率良く取り出すことのできるセラミックパッケージの改良構造が提案されている。
特開2000−183405号公報 特開2006−049807号公報 特開2006−054335号公報 特開2006−059924号公報
表面実装型LED用パッケージは、樹脂パッケージタイプとセラミックタイプがある。樹脂パッケージについては、リードフレーム上に樹脂材でパッケージするため、個々のパッケージは互いに離れた状態で量産的製造工程が処理される。一方、セラミックパッケージについては、通常、グリーンシート法により量産的製造工程を経て処理され、焼結工程前にグリーンシートにカット溝を付け、焼結工程後にそのカット溝で個々のパッケージに分割して作成される。それゆえに、焼結工程後は個々のパッケージは隣り合った状態でLEDの量産的製造工程を経ることとなる。この場合、パッケージは内部空間のくぼみ形状について、垂直な側壁を持った形状と、光の放射方向にテーパをつけたすり鉢形状のものがある。後者のすり鉢形状のものは、パッケージ内部での光の乱反射を減らして効率良く光束を放射できるという特徴がある。更に、充填する樹脂はパッケージの凹部内の素子にほこりや湿気が付着しないために被覆され、樹脂材によりほこりや湿気による腐食あるいは絶縁不良を防止する。したがって、透光性樹脂の表面形状は一般にパッケージから盛り上がるような盛上げ形状で光指向性を得るように形成されている。これはLED素子からの発光光束が透光性樹脂から外へ出る際に屈折が不均一になって光の指向性が損なわれるのを防ぐためである。すなわち、樹脂の盛上げ形状が不均一でいびつな場合、光の屈折が不均一になって光の等方性が損なわれることになる。依って、光の指向性と等方性を損なうことのないように樹脂を被覆成形する場合、樹脂の輪郭形状はLED素子である半導体チップの位置を中心とした円弧状の盛り上がり形状となるように成形するのが良く、一般に液体状態の樹脂をディスペンサー等によりパッケージ容器内に充填させ、成形型を使用しないで硬化させる。この場合に、樹脂の形状はパッケージ構造と樹脂の塗布量でおおむね決定される。
ところで、LED用セラミックパッケージは、パッケージ内部がすり鉢形状で内面反射するものは、半導体チップを実装した後の樹脂部材を充填する工程において、パッケージの表面から外部に流れ出ることが発生し不具合を招く。この理由は、パッケージの内面が傾斜内面ですり鉢形状になっているため、パッケージの側壁部とパッケージの開口側表面との間の角度が平坦状で鈍角になり、垂直な側壁のパッケージに比べて、パッケージの側壁部とパッケージの表面の樹脂部材との表面境界部分における液状樹脂の接触角が小さくなる。そして、樹脂材がパッケージ表面から外部側に流出して硬化すると、樹脂部材の形状は等方的な盛り上がり形状とならず、樹脂と空気の界面でおこる光の屈折が不均一になるため光束の等方性が損なわれる。特に、セラミックパッケージの場合、多数のパッケージのセグメントが隣り合った状態で配置され、液状の樹脂材充填工程と組立て後の分割工程とを含むLED発光装置の製造工程を経ることになる。たとえば、従来のセラミックパッケージでは、図4に示すように、複数個のパッケージ1がセグメントとして分離分割用カット溝2を有し、互いに連結され一連の加工処理工程を経てLED発光装置にされ、後半工程で個別のセラミックパッケージに分離される。パッケージ1はそれぞれにリード電極3を有し、このリード電極3に接続するようにしてLED素子5がパッケージ収容空間に実装される。図4に示すように、液状の樹脂材を充填して透光性樹脂部材6によりLED素子5を被覆する際に、樹脂材の流動性により隣り合ったセラミックパッケージのセグメント間が樹脂部材6によりカット溝2やパッケージ表面に流出樹脂7が生ずる。このような連結状態の流出樹脂7は、セグメントセラミックの分離分割を阻害する。液状の樹脂材の充填工程において樹脂だれが生じ、樹脂がパッケージ表面に流出して隣接のパッケージ表面に広がると、セラミックパッケージのカット溝2が樹脂材で埋められ、分割工程で個々のパッケージに分割・分離することを困難にし、破損や形状不良の発生要因となる。
従って、本発明の目的は、上記欠点を解消するために提案されたものであり、LED素子を被覆するために充填する透光性樹脂部材が等方的な盛上り形状にして指向性を均等にして、いびつ形状の盛り上がりを回避するよう樹脂流出を防止する構造のセラミックパッケージを提供することにある。
特に、LED発光装置の量産的製造工程における複数個のセラミックパッケージを連接状態にして一括処理する場合に、後工程の分離・分割工程で不良発生を低減する構造のLED用セラミックパッケージの提供を目的とするものである。本発明の目的を達成するため、表面実装型LED用パッケージについて、樹脂部材がパッケージの外表面に流れ出ることがないように、パッケージの側壁部と充填する樹脂部材との表面境界部分に樹脂流れを防止する突出あるいは内面凹みを形成する側壁部の改良構造を提供する。
本発明によれば、LED素子が配置される実装領域およびリード電極を有する基板部と、すり鉢状に開口する傾斜内面により収容空間を形成する側壁部とを具備するセラミックパッケージにおいて、前記セラミックパッケージは前記収容空間に透光性樹脂部材が充填され、この樹脂部材の表面と前記側壁部との境界に樹脂流れ防止手段を設けて前記透光性樹脂部材を所定の盛り上がり形状にすることを特徴とするLED用セラミックパッケージが提供される。ここで、樹脂流れ防止手段が前記側壁部に形成した突起であり、その突起は前記側壁部に形成される傾斜内面の上端部分であって前記側壁部の外面から略直角または鋭角状に突出したことを特徴とするLED用セラミックパッケージを開示する。また、前記樹脂流れ防止手段は前記側壁部に形成される傾斜内面の上端部分に形成した切欠き状段差であり、この切欠き状段差は切欠2辺が略直角または鋭角状に切り欠いた凹みであることを特徴とするLED用セラミックパッケージを開示する。
より詳細には、樹脂流れ防止手段が側壁部の傾斜内面の上端部分に形成され、側壁部の外表面からの突起または凹みであり、所定の寸法長を有することを特徴とするLED用セラミックパッケージである。換言すると、リード電極を有する基板部とすり鉢状に開口する傾斜内面により収容空間を形成する側壁部とを具備するセラミックパッケージ、このセラミックパッケージの基板部に実装したLED素子、およびパッケージ収容空間に充填されLED素子を被覆する透光性樹脂部材を具備するLED発光装置において、セラミックパッケージはその側壁部傾斜内面がLED素子の発光光束の反射面であり、側壁部は透光性樹脂部材の表面と側壁部の外表面との表面境界部分に樹脂流れ防止手段を設け、液状樹脂材の充填で透光性樹脂部材を山盛り状の所定形状にするLED用セラミックパッケージが提供される。
LED素子を被覆する透光性樹脂部材が樹脂充填においてパッケージ表面に流出することがなく、所定の表面盛り上がり形状にするため、パッケージの側壁部と充填用樹脂材表面との境界には突起あるいは凹みとなる切欠き状段差を設けた構造とする。それにより、充填時の液状の樹脂とパッケージとの間の接触角を大きくし、その表面境界部分を超えて樹脂が隣接するパッケージの方向に流れ出ることを阻止する。
本発明のセラミックパッケージにおいて、突起を設けた場合、液状の樹脂が仮にその突起のうち直角または鋭角部分まで流れ出たとしても、その先は直角または鋭角であり、液状の樹脂材は接触角が大きくなるために、その境界を越えて樹脂が流れ出ることがない。また、側壁部内側の傾斜内面の上端である頂上部分に切欠き状段差として凹みが直角または鋭角状に切り欠いた構造の場合も、段差部分でのパッケージ内表面との表面境界部分で液状の樹脂材の接触角が大きくなるため、その境界を越えて樹脂材の流出を阻止する。したがって、透光性樹脂部材の表面は所望する均一な盛上り形状に形成される。
一方、多数のパッケージを連接状態で形成する場合、各パッケージの側壁部の樹脂流れ防止手段が液状の樹脂流れを阻止し、樹脂部材の表面形状は等方的な盛り上がり形状として、LED発光装置の光束の等方性が保たれる。また、樹脂がパッケージ表面を流れて、隣り合うパッケージとの間に形成したカット用溝に入ることが阻止され、LED発光装置の量産的製造における分割工程で個別分割の不具合を回避する。それゆえに、作業効率の向上と共に性能上も安定したパッケージを提供することができる等の実用的効果を得る。
本発明の第1の実施態様は、LED素子が実装される内部が逆円錐形空間となるように側壁部の内面をすり鉢状傾斜内面とし、側壁部の頂上部分に突起を形成したパッケージである。すなわち、リード電極とLED素子が配置される実装領域とを有する基板部と、内面がすり鉢状に開口してLED素子の発光光束が反射する傾斜内面を有する側壁部とを具備するセラミックパッケージにおいて、LED素子を被覆する透光性樹脂部材を充填した場合に透光性樹脂部材の盛上り状表面が側壁部と接する表面境界部分に樹脂流れ防止手段としての突起を設け、この突起は内側が傾斜内面で、外側が頂上面から略直角に所定の長さに形成する。このような突起は液状で充填される透光性樹脂部材の盛り上がり部分を円滑面で略均一な輪郭形状にするLED用セラミックパッケージを提供する。
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様と同様にLED素子が実装される内部が逆円錐形空間となるように側壁部の内面をすり鉢状傾斜内面としたものにおいて、側壁部頂上部分の内面を略直角な鋭角状に形成したパッケージである。すなわち、樹脂流れ防止手段として側壁部の内面である傾斜内面の頂上部分に切欠き状段差を形成し、この切欠き状段差を略直角な切欠部分として所定の段差高を形成したLED用セラミックパッケージを開示する。この場合に切欠き状段差は液状で充填される透光性樹脂部材の盛り上がり表面部分を頂面との直交位置が境界となって樹脂流れが阻止され、所望の円滑面で略均一な輪郭形状盛上り面の透光性樹脂部材を有するLED用セラミックパッケージが提供できる。
以下、本発明の第1の実施例であるLED用パッケージについて、図1および3を参照しつつ説明する。図1に示すように、本発明のLED用セラミックパッケージ10は、リード電極12、14とLED素子16が配置される実装領域となる基板部18と、内面がすり鉢状に開口してLED素子16の発光光束が反射する傾斜内面20を有する側壁部22とを具備する。ここで、LED素子16が実装される基板部18とすり鉢状傾斜内面20の側壁部22とは後述するようにセラミック加工処理工程でグリーンシートの積層により基板部を作成しその上に側壁部を作成する。側壁部22には頂上部分に外表面24から突出する突起26が設けられる。セラミックパッケージの製造工程では、通常、複数個のセグメントの連結体として加工処理されるが、各セグメントのパッケージが隣り合った状態では、樹脂充填工程で液状の樹脂材が隣合ったパッケージセグメント間で樹脂材の連結部が生じ最終工程での個別化の分離分割で不具合を生ずることがある。こうした不具合の解消のために、本発明は樹脂流れ防止手段を設けてパッケージ構造を改良した。図3は本発明によるセラミックパッケージ10によるLED発光装置の製造過程で樹脂部材の充填工程を示し、液状の樹脂材を充填した樹脂充填工程後の状態を示している。従来例に示す図4と比較して明らかなように、樹脂部材32は側壁部22に設けた突起26の頂面が境界線となって直角状の外側面への樹脂流れが阻止される。従って、連結体セグメントを個別に分離分割する場合、カッテング用のカット溝28が分割化を確実かつ容易にする。具体的には半導体チップのLED素子16を基板部の所定位置に実装した後、樹脂充填工程で液状の樹脂材が注入されLED素子16を被覆するように充填されるが、樹脂部材32の広がりは境界である突起26の頂面位置で止まる。そして、樹脂材が等方的な盛り上がり形状となって樹脂部材32と空気の界面でおこる光の屈折が均一となり、光の等方性が損なわれない。また、樹脂部材32がパッケージ表面に流れ出て隣のパッケージの表面にまで広がらず、カット溝28が樹脂材で埋まることがない。それゆえに、従来のように樹脂部材がパッケージ表面に流出して隣接のパッケージセグメントと連接したり、カット溝に樹脂材が埋まったりせず分離分割工程で不具合を生じない。
次に、第2の実施例の表面実装型LED発光装置に利用されるセラミックパッケージについて、図2を参照しつつ説明する。なお、実施例1と同一部分は同一符号を用い説明を省略する。セラミックパッケージ40は、側壁部42が外部表面44と内部のすり鉢状傾斜内面46との間でその上端側の頂上部分に切欠き状段差48を有する構造である。この場合も実施例1に記述したように、樹脂部材は等方的な盛り上がり形状となり、樹脂部材の表面と空気の界面でおこる光の屈折が均一となり、光の等方性が損なわれることがない。特に、樹脂部材がパッケージの外表面に流れ出て隣のパッケージの表面にまで広がらないため、カット溝を樹脂が埋めることがなく、分割工程で個々のパッケージに不具合が生じない。本発明は表面実装型LED発光装置に使用するセラミックパッケージであり、充填に用いられる樹脂部材の形状を等方的に盛り上げてLED発光装置の量産的製造工程を効率的かつ容易にする。
上述する2つの実施例の特徴は、パッケージに充填する樹脂部材の境界に樹脂流れ防止手段を設けることであるが、これが側壁部の上端部の頂上部分に外表面に対して直角または鋭角である90°より小さな角度であることが重要である。パッケージの外形寸法L=3.5mm、W=3.5mmおよびH=1.8mmで容積10.8立方mmに対して、15立方mmの樹脂材(粘度5〜7000mPa・s)を注入充填して樹脂だれを調べた。この表面実装型パッケージでの実験結果から樹脂流出を防止効果を確認することができた。実験は樹脂だれの有無が、突起または凹みの角度を75°〜145°を7段階に分けた場合と、寸法長さを0.09〜0.22mmの範囲で8段階に分けた場合との組合せで試料各100個準備し、樹脂だれが全周の一部にでもあれば樹脂流出と判定した。その結果、略直角の90°より小さい鋭角である場合と寸法の長さまたは高さが0.15mmより長くすることで流出防止できることが判明した。すなわち、略直角または鋭角であって所定の寸法長を有することであるが、充填する液状樹脂材の粘度・室温等の物理的要因も影響することは勿論である。充填樹脂部材の表面が側壁部の表面と接する位置で、側壁部がその表面に対して鋭角とすることは頂上部分で突起または凹みのいずれにしても同様の効果を得るものであり、パッケージの外形寸法で決定することができる。
次に、本発明のLED用セラミックパッケージの製造方法について説明する。パッケージは、先ず基板部が、次いで側壁部がそれぞれグリーンシート法により作製される。一般にはセラミックの多層回路基板やICパッケージと同様であり、この方法により簡単にかつ精度良く作製することができる。グリーンシート法は、ドクターブレード法により作成したセラミックのグリーンシートに導体ペーストを印刷したものを積層し、一括して焼結して製造する方法である。この方法で作られる多層回路基板やICパッケージ等のセラミック体にはいくつかの特徴がある。まず、微細配線を施した多数のシートの積層が容易であるため高密度配線が可能であるという特徴がある。また、絶縁基板や導体を同時焼結して作るため一体化が完全で信頼性が高いという特徴がある。
グリーンシートは、原料セラミック粉体とフラックス、有機バインダ、溶剤、可塑剤を良く混合したスラリーを、ブレードによりキャリアテープ上に伸展し、乾燥させて製造される。この方法はドクターブレード法と呼ばれる。こうして作られるグリーンシートは、厚みが0.1〜1.0mm程度のものである。原料セラミック粉末としては、アルミナ粉末等が挙げられる。次に、このグリーンシートには、必要に応じて、金型やマイクロドリルで穴あけが行われる。そして、導体ペーストを用いてパターンを印刷したり、微細孔に導電ペーストを充填したりするなど、微細配線を形成する。導体材料としては、セラミックとしてアルミナが使われる場合、タングステンや銅が使われる。次に、複数枚のグリーンシートを一体化する。詳細には、まず複数枚のシートを位置決めピンのついた平板に目的の形状に正確に重ね合わせ、ビニール袋に真空包装した後、低温等方圧圧密成形を行って複数枚のグリーンシートを一体化する。低温等方圧圧密成形とは、被成形体を圧力伝達液(純粘性液体)の入った圧縮容器に入れ、その伝達液を圧縮することにより、被成形体をそのパスカル圧によって等方的に圧縮圧密する成形方法である。高温等方圧圧密成形を用いる場合もあるが、基本的には同様の原理を採用している。これらの方法によれば、グリーンシート中に含まれる有機バインダを軟化させ、軟化させた有機バインダでグリーンシート間を密着させることで、複数枚のシートを一体化することができる。次に一体化したグリーンシートのうち、個々の製品の外形となる位置にカット溝をつけた後、焼結を行い、その後導体部分に必要に応じて金や銀、銅等のめっきを施し、個々がつながったセラミックパッケージが完成する。
本発明における樹脂流れ防止手段としての突起または切欠き状段差の成形方法としては、低温等方圧圧密成形において位置決めピンのついた平板に目的の形状に正確に重ね合わせた複数枚のシートの最上面に、切欠き段差部または突起部のあるSUS板等を重ね、グリーンシートの一体化と同時に等方的に圧縮圧密させてグリーンシートに突起または切欠き段差部分を成形する方法がある。この場合、突起または切欠き段差部分を設けるための新たな工程を導入する必要がなく、簡易に成形することが可能となる。また、低温等方圧圧密成形の前にグリーンシートに突起部または切欠き段差部の構造を作ろうとしても、低温等方圧圧密成形の際に角度がだれたり変形したりすることが容易に想定されるが、この方法によればSUS板につけた切欠き段差部または突起部の寸法および精度で、一体化と同時にグリーンシートに突起または切欠き段差部分を成形することができ、略直角の角度や幅について精度良く成形することが可能となる。
本発明に係る実施例1のLED用セラミックパッケージの要部断面図である。 本発明に係る実施例2のLED用セラミックパッケージの要部断面図である。 図1の実施例の製造過程で樹脂材充填工程後の効果状態を示す断面図である。 従来のセラミックパッケージにおける製造方法において、樹脂材の充填工程における不具合状況を示す断面図である。
符号の説明
10、40;セラミックパッケージ、 12、14;リード電極、
16;LED素子、 18;基板部、 20、46;傾斜内面、
22、42;側壁部、 24、44;外表面、 26;突起、
28;カット溝、 32;樹脂部材、 48;切欠き状段差。

Claims (7)

  1. LED素子が配置される実装領域およびリード電極を有する基板部と、すり鉢状に開口する傾斜内面により収容空間を形成する側壁部とを具備するセラミックパッケージにおいて、前記セラミックパッケージは前記収容空間に透光性樹脂部材が充填され、この樹脂部材と前記側壁部の表面境界に樹脂流れ防止手段を設けて前記透光性樹脂部材を盛り上げ状にすることを特徴とするLED用セラミックパッケージ。
  2. 前記樹脂流れ防止手段が前記側壁部に形成した突起であることを特徴とする請求項1に記載のLED用セラミックパッケージ。
  3. 前記突起は前記側壁部に形成の傾斜内面の上端部分で側壁部外面から略直角または鋭角状に突出させることを特徴とする請求項2に記載のLED用セラミックパッケージ。
  4. 前記樹脂流れ防止手段が前記側壁部の傾斜内面の上端部分に形成した切欠き状段差であることを特徴とする請求項1に記載のLED用セラミックパッケージ。
  5. 前記切欠き状段差は切欠2辺が略直角または鋭角状に切り欠いた凹みであることを特徴とする請求項4に記載のLED用セラミックパッケージ。
  6. 前記樹脂流れ防止手段が前記側壁部の傾斜内面の上端部分に形成され、前記側壁部の外表面からの突起または凹みであり、所定の寸法長を有することを特徴とする請求項1に記載のLED用セラミックパッケージ。
  7. リード電極を有する基板部とすり鉢状に開口する傾斜内面により収容空間を形成する側壁部とを具備するセラミックパッケージ、前記セラミックパッケージの基板部に実装したLED素子、および前記パッケージの収容空間に充填され前記LED素子を被覆する透光性樹脂部材を具備するLED発光装置において、前記セラミックパッケージはその側壁部傾斜内面が前記LED素子の発光光束の反射面であり、前記側壁部は前記透光性樹脂部材と前記側壁部の表面境界部分に樹脂流れ防止手段を設け、液状樹脂材の充填で前記透光性樹脂部材を山盛り状に盛り上げることを特徴とするLED用セラミックパッケージ。
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