JP2007322981A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影光路内にハーフミラーを配置したカメラにおいて、ハーフミラーによって画質の均一性が損なわれないようにしたカメラを提供する。
【解決手段】画面上端の主光線25のクイックリターンミラー11への入射角をε1、画面中心の主光線21のクイックリターンミラー11への入射角をε2、画面下端の主光線23のクイックリターンミラー11への入射角をε3とすると、これらの入射角はいずれも等しく、ε1=ε2=ε3の関係を満たしている。主光線のクイックリターンミラー11への入射角がどこでも等しいことから、ハーフミラーの厚さが均一であるにも係わらず、ハーフミラーでの光路長が等しい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮影レンズを通過した光束を2方向に分割するハーフミラーを有するカメラに関する。
撮影レンズを通過した被写体像を記録するカメラには、被写体像を撮像素子等によって記録するための光路と、撮影レンズを通過した被写体像を光学的に観察するための観察光学系(ファインダ光学系)への光路等を有するものがある。このような複数の光路の切換は、一般的には可動に構成された全反射ミラーによっている。しかし、可動反射ミラーによる切換では、例えば、撮像素子によって撮像した被写体像を表示させる所謂スルー画表示(ライブビュー表示、電子ファインダとも言う)と、光学ファインダで被写体像を表示させることを同時に行うことや、また、スルー画表示を行いながら、観察光学系内に配置されたTTL(Trough The Lens)位相差AF(Auto Focus)方式の測距装置による測距動作を同時に行う等、同時に2つの機能を果たすことができないという不具合がある。
前者の不具合の解決方法として、特許文献1には、可動ミラーをハーフミラーで構成し、ハーフミラーによる反射光を光学ファインダに導くと共に、ハーフミラーの透過光を撮像素子に導くことにより、光学ファインダでの表示を行うと同時にスルー画表示も行うことが開示されている。また、後者の不具合の解決方法として、特許文献2には、可動ミラーをハーフミラーで構成し、撮影光学系を通過した被写体光束を撮像素子と位相差AFセンサの両方に導くようにしたデジタルカメラが開示されている。この構成によれば、撮像素子による被写体像の表示を行いながら位相差AFも可能となる。
特開2001−186401号公報 特開2002−6208号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されたハーフミラーでは、ハーフミラーを透過する主光線の入射角度はハーフミラーの位置によって異なるので、各像高によって光路長が変化し、そのため各像高の収差に差が生じてしまう。このため、例えば、画面中心部の光路長変化分を補正したとしても、各像高における光路長は均一にならないので、被写体像の画質の均一性が損なわれてしまう新たな不具合が生ずる。この不具合について、図6および図7を用いて説明する。
撮影レンズ103と撮影平面105の間にハーフミラーで構成されたクイックリターンミラー101が、撮影光軸111に対してほぼ45°傾いて配置されている。撮影平面105上で撮影範囲の上端にあたる画面上端105aに到達する主光線115は撮影光軸に対してθ1傾いている。この主光線115はクイックリターンミラー101の入射点101aで一部反射され一部が透過する。この透過光は光路長L1でクイックリターンミラー101を通過する。また、画面中心の主光線113は、クイックリターンミラー101の入射点101bで一部が反射され一部が入射し、光路長L2でクイックリターンミラー101を通過し、撮影平面上の画面中心105bに到達する。同様に、撮影平面105上で撮影範囲の下端にあたる画面下端105cの主光線117は撮影光軸に対してθ2傾いている。この主光線117は、クイックリターンミラー101の入射点101cで一部が反射され一部が入射し、光路長L3でクイックリターンミラー101を通過し、撮影平面上の画面下端105cに到達する。
このように各主光線113、115、117はクイックリターンミラー101を透過するが、クイックリターンミラー101への入射角は異なるため、各光路長L1、L2、L3は異なっている。図7は前述の入射点101a、101b、101cを同一点に描き直したものである。図から分かるように、入射角が異なることから光路長L1、L2、L3はそれぞれ異なっており、L1>L2>L3の関係となっている。クイックリターン101が撮影光路から退避した状態で最良の画像となるように撮影レンズ103は光学設計されているために、クイックリターンミラー101を透過する際の光路長が、主光線の入射角によって異なると、撮影平面105上の画像中心からの距離によって収差が異なってしまい、画質が均一にならないという不具合が生じてしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、撮影光路内にハーフミラーを配置したカメラにおいて、ハーフミラーによって画質の均一性が損なわれないようにしたカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わるカメラは、撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、撮影光学系からの光束を2方向に分割するハーフミラーを具備するカメラにおいて、上記ハーフミラーは、各像高において、主光線がハーフミラーに入射する角度と、ハーフミラーの入射面の関係が、ほぼ一定となるように面形状を構成する。
第2の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記ハーフミラーは、厚みが均一な曲面にて構成される。
また、第3の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記ハーフミラーの反射光束は、ファインダ光学系もしくは測距光学系に導かれる。
さらに、第4の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記ハーフミラーは撮影光路内に進退可能である。
さらに、第5の発明に係わるカメラは、上記第4の発明において、上記ハーフミラーが上記撮影光路から退避した状態の第1の撮影モードと、上記ハーフミラーが上記撮影光路内に位置する状態の第2の撮影モードの、2種類の撮影状態が選択可能である。
上記目的を達成するため第6の発明に係わるカメラは、撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、上記撮影光学系からの光束を2方向に分割可能なハーフミラー手段を具備するカメラにおいて、上記ハーフミラーは、ハーフミラー全面において、主光線がハーフミラーを通過する距離がほぼ等しくなるような面形状である。
第7の発明に係わるカメラは、上記第6の発明において、上記ハーフミラーは厚みが均一な曲面にて構成される。
また、第8の発明に係わるカメラは、上記第6の発明において、上記ハーフミラーは撮影光路内に進退可能である。
さらに、第9の発明に係わるカメラは、上記第8の発明において、上記ハーフミラーが上記撮影光路から退避した状態の第1の撮影モードと、上記ハーフミラーが上記撮影光路内に位置する状態の第2の撮影モードの、2種類の撮影状態が選択可能である。
本発明によれば、ハーフミラーは、各像高において、主光線がハーフミラーに入射する角度と、ハーフミラーの入射面の関係が、ほぼ一定となるように面形状を構成しており、または、ハーフミラーは、ハーフミラー全面において、主光線がハーフミラーを通過する距離がほぼ等しくなるような面形状に構成したので、ハーフミラーによって画質の均一性が損なわれないようにしたカメラを提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、ハーフミラーで構成されたクイックリターンミラー11である。このクイックリターンミラー11の厚さは一定である。収差を抑えるために、前述の図6および図7において、L1=L2=L3とすることが必要となるが、ハーフミラーの厚さが一定の場合には、入射する主光線とハーフミラーのなす角度を一定となるように、クイックリターンミラー11の曲面を構成すればよい。言い換えると、ハーフミラーに入射する主光線の入射角度に係わらずハーフミラーを通過する光学的距離、すなわち光路長が一定となるようにハーフミラーの曲面を変化させればよい。
図1において、主光線21はクイックリターンミラー11の面11aに入射し、このときの光路長はL1である。この主光線21に対して、θ1の角度をなす主光線23が入射するクイックリターンミラー11の面11bは、面11aに対してθ1の角度だけ傾けるようにすれば良い。図1は異なる主光線11a、11bが同じ位置に入射するとしたが、実際には、角度の異なる主光線はそれぞれ異なる位置に入射する。そこで、クイックリターンミラー11の主光線の入射位置に応じての面の角度を変え、曲面で構成する。
クイックリターンミラー11が撮影光軸に対して45°傾いているとすると、撮影光軸より下側の主光線は、図1の主光線23と同じ側にあり、下側に向かえば向かうほど、そのなす角度θ1は大きくなる。同様に、撮影光軸より上側の主光線は図1の主光線23とは反対側にあり、そのなす角度は、下側の場合とは逆向きになる。 この関係を図2に示す。すなわち、画面上端の主光線25のクイックリターンミラー11への入射角をε1、画面中心の主光線21のクイックリターンミラー11への入射角をε2、画面下端の主光線23のクイックリターンミラー11への入射角をε3とすると、これらの入射角はいずれも等しく、ε1=ε2=ε3の関係を満たしている。主光線のクイックリターンミラー11への入射角がどこでも等しいことから、ハーフミラーの厚さが均一であるにも係わらず、ハーフミラー中の光路長を等しくすることができる。このため撮影平面上の像高方向で収差が変化することがなく、画質の劣化を防止することできる。なお、図2においてクイックリターンミラー11の曲面は、理解を容易にするために、曲面の曲率を実際より誇張して描いてある。
以上の説明は、カメラの高さ方向、いわゆる像高方向についてであったが、像高方向と直交する方向についても同様に、クイックリターンミラー11の曲面を構成すれば、撮影画面全体で、収差を一定にすることができ、画質の低下を防止することができる。図3(A)に示すように、主光線21は、撮影平面15上の画面中心15bに入射し、クイックリターンミラー11のハーフミラーの光路長はL2である。撮影平面15上の画面右端15aに入射する主光線27は、主光線21とγ1の角度をなし、ハーフミラーでの光路長はL1である。また、撮影平面15上の画面左端15cに入射する主光線29は、主光線21とγ2の角度をなし、光路長はL3である。
クイックリターンミラー11のハーフミラーの厚さを均一とするためには、像高方向の場合と同様に、主光線に対して入射角が一定となるように、ハーフミラーの曲面を図3(B)のように構成する。すなわち、画面中心15bに到達する主光線21は、クイックリターンミラー11に直交(90°)するように入射させ、撮影画面の上端15aに入射する主光線27と、撮影画面の下端15cに入射する主光線29に対しても直交となるようにハーフミラー面を曲面で構成する。なお、図3(B)においても、クイックリターンミラー11の曲面は、理解を容易にするために、曲面の曲率を実際よりは誇張して描いてある。
カメラの像高方向およびこれと直交する水平方向の両方向について、クイックリターンミラー11のハーフミラーを透過する際の光路長が等しくなるように、ハーフミラーの曲面を構成すると、全体としてお椀形状となる。実際の製造にあたっては、厳密に光路長を一致させなくても、収差が所定範囲内に収まるように、放物線や二次関数曲線に近似しても良い。
次に、図4を用いて、クイックリターンミラー11を組み込んだデジタルカメラの第1実施形態について説明する。このデジタルカメラは、レンズ鏡筒30とカメラ本体40から構成され、両者は一体もしくは着脱自在に構成されている。レンズ鏡筒30内には、被写体像を結像するための撮影レンズ31が配置され、カメラ本体40内のミラーボックスに、前述のハーフミラーで構成されたクイックリターンミラー11が配設されている。このクイックリターンミラー11は被写体像を観察するときには、図示の如く撮影光軸に対してほぼ45°の位置に介挿され、撮影時には、上昇位置にミラーアップする。
クイックリターンミラー11による反射された被写体光束を受ける位置に測距ユニット41が配置されている。測距ユニット41は、TTL位相差方式による測距を行うユニットであり、クイックリターンミラーの反射光路上に、反射光を集光するためのレンズ45と、このレンズ45で集光された被写体光束を反射するための反射ミラー47と、1次結像面43で結像した被写体像を再結像させるための再結像レンズ49、および結像された被写体像を受光し、光電変換信号を出力する測距センサ51から構成される。この測距センサ51は、いわゆるTTL位相差法による測距センサである。また、クイックリターンミラー11を透過した被写体光束が結像する位置には撮像素子53が配置されている。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が用いられる。なお、1次結像面43は、撮影レンズ31から撮像素子53までの距離と等価となる位置である。
このように第1実施形態におけるデジタルカメラは構成されているので、被写体像の観察時には、クイックリターンミラー11は、図4に示すように撮影光路中に介挿されたダウン状態となっている。このときには、撮影レンズ31からの被写体光束の一部は、各主光線に対して光路長が等しくなるような曲面で構成されたクイックリターンミラー11を透過し、撮像素子53上に結像し、撮像素子53は光電変換信号を出力する。この光電変換信号に基づいて画像データを生成し、図示しない液晶モニタ等の表示装置によって被写体像を表示する。撮影者は表示装置を観察しながら、フレーミングをすることができる。
また、撮影レンズ31からの被写体光束の残りの一部は、クイックリターンミラー11によって反射され、1次結像面43に結像された被写体像が測距センサ51上に再結像される。図示しないレリーズ釦の半押しがなされると、測距センサ51の出力に基づいてTTL位相差方式によって撮影レンズ31の焦点ズレ量が検出される。この焦点ズレ量を用いて、カメラの制御手段は撮影レンズ31のピント合わせを行う。また、クイックリターンミラー11によって反射された被写体光束の一部は、測距ユニット41中に配設された測光素子(不図示)によって受光され、レリーズ釦の半押しによって測光動作が行われる。
そして、レリーズ釦の全押しがなされると、撮像素子53による撮像動作が行われる。すなわち、クイックリターンミラー11は撮影レンズ31からの被写体光束を妨げない位置にアップ動作を行い、被写体光束の全部が直接、撮像素子53上に結像し、光電変換され、この光電変換信号に基づく画像データが図示しない記録媒体に記録される。
以上のように第1実施形態のデジタルカメラは、クイックリターンミラー11のハーフミラー面が、主光線に対して、一定の入射角度となるように、パワー(曲率)を変化させているので、ハーフミラーを透過する際の光路長を一定にすることができる。このため、撮像素子53上に結像する被写体像の収差が、画像中心からの距離によって変化することがなく、ハーフミラーによって画質の均一性が損なわれないようにすることができる。言い換えると、主光線がハーフミラーを透過する際の光路長を、ハーフミラーのほぼ全面において、等しくなるように構成している。本実施形態によれば、ほぼ均一な厚みのハーフミラーで製造できる。
次に、図5を用いて、クイックリターンミラー11を組み込んだデジタルカメラの第2実施形態について説明する。第1実施形態のデジタルカメラは、被写体像を撮像素子53の出力に基づいて表示装置に表示していたが、第2実施形態では、光学ファインダを設け、これによって被写体像を観察できるようにしている。図4に示すデジタルカメラと同一の部材には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
クイックリターンミラー11からの反射光を受光する位置であって、撮像素子53と光学的に等価な位置にフォーカシングスクリーン61が配設されている。このフォーカシングスクリーン61はマット面で構成され、被写体像が結像される。フォーカシングスクリーン61の上方には、フォーカシングスクリーン61で結像された被写体像を左右および上下を反転させ正立像するためのペンタプリズム63が配設されている。このペンタプリズム63の出射側に接眼レンズ65が配設され、この接眼レンズ65を介して被写体像を観察できる。
クイックリターンミラー11の後方に撮像素子53が配置され、被写体像を光電変換し、画像データを取得する点は、第1実施形態と同様である。この第2実施形態では、光電変換信号に基づいて被写体像のコントラストを検出し、コントラストが最大になるようにして撮影レンズ31のピント合わせを行う、いわゆるコントラストAFが組み込まれている。
このように第2実施形態におけるデジタルカメラは構成されているので、被写体像の観察時には、クイックリターンミラー11は、図5(A)に示すように撮影光路中に介挿されたダウン状態となっている。このとき、撮影レンズ31からの被写体光束の一部は、クイックリターンミラー11によってフォーカシングスクリーン61に反射される。フォーカシングスクリーン61、ペンタプリズム63、および接眼レンズ65からなる光学ファインダによって、正立の被写体像が生成され、撮影者はこの被写体像を、接眼レンズ65を介して観察することができる。撮影者は光学ファインダによって被写体像を観察しながら、フレーミングをすることができる。
また、撮影レンズ31からの被写体光束の残りの一部は、クイックリターンミラー11を透過し、撮像素子53上に結像し、撮像素子53は光電変換信号を出力する。図示しないレリーズ釦の半押しがなされると、光電変換信号に基づいてコントラストAFによって撮影レンズ31のピント合わせを行う。また、この光電変換信号に基づいて、レリーズ釦の半押しによって測光動作が行われる。
そして、レリーズ釦の全押しがなされると、第1実施形態と同様にして、撮像素子53による撮像動作が行われる。すなわち、クイックリターンミラー11は撮影レンズ31からの被写体光束を妨げない位置にアップ動作を行い、被写体光束の全部が直接、撮像素子53上に結像し、光電変換され、この光電変換信号に基づく画像データが図示しない記録媒体に記録される。
以上のように第2実施形態のデジタルカメラにおいても、クイックリターンミラー11のハーフミラー面が、主光線に対して、一定の入射角度となるように、パワー(曲率)を変化させているので、ハーフミラーを透過する際の光路長を一定にすることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、被写体像の表示方法として、第1実施形態では、スルー画表示機能を採用し、第2実施形態では光学ファインダを採用したが、設計思想に応じて適宜選択することができる。
なお、本実施形態においては、ハーフミラーはクイックリターンミラー11によって可動に構成したが、これに限らず、固定するようにしても構わない。この場合には、被写体像の記録はハーフミラーを通しての被写体像となるが、ハーフミラーを駆動するための駆動機構を省略することができる。なお、第2実施形態では、スクリーン61として平板状の部材をレイアウトしている。クイックリターンミラー11を曲面にした場合、厳密にはスクリーン61までの光路長が各像高で変化してしまう。図5では説明を容易にするために、曲率を誇張しているが、実際にはわずかな量であり、スクリーン61で観察する際の精度としては全く問題のない量である。
以上説明したように、第1および第2実施形態においては、図2に示すように、クイックリターンミラー11のハーフミラーは、各像高において、主光線がハーフミラーに入射する角度と、ハーフミラーの入射面の関係が、ほぼ一定となるように面形状を構成しており、またはハーフミラーは、ハーフミラー全面において、主光線がハーフミラーを通過する距離がほぼ等しくなるような面形状に構成したので、ハーフミラーによって画質の均一性が損なわれないようにすることができる。
なお、第1および第2実施形態においては、デジタルカメラに適用した例を説明したが、デジタルカメラとしては携帯電話等の各種装置に内蔵されているものでもよく、また顕微鏡、双眼鏡等の各種装置に取り付けられる専用デジタルカメラでも良い。さらに、デジタルカメラに限らず、フィルム等に画像を記録するカメラにも適用できる。いずれにしても、光学レンズからの光路をハーフミラーによって切換等を行うカメラであれば良い。
本発明の第1実施形態におけるハーフミラーに入射する主光線と光路長の関係を示す図である。 本発明を第1実施形態における像高方向に沿ったハーフミラーの形状を示す図である。 本発明の第1実施形態における像高方向と直交する水平方向に沿ったハーフミラーの形状を示す図であり、(A)は光路長を一定にする前のハーフミラーの形状であり、(B)は光路長を一定にしたハーフミラーの形状を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるハーフミラーを組み込んだデジタルカメラの断面方向の内部構造図である。 本発明の第2実施形態におけるハーフミラーを組み込んだデジタルカメラの断面方向の内部構造図であり、(A)はファインダ観察時であり、(B)は撮影時を示す。 本発明の課題を説明するための、撮影レンズ、ハーフミラーおよび撮影平面との関係を示す図である。 本発明の課題を説明するための、ハーフミラーに入射する主光線と光路長の関係を示す図である。
符号の説明
11 クイックリターンミラー
15 撮影平面
15a 画面右端
15b 画面左端
21、23、25、27 主光線
30 レンズ鏡筒
31 撮影レンズ
40 カメラ本体
41 測距ユニット
43 1次結像面
45 集光レンズ
47 反射ミラー
49 再結像レンズ
51 測距センサ
53 撮像素子
61 フォーカシングスクリーン
63 ペンタプリズム
65 接眼レンズ

Claims (9)

  1. 撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、
    撮影光学系からの光束を2方向に分割するハーフミラーを具備するカメラにおいて、
    上記ハーフミラーは、各像高において、主光線がハーフミラーに入射する角度と、ハーフミラーの入射面の関係が、ほぼ一定となるように面形状を構成したことを特徴とするカメラ。
  2. 上記ハーフミラーは、厚みが均一な曲面にて構成されることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 上記ハーフミラーの反射光束は、ファインダ光学系もしくは測距光学系に導かれることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 上記ハーフミラーは撮影光路内に進退可能であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  5. 上記ハーフミラーが上記撮影光路から退避した状態の第1の撮影モードと、上記ハーフミラーが上記撮影光路内に位置する状態の第2の撮影モードの、2種類の撮影状態が選択可能な請求項4に記載のカメラ。
  6. 撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、
    上記撮影光学系からの光束を2方向に分割可能なハーフミラー手段と、
    を具備するカメラにおいて、
    上記ハーフミラーは、ハーフミラー全面において、主光線がハーフミラーを通過する距離がほぼ等しくなるような面形状であることを特徴とするカメラ。
  7. 上記ハーフミラーは厚みが均一な曲面にて構成されることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  8. 上記ハーフミラーは撮影光路内に進退可能であることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  9. 上記ハーフミラーが上記撮影光路から退避した状態の第1の撮影モードと、上記ハーフミラーが上記撮影光路内に位置する状態の第2の撮影モードの、2種類の撮影状態が選択可能な請求項8に記載のカメラ。
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