JP2007322838A - 感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法 - Google Patents

感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸露光工程の際に、本組成物からなるフォトレジスト被膜が形成された複合基板を、水等の液浸露光用液体中に配置したときにフォトレジスト被膜から溶出する物質の量を低減することができ、得られるレジストパターンの断面形状が良好であり、解像度及び焦点深度にも優れる感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法を提供する。
【解決手段】樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有し、且つ、前記樹脂のガラス転移温度が、レジストパターンを形成する際のプレアプリケーションベーク温度以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、液浸露光用液体を介して放射線を照射する液浸露光工程を備えるレジストパターン形成方法に好適なフォトレジスト被膜を形成するための感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法に関する。更に詳しくは、液浸露光工程の際に、フォトレジスト被膜付き基板を、水等の液浸露光用液体中に配置したときにフォトレジスト被膜から溶出する物質の量を低減することができ、得られるレジストパターンの断面形状が良好であり、解像度及び焦点深度にも優れたフォトレジスト被膜を形成することができる感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法に関する。
集積回路素子の製造に代表される微細加工の分野においては、より高い集積度を得るために、最近では0.10μm以下のレベルでの微細加工が可能なリソグラフィー技術が必要とされている。しかし、従来のリソグラフィープロセスでは、一般に放射線としてi線等の近紫外線が用いられているが、この近紫外線では、サブクオーターミクロンレベルの微細加工が極めて困難であると言われている。そこで、0.20μm以下のレベルでの微細加工を可能とするために、より波長の短い放射線の利用が検討されている。このような短波長の放射線としては、例えば、水銀灯の輝線スペクトル、エキシマレーザーに代表される遠紫外線、X線、電子線等が挙げられるが、これらのうち、特にKrFエキシマレーザー(波長248nm)或いはArFエキシマレーザー(波長193nm)が注目されている。
このようなエキシマレーザーによる照射に適したレジストとして、酸解離性基を有する成分と、放射線の照射(以下、「露光」ともいう。)により酸を発生する成分(以下、「酸発生剤」という。)と、による化学増幅効果を利用したレジスト(以下、「化学増幅型レジスト」という。)が数多く提案されている。化学増幅型レジストとしては、例えば、カルボン酸のtert−ブチルエステル基又はフェノールのtert−ブチルカーボナート基を有する樹脂と酸発生剤とを含有するレジストが提案されている。このレジストは、露光により発生した酸の作用により、樹脂中に存在するtert−ブチルエステル基或いはtert−ブチルカーボナート基が解離して、該樹脂がカルボキシル基或いはフェノール性水酸基からなる酸性基を有するようになり、その結果、レジストの露光領域がアルカリ現像液に易溶性となる現象を利用したものである。
このようなリソグラフィープロセスにおいては、更に微細なパターン形成(例えば、線幅が90nm程度の微細なレジストパターン)が要求される。このような90nmより微細なパターン形成を達成させるためには、前記のように露光装置の光源波長の短波長化や、レンズの開口数(NA)を増大させることが考えられる。しかしながら、光源波長の短波長化には新たな高額の露光装置が必要となる。また、レンズの高NA化では、解像度と焦点深度がトレードオフの関係にあるため、解像度を上げても焦点深度が低下するという問題がある。
最近、このような問題を解決可能とするリソグラフィー技術として、液浸露光(リキッドイマージョンリソグラフィー)法という方法が報告されている。この方法は、露光時に、レンズと基板上のフォトレジスト被膜との間の少なくとも前記フォトレジスト被膜上に所定厚さの純水又はフッ素系不活性液体等の液状屈折率媒体(浸漬液)を介在させるというものである。この方法では、従来は空気や窒素等の不活性ガスであった露光光路空間を屈折率(n)のより大きい液体、例えば純水等で置換することにより、同じ露光波長の光源を用いてもより短波長の光源を用いた場合や高NAレンズを用いた場合と同様に、高解像性が達成されると同時に焦点深度の低下もない。このような液浸露光を用いれば、現存の装置に実装されているレンズを用いて、低コストで、より高解像性に優れ、且つ焦点深度にも優れるレジストパターンの形成を実現できるため、大変注目されている。
ところが、前記の液浸露光プロセスにおいては、露光時にフォトレジスト被膜を直接、水等の高屈折率液体(浸漬液)に接触させるため、露光前にフォトレジスト被膜から酸発生剤等が溶出してしまう可能性がある。溶出物の量が多いと、浸漬液が不純物を含有することとなりレンズにダメージを与えたり、所定のパターン形状が得られなかったり、十分な解像度が得られないという問題点がある。
そこで、液浸露光装置に使用するレジストにおいて、酸発生剤等の浸漬液への溶出量を更に低減することが切望されていた。
液浸露光装置に使用するレジスト被膜形成用の樹脂として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の樹脂が提案されている。しかしながら、これらの樹脂を用いたレジストでも、焦点深度は必ずしも十分ではなかった。
国際公開WO2004−068242号公報 特開2005−173474号公報
本発明の目的は、液浸露光工程の際に、フォトレジスト被膜付き基板を、水等の液浸露光用液体中に配置したときにフォトレジスト被膜から溶出する物質の量を低減することができ、得られるレジストパターンの断面形状が良好であり、解像度及び焦点深度にも優れたフォトレジスト被膜を形成することができる感放射線性樹脂組成物及びこの組成物を用いたレジストパターン形成方法を提供することにある。
前記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布し、フォトレジスト被膜を形成するフォトレジスト被膜形成工程と、
前記フォトレジスト被膜に対してプレアプリケーションベーク(PAB)を行う工程と、
波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体をレンズと前記フォトレジスト被膜との間に介在させて、放射線を前記フォトレジスト被膜に照射する液浸露光を行う工程と、
前記フォトレジスト被膜に対してポストエクスポージャーベークを行う工程と、
前記フォトレジスト被膜の露光部を現像液により除去する現像工程と、を含むレジストパターン形成方法であって、
前記フォトレジスト被膜の形成に用いられる感放射線性樹脂組成物は、樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有しており、
且つ、前記プレアプリケーションベークを前記樹脂のガラス転移温度以上の温度で行うことを特徴とするレジストパターン形成方法である。
請求項2の発明は、前記樹脂のガラス転移温度が80〜150℃である請求項1に記載のレジストパターン形成方法である。
請求項3の発明は、前記樹脂が、酸の作用によりアルカリ可溶性を発現する構造を有する繰り返し単位と、ラクトン構造を有する繰り返し単位と、を含む請求項1又は2に記載のレジストパターン形成方法である。
請求項4の発明は、前記液浸露光を行う工程において、前記フォトレジスト被膜の表面に液浸露光用液体が配置された状態で露光を行う請求項1乃至3のいずれかに記載のレジストパターン形成方法である。
請求項5の発明は、感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布し、フォトレジスト被膜を形成するフォトレジスト被膜形成工程と、
前記フォトレジスト被膜に対してプレアプリケーションベーク(PAB)を行う工程と、
波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体をレンズと前記フォトレジスト被膜との間に介在させて、放射線を前記フォトレジスト被膜に照射する液浸露光を行う工程と、
前記フォトレジスト被膜に対してポストエクスポージャーベークを行う工程と、
前記フォトレジスト被膜の露光部を現像液により除去する現像工程と、を含むレジストパターン形成方法において、前記フォトレジスト被膜の形成に用いられる感放射線性樹脂組成物であって、
樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有し、
且つ、前記樹脂のガラス転移温度が、前記プレアプリケーションベークを行う際の温度以下であることを特徴とする感放射線性樹脂組成物である。
本発明のレジストパターン形成方法によれば、解像度及び焦点深度に優れ、断面形状の良好なレジストパターンを得ることができる。
また、本発明によれば、本組成物からなるフォトレジスト被膜をシリコン基板等の表面に形成して得られたフォトレジスト被膜付き基板を用いた液浸露光工程の際に、フォトレジスト被膜付き基板を、水等の液浸露光用液体中に配置したときにフォトレジスト被膜から溶出する物質の量を低減することができ、得られるレジストパターンの断面形状が良好であり、解像度及び焦点深度にも優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタアクリレートを意味する。
1.感放射線性樹脂組成物
本発明の感放射線性樹脂組成物(以下、「本発明の組成物」という。)は、樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有し、且つ、前記樹脂のガラス転移温度が、レジストパターンを形成する際のプレアプリケーションベーク(PAB)温度以下であることを特徴とする。
1−1.樹脂
本発明に係る樹脂(以下、「樹脂〔A〕」ともいう。)のガラス転移温度(Tg)は、70〜150℃であることが好ましく、より好ましくは80〜145℃、更に好ましくは90〜140℃、特に好ましくは95〜130℃、最も好ましくは95〜120℃である。尚、この樹脂のTgは、走査カロリメトリー(Differential Scanning Calorimeter)により測定することができる。また、このTgは、繰り返し単位の主鎖骨格の選定、ペンダント部分の嵩高さ及びフレキシビリティ、共重合組成や分子量による制御することができる。
また、レジストパターンを形成する際の前記プレアプリケーションベーク(PAB)の温度は、通常、70〜150℃、好ましくは75〜150℃、より好ましくは80〜150℃である。
更に、樹脂〔A〕のガラス転移温度と、前記プレアプリケーションベーク(PAB)温度との差は、1℃以上であることが好ましく、より好ましくは1〜50℃、更に好ましくは5〜50℃、特に好ましくは10〜50℃である。
このように、樹脂〔A〕のガラス転移温度が、レジストパターンを形成する際のプレアプリケーションベーク(PAB)温度以下であることにより、フォトレジスト被膜の密度を上げることができ、本発明の組成物からなるフォトレジスト被膜を備えるフォトレジスト被膜付き基板を、液浸露光工程の際に、水等の液浸露光用液体中に配置したときにフォトレジスト被膜から溶出する物質の量を低減することができる。更には、断面形状が良好なレジストパターンを得ることができ、且つ解像度及び焦点深度を向上させることができる。
また、樹脂〔A〕は、酸の作用によりアルカリ可溶性を発現する構造を有する繰り返し単位(以下、「繰り返し単位[1]」という。)を必須の単位として含むものであり、1種単独の場合、及び、2種以上の場合、のいずれであっても、酸の作用によりアルカリ可溶性となるアルカリ不溶性又はアルカリ難溶性の樹脂である。尚、「アルカリ不溶性又はアルカリ難溶性」とは、樹脂〔A〕を含有する感放射線性樹脂組成物からなるフォトレジスト被膜よりレジストパターンを形成する際に採用されるアルカリ現像条件下で、このフォトレジスト被膜の代わりに、樹脂〔A〕のみからなる被膜を現像した場合に、該被膜の初期膜厚の50%以上が現像後に残存する性質を意味する。
本発明における繰り返し単位[1]としては、特に下記一般式(1)で表される単位(以下、「繰り返し単位(1a)」という。)が好ましい。
Figure 2007322838
〔式中、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を表し、Rは、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表す。〕
前記Rの炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基等を挙げることができる。これらのアルキル基のなかでも、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が好ましい。
ここで、繰り返し単位(1a)の好ましい例としては、(メタ)アクリル酸1−メチル−1−シクロペンチルエステル、(メタ)アクリル酸1−エチル−1−シクロペンチルエステル、(メタ)アクリル酸1−プロピル−1−シクロペンチルエステル、(メタ)アクリル酸1−イソプロピル−1−シクロペンチルエステル等が挙げられる。
これらのなかでも、(メタ)アクリル酸1−メチル−1−シクロペンチルエステル、(メタ)アクリル酸1−エチル−1−シクロペンチルエステルが好ましい。
本発明における樹脂〔A〕は、前記繰り返し単位(1a)を1種のみ含有していてもよいし、2種以上を含有していてもよい。
また、樹脂〔A〕は、繰り返し単位[1]として、前記繰り返し単位(1a)以外の、下記一般式(2)で表される単位(以下、「繰り返し単位(1b)」という)を含有していてもよい。
Figure 2007322838
前記一般式(2)において、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を表す。
また、前記一般式(2)において、各々のRは互いに独立して炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体、又は、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基である。より好ましいRは、下記の(i)又は(ii)の条件を満たすものである。
(i)少なくとも1つのRは、炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体である。
(ii)2つのRが結合して、炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体構造を有し、残りのRが炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体、又は、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基である。
前記一般式(2)において、Rとしての炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基、並びに、2つのRが結合して構成している炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基としては、ノルボルナン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカン、アダマンタンや、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン等のシクロアルカン類等に由来する脂環族環からなる基、及び、これらの脂環族環からなる基において、水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基の1種以上或いは1個以上で置換された基等が挙げられる。これらの脂環式炭化水素基のうち、ノルボルナン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカン、アダマンタン、シクロペンタン又はシクロヘキサンに由来する脂環族環からなる基、これらの脂環族環からなる基において、水素原子が前記アルキル基で置換された基等が好ましい。
また、前記脂環式炭化水素基の誘導体としては、前記脂環式炭化水素基において、水素原子が、ヒドロキシル基;カルボキシル基;オキソ基(即ち、=O基);ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等の炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシル基;シアノ基;シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基等の炭素数2〜5のシアノアルキル基等の1種以上或いは1個以上で置換された基等が挙げられる。
これらのなかでも、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、シアノメチル基等により置換された基が好ましい。
また、Rとしての炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
これらのアルキル基のうち、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びイソプロピル基が好ましい。
ここで、前記繰り返し単位(1b)の好ましい例としては、(メタ)アクリル酸2−メチルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−メチル−3−ヒドロキシアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチル−3−ヒドロキシアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−n−プロピルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−イソプロピルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−8−メチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルエステル、(メタ)アクリル酸−8−エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−メチルテトラシクロ[6.2.13,6.02,7]ドデカン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−エチルテトラシクロ[6.2.13,6.02,7]ドデカン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−(テトラシクロ[6.2.13,6.02,7]ドデカン−4−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−(アダマンタン−1−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−(3−ヒドロキシアダマンタン−1−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1,1−ジシクロヘキシルエチルエステイル、(メタ)アクリル酸1,1−ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)エチルエステル、(メタ)アクリル酸1,1−ジ(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル)エチルエステル、(メタ)アクリル酸1,1−ジ(テトラシクロ[6.2.13,6.02,7]ドデカン−4−イル)エチルエステル、(メタ)アクリル酸1,1−ジ(アダマンタン−1−イル)エチルエステル、(メタ)アクリル酸1−メチル−1−シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸1−エチル−1−シクロヘキシルエステル等が挙げられ、特に好ましい繰り返し単位(1b)としては、(メタ)アクリル酸2−メチルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルアダマンチル−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−(アダマンタン−1−イル)−1−メチルエチルエステル、(メタ)アクリル酸1−メチル−1−シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸1−エチル−1−シクロヘキシルエステル等が挙げられる。
また、本発明における樹脂〔A〕は、前記繰り返し単位(1b)を1種のみ含有していてもよいし、2種以上を含有していてもよい。
本発明に係る樹脂〔A〕は、前記繰り返し単位[1]以外に、酸の作用によりアルカリ可溶性を発現する構造を有さない、「他の繰り返し単位」を含む樹脂であってもよい。
この他の繰り返し単位は特に限定されないが、例えば、ラクトン構造を含む単位(以下、繰り返し単位[2]という。)が挙げられる。
具体的な繰り返し単位[2]としては、例えば、下記一般式(f−1)〜(f−6)で表される単位が挙げられる。
Figure 2007322838
〔各式中、Rは、水素原子であり、Rは、水素原子又はメトキシ基である。Aは、単結合又はメチレン基であり、Bは、酸素原子又はメチレン基である。lは、1〜3の整数であり、mは、0又は1である。〕
前記一般式(f−1)〜(f−6)で表されるラクトン構造を含む単位において、その主鎖骨格は、特に限定されないが、好ましくは、(メタ)アクリル酸エステル構造又はα−トリフルオロアクリル酸エステル構造を有する。
従って、前記一般式(f−1)〜(f−6)で表されるラクトン構造を含む単位を形成する単量体のうち、好ましい化合物としては、(メタ)アクリル酸−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−9−メトキシカルボニル−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[4.2.1.03,7]ノナ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[5.2.1.03,8]デカ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−10−メトキシカルボニル−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[5.2.1.03,8]ノナ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−6−オキソ−7−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−メトキシカルボニル−6−オキソ−7−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−7−オキソ−8−オキサ−ビシクロ[3.3.1]オクタ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−メトキシカルボニル−7−オキソ−8−オキサ−ビシクロ[3.3.1]オクタ−2−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−オキソテトラヒドロピラン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−メチル−2−オキソテトラヒドロピラン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−エチル−2−オキソテトラヒドロピラン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4−プロピル−2−オキソテトラヒドロピラン−4−イルエステル、(メタ)アクリル酸−5−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2,2−ジメチル−5−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4,4−ジメチル−5−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−4,4−ジメチル−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−5,5−ジメチル−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルエステル、(メタ)アクリル酸−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イルメチルエステル、(メタ)アクリル酸−3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イルメチルエステル、(メタ)アクリル酸−4,4−ジメチル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イルメチルエステル等が挙げられる。
更に、前記他の繰り返し単位としては、下記一般式(3)〜(5)で表される繰り返し単位等が挙げられる。尚、以下、一般式(3)で表される繰り返し単位を「繰り返し単位[3]」、一般式(4)で表される繰り返し単位を「他の繰り返し単位(4)」、一般式(5)で表される繰り返し単位を「他の繰り返し単位(5)」という。
尚、本発明における樹脂〔A〕は、前記他の繰り返し単位を1種のみ含有していてもよいし、2種以上を含有していてもよい。
Figure 2007322838
〔式中、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基であり、Xは、炭素数7〜20の多環型脂環式炭化水素基である。〕
Figure 2007322838
〔式中、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基であり、Rは、2価の有機基である。〕
Figure 2007322838
〔式中、R10は、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基であり、Yは、炭素数1〜3の2価の有機基であり、Zは、互いに独立して、単結合又は炭素数1〜3の2価の有機基であり、R11は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基又は−COOR12基(但し、R12は、水素原子或いは炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数3〜20の脂環式のアルキル基を表す。)である。〕
前記一般式(3)で表される繰り返し単位において、Xは、炭素数7〜20の多環型脂環式炭化水素基であるが、下記の、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン(3a)、ビシクロ[2.2.2]オクタン(3b)、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(3c)、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン(3d)、トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(3e)等のシクロアルカン類に由来する脂環族環を含む炭化水素基が挙げられる。
Figure 2007322838
尚、前記の態様(3a)〜(3e)で表される炭化水素基において、炭素原子に2つの水素原子が結合している場合の、水素原子が、炭素数1〜4の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基(メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基等)、ヒドロキシル基、シアノ基、カルボキシル基又は炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基で置換されていてもよい。
従って、前記一般式(3)で表される繰り返し単位を形成する単量体のうち、好ましい化合物としては、(メタ)アクリル酸2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ビシクロ[2.2.2]オクチルエステル、(メタ)アクリル酸8−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカニルエステル、(メタ)アクリル酸9−テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカニルエステル、(メタ)アクリル酸1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカニルエステル、(メタ)アクリル酸2−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカニルエステル等が挙げられる。
前記一般式(4)で表される繰り返し単位において、Rは、2価の有機基である。2価の有機基としては、炭化水素基、アルキレングリコール基、アルキレンエステル基等が挙げられる。これらのうち、炭化水素基が好ましく、鎖状でも、環状でもよい。
鎖状の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレン基、1,2−プロピレン基等のプロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカメチレン基、オクタデカメチレン基、ノナデカメチレン基、インサレン基、1−メチル−1,3−プロピレン基、2−メチル−1,3−プロピレン基、2−メチル−1,2−プロピレン基、1−メチル−1,4−ブチレン基、2−メチル−1,4−ブチレン基、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、2−プロピリデン基等の飽和鎖状炭化水素基等が挙げられる。また、環状の炭化水素基としては、1,3−シクロブチレン基等のシクロブチレン基、1,3−シクロペンチレン基等のシクロペンチレン基、1,4−シクロヘキシレン基等のシクロヘキシレン基、1,5−シクロオクチレン基等のシクロオクチレン基等の炭素数3〜10のシクロアルキレン基等の単環式炭化水素環基;1,4−ノルボルニレン基、2,5−ノルボルニレン基等のノルボルニレン基、1,5−アダマンチレン基、2,6−アダマンチレン基等のアダマンチレン基等の2〜4環式炭化水素環基等の炭素数4〜30の架橋環式炭化水素環基等が挙げられる。
尚、Rが2価の脂肪族環状炭化水素基である場合には、ビストリフルオロメチル−ヒドロキシ−メチル基と該脂肪族環状炭化水素基との間にスペーサーとして炭素数1〜4のアルキレン基を挿入することが好ましい。
前記一般式(4)におけるRとしては、2,5−ノルボルニレン基を含む炭化水素基、1,2−エチレン基、プロピレン基が好ましい。
従って、前記一般式(4)で表される繰り返し単位を形成する単量体のうち、好ましい化合物としては、(メタ)アクリル酸(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシ−3−プロピル)エステル、(メタ)アクリル酸(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシ−4−ブチル)エステル、(メタ)アクリル酸(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシ−5−ペンチル)エステル、(メタ)アクリル酸(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシ−4−ペンチル)エステル、(メタ)アクリル酸2−{[5−(1’,1’,1’−トリフルオロ−2’−トリフルオロメチル−2’−ヒドロキシ)プロピル]ビシクロ[2.2.1]ヘプチル}エステル等が挙げられる。
前記一般式(5)で表される繰り返し単位において、Yは、炭素数1〜3の2価の有機基であり、Zは、互いに独立して、単結合又は炭素数1〜3の2価の有機基である。これらの、炭素数1〜3の2価の有機基としては、メチレン基、エチレン基及びプロピレン基が挙げられる。
また、前記一般式(5)で表される繰り返し単位において、R11は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基又は−COOR12基である。尚、R11が−COOR12基である場合、このR12は、水素原子或いは炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数3〜20の脂環式のアルキル基である。
前記炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
前記炭素数3〜20の脂環式のアルキル基としては、−C2n−1(nは3〜20の整数)で表される、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基(単環型脂環式アルキル基);ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基、テトラシクロ[6.2.13,6.02,7]ドデカニル基、アダマンチル基等の多環型脂環式アルキル基等が挙げられる。その他、前記の脂環式アルキル基における水素原子が、直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基の1種以上或いは1個以上により置換してなる基であってもよい。
従って、前記一般式(5)で表される繰り返し単位を形成する単量体のうち、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシアダマンタン−1−イルメチルエステル、(メタ)アクリル酸3,5−ジヒドロキシアダマンタン−1−イルメチルエステル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−5−メチルアダマンタン−1−イルエステル、(メタ)アクリル酸3,5−ジヒドロキシ−7−メチルアダマンタン−1−イルエステル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−5,7−ジメチルアダマンタン−1−イルエステル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−5,7−ジメチルアダマンタン−1−イルメチルエステル等が好ましい。
また、前記樹脂〔A〕は、前記以外の「更に他の繰り返し単位」を含んでいてもよい。そのような繰り返し単位を形成する化合物としては、(メタ)アクリル酸、有橋式炭化水素骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル、有橋式炭化水素骨格を有さない(メタ)アクリル酸エステル、有橋式炭化水素骨格を有するカルボキシル基含有不飽和カルボン酸エステル、有橋式炭化水素骨格を有さないカルボキシル基含有不飽和カルボン酸エステル、有橋式炭化水素骨格を有する多官能性単量体、有橋式炭化水素骨格を有さない多官能性単量体等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸アダマンチルメチル等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有さない(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−メチルプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチルプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸シクロプロピル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−メトキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−シクロペンチルオキシカルボニルエチル、(メタ)アクリル酸2−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、(メタ)アクリル酸2−(4−メトキシシクロヘキシル)オキシカルボニルエチル等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有するカルボキシル基含有不飽和カルボン酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸カルボキシノルボルニル、(メタ)アクリル酸カルボキシトリシクロデカニル、(メタ)アクリル酸カルボキシテトラシクロウンデカニル等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有さないカルボキシル基含有不飽和カルボン酸エステルとしては、α−ヒドロキシメチルアクリル酸メチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸n−プロピル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−カルボキシエチル、(メタ)アクリル酸2−カルボキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−カルボキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−カルボキシブチル、(メタ)アクリル酸4−カルボキシシクロヘキシル等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有する多官能性単量体としては、1,2−アダマンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−アダマンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−アダマンタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニルジメチロールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記有橋式炭化水素骨格を有さない多官能性単量体としては、メチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ベンゼンジ(メタ)アクリレート、1,3−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ベンゼンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらのうち、有橋式炭化水素骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル類の重合性不飽和結合が開裂した単位等が好ましい。
尚、本発明における樹脂〔A〕は、前記更に他の繰り返し単位を1種のみ含有していてもよいし、2種以上を含有していてもよい。
樹脂(A)において、繰り返し単位(1a)及び(1b)の含有量は、樹脂が1種単独の場合、及び、2種以上の場合、のいずれであっても、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、10〜80モル%、好ましくは15〜70モル%、更に好ましくは20〜70モル%である。この場合、繰り返し単位(1)の含有率が10モル%未満では、レジストとしての解像度が低下するおそれがあり、一方80モル%を超えると、露光余裕が悪化するおそれがある。
また、繰り返し単位(2)の含有量は、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、10〜70モル%、好ましくは15〜65モル%、更に好ましくは20〜60モル%である。この場合、繰り返し単位(2)の含有率が10モル%未満では、レジストとして、アルカリ現像液に対する溶解性が低下して、現像欠陥の一因となったり、露光余裕が悪化するおそれがある。露光余裕とは、露光量の変化に対する線幅の変動を示す。一方70モル%を超えると、レジストの溶剤への溶解性が低くなり、解像度が低下したりするおそれがある。
また、繰り返し単位(3)の含有量は、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、30モル%以下、好ましくは25モル%以下である。この場合、繰り返し単位(3)の含有率が30モル%を超えると、得られるレジスト被膜がアルカリ現像液により膨潤しやすくなったり、アルカリ現像液に対する溶解性が低下したりするおそれがある。
また、繰り返し単位(4)の含有量は、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、30モル%以下、好ましくは25モル%以下である。この場合、繰り返し単位(4)の含有率が30モル%を超えると、レジストパターンのトップロスが生じパターン形状が悪化するおそれがある。
また、繰り返し単位(5)の含有量は、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、30モル%以下、好ましくは25モル%以下である。この場合、繰り返し単位(5)の含有率が30モル%を超えると、得られるレジスト被膜がアルカリ現像液により膨潤しやすくなったり、アルカリ現像液に対する溶解性が低下したりするおそれがある。
更に、他の繰り返し単位の含有率は、の含有量は、すべての樹脂を対象に、各樹脂を構成する繰り返し単位の全量を100モル%とした場合に、通常、50モル%以下、好ましくは40モル%以下である。
前記樹脂〔A〕のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量(以下、「Mw」という。)は、特に限定されないが、好ましくは1000〜100000、より好ましくは1000〜30000、更に好ましくは1000〜20000である。前記範囲であることにより、現像性、及び、レジストパターンを形成したときの耐熱性に優れる。また、前記樹脂〔A〕のMwと、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算の数平均分子量(以下、「Mn」という。)との比(Mw/Mn)は、通常、1〜5、好ましくは1〜3である。
前記樹脂〔A〕は、各繰り返し単位に対応する重合性不飽和単量体を、ヒドロパーオキシド類、ジアルキルパーオキシド類、ジアシルパーオキシド類、アゾ化合物等のラジカル重合開始剤を使用し、必要に応じて連鎖移動剤の存在下、適当な溶媒中で重合することにより製造することができる。前記溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等のアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素類;クロロブタン類、ブロモヘキサン類、ジクロロエタン類、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;アセトン、2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン類、ジエトキシエタン類等のエーテル類等が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前記重合時の反応温度は、通常、40〜150℃、好ましくは50〜120℃であり、反応時間は、通常、1〜48時間、好ましくは1〜24時間である。
また、前記樹脂〔A〕においては、この樹脂〔A〕の製造時に生成した、単量体由来の低分子量成分の含有量が、樹脂〔A〕100質量%に対して、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.07質量%以下、更に好ましくは0.05質量%以下である。この低分子量成分の含有量が0.1質量%以下である場合には、液浸露光の際に、フォトレジスト被膜を、水等の液浸露光用液体中に配置したときに溶出する物質の量を低減することができる。また、本発明の組成物を塗布する際の塗りむらを抑制することができ、得られたフォトレジスト被膜を備える製品の保管時に、フォトレジスト被膜の表面に異物が発生することがなく、更に、レジストパターン形成時における欠陥の発生を抑制することができる。
尚、前記単量体由来の低分子量成分としては、樹脂〔A〕の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析することができ、モノマー、ダイマー、トリマー及びオリゴマー等が挙げられ、通常、Mwが500以下の成分である。このMwが500以下の成分は、例えば、水洗、液液抽出等の化学的精製法や、これらの化学的精製法と、限外ろ過、遠心分離等の物理的精製法との組み合わせ等により除去することができる。
従って、本発明の組成物を調製する際に用いる樹脂〔A〕は、前記単量体由来の低分子量成分をはじめ、ハロゲン、金属等の不純物の含有量が少ないほど好ましく、それにより、フォトレジスト被膜を形成し、その後、露光、現像等を行った場合の感度、解像度、プロセス安定性、パターン形状等を更に改善することができる。
1−2.感放射線性酸発生剤
本発明に係る感放射線性酸発生剤(以下、「酸発生剤〔B〕」ともいう。)は、放射線をフォトレジスト被膜に照射すること(露光)により、該被膜において酸を発生する化合物である。酸の作用によりアルカリ可溶性を発現する構造を有する繰り返し単位[1]を含む樹脂〔A〕に対し、露光により酸発生剤〔B〕から発生した酸が作用し、前記繰り返し単位[1]中の酸解離性基が解離(保護基が脱離)し、その結果、フォトレジスト被膜の露光部がアルカリ現像液に易溶性となり、ポジ型のレジストパターンが形成される。
前記酸発生剤〔B〕は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができるが、下記一般式(6)で表される化合物(以下、「酸発生剤1」という。)を含むことが好ましい。
Figure 2007322838
〔式中、R13は、水素原子、フッ素原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、又は、炭素数2〜11の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシカルボニル基であり、R14は、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシル基、又は、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状、環状のアルカンスルホニル基であり、R15は、互いに独立して、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基或いは置換基を有してもよいナフチル基であるか、又は、2つのR15が互いに結合してなり、置換基を有してもよい炭素数2〜10の2価の基である。また、Xは、R162nSO 或いはR16SO (式中、R16は、フッ素原子、又は、置換基を有してもよい炭素数1〜12の炭化水素基であり、nは、1〜10の整数である。)で表されるアニオン、又は、下記一般式(7−1)或いは(7−2)で表されるアニオンである。rは0〜10の整数であり、kは、0〜2の整数である。〕
Figure 2007322838
〔式中、R17は、独立に炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のフッ素原子を含有するアルキル基を示すか、或いは2個のR17が互いに結合して炭素数2〜10の2価のフッ素原子を含有する基を形成しており、該2価の基は置換されていてもよい。〕
前記一般式(6)において、R13、R14及びR15が、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基である場合、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられる。これらのうち、メチル基、エチル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が好ましい。
また、R13及びR14が、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基である場合、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基等が挙げられる。これらのうち、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等が好ましい。
13が、炭素数2〜11の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシカルボニル基である場合、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、2−メチルプロポキシカルボニル基、1−メチルプロポキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、n−ヘプチルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、n−ノニルオキシカルボニル基、n−デシルオキシカルボニル基等が挙げられる。これらのうち、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基等が好ましい。
14が、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルカンスルホニル基である場合、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、n−プロパンスルホニル基、n−ブタンスルホニル基、tert−ブタンスルホニル基、n−ペンタンスルホニル基、ネオペンタンスルホニル基、n−ヘキサンスルホニル基、n−ヘプタンスルホニル基、n−オクタンスルホニル基、2−エチルヘキサンスルホニル基n−ノナンスルホニル基、n−デカンスルホニル基、シクロペンタンスルホニル基、シクロヘキサンスルホニル基等が挙げられる。これらのうち、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、n−プロパンスルホニル基、n−ブタンスルホニル基、シクロペンタンスルホニル基、シクロヘキサンスルホニル基等が好ましい。
また、rは、0〜10の整数であるが、好ましくは0、1又は2である。
前記一般式(6)におけるR15は、フェニル基でもよいし、置換基を有するフェニル基であってもよい。後者の場合、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−フルオロフェニル基等の、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基で置換されたフェニル基が挙げられる。
尚、前記のフェニル基及びアルキル置換フェニル基において、水素原子の1つ以上を、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等により置換してなる基とすることもできる。
前記アルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、tert−ブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等の、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシル基が挙げられる。
前記アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、1−メトキシエチル基、2−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、2−エトキシエチル基等の、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシアルキル基が挙げられる。
前記アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、2−メチルプロポキシカルボニル基、1−メチルプロポキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル等の、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
また、前記アルコキシカルボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、イソプロポキシカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、tert−ブトキシカルボニルオキシ基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル等の、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシカルボニルオキシ基が挙げられる。
前記一般式(6)におけるR15が、置換されていてもよいフェニル基である場合、フェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−tert−ブトキシフェニル基等が好ましい。
また、前記一般式(6)におけるR15は、1−ナフチル基及び2−ナフチル基でもよいし、置換基を有するナフチル基であってもよい。後者の場合、1−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基、3−メチル−1−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、5−メチル−1−ナフチル基、6−メチル−1−ナフチル基、7−メチル−1−ナフチル基、8−メチル−1−ナフチル基、2,3−ジメチル−1−ナフチル基、2,4−ジメチル−1−ナフチル基、2,5−ジメチル−1−ナフチル基、2,6−ジメチル−1−ナフチル基、2,7−ジメチル−1−ナフチル基、2,8−ジメチル−1−ナフチル基、3,4−ジメチル−1−ナフチル基、3,5−ジメチル−1−ナフチル基、3,6−ジメチル−1−ナフチル基、3,7−ジメチル−1−ナフチル基、3,8−ジメチル−1−ナフチル基、4,5−ジメチル−1−ナフチル基、5,8−ジメチル−1−ナフチル基、4−エチル−1−ナフチル基、1−メチル−2−ナフチル基、3−メチル−2−ナフチル基、4−メチル−2−ナフチル基等の、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基で置換されたナフチル基が挙げられる。
尚、前記のナフチル基及びアルキル置換ナフチル基において、水素原子の1つ以上を、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等により置換してなる基とすることもできる。
前記のアルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基及びアルコキシカルボニルオキシ基については、前記アルキル置換フェニル基の説明において例示した基を適用することができる。
前記一般式(6)におけるR15が、置換されていてもよいナフチル基である場合、1−ナフチル基、1−(4−メトキシナフチル)基、1−(4−エトキシナフチル)基、1−(4−n−プロポキシナフチル)基、1−(4−n−ブトキシナフチル)基、2−(7−メトキシナフチル)基、2−(7−エトキシナフチル)基、2−(7−n−プロポキシナフチル)基、2−(7−n−ブトキシナフチル)基等が好ましい。
また、前記一般式(6)における硫黄原子に結合する2つのR15が、互いに結合してなり、置換基を有してもよい炭素数2〜10の2価の基である場合、前記硫黄原子と共に5員環又は6員環、特に好ましくは5員環(即ち、テトラヒドロチオフェン環)を構成することが好ましい。尚、前記2価の基が置換基を有する場合、水素原子の1つ以上を、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等により置換してなる基とすることもできる。
前記のアルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基及びアルコキシカルボニルオキシ基については、前記アルキル置換フェニル基の説明において例示した基を適用することができる。
以上より、前記一般式(6)におけるR15としては、メチル基、エチル基、フェニル基、4−メトキシフェニル基、1−ナフチル基、2つのR15が互いに結合して硫黄原子と共にテトラヒドロチオフェン環構造を構成する2価の基等が好ましい。
従って、前記一般式(6)における好ましいカチオン部位としては、トリフェニルスルホニウムカチオン、トリ−1−ナフチルスルホニウムカチオン、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウムカチオン、4−フルオロフェニル−ジフェニルスルホニウムカチオン、ジ−4−フルオロフェニル−フェニルスルホニウムカチオン、トリ−4−フルオロフェニルスルホニウムカチオン、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウムカチオン、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウムカチオン、4−シクロヘキサンスルホニル−ジフェニルスルホニウムカチオン、1−ナフチルジメチルスルホニウムカチオン、1−ナフチルジエチルスルホニウムカチオン、1−(4−ヒドロキシナフチル)ジメチルスルホニウムカチオン、1−(4−メチルナフチル)ジメチルスルホニウムカチオン、1−(4−メチルナフチル)ジエチルスルホニウムカチオン、1−(4−シアノナフチル)ジメチルスルホニウムカチオン、1−(4−シアノナフチル)ジエチルスルホニウムカチオン、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、1−(4−メトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、1−(4−エトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、1−(4−n−プロポキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、2−(7−メトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、2−(7−エトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、2−(7−n−プロポキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン、2−(7−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムカチオン等が挙げられる。
一般式(6)のXにおける、R162nSO で表されるアニオン中のC2n−基は、炭素原子数nのパーフルオロアルキレン基であるが、該基は直鎖状若しくは分岐状であることができる。ここで、nは1、2、4又は8であることが好ましい。
また、R162nSO 及びR16SO で表されるアニオンにおける、R16の置換されていてもよい炭素原子数1〜12の炭化水素基としては、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、有橋脂環式炭化水素基が好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、ノルボルニル基、ノルボニルメチル基、ヒドロキシノルボルニル基、アダマンチル基等を挙げることができる。
更に、一般式(7−1)及び(7−2)で表されるアニオンにおける、R17の独立に炭素原子数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のフッ素原子を含有するアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、ドデカフルオロペンチル基、パーフルオロオクチル基等を挙げることができる。
また、2個のR17が互いに結合して炭素原子数2〜10の2価のフッ素原子を含有する基としては、テトラフルオロエチレン基、ヘキサフルオロプロピレン基、オクタフルオロブチレン基、デカフルオロペンチレン基、ウンデカフルオロへキシレン基等を挙げることができる。
従って、前記一般式(6)における好ましいアニオン部位としては、トリフルオロメタンスルホネートアニオン、パーフルオロ−n−ブタンスルホネートアニオン、パーフルオロ−n−オクタンスルホネートアニオン、2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネートアニオン、2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1−ジフルオロエタンスルホネートアニオン及び下記式(8−1)〜(8−7)で表されるアニオン等が挙げられる。
Figure 2007322838
前記酸発生剤1としては、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフチル)テトラヒドロチオフェニウム2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2’−イル)−1,1−ジフルオロエタンスルホネート、下記式(B1−1)〜(B1−15)等が挙げられる。
Figure 2007322838
尚、これらの酸発生剤1は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前記酸発生剤1以外の感放射線性酸発生剤(以下、「他の酸発生剤」という。)を用いることもでき、例えば、オニウム塩化合物、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物、スルホン化合物、スルホン酸化合物等が挙げられる。
前記オニウム塩化合物としては、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げられる。
オニウム塩化合物の具体例としては、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、シクロヘキシル・2−オキソシクロヘキシル・メチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジシクロヘキシル・2−オキソシクロヘキシルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、2−オキソシクロヘキシルジメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート等が挙げられる。
ハロゲン含有化合物としては、ハロアルキル基含有炭化水素化合物、ハロアルキル基含有複素環式化合物等が挙げられる。
ハロゲン含有化合物の具体例としては、フェニルビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−メトキシフェニルビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、1−ナフチルビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等の(トリクロロメチル)−s−トリアジン誘導体や、1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタン等が挙げられる。
ジアゾケトン化合物としては、1,3−ジケト−2−ジアゾ化合物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物等が挙げられる。
ジアゾケトン化合物の具体例としては、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリド、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル等が挙げられる。
スルホン化合物としては、β−ケトスルホン化合物、β−スルホニルスルホン化合物や、これらの化合物のα−ジアゾ化合物等が挙げられる。
スルホン化合物の具体例としては、4−トリスフェナシルスルホン、メシチルフェナシルスルホン、ビス(フェニルスルホニル)メタン等が挙げられる。
スルホン酸化合物としては、アルキルスルホン酸エステル、アルキルスルホン酸イミド、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールスルホン酸エステル、イミノスルホネート等が挙げられる。
スルホン酸化合物の具体例としては、ベンゾイントシレート、ピロガロールのトリス(トリフルオロメタンスルホネート)、ニトロベンジル−9,10−ジエトキシアントラセン−2−スルホネート、トリフルオロメタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、パーフルオロ−n−オクタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、N−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(パーフルオロ−n−オクタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、1,8−ナフタレンジカルボン酸イミドトリフルオロメタンスルホネート、1,8−ナフタレンジカルボン酸イミドノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、1,8−ナフタレンジカルボン酸イミドパーフルオロ−n−オクタンスルホネート等が挙げられる。
前記他の酸発生剤は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記他の酸発生剤のうち、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、
シクロヘキシル・2−オキソシクロヘキシル・メチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジシクロヘキシル・2−オキソシクロヘキシルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、2−オキソシクロヘキシルジメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、
トリフルオロメタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、パーフルオロ−n−オクタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド、N−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(パーフルオロ−n−オクタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(2−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、1,8−ナフタレンジカルボン酸イミドトリフルオロメタンスルホネート等が好ましい。
本発明の組成物において、酸発生剤〔B〕の含有量は、レジストとしての感度及び現像性を確保する観点から、樹脂〔A〕100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.5〜10質量部である。この酸発生剤〔B〕の含有量が0.1質量部未満では、感度及び現像性が低下する傾向があり、一方、20質量部を超えると、放射線に対する透明性が低下し、矩形のレジストパターンが得られ難くなる傾向がある。尚、前記の酸発生剤1と、他の酸発生剤とを組み合わせて用いる場合、他の酸発生剤の使用割合は、酸発生剤〔B〕100質量%に対して、通常、80質量%以下、好ましくは60質量%以下である。
1−3.含窒素化合物
本発明に係る含窒素化合物(以下、「含窒素化合物〔C〕」ともいう。)は、前記酸発生剤〔B〕以外の含窒素化合物であり、露光により酸発生剤〔B〕から生じる酸のレジスト被膜中における拡散現象を制御し、非露光領域における好ましくない化学反応を抑制する酸拡散制御剤として作用する。また、この含窒素化合物〔C〕を配合することにより、感放射線性樹脂組成物の貯蔵安定性に優れ、レジストとしての解像度が更に向上するとともに、露光から露光後の加熱処理までの引き置き時間(PED)の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れる。
前記含窒素化合物〔C〕としては、3級アミン化合物、アミド基含有化合物、4級アンモニウムヒドロキシド化合物、含窒素複素環化合物等が挙げられる。
前記3級アミン化合物としては、例えば、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリシクロヘキシルアミン等のトリ(シクロ)アルキルアミン類;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、2,6−ジメチルアニリン、2,6−ジイソプロピルアニリン等の芳香族アミン類;トリエタノールアミン、N,N−ジ(ヒドロキシエチル)アニリン等のアルカノールアミン類;N,N,N',N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、1,3−ビス[1−(4−アミノフェニル)−1−メチルエチル]ベンゼンテトラメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、ビス(2−ジエチルアミノエチル)エーテル等が挙げられる。
前記アミド基含有化合物としては、例えば、N−tert−ブトキシカルボニルジ−n−オクチルアミン、N−tert−ブトキシカルボニルジ−n−ノニルアミン、N−tert−ブトキシカルボニルジ−n−デシルアミン、N−tert−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン、N−tert−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N−tert−ブトキシカルボニル−2−アダマンチルアミン、N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、(S)−(−)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、(R)−(+)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、N−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、N−tert−ブトキシカルボニルピロリジン、N−tert−ブトキシカルボニルピペラジン、N,N−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N,N−ジ−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、N−tert−ブトキシカルボニル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’N’−テトラ−tert−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,8−ジアミノオクタン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,9−ジアミノノナン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,10−ジアミノデカン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,12−ジアミノドデカン、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N−tert−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルベンズイミダゾール、N−tert−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール等のN−tert−ブトキシカルボニル基含有アミノ化合物等が挙げられる。
前記4級アンモニウムヒドロキシド化合物としては、例えば、テトラ−n−プロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、ピリジン、2−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジン、2−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、2−メチル−4−フェニルピリジン、ニコチン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、キノリン、4−ヒドロキシキノリン、8−オキシキノリン、アクリジン等のピリジン類;ピペラジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン等のピペラジン類のほか、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、キノザリン、プリン、ピロリジン、ピペリジン、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオール、モルホリン、4−メチルモルホリン、1,4−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、イミダゾール、4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、ベンズイミダゾール、2−フェニルベンズイミダゾール、N−tert−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルベンズイミダゾール、N−tert−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール等が挙げられる。
前記含窒素化合物〔C〕は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物において、含窒素化合物〔C〕の含有量は、レジストとしての高い感度を確保する観点から、樹脂〔A〕100質量部に対して、好ましくは10質量部未満、より好ましくは5重量部未満である。但し、下限は、通常、0.001質量部である。この含窒素化合物〔C〕の含有量が多すぎると、レジストとしての感度が著しく低下する傾向にある。一方、含窒素化合物〔C〕の含有量が少なすぎると、プロセス条件によってはレジストとしてのパターン形状や寸法安定性が低下する場合がある。
1−4.溶剤
本発明に係る溶剤(以下、「溶剤〔D〕」ともいう。)は、前記の樹脂〔A〕、酸発生剤〔B〕及び含窒素化合物〔C〕を溶解するものが好ましく、例えば、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ヘプタノン、2−オクタノン等の直鎖状若しくは分岐状のケトン類;シクロペンタノン、3−メチルシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、イソホロン等の環状のケトン類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−イソブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−sec−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシプロピオン酸n−プロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸イソプロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸n−ブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸イソブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸sec−ブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸tert−ブチル等の2−ヒドロキシプロピオン酸アルキル類;3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル等の3−アルコキシプロピオン酸アルキル類のほか、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、シクロヘキサノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、トルエン、キシレン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、3−メチル−3−メトキシブチルブチレート、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ベンジルエチルエーテル、ジ−n−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、しゅう酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等が挙げられる。
これらのうち、直鎖状若しくは分岐状のケトン類、環状のケトン類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、2−ヒドロキシプロピオン酸アルキル類、3−アルコキシプロピオン酸アルキル類、γ−ブチロラクトン等が好ましい。
前記溶剤〔D〕は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
1−5.添加剤
本発明の感放射線性樹脂組成物には、必要に応じて、酸解離性基を有する脂環族添加剤、界面活性剤、増感剤等の添加剤を配合することができる。
前記酸解離性基を有する脂環族添加剤は、ドライエッチング耐性、パターン形状、基板との接着性等を更に改善する作用を示す成分である。
このような脂環族添加剤としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸、2−アダマンタノン、1−アダマンタンカルボン酸tert−ブチル、1−アダマンタンカルボン酸tert−ブトキシカルボニルメチル、1−アダマンタンカルボン酸α−ブチロラクトンエステル、1,3−アダマンタンジカルボン酸ジ−tert−ブチル、1−アダマンタン酢酸tert−ブチル、1−アダマンタン酢酸tert−ブトキシカルボニルメチル、1,3−アダマンタンジ酢酸ジ−tert−ブチル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(アダマンチルカルボニルオキシ)ヘキサン等のアダマンタン誘導体類;デオキシコール酸tert−ブチル、デオキシコール酸tert−ブトキシカルボニルメチル、デオキシコール酸2−エトキシエチル、デオキシコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、デオキシコール酸3−オキソシクロヘキシル、デオキシコール酸テトラヒドロピラニル、デオキシコール酸メバロノラクトンエステル等のデオキシコール酸エステル類;リトコール酸tert−ブチル、リトコール酸tert−ブトキシカルボニルメチル、リトコール酸2−エトキシエチル、リトコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、リトコール酸3−オキソシクロヘキシル、リトコール酸テトラヒドロピラニル、リトコール酸メバロノラクトンエステル等のリトコール酸エステル類;アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジn−ブチル、アジピン酸ジtert−ブチル等のアルキルカルボン酸エステル類や、3−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)エチル〕テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカン等が挙げられる。これらの脂環族添加剤は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記界面活性剤は、塗布性、ストリエーション、現像性等を改良する作用を示す成分である。
このような界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤のほか、以下、商品名で、「KP341」(信越化学工業(株)製)、「ポリフローNo.75」、「ポリフローNo.95」(以上、共栄社化学(株)製)、「エフトップEF301」、「エフトップEF303」、「エフトップEF352」(以上、トーケムプロダクツ(株)製)、「メガファックスF171」、「メガファックスF173」(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、「フロラードFC430」、「フロラードFC431」(以上、住友スリーエム(株)製)、「アサヒガードAG710」、「サーフロンS−382」、「サーフロンSC−101」、「サーフロンSC−102」、「サーフロンSC−103」、「サーフロンSC−104」、「サーフロンSC−105」、「サーフロンSC−106」(以上、旭硝子(株)製)等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記増感剤は、放射線のエネルギーを吸収して、そのエネルギーを酸発生剤〔B〕に伝達し、それにより酸の生成量を増加させる作用を示すもので、感放射線性樹脂組成物の見かけの感度を向上させる効果を有する。
このような増感剤としては、カルバゾール類、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ナフタレン類、フェノール類、ビアセチル、エオシン、ローズベンガル、ピレン類、アントラセン類、フェノチアジン類等が挙げられる。これらの増感剤は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前記以外の添加剤としては、アルカリ可溶性樹脂、酸解離性の保護基を有する低分子のアルカリ溶解性制御剤、ハレーション防止剤、保存安定化剤、消泡剤等が挙げられる。更に、染料或いは顔料を配合することにより、露光部の潜像を可視化させて、露光時のハレーションの影響を緩和でき、接着助剤を配合することにより、基板との接着性を改善することができる。
1−6.組成物の調製
本発明の組成物は、樹脂〔A〕と、酸発生剤〔B〕と、含窒素化合物〔C〕と、必要に応じて用いられる添加剤とからなる全固形分の濃度が、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは1〜25質量%となるように、前記各成分を溶剤〔D〕に溶解することにより調製することができる。溶解後、不純物除去等のために、例えば、孔径0.2μm程度のフィルターを用いてろ過を行ってもよい。
2.レジストパターンの形成方法
本発明のレジストパターンの形成方法は、感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布し、フォトレジスト被膜を形成するフォトレジスト被膜形成工程と、前記フォトレジスト被膜に対してプレアプリケーションベークを行う工程と、波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体をレンズと前記フォトレジスト被膜との間に介在させて、放射線を前記フォトレジスト被膜に照射する液浸露光を行う工程と、前記フォトレジスト被膜に対してポストエクスポージャーベークを行う工程と、前記フォトレジスト被膜の露光部を現像液により除去する現像工程と、を含むレジストパターン形成方法であって、前記フォトレジスト被膜の形成に用いられる感放射線性樹脂組成物は、樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有しており、且つ、前記プレアプリケーションベークを前記樹脂のガラス転移温度以上の温度で行うことを特徴とする。
また、このレジストパターン形成方法は、前記液浸露光を行う工程において、前記フォトレジスト被膜の表面に液浸露光用液体が配置された状態で露光を行うものとすることができる。
ここで、前記フォトレジスト被膜形成工程において用いられる基板は、無機物質からなる基板であってもよいし、この無機物質からなる基板上に下層反射防止膜が形成されてなる複合基板であってもよい。
前記無機物質からなる基板としては、その後行われる加熱処理により変形、変質しない、シリコン、アルミニウム、鉄、ルテニウム、タングステン、チタン、モリブデン等の金属;ステンレス鋼、アルミニウム・シリコン合金、アルミニウム・シリコン・銅合金、タングステンシリサイド等の合金等からなる基板を用いることができる。アルミニウムで被覆されたウエハ等積層構造の基板を用いることもできる。また、後の液浸露光工程において、照射した放射線が基板表面で反射するおそれのある場合は、ハレーションや定在波が生じ、微細なレジストパターンが正確に再現できないことがあるので、通常、下層反射防止膜が形成された複合基板が用いられる。この下層反射防止膜は、特開昭59−93448号公報等に開示された、有機系又は無機系の公知の材料からなるものとすることができる。この下層反射防止膜の膜厚は、特に限定されないが、通常、10〜200μmの範囲である。
前記フォトレジスト被膜形成工程においては、前記本発明の組成物を、前記基板の表面、又は、前記複合基板の下層反射防止膜の表面に、回転塗工、流延塗工、ロール塗工等の方法により塗布し、熱処理(プレアプリケーションベーク)により溶剤を除去して、フォトレジスト被膜を形成し、フォトレジスト被膜付き基板(以下、「積層基板」という。)を得る。前記フォトレジスト被膜は単層であってよいし、複数層であってもよい。また、膜厚は、通常、50〜500μmの範囲である。更に、熱処理の条件は、前記フォトレジスト被膜の組成、添加剤の種類等に応じて、適宜、選択されるが、温度は前述の通りであり、時間は、通常、5〜300秒間である。
前記積層基板の概略図は、図2のとおりである。即ち、図2の積層基板2は、シリコン板等の基板21と、該基板21の一方の面に配設された下層反射防止膜22と、該下層反射防止膜22の表面に配設されたフォトレジスト被膜23とを備える。
尚、必要に応じて、例えば、環境雰囲気中に含まれる塩基性不純物等の影響を防止するため、特開平5−188598号公報等に開示されているような保護膜を、このフォトレジスト被膜の表面上に配設することができる。この保護膜は、通常、前記フォトレジスト被膜との間でミキシングを生じない性質を有し、また、後の液浸露光工程において接触することとなる液浸露光用液体により溶解、変質、膨張等を生じない性質を有する。
前記液浸露光工程においては、まず、波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体が、前記積層基板のフォトレジスト被膜の表面を少なくとも覆うように配置する。前記液浸露光用液体としては、水;CHCl、COCH、COC、C等のフッ素系不活性液体等が挙げられるが、通常、水が用いられる。その後、露光用のレンズを、一方の面のみが液浸露光用液体に接触するように、液面に配設する。そして、所望のパターンを形成するためのマスクパターンを有するフォトマスクを介して、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、荷電粒子線等の放射線をフォトレジスト被膜の表面に照射、即ち、露光する。これにより、放射線は、フォトマスクの開口部を通過し、更に露光用のレンズ及び液浸露光用液体(並びに前記保護膜)を通過して、前記フォトレジスト被膜に達する。
尚、前記放射線としては、前記フォトレジスト被膜に含有される酸発生剤の種類等により選択されるが、ArFエキシマレーザー(波長193nm)及びKrFエキシマレーザー(波長248nm)で代表される遠紫外線が好ましく、特に、ArFエキシマレーザー(波長193nm)が好ましい。また、露光量等の露光条件は、前記フォトレジスト被膜の組成、添加剤の種類等に応じて、適宜、選択される。
前記液浸露光工程の後、積層基板を液浸露光用液体から取り出し、必要に応じて洗浄する。前記フォトレジスト被膜の表面に保護膜が形成されていた場合には、保護膜の除去をこのときに行ってもよいが、下記の露光後加熱の後に行ってもよい。
その後、露光されたフォトレジスト被膜を備える積層基板を加熱(以下、「露光後加熱(PEB)」ともいう。)し、フォトレジスト被膜に含有された樹脂が有する酸解離性基の解離を円滑に進める。この露光後加熱の条件は、前記フォトレジスト被膜の組成、添加剤の種類等に応じて、適宜、選択されるが、温度は、通常、30〜200℃、好ましくは50〜170℃である。時間は、通常、5〜300秒間である。
次に、現像工程においては、前記フォトレジスト被膜の露光部を、現像液により除去する。この現像液は、アルカリ性溶液であり、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペリジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等の化合物が溶解した水溶液(アルカリ性水溶液)を用いることができる。この場合、溶質は、前記化合物のうちの1種単独でよいし、2種以上でもよい。前記現像液が、前記化合物が溶解した水溶液(アルカリ性水溶液)である場合、その濃度は、通常、10質量%以下である。この濃度が高すぎると、非露光部も現像液に溶解する場合がある。
尚、前記現像液は、有機溶媒、界面活性剤等を含有してもよい。有機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、3−メチルシクロペンタノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン等のケトン類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジメチロール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル等のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類や、フェノール、アセトニルアセトン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。これらの有機溶媒は、1種単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記有機溶媒の使用量は、前記アルカリ性水溶液を100体積%とした場合、好ましくは100体積%以下である。この有機溶媒の使用量が100体積%を超えると、現像性が低下して、露光部の現像残りが多くなる場合がある。
前記現像工程の後、積層基板を現像液から取り出し、洗浄及び乾燥することにより、所望のポジ型のレジストパターンを得ることができる。尚、乾燥後、必要に応じてポストベークを行ってもよい。
以上より、本発明のレジストパターンの形成方法によると、フォトレジスト被膜が、水等からなる液浸露光用液体への耐性が大きく、化学増幅型レジストとして効率よく作用する。従って、ピッチの小さい、ライン・アンド・スペースパターン等、微細構造のレジストパターンを形成することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。尚、以下において、部及び%は、特記しない限り、質量基準である。
下記の各合成例における各測定・評価は、下記の要領で行った。
(1)Mw及びMn
東ソー(株)製GPCカラム(G2000HXL2本、G3000HXL1本及びG4000HXL1本)を用いて、溶出溶媒テトラヒドロフラン、流量1.0ミリリットル/分及びカラム温度40℃の条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定を行い、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)を得た。また、分散度Mw/Mnは測定結果より算出した。
(2)単量体由来の低分子量成分の量
ジーエルサイエンス社製Intersil ODS-25μmカラム(4.6mmφ×250mm)を用い、溶出液アクリロニトリル/0.1%リン酸水溶液、及び、流量1.0ミリリットル/分の条件で、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定を行い、低分子量成分を定量した。
(3)13C-NMR分析
各重合体の13C−NMR分析は、CDClを測定溶媒とし、日本電子(株)製「JNM−EX270」を用いて実施した。
(4)ガラス転移温度(Tg)
各重合体のTg分析は、Mac Science社製、「DSC−3200S」を用いて測定した。サンプルを一旦150℃まで加熱し、室温に冷却、そして、40〜200℃まで10℃/minの昇温速度にて測定した。尚、この温度範囲でTgが確認できない重合体に関しては、「測定不能」とした。
1.樹脂〔A〕の製造
<合成例1>
下記の化合物(M−1)41.67g(40モル%)、化合物(M−2)25.25g(30モル%)、及び、化合物(M−3)33.07g(30モル%)を2−ブタノン200gに溶解し、更にジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4.11gを投入した単量体溶液を調製した。一方、体積500ミリリットルの三口フラスコに、2−ブタノン100gを入れ、窒素ガスを用いてその内部を30分間パージした。窒素パージの後、攪拌しながら80℃に加熱し、前記単量体溶液を滴下漏斗により3時間かけて滴下した。滴下開始を重合開始時間とし、重合を6時間実施した。重合終了後、重合溶液を水冷することにより30℃以下に冷却した。次いで、この重合溶液を2000gのメタノール中に投入し、析出した白色粉末をろ別した。ろ別された白色粉末は、2度400gのメタノールにてスラリー上で洗浄した。その後、ろ別して回収し、50℃にて17時間乾燥し、白色粉末の樹脂を得た(68.9g、収率68.9%)。この樹脂は、13C-NMR分析の結果、化合物(M−1)、化合物(M−2)及び化合物(M−3)に由来する各繰り返し単位の含有割合が、それぞれ、51.2:19.8:29.0(モル%)の共重合体であり、Mwが6200、Mw/Mnが1.78、Tgが126℃であった(以下、この共重合体を「樹脂(A−1)」という。)。尚、この樹脂(A−1)中の、重合に用いた単量体に由来する低分子量成分の含有量は、この樹脂100%に対して、0.02%であった。
Figure 2007322838
<合成例2>
下記の化合物(M−1)54.21g(50モル%)、化合物(M−2)35.04g(40モル%)、及び、化合物(M−4)10.74g(10モル%)を2−ブタノン200gに溶解し、更に2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)4.28gを添加して調製した単量体溶液を用いた以外は、前記合成例1と同様にして重合を行った。これにより得られた樹脂は、13C−NMR分析の結果、化合物(M−1)、化合物(M−2)及び化合物(M−4)に由来する各繰り返し単位の含有割合が、それぞれ、50.8モル%、40.3モル%及び8.9モル%の共重合体であり、Mwが6900、Mw/Mnが1.82、Tgが122℃であった(以下、この共重合体を「樹脂(A−2)」という。)。尚、この樹脂(A−2)中の、重合に用いた単量体に由来する低分子量成分の含有量は、この樹脂100%に対して、0.02%であった。
Figure 2007322838
<合成例3>
下記の化合物(M−5)53.93g(50モル%)、化合物(M−6)35.38g(40モル%)、及び、化合物(M−7)10.69g(10モル%)を2−ブタノン200gに溶解し、更にジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)5.58gを添加して調製した単量体溶液を用いた以外は、前記合成例1と同様にして重合を行った。これにより得られた樹脂は、13C−NMR分析の結果、化合物(M−5)、化合物(M−6)及び化合物(M−7)に由来する各繰り返し単位の含有割合が、それぞれ、52.2モル%、39.2モル%及び8.6モル%の共重合体であり、Mwが7400であった(以下、この共重合体を「樹脂(A−3)」という。)。
尚、この樹脂(A−3)のTgは、重量現象が起こるまでの温度で確認することができなかった。
Figure 2007322838
2.感放射線性樹脂組成物の調製及び評価
実施例1〜3及び比較例1、2
前記により得られた樹脂〔A〕と、下記の酸発生剤〔B〕と、含窒素化合物〔C〕と、溶剤〔D〕とを、表1に示す割合で混合し、感放射線性樹脂組成物を得た。
<酸発生剤〔B〕>
(B−1):トリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート
(B−2):下記構造を有する化合物
Figure 2007322838

<含窒素化合物〔C〕>
(C−1):N−tert−ブトキシカルボニルピロリジン
<溶剤〔D〕>
(D−1):プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
(D−2):γ−ブチロラクトン
(D−3):シクロヘキサノン
次に、調製した感放射線性樹脂組成物について下記の評価を行った。評価項目及びその方法は以下の通りである。
(1)溶出量(溶出成分の溶出量)
以下の要領で、図1に示す溶出量評価用構造体1を作製し、液浸露光用液体(超純水)に溶出する酸発生剤〔B〕及び含窒素化合物〔C〕を定量し、溶出成分の合計量が5.0×10−12mol/(cm・秒)以上であるかどうかを確認した。
予め、8インチシリコン板31の表面に、東京エレクトロン社製レジスト塗布・現像装置「CLEAN TRACK ACT8」を用いてHMDS(ヘキサメチルジシラザン)処理(100℃、60秒)してなるウエハ3の、HMDS処理面の中心部に、中央部が直径11.3cmの円形状にくり抜かれたシリコンゴムシート4(クレハエラストマー社製、厚み;1.0mm、形状;1辺30cmの正方形)を載せた。次いで、シリコンゴムシート4の中央部のくり抜き部に、容量10ミリリットルのホールピペットを用いて10ミリリットルの超純水(図1の5)を満たした。
一方、8インチシリコン板21の表面に、前記「CLEAN TRACK ACT8」を用いて、膜厚77nmの反射防止膜22(「ARC29A」、ブルワー・サイエンス社製)を形成し、その後、前記にて調製した感放射線樹脂組成物を、前記装置を用いて、前記反射防止膜22上にスピンコートし、その塗膜を、温度115℃で60秒間ベーク(PB)することにより、フォトレジスト被膜23(膜厚205nm)を形成し、フォトレジスト被膜付き基板2を得た。
次いで、前記のフォトレジスト被膜付き基板2と、シリコンゴムシート4とを、フォトレジスト被膜付き基板2のフォトレジスト被膜23の表面が、前記シリコンゴムシート4のくり抜き部に満たされた超純水と接触するように、且つ、超純水がシリコンゴムシート4から漏れないように密着させ、溶出量評価用構造体1を作製した(図1参照)。
その後、その状態のまま10秒間保った。前記ウエハ3を取り除き、超純水をガラス注射器により回収(回収率は95%以上)し、これを分析試料とした。この分析試料中の酸発生剤〔B〕及び含窒素化合物〔C〕は、LC−MS(液体クロマトグラフ質量分析計、LC部:AGILENT社製「SERIES1100」、MS部:PerSeptive Biosystems, Inc.社製「Mariner」)により、下記の条件で測定した。検出された酸発生剤〔B〕及び含窒素化合物〔C〕の各アニオン部のピーク強度から、検量線により定量した。検量線は、各化合物の1ppb、10ppb、100ppb水溶液を用い、同条件で測定して得られた各ピーク強度から作成し、この検量線を用いて前記ピーク強度から酸発生剤〔B〕溶出量及び含窒素化合物〔C〕溶出量を算出した。そして、酸発生剤〔B〕及び含窒素化合物〔C〕を含む溶出量の合計が、5.0×10−12mol/(cm・秒)以上であった場合を「不良」とし、それ以下であった場合を「良好」とした。
〔LC条件〕
カラム ;「CAPCELL PAK MG」(資生堂社製)1本
流量 ;0.2ミリリットル/分
溶出液 ;水/メタノール(3/7)に0.1%のギ酸を添加したもの
カラム温度;35℃
(2)レジストパターンの形成及び評価
以下の方法により、シリコン基板の表面に、下層反射防止膜及びフォトレジスト被膜の順に積層してなるフォトレジスト被膜付き基板を作製し、ポジ型のレジストパターンを形成し、感度及びパターンの断面形状について評価した。
東京エレクトロン社製コータ&デベロッパ装置「CLEAN TRACK ACT12」を用い、12インチシリコン板21の表面に、膜厚77nmの下層反射防止膜22(「ARC29A」、ブルワー・サイエンス社製)を形成させ、反射防止膜付きウエハ(以下、「複合基板」という。)を得た。
その後、複合基板の表面に、前記「CLEAN TRACK ACT12」を用いて、前記にて調製した感放射線樹脂組成物をスピンコート(回転塗工)し、その塗膜を、表2に示す条件でプレアプリケーションベーク(PAB)することにより、未露光のフォトレジスト被膜23(膜厚150nm)を形成し、フォトレジスト被膜付き基板2を得た(図2参照)。
次いで、このフォトレジスト被膜23の表面に対し、マスクパターンを有するフォトマスクを介して、Nikon社製ArFエキシマレーザー露光装置「NSR S306C」を用いて、NA(開口数)0.75、シグマ0.93/0.69の証明条件で露光した。その後、表2に示す条件で露光後加熱(PEB)を行った。そして、濃度2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により、23℃で30秒間現像し、更に、水洗及び乾燥して、ポジ型のレジストパターンを形成した。このとき、線幅90nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)を1対1の線幅で形成する露光量を最適露光量とし、この最適露光量を感度とした。尚、この測長には走査型電子顕微鏡(型式「S−9380」、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いた。
90nmライン・アンド・スペースパターンの断面形状を、超高分解能電界放出形走査電子顕微鏡(型式「S−4800」、(株)日立ハイテクノロジーズ社製)にて観察し、図3に示すように、レジストパターンの中間での線幅Lbと、膜の上部での線幅Laを測り、0.9≦(La−Lb)/Lb≦1.1の範囲を「○」とし、それ以外を「×」として評価した。
Figure 2007322838
Figure 2007322838
表2から明らかなように、実施例1〜3によると、液浸露光前に接触した超純水への溶出物の量が少なく、得られるパターン形状が良好であることが分かった。
実施例において、溶出物の量を測定するための溶出量評価用構造体を示す概略断面図である。 フォトレジスト被膜付き基板を示す概略断面図である。 レジストパターンの断面形状を説明する模式図である。
符号の説明
1;溶出量評価用構造体、2;フォトレジスト被膜付き基板(積層基板)、21;シリコン板(基板)、22;下層反射防止膜、23;フォトレジスト被膜、3;ウエハ、31;シリコン板、32;HMDS処理層、4;シリコンゴムシート、5;超純水充填部、6;下層反射防止膜、7;レジストパターン。

Claims (5)

  1. 感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布し、フォトレジスト被膜を形成するフォトレジスト被膜形成工程と、
    前記フォトレジスト被膜に対してプレアプリケーションベークを行う工程と、
    波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体をレンズと前記フォトレジスト被膜との間に介在させて、放射線を前記フォトレジスト被膜に照射する液浸露光を行う工程と、
    前記フォトレジスト被膜に対してポストエクスポージャーベークを行う工程と、
    前記フォトレジスト被膜の露光部を現像液により除去する現像工程と、を含むレジストパターン形成方法であって、
    前記フォトレジスト被膜の形成に用いられる感放射線性樹脂組成物は、樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有しており、
    且つ、前記プレアプリケーションベークを前記樹脂のガラス転移温度以上の温度で行うことを特徴とするレジストパターン形成方法。
  2. 前記樹脂のガラス転移温度が80〜150℃である請求項1に記載のレジストパターン形成方法。
  3. 前記樹脂が、酸の作用によりアルカリ可溶性を発現する構造を有する繰り返し単位と、ラクトン構造を有する繰り返し単位と、を含む請求項1又は2に記載のレジストパターン形成方法。
  4. 前記液浸露光を行う工程において、前記フォトレジスト被膜の表面に液浸露光用液体が配置された状態で露光を行う請求項1乃至3のいずれかに記載のレジストパターン形成方法。
  5. 感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布し、フォトレジスト被膜を形成するフォトレジスト被膜形成工程と、
    前記フォトレジスト被膜に対してプレアプリケーションベークを行う工程と、
    波長193nmにおける屈折率が空気よりも高い液浸露光用液体をレンズと前記フォトレジスト被膜との間に介在させて、放射線を前記フォトレジスト被膜に照射する液浸露光を行う工程と、
    前記フォトレジスト被膜に対してポストエクスポージャーベークを行う工程と、
    前記フォトレジスト被膜の露光部を現像液により除去する現像工程と、を含むレジストパターン形成方法において、前記フォトレジスト被膜の形成に用いられる感放射線性樹脂組成物であって、
    樹脂と、感放射線性酸発生剤と、含窒素化合物と、溶剤とを含有し、
    且つ、前記樹脂のガラス転移温度が、前記プレアプリケーションベークを行う際の温度以下であることを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
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