JP2007322605A - 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

管状ベルト、定着装置、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007322605A
JP2007322605A JP2006151284A JP2006151284A JP2007322605A JP 2007322605 A JP2007322605 A JP 2007322605A JP 2006151284 A JP2006151284 A JP 2006151284A JP 2006151284 A JP2006151284 A JP 2006151284A JP 2007322605 A JP2007322605 A JP 2007322605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular belt
toner image
surface layer
carbon black
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006151284A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Imada
明範 今田
Hiroshi Tamemasa
博史 為政
Kazuo Fujiwara
一生 藤原
Hitoshi Komuro
仁 小室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006151284A priority Critical patent/JP2007322605A/ja
Publication of JP2007322605A publication Critical patent/JP2007322605A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】輻射吸収率や熱伝導率の向上を図りつつ摩耗や破損しにくい管状ベルト、未定着のトナー像の定着性が高い定着装置、および良好な画像形成が維持される画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明の管状ベルト有する定着装置を備えた画像形成装置は、外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を2.0wt%未満含有する表面層と、上記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えた管状ベルト;管状ベルトによって囲まれた、輻射熱を発する熱源;管状ベルトの内周に接した支持体;管状ベルトの外周に圧接して支持体との間にその管状ベルトを挟み込んだ、回転することで管状ベルトを従動させる、管状ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体が挿通されることで記録媒体に未定着トナー像を定着させる加圧ロール;および記録媒体上に上記未定着トナー像を形成するトナー像形成部;を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管の形状を有する管状ベルト、その管状ベルトを備えた定着装置、およびトナー像を最終的に記録媒体上に転写し定着させることにより画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置には、一般に、用紙等の記録媒体上に転写された未定着のトナー像を加熱および加圧することによりそのトナー像を記録媒体に定着させる定着装置が備えられている。このような定着装置として、いわゆるニップ方式の定着装置が知られている。このニップ方式の定着装置は、一例として、回転駆動して未定着のトナー像を加圧する加圧ロールと、その加圧ロールに当接して記録媒体が挿通されるニップ部を形成しつつその加圧ロールに従動回転する中空回転体である耐熱性の管状ベルトと、その管状ベルトの内周側から押圧してそのニップ部を略平面状に形作る押圧支持体と、管状ベルトの周内に配された熱源とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
このような管状ベルトを有する定着装置を備えた画像形成装置の使用に際し、この定着装置が駆動可能となるまでの待ち時間は、できるだけ短縮化されることが使用者の側にとって望ましい。そのためには、定着装置内部に設けられた管状ベルトをいち早く加熱し、未定着のトナー像に対して効率良く加熱する必要がある。
そこで、熱源からの輻射熱により管状ベルトを直接加熱するとともに押圧支持体を介して熱伝導によりその管状ベルトをさらに加熱する定着装置が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
この特許文献2、3に記載された技術では、赤外光を吸収して発熱する赤外光吸収フィラーを管状ベルト内部に含有させて、管状ベルトの熱吸収効率や熱伝導効率の向上を図っている。
特開平7−287460号公報 特開2004−094146号公報 特開2003−107948号公報
しかし、赤外光吸収フィラーを含有した管状ベルトは、管状ベルトの表面にクラックや荒れが起りやすいため、最悪の場合、管状ベルトの亀裂や破損を引き起こすという問題が生じる。
したがって、管状ベルトとしては、輻射吸収率や熱伝導率が向上するとともに管状ベルト表面にクラックや荒れが起りにくい管状ベルトであることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑み、輻射吸収率や熱伝導率の向上を図りつつ摩耗や破損しにくい管状ベルト、未定着のトナー像の定着性が高い定着装置、および良好な画像形成が維持される画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の管状ベルトは、
外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を2.0wt%未満含有する表面層と、
上記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えたことを特徴とする。
本発明の管状ベルトによれば、上記表面層および上記下層が、輻射吸収性を有する粒子を備えることで、輻射吸収率や熱伝導率が向上するとともに管状ベルト表面にクラックや荒れが起りにくくなる。
ここで、上記下層が、上記表面層における輻射吸収率よりも高い輻射吸収率を有するものであることが好ましい。
この好ましい管状ベルトによれば、表面層よりも輻射光の吸収率が高い下層を備えることで、表面層の強度低下や磨耗量の増加を抑えて全体的な吸収性能を向上させることができる。
さらに、上記下層が、輻射吸収性を有する粒子を1.0〜2.0wt%含有するものであることが好適である。
輻射吸収性を有する粒子を1.0〜2.0wt%含有することにより、管状ベルト表面の破損を防ぎつつ充分な輻射吸収率及び熱伝導率を得ることができる。
また、上記下層が、0.5〜2.5μmの波長領域の光に対する吸収率が88%以上であることが好適である。
輻射光の吸収率が88%以上であると、記録媒体に効率良く熱を伝導させることができ、実用的なレベルに達する。
また、上記下層は、上記粒子が添加されたポリイミド樹脂からなるものであることが好ましい。
ポリイミド樹脂は耐熱性を有しているので、熱による劣化が抑制される。
ここで、上記表面層は、上記粒子が添加されたフッ素樹脂からなるものであることが好ましい。
フッ素樹脂は、熱溶融したトナー像が付着するのを防ぐ離形性を有しているので、表面層が汚れにくくなる。
また、上記表面層は、上記粒子を1.0〜2.0wt%含有するものであることが好適である。
上記粒子を1.0〜2.0wt%含有することにより、管状ベルト表面の破損を防ぎつつ充分な輻射吸収率及び熱伝導率を得ることができる。
また、上記下層および上記表面層は、上記粒子としてカーボンブラックを含有するものであることが好ましい。
カーボンブラックは安価であり、コストを抑制した管状ベルトを得ることができる。
上記目的を達成する本発明の定着装置は、
外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を0.1〜2.0wt%未満含有する表面層と、
上記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えた管状ベルト;
上記管状ベルトによって囲まれた、輻射熱を発する熱源;
上記管状ベルトの内周に接した支持体;および
上記管状ベルトの外周に圧接して上記支持体との間にその管状ベルトを挟み込んだ、回転することでその管状ベルトを従動させる、その管状ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体が挿通されることでその記録媒体にその未定着トナー像を定着させる加圧ロール;
を備えたことを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、輻射吸収率や熱伝導率の向上が図られているとともに摩耗や破損も生じにくい管状ベルトを備えているので、この定着装置を画像形成装置に用いた場合、上述した待ち時間が短かく、長期にわたり記録用紙のしわや画像不良等の発生を抑制することができる。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を0.1〜2.0wt%未満含有する表面層と、
上記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えた管状ベルト;
上記管状ベルトによって囲まれた、輻射熱を発する熱源;
上記管状ベルトの内周に接した支持体;
上記管状ベルトの外周に圧接して上記支持体との間に該管状ベルトを挟み込んだ、回転することで該管状ベルトを従動させる、該管状ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体が挿通されることで該記録媒体に該未定着トナー像を定着させる加圧ロール;および
上記記録媒体上に上記未定着トナー像を形成するトナー像形成部;
を備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上述した管状ベルトを定着装置内部に備えているため、
良好な画像形成が維持される。
本発明によれば、輻射吸収率や熱伝導率の向上を図りつつ摩耗や破損しにくい管状ベルト、未定着のトナー像の定着性が高い定着装置、および良好な画像形成が維持される画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である定着装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である画像形成装置の主要部の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1には、4つのトナー像形成部20Y、20M、20C、20Kが備えられており、各トナー像形成部には、それぞれ、感光体ロール21Y、21M、21C、21K、帯電部22Y、22M、22C、22K、露光部23Y、23M、23C、23K、現像ロール24Y、24M、24C、24K、一次転写ロール25Y、25M、25C、25K、およびクリーニングブレード26Y、26M、26C、26Kが備えられている。尚、この画像形成装置1は、フルカラーの印刷が可能となっており、上記の各構成要素の末尾に付された符号Y、M、C、およびKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像形成用の構成要素であることを示している。
また、この画像形成装置1には、中間転写ベルト30、二次転写ロール32、テンションローラ33、定着装置10、および制御部35も備えられている。
この画像形成装置1の基本的な画像形成動作について説明する。
先ず、イエローのトナー像形成部20Yによるトナー像形成が開始され、矢印A方向に回転する感光体ロール21Y表面に、帯電部22Yにより所定の電荷が付与される。次に、露光部23Yにより感光体ロール21Y表面にイエロー画像に相当する露光光が照射され潜像が形成される。その潜像は現像ロール24Yによりイエローのトナーで現像されて感光体ロール21Y上にイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は一次転写ロール25Yにより中間転写ベルト30に転写される。
中間転写ベルト30は矢印B方向に循環移動しており、中間転写ベルト30上に転写されたイエローのトナー像が次の色のトナー像形成部20Mの一次転写ロール25Mに到達するタイミングに合わせて、次の色のマゼンタのトナー像が一次転写ロール25Mに到達するように、マゼンタのトナー像形成部20Mによるトナー像形成が行われる。こうして形成されたマゼンタのトナー像は、一次転写ロール25Mにおいて中間転写ベルト30上のイエローのトナー像上に重ねて転写される。
続いて、シアンおよび黒のトナー像形成部20C、20Kによるトナー像形成が上記と同様のタイミングで行われ、一次転写ロール25C、25Kにおいて中間転写ベルト30のイエローおよびマゼンタのトナー像の上に順次重ねて転写される。
こうして、中間転写ベルト30上に転写された多色トナー像は、二次転写ロール32により用紙200上に二次転写され、多色トナー像は用紙200とともに矢印C方向に搬送され、定着装置10により記録用紙200上に定着されることによりカラー画像が形成される。
定着装置10の詳細については、後述する。
一方、感光体ロール21Y、21M、21C、21Kには、転写領域において記録用紙の表面へ移行することができなかった残留トナーや、その残留トナーに付着していた外添剤粒子や、帯電の際に生じた放電生成物が残留している。
クリーニングブレード26Y、26M、26C、26Kは、感光体ロール21Y、21M、21C、21Kが回転することで、それぞれの感光体に残留した残留物を掻き取る。
続いて、感光体ロール21Y、21M、21C、21Kは、各トナー像形成部に備えられている除電ランプ(不図示)によって除電され、次のトナー像形成サイクルが実行される。
次に、図1に示す定着装置10について図2を用いて説明する。
図2は、図1に示す定着装置の概略断面図である。
図2に示す定着装置10には、回転軸15の回転により矢印D方向に回転する加圧ロール14と、その加圧ロール14に押圧されて矢印E方向に従動する、管の形状を有する管状ベルト13が備えられている。この管状ベルト13は、本発明の管状ベルトの一実施形態である。この管状ベルト13については、後で詳述する。
この加圧ロール14は円柱状の構造体であって、この加圧ロール14の表層は、フッ素樹脂で構成されている。
なお、この加圧ロール14は、所定の速度(50〜300mm/sec)で回転する。
また、管状ベルト13の内周側をステンレス製の支持体12が押圧することにより、管状ベルト13と加圧ロール14とが当接して記録媒体である記録用紙200が挿通されるニップ部16が形成される。このニップ部16は、略平面状に形成される。
なお、この支持体12の材料は、ステンレス製の他にも、耐久性および耐熱性の良い材料であれば採用可能であり、例えば、鉄やアルミなどが挙げられる。
また、この定着装置10には、管状ベルト13を加熱する熱源であるハロゲンランプ11が管状ベルト13の周内に備えられている。
ここで、ハロゲンランプ11は、ニップ部16に近い位置に配されており、管状ベルト13および支持体12を効率良く加熱する。
また、このハロゲンランプ11は、波長0.8μm以上の赤外線を高効率で放射することが可能であり、また、熱容量の小さなタングステンフィラメントを加熱することで輻射するため、定着装置10の高速な立上げを可能とする。
なお、加熱源としては、赤外線を効率よく、且つ高速に輻射すれば種類は問わず、キセノンランプ等が採用可能である。
この定着装置10は、ハロゲンランプ11からの輻射熱により、管状ベルト13を直接加熱するとともに支持体12を介して熱伝導により間接的に管状ベルト13を加熱する。ニップ部16では、支持体12からの熱伝導により管状ベルト13へ熱が供給される。
また、この定着装置10は、矢印C方向から送られる、未定着のトナー像を担持した記録媒体である記録用紙200を、ニップ部16で挟持して加熱および加圧することによりそのトナー像を記録用紙200に定着させる。
ここで、トナー像を記録用紙200に定着させる際、加圧ロール14と管状ベルト13との両者の搬送速度が略同一となり、紙しわやカールの発生が防止される。
したがって、封筒のような多層構造の被記録媒体を適用した場合にも、しわやカールを生じさせることがなく、搬送性や定着性が良好となる。
次に、管状ベルト13の詳細について説明する。
図3は、上述した本発明の一実施形態である管状ベルトの層構造を示す図である。
図3に示すように、管状ベルト13は、表面層131と下層132との2層構造の膜を形成している。
この下層132は、光を吸収する粒子であるカーボンブラックが添加されたポリイミド樹脂であり、下層132の厚さは75μmである。
なお、この下層132の厚さは、30〜100μm程度であることが好ましい。下層132の厚さが30μm以下では管状ベルト13の機械的強度が失われる。このため、管状ベルト13の回転動作が不安定になる。一方、下層132の厚さが100μm以上では、管状ベルト13の可とう性が失われるためニップ部16の領域が減少し、未定着トナー像の定着性が低下する。
ここで、下層132に添加されたカーボンブラックの平均粒径は、0.1μm以下が望ましい。この平均粒径が0.1μmより大きくなると、輻射吸収率の向上は期待できる反面、支持体12に接する下層132の表面に凹凸面が生じやすくなる。その結果、管状ベルト13の摺動性や耐摩耗性の低下を招くだけでなく、機械的強度の低下も招くことになる。
一方、表面層131は、カーボンブラックを2.0wt%未満含有した、フッ素系樹脂の1つであるテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、PFAと称する)樹脂で構成されており、この表面層131の厚さは30μmである。なお、この表面層131は、1〜50μm程度の厚さでありながら離型性かつ耐久性を維持しつつ輻射透過性を有する材料であることが好ましく、具体的には、ポリイミド樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)などのフッ素系樹脂が挙げられる。
なお、下層132は、ポリイミドの他にも、耐熱性樹脂であれば採用可能であり、例えば、ポリアミドイミド、アラミドなどが挙げられる。
また、表面層131及び下層132に添加されて光を吸収する粒子としては、カーボンブラックの他にも、輻射吸収性を有するフィラーであれば採用可能であり、例えば、カーボンナノチューブ、亜鉛粉末なども挙げられる。
以下、実施例および比較例を用意して、それらの試験評価を行って本発明の管状ベルトの効果を確認する。そこで、まず、試験対象となる管状ベルトの実施例および比較例について説明し、続いて、実際に行った各試験内容について説明し、得られた結果について評価を行う。
(実施例1)
まず、カーボンブラックを1.25重量%含有するポリイミドワニスからなるポリイミド前駆体を非プロトン系極性溶剤に溶解してポリイミド前駆体溶液を調製した。
次に、ポリイミド前駆体溶液で満たされた塗布槽に上述した円筒状芯体を浮かべ、この孔を通して円筒状芯体をポリイミド前駆体溶液に浸漬した。次いで、この円筒状芯体を引き上げ、カーボンブラックを1.25重量%含有するポリイミド樹脂からなる下層を形成した。なお、引き上げる際、下層の厚みが75μmとなるように塗布槽からの引き上げ速度を調整した。
そして、熱風オーブン内における乾燥条件として、120℃の温度で60分の乾燥時間を設定し、下層を乾燥させた。
続いて、カーボンブラックを1.5重量%含有するフッ素樹脂ディスパージョン(三井デュポンフロロケミカル社製:ENA−165−1)を下層の表面上に厚さ30μmとなるように塗布し、熱風オーブンにおいて毎分2℃の速度で380℃まで加熱し、380℃の状態で20分間の焼成を行い、PFAからなる表面層を形成した。このようにして、下層および表面層に輻射吸収性を有する管状ベルト(外径30mm)が得られた。ここで、この管状ベルトの各箇所の外径寸法をレーザ外径測定機によって測定したところ、外径値のバラツキ幅は55μm以下であった。
(実施例2)
本実施例では、カーボンブラックを1.0重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを1.5重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例3)
本実施例では、カーボンブラックを1.25重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを2.0重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例4)
本実施例では、カーボンブラックを1.75重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを1.0重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例5)
本実施例では、カーボンブラックを2.0重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを1.5重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例6)
本実施例では、カーボンブラックを2.0重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを0.1重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例7)
本実施例では、カーボンブラックを2.0重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを2.0重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(実施例8)
本実施例では、カーボンブラックを1.25重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを0.1重量%添加した厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
(比較例)
本比較例では、カーボンブラックを1.75重量%添加した厚さ75μmのポリイミド樹脂を下層とし、カーボンブラックを無添加とした厚さ30μmの離型性を有するPFAを表面層とし、これらの点を除き、実施例1と同じ条件で管状ベルトを作製した。
図4は、各実施例および比較例の表面層および下層におけるカーボンブラックの添加量を示す図である。
横軸は、下層のカーボンブラックの添加量を示し、縦軸は、表面層のカーボンブラックの添加量を示した。
ここでは、各実施例および比較例の表面層および下層におけるカーボンブラックの添加量を図中の黒丸で示しており、これらの条件下で、実施例および比較例の管状ベルトを評価するために、引張破断強度および引裂き強度試験、スラスト摩耗試験、表面粗さ試験、輻射吸収測定試験、画質評価試験を行った。
先ず、引張破断強度および引裂き強度試験について説明する。
この引張破断強度および引裂き強度試験は、カーボンブラックの添加量の適否を管状ベルトの機械的強度の観点から評価するための試験である。下層および表面層にカーボンブラックを添加した場合、添加量によっては、管状ベルトの機械的強度を低下させるおそれがある。
したがって、引張破断強度および引裂き強度試験は、カーボンブラックの適切な添加量を見定めるうえで重要な試験である。
まず、引張破断強度および引裂き強度試験の準備として、実施例および比較例の管状ベルトをダンベルカッターにより打ち抜いて、サンプルを得た。サンプルの形状・寸法は、JIS規格K6301−A形による。
各サンプルの厚さは105μmである。試験機として、アイコーエンジニアリング(株)MODEL−1305Dを使用した。試験条件は、クロスヘッドとして10mm/min、ロードセルとして50Kgとし、サンプルが切断するまで引張った。
この引張破断強度および引裂き強度試験では、サンプルが切断することにより、引張り強度(N/mm)および引裂き強度(N/mm)の値が得られる。
各管状ベルトにおけるサンプル片の試験回数は3回とした。
測定結果は、3回の測定の最大荷重の平均値をとり、その平均値を管状ベルトの引張り強度および引裂き強度とした。
次に、スラスト摩耗試験について説明する。
このスラスト摩耗試験は、カーボンブラックの添加した管状ベルトのすべり摩擦による摩耗特性を評価するための試験である。このスラスト摩耗試験では、すべり摩擦による摩耗特性を測定する加熱型スラスト磨耗試験機を用いて行った。
まず、実施例および比較例の管状ベルトについて、PFAの表面層のスラスト摩耗を行った。
ここで、実施例および比較例の管状ベルトの各サンプル(縦40x横40x厚さ0.1mm)を150℃で加熱した環境下において、順次、円筒(SUS304、外径/内径=11.5/9.6mm)を荷重1.0kgfで接触させ、回転数400rpm、摺動速度0.479m/secで30分間摺動させた後の表面層の重量変化(比摩耗量)を計測した。
次に、表面粗さ試験について説明する。
この表面粗さ試験は、管状ベルトのカーボンブラックの添加量によるPFAの表面層の表面粗さを評価するために行った。この表面粗さ試験は表面粗さ計(東京精密(株) 三次元粗さ計 M5−A−004)によって、カットオフ値λc=0.8mm、評価長さLn=4mmの条件にて、JIS B0601(2001)に準拠して、その算術平均高さ(Ra)の測定を行った。
ここで、算術平均高さ(Ra)の測定位置は、管状ベルト端部から10、20、30、60、122、184、214、224、234mmの計9点とした。また、各測定位置での算術平均高さの値を合計し、その平均値を表面粗さの値とした。
次に、輻射吸収測定の試験について説明する。
この輻射吸収測定として、サンプルの反射スペクトルおよび透過スペクトルを測定し、輻射吸収率を算出した。
まず、管状ベルトを縦20mm×横20mm程度のサンプル片にした。測定装置として、島津社製のUV−3101PC型自記分光光度計を用いた。測定条件として、スリット幅は、30nm、測定速度は、約4points/secとし、光源にはハロゲンランプを用い、検出器として、PMT(860nm以下)およびPbS(860nm以上)を用いた。入射角は7°とした。
なお、定着装置の輻射源としては通常ハロゲンランプが用いられた。ここで、ハロゲンランプの輻射エネルギーの80〜90%程度は赤外領域のものであるため、管状ベルトの輻射吸収特性はこの波長帯域の輻射光に対する吸収率を調べればよい。
次に、画質評価試験について説明する。
実施例および比較例で作製した管状ベルトについて、図1に示す画像形成装置1の定着装置10に順次配置し、低温低湿の環境下(0℃、湿度15%)で連続通紙(10枚)による画質評価を行った。記録用紙として、Xerox 80gsm Premier A
4を使用した。
ここで、未定着トナー像が電気的作用によって乱されると、剥離オフセットが生じて画質が劣化するおそれがある。この剥離オフセットとは、用紙がニップ部を抜ける際に、高帯電したプラスの電荷が、用紙後端から管状ベルト上に崩落し、管状ベルト上に静電的なメモリーを形成し、管状ベルトの周期運転で次用紙の未定着像を電気的に乱す現象である。
この画質評価試験では、画質評価基準として、マゼンタ色の画質を目視することにより剥離オフセットの影響を評価した。
以上、上述した試験を行った結果をまとめて表1に示した。
Figure 2007322605
ここで、表中、PIはポリイミド樹脂の下層、CBはカーボンブラック、PFAはフッ素樹脂の表面層を意味する。
この表1を参照しながら、各試験ごとに得られた結果およびその結果の評価について以下説明する。
まず、引張破断強度および引裂き強度試験の結果およびその結果の評価について説明する。
表1に示す、引張破断強度の結果から、実施例1から実施例8、および比較例の管状ベルトのサンプルについては、引張破断強度が400N/mmを超えており、この程度の引張破断強度を有していれば、カーボンブラックを含有したことによる機械的強度の劣化による影響は無視できると考えられる。
図5は、下層におけるカーボンブラックの添加量に対する引張破断強度を示す図である。
横軸は、下層のカーボンブラックの添加量を示し、縦軸は、引張破断強度を示した。
図5に示すように、下層におけるカーボンブラックの添加量が2.0重量%を超えると管状ベルトの引張破断強度の低下が顕著になった。
したがって、引張破断強度の結果から、管状ベルトの強度を保持し、破損の発生を抑制するためには、下層へのカーボンブラックの添加量は2.0重量%以下が好ましいと考えられる。
また、表1に示す、引裂き強度試験の結果から、実施例1から実施例8、および比較例の管状ベルトのサンプルについては、引裂き強度が150N/mmを超えており、この程度の引裂き強度を有していれば、カーボンブラックを含有したことによる機械的強度の劣化による影響は無視できると考えられる。
しかし、表1には示していないが、下層へのカーボンブラックの添加量が2.0重量%を超えると、管状ベルトの引裂きの低下が顕著になった。
ここで、引裂き強度が弱いと、管状ベルトが回転に伴い伸びやすくなり、管状ベルトの正常な回転が妨げられる。そのため、管状ベルトに亀裂等の破損が発生したり、紙しわや画像不良の原因となる。
したがって、管状ベルトの強度を保持し破損の発生を抑制するためには、下層へのカーボンブラックの添加量は2.0重量%以下であることが望ましいと考えられる。
次に、スラスト磨耗試験の結果およびその結果の評価について説明する。
表1に示す比磨耗量の結果において、実施例3及び実施例7の比摩耗量は、カーボンブラックの添加(CB2.0wt%)により増加したが、それ以外のものについては、通常市販されているカーボンブラック無添加の離型層を備えた管状ベルトと同程度の比摩耗量であった。
図6は、表面層におけるカーボンブラックの添加量に対する比磨耗量を示す図である。
横軸は、表面層のカーボンブラックの添加量を示し、縦軸は、比磨耗量を示した。
図6に示すように、表面層におけるカーボンブラックの添加量が2.0重量%を超えると管状ベルトの比磨耗量が顕著に増加した。
したがって、管状ベルトの耐摩耗性及び離型性を維持し、かつ表面クラックの発生を回避するためには、表面層におけるカーボンブラックの添加量は2.0重量%以下であることが好ましい。
次に、表面粗さ試験の結果およびその結果の評価について説明する。
表1に示すように、実施例3および実施例7の表面粗さの値が、他の実施例、比較例に比べて大きい結果となった。この結果は、表面層におけるカーボンブラックの添加量が2.0重量%を超えると、表面粗さの値が大きくなることを示唆している。
実施例3や実施例7の管状ベルトを定着装置に組み込み、初期摩耗量を調べるために所定の枚数の記録用紙をプリントアウトするランニングテストを実施すると、表面層の凹凸は通紙により削りとられやすく、初期摩耗量は多くなった。
したがって、初期摩耗を抑制して良好な定着性を得るためには、表面粗さが2.0μm以下であることが望ましい。そのためには、表面層におけるカーボンブラックの添加量が2.0重量%以下であることが好ましいと考えられる。
次に、輻射吸収測定試験の結果およびその結果の評価について説明する。
輻射吸収測定試験の結果から、実施例2のように下層の輻射吸収率が80%未満では下層内部で十分な赤外光が吸収されないことが分かった。
図7は、下層におけるカーボンブラックの添加量に対する輻射吸収率の結果を示す図である。
この輻射吸収率の測定の結果から、カーボンブラックの添加量が1.0重量%よりも少なくなると、輻射吸収率が70%以下に減少し、十分な熱伝導性が得られなくなる。
一方、カーボンブラックの添加量が2.0重量%よりも多くなると、輻射吸収率は飽和傾向になることが認められた。
以上の結果から、カーボンブラックの添加量を調節することにより、下層が、0.5〜2.5μmの波長領域の光に対する吸収率が88%以上であることが好適である。
輻射光の吸収率が88%以上であると、記録媒体に効率良く熱を伝導させることができ、実用的なレベルに達する。
次に、画質評価試験の結果の評価について説明する。
ここで、トナー像が定着された、各実施例および比較例の記録用紙に関し、剥離オフセットによる画質劣化が極めて顕著に現れたレベル(G1レベル)、剥離オフセットによる画質劣化が容易に発見できたレベル(G2レベル)、剥離オフセットによる画質劣化が未発生もしくはそれに近いレベル(G3レベル)の3段階にグレード付けをした。そして、10枚の記録用紙のうち、G1レベルおよびG2レベルの記録用紙が1枚もなかった場合については、○(良好)の評価とした。また、G1レベルの記録用紙は存在せず、G2レベルの記録用紙が1枚以上5枚未満の場合については、△(可〜良好)の評価とした。また、G1レベルもしくはG2レベルの記録用紙が5枚以上の場合については、×(不良)の評価をした。
その結果、実施例6および実施例8を除く各実施例については、○の評価が得られ、実施例6および実施例8については、△の評価が得られた。比較例については、×の評価が得られた。したがって、実施例6および実施例8を除く各実施例については、常に画質が良好で、耐久性に優れるものであった。
ここで、カーボンブラックは、熱吸収性のみならず導電性も有する。表面層にカーボンブラック添加しない比較例の場合だと、実機での通紙で、剥離オフセットが生じやすい。このため、比較例は好ましくない結果となったと考えられる。表面層に導電性が付与されていないと、剥離オフセットのみならず、静電オフセットの現象が発生するおそれがある。ここで、静電オフセットとは、定着時、記録紙上のトナー画像の一部が、静電気力により帯電した定着ベルトに付着し取り去られる現象を言う。
一方、実施例6および実施例8については、表面層のカーボンブラックの添加量が0.1wt%とごくわずかであった。この程度の添加量でも剥離オフセットや静電オフセットを弱める効果が認められた。
以上、上述した各試験結果から、表1に総合評価を、○(良好)、△(可〜良好)、×(不良)の3段階で示した。
以下、総合評価について説明する。
各試験結果から、輻射吸収率や熱伝導率の向上を図りつつ摩耗や破損しにくい管状ベルトを得るための条件として、下層のカーボンブラック添加量(X)が、1.0≦X≦2.0(wt%)の範囲内であり、かつ表面層のカーボンブラック添加量(Y)が、0.1≦Y≦2.0(wt%)の範囲内であることが好ましいと考えられる。さらに、下層のカーボンブラック添加量(X)は、1.25≦X≦2.0(wt%)の範囲内であり、かつ表面層のカーボンブラック添加量(Y)は、0.1≦Y≦1.5(wt%)の範囲内であることが好ましいと考えられる。
下層のカーボンブラックの添加量を2.0wt%以上とすると、管状ベルトの材料の強度低下が起きるため、カーボンブラックを添加しないポリイミド樹脂と同程度の引張強度(400〜450N/mm)を保持できず、また、図1に示す定着装置の回転駆動において、管状ベルトの下層側内面と支持体との摩擦力で下層内面が磨耗し、長期に渡り通紙による耐磨耗性を確保することが困難となる。また、輻射吸収性を向上させるため、下層に2.0wt%以上のカーボンブラックを添加してもハロゲンランプからの輻射熱による温度上昇は飽和してしまうため効果が得られない。
また、カーボンブラックの添加量を1.25wt%以下とすると、輻射吸収特性の効果が低下する。
一方、フッ素樹脂からなる表面層においては、輻射吸収特性を考えると、表面層のフィラーの添加量が多い方が熱吸収率は向上するが、カーボンブラックの添加量を2.0wt%以上とすると、フッ素樹脂の表面に亀裂が発生し易く、吸収されずに透過した下層からの輻射光はそのままその亀裂からフッ素樹脂表面まで透過し、表面層にて輻射光を十分に吸収することが出来ないという懸念がある。同時に、長期に渡る通紙による摩耗を考慮すると、過剰なカーボンブラックの添加は好ましくない。
しかし、出来るだけ輻射吸収性を確保するためには下層だけでなく表面層にも熱吸収性フィラーを添加した方がよい。この様な事情を鑑みると、下層のカーボンブラックの添加量(X)および表面層のカーボンブラックの添加量(Y)が、それぞれ、1.0≦X≦2.0(wt%)、及び0.1<Y≦2.0(wt%)からなる層を具備する管状ベルトが最適であることが分かった。
以上より、本発明によれば、輻射吸収率や熱伝導率の向上を図りつつ摩耗や破損しにくい管状ベルト、未定着のトナー像の定着性が高い定着装置、および良好な画像形成が維持される画像形成装置を提供することができる。
したがって、長期に亘り紙しわや画像不良の発生が抑えられて高品質な画像が得られる。
特に、本発明の管状ベルトは、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられる管状ベルトとして必要な機械的強度、耐摩耗性を確保した上で、高い熱吸収性と熱伝導性を有する。また、複写機、プリンタ等の定着速度の高速化が実現される。
なお、本発明の一実施形態である定着装置10では、カラー用定着装置を例に挙げて説明したが、白黒用定着装置として用いても同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態である定着装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す定着装置の概略断面図である。 上述した本発明の一実施形態である管状ベルトの層構造を示す図である。 各実施例および比較例の表面層および下層におけるカーボンブラックの添加量を示す図である。 下層におけるカーボンブラックの添加量に対する引張破断強度を示す図である。 表面層におけるカーボンブラックの添加量に対する比磨耗量を示す図である。 下層におけるカーボンブラックの添加量に対する輻射吸収率の結果を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 定着装置
11 ハロゲンランプ
12 支持体
13 管状ベルト
131 表面層
132 下層
14 加圧ロール
15 回転軸
16 ニップ部
20Y、20M、20C、20K トナー像形成部
21Y、21M、21C、21K 感光体ローラ
22Y、22M、22C、22K 帯電部
23Y、23M、23C、23K 露光部
24Y、24M、24C、24K 現像部
25Y、25M、25C、25K 一次転写ロール
26Y、26M、26C、26K クリーニングブレード
30 中間転写ベルト
31 中間転写ベルトクリーナ
32 二次転写ロール
33 テンションローラ
34 制御部
200 記録用紙

Claims (3)

  1. 外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を2.0wt%未満含有する表面層と、
    前記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えたことを特徴とする管状ベルト。
  2. 外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を2.0wt%未満含有する表面層と、
    前記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えた管状ベルト;
    前記管状ベルトによって囲まれた、輻射熱を発する熱源;
    前記管状ベルトの内周に接した支持体;および
    前記管状ベルトの外周に圧接して前記支持体との間に該管状ベルトを挟み込んだ、回転することで該管状ベルトを従動させる、該管状ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体が挿通されることで該記録媒体に該未定着トナー像を定着させる加圧ロール;
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 外周面を構成する、輻射吸収性を有する粒子を2.0wt%未満含有する表面層と、
    前記表面層よりも内周側を構成する、輻射吸収性を有する粒子を含有する下層とを備えた管状ベルト;
    前記管状ベルトによって囲まれた、輻射熱を発する熱源;
    前記管状ベルトの内周に接した支持体;
    前記管状ベルトの外周に圧接して前記支持体との間に該管状ベルトを挟み込んだ、回転することで該管状ベルトを従動させる、該管状ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体が挿通されることで該記録媒体に該未定着トナー像を定着させる加圧ロール;および
    前記記録媒体上に前記未定着トナー像を形成するトナー像形成部;
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。

JP2006151284A 2006-05-31 2006-05-31 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置 Withdrawn JP2007322605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151284A JP2007322605A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151284A JP2007322605A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007322605A true JP2007322605A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38855490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006151284A Withdrawn JP2007322605A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007322605A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102339A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Xerox Corp 定着用ナノ材料発熱体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102339A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Xerox Corp 定着用ナノ材料発熱体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4951990B2 (ja) 弾性体ロール及び定着装置
JP2004279590A (ja) 定着部材及びそれを有する画像形成装置
JP2010061113A (ja) 像加熱装置
JP2016176993A (ja) 画像形成装置
JP4528258B2 (ja) 画像形成装置
JP2020166083A (ja) 画像形成装置
JP6335580B2 (ja) 画像形成装置
US9235180B2 (en) Image forming apparatus
JP2011095306A (ja) 定着装置
US8295750B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus equipped therewith
JP2017083520A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008224835A (ja) 定着用部材、定着装置及び画像形成装置
JP2009210811A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008040321A (ja) 弾性部材、定着装置及び画像形成装置
JP2007322605A (ja) 管状ベルト、定着装置、および画像形成装置
US11163248B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
EP1510886A1 (en) Fuser system and method using multiple rollers
JP5553816B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4862474B2 (ja) ベルト、定着装置、および画像形成装置
JP5326831B2 (ja) 定着用加圧ローラ及びそれを有する定着装置並びにその定着装置を有する画像形成装置
US11829091B2 (en) Belt device, fixing device, and image forming apparatus
JP2006030825A (ja) 加圧定着部材、定着装置、画像形成装置
JP2003098871A (ja) 定着ベルト
JP7047285B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2004109930A (ja) 定着装置及びそれを有する画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090804