JP2007322434A - 加圧水型原子炉の炉心の作動パラメータを調整する方法 - Google Patents

加圧水型原子炉の炉心の作動パラメータを調整する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原子炉の制御に適用可能な方法を提供する。
【解決手段】原子炉の炉心の作動条件を表す値(FH、FB、TBC、TBF、Q)を取得する段階と、少なくとも得られた値(FH、FB、TBC、TBF、Q)に従って作動パラメータの実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)を評価する段階と、互いに異なる少なくとも第1及び第2の制御法則から選択される、中性子吸収性成分([B])の濃度と、棒の群(P1からP5)の挿入の位置(Z1からZ5)とに関する制御法則を選択する段階と、上述のパラメータに対する設定値(Tomyc、AOc、P^maxc)と、評価された実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)とに従って、選択された制御法則により作動パラメータを調整する段階とを含む、加圧水型原子炉の炉心の作動パラメータを調整する方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に、原子炉の制御に適用可能な方法に関する。
より具体的には、本発明は、加圧水型原子炉の炉心の作動パラメータを調整する方法に関するものであり、この原子炉は、高領域と低領域に分割されて熱出力を生成する炉心と、各々が高位置から始まって垂直方向に段状になった複数の挿入位置を炉心内で占有することができる、炉心の反応度を制御するための棒の複数の群と、挿入位置の1つまで遠くに上部から下方に垂直方向に炉心に各群の棒を挿入するための手段と、炉心を通る1次冷却流体の循環を保証することができる一次回路と、1次冷却流体内の少なくとも1つの中性子吸収性成分の濃度を調整するための手段と、原子炉の炉心の作動の条件を表す値を取得するための手段とを含む。
1次流体の温度が、タービンから要求される出力、現在の温度値、及び基準温度に従って制御棒の群の変位によって自動的に調整される方法は、文書FR−2493582から公知である。熱出力(及び、中性子流束分布)の軸線方向分布は、適切な方法で選択されたある一定の群を変位させることによって自動的に調整される。最後に、原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータは、純水又は濃縮ホウ素溶液の注入によって1次流体中のホウ素濃度を調節することによりオペレータによって制御される。
この方法によれば、出力の軸線方向分布の制御を保証することができるように、群は、炉心の下部に永久に挿入された状態に維持すべきである。この制約は、原子炉が高出力で作動している時には、制御棒の全ての群が炉心の高部に位置するので満たすのが不可能である。この場合、オペレータは、上述の方法に従って温度の及び出力の軸線方向分布の自動調整を禁止しなければならず、それを温度の自動調整のみを許す別の作動モードに切り換えなければならない。
この切り換えには、原子炉の安定化が必要であり、すなわち、上述の炉心の調整の方法は、従って、セットが2つの調整モード間の切り換え領域に位置する時には、自動的にタービンの出力を変えることを可能にしない。「周波数調整」を備えた原子炉の作動は、この作動が、50ヘルツで原子炉によって供給される電気網の周波数を維持するためにタービンの出力を変調することから成るので、この領域では可能ではない。
FR−2493582
この関連で、本発明の目的は、原子炉の作動出力のより大きい範囲にわたって3つの上述の作動パラメータ(1次流体の温度、出力の軸線方向分布、出力を増大する機能)の効率的な自動制御を実行することを可能にする原子炉の炉心を調整する方法を提案することである。
この目的のために、本発明は、少なくとも得られた値に従って作動パラメータの実効値を評価する段階と、互いに異なる少なくとも第1及び第2の制御法則から選択される吸収性成分の濃度と棒の群の挿入位置とを制御する法則を選択する段階と、このパラメータと評価された実効値とに関連する設定値に従って選択された制御法則により作動パラメータを調整する段階とを含むことを特徴とする、加圧水型原子炉の炉心の作動パラメータを調整する方法に関する。
本方法はまた、個々に又は技術的に可能である全ての組合せに従って考慮された以下の特性の1つ又はそれよりも多くを有することができる。
−調整される作動パラメータは、少なくとも、炉心内の1次冷却流体の平均温度、炉心の高及び低領域間の熱出力の軸線方向分布、及び原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータを含み、この出力を増大する機能は、棒の群が急激に高位置の近傍へ上昇した時に炉心が生成することができる熱出力に対応する。
−選択段階において、第1の法則は、棒の少なくとも1つの群が所定の位置よりも低い挿入位置にある時に選択され、第2の法則は、その反対の場合に選択される。
−本方法は、少なくとも制御設定値に従って作動パラメータの設定値を計算する第1の段階を含む。
−第1の段階は、原子炉によって供給される電気網にもたらされる出力を表す値に基づいて、炉心内の1次冷却流体の平均温度設定値を計算する副段階を含む。
−第1の段階は、炉心内の1次冷却流体の平均温度の制御のための部分集合、及び出力の軸線方向分布の制御を実質的に保証する多い(多量の)部分集合へ棒の群を分配する副段階を含み、多い部分集合の棒の群は、他の部分集合のものほど遠くないところに挿入される。
−原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータは、少なくとも制御部分集合の棒の群の挿入位置に基づいて判断され、第1の段階は、出力を増大する機能に対する設定値と得られた値とに従って制御部分集合の棒の群に対する望ましい位置設定値を計算する副段階を含む。
−第1の制御法則により調整する段階は、
*設定値と炉心内の1次冷却流体の平均温度の実効値とに従って制御部分集合の棒の群に対して実行される変位を計算する副段階と、
*炉心内の1次冷却流体の平均温度を設定値に調整する目的で、計算された変位に従って制御部分集合の棒の群の挿入位置を修正する副段階と、
を含む。
−第1の制御法則により調整する段階は、
*設定値と熱出力の軸線方向分布の実効値とに従って、制御部分集合の棒の群に対して実行される変位と多い部分集合に対して実行される変位とを計算する副段階と、
*熱出力の軸線方向分布を設定値に調整する目的で、計算された変位に従って制御部分集合の及び/又は多い部分集合の棒の群の挿入位置を修正する副段階と、
を含む。
−第1の制御法則により調整する段階は、
*設定値と原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータの実効値とに従って吸収性成分の濃度を計算する副段階と、
*原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータを設定値に調整するために、計算された濃度へ1次冷却流体内の吸収性成分の濃度を調節する副段階と、
を含む。
−第2の制御法則により調整する段階は、
*設定値と炉心内の1次冷却流体の平均温度の実効値とに従い、かつ設定値と群P1の実際の位置とに従って、制御部分集合の棒の群に対して実行される変位と多い部分集合に対して実行される変位とを計算する副段階と、
*炉心内の1次冷却流体の平均温度を設定値に調整する目的で、計算された変位に従って制御部分集合の及び/又は多い部分集合の群の挿入位置を修正する副段階と、
を含む。
−制御部分集合は、炉心内の1次冷却流体の平均温度を調整するために優先的に変位され、多い部分集合は、制御部分集合がその位置設定値を中心とした不感帯の限界値に達した時に変位される。
−第2の制御法則により調整する段階は、
*設定値と熱出力の軸線方向分布の実効値とに従って吸収性成分の濃度を計算する副段階と、
*熱出力の軸線方向分布を設定値に調整するために、1次冷却流体内の吸収性成分の濃度を計算された濃度に調節する副段階と、
を含む。
−第2の制御法則により調整する段階は、
*設定値と制御部分集合の棒の群の挿入位置の実効値とに従って、制御部分集合の棒の群に対して実行される変位と多い部分集合に対して実行される変位とを計算する副段階と、
*挿入位置設定値付近の不感帯内に制御部分集合の群を維持するために、計算された変位に従って制御部分集合の及び/又は多い部分集合の群の挿入位置を修正する副段階と、
を含む。
−制御部分集合の棒の群は、炉心によって生成された熱出力が変動した時に連続的に挿入されるか又は引き抜かれ、順番に挿入されるか又は引き抜かれる2つの群は、絶えず所定の限界値よりも小さな差で互いに分離されたそれぞれの挿入位置を有する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して全く制限的ではなく例示的に以下に与える説明から明らかになるであろう。
図1及び図2に概略的に示す方法は、原子炉、特に加圧水型原子炉の炉心を調整するように想定されているものである。
この原子炉8は、図1に象徴的に示しており、核燃料アセンブリを含む炉心10と、内側に原子炉の炉心10が配置される容器20と、蒸気発生器(図示せず)と、配電網に接続される発生器を駆動することができる蒸気タービン(図示せず)と、閉回路で容器20を蒸気発生器の1次側に接続する1次回路30と、閉回路で蒸気発生器の2次側をタービンに接続する2次回路(図示せず)とを含む。炉心10は、可変熱出力を生成する。それは、高領域と低領域とに分割される。
1次回路30は、実質的に水と溶存ホウ素とを含む1次冷却流体の炉心10内での循環を保証することができ、この液体は、核燃料アセンブリに接触すると昇温し、次に、蒸気発生器中に通すことによって熱をもたらす。2次回路は、実質的に水を含む2次冷却流体の循環を保証することができ、この流体は、1次流体によって生成された熱によって蒸気発生器内で蒸発させられる。蒸気は、タービンを駆動させ、次に、再度凝縮されて蒸気発生器に戻される。
発生器は、配電網からの要求に従って可変である電力を配電網に供給する。原子炉は、反応度を原子炉の炉心内で変えることにより、炉心によって連続的に供給される熱出力を配電網によって要求される電力に適合させるように制御される。
この目的のために、原子炉には、以下の手段が装備される:
−1次冷却流体内に溶存するホウ素の濃度を上げたい時に1次流体内への濃縮硼酸溶液の注入により、又は濃度を下げたい時に純水の注入により濃度を調節するための手段、
−各々が炉心10において高位置から始まって垂直方向に段状の複数の挿入位置を占有することができる炉心(図1)の反応度を制御する棒であり、制御棒40が、例えば、5つの群P1からP5において分布され、単一の群の棒がまとまって配置されたもの、
−上部から下方に挿入位置の1つまで棒P1からP5の各群を選択的に炉心内に垂直方向に挿入するための手段、及び
−1次回路の低温分岐31における、すなわち、炉心からすぐ上流側の1次流体の温度TBF、1次回路の高温分岐32における、すなわち、炉心からすぐ下流側の1次流体の温度TBC、及び1次回路への1次流体の流量Qの炉心の高及び低領域において生成された熱出力を表す値FH及びFBを取得するための手段。
1次流体内の溶液中のホウ素は、ホウ素の濃度が上がった時に炉心10の反応度が下がるように核燃料アセンブリによって放出された中性子を吸収する。
加圧水型原子炉においては、核燃料アセンブリは、各々、燃料棒として公知である核分裂性物質のペレットを含む長尺の管の束を含む。これらの燃料棒は、互いに平行に垂直方向に配置され、筋交い格子によって組み込まれる。特定のアセンブリにおいては、複数の燃料棒の代わりに案内管として公知である中空管が使用される。
制御棒は、各々、中性子を吸収する材料を含む管の束を含む。これらの管は、燃料アセンブリと同じ長さを有する。それらは、単品として垂直方向に移動可能であるクラスターを形成するように互いに接続される。各クラスターは、中性子を吸収する材料で作られている管が燃料ペレットを含む燃料棒網内に挿入されるように、燃料アセンブリの案内管内に挿入することができる。炉心の反応度は、制御棒が挿入された時に下がる。制御棒が低いほど、すなわち、その高位置から遠いほど炉心の反応度が低くなる。
炉心の高部及び低部において生成された熱出力を表す値は、炉心の高部及び低部における中性子束FH及びFBであり、中性子束は、炉心内で異なる高さに配置されたセンサによって測定される。
図1に示す調整方法により、原子炉を操作しているオペレータによって判断されるか、又は例えば配電網によって外部的に課される制御設定値に従って、原子炉の炉心の複数の作動パラメータを自動的に調整することが可能になる。
調整されるパラメータには、少なくとも、炉心内の1次冷却流体の平均温度Tmoy、炉心の高及び低領域間の熱出力の軸線方向分布AO、原子炉の出力Pmaxを増大する機能を表すパラメータP^maxが含まれる(注:「^」はPの上につく)。
1次流体内のホウ素の濃度及び棒P1からP5の群の位置は、オペレータによる介入なく、又はオペレータの非常に限られた介入により、例えば、制御設定値を修正するために、又は棒の群の変位に対する指令を有効化するために、又は調整方法に従って計画されたホウ素の濃度の修正のために作動パラメータを調整するように自動的に修正される。
出力Pmaxを増大する機能は、棒の群P1からP5がそれらの高位置近傍で炉心の上部に急激に上昇された時に炉心によって生成することができる熱出力に対応する。
出力の軸線方向分布AOは、以下の比率によって表される。
AO=(FH−FB)/(FH+FB) (1)
ここで、FH及びFBは、それぞれ、炉心の高部及び低部における中性子束である。
温度Tmoyは、以下の比率によって表される。
Tmoy=(TBC+TBF)/2 (2)
炉心の制御のための設定値には、タービンによって供給される2次出力を表す値Pc、原子炉の出力を増大する機能に対する設定値Pmaxc、炉心の高及び低領域間の熱出力の熱出力の軸線方向分布の設定値AOcが含まれる。設定値Pcを表す値は、例えば、原子炉の2次回路によって供給される熱出力測定値である。変形例として、使用される設定値は、発生器によって配電網に供給される電力の設定値とすることができる。
図1に示すように、調整方法は、
−オペレータによって判断される制御設定値(Pc、AOc、Pmaxc)と、炉心によって1次回路に供給される実1次熱出力(Ppe)とに従って作動パラメータの設定値(Tmoyc、AOc、P^maxc)を計算する第1の段階1、
−炉心の高及び低領域において生成された熱出力を表す値(FH、FB)と、高温分岐と低温分岐における1次冷却流体の温度(TBC、TBF)と、1次流体の流量(Q)との実効値を取得する第2の段階2、
−少なくとも得られた値(FH、FB、TBC、TBF、Q)に従って作動パラメータの実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)を評価する第3の段階3、
−互いに異なる第1及び第2の制御法則の中から選択される、ホウ素[B]の濃度と、棒の群P1からP5の挿入位置Z1からZ5とに関する制御法則を選択する第4の段階4、及び
−上述のパラメータに対する設定値(Tomyc、AOc、P^maxc)と、評価された実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)とに従って選択された制御法則により作動パラメータを調整する第5の段階5、
を含む。
これらの異なる段階を図2において詳細に示している。
第1の段階1は、図2に示す副段階11から13を含む。
副段階11においては、オペレータによって判断された出力設定値Pcに従って炉心内の1次冷却流体の平均温度設定値Tmoycを計算する。このために、例えば、直接にPcに従って値Tomycをもたらす所定の曲線を使用する。
副段階12においては、炉心内の1次冷却流体の平均温度Tmoyの制御ための部分集合Piと若干挿入される多い部分集合H内に棒の群P1からP5を分布させ、それによって出力の軸線方向分布AOの制御が実質的に保証される。
図3Aから図3Cに示すように、制御部分集合Piのグループは、特に、温度Tmoyを制御するために、協働状態で個別に配置することができる。それらは、互いに異なる可能性がある挿入位置まで遠くに変位される。他方、多い部分集合Hの群は、部分集合の群の全てに対して同一である挿入位置までまとめて変位される。群を形成するクラスターの割り当ては、公称の作動中に群P1によって引き起こされる燃焼不足を最小にすることができるように、並びにクラスターの全てにわたって段数を分布させることができるように修正することができる。多い部分集合Hは、常に、炉心の下半分に位置決めされ、これは、すなわち、挿入位置が、常に、炉心の高さの半分を下回ったままであることを意味する。
原子炉が公称出力に近い時、制御部分集合Piは、1つの群(図3Aにおいては、群P1)のみを含み、多い部分集合Hは、他の4つの群を含む。
他方、炉心の出力が低い時、制御部分集合Piは、複数の群(図3Cにおいては、3つの群)を含み、多い部分集合Hが含む群数は、4つ未満である。
本文では、これ以降、Ziは、集合的に部分集合Piの異なる群の位置Z1、Z2などを指定することとし、Zhは、多い部分集合Hの群の固有の位置を指定することとする。
原子炉の出力Pmaxを増大する機能を表すパラメータP^maxの設定値P^maxcは、副段階13において計算される。
パラメータP^maxは、座標として、部分集合Piの棒の群の挿入位置Ziを有するベクトルに対応する。それは、Pmaxと実1次出力Ppeに基づいて計算ソフトウエアによって判断される。実1次出力Ppeは、以下の公式によって推定される。
Ppe=C.Q.(TBC−TBF) (3)
Cは、1次流体の熱容量である。
ソフトウエアは、以下で説明する連続的な挿入手順に従って炉心の実際の状況(1次流体内のホウ素の実濃度、群の実位置)に基づいて上方又は下方への部分集合Piの群の連続的な変位によって取得することができる1次出力の変動を推定する。実1次出力Ppe及び位置Ziに従った1次出力の変動曲線が公知の時、位置ベクトルZiを出力を増大する機能Pmaxと関連付けることができる。
従って、設定値P^maxcは、部分集合Piの棒の群の挿入位置の設定値Zicに対応する。値Zicは、部分集合Piの棒の群の理論的位置であり、理論的位置により、Ppeに等しい実1次出力も設定値Pmaxcに等しい原子炉の出力を増大する機能も取得することが可能になる。
部分集合Piの群の連続的挿入手順を以下で説明する。
図3A及び図3Cに示すように、位置設定値は、出力変動中に部分集合Piの群の連続的挿入を行うことによって判断される。従って、公称出力(図3A)の100%に等しい実1次出力Ppeに対しては、部分集合Piは、群P1のみを含み、群P1には、僅かだけ挿入される位置設定値Z1cが割り当てられ、他の4つの群P2からP5は、高位置に割り当てられて多い部分集合Hを形成する。1次出力Ppeの方が低い時、群P1の位置設定値Z1cは、より低くなるように選択される。1次出力Ppeが閾値(例えば、80%)よりも小さい時、群P1の位置設定値と群P2の位置設定値の間の差は、最大値(例えば、炉心高さの1/2)がより大きく、群P2は、部分集合Hから制御部分集合Piに切り換えられる。2つの群の位置設定値は、2つの群の間で予め判断されている一定の挿入差Δ(上述の例においては、炉心高さの50%、好ましくは、炉心高さの40%と60%の間)を維持するように計算される(公称出力の50%の出力設定値を保証するための群の位置を示す図3Bを参照されたい)。1次出力Ppeが別の閾値(例えば、50%)よりも小さい時、群P2の位置設定値と群P3の位置設定値の間の差は、最大値(例えば、炉心高さの1/2)がより大きく、群P3は、部分集合Hから制御部分集合Piに切り換えられる(30%の出力設定値を保証するための群の位置を示す図3C)。群P2と群P3の位置設定値は、群P2と群P3間で所定の挿入差を維持するように計算される。同時に、群P1は、挿入最大値に対応する位置設定値が割り当てられ、群P1と群P2の位置設定値間の差が小さくなるようになっている。
第2の段階2においては、炉心の高及び低部にある中性子束FH及びFB、1次回路の高温分岐及び低温分岐における1次冷却流体の温度TBC及びTBF、及び、1次回路内の1次流体の流量Qを取得する。これらの値は、原子炉の測定システムによって測定されるか、又は原子炉を作動するためのシステム内で採取される。
第3の段階3においては、作動パラメータ(Tmoy、AO、P^max)の実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)を評価する。出力AOeの軸線方向分布の実効値は、第2の段階において得られた中性子束FH及びFBの値に従って上述の公式(1)によって計算される。温度Tmoyの実効値Tmoyeは、第2の段階において得られた温度値TBC及びTBFに従って上述の公式(2)によって計算される。Pmaxを表すパラメータの実効値P^maxeは、制御部分集合Pi及び実1次出力Ppeの棒の群の実挿入位置Zieに基づいて計算される。これらの位置Zieは、例えば、棒の群の挿入手段を制御するコンピュータ内で採取される。出力Ppeは、第2の段階において得られた温度値TBC及びTBFと1次流量値Qに従って上述の公式(3)によって計算される。
第4の段階においては、棒の少なくとも1つの群が所定の位置Zrefよりも低い挿入位置にある時に第1の制御法則を選択し、逆の場合に第2の制御法則を選択する。
従って、第2の法則は、特に、全ての群P1からP5が炉心の高部にある時、すなわち、原子炉が公称出力に近い出力で作動している時に使用される。
第1の制御法則は、群の少なくとも1つが原子炉の低部にある時、すなわち、原子炉が公称出力の例えば90%未満である出力で作動している時、又は棒の群が炉心の高部にある状態で部分的な出力で作動している時に選択される。
第1の制御法則が使用されている時の方法の調整の段階5は、図2の左部分に分割される。
第1の制御法則により調整する段階5は、温度Tmoyの調節のためのモジュール51と、出力の軸線方向分布AOの調整のためのモジュール52と、出力Pmaxを増加させる機能の調整のためのモジュール53とを含む。
Tmoyの調整のためのモジュール51は、以下に分割される。
−設定値Tmoycと炉心内の1次冷却流体の平均温度の実効値Tmoyeに従って制御部分集合Piの全ての棒の群に対して実行される変位dZiを計算する副段階、及び
−炉心内の1次冷却流体の平均温度Tmoyを設定値Tmoycに調整するために、先の副段階において計算された変位dZiに従った制御部分集合Piの全ての棒の群の挿入位置Ziに従って制御部分集合Piの全ての棒の群の挿入位置Ziを修正する副段階。
出力の分布AO調整のためのモジュール52は、以下に分割される。
−少なくとも設定値AOcと熱出力の軸線方向分布の実効値AOeに従って、多い部分集合Hに対して実行される変位dZh及び制御部分集合Piに対して実行される変位dZiを計算する副段階、及び
−設定値AOcへの熱出力の軸線方向分布AOの調節のために、計算された変位dZi及びdZhに従って制御部分集合Pi及び/又は多い部分集合Hの棒の群の挿入位置Ziを修正する副段階。
上述のように、冷却流体の平均温度の実効値Tmoyeと設定値Tmoycの間の差は、部分集合Pi及びHの変位の計算に使用される。
更に、制御部分集合Pi及び多い部分集合Hは、1次流体の温度Tmoyを妨害しないように、熱出力の軸線方向分布AOを調節するために逆方向に変位されることが好ましい。これは、特に、Tmoyが設定値Tmoyc付近の不感帯内にある時に当て嵌まる。
図4は、実効値Tmoyeと設定値Tmoycの間の差ΔTmoy、及び実出力の軸線方向分布の実効値AOeと設定値AOcの間の差ΔAOとに従った異なる状況における群の論理的変位を示している。
灰色の区域は、AOとTmoyの各々がそれぞれの設定値付近の不感帯内にあるフィールドを表し、この場合、温度Tmoyの調節と出力の分布AOとの調整のためのモジュールは、制御群に対するいかなる作用も含まない。
AOが不感帯内にありかつ温度Tmoyが帯域外にある時、制御部分集合Piは、Tmoyを不感帯に持ち込むことを可能にする方向にTmoyの調整のためのモジュールによって変位されることが分る。
逆に、Tmoyが不感帯内にありかつAOが帯域外にある時、出力の分布の調整のためのモジュールは、温度差の兆候に応じて部分集合Pi又は多い部分集合Hのいずれかの変位を命令する。例えば、ΔAO>L2でありΔTmoyが正である場合、ΔAO=AOe−AOc及びΔTmoy=Tmoye−Tmoycであり、部分集合Hは、下方に変位される。これには、ΔTmoyが負になるように、熱出力の軸線方向分布を設定値の方向にもっていき、かつTmoyを低減するという効果がある。次に、ΔAO>L2及びΔTmoyは負である状況が発生する。次に、出力の分布の調整のためのモジュールは、図5Aに示すように、部分集合Piを上方に変位させ、これは、温度制御に関連して部分集合Hの下方への変位を補償するものである。この状況は、ΔAOが負である時と同じである(図4及び図5Bにおける最下位ラインを参照されたい)。
他方、AO及びTmoyが同時にそれぞれの不感帯外にある時、AOの制御手法は、異なるものである。部分集合Piは、温度差ΔTmoyの兆候に従って温度調整のためのモジュールによって変位される。多い部分集合Hは、AOを設定値の方向にもっていくように出力の分布の調整のためのモジュールによって変位されるが、この変位は、設定値に対してTmoyの偏差を増大させる方向にいく場合は禁止される。従って、ΔAO>L2かつΔTmoy<−L1の時、部分集合Piは、Tmoyを増加させるために上方に変位される。多い部分集合Hは、AOを設定値の方向にもっていくように下方に変位されるべきであるが、この変位は、Tmoyの減少になり、従って、設定値から温度を遠ざけることから禁止される。従って、多い部分集合Hは、この場合、変位されない。また、多い部分集合Hの変位は、ΔAO<−L2及びΔTmoy>L1の時に禁止される。他方、多い部分集合Hの変位は、これ以外の場合には、すなわち、ΔAO<−L2かつΔTmoy<−L1(図5C)及びΔAO>L2及びΔTmoy>L1(図5D)の時には禁止されない。
原子炉の出力を増大する機能Pmaxの調整のためのモジュール53は、以下に分割される。
−設定値P^maxcと、Pmaxを表すパラメータの実効値P^maxeとに従って1次流体内のホウ素[B]の濃度を計算する副段階、及び
−パラメータP^maxを設定値P^maxcに調整するために、計算された濃度への1次冷却流体内のホウ素[B]の濃度を調節する副段階。
実際に、P^maxが、設定値P^maxc(十分に離れて挿入されてはいない部分集合Piの群)を中心とした不感帯よりも低い時、Pmaxの調整のためのモジュールは、ホウ素を含まない水の注入によって1次流体の希釈が発生させる。ホウ素の濃度が下がり、それによって炉心内の反応度の上昇が生じ、従って、1次流体の温度Tmoyの上昇を発生させる。Tmoyの制御モジュールは、上述のように、挿入位置Ziのベクトルに対応するP^maxがその不感帯に持ち込まれるように、Tmoyを低減するために制御部分集合Piを下方に変位させる。
逆に、P^maxがその不感帯よりも大きい時(余りも遠くに挿入された部分集合Piの群)、Pmaxの調整のためのモジュールは、1次流体内への濃縮ホウ素の注入を発生させる。炉心の反応度は減少し、それによってTmoyの減少が引き起こされ、かつTmoyの制御モジュールによる制御部分集合Piの上方への変位が引き起こされる。
変形実施形態では、流出液を最小にするために、Pmaxの調整のためのモジュール53は、出力過渡変化中に部分的又は全体的に禁止される。従って、図6Aから図6Cの実施形態では、モジュール53は、出力減少段階中、及びP^max>P^maxcである限り低い段階中は干渉しない。
図6Aから図6Cは、原子炉が公称出力PNの100%(図6A)の実1次熱出力Ppeから公称出力PNの50%(図6B)までになり、公称出力PNの50%(図6C)で段階を形成する原子炉の機能のシーケンスを示している。設定値Pmaxcは、シーケンス全体を通じて公称出力PNの70%に設定される。
公称出力の100%(図6A)で、全ての群は、炉心の高部に位置する。この場合、Pmaxの値は、設定値Pmaxcよりも高い公称出力の100%であり、Pmaxの制御モジュールは、いかなる措置も講じない。
原子炉が公称出力の50%(図6B)になった時、部分集合Piを形成する群P1及びP2は、炉心に挿入される。次に、Pmaxの値は、群P1及びP2を高位置に戻すことによって原子炉を急激に公称出力に回復させることができるので、公称出力の100%である。Pmaxの制御モジュールは、Pmaxの実効値は、設定値Pmaxcよりも高いことからいかなる措置も講じない。次に、パラメータP^maxの実効値P^maxeは、パラメータP^maxの設定値P^maxcに対応する位置設定値Zicよりも更に挿入される位置Zieに対応する。
公称出力の50%での段階中、核反応の影響を受けて燃料アセンブリを形成する燃料棒の内側にキセノンが生成され、キセノンは、炉心の反応度を低減しかつ温度Tmoyを下げるという効果を有する。次に、Tmoyの制御モジュールは、キセノンの効果を相殺させかつTmoyを一定に保つために、制御部分集合Piの変位を上方に発生させる。炉心によって生成された熱出力は、一定のまままである。従って、群P1及びP2を高位置までもっていくことによって公称出力の100%に戻すことがもはや可能ではないので、部分集合Piを上げるとPmaxが小さくなる。
部分集合Piが設定値P^maxcに対応する位置設定値Zicになった時、Pmaxの制御モジュールは、キセノン生成(図6C)の影響を受けた部分集合Piの上昇を停止するために1次流体の希釈を発生させる。設定値Zic及び設定値P^maxcは、設定値Pmaxc(この場合、公称出力の70%)と1次出力Ppe(この場合、公称出力の50%)とに従って上述のように計算される。
第2の制御法則が使用される時の本方法の調整の段階5は、図2の右部分に分割される。
上述のように、第2の法則が使用されるのは、全ての群P1からP5が原子炉の高部にある時、すなわち、原子炉が公称出力に近い出力レベルで機能している時か、又はクラスターが引き抜かれた状態で部分的な出力で機能中の時である。その結果、制御部分集合Piは、群P1のみを含み、多い部分集合Hは、他の4つの群を含む。この場合、P^max=Z1である。実際に、設定値P^maxcは、以下ではZ1cと記されるP1という位置設定値である。同様に、パラメータP^maxの実効値P^maxeは、実際に群P1の実位置Zleである。
第1の制御法則の場合と同様に、調整段階は、温度Tmoyの調整のためのモジュール54と、出力の軸線方向分布AOの調整のためのモジュール55と、出力Pmaxを増大する機能の調整のためのモジュール56とを含む。
Tmoyの調整のためのモジュール54は、以下を含む。
−設定値Tmoycと炉心内の1次冷却流体の平均温度の実効値Tmoye及び設定値Z1cと群P1の実位置Z1eとに従って、棒の群P1(制御部分集合Piを形成)に対して実行される変位dZ1と、多い部分集合Hに対して実行される変位dZhとを計算する副段階、及び
−炉心内の1次冷却流体の平均温度Tmoyを設定値Tmoycに調整するために、計算された変位dZ1とdZhとに従って群P1及び/又は多い部分集合Hの挿入位置を修正する副段階。
群P1は、位置設定値Z1cを中心とした不感帯の限界値内にTmoyを調整するために優先事項として変位される。多い部分集合Hは、群P1が不感帯の限界値になった時に変位される。
この制御手法は、ΔTmoy=Tmoye−Tmoyc及びΔZ1=Z1e−Z1cの状態で、実効値Tmoyeと設定値Tmoycの間の差ΔTmoy(x軸)とに従い、かつセットP1の実位置実位置Z1eと設定値Z1cとの差ΔZ1(y軸)とに従う群の移動の論理を表す図7に示している。
P1が設定値Z1cを中心とした不感帯内にあり、かつΔTmoy<−L1の時、群P1は上方に変位されることが、表の中央部で読み取ることができる。ΔZ1がL2になった時、多い部分集合Hは、上方に変位される。
同様に、P1が設定値Z1cを中心とした不感帯内にあり、かつΔTmoy>L1の時、群P1は、下方に変位される。ΔZ1が−L2になった時、多い部分集合Hは、下方に変位される。
出力の軸線方向分布の調整のためのモジュール55は、以下を含む。
−設定値AOcと熱出力の軸線方向分布の実効値AOeとに従って吸収性成分[B]の濃度を計算する副段階、及び
−熱出力の前記軸線方向分布AOを設定値AOcに調整するために、計算された濃度に対して1次冷却流体内の吸収性成分[B]の濃度を調節する副段階。
より具体的には、AOが設定値AOcよりも大きい時、AOの調整のためのモジュールは、ホウ素を含まない水の注入によって1次冷却流体の希釈を指令する。この希釈には炉心の反応度、従って、温度Tmoyを増加させるという効果があり、それによって温度Tmoyの制御モジュールの介入が引き起こされる。次に、後者は、上述のように、群P1の挿入及び/又は部分集合Hの挿入を指令することになり、それによって原子炉の高部内の熱出力の減少、従って、AOの減少が引き起こされる。
逆に、AOが設定値AOcよりも低い時、AOの調整のためのモジュールは、1次流体内での濃縮ホウ素溶液の注入を指令する。この注入には、炉心の反応度、従って、温度Tmoyを下げるという効果があり、それによって温度Tmoyの調整のためのモジュールによる群P1及び/又は部分集合Hの引き抜きが引き起こされる。原子炉の高部内の熱出力は増加し、それによってAOの増加が引き起こされる。
Pmaxの調整のためのモジュール56は、以下を含む。
−少なくとも設定値Z1cと群P1の挿入位置の実効値Z1eとに従って、棒の群P1(制御部分集合Piを構成)に対して実行される変位dZ1と、多い部分集合Hに対して実行される変位dZhとを計算する副段階、及び
−制御部分集合Piの群を位置設定値Z1c付近の不感帯内に保つために、計算された変位dZ1とdZhに従って群P1及び/又は多い部分集合Hの挿入位置を修正する副段階。
第2の制御法則によるTmoyの制御は、群P1は、上述のようにP1が不感帯の限界値になった時にHが変位されることから不感帯内に留まることを意味する。従って、Pmaxの調整を必要とすることはごく稀である。この調整に対して以下で説明する。
図7は、Tmoyが不感帯内にあり、かつZ1がその帯域外にある時に、Pmaxの調整のためのモジュールは、温度差ΔTmoyの兆候に従って群P1又は多い部分集合Hのいずれかの変位を命令することを示している。例えば、ΔZ1>L2かつΔTmoyが正である場合、群P1は、下方に変位される。これには、群P1を設定値の方向にもっていき、また、ΔTmoyが負になるようにTmoyを下げるという効果がある。次に、Pmaxの調整のためのモジュールは、部分集合Hを上方に変位させ、これは、温度制御及び出力の軸線方向分布(図8A)に関連して部分集合P1の変位を下方に補正するものである。この状況は、ΔZ1が負である時(図7及び図8Bの最低ラインを参照されたい)と同じである。
従って、平均温度Tmoyが設定値付近の不感帯内Tmoyeにある時、制御部分集合Pi及び多い部分集合Hは、制御部分集合を位置設定値Zic付近の不感帯内に保つために逆方向に変位される。
平均温度の実効値Tmoyeと設定値Tmoycの間の差は、部分集合Pi及びHの変位の計算において考慮されることに気付かれるであろう。
上述の方法は、出力過渡変化を制御することを可能にするものである。出力過渡変化中、タービンから必要とされる出力は、漸進的に値V1から値V2になる。
V1>V2の場合、2次回路によって放出された熱出力が減少し、第1の段階においては、原子炉の炉心によって供給された熱出力よりも小さいものになる。従って、1次流体の温度Tmoyは上がり、それによって状況に応じてTmoy51又は54の制御モジュールの介入が引き起こされる。このモジュールは、制御棒P1からP5の群の下方の変位を指令し、それによって2次回路によって放出された出力に適合するレベルに向けて炉心によって供給された熱出力を維持しながら、Tmoyを設定値に戻すことが可能になる。
互いに異なる2つの制御法則を実行するという事実により、出力設定値に関係なく、特に、原子炉の公称出力の最大100%まで、原子炉の3つの作動パラメータ(1次流体温度Tmoy、熱出力の前記軸線方向分布AO、原子炉の出力Pmaxを増大する機能を表すパラメータP^max)の効率的かつ完全自動制御を実行することが可能になる。
制御棒の群の位置に従って制御法則を選択するという事実により、2つの法則、すなわち、少なくとも1つの群が炉心の低部に挿入される場合に適応される第1の法則と、全ての群が炉心の高部にある場合に適応される法則とを用いることが可能になる。
また、上述の特定的な実施形態は、ここで以下に説明する他の様々な利点を有する。しかし、付随の特性は、任意的なものであることが分るであろう。
2つの法則においては、Tmoyの制御は、制御群を制御部分集合と多い部分集合に分配することによって得られ、制御部分集合の群は、Tmoyを制御するために連続的に挿入される。
また、2つの法則においては、Pmaxの設定値は、このパラメータの自動制御を可能にする制御部分集合Piの位置設定値Zicに変換される。
第1の法則においては、出力の軸線方向分布AOは、棒の群P1からP5を変位させることによって設定値に調整される。温度Tmoyが設定値Tmoye付近の不感帯内にある時、部分集合Pi及びHは、逆方向に変位される。更に、原子炉の出力を増大する機能Pmaxを表すパラメータP^maxは、1次流体内のホウ素の濃度を調節することにより、設定値P^maxcに調整される。AOを制御するこの方法は、少なくとも1つの群が炉心の低部に挿入される場合に限り効率的である。
その結果、全ての群が炉心の高部にある状況においては、すなわち、第2の法則が用いられる時、出力の軸線方向分布AOと出力を増大する機能Pmaxを制御するモードの自動的な逆転がある。AOは、ホウ素の濃度を調節することによって設定値に調整される。Piは、Piがその不感帯の限界値になった時に部分集合Hに作用されるので、通常、不感帯内に留まっている。しかし、Piが不感帯外にある場合、原子炉の出力を増大する機能を表すパラメータは、棒の群P1からP5を変位させることによって設定値に調整される。温度Tmoyが設定値Tmoyc付近の不感帯内にある時、部分集合Pi及びHは、逆方向に調整される。従って、AOの制御は、原子炉が公称熱出力に近い時でさえも効率的である。
この制御方法により、頻繁すぎる変位の形で過度の要求を制御群P1からP5に課することなく、原子炉を高出力での周波数調整で機能させることが可能になる。
半割炉心の差が連続的に挿入された2つの群の位置の間に維持される部分集合Piの群の連続的な挿入手順により、非常に広範囲にわたる原子炉出力を得るために少なくとも1つの群を炉心の低部に維持することが可能になることに注意すべきである。
本方法は、制御クラスターが5つの群P1からP5に分布される原子炉に対して説明してきたが、制御クラスターが5つを超えるか又は下回る群に分布される原子炉の制御にも適用される。
同様に、第2の制御法則は、制御部分集合が単一の群のみを含む場合に対して説明した。しかし、第2の制御法則は、制御部分集合が2つの群又はそれよりも多くを含む場合にも適用することができる。
出力を増大する機能を表すパラメータP^maxは、部分集合Piの群の挿入位置Ziばかりではなく、ベクトルP^maxの付加的な座標を定めることになる多い部分集合Hの挿入位置Zhも考慮することができる。この場合、設定値P^maxcは、Zhを実位置に「固定する」ことによって副段階13において確立されることになるであろう。従って、設定値P^maxcに付随する位置設定値Zicは、多い部分集合Hの実位置Zhに依存することになる。
上述の方法は、ホウ素の濃度の修正及び棒の群の変位の自動的手段を制御する1つ又はそれよりも多くのコンピュータによって実行される。
本発明による方法の主要段階を示す概略図である。 図1の方法において実行される2つの制御法則の段階を示すプロセス図である。 出力設定値が最初に公称出力の100%の時の図1及び図2の方法によって制御される原子炉内の制御棒の群の移動を概略的に示す図である。 出力設定値が公称値の50%になった時の図1及び図2の方法によって制御される原子炉内の制御棒の群の移動を概略的に示す図である。 出力設定値が次に公称値の30%になった時の図1及び図2の方法によって制御される原子炉内の制御棒の群の移動を概略的に示す図である。 第1の制御法則の場合(少なくとも1つの群が炉心の下部に挿入されている)の冷却流体の実平均温度と温度設定値の間の差ΔTmoy(x軸、℃で表す)と、現在の出力分布と出力分布設定値の間の差ΔAO(y軸、百分率で表す)とに従った図1及び図2の方法による群の移動の論理の概略図である。 異なる状況の1つにおける出力の軸線方向分布を調整することを目的とした第1の制御法則に従った群の移動の概略図である。 異なる状況の1つにおける出力の軸線方向分布を調整することを目的とした第1の制御法則に従った群の移動の概略図である。 異なる状況の1つにおける出力の軸線方向分布を調整することを目的とした第1の制御法則に従った群の移動の概略図である。 異なる状況の1つにおける出力の軸線方向分布を調整することを目的とした第1の制御法則に従った群の移動の概略図である。 2つの出力レベル(100%及び50%)のうちの一方に対して原子炉の出力を増大する機能を調整することを目的とした制御群の位置の概略図である。 2つの出力レベル(100%及び50%)のうちの一方に対して原子炉の出力を増大する機能を調整することを目的とした制御群の位置の概略図である。 出力を増大する機能に関する2つの異なる値(Pmax=100%及び70%)に対して原子炉の出力を増大する機能を調整することを目的とした制御群の位置の概略図である。 第2の制御法則に関する1次冷却流体の実平均温度と温度設定値の間の差ΔTmoy(x軸、℃で表す)と、制御群P1の実位置と位置設定値の間の差ΔZ1(y軸)とに従った制御群の変位の論理の概略図である。 異なる状況の一方における第2の制御法則に従った制御群の移動の概略図である。 異なる状況の一方における第2の制御法則に従った制御群の移動の概略図である。
符号の説明
8 原子炉
10 炉心
20 容器
30 1次回路

Claims (20)

  1. 高領域と低領域に分割されて熱出力を生成する炉心(10)と、高位置から始まって垂直方向に段状になった複数の挿入位置を各々が該炉心(10)内に占有することができる、該炉心(10)の反応度を制御するための棒(40)の複数の群(P1からP5)と、垂直方向に棒の各群(P1からP5)を該炉心(10)に挿入するための手段と、該炉心(10)を通る1次冷却流体の循環を保証することができる一次回路(30)と、該1次冷却流体内の少なくとも1つの中性子吸収性成分([B])の濃度を調節するための手段と、原子炉の該炉心の作動の条件を表す値(FH、FB、TBC、TBF、Q)を取得するための手段とを含む加圧水型原子炉(8)の炉心の作動パラメータを調整する方法であって、
    少なくとも得られた値(FH、FB、TBC、TBF、Q)に従って作動パラメータの実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)を評価する段階と、
    互いに異なる少なくとも第1及び第2の制御法則から選択される、吸収性成分([B])の濃度と、棒(P1からP5)の群の挿入の位置(Z1からZ5)とを制御する法則を選択する段階と、
    前記パラメータと、評価された前記実効値(Tmoye、AOe、P^maxe)とに関連する設定値(Tmoyc、AOc、P^maxc)に従って、選択された前記制御法則により該作動パラメータを調整する段階と、
    を含み、かつ
    調整される前記作動パラメータは、少なくとも、前記炉心(10)における前記1次冷却流体の平均温度(Tmoy)と、該炉心(10)の高及び低領域間の熱出力の軸線方向分布(AO)と、前記原子炉の出力(Pmax)を増加させる機能を表すパラメータ(P^max)とを含み、該出力(Pmax)を増大する該機能は、前記棒の群(P1からP5)が前記高位置の近傍まで急激に上昇された時に該炉心(10)によって生成することができる該熱出力に対応している、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記選択段階において、前記第1の法則は、棒の少なくとも1つの群(P1)が所定位置(Zref)よりも低い挿入位置(Z1)にある時に選択され、前記第2の法則は、その反対の場合に選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも制御設定値(Pc、Pmaxc、AOc)に従って前記作動パラメータの設定値(Tmoyc、AOc、P^maxc)を計算する第1の段階を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記第1の制御法則において、前記出力の軸線方向分布(AO)は、前記棒の群(P1からP5)を変位させることによってその設定値(AOc)に調整され、前記第2の制御法則において、該出力の軸線方向分布(AO)は、前記1次冷却流体内の前記中性子吸収性成分([B])の濃度を調節することによってその設定値(AOc)に調整されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1の制御法則において、前記原子炉の出力(Pmax)を増加させる前記機能を表す前記パラメータ(P^max)は、前記1次冷却流体内の前記中性子吸収性成分([B])の前記濃度を調節することによってその設定値(P^maxc)に調整され、かつ前記第2の制御法則において、該代表的なパラメータ(P^max)は、前記棒の群(P1からP5)を変位させることによってその設定値(P^maxc)に調整されることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1の段階は、前記原子炉(8)によって供給される電気網にもたらされる出力を表す値(Pc)に基づいて、前記炉心における前記1次冷却流体の平均温度設定値(Tmoyc)を計算する副段階を含むことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1の段階は、前記炉心における前記1次冷却流体の平均温度(Tmoy)の制御のための部分集合(Pi)と、前記出力の軸線方向分布(AO)の制御を実質的に保証する多い部分集合(H)とに前記棒の群(P1からP5)を分配する副段階を含み、該多い部分集合(H)の該棒の群は、他方の部分集合(Pi)のものほど遠くないところに挿入されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 多い部分集合(H)は、前記炉心の上半分に常に位置決めされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記原子炉の出力(Pmax)を増加させる機能を表す前記パラメータ(P^max)は、少なくとも前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群の前記挿入の位置に基づいて判断され、前記第1の段階は、出力(Pmaxc)を増加させる機能に対する設定値と得られた値(TBC、TBF、Q)とに従って該制御部分集合(Pi)の該棒の群の位置設定値(Zic)を計算する副段階を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第1の制御法則によって調整する前記段階は、
    前記設定値(Tmoyc)と前記炉心における前記1次冷却流体の前記平均温度の前記実効値(Tmoye)とに従って、前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群に対して実施される変位(dZi)を計算する副段階と、
    前記炉心における前記1次冷却流体の前記平均温度(Tmoy)を前記設定値(Tmoyc)に調整する目的で、計算された前記変位(dZi)に従って前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群の前記挿入位置を修正する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1の制御法則によって調整する前記段階は、
    少なくとも前記設定値(AOc)と前記熱出力の軸線方向分布の前記実効値(AOe)とに従って、前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群に対して実施される変位(dZi)と前記多い部分集合(H)に対して実施される変位(dZh)とを計算する副段階と、
    前記熱出力の軸線方向分布(AO)を前記設定値(AOc)に調整する目的で、計算された前記変位(dZi、dZh)に従って前記制御部分集合(Pi)及び/又は前記多い部分集合(H)の前記棒の群の前記挿入の位置を修正する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記冷却流体の前記平均温度(Tmoy)が、その設定値(Tmoyc)付近の不感帯にある時には、前記制御部分集合(Pi)及び前記多い部分集合(H)は、前記熱出力の軸線方向分布(AO)をその設定値(AOc)に調整するために逆方向に変位されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1の制御法則の手段によって調整する前記段階は、
    前記設定値(P^maxc)と、前記原子炉の前記出力を増加させる前記機能を表す前記パラメータの前記実効値(P^maxe)とに従って、前記吸収性成分([B])の前記濃度を計算する副段階と、
    前記原子炉の前記出力を増加させる前記機能を表す前記パラメータ(P^max)をその設定値(P^maxc)に調整するために、計算された濃度に前記1次冷却流体における前記吸収性成分([B])の前記濃度を調節する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記第2の制御法則によって調整する前記段階は、
    前記設定値(Tmoyc)と前記炉心における前記1次冷却流体の前記平均温度の前記実効値(Tmoye)とに従い、かつ前記設定値(Z1c)と前記群P1の実際の位置(Z1e)とに従って、前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群に対して実施される変位(dzi)と前記多い部分集合(H)に対して実施される変位(dZh)とを計算する副段階と、
    前記炉心における前記1次冷却流体の前記平均温度(Tmoy)を前記設定値(Tmoyc)に調整する目的で、計算された前記変位(dZi、dZh)に従って前記制御部分集合(Pi)及び/又は前記多い部分集合(H)の前記群の前記挿入の位置を修正する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記制御部分集合(Pi)は、前記炉心における前記1次冷却流体の前記平均温度(Tmoy)を調整するために優先的に変位され、前記多い部分集合(H)は、該制御部分集合(Pi)がその位置設定値(Zic)を中心とした不感帯の限界値に達した時に変位されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2の制御法則によって調整する前記段階は、
    前記設定値(AOc)と前記熱出力の軸線方向分布の前記実効値(AOe)とに従って、前記吸収性成分([B])の前記濃度を計算する副段階と、
    前記熱出力の軸線方向分布(AO)を前記設定値(AOc)に調整するために、計算された濃度で前記1次冷却流体における前記吸収性成分([B])の前記濃度を調節する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第2の制御法則によって調整する前記段階は、
    少なくとも前記設定値(Zic)と、前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群の前記挿入の位置の前記実効値(Zie)とに従って、該制御部分集合(Pi)の該棒の群に対して実施される変位(dZi)と前記多い部分集合(H)に対して実施される変位(dZh)とを計算する副段階と、
    前記挿入位置設定値(Zic)付近の不感帯における前記制御部分集合(Pi)の前記群を維持するために、計算された群変位(dZi、dZh)に従って該制御部分集合(Pi)の及び/又は前記多い部分集合(H)の前記群の前記挿入の位置を修正する副段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記冷却流体の前記平均温度(Tmoy)が、その設定値(Tmoyc)付近の不感帯にある時には、前記制御部分集合(Pi)及び前記多い部分集合(H)は、該制御部分集合(Pi)の前記群をその挿入位置設定値(Zic)付近の前記不感帯に保つために逆方向に変位されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記制御部分集合(Pi)の前記棒の群は、前記炉心によって生成された前記熱出力が変動する時に連続的に挿入されるか又は引き抜かれ、順番に挿入されるか又は引き抜かれる2つの群は、絶えず所定の限界値よりも小さい差によって互いに分離されたそれぞれの挿入位置を有することを特徴とする請求項7から請求項18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記調整方法は自動的であることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の方法。
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