JP6865186B2 - 負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラント - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電プラントにおける負荷追従装置に係り、特に、原子力発電プラントの出力を負荷に応じて適切に変更する負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラントに関する。
通常運転における原子力発電プラントは、原子炉内の核分裂によって発生する熱を用いて蒸気を発生させ、その蒸気は主蒸気配管を経由してタービンへ送られ、タービンを回転させることによりタービンに直結した発電機を駆動することで電気を発生させている。発電機の出力を変更させる場合には、タービンへ送られる蒸気であるタービン蒸気の流量を変更する。タービン蒸気流量を変更させる方法としては、原子炉内の核分裂反応を制御することで原子炉出力を制御し原子炉から発生する蒸気である主蒸気を変更するものと、バイパス蒸気流量を変更することでタービン蒸気流量を調整するものがある。原子炉内の核分裂反応を制御する方式としては、制御棒操作監視装置を用いて制御棒の挿入や引抜を行う方式(以下、方式(a)と称する場合もある)と、再循環流量制御装置を用いて原子炉内の冷却水の循環量である再循環流量を調整する方式(以下、方式(b)と称する場合もある)がある。一方、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(以下、方式(c)と称する場合もある)は、電気油圧式制御装置によりタービン蒸気加減弁とタービンバイパス弁の開度を調整する方式を用いる。
例えば、特許文献1には、原子力プラントの負荷低減要求があった場合に、再循環流量制御装置(上記方式(b))により原子力プラントの出力を減少させた後、制御棒駆動制御装置による制御棒の駆動制御(上記方式(a))と原子炉より発生した蒸気の主タービンへの供給量を制御するための主タービン制御装置による加減弁及び/又はバイパス弁の制御(上記方式(c))により原子力プラントの出力を低減させる旨開示されている。
特開2015−222230号公報
上記方式(a)は低速で大幅に原子力発電プラントの出力を変更でき、上記方式(b)は原子力発電プラントの出力を中程度の速度で中程度の変化量で変更でき、また、上記方式(c)は小幅な原子力発電プラントの出力変更を急速に行えるという特徴がある。しかしながら、特許文献1に記載される構成では、これらの方式(a)から方式(c)の組み合わせの変更などについては、何ら考慮されていない。すなわち、常に、再循環流量制御(方式(b))後に制御棒挿入/引き抜き(方式(a))及びバイパス弁を開く方式(方式(c))に固定されるものであり、これでは、急激な負荷の変動及び/又は様々な変化量を有する負荷変動に対し適切な制御を実行できないという懸念がある。
そこで、本発明は、急激な負荷の変動及び/又は様々な変化量を有する負荷変動に対し追従し適切に制御し得る負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラントを提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る負荷追従装置は、制御棒の位置を制御する制御棒操作監視装置と、原子炉内の冷却水の循環量を制御する再循環流量制御装置と、原子炉にて発生した蒸気をタービンに導く主蒸気配管に設けられたタービン蒸気加減弁び主蒸気配管より分岐し復水器に連絡されるバイパス配管に設けられたバイパス弁の開度を制御する電気油圧式制御装置と、プラント出力変更方式切替装置とを備え、
そのプラント出力変更方式切替装置は、タービン速度変化量を入力し、タービン速度変化量に応じたプラント出力変化量を求めるプラント出力変化量算出部、このプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び原子炉の運転状態に基づいて、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が可能であるかを判別する出力変更判別部、プラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、制御棒操作監視装置及び/又は電気油圧式制御装置を用いた制御方式を選択する第1の組み合わせ選択部そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、制御棒操作監視装置、再循環流量制御装置及び電気油圧式制御装置のうちのいずれか1つまたは2つを用いた制御方式を選択する第2の組み合わせ選択部、及びその出力変更判別部が、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が不可能であると判別したとき、そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量をその第1の組み合わせ選択部に出力し、その出力変更判別部が、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が可能であると判別したとき、そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量をその第2の組み合わせ選択部に出力する切替部を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る原子力発電プラントは、原子炉と、原子炉にて発生した蒸気をタービンに導く主蒸気配管に設けられたタービン蒸気加減弁と、その主蒸気配管より分岐し復水器に連絡されるバイパス配管に設けられたバイパス弁と、を有する原子力発電プラントであって、
制御棒の位置を制御する制御棒操作監視装置と、原子炉内の冷却水の循環量を制御する再循環流量制御装置と、タービン蒸気加減弁及びバイパス弁のそれぞれの開度を制御する電気油圧式制御装置と、プラント出力変更方式切替装置とを備え、
そのプラント出力変更方式切替装置は、タービン速度変化量を入力し、タービン速度変化量に応じたプラント出力変化量を求めるプラント出力変化量算出部、このプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び原子炉の運転状態に基づいて、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が可能であるかを判別する出力変更判別部、プラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、制御棒操作監視装置及び/又は電気油圧式制御装置を用いた制御方式を選択する第1の組み合わせ選択部そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、制御棒操作監視装置、再循環流量制御装置及び電気油圧式制御装置のうちのいずれか1つまたは2つを用いた制御方式を選択する第2の組み合わせ選択部、及びその出力変更判別部が、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が不可能であると判別したとき、そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量をその第1の組み合わせ選択部に出力し、その出力変更判別部が、冷却水の循環量による原子炉出力の変更が可能であると判別したとき、そのプラント出力変化量算出部で求められたプラント出力変化量をその第2の組み合わせ選択部に出力する切替部を含むことを特徴とする。
本発明によれば、急激な負荷の変動及び/又は様々な変化量を有する負荷変動に対し追従し適切に制御し得る負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラントを提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る負荷追従装置を有する原子力発電プラントの全体概略構成図である。 図1に示すプラント出力変更方式切替装置の機能を示すブロック線図である。
本発明の実施形態に係る原子力発電プラントを構成する原子炉としては、例えば、再循環ポンプを備え減速材としての冷却水を原子炉圧力容器外へ通流し再び原子炉圧力容器内のダウンカマへ流入させることで冷却水を循環させる通常の沸騰水型原子炉(BWR)、或は、インターナルポンプを有する改良型沸騰水型原子炉(Advanced Boiling Water Reactor:ABWR)等が用いられるが、以下では一例として改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の場合について説明する。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る負荷追従装置を有する原子力発電プラントの全体概略構成図である。なお、図1では信号線を点線矢印にて示している。図1に示すように、原子力発電プラント1の通常運転時において、原子炉圧力容器(原子炉)3内の炉心4で加圧された冷却水は、核分裂反応によって生じる熱によって蒸気となる。この蒸気は、炉心4を覆うシュラウドヘッド(図示せず)に取り付けられ上方へと延伸する図示しない気水分離器及び気水分離器の上方に配される図示しない蒸気乾燥器にて湿分が除去された後、主蒸気配管5を介してタービン8aに送られる。主蒸気配管5を介してタービン8aに流入する湿分が除去された後の蒸気流量は、タービン8aの入口付近に設置されるタービン蒸気加減弁6の開度を調整することで調整される。なお、タービン8aには発電機8bが連結されており、タービン発電機8を構成している。
タービン8aから排気された蒸気を凝縮する復水器9等を介して給水配管10より原子炉圧力容器3内に流入する冷却水は、図示しないダウンカマ内を下方へと通流する(降下する)。原子炉圧力容器3の底部である下鏡に、その下方より原子炉圧力容器3の内部へ貫通するよう複数のインターナルポンプ13が設置されている。複数のインターナルポンプ13は、複数の制御棒案内管の最外周部より外側であって、環状に相互に所定の間隔にて離間し、複数台配されている。これにより、インターナルポンプ13は、制御棒案内管等と干渉することはない。そして、各インターナルポンプ13のインペラが、円筒状の炉心シュラウドと原子炉圧力容器3の内面との間に形成される環状のダウンカマ(図示せず)内に位置付けられている。インターナルポンプ13は、炉心4で発生する熱を制御するため、冷却水を炉心4へ強制循環させる。
本実施例に係る負荷追従装置2は、電気油圧式制御装置11、原子炉再循環流量制御装置12(再循環流量制御装置と称される場合もある)、制御棒操作監視装置14(制御棒操作制御装置と称される場合もある)、及び、プラント出力変更方式切替装置16から構成されている。
電気油圧式制御装置11は、原子炉圧力が一定に保たれるようにタービン蒸気加減弁6の開度を調整する圧力制御部と、タービン速度信号に応じてタービン蒸気加減弁4の開度を調整しタービン速度が一定に保たれるように制御するタービン速度制御部より構成される。改良型沸騰水型原子炉(ABWR)を有する原子力発電所の場合、タービン速度が大きく上昇しない限り通常運転中は圧力制御が優先され、タービン速度制御時にはバイパス弁7の開度を調整することで原子炉圧力を一定に制御する。なお、図1に示すように、バイパス弁7は、主蒸気配管5であってタービン蒸気加減弁6よりも上流側にて分岐し復水器9へ連通するバイパス配管に設置されている。また、主蒸気配管5であってバイパス弁7が設置されるバイパス配管の分岐部よりも上流側に圧力計PTが設置されており、圧力計PTにより計測されるタービン入口圧力は電気油圧式制御装置11に入力される。
原子炉再循環流量制御装置12は、原子炉圧力容器3(原子炉)内の冷却水のボイド量による核分裂反応制御を目的として、原子炉圧力容器3(原子炉)内の冷却水の再循環流量を調整する再循環ポンプ速度を制御する。具体的には、上述のインターナルポンプ13へ速度指令値を出力する。原子炉再循環流量制御装置12は、電気油圧式制御装置11からの原子炉出力の指令信号と実出力信号に基づいて算出した再循環流量要求値に従ってインターナルポンプ13の速度を調整する。
制御棒操作監視装置14は、制御棒15の位置を自動操作又は運転員の手動操作にて制御する装置である。制御棒15の挿入には通常の運転で用いる通常挿入操作と緊急時に用いる緊急制御棒挿入操作の2種類があり、前者は通常運転時の原子炉出力調整時に使用される。一方、後者はスクラムなどの水圧駆動による制御棒挿入動作のバックアップとして電動駆動による緊急挿入機能として使用される。
本実施例に係る負荷追従装置2では、プラント出力変更方式切替装置16が、タービン速度変化および原子炉の運転状態に応じたプラント出力変更方式を選択し、電気油圧式制御装置11、原子炉再循環流量制御装置12、及び制御棒操作監視装置14へ指令を出力する。以下、プラント出力変更方式切替装置16の詳細につき説明する。
<プラント出力変更方式切替装置16の構成>
図2は、図1に示すプラント出力変更方式切替装置16の機能を示すブロック線図である。図2に示すように、プラント出力変更方式切替装置16は、プラント出力変化量算出部21、再循環流量による出力変更可否判別部23、切替スイッチ24、第1の組み合わせ選択部28、及び第2の組み合わせ選択部29から構成されている。これら、プラント出力変化量算出部21、再循環流量による出力変更可否判別部23、第1の組み合わせ選択部28、及び第2の組み合わせ選択部29は、例えば、図示しないCPU等のプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAM、外部記憶装置等の記憶装置にて実現されると共に、CPU等のプロセッサがROMに格納された各種プログラムを読み出し実行し、実行結果である演算結果をRAM又は外部記憶装置に格納する。なお、切替スイッチ24は、ソフトウェアによるスイッチ或いはハードウェアによるスイッチのいずれでも良い。
プラント出力変化量算出部21は、タービン発電機8から検知されたタービン速度変化量信号を入力し、当該タービン速度変化量信号に基づきプラント出力変化量を算出する。ここでプラント出力とは原子力発電プラント1の出力を意味するものであり、原子力発電プラント1を構成する発電機8bの出力と当然のごとく等価である。プラント出力変化量算出部21は、予め周波数と出力との関係を図示しない記憶部に格納しており、入力されるタービン速度変化量信号からプラント出力変化量を算出し、プラント出力変化量信号22として、再循環流量による出力変更可否判別部23及び切替スイッチ24へ出力する。ここで、系統の周波数とタービン速度は基本的に等しいことから、上記予め格納される周波数と出力との関係に基づき、所定の速度調定率からタービン速度変化量信号に応じたプラント出力の変化量が算出される。
再循環流量による出力変更可否判別部23は、プラント出力変化量算出部21からのプラント出力変化量信号22と、原子力発電プラント1の現在の運転状態である原子炉出力及び再循環流量を入力する。再循環流量による出力変更可否判別部23は、予めPFマップ、すなわち、再循環流量を横軸に原子炉出力を縦軸にとったプラント運転可能領域を示すマップを図示しない記憶部に格納している。再循環流量による出力変更可否判別部23は、プラント出力変化量信号22と、原子炉出力及び再循環流量からなる原子力発電プラント1の現在の運転状態とを比較し、PFマップに基づき再循環流量の調整による原子炉出力の変更か可能か否かを判別する。換言すれば、方式(b)による原子炉出力の変更が可能かどうかを判別する。
切替スイッチ24は、再循環流量による出力変更可否判別部23からの信号(判別結果)に基づき、プラント出力変化量算出部21より入力されたプラント出力変化量信号22を、後述する第1の組み合わせ選択部28へ出力可能とするチャンネル(方式(b)不使用時)25、または、第2の組み合わせ選択部29へ出力可能とするチャンネル(方式(b)使用時)26の何れか一方へ接続するよう構成されている。
第1の組み合わせ選択部28は、予め図示しない記憶部に、タービン速度変化率を横軸に出力変化量(プラント出力変化量)を縦軸にとった出力変更方式の組み合わせを選択可能とするグラフを格納している。例えば、図2に示すように、タービン速度変化率が低く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が小さい場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))が選択される。タービン速度変化率が中程度であり且つ出力変化量(プラント出力変化量)が中程度の場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))及び制御棒操作監視装置14を用いて制御棒15の挿入や引抜を行う方式(方式(a))の組み合わせが選択される。また、タービン速度変化率が高く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が大きい場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))及び制御棒操作監視装置14を用いて制御棒15の挿入や引抜を行う方式(方式(a))の組み合わせが選択される。
第2の組み合わせ選択部29は、予め図示しない記憶部に、タービン速度変化率を横軸に出力変化量(プラント出力変化量)を縦軸にとった出力変更方式の組み合わせを選択可能とするグラフを格納している。例えば、図2に示すように、タービン速度変化率が低く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が小さい場合は、再循環流量を調整する方式(方式(b))が選択される。タービン速度変化率が中程度であり且つ出力変化量(プラント出力変化量)が大きい場合は、再循環流量を調整する方式(方式(b))及び制御棒操作監視装置14を用いて制御棒15の挿入や引抜を行う方式(方式(a))の組み合わせが選択される。また、タービン速度変化率が高く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が中程度の場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))及び再循環流量を調整する方式(方式(b))の組み合わせが選択される。
<プラント出力変更方式切替装置16の動作>
タービン発電機8より検知されるタービン速度に変化が生じた場合、タービン速度の変化量信号はプラント出力変化量算出部21に入力される。プラント出力変化量算出部21では、上述のようにタービン速度変化量に応じたプラント出力の変化量を算出し、プラント出力変化量信号22として再循環流量による出力変更可否判別部23及び切替スイッチ24へ出力する。
再循環流量による出力変更可否判別部23では、検知された原子炉出力及び再循環流量並びに入力されるとプラント出力変化量信号22から、PFマップ上における現在の運転点を特定し、再循環流量を用いた出力変更が可能かどうかを判別し、その結果を切替スイッチ24へ出力する。切替スイッチ24は、再循環流量による出力変更可否判別部23の結果に基づき、再循環流量による出力変更が不可能な場合はチャンネル(方式(b)不使用時)25へ、可能な場合はチャンネル(方式(b)使用時)26へプラント出力変化量信号22を出力するよう接続する。
切替スイッチ24においてプラント出力変化量算出部21からの出力信号であるプラント出力変化量信号22がチャンネル25に繋がれている場合、第1の組み合わせ選択部28は、上述のように、タービン速度変化率信号27およびプラント出力変化量信号22に基づいて予め決められたプラント出力変更方式の組み合わせを選択する。そして第1の組み合わせ選択部28は、選択された組み合わせに基づいて制御棒操作監視装置14及び/又は電気油圧式制御装置11へ制御指令を出力する。例えば、上述のように、タービン速度変化率が高く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が大きい場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))及び制御棒操作監視装置14を用いて制御棒15の挿入や引抜を行う方式(方式(a))の組み合わせが選択され、制御棒操作監視装置14及び電気油圧式制御装置11へ制御指令が出力される。
他方、切替スイッチ24においてプラント出力変化量信号22がチャンネル26に繋がれている場合は、第2の組み合わせ選択部29が、上述のように、タービン速度変化率信号27およびプラント出力変化量信号22に基づいて予め決められたプラント出力変更方式の組み合わせを選択する。そして第2の組み合わせ選択部29は、選択された組み合わせに基づいて制御棒操作監視装置14、原子炉再循環流量制御装置12および電気油圧式制御装置11のうちの何れか1つまたは2つの組み合わせへ制御指令を出力する。例えば、上述のように、タービン速度変化率が低く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が小さい場合は、再循環流量を調整する方式(方式(b))が選択され、原子炉再循環流量制御装置12へ制御指令が出力される。また、タービン速度変化率が高く且つ出力変化量(プラント出力変化量)が中程度の場合は、バイパス蒸気流量の調整によってプラント出力を変更する方式(方式(c))及び再循環流量を調整する方式(方式(b))の組み合わせが選択され、原子炉再循環流量制御装置12および電気油圧式制御装置11へそれぞれ制御指令が出力される。
以上の通り本実施例によれば、急激な負荷の変動及び/又は様々な変化量を有する負荷変動に対し追従し適切に制御し得る負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラントを提供することが可能となる。
また、タービン速度の変化量や変化率に応じてプラント出力変更方式を選択または組み合わせる機能を実現することで、タービン速度の変動パターンおよび原子力発電プラントの運転状態に応じて常に最適な出力変更方式で負荷追従ができるようになる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…原子力発電プラント
2…負荷追従装置
3…原子炉圧力容器
4…炉心
5…主蒸気配管
6…タービン蒸気加減弁
7…バイパス弁
8…タービン発電機
8a…タービン
8b…発電機
9…復水器
10…給水配管
11…電気油圧式制御装置
12…原子炉再循環流量制御装置
13…インターナルポンプ
14…制御棒操作監視装置
15…制御棒
16…プラント出力変更方式切替装置
21…プラント出力変化量算出部
22…プラント出力変化量信号
23…再循環流量による出力変更可否判別部
24…切替スイッチ
25…チャンネル(方式(b)不使用時)
26…チャンネル(方式(b)使用時)
27…タービン速度変化率信号
28…第1の組み合わせ選択部
29…第2の組み合わせ選択部

Claims (4)

  1. 制御棒の位置を制御する制御棒操作監視装置と、原子炉内の冷却水の循環量を制御する再循環流量制御装置と、前記原子炉にて発生した蒸気をタービンに導く主蒸気配管に設けられたタービン蒸気加減弁、及び前記主蒸気配管より分岐し復水器に連絡されるバイパス配管に設けられたバイパス弁のそれぞれの開度を制御する電気油圧式制御装置と、プラント出力変更方式切替装置とを備え、
    前記プラント出力変更方式切替装置は、タービン速度変化量を入力し、前記タービン速度変化量に応じたプラント出力変化量を求めるプラント出力変化量算出部、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び前記原子炉の運転状態に基づいて、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が可能であるかを判別する出力変更判別部、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、前記制御棒操作監視装置及び/又は前記電気油圧式制御装置を用いた制御方式を選択する第1の組み合わせ選択部前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び入力した前記タービン速度変化率に基づいて、前記制御棒操作監視装置、前記再循環流量制御装置及び前記電気油圧式制御装置のうちのいずれか1つまたは2つを用いた制御方式を選択する第2の組み合わせ選択部、及び前記出力変更判別部が、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が不可能であると判別したとき、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量を前記第1の組み合わせ選択部に出力し、前記出力変更判別部が、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が可能であると判別したとき、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量を前記第2の組み合わせ選択部に出力する切替部を含むことを特徴とする負荷追従装置。
  2. 請求項1に記載の負荷追従装置において、
    前記原子炉の運転状態は、前記原子炉の出力及び再循環流量であることを特徴とする負荷追従装置。
  3. 原子炉と、前記原子炉にて発生した蒸気をタービンに導く主蒸気配管に設けられたタービン蒸気加減弁と、前記主蒸気配管より分岐し復水器に連絡されるバイパス配管に設けられたバイパス弁と、を有する原子力発電プラントであって、
    制御棒の位置を制御する制御棒操作監視装置と、原子炉内の冷却水の循環量を制御する再循環流量制御装置と、前記タービン蒸気加減弁及び前記バイパス弁のそれぞれの開度を制御する電気油圧式制御装置と、プラント出力変更方式切替装置とを備え、
    前記プラント出力変更方式切替装置は、タービン速度変化量を入力し、前記タービン速度変化量に応じたプラント出力変化量を求めるプラント出力変化量算出部、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び前記原子炉の運転状態に基づいて、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が可能であるかを判別する出力変更判別部、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び入力したタービン速度変化率に基づいて、前記制御棒操作監視装置及び/又は前記電気油圧式制御装置を用いた制御方式を選択する第1の組み合わせ選択部前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量、及び入力した前記タービン速度変化率に基づいて、前記制御棒操作監視装置、前記再循環流量制御装置及び前記電気油圧式制御装置のうちのいずれか1つまたは2つを用いた制御方式を選択する第2の組み合わせ選択部、及び前記出力変更判別部が、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が不可能であると判別したとき、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量を前記第1の組み合わせ選択部に出力し、前記出力変更判別部が、前記冷却水の前記循環量による原子炉出力の変更が可能であると判別したとき、前記プラント出力変化量算出部で求められた前記プラント出力変化量を前記第2の組み合わせ選択部に出力する切替部を含むことを特徴とする原子力発電プラント。
  4. 請求項に記載の原子力発電プラントにおいて、
    前記原子炉の運転状態は、前記原子炉の出力及び再循環流量であることを特徴とする原子力発電プラント。
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