JP2007321917A - ハブユニット - Google Patents

ハブユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2007321917A
JP2007321917A JP2006154533A JP2006154533A JP2007321917A JP 2007321917 A JP2007321917 A JP 2007321917A JP 2006154533 A JP2006154533 A JP 2006154533A JP 2006154533 A JP2006154533 A JP 2006154533A JP 2007321917 A JP2007321917 A JP 2007321917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
space
internal space
outer ring
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006154533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4748454B2 (ja
Inventor
Jun Yamaguchi
隼 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006154533A priority Critical patent/JP4748454B2/ja
Publication of JP2007321917A publication Critical patent/JP2007321917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748454B2 publication Critical patent/JP4748454B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/723Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 ハブ内部空間とハブ外部空間の圧力差を少なくできるハブユニットを提供する。
【解決手段】 外輪部材2の車両インナ側端部に設けられ、転動体配置空間S1を含むハブ内部空間とハブ外部空間とを隔するカバーと、ハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、ハブ内部空間の容積を増加または減少させるハブ内部空間容積調整手段4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はハブユニットに関するものである。
従来から自動車等の車両には、タイヤホイールやブレーキディスクを取り付けるためのハブユニットが用いられている。
特開2001−315503号公報
ハブユニットは、車体側に固定された外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されたハブホイールと、これら外輪部材とハブホイールとの間に介装される転動体とを備えており、ハブホイールが軸心周りに回転自在にされている。そして、このハブホイールに車輪が取り付けられる。またハブユニットには、ハブ内部空間を密封するためのシール部材が設けられている。
車輪が回転するとハブユニットの温度が上昇し、ハブ内部空間に密封された空気が膨張してシール部材から空気が漏出する。その後、車輪の回転が止まると、ハブユニットの温度が低下するため、ハブ内部空間の空気圧が下がる。その結果、シール部材のリップ張り付き現象が起き、トルクの増大を引き起こす問題があった。また、ハブ外部空間からシール部材を通ってハブ内部空間に空気が入り込み、水滴や粉塵が入る原因になっていた。そのため、ハブ内部空間と外部空間の圧力差を少なくできるハブユニットが望まれていた。
一方、貨車や船舶等により車両を輸送すると、微小な揺れにより、車両に取り付けられたハブユニットが微小振動を起こしてフレッティング摩耗が発生して摩耗粉が生じ、転動体の軌道部に擬似圧痕が発生する問題がある。そして、摩耗粉が酸化して酸化鉄となり、その酸化鉄がさらに摩耗を促進させ、擬似圧痕が拡大する。そのため、異音発生の原因になる。
軸受内部に脱酸素剤を封入すると、磨耗粉の酸化を防止でき、磨耗を低減できる。しかし酸素は空気の体積の約5分の1を占めており、この酸素を脱酸素剤によって吸収するとハブ内部空間の圧力が低下する。その結果、シール部材のリップ張り付き現象が起き、トルクが増大する問題があった。また、外部空間からシール部材をとおってハブ内部空間に空気が入り込み、水滴や粉塵が入る原因ともなっていた。
本発明は上述のような事情を背景になされたもので、特に、ハブ内部空間とハブ外部空間の圧力差を少なくできるハブユニットを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明のハブユニットは、
車体側に非回転に取り付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに前記外輪部材に転動体を介して軸心周りに回転自在に設けられ車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブホイールとを備えるハブユニットであって、
前記外輪部材と前記ハブホイールの間に形成された転動体配置空間のアキシャル方向における車両アウタ側端部において前記外輪部材と前記ハブホイールとの間を、これら外輪部材とハブホイールとの相対回転を許容した状態でシールするシール部材と、
前記外輪部材の車両インナ側端部に設けられ、前記転動体配置空間を含むハブ内部空間とハブ外部空間とを隔するカバーと、
該ハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、前記ハブ内部空間の容積を増加または減少させるハブ内部空間容積調整手段と、
を備えることを特徴とする。
上記発明によると、外輪部材の車両インナ側端部にカバーが取り付けられ、このカバーによってハブ内部空間とハブ外部空間とが隔てられている。また、ハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、ハブ内部空間の容積を増加または減少させるハブ内部空間容積調整手段を備える。例えば温度の変化によってハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積が増加または減少した場合でも、それに応じてハブ内部空間の容積が増加または減少する。そのため、ハブ内部空間とハブ外部空間の圧力差を小さくすることができ、シールリップの張り付き現象や、シール部材を通って外部から空気が入ることを防止できる。
この場合、ハブ内部空間に脱酸素剤を封止することができる。脱酸素剤を封止すると、ハブ内部空間の酸素を吸収することができる。そのため、車両運送中に微小振動によって軌道部に生じた磨耗粉の酸化を防止でき、酸化鉄による磨耗促進を低減できる。これにより、フレッティング磨耗を低減することが可能となる。
また、単に脱酸素剤を封止すると、空気中の酸素が吸収されることにより、元の体積の約5分の1が減少してしまい、ハブ内部空間の圧力が低減してシールリップの張り付き現象が起きたり、ハブ外部空間からシール部材を通って空気(粉塵、水を含む)が侵入しやすくなるが、本発明ではハブ内部空間容積調整手段を備えているため、この問題が生じにくい。
また、ハブ内部空間容積調整手段は、ハブ内部空間を形成する壁部の一部をなす移動壁部とすることができる。
さらに、移動壁部を弾性材料とし、基準圧体積の変化に追従してハブ内部空間の容積を変化させる向きに弾性変形するダイアフラム部とすることができる。
上記発明によると、ハブ内部空間を形成する壁部の一部がダイアフラムからなる。このダイアフラムは弾性材料によって構成され、気体の基準圧体積の変化に追従してハブ内部空間の容積を変化させる向きに弾性変形する。例えば温度が低下したり、脱酸素剤が酸素を吸収したりするとハブ内部空間の圧力が低下し始めるが、その場合、ダイアフラムが外気圧に押されることにより弾性変形して、ハブ内部空間の容積が減少するため、内部の圧力は一定に保持される。
この場合、ダイアフラム部は、カバーに対し、その壁部の一部をなす形で取り付けることができる。このようにすると、ダイアフラム部の面積を大きく確保することができ、従って、基準圧体積の変化に容易に追従することが可能となる。
また、本発明のハブユニットは、
ハブ内部空間とハブ外部空間とを繋ぐ体積調整通路上にダイアフラムを取り付けることができる。
さらに、移動壁部は、ハブ内部空間とハブ外部空間とを繋ぐ体積調整通路上に設けられた粘稠流体の充填部とすることができる。この構造によると、粘稠流体の充填部が体積調整通路上を移動することにより、ハブ内部空間の体積を増加または減少することができる。
また、体積調整通路はハブホイールに形成することができる。このようにすると、体積調整通路の長さを十分に長く確保できる。そのため、基準圧体積の変化に十分に追従することが可能となる。
この場合、体積調整通路はハブホイールの車両アウタ側端面に開口する構成にすることができる。ドリル等の工具を使って車両アウタ側端面からアキシャル方向に穿孔することにより、上述の体積調整通路を簡単に形成することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、ハブユニット1の断面図である。この図の左側は車両アウタ側であり、右側は車両インナ側である。図示するように、ハブユニット1は外輪部材2と、この外輪部材2と同心に配置されるハブホイール(内輪部材)3とを備える。
ハブホイール3は、軸部11と、車輪やブレーキディスクを固定するハブフランジ12とを有している。ハブホイール3と外輪部材2の間には転動体27が介装されている。ハブフランジ12は、軸部11の車両アウタ側端部からラジアル方向外側に突出するように形成されている。
軸部11には、車両インナ側端部から内輪21が圧入され、加締め部33にて固定されている。また、軸部11及び内輪21には内輪軌道23,24が形成され、外輪2には外輪軌道25,26が形成されている。そして、これら内輪軌道23,24と外輪軌道25,26の間に2列の転動体27が配置されている。また、この転動体27を保持するための冠形保持器8と、ハブフランジ12の側方において転動体配置空間S1をシールするシール部材29が設けられている。
ハブホイール3のハブフランジ12には、所定の位置にハブボルト38を挿通するための挿通孔15が形成されている。また、ハブフランジ12の車両アウタ側主表面には、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイール(図示しない)を取り付ける際の位置決めの役割を果たす案内部(インロー部)7がアキシャル方向車両アウタ側に突出形成されている。このインロー部7によってブレーキディスクロータ及びタイヤホイールの位置決めを行って、挿通孔15にハブボルト38を挿通して、ハブボルト38とナットを螺合することにより、ハブフランジ12にブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを固定する。
外輪部材2は炭素鋼の熱間鍛造製であり、外周面にボルト挿通孔31を有した外輪フランジ部30が突設されている。また、外輪部材2には、アキシャル方向車両インナ側に突出した外輪インロー部32が形成されている。この外輪インロー部32を用いてハブユニット1を車体に対して位置決めし、外輪フランジ部30のボルト挿通孔31にボルトを挿通して外輪部材2を車体側(例えばナックル)に固定することにより、ハブユニット1が車体に固定される。
図1のハブユニット1は、車体の従動輪側に使用され、車両インナ側端部にカバー35(遮蔽体)が取り付けられており、転動体配置空間S1は、シール部材29とカバー35とによって空気が半密閉状態で封入され、外部空間に流出しないように構成されている。カバー35には、回転センサ(ABSセンサ)9が取り付けられている。車両アウタ側端部に備えられたシール部材29は、弾性シール体として形成されており、一端が外輪部材2に固定されるとともに、他端がハブホイール3に弾性変形しつつ密着して、転動体配置空間S1に空気が半密閉されることを可能としている。またシール部材29は、外輪部材2とハブホイール3とのシール状態を維持するとともに、外部空間から転動体配置空間S1への水の侵入を防ぐ働きを有する。より詳しくは、シール部材29には複数個のリップ29aが形成されており、各々に水滴侵入防止やグリース保持などの機能が割り当てられている。
カバー35の内面とハブホイール3の車両アウタ側端面との間にはカバー内部空間S2が形成されており、このカバー内部空間S2は、転動体配置空間S1と連通されている。これら転動体配置空間S1とカバー内部空間S2とにより、ハブ内部空間Sが構成されている。
一方、カバー35には、弾性材料(軟質の金属や樹脂、ゴム等)から形成されたダイアフラム部4(本発明のハブ内部空間容積調整手段、移動壁部)が、カバー35の一部をなす形で取り付けられている。このダイアフラム部4は、ハブ内部空間Sに密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、ハブ内部空間Sの容積を増加または減少させている。
例えば、ハブホイール3の回転等により温度が上昇すると、ハブ内部空間Sに密封された気体の基準圧体積が増加するが、ダイアフラム部4がその基準圧体積の増加に追従してハブ内部空間Sの容積を増大させる向きに弾性変形するため、ハブ内部空間Sの圧力が一定に保持される。
また、温度が低下した場合は、ハブ内部空間Sに密封された気体の基準圧体積が減少する。その結果、図2に示すように、ダイアフラム部4が基準圧体積の減少に追従してハブ内部空間Sの容積を減少させる向きに弾性変形し、ハブ内部空間Sの圧力が一定に保持される。このようにダイアフラム部4は、弾性変形によってハブ内部空間Sの体積を増減させる移動壁部とみなすことができる。
換言すると、ハブ内部空間Sの気体の圧力が微小変化すると、ハブ外部空間OSとの圧力差が小さくなる方向にダイアフラム部4が弾性変形する。これにより、ハブ外部空間OSからシール部材29を通って空気が流入する不具合を防げる。また、ハブ内部空間Sの圧力が低下するとリップ29aの張り付き現象が起き、ハブホイール3のトルクが増大したり、極端な場合にはハブホイール3が固着する場合があるが、本発明ではダイアフラム部4が弾性変形することにより、ハブ内部空間Sとハブ外部空間OSとの圧力差を一定にしているため、このような不具合を防止できる。
なお、ハブユニット1を製造する際には、カバー35を取り付ける工程があるが、カバー35およびシール部材29の気密性が高いと、ハブ内部空間Sの空気が圧縮されてカバー35の組み付け性が悪くなる場合がある。しかし上述のようにダイアフラム部4を設けておくと、ハブ内部空間Sの圧力上昇を緩和できるので、カバー35の取り付けをスムーズに行うことができる。
一方、上述したように、車両を運送すると微小振動によって、転動体27の軌道23〜26に擬似圧痕が生じることがある。そして、発生した磨耗粉が酸化して酸化鉄が生じ、その酸化鉄によってさらに磨耗が促進する。そのため、異音の発生原因になる。この問題を解決するためには、ハブ内部空間Sに脱酸素剤を封止するとよい。例えば図3に示すように、ハブホイール3の車両アウタ側端面に脱酸素剤5を取り付け、この脱酸素剤5によってハブ内部空間Sの酸素を吸収させることができる。これにより、磨耗粉の酸化を防止でき、フレッティング磨耗を低減することが可能となる。
このように脱酸素剤5を封止する場合は、ダイアフラム部4を取り付ける効果が特に顕著に表れる。すなわち、脱酸素剤5を封止すると酸素が吸着され、ハブ内部空間Sに密封された空気の約5分の1が減少する。ダイアフラム部4が取り付けられていない場合は、ハブ内部空間Sの空気圧が減少し、リップ29aの張り付き現象や、シール部材29を通って外部から空気が流入するといった問題が生じやすくなる。しかし本発明のようにダイアフラム部4を設けると、ハブ内部空間Sとハブ外部空間OSとの圧力差を少なくすることができ、上記問題を最小限に抑えることが可能となる。
なお、脱酸素剤5としては例えば、鉄粉(還元鉄粉、電解鉄粉、噴霧鉄粉等)や第一鉄塩を含むものを使用できる。また、有機系の脱酸素剤(アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、ポルフィリン錯体類、大環状ポリアミン錯体など)を使用してもよい。
次に、本発明の別の実施例を図4に示す。この実施例では、ハブ内部空間Sとハブ外部空間OSを繋ぐ体積調整通路6がハブホイール3に形成されている。この体積調整通路6はハブホイール3をアキシャル方向に貫通形成したもので、一方の開口部50が車両アウタ側端面に形成され、他方の開口部51が車両インナ側端面に形成されている。そして、この体積調整通路6上にダイアフラム部4が設けられている。
また、本発明は図5のようにすることも可能である。この実施例では、体積調整通路6上に粘稠流体(例えばグリース)の充填部40が設けられている。温度が変化したり、脱酸素剤5が酸素を吸収することにより、ハブ内部空間Sに密封されている気体の基準圧体積が増加または減少すると、充填部40が体積調整通路6内を移動し、ハブ内部空間Sの容積を増加または減少させる。これにより、ハブ内部空間Sとハブ外部空間OSの圧力差を減少できる。
さらに、本発明は図6のようにすることも可能である。この実施例では体積調整通路6は、第一部分6aと第二部分6bとから構成されている。第一部分6aはハブホイール3にアキシャル方向に形成され、車両アウタ側端面に開口している。また第二部分6bは、第一部分6aに連通しハブホイール3にラジアル方向に形成され、転動体配置空間S1に繋がっている。そして、第一部分6aにダイアフラム部4が設けられている。
以上説明したように本発明は、ハブ内部空間Sに密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、ハブ内部空間Sの容積を増加または減少させるダイアフラム部4(ハブ内部空間容積調整手段、移動壁部)を設けたので、ハブ内部空間Sとハブ外部空間OSの圧力差を小さくすることができ、従って、ハブ外部空間OSからシール部29を通って空気が流入したり、リップ29aが張付いたりすることを防止できる。また、フレッティング磨耗を防止するために、ハブ内部空間Sに脱酸素剤を封止する場合は、酸素が吸収されるためハブ内部空間Sの圧力が減少しやすくなり、リップ29aの張り付き現象等が起きやすくなるため、上述のようにダイアフラム部4を設けた際の効果が特に顕著に現れる。
本発明に係るハブユニットの断面図。 ハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積が減少した状態における断面図。 脱酸素剤を取り付けたハブユニット。 第一変形例。 第二変形例。 第三変形例。
符号の説明
1 ハブユニット
2 外輪部材
3 ハブホイール
4 ダイアフラム(ハブ内部空間容積調整手段、移動壁部)
5 脱酸素剤
6 体積調整通路
29 シール部材
35 カバー
40 粘稠流体
50 (体積調整通路)の開口部
OS ハブ外部空間
S ハブ内部空間
S1 転動体配置空間
S2 カバー内部空間

Claims (2)

  1. 車体側に非回転に取り付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに前記外輪部材に転動体を介して軸心周りに回転自在に設けられ車両の車輪が取り付けられて一体回転するハブホイールとを備えるハブユニットであって、
    前記外輪部材と前記ハブホイールの間に形成された転動体配置空間のアキシャル方向における車両アウタ側端部において前記外輪部材と前記ハブホイールとの間を、これら外輪部材とハブホイールとの相対回転を許容した状態でシールするシール部材と、
    前記外輪部材の車両インナ側端部に設けられ、前記転動体配置空間を含むハブ内部空間とハブ外部空間とを隔するカバーと、
    該ハブ内部空間に密封された気体の基準圧体積の増加または減少に応じて、前記ハブ内部空間の容積を増加または減少させるハブ内部空間容積調整手段と、
    を備えることを特徴とするハブユニット。
  2. 前記ハブ内部空間に脱酸素剤が封止され、
    前記ハブ内部空間容積調整手段は、前記ハブ内部空間を形成する壁部の一部をなす移動壁部であり、
    前記移動壁部は弾性材料からなり、前記基準圧体積の変化に追従して前記ハブ内部空間の容積を変化させる向きに弾性変形するダイアフラム部である請求項1記載のハブユニット。
JP2006154533A 2006-06-02 2006-06-02 ハブユニット Expired - Fee Related JP4748454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154533A JP4748454B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 ハブユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154533A JP4748454B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 ハブユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007321917A true JP2007321917A (ja) 2007-12-13
JP4748454B2 JP4748454B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38854911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006154533A Expired - Fee Related JP4748454B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 ハブユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4748454B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021008936A1 (en) * 2019-07-17 2021-01-21 Aktiebolaget Skf Sealed bearing assembly
JP2021060086A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 日本精工株式会社 ハブユニット軸受

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04108002A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Hino Motors Ltd フロントホイールハブのシール性向上装置
JP2003287037A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Nsk Ltd 密封転がり軸受
JP2005226826A (ja) * 2004-01-14 2005-08-25 Nsk Ltd 転がり軸受

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04108002A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Hino Motors Ltd フロントホイールハブのシール性向上装置
JP2003287037A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Nsk Ltd 密封転がり軸受
JP2005226826A (ja) * 2004-01-14 2005-08-25 Nsk Ltd 転がり軸受

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021008936A1 (en) * 2019-07-17 2021-01-21 Aktiebolaget Skf Sealed bearing assembly
CN114364895A (zh) * 2019-07-17 2022-04-15 斯凯孚公司 密封轴承组件
JP2021060086A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 日本精工株式会社 ハブユニット軸受
JP7294042B2 (ja) 2019-10-08 2023-06-20 日本精工株式会社 ハブユニット軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP4748454B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009197884A (ja) 車輪用軸受装置
JP2010106909A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008296841A (ja) 車輪用軸受装置
JP4474687B2 (ja) ハブユニット
JP2006284402A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2007010480A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2006329663A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP4748454B2 (ja) ハブユニット
JP2008157743A (ja) 回転速度検出装置付車輪用軸受装置
JP4726042B2 (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2011190910A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008151727A (ja) 回転速度検出装置及び回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2010038250A (ja) 転がり軸受装置
JP2006349061A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2013006487A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008180544A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008014430A (ja) ハブユニット
JP2008032151A (ja) 転がり軸受
JP2009138781A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008013085A (ja) ハブユニット
JP2009250405A (ja) 軸受用密封機構
JP2009248625A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006125536A (ja) 回転速度検出装置付車輪用軸受装置
JP2009030756A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008286266A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees