JP2007321659A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な機器構成を必要とせず、低コストに、広風速域で受風効率を高める。
【解決手段】少なくとも2つのロータ10、20を同軸上に同一方向に回転可能に並設するとともに、各ロータ10、20を、前方のロータ10に対して同一方向に回転する後方のロータ20により、ブレード及び風速の条件の基で前方のロータ10から後方のロータ20へ風を一定の位置に収束して流し、(前方のロータ10に対して同一方向に回転する)後方のロータ20が、風速の変化により前方のロータ10から後方のロータ20へ流れる風の収束位置の変化に追従し、受風し得る所定の間隔に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自然の風力を利用して発電機を駆動するプロペラ形の風力発電装置に関する。
一般に、プロペラ形の風力発電装置は、複数のブレードを有するロータと、発電機とを備え、ロータを風力により回転せしめ、当該回転力により発電機を駆動するようになっている。
この種の風力発電装置が特許文献1に記載されている。この文献1の風力発電装置では、3枚のブレードを有するロータがナセル(機器箱)の前面部に水平駆動軸を介して回転自在に支持され、ナセル内において水平駆動軸が発電機に連結されて、このナセルが支柱の上端部に水平旋回自在に取り付けられる。このようにしてロータが各ブレードの風向面側とブレード腹(風背面)側との気流の速度差によって生ずる揚力により回転され、この回転力により発電機が駆動される。
特開2003−336572公報
しかしながら、従来の風力発電装置では、ブレードの設計条件から、ある一定の風速域でしか高効率(の回転エネルギー)を維持することができず、当該一定の風速域以外では、良い効率で回転エネルギーへ変換することは難しい。また、これを一定の風速域に絞らず、広風速域において高受風効率を維持しようとすると、ブレードの角度を変えるピッチ制御が必要で、この場合、複雑な機器構成を要し、コストは増大せざるを得ない。したがって、ピッチ制御システムは高価な物となるため、特に小型風力発電への採用はコスト上の問題で厳しいものとなっている。また、日本のように強弱の激しい風況下では、風速計の風速情報からピッチ制御をしても、刻々と変わる風に対応することは極めて難しく、技術的な課題もある。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、この種のプロペラ形の風力発電装置において、複雑な機器構成を必要とすることなく、低コストに、広風速域で受風効率を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の風力発電装置は、複数のブレードを有するロータを備え、前記ロータを風力により回転せしめ、当該回転力により発電機を駆動する風力発電装置において、少なくとも2つのロータが同軸上又は同軸芯上の回転軸に同一方向に回転可能に並設され、各ロータは、前方のロータに対して同一方向に回転する後方のロータにより、ブレード及び風速の条件の基で前方のロータから後方のロータへ風を一定の位置に収束して流し、前方のロータに対して同一方向に回転する後方のロータが、風速の変化により前方のロータから後方のロータへ流れる風の収束位置の変化に追従し、受風し得る所定の間隔に配置されることを要旨とする。この場合、所定の間隔は、ロータの半径の40分の1以上2分の1以内の範囲から選択的に設定される。また、各ロータは回転軸上にワンウェイクラッチを介して同一方向に一体に回転可能に、また独立に回転可能に取り付けられることが好ましい。さらに、ロータは略筒構造のハブの外周に複数のブレードがブレードマウントにより取り付けられて形成され、当該ブレードマウントは、各ブレードを前面側で一体的に結合する前側マウントと、各ブレードを後面側で一体的に固定する後側マウントとを有し、前側マウントはロータ毎のハブに固定され、後側マウントはそのロータと同軸上後方に配設された他の回転体の外周に軸方向に対して直交する方向に突出されたフランジを跨いで当該外周回りに配置されることが好ましい。
本発明は、上記構成により、複雑な機器構成を必要とすることなく、低コストに、広風速域で受風効率を高めることができる。
以下、本発明の一実施の形態について図1を用いて、また必要に応じて図2を参照しながら説明する。図1において、風力発電装置1は、同軸上に複数のブレード11、21を有する少なくとも2つのロータ10、20を具備し、これらロータ10、20を風力により回転せしめ、当該回転力により発電機3を駆動する構成を備える。この風力発電装置1の場合、ケーシング4に回転軸5が挿通支持され、ケーシング4から延びる回転軸5の前部に2つのロータ10、20(第1ロータ10、第2ロータ20)が一体的に配設されて、これら2つのロータ10、20の回転により、(ケーシング4内に配置された)発電機3を駆動する形式が採用される。
各部について詳しく見ていくと、ケーシング4は略流線形の外形を有し、その後部にケーシング4の正面を、風を受ける方向に向けてコントロールする風向翼41が設けられ、支柱40上に水平方向に回転可能に設置される。
回転軸5は略円柱形の軸で、図2に示すように、小径の先端軸部51と、先端軸部51に続く中径の前側中間軸部52と、前側中間軸部52に続く大径の中間ねじ部53と、中間ねじ部53に続いて(中間ねじ部53よりもさらに大径に)徐々に拡径された中間テーパ部54と、中間テーパ部54に続く中径の後側中間軸部55と、後側中間軸部55に続く小径の後端軸部56とを有する。この回転軸5は中間テーパ部54から後端軸部56までがケーシング4の正面から挿通され、ケーシング4内で軸受を介して支持され、発電機3に作動連結される。この場合、図2に示すように、発電機3はアウタロータ方式が採用され、アウタロータ31とステータ33とにより構成される。アウタロータ31は後述する第1ロータ10、第2ロータ20の各ハブ12、22よりも大径の略円筒構造に構成され、その一端に回転軸5の中間テーパ部54に対応するテーパ形状の軸挿通部32が設けられる。また、このアウタロータ31の場合、外周面の前端に外周方向(回転軸5に対して直交する方向)に突出するフランジ31Fが併せて設けられる。このアウタロータ31に、回転軸5が軸挿通部32を通じて挿通され、回転軸5の中間ねじ部53に予め螺合されたナット6の締め込みにより、アウタロータ31の軸挿通部32に回転軸5の中間テーパ部54が圧入されて固定される。ステータ33は円筒形状のシャフト34の外周に保持される。このシャフト34内に回転軸5がベアリング35を介して回転可能に挿通配置され、ステータ33に回転軸5が貫通される。このようにしてケーシング4内で(回転軸5に一体の)アウタロータ31がステータ33の外側に対向配置される。
第1ロータ10、第2ロータ20はそれぞれ、略円筒構造のハブ12、22に3枚のブレード11、21がブレードマウント17、27により取り付けられて形成される。この場合、第1ロータ10のブレード11の長さは第2ロータ20のブレード21の長さよりも幾分(数%〜10%位)短く形成される。また、第1ロータ10のハブ12は、図2に示すように、外周面に段差形状のマウント取付部13が設けられる。第2ロータ20のハブ22は、図2に示すように、外周面に段差形状のマウント取付部23が設けられ、また、外周面の前端に外周方向(回転軸5に対して直交する方向)に突出するフランジ24を有する。第1ロータ10のブレードマウント17は、第1ロータ10のハブ12外周に外嵌可能なリング状の取付プレートとその円周方向120度の等間隔で3方向に延びる支持アームとを有する前側マウント17Fと、第2ロータ20のハブ22(第1ロータ10のハブ12と同軸上後方に配設される他の回転体)の外周回りに沿って非接触に配置可能なリング状の取付プレートとその円周方向120度の等間隔で3方向に延びる支持アームとを有する後側マウント17Rとにより構成される。第2ロータ20のブレードマウント27は、第2ロータ20のハブ22外周に外嵌可能なリング状の取付プレートとその円周方向120度の等間隔で3方向に延びる支持アームとを有する前側マウント27Fと、アウタロータ31(第2ロータ20のハブ22と同軸上後方に配設される他の回転体)の外周回りに沿って非接触に配置可能なリング状の取付プレートとその円周方向120度の等間隔で3方向に延びる支持アームとを有する後側マウント27Rとにより構成される。ロータ10、20毎に、3枚のブレード11、21は前側マウント17F、27F(の各支持アーム)及び後側マウント17R、27R(の各支持アーム)に挟持され、ボルト18、28により固定されて、円周方向120度の等角度間隔に組み立てられる。
これらのロータ10、20はそれぞれ、図2に示すように、回転軸5の前側中間軸部52上に、ワンウェイクラッチ15、25及びベアリング16、26を介して配設される。この場合、第1ロータ10は、前側中間軸部52上の前部に取り付けられ、第2ロータ20は、前側中間軸部52上の後部に取り付けられ、各ロータ10、20が前後方向に所定の間隔で並設される。このロータ10、20のタンデム構造は、同軸上に2つ以上のロータを配置し、このうち2つ以上を同一方向に回転させるようにしておくと、各ロータの前方から吹き付ける風の一部は前方のロータで受けて回転し、その残部は前方のロータから後方へ流れ、この風が、各ブレード(翼断面形状や翼設定角)及び低風速、中風速、高風速の各風速の条件により異なる、一定の位置に収束して流れる現象(図3参照)を利用するもので、前後の各ロータ10、20は、前方のロータ10に対して同一方向に回転する後方のロータ20により、各ブレード11、21及び各風速の条件の基で前方のロータ10から後方のロータ20へ風を一定の位置に収束して流し、(前方のロータ10に対して同一方向に回転する)後方のロータ20が、風速の変化により前方のロータ10から後方のロータ20へ流れる風の収束位置の変化に追従し、受風し得る所定の間隔Lで配置される。この所定の間隔Lは、翼断面形状や翼設定角等の条件を考慮して「各ロータ10、20いずれかの半径の40分の1以上2分の1以内」の範囲に求めることができ、この範囲内から適宜選定される。
また、これら第1、第2ロータ10、20の回転軸5上の取り付けにおいて、第1ロータ10のブレードマウント17は第1ロータ10のハブ12と第2ロータ20のハブ22との間に跨って配置され、特に後側マウント17Rが第2ロータ20のハブ22の外周面の回りに(非接触に)配置され、これがフランジ24により抜け止めされる。また、第2ロータ20のブレードマウント27は第2ロータ20のハブ22とアウタロータ31との間に跨って配置され、特に後側マウント27Rがアウタロータ31の外周面の回りに(非接触に)配置され、これがフランジ31Fにより抜け止めされる。なお、第1ロータ10の前面中心には、流線形状のキャップ19が取り付けられる。
このようにして第1、第2ロータ10、20が、回転軸5上の前部に所定の間隔Lで配設され、各ロータ10、20と回転軸5との間の各ワンウェイクラッチ15、25の切り替えにより、各ロータ10、20が同一方向に一体に回転したり、独立に回転したりする形式に構成される。通常は、第1ロータ10及び第2ロータ20が同一方向に一体に回転するようになっており、これらのロータ10、20が回転されると、回転軸5の回転により、発電機3(ステータ33の回りでアウタロータ31)を回転させて発電を行う。
次に、この風力発電装置1の動作について図1を用いて、また必要に応じて図3を参照しながら説明する。今、図1の紙面左側方向から風が吹いている場合として考えると、基本動作としては、それぞれの第1ロータ10及び第2ロータ20が風を受けて正回転する。このとき、両ロータ10及び20は共に風を受けて回転するが、既述のとおり、同軸上に所定の間隔Lで配置された2つのロータ10、20が同一方向に回転されることにより、各ロータ10、20の前方から吹き付ける風の一部は前方のロータ10で受けて回転した後、その残部は後方へ流れ、この風が、図3に示すように、各ブレード11、21(翼断面形状や翼設定角)及び低風速、中風速、高風速の各風速の条件により異なる、一定の位置に収束して流される。この後方に収束して流された風に、(前方のロータ10に対して所定の間隔Lで、同一方向に回転される)後方のロータ20が追従し、受風して回転することにより、強い回転トルクを発生する。
さらに、第2ロータ20は、正面から吹いてくる風に加えて、第1ロータ10の回転によって起こされた風をも受ける。とりわけ、第1ロータ10のブレード11の先端は大きな周速で回転しており、この部分から後方へ強制的に送り出された風は大きな風速を有する。ここで、第1ロータ10のブレード11の長さを第2ロータ20のブレード21の長さより幾分短く設定したことで、第2ロータ20は、自然の風に加えて第1ロータ10のブレード11の先端から後方へ押し出された強い風も受けることになる。またさらに、第1ロータ10が回転することにより、この第1ロータ10に向かってくる乱流気味の風(自然の風)は第1ロータ10により整流作用を受ける。そして、この整流された風は第1ロータ10から後方へ押し出された後、第2ロータ20に当たるから、第2ロータ20は第1ロータ10よりも良い条件で風を受けることになる。これにより、第2ロータ20はより強いトルクを発生する。
このようにして第1、第2ロータ10、20を共に回転することにより、回転トルクを高め、全体として受風効率を向上させることができる。
また、風速の変化が起こると、図3に示すように、前方の第1ロータ10から後方へ流される、第2ロータ20に好条件の風の収束位置が変化するため、第2ロータ20は風の条件が悪くなり、前方の第1ロータ10よりも回転数が低くなる。次第に第2ロータ20の回転は遅れ、例えば3枚ブレードのロータなら円周3分の1以内の範囲で、また6枚ブレードなら円周6分の1以内の範囲で遅れるが、結果、第2ロータ20は風の収束位置に追従移動していき、その時の風速域において風が収束する位置に収まり、この好条件の位置で受風して、高受風効率を保つ。この現象は、前後の各ロータ10、20が同一方向に回転する限り、低風速、中風速、高風域の各風速域で必ず起こるため、全風速域にて高受風効率を維持することができる。なお、風速の変化がない場合は、後方のロータ20の位置は収束された風の位置から移動しない。このように風速が変化しても、第2ロータ20はその時の風速域において風が収束する位置に収まり、この好条件の位置で受風して、高受風効率を維持することができる。
なお、第1、第2ロータ10、20の受風、回転の繰り返しにより、第1、第2ロータ10、20の特に前側マウント17F、27Fに受ける負荷が大きいため、これが万が一折損した場合、各ブレード11は後側マウント17Rにより一体に固定され、この後側マウント17Rが第2ロータ20のハブ22外周面上にフランジ24により抜け止めされて保持されるので、ブレード11の落下は確実に防止される。
以上説明したように、この風力発電装置1によれば、少なくとも2つのロータ10、20を同軸上に同一方向に回転可能に並設し、各ロータ10、20を、前方のロータ10に対して同一方向に回転する後方のロータ20により、ブレード11、21及び風速の条件の基で前方のロータ10から後方のロータ20へ風を一定の位置に収束して流し、(前方のロータ10に対して同一方向に回転する)後方のロータ20が、風速の変化により前方のロータ10から後方のロータ20へ流れる風の収束位置の変化に追従し、受風し得る所定の間隔Lに配置して、各ロータ10、20を共に回転させるので、複雑な機器構成を必要とすることなしに、低コストに、広風速域で回転トルクを高め、全体として受風効率を向上させることができる。また、この所定の間隔Lを、各ロータ10、20いずれかの半径の40分の1以上2分の1以内の範囲から選択的に設定すればよく、各ロータ10、20を回転軸5上に適宜の間隔に容易に設置することができる。
さらに、各ロータ10、20を回転軸5上にワンウェイクラッチ15、25を介して同一方向に一体に回転可能に、また独立に回転可能に取り付けるので、各ロータ10、20を同軸上で簡易に同一方向に回転させることができる。またさらに、第1、第2ロータ10、20は略円筒構造のハブ12、22の外周に3枚のブレード11、21がブレードマウント17、27により取り付けられて形成され、ブレードマウント17、27は、各ブレード11、21を前面側で一体的に結合する前側マウント17F、27Fと、各ブレード11、21を後面側で一体的に固定する後側マウント17R、27Rとを有し、前側マウント17F、27Fはロータ10、20毎のハブ12、22に固定され、後側マウント17R、27Rはそのロータ10、20と同軸上後方に配設された他の回転体(この場合、ハブ22、アウタロータ31)の外周に軸方向に対して直交する方向に突出されたフランジ24、31Fを跨いで当該外周回りに配置されるので、第1、第2ロータ10、20で受風、回転を繰り返すうちに、特に負荷の大きい各ロータ10、20の前側マウント17F、27Fに万が一折損が発生した場合でも、各ブレード11、21を一体に固定した後側マウント17R、27Rを他の回転体(ハブ22、アウタロータ31)の外周面上にフランジ24により抜け止めして保持することができ、ブレード11の落下を確実に防止して、安全性を十分に確保することができる。
[実施例]
本願発明者は、風速4m/s及び7m/sの下で、前方のロータと後方のロータとの間隔の違いによる性能実験を行った。この実験においては、特に間隔46.5と間隔97〜112(本願発明における所定の間隔)とを対比する。表1に、その実験データを示す。
Figure 2007321659
この実験から、風速4m/sの下で、各ロータの間隔が46.5の場合、ピークCWが0.167、トルクピークが0.741を示し、各ロータの間隔が112の場合、ピークCWが0.315、トルクピークが1.663を示した。風速7m/sの下で、各ロータの間隔が46.5の場合、ピークCWが0.435、トルクピークが8.201を示し、各ロータの間隔が97の場合、ピークCWが0.500、トルクピークが9.680を示した。この結果から、間隔が46.5よりも、97〜112の方が優れていることを確認した。また、この実験で、ロータの前後位置を(本願発明の)所定の間隔Lよりも近づけて設定すると、風が前方のロータに当たり切られて後方へ流れるため、カルマン渦などの影響により、後方のロータには受風するのに良い条件の風が受けられないことが判明した。
なお、この実施の形態では、2つのロータが同軸上に同一方向に回転可能に並設され、これら2つのロータでアウタロータ方式の発電機を駆動する簡易な形式に構成されているが、同軸芯上の各別の回転軸に少なくとも2つのロータが並設され、これらロータのそれぞれを独立に回転し、またそれぞれが独立した動力伝達系統で、各別の又は共通の発電機を駆動する2軸又は複数軸方式に構成されてもよく、この場合にも、各ロータ間に所定の間隔Lを設定することで、上記と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は図面に示す好ましい実施の形態に基づいて説明されてきたが、当業者であれば、本発明の思想を逸脱することなく容易に各種の変更、改変をなし得ることは明らかである。本発明はそのような変更例も含むものである。例えば、複数のロータのうち、いずれかのロータの前後にダミーのロータ等を配置して、ロータ間に本願発明における所定の間隔と異なる点を主張しても、このダミーのロータ等を除く各ロータ間に本願発明で主張する所定の間隔が適用され、本願発明の作用効果を奏する限り、本願発明に含まれる。
本発明の一実施の形態として示す風力発電装置の部分断面側面図 同風力発電装置に採用される回転軸、ハブ、発電機の部分断面側面図 (A)同風力発電装置の低風速域での受風動作を説明するための図(B)同風力発電装置の高風速域での受風動作を説明するための図
符号の説明
1 風力発電装置
10 第1ロータ
11 ブレード
12 ハブ
13 マウント取付部
15 ワンウェイクラッチ
16 ベアリング
17 ブレードマウント
17F 前側マウント
17R 後側マウント
18 ボルト
19 キャップ
20 第2ロータ
21 ブレード
22 ハブ
23 マウント取付部
24 フランジ
25 ワンウェイクラッチ
26 ベアリング
27 ブレードマウント
27F 前側マウント
27R 後側マウント
28 ボルト
3 発電機
31 アウタロータ
31F フランジ
32 軸挿通部
33 ステータ
34 シャフト
35 ベアリング
4 ケーシング
40 支柱
41 風向翼
5 回転軸
51 先端軸部
52 前側中間軸部
53 中間ねじ部
54 中間テーパ部
55 後側中間軸部
56 後端軸部
6 ナット
L 所定の間隔

Claims (4)

  1. 複数のブレードを有するロータを備え、前記ロータを風力により回転せしめ、当該回転力により発電機を駆動する風力発電装置において、
    少なくとも2つのロータが同軸上又は同軸芯上の回転軸に同一方向に回転可能に並設され、
    各ロータは、前方のロータに対して同一方向に回転する後方のロータにより、ブレード及び風速の条件の基で前方のロータから後方のロータへ風を一定の位置に収束して流し、前方のロータに対して同一方向に回転する後方のロータが、風速の変化により前方のロータから後方のロータへ流れる風の収束位置の変化に追従し、受風し得る所定の間隔に配置されることを特徴とする風力発電装置。
  2. 所定の間隔は、ロータの半径の40分の1以上2分の1以内の範囲から選択的に設定される請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 各ロータは回転軸上にワンウェイクラッチを介して同一方向に一体に回転可能に、また独立に回転可能に取り付けられる請求項1又は2に記載の風力発電装置。
  4. ロータは略筒構造のハブの外周に複数のブレードがブレードマウントにより取り付けられて形成され、当該ブレードマウントは、各ブレードを前面側で一体的に結合する前側マウントと、各ブレードを後面側で一体的に固定する後側マウントとを有し、前側マウントはロータ毎のハブに固定され、後側マウントはそのロータと同軸上後方に配設された他の回転体の外周に軸方向に対して直交する方向に突出されたフランジを跨いで当該外周回りに配置される請求項1乃至3のいずれかに記載の風力発電装置。
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