JP2007320974A - 光半導体封止用樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低曲げ弾性率、高曲げ強度であり強靱性に優れ、ガラス転移温度及び透明性が高い、優れた光半導体封止用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の光半導体封止用樹脂組成物は、分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)からなる溶媒および脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化剤(B)および硬化促進剤(C)を含み、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対する、硬化剤(B)の添加量が50〜150重量部、硬化促進剤(C)の添加量が0.05〜5重量部であることを特徴としている。
【選択図】なし

Description

本発明は、光半導体封止用樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、加熱によって硬化させることができ、耐熱性、透明性を低下させることなく、強靱性の向上した硬化物が得られる熱硬化性エポキシ樹脂組成物からなる光半導体封止用樹脂組成物とそれを用いてなる光半導体装置に関する。
光半導体素子封止用のエポキシ樹脂組成物には、透明性、耐熱性が良好な脂環骨格を有する液状のエポキシ化合物が多用される。このようなエポキシ化合物には、例えば、いずれもダイセル化学工業株式会社製のセロキサイド2021(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、セロキサイド2081(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートとε−カプロラクトンの2量体の付加物)、セロキサイド3000(1,2,8,9−ジエポキシリモネン)などが挙げられる。
セロキサイド2021に代表される3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート構造を持ったエポキシ化合物は、耐熱性、透明性に優れた硬化物を作るためLEDなどの光半導体封止用樹脂に使用されている。しかし、セロキサイド2021などの脂環エポキシ化合物は、強靱性に問題があり、ヒートサイクル試験におけるクラックの発生により、電子部品の信頼性を低下させる。
かかる問題点を改善しようとする提案としては、例えば、水添されたビスフェノールAのジグリシジルエーテルを含む光半導体封止用エポキシ樹脂組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、さらに、エポキシ樹脂に強靭性を付与する手段として、脂環骨格を有するエポキシ樹脂溶媒中に、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの重合物が、脂環エポキシ骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーの重合物によって分散しているアクリルポリマー分散脂環式エポキシ樹脂組成物が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、反応性エラストマーであるCTBN(カルボキシル基末端ブタジエンアクリロニトリルコポリマー)や、カルボキシル基を有するNBRゴムで変性させる方法がある。
しかし、特許文献1に記載されている光半導体封止用エポキシ樹脂組成物の硬化物は着色や耐候性、耐熱性等の点で問題があり、また、特許文献2に記載されている脂環式エポキシ樹脂組成物は透明性に特徴を見出したものではない。また、接着剤として用いられるエポキシ樹脂に可撓性を付与する方法として、エポキシ樹脂に液状ブタジエンアクリロニトリル共重合体ゴムを添加する方法(例えば、特許文献3参照)があるが、耐熱性の低下については何ら考慮されていない。
特開平9−255764号公報 特開平7−188385号公報 特開昭63−280785号公報
本発明の目的は、前記問題点を改善し、粘度が低く貯蔵安定性、加工性に優れ、硬化物のガラス転移温度(Tg)が低下することがなく、高い耐熱性および透明性を維持したまま、強靱性が付与された硬化物が得られる光半導体封止用樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、脂環式エポキシ樹脂の弾性特性を改良することによりヒートサイクル性の問題を改善できることを見出した。さらに、脂環式エポキシ樹脂と脂環式エポキシ基を有する特定のアクリルモノマー(またはポリマー)を必須構成成分とすることで、光学的に均質な硬化物が得られ、かつ、硬化不良部位発生という問題がなく、硬化物の透明性、耐熱性を維持したまま強靱性(低曲げ弾性率、高曲げ強度)を付与できる光半導体封止用樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1は、分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)からなる溶媒および脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化剤(B)および硬化促進剤(C)を含み、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対する、硬化剤(B)の添加量が50〜150重量部、硬化促進剤(C)の添加量が0.05〜5重量部であることを特徴とする光半導体封止用樹脂組成物を提供する。
本発明の第2は、分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)からなる溶媒および脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)および硬化触媒(D)を含み、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対する、硬化触媒(D)の添加量が0.01〜15重量部であることを特徴とする光半導体封止用樹脂組成物を提供する。
本発明の第3は、硬化剤(B)として、液状の酸無水物を使用する上記発明1に記載の光半導体封止用樹脂組成物を提供する。
本発明の第4は、硬化触媒(D)が、加熱によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤である上記発明2に記載の光半導体封止用樹脂組成物を提供する。
本発明の第5は、上記発明1〜4のいずれかに記載の光半導体封止用樹脂組成物によって光半導体素子が封止されてなる光半導体装置を提供する。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物を熱硬化させて得られる硬化物は光学的に均質であり、硬化不良部位の発生という問題がなく、透明性が高い。さらに、低曲げ弾性率、高曲げ強度であるため強靱性に優れ、また、ガラス転移温度が高く耐熱性に優れている。
以下に、本発明の光半導体封止用樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物は、以下の2つの態様がある。1つ目の態様としては、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化剤(B)、硬化促進剤(C)の3成分を必須の構成成分としてなる。2つ目の態様としては、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)および硬化触媒(D)の2成分を必須の構成成分としてなる。なお、本発明の光半導体封止用樹脂組成物には、上記(A)〜(D)の他にも、本発明の効果を損なわない範囲内で各種添加剤を添加してもよい。
以下に、本発明における各成分(A)〜(D)について説明する。
[熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)]
上記、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)は、分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)(以下の成分(a)という)からなる溶媒、及び、脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)(以下、成分(b)という)を必須の成分としてなる。なお、ここでいう「脂環エポキシ基」とは、環状脂肪族骨格を構成する2つの炭素原子を含んで形成されているエポキシ基(環状脂肪族骨格部分まで含む)をいい、代表的なものとしては、エポキシシクロヘキシル基が挙げられる。
なお、本発明の熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)には、特に限定されないが、上記成分(b)以外の(メタ)アクリル系モノマー(c)(以下、成分(c)という)が含まれていてもよい。
[成分(a):脂環式エポキシ化合物]
本発明の成分(a)は、分子内に環状脂肪族骨格および2以上のエポキシ基を有する。エポキシ基は、特に限定されないが、環状脂肪族骨格を構成する2つの炭素原子を含んで形成されている脂環エポキシ基が好ましい。このような成分(a)としては、下記のような化合物が挙げられる。
Figure 2007320974
上記一般式(I)で表される脂環式エポキシ化合物は、対応する脂環式オレフィン化合物を脂肪族過カルボン酸等によって酸化させることにより製造され、実質的に無水の脂肪族過カルボン酸を用いて製造されたものが高いエポキシ化率を有する点で好ましい(特開2002−275169公報等)。
上記一般式(I)において、Yは連結基を示し、例えば、単結合、2価の炭化水素基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、アミド結合及びこれらが複数個連結した基などが挙げられる。上記2価の炭化水素基としては、炭素数が1〜18の、直鎖状、分岐鎖状のアルキレン基や2価の脂環式炭化水素基(特に2価のシクロアルキレン基)等が好ましく例示される。さらに、直鎖状、分岐鎖状のアルキレン基としては、メチレン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン基などが挙げられる。また、2価の脂環式炭化水素基としては、1,2−シクロペンチレン、1,3−シクロペンチレン、シクロペンチリデン、1,2−シクロへキシレン、1,3−シクロへキシレン、1,4−シクロへキシレン、シクロヘキシリデン基などが挙げられる。上述の化合物としては、具体的には、下記のような化合物が例示される。
Figure 2007320974
上記mは、1〜30の整数である。
本発明の成分(a)である脂環式エポキシ樹脂としては、上記の他、2つのエポキシ基のうち1つのみが脂環エポキシ基である、例えば、リモネンジエポキシドや、エポキシ基が環状脂肪族骨格を構成する炭素原子を含まない、グリシジルエーテルも使用可能である。さらに、その他にも、3以上のエポキシ基を有する多官能エポキシを用いることも可能である。上述の化合物としては、具体的には下記のような化合物が例示される。
Figure 2007320974
上記式中、R1は炭素数2〜18程度のアルキル基を表し、直鎖でも分岐鎖でもよく、また環状骨格が含まれていてもよい。a、b、c、d、e、fは0〜30の整数、p、qは1〜30の整数である。
成分(a)として用いられる脂環式エポキシ化合物の中でも、低粘度の化合物、例えば、25℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度のアルキレングリコールジグリシジルエーテル等は、それ以外の成分(a)と共に用いることによって、反応性希釈剤としての役割も担うことができる。このようなアルキレングリコールジグリシジルエーテルとしては、例えば、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジオールジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂を挙げることができる。
さらに、成分(a)以外にも、反応性希釈剤としては、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、液状のビスフェノールA型、F型などのグリシジル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂等を使用してもよい。成分(a)以外の反応性希釈剤を用いる場合の、反応性希釈剤の配合量は、成分(a)である脂環式エポキシ化合物100重量部に対して、20重量部以下、好ましくは、15重量部以下である。反応性希釈剤の配合量が20重量部を超えると、所望の性能が得られにくい。
本発明の成分(a)として用いられる脂環式エポキシ化合物は、調合時、注型時の作業性を向上させる観点から、液状であることが好ましい。ただし、単体としては固形のエポキシ化合物であっても、各成分を配合した後の熱硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度として、前記の通り、25℃で40000mPa・s以下になるものであれば使用することは可能である。また、成分(a)以外のエポキシ化合物についても同様である。使用可能な固形のエポキシ化合物としては、例えば、固形のビスフェノール型のエポキシ化合物、ノボラック型のエポキシ化合物、グリシジルエステル、トリグリシジルイソシアヌレート、EHPE−3150[ダイセル化学工業(株)製のエポキシ化シクロヘキサンポリエーテル]などが挙げられる。これら固形のエポキシ化合物は、1種を単独で併用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。固形のエポキシ化合物の配合量は熱硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度としては、例えば、25℃で40000mPa・sを超えない量である。
成分(a)である脂環式エポキシ樹脂の配合量は、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部中95〜50重量部が好ましく、より好ましくは、90〜55重量部、さらに好ましくは、80〜60重量部である。成分(a)の配合量が95重量部を超えると、後記する成分(b)の添加効果が発揮されず、逆に50重量部未満では、曲げ強度は向上するが耐熱性及び透明性が低下してしまう。
[成分(b):脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体]
次に、本発明における成分(b)について述べる。本発明で用いられる成分(b)は、脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体である。これらモノマーおよび重合体の混合物であってもよい。なお、以下、モノマーについてのみ言及するときは「モノマーである成分(b)」または「モノマー(b)」といい、重合体についてのみ言及するときは「重合体である成分(b)」または「重合体(b)」という。
(モノマーである成分(b))
上記モノマーである成分(b)としては、脂環エポキシ基を含む(メタ)アクリル酸エステルモノマーであればよく、例えば、エポキシシクロヘキシル基を含む、下記式で表される(メタ)アクリル酸エステルモノマーが挙げられる。
Figure 2007320974
式中、Xは水素またはメチル基を表す。また、R2はアルキレン基を示し、例えば、メチレン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、トリメチレン、ブチレン、イソブチレン基などが挙げられる。上記モノマーである成分(b)としては、サイクロマーM−100(ダイセル化学工業(株)製)やサイクロマーA−400(ダイセル化学工業(株)製)が好ましい。
モノマー(b)の添加量は、成分(a)100重量部に対して、3〜20重量部が好ましい。添加量が3重量部未満である場合には、分散の安定性が低下して、分散不良が生じる場合がある。また、添加量が20重量部を超える場合には、該モノマー(b)を重合した際に、重合体が溶媒である成分(a)と相溶化して分散状態を形成しないため、粘度が増加し、光半導体を封止する際の加工性が低下する場合がある。また、硬化物の強靱性が低下する場合がある。
(重合体である成分(b))
重合体である成分(b)は、上記モノマー(b)をモノマー成分として含む重合体である。重合体(b)は、単一のモノマー(b)からなる単独重合体であってもよいし、2種以上のモノマー(b)の共重合体、あるいは、モノマー(b)とモノマー(b)以外のアクリル系モノマーの共重合体であってもよい。または、これらの混合物であってもよい。なお、共重合成分であるモノマー(b)以外のアクリル系モノマーとしては、後述の成分(c)が用いられる。
上記重合体(b)の重合方法は、前記成分(a)溶媒中におけるラジカル重合である。重合体(b)がモノマー(b)の単独重合、モノマー(b)同士の共重合の場合、ラジカル重合は1段階で行えばよい。反応条件は、特に限定されないが、通常、40〜120℃の反応温度、0.5〜24時間の反応時間が好ましい。重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤を用いることが可能であり、例えば、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイドなどを用いることができる。重合開始剤の添加量としては、モノマー(b)100重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましい。
重合体(b)がモノマー(b)およびモノマー(b)以外の共重合モノマーの共重合体である場合、重合方法としては、モノマー(b)をラジカル重合させた後に、該重合体をシード(反応場)として共重合成分をラジカル重合させる多段階(特に好ましくは、2段階)のシード重合法が好ましい。例えば、前記重合が2段階の重合工程を経る場合、それぞれのラジカル重合工程の反応条件は上記と同様に、40〜120℃の反応温度、0.5〜24時間の反応時間が好ましい。また、重合開始剤も上記同様、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイドなどを用いることができる。重合開始剤の添加量としては、モノマー(b)の重合においては、モノマー(b)100重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましく、共重合成分の重合においては、共重合モノマー100重量部に対して、0〜3重量部が好ましい。重合開始剤の添加量が上記範囲を超える場合には、重合体の分子量が低下するため、光半導体封止用樹脂組成物を硬化させた後の強靱性が低下したり、凝集力が低下する場合がある。
[成分(c):成分(b)以外のアクリル系モノマー]
本発明で用いられる成分(c)は、特に限定はないが、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜18程度のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。中でも、好ましくは、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−ヒドロキシルエチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート等である。ラクトン変性の(メタ)アクリル酸エステルを用いてもよく、例えば、プラクセルFMシリーズ(ダイセル化学工業(株)製)、プラクセルFAシリーズ(ダイセル化学工業(株)製)なども使用できる。また、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等を挙げることもできる。これらモノマーは単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、上記に加え、ジビニルベンゼン、グリシジルメタクリレート/アクリル酸、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート等のモノマーを添加することにより、内部架橋による強固な構造を有するアクリルポリマーが得られる。
成分(c)の添加量は、成分(a)100重量部に対して、20〜100重量部が好ましい。添加量が20重量部未満の場合には、硬化物の強靱性が低下する場合があり、100重量部を超える場合には、光半導体封止用樹脂組成物の硬化性、封止物との密着性が低下する場合がある。
[硬化剤(B)]
次に、本発明における硬化剤(B)について述べる。本発明における硬化剤(B)は酸無水物である。酸無水物としては、一般にエポキシ樹脂用硬化剤として慣用されているものの中から任意に選択して使用することができる。本発明において使用する酸無水物としては、常温で液状のものが好ましく、具体的には、例えば、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等を挙げることができる。また、本発明のエポキシ樹脂組成物の含浸性に悪影響を与えない範囲で、常温で固体の酸無水物、例えば、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物等を使用することができる。常温で固体の酸無水物を使用する場合には、常温で液状の酸無水物に溶解させ、常温で液状の混合物として使用することが好ましい。
硬化剤(B)の配合量は、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対して、50〜150重量部、好ましくは、52〜145重量部、さらに好ましくは、55〜140重量部である。より詳しくは、硬化剤としての効果を発揮しうる有効量、すなわち、通常、前記成分(a)である脂環式エポキシ化合物および任意に添加されるその他のエポキシ化合物におけるエポキシ基1当量当たり、0.5〜1.5の酸無水物当量になるような割合で使用することが好ましい。
[硬化促進剤(C)]
次に、本発明における硬化促進剤(C)について述べる。硬化促進剤(C)は、エポキシ化合物が酸無水物により硬化する際、硬化反応を促進する機能を有する化合物である。本発明における硬化促進剤(C)は、一般に使用されるものであれば特に制限はないが ジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤が好ましく、これを単独で用いても良いし、また、50重量%までの他のエポキシ樹脂用硬化促進剤、例えば、リン酸エステル、ホスフィン類、3級もしくは4級アミンとの混合物でもよい。このジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤が硬化促進剤の全量中少なくとも50重量%を占めていることが好ましい。このジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤の割合が50重量%よりも少ないと、硬化物の色相悪くなる場合があり、良好な色相を保つには、70重量%以上にすることが好ましい。
このようなジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤としては、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)及びその塩を挙げることができるが、特に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7のオクチル酸塩、スルホン酸塩又はPX−4ET(日本化学工業製)等が好ましい。硬化促進剤は、このジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤単独でもよいし、また50重量%までの他のエポキシ樹脂用硬化促進剤、例えば、慣用されている第三級アミン系硬化促進剤やトリフェニルホスフィンなどのリン系のとの混合物でもよい。
硬化促進剤(C)の配合量は、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部、最も好ましくは、0.25〜2.5重量部である。配合量が0.05重量部未満では硬化促進効果が不十分となる場合があり、また5重量部を超える場合には、硬化物における色相が悪化する場合がある。
本発明において硬化促進剤(C)として使用できる他の硬化促進剤としては、例えば、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン化合物、三級アミン塩、四級アンモニウム塩、ホスホニウム塩、オクチル酸スズ、オクチル酸亜鉛等の金属塩等の公知の化合物を挙げることができる。
[硬化触媒(D)]
次に、本発明における硬化触媒(D)について述べる。本発明で用いる硬化触媒(D)はカチオン重合開始剤である。このカチオン重合開始剤は、加熱によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤である。硬化触媒(D)の配合量は、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対して、0.01〜15重量部が好ましく、より好ましくは0.01〜12重量部、さらに好ましくは0.05〜10重量部、最も好ましくは0.1〜10重量部である。この範囲で配合することにより、耐熱性、透明性、耐候性等の良好な硬化物を得ることができる。
上記カチオン重合開始剤としては、例えば、アリールジアゾニウム塩[例えば、PP−33、旭電化工業(株)製]、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニウム塩[例えば、FC−509、スリーエム(株)製]、UVE1014[G.E.(株)製]、CP−66、CP−77[旭電化工業(株)製]、SI−60L、SI−80L、SI−100L、SI−110L[三新化学工業(株)製]、アレン−イオン錯体[例えば、CG−24−61チバガイギー(株)製]が挙げられる。さらに、アルミニウムやチタンなど金属とアセト酢酸エステルまたはジケトン類とのキレート化合物とシラノールまたはフェノール類との系も含む。キレート化合物としては、アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリスアセト酢酸エチル等がある。シラノールまたはフェノール類としては、トリフェニルシラノールやビスフェノールS等が挙げられる。
[各種の添加剤]
本発明の光半導体封止用樹脂組成物には、必要に応じて水酸基を有する化合物を添加することで反応を緩やかに進行させることができる。水酸基を有する化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリンなどが挙げられる。
また、その他にも、本発明の光半導体封止用樹脂組成物には、粘度や透明性等に悪影響を与えない範囲で慣用の各種添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、例えば、シリコーン系やフッ素系の消泡剤、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、充填剤、難燃剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、イオン吸着体、顔料等を挙げることができる。これら各種の添加剤の配合量は光半導体封止用樹脂組成物に対して重量基準で5%以下である。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物を製造するには、公知の方法を用いることができる。例えば、所定量の熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化剤(B)、硬化促進剤(C)または熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化触媒(D)および任意に使用される添加剤等を配合して、真空加熱下で気泡を排除しつつ攪拌・混合することにより調製される。攪拌・混合する際の温度は、通常、10〜60℃に設定されることが好ましい。調製時の設定温度が10℃未満では、粘度が高すぎて均一な撹拌・混合作業が困難になり、逆に、調製時の温度が60℃を超えると、硬化反応が起き、正常な光半導体封止用樹脂組成物が得られないので、好ましくない。攪拌・混合する際には、減圧装置を備えた1軸または多軸エクストルーダー、ニーダー、ディソルバーのような汎用の機器を使用し、例えば10分間程度攪拌・混合することにより調製してもよい。
光半導体封止用樹脂組成物は光半導体素子の封止用途に用いられる。光半導体素子の封止は、前述の方法で調製された光半導体封止用樹脂組成物を所定の成形型内に注入し、所定の条件で加熱硬化して行う。これによって、光半導体封止用樹脂組成物によって、光半導体素子が封止されてなる光半導体装置が得られる。本発明の光半導体封止用樹脂組成物は、温度100〜200℃、好ましくは、100〜190℃、さらに好ましくは、100〜180℃で、硬化時間30〜600分、好ましくは、45〜540分、さらに好ましくは、60〜480分で硬化させることができる。硬化温度と硬化時間が上記範囲下限値より低い場合は、硬化が不十分となり、逆に上記範囲上限値より高い場合、樹脂成分の分解が起きる場合があるので、何れも好ましくない。硬化条件は種々の条件に依存するが、硬化温度が高い場合は硬化時間は短く、硬化温度が低い場合は硬化時間は長く、適宜調整することができる。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物は、光半導体を封止する際の加工性の観点から、常温(25℃)にて液状が好ましく、粘度(25℃)は20000mPa・s以下が好ましく、より好ましくは15000mPa・s以下である。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度は、110〜210℃が好ましく、より好ましくは130〜200℃である。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物の硬化物の曲げ弾性率は、1700〜2900MPaが好ましく、より好ましくは2000〜2800MPaである。また、樹脂硬化物の曲げ強度は、50〜100MPaが好ましく、より好ましくは60〜95MPaである。曲げ強度が50MPa未満である場合には、加工工程や使用において、小さな応力で変形が生じ、封止している素子が破損する場合がある。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物の硬化物は、光学的に均質であることが好ましい。光学的に均質であるとは、例えば、樹脂硬化物中で屈折率が均一であることなどをいい、後述のように、光の透過率が高いことや光散乱などにより判断することが可能である。光学的な均質は樹脂硬化物の硬化度合いが硬化物中で均一であることなどにより達成される。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物の硬化物の波長380nmの光の透過率は、70T%以上が好ましく、より好ましくは75T%以上である。また、本発明の樹脂硬化物の波長400nmの光の透過率は78T%以上が好ましく、より好ましくは81T%以上である。透過率が上記範囲を下回る場合には、光半導体素子の封止剤として使用する際に、発光効率が低下し、性能が低下する場合がある。
本発明の光半導体封止用樹脂組成物の硬化物の吸水率は、0.1〜0.8%が好ましく、より好ましくは0.2〜0.7%である。吸水率が0.8%を超える場合には、半導体のパッケージを実装する工程でパッケージクラックが生じる場合がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、各例における光半導体封止用樹脂組成物から調製された硬化物の物性は、次に示す方法に従って測定した。
[耐熱性]
実施例、比較例で得られた光半導体封止用樹脂組成物を110℃で2時間+180℃で2時間(実施例5〜6、比較例3〜4は、100℃で1時間+160℃で3時間)熱硬化させた試験片(長さ10mm、幅5mm、厚さ5mm)を、熱機械測定装置(TMA)(セイコーインスツルメント社製)でガラス転移温度(Tg、℃)を測定して耐熱性の指標とした。
[透明性]
上記耐熱性の試験と同じ条件で熱硬化させて、厚み3mmの樹脂硬化物を作製し、試験片とした。これについて、波長400nm及び380nmにおける光透過率を分光光度計[島津(株)製UV−2450]を用いて透過率(T%)を測定して透明性の指標とした。
[曲げ強度試験(曲げ弾性率および曲げ強度)]
曲げ強度試験用の試験片は、上記耐熱性試験用試験片の作製条件で作製した硬化物を5mm×10mm×80mmに加工して作製した。曲げ強度試験はJIS K 6911に準拠して、曲げ速度2mm/分で行った。
[吸水率試験]
上記と同様にして、樹脂硬化物を作製し、試験片とした。JIS K 6991に準拠して、23℃にて、24時間水中に放置し、試験前後の重量差から吸水率を求めた。
以下に、実施例を示す。なお、「部」は「重量部」を示す。
実施例1
四つ口セパラブルフラスコを用いてラジカル重合反応を行った。成分(a)である脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業(株)製、商品名「セロキサイド2021P」)100部中に、モノマー(b)である脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー(ダイセル化学工業(株)製、商品名「サイクロマーM−100」)5部とラジカル重合開始剤であるAIBN0.1部からなる溶液を、窒素気流下、100℃において、10分かけて滴下し、100℃で2時間熟成反応を行った。続いて、反応器の温度を100℃から80℃に下げ、成分(c)である2−エチルヘキシルアクリレート30部、n−ブチルアクリレート10部、アクリロニトリル1.5部及びラジカル重合開始剤であるAIBN0.3部からなるモノマー溶液を、1時間かけて滴下し、さらに90℃で3時間熟成反応を行った。その後、反応器の温度を100℃に上昇させ、AIBNを30分毎に0.1部ずつ3回添加した。モノマーの98%以上が重合していることを確認して、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を得た。
上記で得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)に、表1の配合に従って、硬化剤(B)としてメチルヘキサヒドロ無水フタル酸(新日本理化(株)製、商品名「リカシッド MH−700」)、硬化促進剤(C)として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7のオクチル酸塩(サンアプロ(株)製、商品名「U−CAT SA−102」)、及び、エチレングリコール(和光純薬(株)製)を添加し、これらを、シンキー(株)製「泡取り練り太郎」を用いて、室温下で20分間攪拌しながら混合することによって配合し、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
実施例2
成分(a)である脂環式エポキシ樹脂として、ダイセル化学工業(株)製「セロキサイド2081」を用いた以外は、実施例1と同様にして熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を得た。得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を用い、表1の配合に従い、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
実施例3
成分(a)である脂環式エポキシ樹脂として、ダイセル化学工業(株)製「EHPE3150」を用いた以外は、実施例1と同様にして熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を得た。得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を用い、表1の配合に従い、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
実施例4
成分(a)である脂環式エポキシ樹脂として、ダイセル化学工業(株)製「B0018」(下記式の組成物)を用いた以外は、実施例1と同様にして熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を得た。得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を用い、表1の配合に従い、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
Figure 2007320974
実施例5
実施例1で得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を用いて、表1の配合に従い、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
実施例6
実施例2で得られた熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)を用いて、表1の配合に従い、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
比較例1
熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)の代わりに、脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2021P」のみを用いて、表2の配合に従って、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
比較例2
熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)の代わりに、脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2081」を用いて、表2の配合に従って、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
比較例3
熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)の代わりに、脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2021P」のみを用いて、表2の配合に従って、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
比較例4
熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)の代わりに、脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2081」のみを用いて、表2の配合に従って、実施例1と同様に、光半導体封止用樹脂組成物を得た。
上記実施例、比較例で得られた半導体封止用樹脂組成物の硬化物の物性を表1および表2に示す。実施例1と比較例1、実施例2と比較例2、実施例5と比較例3、実施例6と比較例4を比較すると、実施例の樹脂組成物は、比較例の樹脂組成物とほぼ同等の耐熱性(ガラス転移温度)を維持しつつ、低曲げ弾性率、高曲げ強度を達成しており、強靱性に優れた樹脂硬化物が得られていることがわかる。また、実施例3、実施例4においても、耐熱性、透明性、強靱性に優れた硬化物が得られていることがわかる。
なお、表1、2においては、硬化剤(B)、硬化促進剤(C)、硬化触媒(D)、エチレングリコールとしては、それぞれ下記のものを用いた。
硬化剤(B) : 新日本理化(株)製、商品名「リカシッド MH−700」(メチルヘキサヒドロ無水フタル酸)
硬化促進剤(C) : サンアプロ(株)製、商品名「U−CAT SA−102」(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7のオクチル酸塩)
硬化触媒(D) : 三新化学工業(株)製、商品名「サンエイド SI−100L」(スルホニウム塩系カチオン硬化触媒)
エチレングリコール: 和光純薬(株)製
Figure 2007320974
Figure 2007320974

Claims (5)

  1. 分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)からなる溶媒および脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)、硬化剤(B)および硬化促進剤(C)を含み、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対する、硬化剤(B)の添加量が50〜150重量部、硬化促進剤(C)の添加量が0.05〜5重量部であることを特徴とする光半導体封止用樹脂組成物。
  2. 分子内に環状脂肪族骨格と2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物(a)からなる溶媒および脂環エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は該モノマーをモノマー成分として含む重合体(b)を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)および硬化触媒(D)を含み、熱硬化性エポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対する、硬化触媒(D)の添加量が0.01〜15重量部であることを特徴とする光半導体封止用樹脂組成物。
  3. 硬化剤(B)として、液状の酸無水物を使用する請求項1に記載の光半導体封止用樹脂組成物。
  4. 硬化触媒(D)が、加熱によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤である請求項2に記載の光半導体封止用樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の光半導体封止用樹脂組成物によって光半導体素子が封止されてなる光半導体装置。
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