JP2007319976A - センタリングマシン - Google Patents

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勝 山田
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Abstract

【課題】異なる長さのワーク1であっても常にワーク1の端部をチャックでき、工具の加工位置が端面の軸心位置とずれることがなく、しかも段取りなしにワーク1両端部の端面3に各工具5によって夫々端部をチャックした状態のままセンタリング孔4を容易に穿設できるセンタリングマシンを提供すること。
【解決手段】対向するチャック装置2の係脱と移動によって、ワーク1の両端部をチャックしてチャック装置2間に固定すると共に、異なる長さのワーク1でもチャック装置2間の対向距離を調整してこのワーク1の両端部を各チャック装置2にチャックして固定し得るように構成し、工具5をチャック装置2に対して夫々外側から内側へとスライドしてワーク1の両端面3にセンタリング孔4を穿設するセンタリングマシン。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばシャフトなどの切削加工を行なうワークの端面にセンタリング孔を穿設する装置であって、例えば旋盤のチャック部にチャックしたワークの反対端部の端面に回転センターを挿入してワークを回転自在に支持するためにセンタリング孔を、ワーク加工前にワーク端面に穿設するセンタリングマシンに関するものである。
ワークには短いものや長いものなど様々なものがあるため、汎用性を高めるべく従来のセンタリングマシンは、例えば図9に示すようにワークの中間部複数箇所をV溝などのセンタリングできる支承部で支承あるいはクランプ固定し、左右からこのセンタリング位置に向けてセンタードリル(工具)を移動してワーク端面にセンタリング孔を穿設している。
従って、短いワークの場合はその両端部をセンタリング支承できるが、ワークのほとんどは、ワークの左右両端部位置をセンタリング支承することはできず、ワーク中間部を複数カ所で支える構成となるために、もしワークがその素材自体や熱処理で曲がっていた場合には、従来のセンタリングマシンでは、穿設するドリルを当てる位置はワーク端面の軸心位置からずれてしまう。
即ち、ワークの端部を支承してセンタリングしていないために、ワークがたわんでいると工具の端面加工位置(センタリング位置)が端面の中心(実際のワーク端面の中心位置)からずれてしまう問題がある。
また、このように従来のセンタリングマシンは、汎用性を高めるべく二ヶ所の支承部の間隔を余り広げて設定していないため、ほとんどのワークにおいてその中間部をセンタリング支承する構成のため、ワークはシャフトなどの円柱状や円筒状のワークに限定されてしまい、クランクシャフトやテーパシャフトあるいは異形状の段付きシャフトなど単なる円柱状や円筒状のワークでなく中間部が異形状のものは加工できず、その意味で汎用性がなかった。
このような異形状のワークの場合や前述のように曲がりのあるワークの場合は、手作業で端面にケガキ線を入れてから電気ドリルで直かに加工している。
またこの手作業の場合は、体勢が悪く力が入らないため、作業時間を要すると共に非常に苦労している。
一方、ワークの一端部をセンタリングチャックしてフリーの反対端部の端面にドリルでセンタリング孔を穿設するセンタリングマシンはあるが、これは短く重量のないワークならば加工できるが、長く重量のあるワークの場合には、一端部をチャックしたワークを支えるワーク支承台をワーク下方に設け、ワーク毎このワーク支承台の高さを調整しなければならないし、ワーク両端部の端面にセンタリング孔を夫々形成する場合は、いちいち取り外して向きを反転してワーク支承台にセットしチャックし直さなければならず、この段取り作業が容易ではなく作業能率に劣る。
本発明は、このような現状に鑑み、従来の問題点を打破した画期的な発明であって、チャック装置を対向配設してこの対向間隔を調整自在に構成して異なる長さのワークでも常にその両端部をスクロールチャック装置などでセンタリングチャックでき、汎用性が向上すると共に、チャック位置を常にワークの端部とすることができ、仮にこのワークが曲がっていても、また、中間部に異形状があってもワークを支持固定できると共に、工具の加工位置が端面の軸心位置とずれることが少なく、しかも、段取りなしにワーク両端部の両端面に各工具によって夫々端部をチャックした状態のままセンタリング孔を容易に穿設できることとなるなど極めて画期的なセンタリングマシンを提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ワーク1の両端部をチャックするチャック装置2を対向配設し、このチャック装置2の一方若しくは双方を移動ガイド部6に沿って移動自在に構成して前記一方のチャック装置2に対して前記他方のチャック装置2を相対移動自在に構成し、双方のチャック装置2の対向距離を調整自在に構成し、このチャック装置2の係脱と移動によって、各チャック装置2に前記ワーク1の両端部をチャックしてチャック装置2間に固定すると共に、異なる長さのワーク1でもチャック装置2間の対向距離を調整してこのワーク1の両端部を各チャック装置2にチャックして固定し得るように構成し、このチャック装置2でチャックしたワーク端部の端面3にセンタリング孔4を穿設する工具5を、前記チャック装置2の外側に夫々配設すると共に前記チャック装置2に対して移動自在に設けて、この工具5をチャック装置2に対して夫々外側から内側へと移動して前記ワーク1の端部の両端面3にセンタリング孔4を穿設し得るように構成したことを特徴とするセンタリングマシンに係るものである。
また、前記各チャック装置2の外側に工具回転駆動装置7を内側に向けてスライド移動自在に配設し、この工具回動駆動装置7の工具取付部7Aに前記工具5を装着してこの工具5をチャック装置2に対して外側から内側へ回転駆動しつつスライド移動し、前記チャック装置2にチャックした前記ワーク1の端面3にセンタリング孔4を穿設するように構成したことを特徴とする請求項1記載のセンタリングマシンに係るものである。
また、前記チャック装置2の少なくとも一方若しくは双方を、三本のチャック爪19が同調して動きセンタリングチャックする自動調心性のある三爪スクロールチャック装置2を採用し、このチャック装置2は、内側から前記ワーク1の端部を挿入してチャックするチャック部2Aの外側に、このチャック部2Aにチャックしたワーク端部1の端面3に到達する工具挿入開口部2Bを有する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のセンタリングマシンに係るものである。
また、前記ワーク1をチャックした前記チャック装置2のチャック部2Aを回動させてワーク1を回動させるワーク回動機構8を前記チャック装置2に設け、このワーク回動機構8の作動操作によってワーク1を回動させてワーク1の外周位置を測定することで、このチャックしているワーク1の外周位置測定部での軸心位置又はこの軸心位置とチャック装置2の軸心位置とのズレの有無あるいはズレ度合を検知し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンタリングマシンに係るものである。
また、前記チャック装置2を取り付けるチャック装置取付部18に、移動自在に設けた前記チャック装置2を移動調整してこのチャック装置2のワーク1をチャックするセンタリング位置を調整するセンタリング位置調整機構9を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンタリングマシンに係るものである。
また、前記チャック装置2の少なくとも一方若しくは双方を、各チャック爪19が単独で動き軸心位置調整可能な四爪単動式チャック装置2などの軸心位置調整可能なチャック装置2を採用したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンタリングマシンに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、簡単にワークを脱着でき、たとえ異なる長さのワークでも中間部に異形状があってもワークをチャック固定できるように設計可能な構成で、しかも常にワークの端部をチャックできるため、工具の加工位置が端面の軸心位置とずれることが少なく、しかも段取りなしにワーク両端部の両端面に各工具によって夫々端部をチャックした状態のままセンタリング孔を容易に穿設できることとなるなど極めて画期的なセンタリングマシンとなる。
また、請求項2,3記載の発明においては、一層簡易な構成で本発明を容易に実現でき一層実用性に秀れたセンタリングマシンとなる。
特に請求項3記載の発明においては、チャック部分が丸棒状の円形部であれば簡単にセンタリングチャックでき、極めて汎用性が高く且つワークの着脱操作が容易であり、ワークの端部をセンタリングチャックすることで中間部をチャックする場合に比してより端面に近い位置をチャックすることから、単にスクロールチャック装置でチャックするだけで簡単にセンタリングでき、工具をそのセンタリング位置へ外側から内側へ移動制御することでワーク端面の中心位置にセンタリング孔を精度良く容易に穿設することができる。
また、請求項4記載の発明においては、ワーク回動機構の作動操作によってワークを回動させてワークの外周位置を測定することで、このチャックしているワークの外周位置測定部での軸心位置又はこの軸心位置とチャック装置の軸心位置とのズレの有無あるいはズレ度合いを検知できることとなる。そのためワークの変形等による加工位置の修正だけでなく、中間部に異形状がある場合ワークによっては、加工基準をワークの中間部外径とする場合があり、この場合あえて軸心位置を偏心調整させる場合があるが、この偏心調整を行なう際に加工基準の軸心位置を容易に知ることができる。
即ち、ワーク回動機構を設けた構成とすることで、このワーク回動機構によってワークを回動させて外径をダイヤルゲージで拾ってこの外周位置測定部の軸心位置を知り、これに応じてチャック装置の軸心位置を修正し、端面のセンタリング孔の加工位置を偏心調整することが容易に行なえることとなる。
従って、この請求項4記載の発明はこのようにワーク回動機構を設けることで、容易にワークの外周位置測定部での軸心位置若しくはこの軸心位置とチャック装置の軸心位置とのズレの有無あるいはズレ度合いを検知することができ、軸心位置修正や偏心調整が行なえ一層画期的なセンタリングマシンとなる。
また、請求項5記載の発明においては、チャック装置取付部にセンタリング位置調整機構を設け、また、請求項6記載の発明においては、少なくも一方のチャック装置を四爪単動式チャック装置などの軸心位置調整可能なチャック装置とする、あるいは三爪スクロールチャック装置をこの四爪単動式チャック装置などの軸心位置調整可能なチャック装置と取り替え自在に構成することで、センタリングチャックしたチャック装置の軸心位置が容易に修正・可能となるため、前記軸心位置修正や偏心調整が容易に行なえることとなる一層秀れたセンタリングマシンとなる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
ワーク1の中間部でなく一端部を一方のチャック装置2でチャックし、この一方のチャック装置2若しくは他方のチャック装置2を移動ガイド部6に沿って移動して前記一方のチャック装置2に対して他方のチャック装置2を相対移動させてこの他方のチャック装置2に前記ワーク1の他端部をチャックし、二つのチャック装置2間にワーク1を支持固定する。
この各チャック装置2のチャック位置はワーク1の中間部でなくできるだけ端面に近い端部をチャックすることが望ましいが、支持固定強度や加工時の支持強度及び脱着の容易性等を考慮して端面と少し距離を置いた位置(端部)をチャックする。
いずれにしても、チャック装置2の対向距離が調整自在な構成のため、脱着が容易であって、また、仮に異なる長さのワーク1の場合も容易に支持固定できるだけでなく、常に加工精度の高いワーク1の両端部を夫々チャックすることができる。
しかも、このチャック装置2を三爪スクロールチャック装置2とすれば、一層簡単にしてセンタリングチャックがスピーディーに行なえ、脱着も容易に行なえる。
このようにして両端部をチャックしたワーク1の端面3を各チャック装置2の外側に配設した工具5を各チャック装置2に対して内側へ移動して両端面3にセンタリング孔4を穿設する。例えば、チャック装置2のチャック部2Aの外側にこのチャック部2Aでチャックしたワーク1の端面3に至ることのできる工具挿入開口部2Bを形成し(単にチャック部2Aにチャックしたワーク1の端面3が外側に露出する構成としてこの工具挿入開口部2Bを形成しても良い)、この工具挿入開口部2Bを介して回転駆動されるドリルなどの工具5を外側から内側に向けて移動してワーク1の両端面3に夫々センタリング孔4を穿設する。
例えば工具回動駆動装置7の工具取付部7Aに工具5を装置し、この工具回動駆動装置7の工具5を回転駆動しつつ外側から内側にスライド移動制御し、チャックしているワーク1の端面3の中心位置、具体的にはチャックしているセンタリング位置に工具5を移動して端面3にセンタリング孔4を穿設する。
前述のようにこのチャック位置は端面3に近いワーク1の両端部をセンタリングチャックしているため、センタリング位置と実際の端面3の中心位置とのズレはほとんどなく、精度の高いセンタリング孔4を穿設することができることとなり、しかも、もし異なる長さのワーク1であっても、また中間部に異形状があってもチャック装置2の移動によって常にワーク1の両端部をチャックでき、そして工具5を夫々チャック装置2の外側から内側へ移動させることによってそのチャックしているワーク1の端面3のセンタリング位置にセンタリング孔4を穿設することができ、汎用性があって、しかも様々なワーク1に対しても精度良く段取りなしに作業能率良く両端面3にセンタリング4を穿設することができることとなる。
もちろん片側のチャック装置2だけを脱着時に移動自在として異なる長さのワーク1には対応せず常に同一のワーク1にのみ対応するように設計しても構わないが、本発明は前述のように構成することで異なる長さのワーク1にも対応可能な構成であって、この場合も常に端部をチャックできる画期的な構成である。
また、例えばチャック装置2も工具5(工具回動駆動装置7)も水平スライド移動自在に設け、チャック装置2を取り付ける固定部11あるいは水平スライド移動する移動部12にチャック装置取付部18を設け、このチャック装置取付部18にセンタリング位置調整機構9を設ければ、このセンタリング位置調整機構9を介してチャック装置取付部18に前記チャック装置2を取り付けることで、このセンタリング位置調整機構9によってチャック装置2のセンタリング位置を工具5の移動位置に合致させるべく調整設定することができ、単に工具5(工具回動駆動装置7)を一方向にスライド移動するだけで常にワーク1の端面3の中心位置にセンタリング孔4を穿設することができる。
また、チャックした状態でチャック部2Aを回動させてワーク1を回動させるワーク回動機構8を設ければ、例えば加工基準としたい位置の外径位置をゲージなどによって測定することでその位置の軸心位置を簡単に知ることができ、例えば三爪スクロールチャック装置2を前記センタリング位置調整機構9を設けたチャック装置取付部18に取り付け、このセンタリング位置調整機構9によってセンタリング位置を偏心させても良いし、このチャック装置2を四爪単動式チャック装置2などの軸心位置調整可能なチャック装置2に取り替え自在に構成しても良く、この軸心位置調整可能なチャック装置2に交換することで容易にチャック装置2の軸心位置をこの測定に応じて偏心調整することができ、例えば異形状のワーク1の場合必要に応じて加工基準を容易に変更・調整することも可能な画期的なセンタリングマシンとなる。
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
ワーク1の両端部をチャックするチャック装置2の一方は固定し、他方のチャック装置2を、この対向方向に敷設した移動ガイド部6(ガイドレール6)に沿って手動で水平スライド移動自在に構成して、双方のチャック装置2の対向距離を調整自在に構成している。
従って、このチャック装置2のチャック係脱と移動によって、各チャック装置2に前記ワーク1の両端部をチャックしてチャック装置2間に固定すると共に、異なる長さのワーク1でもチャック装置2間の対向距離を調整して常にこのワーク1の両端部を各チャック装置2にチャックして固定し得るように構成している。
また、この左右の各チャック装置2の外側に工具回転駆動装置7を移動ガイド部10(ガイドレール10)に沿って内側に向けて水平スライド移動自在に配設し、この工具回転駆動装置7の工具取付部7Aに前記工具5を装着してこの工具5をチャック装置2に対して回動駆動しつつ外側から内側へ移動し、前記チャック装置2にチャックした前記ワーク1の端面3にセンタリング孔4を穿設するように構成している。
また、本実施例では、前記左右のチャック装置2の双方とも、三本のチャック爪19が同調して動きセンタリングチャックする自動調心性のある三爪スクロールチャック装置2を採用し、この双方の三爪スクロールチャック装置2は、内側から前記ワーク1の端部を挿入してチャックする三本のチャック爪19によるチャック部2Aの外側に、このチャック部2Aにチャックしたワーク1の端面3にスライド移動する工具5が到達する工具挿入開口部2Bを有する構成、即ち三爪スクロールチャック装置2のチャック部2Aが外側からも露出した構成、具体的には本実施例ではチャック部2Aの外側に配設される後述のチャック装置取付部18,センタリング位置調整機構9(固定ベース20,移動ベース21)に中心開口部を設けてチャック部2Aの外側から工具取付部7Aがスライド移動挿入されてその先端に装着した工具5が端面3に到達する挿入路としての工具挿入開口部2Bを構成している。
従って、この工具挿入開口部2Bを介して回転駆動される工具5(センタードリル5)を外側から内側に向けてスライド移動してワーク1の両端面3に夫々センタリング孔4を穿設する。即ち、工具回動駆動装置7の工具取付部7Aにセンタードリル5を装着し、この工具回動駆動装置7の工具5を回転駆動しつつ外側から内側にスライド移動制御し、チャックしているワーク1の端面3の中心位置、具体的にはチャックしているセンタリング位置にセンタードリル5を移動して工具挿入開口部2Bを介して外側に露出している端面3にセンタリング孔4を穿設するように構成している。
更に具体的説明すると、本実施例は各チャック装置2の外側に(チャック装置2の背部に)工具回動駆動装置7をこのチャック装置2の対向方向と同一方向にスライド移動自在に設けている。
前述のように本実施例では、一方のチャック装置2は機体に固定し、他方のチャック装置2はガイドレール6に沿って、その背部にスライド移動自在に設けた工具回動駆動装置7と共に、一方のチャック装置2に対してスライド移動自在に構成している。即ち、一方のチャック装置2は機体に設けた固定部11の上部内側に設け、他方のチャック装置2は移動ガイド部6に沿って移動する移動部12の上部内側に設け、この固定部11,移動部12の双方の上面部に夫々移動ガイド部10(ガイドレール10)を設け、このガイドレール10に沿ってチャック装置2の対向方向にスライド移動自在に各工具回動駆動装置7を設け、この工具回動駆動装置7に装着するセンタードリル5を固定部11及び移動部12上で内側へ回転駆動させつつスライド移動し、工具挿入開口部2Bを介してチャック装置2のチャック部2Aにチャックした端面3の中心位置にスライド移動させて端面3にセンタリング孔4を穿設するように構成している。
更に説明すると、本実施例では、この他方のチャック装置2を上部内側に設けた移動ボックスたる移動部12の底部に設けたレール係合部を、機体に設けたガイドレール6からなる移動ガイド部6にスライド移動自在に係合し、チャック装置移動用の操作ハンドル13を回動することでラック・ピニオン機構15を介して手動で一方のチャック装置2(固定部11)に対して移動部12(他方のチャック装置2)をスライド移動自在に構成している。
また、各工具回動駆動装置7は前述のように同じこの移動ガイド部6と同方向に固定部11及び移動部12上に設けたガイドレール10に沿って、固定部11及び移動部12の上部内側のチャック装置2に向けてスライド移動自在に構成している。このスライド移動機構も、工具移動用の操作ハンドル14を回動することでラック・ピニオン機構15を介して手動でスライド移動するように構成している。
また、本実施例では、チャック装置2を取り付ける固定部11及び水平スライド移動する移動部12の上部内側にチャック装置取付部18を設けているが、このチャック装置取付部18にセンタリング位置調整機構9を設け、このセンタリング位置調整機構9を介してチャック装置取付部18に前記チャック装置2を取り付けることで、このセンタリング位置調整機構9によってチャック装置2のセンタリング位置を工具5の移動位置に合致するように微調整設定できるように構成し、この微調整設定によって単に工具5(工具回動駆動装置7)を一方向にスライド移動するだけで常にワーク1端面3の中心位置にセンタリング孔4を穿設することができるように構成している。
即ち、本実施例ではチャック装置2として簡単にチャック爪操作部17を回動することで三本のチャック爪19が同調して動き、自動的にセンタリングチャックする三爪スクロールチャック装置2を双方とも採用しているが、この三爪スクロールチャック装置2を夫々固定部11及び移動部12の上部内側に上方突設状態に設けたチャック装置取付部18に着脱自在(交換自在)に設けている。
このチャック装置取付部18に各チャック装置2をセンタリング位置調整機構9を介して取り付け、チャック装置2及び工具回動駆動装置7のスライド移動方向をX方向とすると、Y,Z方向に三爪スクロールチャック装置2自体を微調整自在してこのチャック装置2のセンタリング位置を微調整して工具5のX方向(外側から内側へ向かう水平方向)の移動位置に合致するように微修正可能に構成している。
具体的には、チャック装置取付部18としての固定ベース20に移動ベース21を重合固定するが、この移動ベース21を夫々Y,Z方向に移動自在となる二枚構成とし、一枚を前記固定ベース20に対してY方向にのみスライド移動するスライド規制係合部22を互いに係合させてY方向に調整移動自在に重合固定し、もう一枚を更に前記移動ベース21にZ方向にのみスライド移動するスライド規制係合部22を互いに係合させてZ方向に調整移動自在に重合し、この移動ベース21にチャック装置2を重合固定し、各移動ベース21を調整ネジ23によって微調整移動及び固定自在に構成して前記センタリング位置調整機構9を構成している。
このセンタリング位置調整機構9によるY,Z方向の調整によってチャック装置2をY,Z方向に微動させてそのセンタリング位置をX方向にスライド移動する工具5に合致させて締め付け固定するように構成している。
即ち、前記各重合ベース20・21,21・21間の一方のベースに深い半螺子孔28を設け、他方のベースに浅い半無螺子孔29とを設けて、この二つの半孔28,29によって形成されるベース重合部の螺子孔に前記調整ネジ23を螺着し、このベース間に設けた半螺子孔28,半無螺子孔29,この双方に螺入する調整ネジ23を、重合ベース間の前記スライド規制係合部22によるスライド方向に対する両側に設け、この一方の調整ネジ23を緩めてスライド移動許容状態として反対側の調整ネジ23を螺動することでこの調整ネジ23が浅い半無螺子孔29の底部を押して半螺子孔28を設けたベースに対して半無螺子孔29を設けたベースをスライド移動し、緩めていた一方の調整ネジ23を締め付けることで、このスライド調整した状態を固定し、反対方向にスライド移動させたい場合は、逆に反対側の調整ネジ23を緩めて一方側の調整ネジ23で移動させる。また、このようにしてY方向,Z方向の調整を各ベース間で同様に行なうように構成している。
また、センタリング位置調整機構9の別実施例を示した図8,図9に示すように、一方のベースに挿通孔30を設けた螺子取付部31を設け、この挿通孔30に調整ネジ23を回動自在に設け、この調整ネジ23を螺着する連結螺子孔32を他方のベースに設けて、この調整ネジ23を螺動操作することによって一方のベースに対して他方のベースを螺子進退方向にスライド移動調整する構成に設けても良い。
また、ワーク1をチャックしたチャック装置2のチャック部2Aを回動させてワーク1を回動させるワーク回動機構8をチャック装置2に設け、このワーク回動機構8の作動操作によってワーク1を回動させてワーク1の外周位置を測定することで、このチャックしているワーク1の外周位置測定部での軸心位置を検知し得るように構成している。
具体的には、チャック装置2のチャック部2A,このチャック装置2を取り付けるチャック装置取付部18及びこのチャック装置取付部18に設けるセンタリング位置調整機構9に夫々連通状態に前記工具挿入開口部2Bを設け、このチャック装置取付部18の工具挿入開口部2Bの外側にベアリング24を介してチャック装置取付部18(固定ベース20)及びセンタリング位置調整機構9(移動ベース21)及びチャック装置2のチャック部2Aを回動自在に支持し、一方のチャック装置2のチャック部2A(チャック装置取付部18)に設けた歯車25とワーク回動用操作ハンドル26に設けた歯車27とを噛合させて、このワーク回動用操作ハンドル26を手動で回動することで歯車25,27を介して一方のチャック部2A(チャック装置取付部18)を回動させて双方のチャック部2Aと共にその間のワーク1を回動するように構成している。
また、チャック装置2の双方を、各チャック爪19が単独で動き軸心位置調整可能な四爪単動式チャック装置2に取り替え自在に構成している。
従って、例えば加工基準としたい位置の外径位置をゲージなどによって測定することでその位置の軸心位置を簡単に知ることができ、前述のように例えば三爪スクロールチャック装置2に設けたセンタリング位置調整機構9により調整しても良いし、またこのチャック装置取付部18から三爪スクロールチャック装置2を外して替わりに四爪単動式チャック装置2に取り替え、この軸心位置調整可能な四爪単動式チャック装置2に交換することで夫々四本のチャック爪19を夫々のチャック爪19毎に設けたチャック爪操作部17の各回動操作によって容易にチャック装置2の軸心位置(センタリング位置)をこの測定に応じて偏心調整することができ、もちろんセンタリング位置調整機構9と軸心調整可能なチャック装置2の双方によりセンタリング位置を調整しても良いが、いずれにおいても異形状のワーク1の場合必要に応じて加工基準を中間部外径位置の軸心位置に容易に変更・調整することも可能な構成としている。
尚、本発明は、実施例1に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の説明正面図である。 本実施例の固定側の一方のチャック装置の説明斜視図である。 本実施例の固定側の一方のチャック装置の説明正断面図である。 本実施例の移動側の他方のチャック装置の説明正断面図である。 本実施例の移動側の他方のチャック装置の説明側断面図である。 本実施例のチャック装置取付部に設けるセンタリング位置調整機構及びこれに取り付ける三爪スクロールチャック装置並びにこれに替えて取り付ける四爪単動式チャック装置を示す説明斜視図である。 本実施例のチャック装置取付部に設けるセンタリング位置調整機構の説明分解斜視図である。 本実施例のチャック装置取付部に設けるセンタリング位置調整機構の別例を示す説明斜視図である。 本実施例のチャック装置取付部に設けるセンタリング位置調整機構の別例を示す説明分解斜視図である。 本実施例の加工基準を中間部の軸心位置とするためにその軸心位置を測定する場合を示す説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 ワーク
2 チャック装置,三爪スクロールチャック装置
2A チャック部
2B 工具挿入開口部
3 端面
4 センタリング孔
5 工具,センタードリル
6 移動ガイド部
7 工具回動駆動装置
7A 工具取付部
8 ワーク回動機構
9 センタリング位置調整機構
10 移動ガイド部,ガイドレール
11 固定部
12 移動部
18 チャック装置取付部
19 チャック爪

Claims (6)

  1. ワークの両端部をチャックするチャック装置を対向配設し、このチャック装置の一方若しくは双方を移動ガイド部に沿って移動自在に構成して前記一方のチャック装置に対して前記他方のチャック装置を相対移動自在に構成し、双方のチャック装置の対向距離を調整自在に構成し、このチャック装置の係脱と移動によって、各チャック装置に前記ワークの両端部をチャックしてチャック装置間に固定すると共に、異なる長さのワークでもチャック装置間の対向距離を調整してこのワークの両端部を各チャック装置にチャックして固定し得るように構成し、このチャック装置でチャックしたワーク端部の端面にセンタリング孔を穿設する工具を、前記チャック装置の外側に夫々配設すると共に前記チャック装置に対して移動自在に設けて、この工具をチャック装置に対して夫々外側から内側へと移動して前記ワークの端部の両端面にセンタリング孔を穿設し得るように構成したことを特徴とするセンタリングマシン。
  2. 前記各チャック装置の外側に工具回転駆動装置を内側に向けてスライド移動自在に配設し、この工具回動駆動装置の工具取付部に前記工具を装着してこの工具をチャック装置に対して外側から内側へ回転駆動しつつスライド移動し、前記チャック装置にチャックした前記ワークの端面にセンタリング孔を穿設するように構成したことを特徴とする請求項1記載のセンタリングマシン。
  3. 前記チャック装置の少なくとも一方若しくは双方を、三本のチャック爪が同調して動きセンタリングチャックする自動調心性のある三爪スクロールチャック装置を採用し、このチャック装置は、内側から前記ワークの端部を挿入してチャックするチャック部の外側に、このチャック部にチャックしたワーク端部の端面に到達する工具挿入開口部を有する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のセンタリングマシン。
  4. 前記ワークをチャックした前記チャック装置のチャック部を回動させてワークを回動させるワーク回動機構を前記チャック装置に設け、このワーク回動機構の作動操作によってワークを回動させてワークの外周位置を測定することで、このチャックしているワークの外周位置測定部での軸心位置又はこの軸心位置とチャック装置の軸心位置とのズレの有無あるいはズレ度合を検知し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンタリングマシン。
  5. 前記チャック装置を取り付けるチャック装置取付部に、移動自在に設けた前記チャック装置を移動調整してこのチャック装置のワークをチャックするセンタリング位置を調整するセンタリング位置調整機構を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンタリングマシン。
  6. 前記チャック装置の少なくとも一方若しくは双方を、各チャック爪が単独で動き軸心位置調整可能な四爪単動式チャック装置などの軸心位置調整可能なチャック装置を採用したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンタリングマシン。
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