JP2007318593A - トークンパッシング通信方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】トークンパッシング通信方法において、トークンを受け取ったステーションに異常が発生した場合、トークンの再発行までに時間が掛かり通信効率の低下を招くという問題点があった。
【解決手段】ネットワーク内のステーション状態を常時監視するために、データ伝送路とは別にステータス伝送路を設け、このステータス伝送路により各ステーションがネットワーク内のステーション状態を常時認識する。そして、ステーションで異常が発生した場合、トークンの再発行等を速やかに行って通信効率の低下を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワーク内のステーション状態を常時監視するために、データ伝送路とは別にステータス伝送路を設け、このステータス伝送路により各ステーションがネットワーク内のステーション状態を常時認識する。そして、ステーションで異常が発生した場合、トークンの再発行等を速やかに行って通信効率の低下を防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ネットワーク内をトークン(送信権)を巡回させて通信を行うトークンパッシング通信方式に関するものである。
従来のトークンを巡回させて通信を行うトークンパッシング通信方式においては、図6に示すようにデータ伝送路71を使用して、ステーション72はステーション73にトークン80を送信し、トークン80を受信したステーション73は送信データを送信後、自ステーションが持っているトークン送信先ステーション74に対してトークン81を送信し、引き続きトークン81を受信したステーション74は送信データを送信後、自ステーションが持っているトークン送信先ステーション75に対してトークン82を送信しているように、各ステーションはトークンを受け取ると送信データを送信後、自ステーションが持っているトークン送信先ステーションに対して次のトークンを送信している。
この時、トークン送信先ステーションに異常が生じている場合はトークンが正常に授受されないために、送信元ステーションは送信先ステーションからの応答を監視していて、一定時間送信先ステーションから応答がなくトークンの授受に失敗したと判断したら、送信先ステーション+1のステーションに対してトークンを再発行している。送信元ステーションは、後続のステーションに正常にトークンが授受されて応答を確認できるまで、以下同様にこの処理を繰り返している。
また、ネットワーク内のステーション状態を認識するための手法としては、各ステーションが一斉同報データとして全ステーションに通知する手法や、トークンフレームに各ステーションの状態を付加して送信する手法などが知られている。
この種の手法としては、特許文献1のようなものが公知となっており、通信効率を上げる目的で、一斉同報を使用せずに自ステーションの状態を他ステーションに通知し、トークンの送信時に次ステーションの状態をステーション情報により確認してから、トークンの送信先を決定する手法である。この手法では、トークンに自ステーションの状態を付加してトークンを一巡させ、トークンの送信先に異常が起こったことがトークンに付加されたステーション情報により判明した場合は、そのステーション情報のステーションにトークンを送信せず、ステーション情報より送信先の次のステーションを選んでトークンの送信を行うものである。
特開2004−088310号公報
ところが、従来技術では以下に示すように、
(1)ネットワーク内のステーション状態を認識するために、各ステーションが一斉同報データにより全ステーションに自ステーションの状態を通知する手法は、本来送信しなければならない送信データの合間に行われるため通信効率が低下する。
(2)トークンフレームに各ステーションの状態を付加してトークンを送信する手法は、あるステーションに異常が発生した場合には必ずトークンの授受失敗が起こり、トークンの再発行が必要となる。
(3)トークンを受け取ったステーションに電源断等を含む何らかの異常が発生した場合、一定時間ネットワークにトークンが送出されていないことを確認してからトークンの再発行を行うが、この間ネットワークは滞った状態となり通信効率が低下する。
(4)新たにステーションを追加した場合、ネットワーク内のステーション状態が変わるため再度コンフィグレーション処理が必要となり、このリコンフィグレーション処理においても通信効率が低下する。
という問題点があった。
(1)ネットワーク内のステーション状態を認識するために、各ステーションが一斉同報データにより全ステーションに自ステーションの状態を通知する手法は、本来送信しなければならない送信データの合間に行われるため通信効率が低下する。
(2)トークンフレームに各ステーションの状態を付加してトークンを送信する手法は、あるステーションに異常が発生した場合には必ずトークンの授受失敗が起こり、トークンの再発行が必要となる。
(3)トークンを受け取ったステーションに電源断等を含む何らかの異常が発生した場合、一定時間ネットワークにトークンが送出されていないことを確認してからトークンの再発行を行うが、この間ネットワークは滞った状態となり通信効率が低下する。
(4)新たにステーションを追加した場合、ネットワーク内のステーション状態が変わるため再度コンフィグレーション処理が必要となり、このリコンフィグレーション処理においても通信効率が低下する。
という問題点があった。
そこで本発明が目的とするところは、通常の通信状態やステーションに異常が発生したときに通信効率の低下を未然に防ぐと共に、ステーションの異常が復帰したとき、および新たにステーションを追加したときに速やかにネットワークへの参加を可能とするような、良好なネットワーク通信環境を提供することにある。
本発明の第1は、マスタステーションを有する複数のステーションにてネットワーク構成し、このネットワーク内でデータ伝送路を介し一定周期にてトークンを巡回させて通信を行うものにおいて、
前記ネットワークにステータス伝送路を併設し、且つ前記各ステーションに対応するアドレスフレームと情報フレームよりなるステータス伝送フレームを構成すると共に、前記マスタステーションより各ステーションに対応するアドレスフレームをステータス伝送路へ送出し、各ステーションは受信したアドレスが自アドレスと一致したとき情報フレームをステータス伝送路へ送出することを特徴としたトークンパッシング通信方式である。
前記ネットワークにステータス伝送路を併設し、且つ前記各ステーションに対応するアドレスフレームと情報フレームよりなるステータス伝送フレームを構成すると共に、前記マスタステーションより各ステーションに対応するアドレスフレームをステータス伝送路へ送出し、各ステーションは受信したアドレスが自アドレスと一致したとき情報フレームをステータス伝送路へ送出することを特徴としたトークンパッシング通信方式である。
本発明の第2は、前記ステータス伝送フレームにトークン再発行ビットを設け、且つ前記データ伝送路に送出するデータ伝送フレームを、一斉同報データフレームと後続局へのトークンフレームとで構成したことを特徴とした本発明の第1記載のトークンパッシング通信方式である。
以上のとおり、本発明によれば、ネットワーク内のステーション状態を常時認識できるため、異常が発生したステーションおよび存在しないステーションに対してトークンの送出を行わない効率のよいトークンパッシング通信を行うことができる。
また、トークンを受け取ったステーションに異常が発生してトークンを送出するステーションが存在しなくなった場合でも速やかにトークンの再発行ができ、通信の滞りを起こさない通信効率のよいトークンパッシング通信を維持すると共に、新たにステーションを追加した場合でも速やかにネットワークへの参加が可能となり、プログラマブルコントローラのようなモジュール(プリント板)を挿抜するシステムにおいては、活線中のシステムに対してモジュール(プリント板)の挿抜を行うことができる。
図1は本発明における信号伝送路の構成図で、1はステータス伝送路で2はデータ伝送路を示している。ネットワーク内のステーション状態を常時認識するために、データ伝送路2とは別にステータス伝送路1を設け、双方向の信号でインターフェースする。ステーション3、ステーション4、ステーション5、ステーション6、・・・ステーション9の各ステーションはステータス伝送路1およびデータ伝送路2でつながっている。
図2は実施例1によるステータス伝送フレーム構成を示している。点線で囲んだAの部分は各ステーションに割当てられたフレーム、Bの部分は各ステーションが出力するフレームを示したものである。すなわち、Aはアドレスフレーム(以下、ADRフレームと略す)とADRフレームに対応する情報フレーム(以下、IDフレームと略す)が対となって構成されており、ステーション#0用ADRフレーム11・IDフレーム12、ステーション#1用ADRフレーム13・IDフレーム14、ステーション#2用ADRフレーム15・IDフレーム16、ステーション#3用ADRフレーム17・IDフレーム18の順でステーション#Nまで連なり、これで1サイクルを構成する。
ステータス伝送フレームは、ステーション番号の一番若いステーション3がマスタとなりサイクリック伝送を行う。その際、Bで示すようにマスタステーションがADRフレーム11、ADRフレーム13、ADRフレーム15、ADRフレーム17・・・を出力する。この各ADRフレームに対応したステーション3のマスタステーション並びに接続されてスレーブとなるステーション4、ステーション5、ステーション6のスレーブステーションは、各当該ステーションのADRフレームを受け取って自ステーション番号と一致したとき、各ステーションはIDフレーム12、IDフレーム14、IDフレーム16、IDフレーム18に自ステーションの状態信号を出力する。各々のIDフレームを全ステーションが受け取ることで、全てのステーションに自ステーションの状態通知を行うことができる。マスタステーションはADRフレームを+1しながら同様の処理を繰り返し、IDフレームを全ステーションが受け取ることで、各ステーションは自分自身を含む各ステーションの最新状態を認識する。
図2で示すフレームがステータス伝送路1を介してサイクリックに伝送しているとき、あるステーション番号にステーションが存在しない場合、その時のIDフレームを出力する当該ステーションが存在しないことであり、その場合にはプルアップ抵抗や終端抵抗のフェールセーフ回路によりオール“1”またはオール“0”が出力される。IDフレームにオール“1”またはオール“0”が出力された場合、他のステーションはそのステーションは存在しないか異常であることを認識するように作用する。
このサイクリック伝送が一巡することで、全ステーションがネットワーク内の各ステーション状態を認識することができるので、自ステーションがトークンを受け取って後続局に次のトークンを送信する際、どのステーションに対して次のトークンを送信すればよいかが分かることになる。また、ステータス伝送路はサイクリック伝送で常時ステーション状態を収集しているため、存在しないステーションおよび異常であるステーションに対してトークンを送信することなく通信効率が低下することもない。
図3は実施例2によるステータス伝送フレーム構成を示している。図2のフレーム構成の場合、存在しないステーション及び異常であるステーションに対してトークンを送信しないため通信効率が向上する利点は有するが、トークンを受け取ったステーションになんらかの異常が発生した場合、もしくは電源断等によりネットワークにアクセスできない状態では、トークンを送出するステーションが存在しなくなるためネットワークが滞ってしまう。この状態を避けるために、図3ではステーション識別フレームであるADRフレーム内に“1”で再発行指示とするトークン再発行ビットT(21、22、23、24)を設けている。ステーションの状態は常時全ステーションで認識できているため、前述のようにどのステーションがトークンを受け取っている状態であるかは、全ステーションで認識できている。正常運転中は、マスタステーションはADRフレームの後のトークン再発行ビットTに再発行不要を意味する“0”を出力する。
図4は実施例2によるデータ伝送フレーム構成を示している。トークンを受け取ったステーションは、送出すべき一斉同報データ(以下、DATフレームと略す)を送出後に、後続局へのトークン(以下、TKNフレームと略す)を送出する。
図5は実施例2における異常状態発生時の説明図で、(a)はシステム図、(b)はデータ伝送フレーム構成、(c)はステータス伝送フレーム構成を示したものである。図5では1例としてステーション5がトークンを受け取りデータを送出している最中に異常が発生した場合を示したもので、この場合ステーション5からは(b)図で示すようにTKNフレーム52は送出されない。(c)図で示すようにこの状態でマスタステーションはステータス伝送路を介してADRフレーム61にステーション5のステーション番号#2を出力するが、ステーション5は異常であるため正常なIDフレーム62が出力されずオール“1”またはオール“0”が出力される。ここでマスタステーションはトークンを受け取っているステーション5に異常が発生していることを認識できるので、存在している後続局のステーション、ここではステーション6に対してトークン再発行ビット64を“1”にしてADRフレーム63を出力する。トークン再発行ビット64を受け取ったステーション6は、前局のステーション5が異常であることを知り、DATフレーム53に続きTKNフレーム54を送出することによりトークンを再発行する。このような手法により、ネットワークの停滞時間を最小限にしてトークンの再発行処理を行うことができる。
図3のステータス伝送フレーム構成と図4のデータ伝送フレーム構成を利用することにより、プログラマブルコントローラのようなモジュールを挿抜することが可能となる。すなわち、各ステーションは、ステータス伝送路のサイクリック伝送によりステーション状態を認識しているため、活線中にモジュールを挿入した場合でもサイクリック伝送が一巡すれば全モジュールが追加されたモジュールの存在を知ることができ、新たに追加したモジュールはネットワーク内に速やかに参加することができる。また、トークンを受け取っているモジュールを活線中に抜いた場合も、実施例2で示したようにトークンの再発行を速やかに行うことができるため、通信の滞りを起こさない効率のよい通信を行うことができる。
1… ステータス伝送路
2… データ伝送路
3〜9… ステーション
11、13、15、17… ADRフレーム
12、14、16、18… IDフレーム
21〜24… トークン再発行ビット
31〜34… トークン送出
51、53… DATフレーム
52、54… TKNフレーム
61、63… ADRフレーム
62… ステーション#2用IDフレーム
64… ステーション#3に対するトークン再発行ビット
2… データ伝送路
3〜9… ステーション
11、13、15、17… ADRフレーム
12、14、16、18… IDフレーム
21〜24… トークン再発行ビット
31〜34… トークン送出
51、53… DATフレーム
52、54… TKNフレーム
61、63… ADRフレーム
62… ステーション#2用IDフレーム
64… ステーション#3に対するトークン再発行ビット
Claims (2)
- マスタステーションを有する複数のステーションにてネットワーク構成し、このネットワーク内でデータ伝送路を介し一定周期にてトークンを巡回させて通信を行うものにおいて、
前記ネットワークにステータス伝送路を併設し、且つ前記各ステーションに対応するアドレスフレームと情報フレームよりなるステータス伝送フレームを構成すると共に、前記マスタステーションより各ステーションに対応するアドレスフレームをステータス伝送路へ送出し、各ステーションは受信したアドレスが自アドレスと一致したとき情報フレームをステータス伝送路へ送出することを特徴としたトークンパッシング通信方式。 - 前記ステータス伝送フレームにトークン再発行ビットを設け、且つ前記データ伝送路に送出するデータ伝送フレームを、一斉同報データフレームと後続局へのトークンフレームとで構成したことを特徴とした請求項1記載のトークンパッシング通信方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006147805A JP2007318593A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | トークンパッシング通信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006147805A JP2007318593A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | トークンパッシング通信方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007318593A true JP2007318593A (ja) | 2007-12-06 |
Family
ID=38852032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006147805A Pending JP2007318593A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | トークンパッシング通信方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007318593A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021205640A1 (ja) | 2020-04-10 | 2021-10-14 | 株式会社Fuji | 通信システムおよび作業装置 |
-
2006
- 2006-05-29 JP JP2006147805A patent/JP2007318593A/ja active Pending
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