JP2007318237A - 情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙文書を原本性の保証された電子文書として保存する処理の効率化
【解決手段】 MFP102は、認証要求指示が入力されると、紙文書の電子文書を入力し、該電子文書の原本性保証のための認証を認証サーバ104に要求し、認証サーバより直ちに返される、認証要求を受け付けた旨の仮認証を電子文書とともに保存サーバ105に保存させ、該認証要求指示に関する処理を一旦終了する。その後、認証サーバより認証が返された時に、保存サーバに、該電子文書とともに保存されている仮認証に代えて該認証を保存させるか該認証を追加保存させ、該認証要求指示に関する処理を完了する。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙文書を原本性が保証された電子文書として保存する処理のための情報処理方法及び情報処理装置に関する。
2006年4月に施行された”e−文書法”(正確には、「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律(通則法)」と「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行に伴う関連法律の整備等に関する法律(整備法)」)により、従来、紙文書による保存が法的に義務付けられていた税務文書等をデジタルデータ(電子文書)として保存することが認められるようになった。
紙文書を電子文書として保存する場合、電子文書の原本性をどのように保証するかが重要である。e−文書法においては、時刻認証(タイムスタンプ)による原本性保証が重要視されている。これは、行政手続きや契約手続き等において電子文書を原本として扱うためには、電子文書が改竄されていないことの保証に加えて、電子文書が何時から存在していたかの保証が重要な要件であるからである。
時刻認証に関する先行技術文献として例えば特許文献1が知られている。この文献には、紙文書の電子文書をその原本性保証のための時刻認証を付けて保存する処理を行う時刻認証システムと、それに用いられる複合機(MFP;Multi Function Printer)の例が開示されている。
上記時刻認証システムにおいて、時刻認証取得動作(紙文書の電子文書をその原本性保証のための時刻認証を付けて保存する処理の動作)は次の通りである。まず、MFPは、紙文書をスキャンして得たデジタルデータ(電子文書)又はそのハッシュ値を時刻認証サーバ(認証局)へ送信して時刻認証を要求し、時刻認証(タイムスタンプ)の受信を待つ。時刻認証サーバでは、受信したハッシュ値又は受信した電子文書から生成したハッシュ値、及び、時計部より取得した時刻情報に対する電子署名を秘密鍵で生成し、これをタイムスタンプ(時刻認証)としてMFPへ送信する。MFPは、時刻認証サーバからタイムスタンプを受信すると、そのタイムスタンプと電子文書の組を保存サーバへ送信して保存を要求し、保存先ポインタの受信を待つ。保存サーバは、受信した電子文書とタイムスタンプを暗号化して保存し、その保存先ポインタをMFPへ送信する。MFPは、保存先ポインタを受信すると、その保存先ポインタと先に受信したタイムスタンプより取り出した時刻情報とを埋め込んだスタンプを電子文書に合成して印刷用のイメージデータを生成し、これをプリントする。
また、電子文書の時刻認証の検証を行う場合の動作は次の通りである。MFPにおいて、時刻認証取得時にプリントされたスタンプ付きの文書をスキャンし、そのスタンプに埋め込まれている保存先ポインタを読み取り、これを保存サーバへ送信して電子文書とそのタイムスタンプの転送を要求する。保存サーバ側で、保存先ポインタに対応する電子文書とタイムスタンプの組を検索し、それを復号してMFPへ送信する。MFPでは、受信したタイムスタンプから認識した時刻認証サーバへ該タイムスタンプを送信してその検証を要求する。時刻認証サーバでは、受信したタイムスタンプ内の電子署名を秘密鍵を用いて復号し、改竄があったか否かを判定し、同時にタイムスタンプに埋め込まれている時刻情報を取り出す。そして、改竄の有無の判定結果と時刻情報を検証結果としてMFPへ送信する。MFPでは、受信した時刻情報を表示し、あるいは、その時刻情報のみ又は時刻情報を合成した電子文書をプリントする。
特開2005−123980号公報
上記特許文献1に記載された時刻認証システムでは、時刻認証サーバ(認証局)に処理要求が集中したような時に、MFPより時刻認証を要求してから時刻認証サーバより時刻認証が返されるまでに長い待ち時間が生じ、この待ち時間の間、MFPは次の処理段階に進むことができない。その結果、1つの紙文書についての処理の完了までに長い時間を要することになる。これは、大量の紙文書について連続的に時刻認証を取得するような場合には極めて不都合である。
本発明は、紙文書の電子文書をその原本性保証のための認証を付けて保存する処理における上記不都合を改善することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置において、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理段階と、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階とを有することを特徴とする情報処理方法である。
請求項2に記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置において、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理段階と、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階とを有することを特徴とする情報処理方法である。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の発明に係る情報処理方法であって、
前記第1の処理段階において、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータをプリントする工程を実行することを特徴とする情報処理方法である。
請求項4に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の発明に係る情報処理方法であって、
前記第1の処理段階において、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータを前記認証要求指示の入力元の外部装置へ送信する工程を実行することを特徴とする情報処理方法である。
請求項5に記載の発明は、
請求項3又は4に記載の発明に係る情報処理方法であって、
前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる前記工程で前記保存サーバより返された保存先ポインタが前記仮認証スタンプに埋め込まれることを特徴とする情報処理方法である。
請求項6に記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置であって、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段と、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置であって、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段と、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、
請求項6又は7に記載の発明に係る情報処理装置であって、
前記第1の処理手段は、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータをプリントする工程を実行することを特徴とする情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、
請求項6又は7に記載の発明に係る情報処理装置であって、
前記第1の処理手段は、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータを前記認証要求指示の入力元の外部装置へ送信する工程を実行することを特徴とする情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、
請求項8又は9に記載の発明に係る情報処理装置であって、
前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる前記工程で前記保存サーバより返された保存先ポインタが前記仮認証スタンプに埋め込まれることを特徴とする情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能なコンピュータを、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書をメモリに入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段として機能させるプログラムである。
請求項12記載の発明は、
認証サーバ及び保存サーバと通信可能なコンピュータを、
認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書をメモリに入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段、
前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階として機能させるプログラムである。
請求項13に記載の発明は、
請求項11又は12に記載の発明に係るプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
(1)請求項1〜10に係る情報処理方法又は情報処理装置にあっては、認証サーバの負荷集中等により認証サーバに認証要求を出してから正規の認証が発行されるまでに長い待ち時間が生じるような場合であっても、正規の認証の発行を待つことなく処理を進め、認証要求指示が入力されてから短時間で仮認証を付けて電子文書を保存サーバに保存し、該認証要求指示に関する処理を一旦終了する。したがって、短い間隔で認証要求指示を連続的に入力し、多量の紙文書について効率的に処理を行わせることが可能になる。そして、認証サーバから正規の認証が発行された時に、その認証で仮認証が置き換えられるか、又はその認証が追加保存されるため、保存電子文書の原本性は担保される。
(2)請求項3〜5,8〜10に係る情報処理方法又は情報処理装置にあっては、情報処理装置又は認証要求指示を入力した外部装置で電子文書の仮認証スタンプ付きプリントを得られる。仮認証スタンプは、そのプリントの原本性を保証するものではなく、その認証の要求が認証サーバで受け付けられた旨もしくは認証の申請中である旨を表すにすぎない。しかし、仮認証スタンプ付きのプリントは、その電子文書について、既に正規の認証が付与されているか、そうでないとしても遠からず正規の認証が付与されると推定できるため、その限度において信頼できるものである。そして、この程度の信頼性レベルのプリントでも、それを早く入手して利用したい場合も少なくない。例えば、会社内で作成した紙文書のプリントを同じ会社内で利用するような場合である。このような場合には、正規の認証の発行に先立って仮認証スタンプ付きのプリントを得られることは大きな利益がある。また、請求項5,10に係る情報処理方法又は情報処理装置にあっては、仮認証スタンプに保存先ポインタが埋め込まれているため、例えば認証の検証等を行う場合に、そのプリントから保存先ポインタを容易に抽出できる等の利点がある。
(3)請求項11,12に係るプログラム又は請求項13に係る情報記録媒体に記録されたプログラムによれば、認証サーバ及び保存サーバと通信可能なコンピュータを利用して請求項6,7に係る情報処理装置を容易に実現できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムとそのサブシステムを説明するための概略ブロック図である。
本情報処理システムは、紙文書の電子文書をその原本性保証のための認証を付けて保存する処理等に利用されるもので、LAN、イントラネット、インターネット等のネットワーク101に、本発明に係る情報処理装置の一例であるMFP102、このMFP102を利用するパーソナルコンピュータ(PC)103、電子文書の原本性保証のための認証を発行する認証サーバ(認証局)104、電子文書の保存に利用される保存サーバ105等のサブシステムが接続された構成である。なお、保存サーバ105をMFP102に統合する形態をとることも可能であり、かかる形態も本発明に包含される。
MFP102は、データ保存部111、送受信処理部112、スキャナ部113、操作部115、データ処理部116、画像形成部117、認証処理部118及び制御部119から構成されている。
送受信処理部112はネットワーク101を通じてPC103、認証サーバ104、保存サーバ105との通信に関わる処理を行うものである。スキャナ部113は、紙文書をスキャンして画像を読み取り、その画像をデジタルデータとして入力するものである。データ保存部111は各種データを保存するためのものである。データ処理部116は、スキャン部113や送受信処理部112より入力されたデジタルデータや、データ保存部111に記憶されているデジタルデータに対し圧縮、伸長、フォーマット変換、その他の処理を施すものである。画像形成部117は文書を紙にプリントするものである。認証処理部118は、紙文書を電子文書として保存する等の処理に関わるものである。操作部115は、利用者がMFP102に様々な指示を入力したり、MFP102が利用者にメッセージ等を表示したりするものである。制御部119は、MFP102の全体的な動作の制御及び上記各部の制御を司るものである。
MFP102のMFPとしての一般的な機能、すなわち複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、画像サーバ機能等についての動作説明は省略する。このMFP102の特徴は、紙文書の電子文書をその原本性保証のための認証を付けて保存する処理等に関わるので、その動作と機能的構成の詳細について後に詳細に説明する。
認証サーバ104は、ここでは電子文書の原本性保証のための認証として時刻認証(タイムスタンプ)を発行するものとして説明する。認証サーバ104は、ネットワーク101を介してMFP102等との通信に関わる処理を行う送受信処理部120、データを保存するデータ保存部122、時刻認証の発行や検証のための処理を行う処理部123、及び当該サーバの全体的動作の制御や上記各部の制御を行う制御部121から構成される。制御部121は高精度な時刻情報を与える時計を備えている。
保存サーバ105は、紙文書の電子文書とその原本性保証のための認証を保存するためのもので、ネットワーク101を介してMFP102等との通信に関わる処理を行う送受信処理部130、データを保存するデータ保存部132、電子文書の保存や更新保存等に関わる処理を行う処理部133、及び当該サーバの全体的動作な制御や上記各部の制御を行う制御部131から構成される。
[1]認証要求指示が入力された場合の動作と機能的構成
まず、紙文書の電子文書をその原本性保証のための認証を付けて保存する処理について説明する。
まず、処理の流れを説明する。図2は、この処理の流れを模式的に示したシーケンス図である。
(1)まず、MFP102に認証要求指示を入力し、紙文書の電子文書を入力する。具体的には、MFP102の操作部115より利用者が認証要求指示を入力し、スキャナ部113によって紙文書をスキャンさせることにより紙文書の電子文書(デジタルデータ)を入力させる。この電子文書のフォーマットは任意であるが、必要に応じてデータ処理部116でフォーマット変換を行う。
PC103よりMFP102に対し認証要求指示と紙文書の電子文書を入力することも可能である。この場合、電子文書を任意フォーマットのイメージデータとして入力することも、PDL(ページ記述言語)として入力することも可能である。後者の場合、データ処理部116でPDLをイメージデータに展開し、さらに必要なフォーマット変換を施すことになる。
(2)MFP102は、認証処理部118で認証要求を生成し、それを認証サーバ104へ送信する。
(3)認証サーバ104は、認証要求を受信すると、処理部123で直ちに仮認証を生成し、それをMFP102へ送信する。この仮認証は、単に認証要求を受け付けた旨(MFP側から見れば「認証申請中」の旨)を示すものであって、正規の認証とは異なる。認証サーバ104は、その後、認証要求に対し正規の認証を発行するための処理を、それが可能になった時点で実行する。
(4)MFP102は、認証サーバ104より仮認証が返されると、認証処理部118で保存要求を生成し、それを保存サーバ105へ送信する。
(5)保存サーバ105は、保存要求を受信すると、処理部133により受信した電子文書と仮認証の組をデータ保存部132に保存する処理を行い、その保存先のポインタをMFP102へ送信する。
(6)MFP102は、保存サーバ104より保存先ポインタが返ると、認証処理部118で、仮認証の旨を表示させる処理、あるいは、保存先ポインタが埋め込まれた仮認証スタンプを付加した電子文書をプリントさせる処理を行う。認証要求指示がMFP102の操作部115より入力された場合、その表示は操作部115で行われ、プリントは画像形成部117で行われる。認証要求指示がPC103より入力された場合、その表示データ又は仮認証スタンプ付き電子文書のプリントのためのデジタルデータがPC103へ送信され、PC103側で表示又はプリント処理が行われる。
この段階で、MFP102は、認証要求指示に関する処理を一旦終了する。したがって、例えば新たな認証要求指示を入力し、それに対する処理を開始することができる。
(7)認証サーバ104は、上記(3)で受信した認証要求に対する処理が可能になった時点で、処理部123で認証処理を実行して正規の認証を生成し、これをMFP102へ送信する。
(8)MFP102は、正規の認証を受信すると、認証処理部118で更新保存要求を生成し、それを保存サーバ105へ送信する。
(9)保存サーバ105は、処理部133で、更新保存要求に含まれている保存先ポインタによって該当する電子文書と仮認証を検索し、その更新保存処理を行う。具体的には、更新保存要求に含まれている正規の認証によって仮認証を置き換えるか、又は、正規の認証を追加保存する。そして、更新保存処理の終了通知をMFP102へ送信する。なお、更新保存処理によって保存先ポインタに変更が生じた場合には、変更後の保存先ポインタをMFP102へ返す。MFP102は、この段階で1つの認証要求指示に関する処理を完了する。
以上、認証要求指示に関する処理の概要を説明した。次に、MFP102、認証サーバ104及び保存サーバ105の動作について詳細に説明する。
図3−1〜図3−3は、認証取得処理時のMFP102の具体的な処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず、図3−1を参照する。操作部115又はPC103より認証要求指示が入力されると、MFP119の制御部119は、図3−1に示すプロセスA1を起動させる。
まず、紙文書の電子文書を入力するとともに、該電子文書の検索用のインデックスを生成する(step1)。具体的には、操作部115より認証要求指示が入力された場合には、スキャナ部113に紙文書のスキャン動作を行わせてイメージデータを生成させ、それに必要に応じてデータ処理部116でフォーマット変換を施させることによって紙文書の電子文書を取得する。認証要求指示がPC103より入力された場合には、PC103より受信された例えば紙文書のPLDデータをイメージデータに展開して必要なフォーマット変換を施す処理をデータ処理部116に行わせることにより電子文書を取得する。電子文書は少なくとも認証取得処理が完了するまではデータ保存部111に保存される。電子文書のインデックスもデータ保存部111に保存される。
次に、認証処理部118は、認証要求を生成する処理を行い、生成した認証要求を送受信処理部112により認証サーバ104へ送信する(step2)。具体的には、例えば、認証要求先の認証サーバ104によって指定された一方向性関数とそのバラメータを用いて電子文書のハッシュ値を生成し、認証要求コマンドと要求元情報(MFP102のアドレス)とハッシュ値からなる認証要求を生成する。ただし、ハッシュ値に代えて電子文書そのものを送信するようにしてもよい。この場合、ハッシュ値の生成は認証サーバ104側で行われる。
次に、認証処理部118は、当該電子文書のインデックスをキュー(待ち行列)A1に投入し、制御部119によって図3−2に示すプロセスA2を起動させる(step3)。なお、キューA1はデータ保存部111に置かれる。そして、認証処理部118は、認証サーバ104からの仮認証の受信を待つ(step4)。
認証サーバ104から仮認証が返ると、認証処理部118は、保存要求を生成し、それを送受信処理部112により保存サーバ105へ送信する(step5)。保存要求は、保存要求コマンド、要求元情報(MFP102のアドレス)、電子文書及び仮認証からなる。そして、認証処理部118は、保存サーバ105からの保存先ポインタの受信を待つ(step6)。
保存サーバ105から保存先ポインタが返ると、認証処理部118は、データ保存部111に、受信した保存先ポインタを当該電子文書のインデックスに対応付けて保存する(step7)。
次に、認証処理部118は、プリント指定の有無を調べる(step8)。このプリント指定は、例えば認証要求指示と同時に入力される。この指定をデフォルト設定することも可能である。
プリント指定が無い場合(step8,No)、認識処理部118は、認証要求指示が操作部115より入力されたときは、仮認証の旨を表す表示データを操作部115に表示させ、認証要求指示がPC103より入力されたときには、その表示データをPC103へ送信してPC103のディスプレイに表示させる(step10)。
プリント指定が有る場合(step8,Yes)、認識処理部118は、当該電子文書のイメージデータに、その保存先ポインタが埋め込まれた仮認証スタンプを合成したイメージデータ(プリントイメージ)をデータ処理部116で生成させ、認証要求指示が操作部115より入力されたときは、そのプリントイメージを画像形成部117にプリントさせ、認証要求指示がPC103から入力されたときには、そのプリントイメージをPC103へ送信しPC103のプリンタでプリントさせる(step9)。なお、保存先ポインタは例えばバーコードとして仮認証スタンプに埋め込まれる。このstep9又はstep10を実行した段階で、当該認証要求指示に関する処理を一旦終了する。
以上の説明から理解されるように、プロセスA1は、請求項1に係る「第1の処理段階」の一実施例又は請求項6に係る「第1の処理手段」の一実施例に相当する。そして、step1は「認証要求指示に係る紙文書の電子文書を入力する工程」に、step2は「電子文書の原本性保証のための認証を認証サーバに要求する工程」に、step5,6は「認証サーバより直ちに返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を電子文書とともに保存サーバに保存させる工程」に、それぞれ対応する。また、step9,10は、請求項3〜4,8〜10に係る「仮認証スタンプを付けて電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータをプリントする工程又は認証要求指示の入力元である外部装置へ送信する工程」に対応する。
次に図3−2を参照し、プロセスA2について説明する。このプロセスは認証処理部118内で実行されるプロセスである。認証処理部118は、認証サーバ104からの正規の認証の受信を待つ(step22)。認証が受信されると、認証処理部118は、キューA1より1つのインデックスを取り出し、該インデックスと認証の組を別のキューA2に投入し、プロセスA3を起動する(step23)。キューA2もデータ保存部111に置かれる。キューA1が空になると(step21,Yes)、当該プロセスA2は終了する。
次に図3−3を参照し、プロセスA3について説明する。このプロセスは認証処理部118内で実行されるプロセスである。認証処理部118は、キューA2より1つのインデックスと認証の組を取り出し、該インデックスに対応した保存先ポインタをデータ保存部116より取り出し、更新保存コマンドと要求元情報(MFP102のアドレス)と該保存先ポインタと該認証とからなる更新保存要求を生成し、これを保存サーバ105へ送信させる(step32)。そして、保存サーバ105からの終了通知の受信を待つ(step33)。終了通知が返ると、プロセスA1で一旦処理を終了した1つの認証要求指示に関する処理が完了したことになる。なお、図3−3には示されていなが、保存サーバ105からの終了通知に保存先ポインタが含まれている場合には、認識処理部118において当該インデックスに対応した保存先ポインタを受信した保存先ポインタで書き替える処理を行う。このプロセスA3は、キューA2が空になると(step31,Yes)終了する。
以上の説明から理解されるように、プロセスA2,A3は、請求項1に係る第2の処理段階の一実施例又は請求項6に係る「第2の処理手段」の一実施例に相当する。
図4−1と図4−2は、認証サーバ104における処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず図4−1を参照する。この図に示すプロセスB1は認証サーバ104のプロセスであり、常時動作しており、認証要求の受信を監視している(step41)。処理部123は、認証要求が受信されると、直ちに仮認証を生成し、この仮認証を要求元のMFP102へ送信する(step42)。仮認証は単に認証要求を受け付けた旨を表すに過ぎないものであり短時間で生成可能である。なお、要求元は、認証要求中の要求元情報から分かる。次に処理部123は、受信した認証要求をキューB1に投入し、図4−2に示すプロセスB2を起動する(step43)。このキューB1はデータ保存部122に置かれる。
次に図4−2を参照する。この図に示すプロセスB2も処理部123のプロセスである。処理部123は、キューB1より1つの認証要求を取り出し、その認証処理を実行して正規の認証を生成し、これを要求元のMFP102に送信する(step52)。具体的には、制御部121内の時計部より精密な時刻情報を取得し、この時刻情報及び認証要求中に含まれているハッシュ値に対する電子署名を、認証サーバ104の持つ秘密鍵を用いて生成し、生成した電子署名を正規の認証(タイムスタンプ)として要求元のMFP102に送信させる。ただし、認証要求中にハッシュ値ではなく電子文書そのものが含まれている場合には、処理部123で該電子文書のハッシュ値の生成を行う。キューB1が空になると(step51,Yes)、このプロセスB2は終了する。
図5−1と図5−2は、保存サーバ105内の処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず図5−1を参照する。この図に示すプロセスC1は保存サーバ105のプロセスであり、常時動作しており、保存要求の受信を監視している(step61)。処理部133は、保存要求が受信されると保存処理を実行する(step62)。具体的には、保存要求に含まれている電子文書と仮認証をそれぞれ暗号化してデータ保存部132に保存する。このように暗号化することにより保存データの改竄が防止される。そして、当該暗号化データの保存先ポインタを要求元のMFP102へ送信し(step63)、再び保存要求の受信を待つ(step61)。
図5−2を参照する。この図に示すプロセスC2は保存サーバ105のプロセスであり、常時動作しており、更新保存要求の受信を監視している(step71)。処理部133は、更新保存要求が受信されると、更新保存処理を実行する(step73)。すなわち、更新保存要求に含まれている保存先ポインタによってデータ保存部132内の該当する仮認証を検索して復号し、その仮認証を正規の認証によって書き替えた後に再び暗号化してデータ保存部132に戻す。あるいは、正規の認証を暗号化して追加保存する。そして、更新保存処理の終了通知を要求元のMFP102へ送信する(step73)。なお、更新保存処理によって保存先ポインタに変更が生じた場合には、終了通知に変更後の保存先ポインタを付けてMFP102へ返す。
ここまでは、仮認証を認証サーバ104で発行するものとして説明したが、操作部115より指定することにより、MFP102の内部で仮認証を発行せることができる。
この場合、処理の流れは図6のようになる。すなわち、MFP102の認証処理部118において、認証要求を発行して認証サーバ104へ送信した直後に認証申請中である旨の仮認証を発行する。これ以降の動作は前述した通りである。
この場合、プロセスA1の処理フローは図7に示すように変更される。すなわち、図3−1中の仮認証受信待ちのstep4は、仮認証発行のstep4Aに置き換わる。
また、当然のことながら、認証サーバ104のプロセスB1の処理フローは図8に示すように変更され、図4−1中の仮認証発行のstep42は省かれる。このように、認証サーバ104の処理手順を、仮認証を発行しない標準的なものにすることができる。
以上の説明から明らかなように、図7に示したプロセスA1は、請求項2に係る「第1の処理段階」の一実施例又は請求項7に係る「第2の処理手段」の一実施例に相当する。そして、step4Aは「認証申請中である旨の仮認証を生成する工程」に対応する。
なお、ここまでは触れなかったが、MFP102側で認証サーバ104及び保存サーバ105を選択できるようにしてもよい。ただ、この場合は、キューA1を認証サーバ別に、キューA2を保存サーバ別に用意するといった変更等が必要である。
[2]保存済み電子文書のプリント指示が入力された場合の処理と機能的構成の説明
保存サーバ105に保存済みの電子文書をプリントする処理について説明する。まず、処理の流れを説明する。図9は、処理の流れを模式的に示したシーケンス図である。
(1)まず、MFP102の操作部115、又はPC103のディスプレイに保存電子文書の検索用のインデックス(データ保存部111に保存されている)を表示させて、操作部115又はPC103の利用者がプリントすべき電子文書のインデックスを指定してプリント指示を入力する。MFP102の制御部119は、プリント指示の入力により図10に示すプロセスA5を起動する。
(2)MFP102の認証処理部118は、指定されたインデックスに対応した保存先ポインタをデータ保存部116より取り込み(step91)、転送コマンドと要求元情報(MFP102のアドレス)と該保存先ポインタからなる転送要求を生成し、これを保存サーバ105へ送信し(step92)、保存サーバ105からのデータの受信を待つ(step93)。
(3)保存サーバ105においては、図5−3に示すプロセスC3が常時動作しており、転送要求の受信を監視している(step81)。保存サーバ105は、転送要求を受信すると、その処理部133で、転送要求に含まれている保存先ポインタによって該当する電子文書及び認証(又は仮認証)を検索し、それを復号して要求元のMFP102へ送信する(step82)。
(4)MFP102に保存サーバ104より電子文書と認証(又は仮認証)が返されると、認証処理部118は、当該電子文書に保存先ポインタと認証(又は仮認証)が埋め込まれた認証(仮認証)スタンプを合成したイメージデータをデータ処理部116で生成させ、そのプリント処理を行わせる(step94)。すなわち、そのイメージデータを画像形成部117によりプリントさせ(プリント指示が操作部115より入力された場合)、又は、そのイメージデータをPC103へ送信させてPC103のプリンタでプリントさせる(プリント指示がPC103より入力された場合)。
[3]認証検証指示が入力された場合の処理と機能的構成の説明
図2〜図8を参照して説明した「認証要求指示に関する処理」でプリントされた電子文書の認証、又は図9と図10を参照して説明した「プリント指定」でプリントされた電子文書の認証を検証する処理について説明する。
図11は、この認証検証処理の流れを模式的に示したシーケンス図である。この処理に関連したMFP102の処理フローを図12に、認証サーバ104の処理フローを図13−1及び図13−2に示す。また、図5−3は保存サーバ105の関連した処理フローであり、これについては既に説明した。
(1)まず、MFP102に認証検証指示を入力する。具体的には、MFP102の操作部115より利用者が認証要求指示を入力する。この場合は、上に述べた電子文書の仮認証(認証)スタンプ付きプリントをスキャナ部113に予めセットする。または、PC103よりMFP102に対し認証検証指示を入力することも可能である。この場合、PC103より、認証検証指示に続けて仮認証(認証)スタンプ付きプリントのイメージデータをMFP102へ送信する。
MFP102の制御部119は、認証検証指示が入力されると図12に示すプロセスA6を起動させる。
(2)MFP102の認証処理部118は、当該文書の保存先ポインタを取得する処理を行う(step101)。すなわち、操作部115より認証検証指示が入力された場合には、スキャナ部113によって当該プリントをスキャンさせて、そのイメージデータをデータ処理部116に入力させ、PC103より認証検証指示が入力された場合には、PC103より受信された仮認証(認証)スタンプ付きプリントのイメージデータをデータ処理部116に入力させ、データ処理部116でイメージデータ中のスタンプにバーコード等の形で埋め込まれている保存先ポインタを抽出させる。
(3)MFP102の認証処理部118は、転送コマンドと要求元情報(MFP102のアドレス)と上記取得された保存先ポインタとからなる転送要求を生成し、保存先である保存サーバ105へ送信し(step102)、保存サーバ105からのデータ受信を待つ(step103)。
(4)保存サーバ105は、転送要求の受信を監視しており(step81)。転送要求を受信すると、処理部133で転送要求に含まれている保存先ポインタによって該当する電子文書及び認証を検索し、それを復号して要求元のMFP102へ送信する(step82)。
(6)MFP102の認証処理部118は、保存サーバ104より電子文書及び認証を受信すると、認証検証コマンドと要求元情報(MFP102のアドレス)と当該認証からなる認証検証要求を生成し、これを当該認証の解析により認識した(又はデフォルト指定の)認証発行元の認証サーバ104へ送信する(step104)。そして、認証サーバ104からの検証結果の受信を待つ(step105)。
(7)認証サーバ104においてはプロセスB5が常時動作しており、認証検証要求の受信を監視している(step111)。認証検証要求を受信すると、認証サーバ104の制御部121はキューB5に、その認証検証要求を投入し、図13−2に示すプロセスB6を起動する(step112)。このプロセスB6は処理部123のプロセスである。処理部123は、キューB5から1つの認証検証要求を取り出し、その検証処理を実行する(step122)。具体的には、認証検証要求に含まれている認証(タイムスタンプ)内の電子署名を秘密鍵によって復号し、改竄の有無を判定し、また、タイムスタンプに埋め込まれている時刻情報を取り出す。
そして、処理部123は、改竄の有無の判定結果と時刻情報を検証結果として、認証検証要求中の要求元情報で指定されたMFP102へ送信する(step123)。なお、プロセスB6はキューB5が空になると(step121,Yes)終了する。
(8)MFP102は認証サーバ104より検証結果を受信すると、認証処理部118でプリント指定の有無を調べ(step106)、次の処理を選ぶ。このプリント指定は認証要求指示入力と同時に入力される。
プリント指定が有る場合(step106,Yes)、認識処理部118は、認証結果を付加した当該電子文書のイメージデータをデータ処理部116で生成させ、そのイメージデータ画像形成部117によりプリントさせる(step107)。ただし、認証検証指示がPC103より入力されたときには、そのイメージデータをPC103へ送信し、PC103のプリンタでプリントさせる。
プリント指定が無い場合(step106,No)、認識処理部118は認証結果を操作部115に表示させる(step108)。ただし、認証検証指示がPC103より入力されたときには、認証結果をPC103へ送信し、PC103のディスプレイに表示させる。
[4]MFP102のスキャナ部113及び画像形成部117
図14は、MFP102のスキャナ部113及び画像形成部117の構成の一例を示す模式的断面図である。
まずスキャナ部113について説明する。本体ケース4の上面に設けられたコンタクトガラス5に載置された紙文書の下面がスキャンされる。6はコンタクトガラス5に載置された紙文書を押える原稿圧板6である。コンタクトガラス5の下側に読取光学系7が設けられている。この読取光学系7は、紙文書を照明するための光源8及びミラー9を搭載した第1走行体10と、2枚のミラー11,12を搭載した第2走行体13、CCDイメージセンサ等のイメージセンサ15と、ミラー9,11,12によって導かれる紙文書の反射光をイメージセンサ15に結像させるための結像レンズ14とから構成されている。紙文書の読み取りスキャンは、第1走行体8及び第2走行体13を左端側から右方向へ移動(副走査)させながら行われる。読み取りスキャンの主走査はイメージセンサ15によって行われる。このような構成のスキャナ部の動作は周知であるので、これ以上の説明は省略する。
次に画像形成部117について説明する。17は電子写真方式のプリンタエンジンであり、感光体ドラム21と、この感光体ドラム21の表面を記録信号により変調されたレーザビームで走査して静電潜像を形成するためのレーザ走査ユニット23を含む。この記録走査の副走査は感光体ドラム21の図中時計回り方向の回転によって行われる。感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させるための帯電器22、感光体ドラム21に形成された静電潜像をトナー現像する現像器24、感光体ドラム21上のトナー像を用紙に転写させるための転写器25、感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去するクリーナ26が順に配設されている。16は用紙が収容されているカセット、18は用紙にトナー像を定着させるための定着器、19はプリント後の用紙が排出されるスタッカである。用紙はカセットより1枚ずつ繰り出され、搬送路20を経由して感光体ドラム21と転写器25の間を搬送され、さらに定着器18を通過してスタッカ19に排出される。このような構成の画像形成部の動作は周知であるので、これ以上の説明は省略する。
以上、本発明に係る情報処理装置の一例としてのMFP102について詳細に説明したが、本発明に係る情報処理装置は、ネットワーク101とのインターフェースを備え認証サーバ104及び保存サーバ105と通信可能なコンピュータを利用して実現することも可能である。この場合、図3−1〜図3−3、図7に示したプロセスA1,A2,A3のためのプログラムは例えばコンピュータの備えるハードディスク装置等に予めインストールされ、同プログラムがコンピュータのメインメモリにロードされてコンピュータのCPUによって実行させることにより、請求項1〜10に係る情報処理方法又は情報処理装置を実施、実現することができる。かかるプログラムは請求項11,12に係るプログラムの一実施例に相当し、同プログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体は請求項13に係る情報記録媒体の一次実施例に相当する。
本発明の一実施形態に係る情報処理システム及びそのサブシステムを説明するための概略ブロック図である。 MFPに認証要求指示が入力された時の動作の流れを示すシーケンス図である。 MFPのプロセスA1のフローチャートである。 MFPのプロセスA2のフローチャートである。 MFPのプロセスA3のフローチャートである。 認証サーバのプロセスB1のフローチャートである。 認証サーバのプロセスB2のフローチャートである。 保存サーバのプロセスC1のフローチャートである。 保存サーバのプロセスC2のフローチャートである。 保存サーバのプロセスC3のフローチャートである。 MFP内部で仮認証を発行する場合のシーケンス図である。 MFP内部で仮認証を発行する場合のプロセスA1のフローチャートである。 MFP内部で仮認証を発行する場合のプロセスB1のフローチャートである。 MFPに保存電子文書のプリント指示が入力された時の動作の流れを示すシーケンス図である。 MFPのプロセスA5のフローチャートである。 MFPに認証検証指示が入力された時の動作の流れを示すシーケンス図である。 MFPのプロセスA6のフローチャートである。 認証サーバのプロセスB5のフローチャートである。 認証サーバのプロセスB6のフローチャートである。 MFPのスキャナ部及び画像形成部の構成例を示す模式的断面図である。
符号の説明
101 ネットワーク
102 複合機(MFP)
103 パーソナルコンピュータ(PC)
104 認証サーバ
105 保存サーバ

Claims (13)

  1. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置において、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理段階と、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階とを有することを特徴とする情報処理方法。
  2. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置において、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理段階と、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階とを有することを特徴とする情報処理方法。
  3. 前記第1の処理段階において、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータをプリントする工程を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記第1の処理段階において、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータを前記認証要求指示の入力元の外部装置へ送信する工程を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  5. 前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる前記工程で前記保存サーバより返された保存先ポインタが前記仮認証スタンプに埋め込まれることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理方法。
  6. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置であって、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段と、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能な情報処理装置であって、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書を入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段と、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記第1の処理手段は、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータをプリントする工程を実行することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1の処理手段は、前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する前に、仮認証スタンプを付けて前記電子文書をプリントするためのイメージデータを生成し、該イメージデータを前記認証要求指示の入力元の外部装置へ送信する工程を実行することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  10. 前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる前記工程で前記保存サーバより返された保存先ポインタが前記仮認証スタンプに埋め込まれることを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理装置。
  11. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能なコンピュータを、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書をメモリに入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、前記認証サーバより返される、認証の要求を受け付けた旨の仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理手段として機能させるプログラム。
  12. 認証サーバ及び保存サーバと通信可能なコンピュータを、
    認証要求指示が入力されると、少なくとも、紙文書の電子文書をメモリに入力する工程、該電子文書の原本性保証のための認証を前記認証サーバに要求する工程、認証申請中である旨の仮認証を生成する工程、前記仮認証を前記電子文書とともに前記保存サーバに保存させる工程を順次実行して前記認証要求指示に関する処理を一旦終了する第1の処理手段、
    前記認証サーバより前記電子文書の原本性保証のための認証が返された時に、少なくとも、前記保存サーバに、前記電子文書とともに保存されている前記仮認証に代えて前記認証を保存させるか前記認証を追加保存させる工程を実行し、前記認証要求指示に関する処理を完了する第2の処理段階として機能させるプログラム。
  13. 請求項11又は12に記載のプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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