JP2007317560A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液6の液面の異常な低下時に正負の極板3、4を直接接続したり警告することができる液式の鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】セル1b内に、正負の極板3、4がセパレータ5を介して重なり合った発電要素を縦向けに収納すると共に、これらの極板3、4が浸かるように電解液6を注液した液式の鉛蓄電池において、フロート本体内で互いに直接接続された接点13a、13aをそれぞれセパレータ5の厚さ以上の間隔を開けて下方に突出させた液面浮遊フロート13をセル1b内の電解液6に浮遊させた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解液の異常な減少に対する対策を施した液式の鉛蓄電池に関するものである。
液式(開放型)の鉛蓄電池は、水の蒸発と充放電に伴うこの水の電気分解とによって電解液が徐々に減少する。そして、この電解液の減少により、正負の極板が電解液の液面より上に露出すると、腐食が急激に進行し、最悪の場合には極板外れが生じるおそれがある。
そこで、従来の鉛蓄電池は、電槽の透明な外壁を通して電解液の液面の位置を確認したり、注液栓に取り付けられたフロート式の光学インジケータにより電解液の液面に異常がないかを確認していた。しかしながら、車両に搭載された鉛蓄電池の場合には、ボンネット等を開けてこの鉛蓄電池が見えるようにして確認しなければならなず、この確認を怠ると、電解液の異常な減少を見過ごすおそれも生じる。
そこで、液面検知電極が電解液に浸かるようにした液面検出装置をセル内に配置して、この液面検知電極の電位を随時検出することにより、電解液の液面が異常に低下して液面検知電極が電解液に浸からなくなった場合に、ブザーやランプ等の警報装置を作動させるようにした鉛蓄電池も従来から開発されていた(例えば、特許文献1〜3参照。)。
ところが、上記液面検出装置は、電解液の異常な減少だけを検出するために鉛蓄電池に取り付けられ、しかも、この液面検出装置の液面検知電極の電位を検査するための液面判定回路を設ける必要もあるので、鉛蓄電池のコストアップにつながるという問題があった。特に、電解液から蒸発した水を凝結(凝縮)させて元のセル内に還流させるようにした液還流室を備えた鉛蓄電池の場合には、蒸発による電解液の減少がほとんどなく、注液口からの補水もできない構造であるため、稀に発生する電解液の異常な減少を確実に検出するために、高価な液面検出装置と液面判定回路を用いると、コスト負担が大きくなりすぎるという問題があった。
実開平5−15322号公報 特開平5−82174号公報 特開平5−74502号公報
本発明は、電解液の液面の異常な低下時に正負の極板を直接接続し、又は、この異常を警告することができる液式の鉛蓄電池を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、セル内に、正負の極板がセパレータを介して重なり合った発電要素を縦向けに収納すると共に、これらの極板が浸かるように電解液を注液した液式の鉛蓄電池において、互いに直接接続され、又は、警報手段に接続された2以上の接点をそれぞれセパレータの厚さ以上の間隔を開けて下方に突出させた液面浮遊フロートをセル内の電解液に浮遊させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、電解液の液面の上下変動に伴って、前記液面浮遊フロートを所定の経路で上下動させるガイド手段が設けられたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記極板が上端部でストラップに接続されたものであり、前記液面浮遊フロートの一部の接点を下方に突出させる代わりに、この接点の先端をストラップの上方に配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記液面浮遊フロートの一部の接点を下方に突出させる代わりに、正負いずれかの極板、又は、この極板の上端部に接続されたストラップにこの接点を上下動可能に接続したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電解液の液面が正常な場合には、液面浮遊フロートはこの電解液に浮遊しているが、電解液の液面が異常に低下すると、この液面浮遊フロートも下降し、下方に突出した2以上の接点がセパレータを介した正負の極板の上端部にそれぞれ接触することになる。従って、電解液の異常な減少時には、正負の極板が液面浮遊フロートの接点によって短絡されたり警報手段に接続される。そして、短絡する場合には、当該セルの発電要素が起電力を失い、鉛蓄電池を強制的に使用できないようにすることができる。また、警報手段に接続される場合には、当該セルの発電要素の起電力によって音や光等を発することにより使用者に異常を警告することができる。しかも、簡単な構造の液面浮遊フロートを電解液に浮遊させるだけでよく、警報手段を用いた場合であっても、液面判定回路が不要となるので、鉛蓄電池のコスト負担がほとんど生じない。
なお、発電要素を縦向けに収納するとは、積層や巻回された正負の極板とセパレータとが上下方向に対して直交する方向に重なり合うような向きでセル内に収納されることをいう。従って、正負の極板は、板面が上下方向に対して直交する方向を向き、上端部が上方に露出することになるので、下降して来た液面浮遊フロートの接点がこの上端部に乗るように接触することになる。ただし、下降する液面浮遊フロートの接点がセパレータの上端部に乗り上げると、極板の上端部に接触できないので、接点の下端の周囲の形状やセパレータの上端部の形状を工夫することにより、この接点が確実に極板の上端部に案内されるようにすることが好ましい。
また、鉛蓄電池は、単一セルのものでも複数セルのものでもよい。そして、セルが複数ある場合には、全部のセルに液面浮遊フロートを配置してもよく、一部のセル(1セルだけの場合も含む)だけに配置してもよい。
請求項2の発明によれば、液面浮遊フロートがガイド手段により所定の経路で上下動するので、下降する液面浮遊フロートの接点が確実に極板の上端部に接触し、セパレータの上端部等に乗り上げるようなおそれがなくなる。
請求項3の発明によれば、液面浮遊フロートの1つ以上の一部の接点がストラップの上方に配置されるので、この液面浮遊フロートが下降すると、一部の接点がストラップに接触すると共に、残りの接点が極板の上端部に接触することになり、これによって電解液の異常な減少時には、正負の極板が液面浮遊フロートの接点によって短絡されたり警報手段に接続される。ただし、一部の接点が接触するストラップに接続された極板と、残りの接点が接触する極板とは、極性が異なるものでなければならないので、液面浮遊フロートは、請求項2のガイド手段により所定の経路で上下動するものでなければならない。
請求項4の発明によれば、液面浮遊フロートの一部の接点がいずれかの極板やストラップに常時接続されるので、電解液の異常な減少時に、この液面浮遊フロートが下降して残りの接点が別の極板の上端部に接触すると、正負の極板が液面浮遊フロートの接点によって短絡されたり警報手段に接続される。ただし、残りの接点が接触する極板は、一部の接点が常時接続される極板やこの極板のストラップとは極性が異なるものでなければならないので、液面浮遊フロートは、請求項2のガイド手段により所定の経路で上下動するものでなければならない。
なお、接点が上下動可能に極板に接続されるとは、例えば伸縮自在なリード線やリンク機構、スライド機構(請求項2のガイド手段を兼用するものであってもよい)等を介して接点が接続されることにより、この極板に対して常時接続された状態で液面浮遊フロートが上下動可能になることをいう。また、この極板が上端部でストラップに接続されたものである場合には、この極板に代えてストラップに接点が上下動可能に接続されていてもよい。
以下、本発明の最良の実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態は、図1に示す自動車用の液式の鉛蓄電池について説明する。この鉛蓄電池は、樹脂製の方形容器状の電槽1と、この電槽1の上端開口部を塞いで封止する樹脂製の電槽蓋2とを備えている。電槽1の内部は、図2に示すように、隔壁1aによって内部が複数(本実施形態では6箇所)のセル1bに区切られていて、各セル1b内には、それぞれ複数枚ずつの正極板3と負極板4とをセパレータ5を介して積層した発電要素が縦向けに収納されている。発電要素の複数枚ずつの正極板3と負極板4は、それぞれ上端の端部から上方に向けて突出した耳部3a、4aの上端部が正極ストラップ7と負極ストラップ8に接続されている。また、各セル1b内には、発電要素の極板3、4が耳部3a、4aも含めて完全に浸かるように電解液6が注液されている。さらに、各セル1bの正極ストラップ7は、一方に隣接するセル1bの負極ストラップ8と隔壁1aの貫通孔を介して接続されると共に、各セル1bの負極ストラップ8も、他方に隣接するセル1bの正極ストラップ7と隔壁1aの貫通孔を介して接続され、これによって全セル1bの発電要素が直列に接続されている。
電槽蓋2は、上記電槽1の上端開口部に熱溶着等により封止固着される。また、この際、電槽1の各セル1bも、隔壁1aの上端で封止されてセル1bごとに分離される。また、この電槽蓋2には、両端のセル1b、1bからそれぞれ外部に向けて貫通し封止された図1に示す正極端子9と負極端子10が埋め込み成形されている。これらの端子9、10は、それぞれ両端のセル1b、1b内で正極ストラップ7と負極ストラップ8に接続されることにより鉛蓄電池の外部端子となる。
上記電槽蓋2には、図1及び図6に示すように、液還流室2aが形成されている。液還流室2aは、電槽蓋2の上面に形成された窪みによる空間によって構成され、上方の開口部は液還流室蓋11によって塞がれる。この液還流室2aは、電槽1の6箇所のセル1bに対応するように、各隔壁1aに対応する位置に形成された液還流室隔壁2bを介して6箇所の小部屋に区切られている。ただし、この液還流室隔壁2bは、図示しないスリット等を介して隣接する小部屋同士が互いに連通するようになっている。液還流室隔壁2bで区切られた各小部屋には、対応するセル1bに通じる排気口2cと還流口2dが形成されている。そして、セル1bから漏出した水蒸気や霧状の電解液が排気口2cを通ってこの液還流室2aの小部屋に入ると、仕切りによって区切られたこの小部屋内で凝結して液状となり、傾斜面の底にある還流口2dから再び元のセル1bに還流されるようになっている。また、セル1bで電気分解によって発生した酸素ガスと水素ガスが排気口2cを通ってこの液還流室2aの小部屋に入ると、液還流室隔壁2bのスリット等を介して両端の小部屋に達し、液還流室蓋11の下面に取り付けられたフィルタ11aを介して外部に排出されるようになっている。
上記電槽蓋2には、正極端子9が直接接続されるセル1bに隣接するセル1bに通じて上面に開口するフロートガイド取付孔2eが開口されていて、図1及び図2に示すように、このフロートガイド取付孔2eにはフロートガイド12が取り付けられる。フロートガイド12は、フロートガイド取付孔2eに螺着するための頭部の下部に、下方に向けて角筒状に突出したガイド筒12aが形成された樹脂部品である。そして、このガイド筒12aの筒内には、角筒状の内周面に隙間嵌めで嵌合する液面浮遊フロート13が回転することなく上下動可能となるように嵌入される。
液面浮遊フロート13は、図2に示すように、電解液6に浮く軽いほぼ直方体の部品であり、比重の軽い樹脂からなるフロート本体と、このフロート本体の下端面から下方に向けて突出する2本の接点13a、13aとで構成される。接点13a、13aは、いずれも下端が尖った純鉛からなるピンであり、フロート本体内部で互いに直接接続されている。なお、ここでは、両端が尖った少し長いピン状の純鉛の棒の両端部をそれぞれ同じ方向に直角に折り曲げて接点13a、13aとし、中央部分をフロート本体の樹脂に埋め込み成形することにより液面浮遊フロート13を作製した例を示す。これらの接点13a、13aは、セパレータ5の厚さに極板3、4の平均の厚さを加えた距離だけ間隔を開けて突出するようにしている。また、これらの接点13a、13aの下方への突出量は、極板3、4の上端から、これより高いセパレータ5の上端に至るまでの距離よりも十分に長くなるようにしている。
電槽蓋2のフロートガイド取付孔2eにフロートガイド12を取り付けると、ガイド筒12aの下端は、当該セル1bに収納された発電要素の極板3、4やセパレータ5の上端の少し上にまで達する。この際、フロートガイド12は、液面浮遊フロート13の接点13a、13aがいずれか1枚のセパレータ5を介して隣接する正極板3と負極板4の上端面の上方で上下動するように取り付けられる。また、液面浮遊フロート13は、電解液6の液面が正常であり、極板3、4が耳部3a、4aも含めて完全に浸かっている場合には、この電解液6に浮遊して接点13a、13aの下端が正負の極板3、4よりも十分上方に位置するようになっている。
上記構成によれば、図3に示すように、セル1b内の電解液6の液面が異常に低下した場合に、フロートガイド12のガイド筒12a内で液面浮遊フロート13も下降して、下方に突出した接点13a、13aが1枚のセパレータ5を介した正負の極板3、4の上端面にそれぞれ接触するようになる。従って、電解液6の異常な減少時には、正負の極板3、4が液面浮遊フロート13の接点13a、13aを介して短絡されるので、このセル1bの発電要素が起電力を失い、1セル分の電圧低下によって鉛蓄電池を実質的に使用できないようにすることができる。しかも、簡単な構造の液面浮遊フロート13をフロートガイド12のガイド筒12a内で電解液6に浮遊させるだけなので、鉛蓄電池のコスト負担もほとんど生じない。
なお、上記実施形態では、液面浮遊フロート13の接点13a、13aを直接接続しておくことにより、電解液6が異常に減少したときに、発電要素の正負の極板3、4を短絡させる場合を示したが、図4に示すように、フロートガイド12の頭部にブザー14を埋め込んでおき、液面浮遊フロート13の接点13a、13aをそれぞれリード線を介してこのブザー14に接続するようにしてもよい。この場合、電解液6の異常な減少時には、正負の極板3、4が液面浮遊フロート13の接点13a、13aを介してブザー14に接続されるので、セル1bの発電要素の起電力によって音を発することにより使用者に異常を警告することができる。
上記接点13a、13aをブザー14に接続するリード線は、液面浮遊フロート13の円滑な上下動を阻害することがないように、軽い力で伸縮自在となり絡まるようなことのない例えばコイル状のリード線等を用いることが好ましい。また、このようなリード線に代えて、リンク機構やスライド機構等を介して接続することもできる。さらに、ブザー14は、鉛蓄電池のどこかに取り付けられていればよく、必ずしもフロートガイド12の頭部に埋め込む必要はない。さらに、ブザー14を液面浮遊フロート13のフロート本体に埋め込むようにすれば、リード線等を用いる必要がなくなる。ブザー14は、例えばドライバ回路を備えた圧電ブザー等を用いることができ、このようなブザー14に代えて、音や光等を発する他の警報手段を用いることもできる。
また、上記実施形態では、フロートガイド12の角筒状のガイド筒12aによって液面浮遊フロート13の上下動をガイドする場合を示したが、ガイド筒12aは、必ずしも角筒状である必要はなく、円筒状のものを用いることもできる。ただし、液面浮遊フロート13がガイド筒12a内で回転すると、2つの接点13a、13aを確実に正負の極板3、4に接触させることができない場合があるので、この液面浮遊フロート13の回転を防止するような構造を用いてもよい。
また、上記のようなガイド筒12aに代えて、図5に示すように、ガイド棒12bを用いることもできる。この場合、液面浮遊フロート13は、フロート本体の中央部で上下に貫通する孔にこのガイド棒12bを通すことにより上下動可能にすることができる。このようなガイド棒12bを用いる場合にも、例えばこのガイド棒12bを角棒にしたり、複数本のガイド棒12bを用いることにより、液面浮遊フロート13の回転を防止することができる。さらに、これらガイド筒12aやガイド棒12bに代えて、他のスライド機構を用いたり、リンク機構等により液面浮遊フロート13を上下動させることもでき、この液面浮遊フロート13を所定の経路で上下動させるものであれば、任意の構成のガイド手段を用いることができる。
また、上記実施形態では、液面浮遊フロート13の2つの接点13a、13aを共に下方に突出させる場合を示したが、図6に示すように、一方の接点13aを負極ストラップ8の上方に配置しておき、電解液6の異常な減少時には、他方の接点13aが正極板3の上端面に接触すると共に、この一方の接点13aが負極ストラップ8に接触するようにしてもよい。この場合、逆に一方の接点13aを正極ストラップ7の上方に配置し、他方の接点13aを負極板4の上方に配置してもよい。さらに、この一方の接点13aは、正極板3又は負極板4(正極ストラップ7又は負極ストラップ8)に上下動可能に接続しておくこともできる。上下動可能な接続は、上記リード線やスライド機構、リンク機構等を用いればよい。
また、上記実施形態では、液面浮遊フロート13の上下動にガイド筒12aやガイド棒12b等のガイド手段を用いる場合を示したが、図7に示すように、液面浮遊フロート13を単に電解液6に浮遊させるだけでもよい。ただし、この場合には、電解液6の異常な減少時に、2つの接点13a、13aを確実に正極板3と負極板4に接触させるために、各接点13aの下端の周囲に、例えば図7に示すようなガイド用の傾斜面を形成する等の工夫が必要となり、これらの接点13a、13aがセパレータ5の上端面に乗り上げることがないように、このセパレータ5の上端部にも傾斜面を形成することが好ましい。
また、上記実施形態では、液面浮遊フロート13から接点13aが2つ突出する場合を示したが、3つ以上の接点13aが突出するようにすることもできる。もっとも、電解液6の異常な減少時に正負の極板3、4を短絡させる場合には、これらの接点13aは全て直接接続すればよいが、ブザー14等の警報手段に接続する場合には、同一極性の極板3、4に接触する接点13a同士が警報手段の同じ端子に接続されるようにする必要がある。
また、上記実施形態では、液面浮遊フロート13が樹脂製のフロート本体と純鉛製の接点13aとで構成される場合を示したが、電解液6に対して耐食性を有し、少なくとも接点13aが導電体であれば、材質は問わない。また、フロート本体は、中空状であってもよく、電解液6の異常な減少時に正負の極板3、4を短絡させる場合には、このフロート本体を中空状の導電性金属板によって構成し、その一部を接点13aとして用いることもできる。
また、上記実施形態では、液面浮遊フロート13を鉛蓄電池の1箇所のセル1b内にのみ配置する場合を示したが、全セルを含む2箇所以上のセル1b内に配置することもできる。ただし、エンジンルーム内に搭載される自動車用の鉛蓄電池は、エンジンに近い側に正極端子9を配置するのが通常であるため、正極端子9が直接接続されるセル1bが最も高温になりやすく電解液6の減少も最大となる。このため、液面浮遊フロート13を一部のセル1b内にのみ配置する場合には、この正極端子9のセル1b又はこれにできるだけ近いセル1bに配置するのが好ましい。
また、上記実施形態では、6セルの鉛蓄電池について示したが、セル数は任意であり、単セルの鉛蓄電池にも同様に実施可能である。さらに、この鉛蓄電池の発電要素は、積層型に限らず、巻回型のものであってもよく、セル1b内に縦向けに収納するものであれば、同様に実施可能である。さらに、この鉛蓄電池は、液還流室2aが設けられていないものであってもよく、自動車用のものにも限らない。
本発明の一実施形態を示すものであって、鉛蓄電池の構成を示す組み立て斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、ガイド筒内に液面浮遊フロートを配置したセルの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、図2におけるセルの電解液が異常に減少したときの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、ブザーに接続した液面浮遊フロートを配置したセルの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、ガイド棒にガイドされる液面浮遊フロートを配置したセルの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、一方の接点をストラップに接触させるようにした液面浮遊フロートを配置したセルの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、ガイド手段を用いない液面浮遊フロートを配置したセルの部分拡大縦断面正面図である。
符号の説明
1 電槽
1a 隔壁
1b セル
2 電槽蓋
2a 液還流室
2b 液還流室隔壁
2c 排気口
2d 還流口
2e フロートガイド取付孔
3 正極板
3a 耳部
4 負極板
4a 耳部
5 セパレータ
6 電解液
7 正極ストラップ
8 負極ストラップ
9 正極端子
10 負極端子
11 液還流室蓋
11a フィルタ
12 フロートガイド
12a ガイド筒
12b ガイド棒
13 液面浮遊フロート
13a 接点
14 ブザー

Claims (4)

  1. セル内に、正負の極板がセパレータを介して重なり合った発電要素を縦向けに収納すると共に、これらの極板が浸かるように電解液を注液した液式の鉛蓄電池において、
    互いに直接接続され、又は、警報手段に接続された2以上の接点をそれぞれセパレータの厚さ以上の間隔を開けて下方に突出させた液面浮遊フロートをセル内の電解液に浮遊させたことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 電解液の液面の上下変動に伴って、前記液面浮遊フロートを所定の経路で上下動させるガイド手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記極板が上端部でストラップに接続されたものであり、前記液面浮遊フロートの一部の接点を下方に突出させる代わりに、この接点の先端をストラップの上方に配置したことを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記液面浮遊フロートの一部の接点を下方に突出させる代わりに、正負いずれかの極板、又は、この極板の上端部に接続されたストラップにこの接点を上下動可能に接続したことを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池。
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