JP2007317408A - 電力ケーブル接続部の接続構造 - Google Patents

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妙美 藤本
Yoshihide Arakane
義秀 荒金
Keisuke Shudo
恵介 首藤
Fumihiko Shimizu
文彦 志水
Kazuhiro Kawaguchi
和浩 川口
Masahiro Iwasaki
正寛 岩崎
Katsuji Takahara
克二 高原
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Abstract

【課題】簡単かつ短時間で電源側ケーブルと負荷側ケーブルとを機械的および電気的に接続可能で、しかも、直径が異なる電源ケーブル同士の連結も可能な電力ケーブル接続部の接続構造を提供する。
【解決手段】ロック溝部27にロックビス28を挿入し、ロックスリーブ18を、雌コネクタ12と雄コネクタ13との接続部分の周りに90°だけ回動させることで、下側の幹線ケーブル11と上側の幹線ケーブル11とが接続されるような電力ケーブル接続部の接続構造10としたので、簡単かつ短時間で両ケーブル11を機械的および電気的に接続することができ、しかも直径が異なるケーブル11同士の連結も可能である。
【選択図】図1

Description

この発明は電力ケーブル接続部の接続構造、詳しくは例えば高層ビルの各フロアへ電気を供給する幹線において、上下配置された幹線ケーブル同士を電気的に接続する電力ケーブル接続部の接続構造に関する。
高層ビル内には、各階へ電力を供給するため、鉛直方向へ延びる幹線が配されている。幹線は、一般的に任意の長さを有した複数本の幹線ケーブルを、順次、雄コネクタと雌コネクタとを掛合しながら電気的に接続して作製される。各幹線ケーブルの途中には、各階配線用の分岐配線が、幹線ケーブルの場合と同様に両コネクタを介して電気的に接続される。
ところで、幹線ケーブルのケーブル接続部の接続構造としては、従来、例えば特許文献1の幹線ケーブルの明細書中に開示されたものが知られている。これは、雌コネクタに螺合可能な袋ナットを、雄コネクタに回転可能に取り付けたものである。上下に隣接した各幹線ケーブルの端部間において、順次、袋ナットを雌コネクタに螺合することで、幹線ケーブル同士が電気的に接続されるように構成されている。
特開2005−56687号公報
しかしながら、特許文献1の電力ケーブル接続部の接続構造では、前述したように袋ナットを雌コネクタに螺合するねじ込み方式を採用していた。そのため、隣接する上下の幹線ケーブル同士を接続する場合や、その後、何らかの理由でケーブルを交換する場合には、袋ナットを何回も回転させなければならず、その作業が面倒で、ケーブル間の接続に要する作業時間も長くなっていた。
この発明は、簡単かつ短時間で電源側ケーブルと負荷側ケーブルとを機械的および電気的に接続することができ、しかも直径が異なる電源ケーブル同士の連結も可能な電力ケーブル接続部の接続構造を提供することを目的としている。
この発明は、ロック突起がロック溝部から抜け難い電力ケーブル接続部の接続構造を提供することを目的としている。
この発明は、電源側ケーブルと負荷側ケーブルとの良好な機械的・電気的接続状態を保持することができる電力ケーブル接続部の接続構造を提供することを目的としている。
この発明は、ロックスリーブを回転させなくても両ケーブルの機械的および電気的な接続が可能な電力ケーブル接続部の接続構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、電源側ケーブルの導体に連結された電源側コネクタと、負荷側ケーブルの導体に連結された負荷側コネクタとの接続部分に、ロックスリーブを軸線回りに所定角度回動させて装着することで接触子を介して、両ケーブルを機械的・電気的に接続する電力ケーブル接続部の接続構造であって、前記両コネクタのうち、何れか一方に前記ロックスリーブが取り付けられるとともに、該ロックスリーブの内周側にはロック突起が設けられ、前記両コネクタのうち、残った方の外周側には、前記ロック突起が摺動可能に掛合されるロック溝部が設けられた電力ケーブル接続部の接続構造である。
請求項1に記載の発明によれば、ロック突起をロック溝部に挿入した状態で、ロックスリーブを、電源側コネクタと負荷側コネクタとの接続部分の周りに所定角度だけ回動させる。これにより、ロック突起がロック溝部に掛合され、両コネクタが接触子を介し電気的に接続される。その結果、簡単かつ短時間で両ケーブルの機械的および電気的な接続を完了することができる。
電源側ケーブルとは、互いに接続される電力ケーブル間において、比較して電源側に配置された電力ケーブルをいい、負荷側ケーブルとは、互いに連結される電力ケーブル間において、比較して負荷側に配置される電力ケーブルをいう。
電源側コネクタおよび負荷側コネクタは、何れの方が雄コネクタでもよいし、雌コネクタでもよい。
ロックスリーブとは、電源側コネクタと負荷側コネクタとの周りを被う機械的強度を有した円筒形状の部材である。
ロックスリーブの素材としては、例えばSUS、鋼などを採用することができる。
両コネクタを接続するために必要なロックスリーブの軸線回り(スパイラルを含む)への回動角度は任意である。例えば45°でもよいし、90°でもよい。
ロックスリーブが取り付けられるのは、電源側コネクタでもよいし、負荷側コネクタでもよい。
ロック突起の素材は任意である。ただし、接続部の機械的強度はJISなどの規格に準ずるものとする。
ロック突起の形状としては、例えばピン形状、板片形状などを採用することができる。ロックスリーブの内周側におけるロック突起の形成位置は任意である。
ロック溝部が設けられるコネクタは、ロックスリーブの取り付け側でない方のコネクタであれば、電源側コネクタでもよいし、負荷側コネクタでもよい。
ロック溝部は、U字溝でもよいし、V字溝でもよい。また、開口部が上を向いたコの字形状の溝でもよい。ロック溝部の奥部の内壁には、ロック突起を位置決めする凹部を設けてもよい。
請求項2に記載の発明は、前記ロック溝部は、該ロック溝部が設けられたコネクタのうち、前記ロックスリーブ側の端面に形成された溝口と、該溝口と先端部が連通され、かつ前記ロック突起を前記ロックスリーブの軸線方向へ移動可能な縦溝部分と、該縦溝部分の奥部と連通され、かつ前記ロック突起を前記ロックスリーブの軸線回りに回動可能な横溝部分とを有した請求項1に記載の電力ケーブル接続部の接続構造である。
請求項2に記載の発明によれば、溝口にロック突起を合わせた状態で、ロック溝部側のコネクタとロックスリーブとを互いに接近させる。これにより、ロック突起は溝口を経て縦溝部分へ侵入する。その後も、この移動をロック突起が縦溝部分の奥部に達するまで継続する。それから、ロックスリーブを軸線回りへ回動させ、ロック突起を横溝部分へ侵入させることにより接触子を介して両コネクタの接続が完了する。このように、ここではロック溝部をL字形状の溝部としている。そのため、ロック溝部からロック突起が抜け難い。
溝口の形状は、ロック溝の本体部分の形状と同じでもよいし、それとは異なってもよい。ただし、ロック突起の出し入れを容易にするため、ロック溝の本体部分より断面積が大きい方が好ましい。
縦溝部分および横溝部分の各長さは任意である。
請求項3に記載の発明は、前記両コネクタの少なくとも一方には、前記ロック突起を、前記ロック溝部の内壁に弾性的に押し付ける突起押し付け手段が設けられた請求項1または請求項2に記載の電力ケーブル接続部の接続構造である。
請求項3に記載の発明によれば、突起押し付け手段により、ロック溝部の内壁にロック突起を弾性的に押し付けるので、両コネクタは常時確実な接続状態となる。その結果、電源側ケーブルと負荷側ケーブルとの良好な機械的・電気的接続状態を確保することができる。
突起押し付け手段としては、例えば、コイルばねなどの各種のばね材の弾性力を利用したものでもよいし、空気などの気体の圧力を利用したものでもよい。
突起押し付け手段は、電源側コネクタに設けてもよいし、負荷側コネクタに設けてもよい。また、両コネクタにそれぞれ設けてもよい。
請求項4に記載の発明は、電源側ケーブルの導体に連結された電源側コネクタと、負荷側ケーブルの導体に連結された負荷側コネクタとの接続部分の周りにロックスリーブを装着することで、接触子を介して両ケーブルを機械的・電気的に接続する電力ケーブル接続部の接続構造であって、前記両コネクタのうち、何れか一方に前記ロックスリーブが取り付けられるとともに、該ロックスリーブの内周側には、ばね力の作用により、該ロックスリーブの内周側から常時一部が突出させられるボールまたはピンを有したプランジャが設けられ、前記両コネクタのうち、残った方の外周側には、前記ボールの一部またはピンの一部が掛合される凹部が設けられた電力ケーブル接続部の接続構造である。
請求項4に記載の発明によれば、ロックスリーブを、電源側コネクタと負荷側コネクタとの接続部分の周りに装着することで、プランジャのボールの一部またはピンの一部が凹部に掛合され、両コネクタが機械的・電気的に接続される。その結果、簡単かつ短時間で両ケーブルの機械的および電気的な接続を完了することができる。
このように、プランジャと凹部とを介して、ロックスリーブにより電源側コネクタと負荷側コネクタとを連結するように構成したので、ロックスリーブを回転させなくても両ケーブルの連結が可能となる。
プランジャは、回転体を所定の角度位置で位置決めする場合などに汎用される。具体的には、ボールの一部またはピンの一部を、ばね材のばね力により被位置決め部材に形成された位置決め凹部に掛止することで、被位置決め部材を位置決めするものである。
プランジャに使用されるばね材としては、例えばコイルばね、板ばねなどを採用することができる。
請求項1に記載の発明によれば、ロック溝部にロック突起を挿入し、ロックスリーブを、電源側コネクタと負荷側コネクタとの接続部分の周りに所定角度だけ回動させることで、両ケーブルが連結されるようにしたので、簡単かつ短時間で両ケーブルを機械的および電気的に接続することができる。しかも、直径が異なる電源ケーブル同士の連結も可能となる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、ロック溝部を外観視してL字形状の溝部としたので、ロック溝部からロック突起を抜け難くすることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、突起押し付け手段により、ロック溝部の内壁にロック突起を弾性的に押し付けるように構成したので、電源側ケーブルと負荷側ケーブルとの良好な機械的接続状態を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、プランジャと凹部とを介して、ロックスリーブにより電源側コネクタと負荷側コネクタとを連結するようにしたので、ロックスリーブを回転させなくても両ケーブルを機械的および電気的に接続することができる。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図2において、10はこの発明の実施例1に係る電力ケーブル接続部の接続構造(接続構造体)で、この電力ケーブル接続部の接続構造10は、高層ビルの所要階数分の長さを有した複数本の幹線ケーブル11を順次上下に連結し、幹線を作製する際に利用される。各幹線ケーブル11は心線(導体)11aを絶縁被覆11bにより被ったもので(図1)、各幹線ケーブル11には、その上部に雌コネクタ12が連結される一方、その下部に雄コネクタ13が連結される。また、各幹線ケーブル11の途中部には、分岐モールド14を通して、各階配線用の分岐配線15が一定ピッチで3本接続されている。
以下、図1,図3および図4を参照して、電力ケーブル接続部の接続構造10を詳細に説明する。
すなわち、電力ケーブル接続部の接続構造10は、下側の幹線ケーブル11(電源側ケーブル)の上部の導体16に連結された銅合金製の雌コネクタ12(電源側コネクタ)と、上側の幹線ケーブル11(負荷側ケーブル)の下部の導体17に連結された銅合金製の雌コネクタ13(負荷側コネクタ)との接続部分の周りに、SUS製のロックスリーブ18を軸線回りに所定角度回動させて装着することで、両ケーブル11を機械的・電気的に接続するものである。
雌コネクタ12は管体で、軸線に沿って、元部から先部へ向かって順に導体孔19、ばね収納孔20および接続孔21が配置されている。導体孔19は、雌コネクタ12の元部内に形成され、下側の幹線ケーブル11の上部の導体16が挿入され、図示しないカシメ装置によりカシメられている。導体16は導体17より大径である。
また、ばね収納孔20は、雌コネクタ12の長さ方向の中間部内に形成され、導体孔19より小径で、その元側の開口部が孔栓22により封止されている。ばね収納孔20の先側の開口部には先細部20aが形成されている。ばね収納孔20には、前記雄コネクタ13の先端部に形成されたピン形状の接続端子23を、雌コネクタ12の先端方向へ押圧する押圧子24が収納されている。この押圧子24と前記孔栓22との間のばね収納孔20には、常時、押圧子24の先部をばね収納孔20の先側の開口部から前記接続孔21へ付勢状態で突出させるコイルばね25が収納されている。
押圧子24は、そのベース部材が厚肉な円板で、ベース部材の表面の中央部に押圧ピン26が突設された部材である。押圧子24は、ばね収納孔20の先側の開口部が先細部20aであるため、この部分にベース部が引っ掛かる。そのため、コイルばね25のばね力によって押圧子24がばね収納孔20から飛び出すおそれはない。これらの孔栓22、コイルばね25および押圧子24により、雌コネクタ12に設けられて、後述するロック溝部27の内壁にロックビス28を弾性的に押し付ける突起押し付け手段29が構成される。
接続孔21は、雌コネクタ12の先部内に、前記導体孔19と略同じ直径で形成されている。接続孔21には、前記雄コネクタ13の接続端子23が出し入れ自在に収納される。接続孔21の長さ方向の中間部の内周壁には、雌コネクタ12の先端部と雄コネクタ13の接続端子23とを電気的に接続する管状の接触子30が堅固に挿入して取り付けられている。
雌コネクタ12の先端部の外周側には、その周方向へ180°の位相部分に1対のロック溝部27が形成されている。両ロック溝部27は、雌コネクタ12のうち、ロックスリーブ18側の端面に形成された溝口27aと、溝口27aと先端部が連通され、かつロックビス28をロックスリーブ18の軸線方向へ移動可能な縦溝部分27bと、縦溝部分27bの奥部と連通され、かつロックビス28をロックスリーブ18の軸線回りに90°だけ回動可能な横溝部分27cとを有したL字形状の溝部である。しかも、横溝部分27cの奥部のうち、溝口27aが形成された前記雌コネクタ12の端面側には、ロックビス28の位置決め凹部27dが形成されている。横溝部分27cの長さは、雌コネクタ12の外径の約4分の1の長さを有している。
次に、雄コネクタ13を詳細に説明する。
雄コネクタ13は雌コネクタ12より小径な円柱体で、元部内に軸線に沿った導体孔31が形成されている。導体孔31には、上側の幹線ケーブル11の下部の導体17が挿入されて、図示しないカシメ装置によりカシメられている。
雄コネクタ13の中間部付近には、雌コネクタ12の先部と略同じ直径の厚肉なフランジ32が、雄コネクタ13と同じ素材で一体形成されている。雄コネクタ13のフランジ32より先側部には、前記接続孔21に挿入される接続端子23が、雄コネクタ13と同じ素材で一体形成されている。接続端子23の直径は接続孔21の直径と略同じで、接続端子23の長さも接続孔21の長さと略同じである。
ロックスリーブ18は、両端面を貫通して管路33が形成された厚肉な樽形状の管体である。管路33のうち、ロックスリーブ18の元側は、前記雄コネクタ13の本体部分と略同じ直径である。また、管路33のうち、ロックスリーブ18の先側から中央部までは、前記雌コネクタ12の先部および前記フランジ32と略同じ直径を有している。ロックスリーブ18の長さは、ロックスリーブ18を雄コネクタ13に取り付けた際、管路33の先側の開口部に接続端子23の先端が配置される長さである。
また、ロックスリーブ18の胴部の軸線方向の中間部のうち、その周方向へ180°の位相部分に、1対のビス孔34が形成されている。両ビス孔34には、対応する前記ロック溝部27に先部が挿入されるロックビス28(ロック突起)の元部が、それぞれ螺合されている。そのため、両ロックビス28の先部は管路33へ突出している。
さらに、ロックスリーブ18の胴部には、一方のビス孔34の形成位置を基準として、ロックスリーブ18の周方向へ90°の位相位置に小径なねじ孔35が形成されている。このねじ孔35には、ロックスリーブ18を雌コネクタ12に固定する止めねじ36が螺合されている。この止めねじ36は省略してもよい。
図1および図2において、符号37は電力ケーブル接続部の接続構造10を外方から被う2分割された円筒形状の絶縁カバーである。
次に、電力ケーブル接続部の接続構造10を適用し、下側の幹線ケーブル11と上側の幹線ケーブル11とを電気的に接続する方法を説明する。
図1〜図4に示すように、上下に隣接して配置された幹線ケーブル11同士を連結(電気的および機械的に接続)する際には、まず溝口27aにロックビス28を位置合わせする。次に、この状態を維持して雌コネクタ12を鉛直に押し上げ、雌コネクタ12とロックスリーブ18とを徐々に接近させる。これにより、雌コネクタ12の先端部がロックスリーブ18の管路33に侵入すると同時に、接続端子23が接続孔21に徐々に挿入される。しかも、ロックビス28が溝口27aを通して縦溝部分27bへ侵入して行く。その後、この移動(近接)をロックビス28が縦溝部分27bの奥部に達するまで継続する。その結果、コイルばね25のばね力に抗して、接続端子23の先端部が押圧ピン26をばね収納孔20へ押し込み、接続端子23が根元まで接続孔21に挿入される。これにより、接続端子23と接触子30とが接触し、雌コネクタ12と雄コネクタ13とが電気的に接続される。
次に、ロックスリーブ18をロック溝部27の屈曲側へ90°だけ回動させ、ロックビス28を横溝部分27cへ侵入させる。なお、ロックスリーブ18を45°だけ回動させるように構成してもよい。そして、最終的にはロックビス28を位置決め凹部27dに掛止する。
その後、雌コネクタ12のロックスリーブ18への押し込み力を解除すると、押圧子24の押圧ピン26を介して、接続端子23を接続孔21から押し出す方向へのコイルばね25のばね力が作用する。これにより、対応するロックビス28の先部が、位置決め凹部27dの内壁に大きな力で押し付けられる。その結果、両コネクタ12,13は常に確実な連結状態となる。よって、下側の幹線ケーブル11と上側の幹線ケーブル11との良好な機械的・電気的接続状態が確保される。
こうして、両ケーブル11同士の機械的な連結と、電気的な接続とが完了する。図外の電源からの電力は、下側の幹線ケーブル11の導体16から雌コネクタ12を通って接触子30、接続端子23および雄コネクタ13を経て上側の幹線ケーブル11の導体17へと導電される。
その後、電力ケーブル接続部の接続構造10の周りに2分割された絶縁カバー37を組み立てて被せることで、電力ケーブル接続部の接続構造10に対して、絶縁処理および保護処理が施される。その他の絶縁処理方法および保護処理方法として、(1) 例えば絶縁テープを巻き付けてから保護テープを巻き付ける方法、(2) 絶縁テープを巻き付けてから保護チューブ(収縮チューブなど)を装着する方法、(3) 保護ケースを装着し、この装着に際して保護ケース内にコンパウンドを充填する方法などを採用してもよい。
なお、その後のケーブル交換に際しては、これらの作業を逆に行うことで両ケーブル11の接続を解除することができる。その後、新しい幹線ケーブル11の接続を行う。
このように、ロック溝部27にロックビス28を挿入し、ロックスリーブ18を、雌コネクタ12と雄コネクタ13との接続部分の周りに所定角度だけ回動させることで、電源側の幹線ケーブル11と負荷側の幹線ケーブル11とが接続される構成としたので、簡単かつ短時間で両ケーブル11を機械的および電気的に接続することができる。しかも、直径が異なる両ケーブル11同士の連結も可能となる。
また、ロック溝部27をL字形状としたので、ロック溝部27からロックビス28が抜け難い。
次に、図5を参照して、この発明の実施例2に係る電力ケーブル接続部の接続構造を説明する。
図5に示すように、この発明の実施例2に係る電力ケーブル接続部の接続構造10Aの特徴は、実施例1の両ロックビス28に代えて、ばね力の作用により、ロックスリーブ18の内周側から常時先部が突出されるピン51を有した1対のプランジャ50を採用し、また両ロック溝部27に代えて、対応するピン51の先部が掛合される断面略半球形状を有した1対の凹部52を採用した点である。
両プランジャ50は、ロックスリーブ18の胴部の軸線方向の中間部のうち、その周方向へ180°の位相部分に形成され、先側の開口部分が若干小径な1対の貫通孔53と、各貫通孔53に挿入され、かつ先部が丸くて元部にフランジが形成された1対の前記ピン51と、各貫通孔53に挿入され、ばね力の作用により、対応するピン51の先部だけを貫通孔53の先側の開口から常時突出させる1対のコイルばね54と、各貫通孔53の元側の開口にねじ止めされる1対のねじ栓55とを有している。
実施例2の電力ケーブル接続部の接続構造10Aにあっては、両コネクタ12,13の周方向において、対応するピン51と凹部52とを位置合わせする。その後、ロックスリーブ18をその軸線方向へ直線的に移動させ、雌コネクタ12と雄コネクタ13との接続部分の周りにロックスリーブ18を徐々に装着させて行く。これにより、ピン51の先部が凹部52に合致した位置で互いが掛合される。これにより、簡単かつ短時間で両ケーブル11の機械的な接続を完了することができる。しかも、ロックスリーブ18を回転させなくても両ケーブル11の連結が可能となる。なお、前記凹部52を、雌コネクタ12の周方向に形成された環状の溝部とすれば、上述した対応するピン51と凹部52との位置合わせが不要になる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と略同じであるので説明を省略する。
この発明の実施例1に係る電力ケーブル接続部の接続構造を示す拡大断面図である。 この発明の実施例1に係る電力ケーブル接続部の接続構造を利用した幹線ケーブルの連結状態を示す正面図である。 この発明の実施例1に係る電力ケーブル接続部の接続構造の分解斜視図である。 この発明の実施例1に係る電力ケーブル接続部の接続構造を別の方向から見た分解斜視図である。 この発明の実施例2に係る電力ケーブル接続部の接続構造の要部拡大断面図である。
符号の説明
10,10A 電力ケーブル接続部の接続構造、
11 幹線ケーブル(電源側ケーブル,負荷側ケーブル)、
12 雌側コネクタ(電源側コネクタ)、
13 雄側コネクタ(負荷側コネクタ)、
16,17 導体、
18 ロックスリーブ、
27 ロック溝部、
27a 溝口、
27b 縦溝部分、
27c 横溝部分、
28 ロックビス(ロック突起)、
29 突起押し付け手段、
50 プランジャ、
51 ピン、
52 凹部、
53 貫通孔。

Claims (4)

  1. 電源側ケーブルの導体に連結された電源側コネクタと、負荷側ケーブルの導体に連結された負荷側コネクタとの接続部分に、ロックスリーブを軸線回りに所定角度回動させて装着することで接触子を介して、両ケーブルを機械的・電気的に接続する電力ケーブル接続部の接続構造であって、
    前記両コネクタのうち、何れか一方に前記ロックスリーブが取り付けられるとともに、該ロックスリーブの内周側にはロック突起が設けられ、
    前記両コネクタのうち、残った方の外周側には、前記ロック突起が摺動可能に掛合されるロック溝部が設けられた電力ケーブル接続部の接続構造。
  2. 前記ロック溝部は、
    該ロック溝部が設けられたコネクタのうち、前記ロックスリーブ側の端面に形成された溝口と、
    該溝口と先端部が連通され、かつ前記ロック突起を前記ロックスリーブの軸線方向へ移動可能な縦溝部分と、
    該縦溝部分の奥部と連通され、かつ前記ロック突起を前記ロックスリーブの軸線回りに回動可能な横溝部分とを有した請求項1に記載の電力ケーブル接続部の接続構造。
  3. 前記両コネクタの少なくとも一方には、前記ロック突起を、前記ロック溝部の内壁に弾性的に押し付ける突起押し付け手段が設けられた請求項1または請求項2に記載の電力ケーブル接続部の接続構造。
  4. 電源側ケーブルの導体に連結された電源側コネクタと、負荷側ケーブルの導体に連結された負荷側コネクタとの接続部分の周りにロックスリーブを装着することで、接触子を介して両ケーブルを機械的・電気的に接続する電力ケーブル接続部の接続構造であって、
    前記両コネクタのうち、何れか一方に前記ロックスリーブが取り付けられるとともに、該ロックスリーブの内周側には、ばね力の作用により、該ロックスリーブの内周側から常時一部が突出させられるボールまたはピンを有したプランジャが設けられ、
    前記両コネクタのうち、残った方の外周側には、前記ボールの一部またはピンの一部が掛合される凹部が設けられた電力ケーブル接続部の接続構造。
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