JP2007317013A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サブピクセル単位での高精度な位置検出を短時間で行う。
【解決手段】 対象画像21の中から既知のテンプレート画像22との類似性が最も高い部分画像2Bをピクセル単位で探索し(S2)、部分画像2Bの各画素値を所定方向に積算して1次元の信号波形の第1データを作成し(S3)、テンプレート画像の各画素値を所定方向に積算して1次元の信号波形の第2データを作成すると共に、第2データをサブピクセル単位でシフトさせた1つ以上の第3データを作成し(S5)、第1データと第2データと第3データとを用いて、テンプレート画像と部分画像との位置ずれ量をサブピクセル単位で算出し(S6)、この位置ずれ量と部分画像2Bの位置とに基づいて、対象画像の中のテンプレート画像との合致位置を決定する(S7)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理のテンプレートマッチングによりマークの位置検出を行う位置検出装置に関する。
マークの画像を取り込み、この画像の中から既知のテンプレート画像に合致するターゲット部分をピクセル単位で探索し(テンプレートマッチング)、マークの位置検出を行う装置が知られている。さらに、マークの画像からピクセル単位で探索したターゲット部分から、サブピクセル単位での高精度な位置検出を行う装置も提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開平5−120436号公報
しかし、上記の装置では、サブピクセル単位での高精度な位置検出を行う場合、演算処理に長い時間が掛かるため、その位置検出を短時間で行うことはできなかった。
本発明の目的は、サブピクセル単位での高精度な位置検出を短時間で行える位置検出装置を提供することにある。
本発明の位置検出装置は、対象画像の中から既知のテンプレート画像との類似性が最も高い部分画像をピクセル単位で探索する探索手段と、前記テンプレート画像と前記部分画像との何れか一方の各画素値を所定方向に積算して1次元の信号波形の第1データを作成する第1処理手段と、前記テンプレート画像と前記部分画像との何れか他方の各画素値を前記所定方向に積算して1次元の信号波形の第2データを作成すると共に、該第2データをサブピクセル単位でシフトさせた1つ以上の第3データを作成する第2処理手段と、前記第1処理手段が作成した前記第1データと、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データとを用いて、前記テンプレート画像と前記部分画像との位置ずれ量をサブピクセル単位で算出する算出手段と、前記探索手段が探索した前記部分画像の位置と、前記算出手段が算出した前記位置ずれ量とに基づいて、前記対象画像の中の前記テンプレート画像との合致位置を決定する決定手段とを備えたものである。
また、上記の位置検出装置において、前記算出手段は、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データの中から、前記第1処理手段が作成した前記第1データとの類似性が最も高いデータを特定し、該データのシフト量に基づいて前記位置ずれ量を算出することが好ましい。
また、上記の位置検出装置において、前記算出手段は、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データと前記第1処理手段が作成した前記第1データとの類似性に関わる各々の指標と、前記第2データおよび前記第3データの各々のシフト量との関係を、所定の関数によって近似し、前記指標の最大値または最小値に対応するシフト量に基づいて前記位置ずれ量を算出することが好ましい。
本発明の位置検出装置によれば、サブピクセル単位での高精度な位置検出を短時間で行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
ここでは、半導体素子の製造工程において、露光工程の前に半導体ウエハの位置合わせを行う装置(つまり露光装置のアライメント系)に組み込まれた位置検出装置を例に説明する。半導体ウエハは、下地層に多数のアライメントマークを有し、最上層がレジスト層となっている。レジスト層にはまだ回路パターンが形成されていない。レジスト層に回路パターンが形成されるのは、露光工程と現像工程とを経た後である。
本実施形態の位置検出装置10は、図1に示す通り、ウエハ10Aを支持するステージ11と、光学系12と、カメラ13と、画像処理部14と、記憶部15とで構成されている。位置検出装置10は、画像処理のテンプレートマッチングによってウエハ10A上のアライメントマーク(不図示)の位置検出を行う装置である。
ステージ11は、不図示の搬送系によってウエハカセットから搬送されてきたウエハ10Aを上面に載置し、例えば真空吸着により固定保持する。ステージ11は、少なくとも水平面内で2次元的に移動可能であり、位置検出の際にはウエハ10A上のアライメントマークを順に所定の視野(カメラ13の撮像視野)内に位置決めする。このステージ11は、露光装置のステージと共通である。
このため、位置検出装置10によるアライメントマークの位置検出が終わると、ウエハ10Aをステージ11に載置させた状態で位置合わせが行われ、レジスト層に対する露光工程に進む。そして、露光工程が終わると、そのウエハ10Aはステージ11から回収され、別のウエハ10Aがステージ11に載置され、同様の処理(位置検出→位置合わせ→露光工程)が繰り返される。
光学系12は、ステージ11上のウエハ10Aの局所領域(例えばアライメントマークおよびその近傍領域)の光像を形成する。カメラ13は、不図示の撮像素子によりウエハ10Aの局所領域(アライメントマーク)の光像を撮像し、撮像信号を画像処理部14に出力する。画像処理部14は、カメラ13から撮像信号を取り込むと、これを所定ビットのディジタル画像に変換し、必要に応じて所定の前処理を行い、探索対象の入力画像21(図2(a))を生成する。
記憶部15は、探索対象の入力画像21(図2(a))に対するテンプレートマッチング用のテンプレート画像22(図2(b))を記憶する。記憶部15に予め(位置検出前に)記憶されるテンプレート画像22は、レシピ作成時に作成したものである。テンプレート画像22の作成は、例えばテストウエハ上に形成されたアライメントマークの画像を位置検出装置10の画像処理部14によって取り込み、その画像からマニュアルでマーク部分を切り出すことにより行われる。テストウエハとは設計値に近い状態のウエハである。また、その他、CADデータなどの寸法値(設計情報)からテンプレート画像を作成してもよいし、半導体素子の製造工程の途中段階でテンプレート画像を作成し直してもよい。
次に、本実施形態の位置検出装置10におけるウエハ10A上のアライメントマークの位置検出について具体的な手順を説明する。本実施形態では、図3に示すフローチャートの手順(ステップS1〜S8)にしたがって画像処理部14が位置検出の処理を行う。
画像処理部14は、まず(ステップS1,S2)、ウエハ10A上のアライメントマークの画像(図2(a)の入力画像21)を取り込むと、この入力画像21を対象画像として、記憶部15に記憶された既知のテンプレート画像22(図2(b))を用いて、ピクセル単位でのテンプレートマッチングを行う。
つまり、ステップS2では、入力画像21の中から演算用の部分画像2A(図4(a))を抽出し、部分画像2Aとテンプレート画像22(図2(b))とのマッチング演算を行い、入力画像21の中で部分画像2Aの位置を少しずつ変化させながら同様のマッチング演算を繰り返す。そして、各々のマッチング演算の結果を大小比較することにより、入力画像21の中からテンプレート画像22との類似性が最も高い部分画像2B(図4(b))をピクセル単位で探索する。
マッチング演算を周知の相互相関法により行った場合、マッチング演算の結果は、部分画像2Aとテンプレート画像22との類似性が高いほど(すなわち部分画像2Bに近づくほど)大きな値を示す。また、マッチング演算を周知の残差逐次検定法(SSDA法)により行う場合、マッチング演算の結果は部分画像2Aとテンプレート画像22との類似性が高いほど小さな値を示す。マッチング演算は、相互相関法や残差逐次検定法に限らず、濃度ヒストグラムまたは色ヒストグラムなどの特徴量を用いて行ってもよい。
入力画像21における部分画像2Bの位置の情報は、ピクセル単位での位置検出の結果であり、記憶部15に記憶される。本実施形態のアライメントマークの位置検出は、上記した部分画像2Bの位置の情報と、以下に説明するステップS3〜S6の処理結果(部分画像2Bとテンプレート画像22とのサブピクセル単位での位置ずれ量の情報)とに基づいて、高精度に行われる。
次のステップS3では、上記の部分画像2B(図4(b))の各画素値をY方向に積算し(図5(a))、X方向に関する1次元の信号波形のデータ31X(図5(b))を作成する。図5(b)の横軸はX方向の位置、縦軸は画素値の合計を表す。同様に、部分画像2Bの各画素値をX方向に積算して(図5(c))、Y方向に関する1次元の信号波形のデータ31Y(図5(d))を作成する。図5(d)の横軸はY方向の位置、縦軸は画素値の合計を表す。以下、データ31X,31Yを「1次元データ31X,31Y」という。
次に(ステップS4)、今回がテンプレート画像22を用いた1回目の位置検出であるか否かを判断し、1回目の場合にはステップS5の処理を実行する。ステップS5の処理は、テンプレート画像22の作成ごとに1回だけ実行すればよく、その実行タイミングはステップS3の前でもステップS1,S2の前でもよい。テンプレート画像22の作成時に予めステップS5と同様の処理を行い、その結果をテンプレート画像22と共に記憶させてもよい。
ステップS5では、テンプレート画像22(図2(b))の各画素値をY方向に積算し(図6(a))、X方向に関する1次元の信号波形のデータ32X(図6(b))を作成すると共に、このデータ32Xを1ピクセルよりも細かいサブピクセル単位でシフトさせ(図6(c),(d))、1つ以上のデータ33Xを作成する。
同様に、テンプレート画像22からY方向に関する1次元の信号波形のデータ32Yとこれをサブピクセル単位でシフトさせた1つ以上のデータ33Y(不図示)も作成する。以下、データ32X,32Yを「1次元データ32X,32Y」、データ33X,33Yを「1次元シフトデータ33X,33Y」という。
サブピクセル単位でシフトさせる処理(例えば図6(c),(d))は、所望のシフト量に応じて、元の1次元データ32X,32Yの画素間の濃淡値(画素値の合計)を補間することにより行われる。本実施形態では、テンプレート画像22を1次元化して、1次元データ32X,32Yをサブピクセル単位でシフトさせるため、短時間で1次元シフトデータ33X,33Yを作成することができる。
次に(ステップS6)、部分画像2BのX方向の1次元データ31X(図5(b))と、テンプレート画像22のX方向の1次元データ32Xおよび1次元シフトデータ33X(図6(b)〜(d))とを用いて、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量をサブピクセル単位で算出する。
つまり、本実施形態では、次の手順[1]〜[4]によって、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量をサブピクセル単位で算出する。
[1] 部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))とテンプレート画像22の1次元データ32X(図6(b))とのマッチング演算を行う。これは、サブピクセル単位でのシフト量がゼロの場合のマッチング演算である。
[2] 同様に、部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))とテンプレート画像22の1次元シフトデータ33X(図6(c),(d))とのマッチング演算を行う。これは、サブピクセル単位でのシフト量がゼロより大きく1ピクセル分より小さい場合のマッチング演算である。
これらの手順[1][2]における各々のマッチング演算の結果を図示すると、例えば図7の各点(●)のようになる。図7の横軸はサブピクセル単位でのシフト量、縦軸はマッチング演算の結果(類似性に関わる指標)を表す。
[3] そして、各々のマッチング演算の結果(例えば図7の各点(●))を大小比較することにより、テンプレート画像22の1次元データ32Xおよび1次元シフトデータ33X(図6(b)〜(d))の中から、部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))との類似性が最も高いデータ34Xを特定する。
図7では、マッチング演算の結果が最大の点を部分画像2Bの1次元データ31Xとの類似性が最も高いデータ34Xとしたが、逆に、マッチング演算の結果が最小の点を同様のデータ34Xとする場合もある。これは、上記した通り、マッチング演算の方法(例えば相互相関法やSSDA法など)によって異なる。
[4] 上記手順[3]で特定したデータ34Xのシフト量S34Xに基づいて、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量を算出する。この位置ずれ量(S34X)はサブピクセル単位での位置ずれ量であり、記憶部15に記憶される。
このようにして、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量をサブピクセル単位で算出すると、画像処理部14では、Y方向についても同様の処理を行い、得られた位置ずれ量(S34Y)を記憶部15に記憶する。そして、次のステップS7の処理に進む。
ステップS7では、入力画像21からピクセル単位で探索された部分画像2B(図4(b))の位置と、ステップS6(手順[1]〜[4])によりサブピクセル単位で算出された位置ずれ量(S34X,S34Y)とに基づいて、入力画像21の中のテンプレート画像22との合致位置を決定する。
この合致位置は、サブピクセル単位での高精度な位置検出の結果である。そして、この合致位置と、入力画像21を取り込んだときのステージ11の位置とに基づいて、ウエハ10Aのアライメントマーク(カメラ13の撮像視野内に位置決めされたマーク)の位置を検出することができる。
図3に示すフローチャートの手順では、ウエハ10Aの他のアライメントマークの位置検出を行う場合、ステップS1の処理に戻って同様の処理を繰り返す。ただし、前回と同じテンプレート画像22を用いる場合は、ステップS5の処理を行わずに、ステップS6の処理に進む。そして、全てのマークの位置検出が終わると、図3の処理を終了する。
上記したように、本実施形態の位置検出装置10では、入力画像21から探索した部分画像2Bと既知のテンプレート画像22との双方をそれぞれ1次元化して、1次元データ31X,31Y,32X,32Yを作成すると共に、テンプレート画像22に関わる1次元 データ32X,32Yをサブピクセル単位でシフトさせて、1つ以上の1次元シフトデータ33X,33Yを作成する。そして、これらの1次元データ31X,31Y,32X,32Yと1次元シフトデータ33X,33Yとを用いて、サブピクセル単位での高精度な位置検出を行う。
このため、1次元シフトデータ33X,33Yの作成(ステップS5)や、1次元シフトデータ33X,33Yを利用した演算処理(ステップS6のマッチング演算)に掛かる時間を、従来(2次元データの画像で処理する場合)と比べて大幅に短縮できる。したがって、サブピクセル単位での高精度な位置検出を短時間で行うことができる。
本実施形態の位置検出装置10を用いた位置検出(サブピクセル単位での高精度な位置検出)は、テンプレート画像22のサイズ(画素数)を増やした場合に特に有効である。また、テンプレート画像22から予め1次元シフトデータ33X,33Yを作成する場合、従来(2次元データのシフト画像を作成する場合)と比べて大幅にデータ量を低減できる利点もある。
(第2実施形態)
ここでは、図3のステップS6の具体的な手順の変形例を説明する。
上記の第1実施形態では手順[1]〜[4]によって部分画像2Bとテンプレート画像22との位置ずれ量(S34X,S34Y)をサブピクセル単位で算出したが、第2実施形態では次の手順によって同様の位置ずれ量(図8のシフト量S35X,S35Y)を算出する。
まず、手順[1][2]と同様に、部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))とテンプレート画像22の1次元データ32X,1次元シフトデータ33X(図6(b)〜(d))とのマッチング演算を行う。マッチング演算の各結果を図示すると、例えば図8の各点(●)のようになる。図8の横軸,縦軸は図7と同じである。
その後、次の手順[5]〜[7]を行い、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量をサブピクセル単位で算出する。
[5] マッチング演算の各結果(例えば図8の各点(●))において、テンプレート画像22の1次元データ32X,1次元シフトデータ33X(図6(b)〜(d))と部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))との類似性に関わる各々の指標と、1次元データ32X,1次元シフトデータ33Xの各々のシフト量との関係を、所定の関数30(例えば2次関数)によって近似する。
つまり、テンプレート画像22の1次元データ32X,1次元シフトデータ33X(図6(b)〜(d))の中から、部分画像2Bの1次元データ31X(図5(b))との類似性が最も高いデータ34Xを特定した後、このデータ34Xとその付近の複数のデータを所定の関数30(例えば2次関数)によって近似する。
[6] 近似に用いた所定の関数30において、指標が最大値となる点35X(図8(b)に○で示した点)を特定する。なお、図8(b)では、指標が最大値となる点35Xを特定したが、逆に、指標の最小値の点を特定する場合もある。これは、上記した通り、マッチング演算の方法(例えば相互相関法やSSDA法など)によって異なる。
[7] 上記の手順[6]で特定した指標の最大値(点35X)に対応するシフト量S35Xに基づいて、位置ずれ量を算出する。この位置ずれ量(S35X)はサブピクセル単位での位置ずれ量であり、記憶部15に記憶される。
このようにして、部分画像2Bとテンプレート画像22とのX方向の位置ずれ量をサブピクセル単位で算出すると、画像処理部14では、Y方向についても同様の処理を行い、得られた位置ずれ量(S35Y)を記憶部15に記憶する。そして、次のステップS7の処理に進む。
第2実施形態の位置検出装置では、マッチング演算の各結果(例えば図8の各点(●))を所定の関数30(例えば2次関数)により近似して、指標の最大値(点35Xなど)に対応するシフト量S35Xなどに基づいて、位置ずれ量(S35X,S35Y)を算出する。このため、サブピクセル単位での位置検出の精度がさらに向上する。
(変形例)
上記した実施形態では、テンプレート画像22から1次元シフトデータ33X,33Y(図6(c),(d))を作成したが、本発明はこれに限定されない。テンプレート画像22の代わりに、入力画像21の部分画像2B(図4(b))から同様の1次元シフトデータを作成してもよい。ただし、テンプレート画像22から1次元シフトデータを生成する方が、サブピクセル単位でのシフト処理の実行回数を少なくできるため、好ましい。
また、上記した実施形態では、十字形状のアライメントマークを例に位置検出の処理を説明したが、マークの形状はこれに限定されない。他の形状(例えばライン&スペース形状など)のマークであっても、同様の効果を得ることができる。
さらに、上記した実施形態では、露光工程の前に半導体ウエハの位置合わせを行う装置(つまり露光装置のアライメント系)に組み込まれた位置検出装置の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、ウエハ10Aのレジストパターンの重ね合わせ検査を行う装置に組み込まれた位置検出装置にも本発明を適用できる。この場合の位置検出装置は、ウエハ10Aの下地層とレジスト層に形成された各々の重ね合わせマークの位置を同様のテンプレートマッチングによって検出する。重ね合わせ検査装置のアライメント系に本発明の位置検出装置を組み込む場合にも、同様の効果を得ることができる。
また、上記した実施形態では、半導体素子の製造工程においてウエハ10Aに形成されたマーク(アライメントマーク,重ね合わせマーク)の位置をテンプレートマッチングによって検出する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。液晶表示素子の製造工程において液晶基板(液晶ディスプレイパネル)に形成されたマークの位置をテンプレートマッチングによって検出する場合にも、本発明を適用できる。
さらに、位置検出装置10の画像処理部14によりマークの位置検出を行う場合に限らず、位置検出装置に接続された外部のコンピュータを用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。
本実施形態の位置検出装置10の概略図である。 入力画像21とテンプレート画像22を説明する図である。 本実施形態の位置検出の手順を示すフローチャートである。 ピクセル単位でのマッチング処理を説明する図である。 入力画像21の部分画像2Bの1次元化を説明する図である。 テンプレート画像22の1次元化とサブピクセル単位でのシフト処理を説明する図である。 サブピクセル単位での位置ずれ量の算出方法を説明する図である。 サブピクセル単位での位置ずれ量の算出方法の変形例を説明する図である。
符号の説明
10 位置検出装置 ; 10A ウエハ ; 11 ステージ ; 12 光学系 ; 13 カメラ ;
14 画像処理部 ; 21 入力画像 ; 2B 部分画像 ; 22 テンプレート画像 ; 31X,31Y,32X 1次元データ ; 33X 1次元シフトデータ ; 30 関数

Claims (3)

  1. 対象画像の中から既知のテンプレート画像との類似性が最も高い部分画像をピクセル単位で探索する探索手段と、
    前記テンプレート画像と前記部分画像との何れか一方の各画素値を所定方向に積算して1次元の信号波形の第1データを作成する第1処理手段と、
    前記テンプレート画像と前記部分画像との何れか他方の各画素値を前記所定方向に積算して1次元の信号波形の第2データを作成すると共に、該第2データをサブピクセル単位でシフトさせた1つ以上の第3データを作成する第2処理手段と、
    前記第1処理手段が作成した前記第1データと、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データとを用いて、前記テンプレート画像と前記部分画像との位置ずれ量をサブピクセル単位で算出する算出手段と、
    前記探索手段が探索した前記部分画像の位置と、前記算出手段が算出した前記位置ずれ量とに基づいて、前記対象画像の中の前記テンプレート画像との合致位置を決定する決定手段とを備えた
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記算出手段は、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データの中から、前記第1処理手段が作成した前記第1データとの類似性が最も高いデータを特定し、該データのシフト量に基づいて前記位置ずれ量を算出する
    ことを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記算出手段は、前記第2処理手段が作成した前記第2データおよび前記第3データと前記第1処理手段が作成した前記第1データとの類似性に関わる各々の指標と、前記第2データおよび前記第3データの各々のシフト量との関係を、所定の関数によって近似し、前記指標の最大値または最小値に対応するシフト量に基づいて前記位置ずれ量を算出する
    ことを特徴とする位置検出装置。
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