JP2007316806A - 自動精算機能付きposシステム及びそのpos端末並びにposコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】精算処理を行うのを忘れてPOS端末の電源をオフしてしまった場合においても、POSコントローラに確定データを送信することができるようにすることである。
【解決手段】複数のPOS端末1及びこれらのPOS端末1が接続されたPOSコントローラ2からなるPOSシステムにおいて、電源オフ時に売上情報を前記POSコントローラ2に送信する機能を備えたPOS端末1と、これらのPOS端末1から送信された売上情報と自身が管理している売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えたPOSコントローラ2とよりなる自動精算機能付きPOSシステムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のPOS端末及びこれらのPOS端末が接続されたPOSコントローラからなるPOSシステムに関するものである。
従来、一店舗内のPOSシステムは、登録処理等を行う一台又は複数台のPOS端末と、これらのPOS端末の売上を集中管理するPOSコントローラとから構成されている。このようなシステムは、一台のPOSコントローラに複数店舗のPOS端末を接続することにより構成される場合もある。このように構成されたPOSシステムにおいて、一日の業務を終了する場合には、それぞれのPOS端末側で明示的に精算処理を行うものであり、各POS端末の電源をオフする場合には、当日の精算業務が完了していることを前提としている。
特開平10−91874号公報
しかしながら、POS端末の電源オフ時に精算業務を行うのは、そのPOS端末を操作するキャッシャーであり、人間の作業に依存している業務であることから、精算処理を忘れてPOS端末の電源をオフしてしまうことがある。このような場合、翌日に電源投入してから昨日分の精算処理を実施しなければならない。すなわち、前日に行うべき精算処理を忘れた場合、その店舗内の売上が確定しないため、ホストとなるPOSコントローラへのデータ送信が翌日になってしまうという弊害が発生していた。
また、特許文献1には、POS端末の電源投入時に、前日の精算が行われていない旨の情報を確実に知らしめるようにした発明が記載されている。すなわち、閉店時に精算を失念して帰ってしまった場合、当日の売上データは記憶保持されたままであり、翌日に前日精算は当然に終了しているものとして当日の商品登録に入ってしまうと、前日の売上データに当日の売上データが加算されてしまい、正確な各日の売上管理ができなくなってしまうという不都合がある。このようなことから特許文献1には、前日の売上データが記憶保持されていると判定されると、前日の精算レポートの印字出力が実行されていない旨の情報を出力することが記載されている。しかしながら、このような配慮を行ったとしても、前日に行うべき精算処理を忘れた場合、その店舗内の売上が確定しないため、ホストとなるPOSコントローラへのデータ送信が翌日になってしまうという弊害が発生する点に関しては前述の場合と同様である。
本発明は、複数のPOS端末及びこれらのPOS端末が接続されたPOSコントローラからなるPOSシステムにおいて、電源オフ時に売上情報を前記POSコントローラに送信する機能を備えたPOS端末と、これらのPOS端末から送信された売上情報と自身が管理している売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えたPOSコントローラとよりなる自動精算機能付きPOSシステムである。
また、電源オフ時に精算処理をしているか否かのチェックをし、精算処理をしていない場合には売上情報を前記POSコントローラに送信する機能を備えているPOS端末である。
さらに、それぞれのPOS端末から送信された売上情報と自身が管理している当該POS端末の売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えているPOSコントローラである。
したがって、POS端末の精算処理を行わずに電源を切ってしまった場合においても、店舗内のすべてのPOS端末の精算処理を自動的に行うことが可能であり、当日分の精算処理を翌日に持ち越すような弊害を解消することができるものである。
本発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。まず、図1に示すものは全体のシステム図であり、複数台のPOS端末1がホストとなるPOSコントローラ2に接続されている。各POS端末1には、取引が行われる毎にそのトランザクションをCSVファイルとして出力して前記POSコントローラ2に送信しており、そのPOSコントローラ2は、そのトランザクションをデータベースに更新すると共に、売上管理データとしてもその都度集計更新している。また、各POS端末1は、1日の業務の終了処理として精算処理を行う。この精算処理により、「精算データ」をCSVファイルに出力し、POSコントローラ2に送信する。POSコントローラ2は、このCSVファイルを実績更新の元データとしてベータベースに更新する。さらに、前記POS端末1の電源オフのタイミングで精算確認データをCSVファイルとして出力してPOSコントローラ2に送信し、このPOSコントローラ2は、その「精算確認データ」をデータベースに更新する。したがって、図1の図示された状態においては、POS端末1とPOSコントローラ2との間に、通常の操作が正しく行われた場合には、「精算データ」が送信されるものであり、精算処理を行わずにPOS端末1の電源を切った場合には、「精算確認データ」が送信されることが図示されているものである。
つぎに、図2に示すように、電子式キャッシュレジスタとして構成されているPOS端末1は、ドロワ3の上部に本体制御部4が一体的に載置されており、この本体制御部4の本体ケース5の前方には、キーボード6が配設されており、中央部上方には表示部7が設けられている。また、この表示部7の左右には、レシート等を発行するプリンタ8が設けられている。
前記POS端末1の回路的な基本構造を図3に示す。まず、CPU9が設けられ、このCPU9には、バスライン10を介して各種制御プログラムを格納したROM(リードオンメモリ)11、各種データを格納するメモリを有するRAM(ランダムアクセスメモリ)12が接続されている。また、前記CPU9には、I/Oポート13を介して前記POSコントローラ2が接続されているとともに、表示部コントローラ14を介して前記表示部7が接続され、また、キーボードコントローラ15を介して前記キーボード6が接続されている。さらに、前記CPU9に接続されたI/Oポート16が設けられ、このI/Oポート16には、ドロワ解除装置17を介して前記ドロワ3が接続され、また、プリンタ駆動回路18を介して前記プリンタ8が接続されている。また、前記I/Oポート16には、オプション機器接続口19が接続されており、このオプション機器接続口19には、各種のオプション機器20が選択的に接続される。
次に、図4に示すものは、売上情報としての「精算確認データ」のデータ構造の一例である。すなわち、店舗コード、POSコード、売上日付をキーとして、取引件数、客数、売上金額等のエリアを供えている。また、精算フラグのエリアも設けられている。このデータは、POS端末1で管理している売上情報であり、この売上情報とPOSコントローラ2でリアルに更新された売上情報の中の取引件数と客数と売上金額とが一致すれば、自動精算可能と判断することができる。なお、「精算確認データ」としては、前述のように、取引件数、客数、売上金額の三種のデータにより構成されることが望ましいものであるが、場合によっては、「売上金額のみ」、「売上金額と取引件数」、「売上金額と客数」、「売上金額と取引件数と客数」のように、売上金額を基礎とする各種のバリエーションを持たせた構成を採用することも可能である。
このような構成において、図5に基づいてPOSコントローラ2による自動精算処理の処理フローを説明する。まず、ステップS31で精算データが存在しない精算確認データから最初の店舗コード、POSコードのデータを読み出す。すなわち、対象のPOS端末1において、精算処理をしているか否かのチェックを行い、精算処理をしているものは対象外とし、精算処理をしていないものの店舗コード、POSコードのデータを読み出す。ついで、ステップS32において、POSコントローラ2上で管理している取引件数と同一店舗、同一POSコード、同一売上日付の精算確認データの取引件数を比較する。一致の場合には、ステップS33へ進み、不一致の場合はステップS36へ進み次のPOSコードデータを読み出す。ステップS33で、POSコントローラ2上で管理している客数と同一店舗、同一POSコード、同一売上日付の精算確認データの客数を比較する。一致の場合には、ステップS34へ進み、不一致の場合はステップS36へ進み次のPOSコードデータを読み出す。ステップS34でPOSコントローラ2上で管理している売上金額と同一店舗、同一POSコード、同一売上日付の精算確認データの売上金額を比較する。一致の場合には、ステップS35へ進み、不一致の場合はステップS36へ進み次のPOSコードデータを読み出す。ステップS35で、POS端末1の売上情報はすべてPOSコントローラ2に送信されていると見做し、精算確認データの該当店舗コード、POSコードの実績更新を行い、精算フラグを1(精算済み)に更新する。したがって、POSコントローラ2は、POS端末1から送信された売上情報と自身が管理している売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えている。次に、ステップS36で次のPOSコードのデータが存在するかを確認し、存在すれば次の精算確認データを読み出し、ステップS32に戻る。ステップS36で次のPOSコードのデータが存在しなかった場合は、処理を終了する。
なお、前述の処理は、POSコントローラ2側での動作であり、特に、図示しないが、POS端末1側では売上情報(精算確認データ)が残された状態にある。この残された売上情報の処理に関しては、精算確認データの精算フラグの状態を確認した上で、消去してしまうか、或いは、翌日の処理に回すかの選択がなされる。もちろん、翌日処理であっても、既に精算処理をしたものとしてPOSコントローラ2側では認識しているので、精算情報をPOSコントローラ2側へ送信するようなことはない。
このように、本実施の態様においては、精算処理を行うのを忘れてPOS端末1の電源をオフしてしまった場合においても、ホストとしてのPOSコントローラ2に確定データを送信でき、これにより、運用ミスによるトラブルを軽減することが可能になったものである。
本発明の実施の態様を示すシステム図である。 POS端末の斜視図である。 その内部回路のブロック図である。 精算確認データのデータ構造を示すメモリマップである。 POSコントローラによる自動精算処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 POS端末、2 POSコントローラ

Claims (5)

  1. 複数のPOS端末及びこれらのPOS端末が接続されたPOSコントローラからなるPOSシステムにおいて、電源オフ時に売上情報を前記POSコントローラに送信する機能を備えたPOS端末と、これらのPOS端末から送信された売上情報と自身が管理している売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えたPOSコントローラとよりなることを特徴とする自動精算機能付きPOSシステム。
  2. POS端末から送信される売上情報は、精算確認データであることを特徴とする請求項1記載の自動精算機能付きPOSシステム。
  3. POS端末から送信される精算確認データは、売上金額、取引件数、客数のいずれか一又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項2記載の自動精算機能付きPOSシステム。
  4. 電源オフ時に精算処理をしているか否かのチェックをし、精算処理をしていない場合には売上情報を前記POSコントローラに送信する機能を備えていることを特徴とするPOS端末。
  5. それぞれのPOS端末から送信された売上情報と自身が管理している当該POS端末の売上データとを付き合わせる売上マッチング機能を備えていることを特徴とするPOSコントローラ。

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