JP2007315617A - 偽装シート - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来品よりも取扱性と生産性とに優れ、高い偽装性能を有する航空機、船舶、車輌などの防衛用途装置を偽装するための偽装シートを提供する。
【解決手段】
本発明の偽装シートは、布帛2、3が複数枚積層されてなる偽装シート1において、最表面側に配される布帛2が、隣接する布帛3に対して、ヒダ状に取り付けられて、ヒダ状部2aを形成していることを特徴とするものである。この場合、最表面側に配される布帛2のヒダ状部2aの取り付け間隔Lは、5〜70cmの範囲であって、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部2aの取り付け間の長さSのヒダ状部2aの取り付け間隔Lに対する比(S/L)が1.2〜4.5倍の範囲であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば航空機、船舶、車輌などの防衛用途装置を偽装するための偽装シートに関し、詳しくは取扱性および生産性に優れ、高い偽装性を有する偽装シートに関するものである。
従来より、偽装シートは、可視光線、赤外線またはレーダーによる探索から航空機、船舶、車輌などの防衛用途装置を隠蔽するために使用されている。かかる用途の偽装シートに対しては、遠赤外線偽装性、可視光偽装性、レーダー偽装性などの偽装性能の他、使用場所が複雑な地形における野外であるため、上記偽装対象物に対する展張性が良好であること、および重量が軽く、操作や持ち運びに便利であることが要求される。
このような従来の偽装シートとしては、網やメッシュネットからなる基材に対して葉状に擬せられる偽装部材を複合したものが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
しかしながら、この偽装シートは、網や偽装部材が対象物の表面に存在する突起などに引っ掛かり、展張しにくいといった問題があった。また、葉状偽装部材を形成もしくは作成するための工程が必要であり、生産性も低いという問題があった。
また、可視光線や赤外線偽装性を担う層や、断熱層をメッシュ布帛からなる基材に積層した偽装シートが提案されている(例えば、特許文献3)。
しかし、この偽装シートにおいても、偽装材の表面が平坦であるために、周囲植生と混和しづらく、十分な可視光線や赤外線偽装性能を得ることが困難であった。
特許2823665号公報(請求項1、図1) 特開2005−299029号公報(請求項1、図4) 特開2004−163019号公報(請求項1)
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消し、取扱性と生産性に優れ、高い偽装性能を有する航空機、船舶、車輌などの防衛用途装置を偽装するための偽装シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の偽装シートは、布帛が複数枚積層されてなる偽装シートにおいて、最表面側に配される布帛が、隣接する布帛に対して、ヒダ状に取り付けられてなることを特徴とするものである。
本発明の偽装シートによれば、布帛が複数枚積層されてなる偽装シートにおいて、最表面側に配される布帛が、隣接する布帛に対して、ヒダ状に取り付けられているので、従来技術品に比べて、生産性に優れるとともに偽装シートの取扱性が格段に改善され、また、高い偽装性能を有する偽装シートを得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の偽装シートの構成の一例を示す斜視図である。また、図2は後述する実施例1〜3の隣接する布帛としてのメッシュ編物の編組織図、図3は後述する実施例1、3の最表面側に配される布帛としてのメッシュ編物の編組織図で、図中4はフロント糸、5はバック糸である。
図1において、本発明の偽装シート1は、最表面側に配される布帛2と、布帛2に隣接する布帛3とで構成され、布帛2が布帛3に対して、ヒダ状に取り付けられてなることを特徴とするものである。
本発明の偽装シートを構成する「布帛」とは、樹脂フィルムなどのシートや繊維がシート状に規則的あるいは不規則的に集合した状態の構成体をいう。例えば、織物、編物、不織布、多軸積層体など多様な形態が挙げられる。これらの形態のいずれも本発明の布帛に含まれるが、取扱性の点から織物および編物であることが好ましい。
この布帛を形成する繊維材料としては、特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレートにポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのホモポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などを共重合した共重合ポリエステルなどからなるポリエステル繊維、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6とナイロン66成分を共重合した共重合ポリアミドなどからなるポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリパラフェニレンテレフタルアミドやポリメタフェニレンテレフタルアミドに代表される芳香族ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維や、綿、麻、ウールといった天然繊維、レーヨンなどの半合成繊維などが挙げられる。
かかる繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、難燃剤などを適宜含有せしめてもよい。
さらに、偽装シートを構成する布帛の少なくとも1枚が、導電性繊維導電性繊維を含んでなることが好ましい。レーダー波探索に対する優れた偽装効果を発揮できるからである。
かかる導電性繊維としては、炭素繊維、あるいはステンレス、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄などの金属繊維のような繊維の1種または2種以上が用いられる。また、ポリエステル繊維やポリアミド繊維などの合成繊維などのようにそれ自身は導電性を全く有していないかあるいはほとんど有していない繊維に対して金属をメッキ、蒸着、溶射するなどして導電性を付与した繊維を用いても良い。アクリル繊維に金属銅を染色吸塵させた日本蚕毛染色(株)のサンダーロン(登録商標)も使用できる。
導電性繊維を含ませる方法としては、導電性繊維と非導電性繊維とを混撚や高圧エアーにより交絡させた繊維により布帛を作成する他、導電性繊維と非導電性繊維を個々にビームに巻いて布帛を作成する方法などであってもよい。
また、偽装シートを構成する複数枚の少なくとも1枚の布帛は、多数の貫通孔を有するメッシュ編物であることが好ましい。メッシュ編物とすることで軽量化を図ることができるとともに、強風により偽装シートがたなびいて対象物が露出するのを抑制できるためである。ここでいう「メッシュ編物」とは、例えばトリコットやラッセルなどの編機により製造される編物に貫通孔を有する編物布帛のことをいう。この孔は編組織より形成され、所望の空隙率やひとつの孔のサイズに従い、編組織を適宜選択して編成することができる。メッシュ編物の編組織としては、その一例としてアトラス編、コード編などが挙げられる。
また、メッシュ編物のメッシュのひとつの目合いの面積が5〜1000mmであることが好ましく、10〜500mmであることがより好ましい。メッシュのひとつの目合いの面積を5mm以上にすることにより、強風によって偽装シートが大きくたなびくのを防ぎ対象物を露出しにくくできる。また、目合いの面積を1000mm以下にすることにより、目合いの隙間から対象物が透けて見えにくくなり十分な偽装性能を確保できることに加え、展張の際に対象物の突起部に偽装シートが引っ掛かりにくくなり展張しやすくなる。
また、メッシュ編物の空隙率が10〜70%の範囲であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。空隙率を10%以上とすることにより、強風によって偽装シートが大きくたなびくのを防ぎ対象物を露出しにくくできることに加え、偽装シートの重量を軽量化でき、運搬性および展張性を改善できる。また、空隙率を70%以下にすることで、偽装シートとしての強度が向上し、十分な耐久性が得られる。
また、最表面側に配される布帛の少なくとも片面には、金属薄膜層および着色剤含有樹脂層を有することが好ましい。その理由は、金属薄膜層を設けることにより、最表面側に配される布帛からの遠赤外線放射率を制御し、周囲植生に混和させることにより、サーモグラフィーなどの遠赤外線画像装置による探索に対して優れた偽装効果を付与できるためである。但し、金属薄膜層を設けると布帛が金属光沢を有するようになるため、肉眼での探索に対する偽装性能、すなわち可視光偽装性能が低下する。これに対し、金属薄膜層の上に着色剤含有樹脂層を形成することにより、遠赤外線偽装効果に加えて高度な可視光偽装効果を得ることができる。
かかる金属薄膜層を形成する金属としては、チタン、ステンレス、ニッケル、クロム、金、銀、銅、鉄、亜鉛、アルミニウムなどや、これらの合金などが適宜使用される。その中でも加工性および遠赤外線偽装性の面からチタン、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、銀から選ばれる少なくとも1種類の金属が好ましい。
かかる金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などにより形成されるが、加工性、金属層の密着性の面からスパッタリング法が好ましく用いられる。布帛表面における金属薄膜層の厚さは、偽装シートの柔軟性と遠赤外線偽装性の点から0.01〜0.1μmであることが好ましい。
また、かかる着色剤含有樹脂層に使用される着色剤としては、顔料、染料が挙げられるが、主として無機顔料、有機顔料が用いられる。例えば、無機顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、ベンガラ、カーボンブラックなどを主成分とする顔料などが、有機顔料としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、スレン顔料、イソインドリン顔料などが挙げられる。
また、樹脂層を形成する樹脂としては例えば、ビニル系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、アルキッド系などの樹脂が挙げられる。これらの中でも、金属薄膜層への接着性および柔軟性の面からウレタン系樹脂が好ましい。
また、樹脂は水系であっても溶剤系であってもよい。
これらからなる着色剤含有樹脂の処理液を、コーティング方式、プリント(顔料捺染)方式、噴霧方式、印刷方式などで布帛表面に形成された金属薄膜層上に塗布し、乾燥して着色剤含有樹脂層を形成する。
また、布帛表面における着色剤含有樹脂層の厚さとしては、柔軟性および色調の観点から、0.5〜10μmであることが好ましい。なお、必要に応じ、着色剤含有樹脂層は金属薄膜層上に部分的に形成してもよく、さらに部分的に着色剤含有樹脂層の厚さの異なる部位を任意に形成してもよい。
本発明の偽装シートは、図1では布帛が2枚のものを例示しているが、複数枚積層されたものであっても良い。しかし、軽量性の点から2枚であることが好ましい。
本発明の偽装シートは、最表面側に配される布帛が、隣接する布帛に対して、ヒダ状に取り付けられていること、すなわち図1においてはヒダ状部2aが設けられていることが重要である。このヒダ状部により、従来技術の葉状偽装部材のような複雑な形状を形成する必要がないために、生産性に優れるとともに、高い偽装性能を得られる。また、葉状偽装部材の対象物の突起などへの引っ掛かりがないため、展張性にも優れている。
最表面側に配される布帛を隣接する布帛に対してヒダ状に取り付ける手段としては、縫製、接着剤による接着や、布帛同士の熱融着による接着などが挙げられるが、生産のしやすさから縫製によって取り付けられていることが好ましい。
また、より高度な偽装性能を発現するために、ヒダ状部の隣接する布帛に対する取り付け間隔Lは、隣接する布帛の平面方向に沿って5〜70cmの範囲が好ましく、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さSのヒダ状部の取り付け間隔Lに対する比(S/L)が1.2〜4.5倍の範囲であることが好ましい。より好ましくは、ヒダ状部の取り付け間隔Lが10〜40cmで、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さSのヒダ状部の取り付け間隔Lに対する比(S/L)が1.4〜3倍である。
以上に説明した本発明の偽装シートは、例えば次の製造方法によって得られる。
まず、前述した布帛の構成繊維として、ステンレスや銅、炭素繊維などの導電性繊維が混撚やエアー交絡などを施された、ポリエステル繊維やポリアミド繊維などの適当な種類の繊維を準備する。この繊維を用いて、最表面に配される布帛および隣接する布帛を、常法により適宜織物や編物などを作成する。
そして、最表面に配される布帛および隣接する布帛の少なくとも片面に、チタン、アルミニウムなどの金属薄膜層をスパッタリング法などにより形成し、しかる後、当該薄膜層面上に着色剤含有樹脂層をコーティング、プリント法などにより形成し、乾燥する。
その後、金属薄膜層および着色剤含有樹脂層が施された面を表側として、縫製や接着剤による接着などの方法により、最表面に配される布帛を隣接する布帛に、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間隔Lを、5〜70cmの範囲で、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さSのヒダ状部の取り付け間隔Lに対する比(S/L)が1.2〜4.5倍の範囲で作成することにより、偽装シートを得る。
以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明する。
なお、本実施例および比較例で用いた物性の定義、測定方法および各性能の判定方法、基準などは、前述の「発明を実施するための最良の形態」の欄中で説明した定義、方法の他、次に示すとおりのものとした。
A.偽装シートの単位面積当たりの重量
20cm×20cmの試験片を3枚採取し、それぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m当たりの質量(g/m)で表した。
B.偽装シートの展張性
大きさ7m×10mに縫製した試料を軽トラックに2人の人員で展張する際、展張時間が3分以下である場合を○、3分より多くかかる場合を×と判定した。
C.偽装シートの遠赤外線偽装性
大きさ7m×10mに縫製した試料を軽トラックに展張し、森林を背景に、検出波長8〜14μmの赤外線画像装置を用いて、150mの距離から画像装置に映し出されたコントラストより偽装性を確認した。森林と混和して、形状認識がしにくい場合を○、森林と混和しているがやや形状の判別がつくものを△、森林と混和せず、形状認識ができる場合を×と判定した。
D.偽装シートの可視光偽装性
大きさ7m×10mに縫製した試料を軽トラックに展張し、森林を背景に、目視により150mの距離から偽装性を確認した。森林と混和して形状認識がしにくい場合を○と判定し、森林と混和しているがやや形状の判別がつくものを△、森林と混和せず形状認識ができる場合を×と判定した。
E.偽装シートのレーダー偽装性
大きさ7m×10mに縫製した試料を軽トラックに展張し、9.8GHzのレーダー探索装置を用いてレーダー画像を観察して検知評価を実施した。レーダーにより発見し難いものを○と判定し、発見できる場合を×と判定した。
F.メッシュ編物の空隙率とメッシュのひとつの目合いの面積
メッシュ編物の空隙率は、偽装シートに仕立てた後のメッシュ編物の外形寸法5cm×5cmを引っ張ることなく複写機により経緯ともに4倍に拡大した後、その複写像中にあるメッシュの目合いの全ての面積A(cm)を1mm方眼紙によって測定し、この面積Aの総面積である400cmの比率を算出したものである。また、メッシュのひとつの目合いの面積は、前述の面積Aを測定したメッシュのうち、視野外にはみ出して切れているものを除いたものの平均値による。
[実施例1]
図1における偽装シート1、最表面側に配される布帛2および隣接する布帛3を以下の方法にて作成した。
(最表面側に配する布帛)
繊度830dtex、フィラメント数96本のPET繊維に繊維直径12μmのSUS繊維トウ30本(デシテックス換算で繊度243dtex)を混撚した繊維を使用して、図3の編組織に示すような6コースアトラス編にてメッシュ編物を得た。このメッシュ編物を、常法により濃緑色に染色、熱セットした後、スパッタリング装置を用い、アルミニウムの膜厚がメッシュ編物の組織部分において0.05μmになるように調整し、アルゴン雰囲気中でスパッタリング加工を施し、メッシュ編物表面にアルミニウム薄膜層を形成した。その後、アルミニウム薄膜層面に、着色剤含有樹脂層として、顔料とウレタン樹脂含有のビヒクルからなる緑系インキ組成液を用い、メッシュ編物の組織部分で5μmの膜厚になるよう凸版印刷機(フレキソ印刷)で塗布した後70℃で乾燥し、最表面側に配する布帛を得た。
(内側に配する布帛)
繊度830dtex、フィラメント数96本のポリエチレンテレフタレート(PET)繊維に、繊維直径12μmのステンレス(SUS)繊維トウ30本(デシテックス換算で繊度243dtex)を混撚した繊維を使用して、ラッセル編機で図2の編組織に示すような4コースアトラス編でメッシュ編物を得た。得られたメッシュ編物を常法により濃緑色に染色、熱セットし、内側に配する布帛を得た。
(偽装シート)
上記で得られた最表面側に配する布帛を内側に配する布帛に対して、ヒダ状部の取り付け間隔Lを12cmで、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さSのヒダ状部の取り付け間隔Lに対する比(S/L)を2倍に設定して、縫製により取り付け、2枚の布帛により構成される偽装シートを得た。
この偽装シートは、単位面積当たりの重量が66g/mと軽量であり、また、展張の際に軽トラックの突起部に引っ掛かりがなくスムーズに展張できた。さらに、遠赤外線、可視光、レーダー偽装性能についても、周囲と混和しており優れた結果であった。
[実施例2]
(最表面側に配する布帛)
繊度470dtex、フィラメント数48本のPET繊維に繊維直径12μmのSUS繊維トウ30本(デシテックス換算で繊度243dtex)を混撚した繊維を使用して、織上げ密度が経35本/2.54cm、緯36本/2.54cmの平織物を得た。この平織物を常法により濃緑色に染色、熱セットした後、スパッタリング装置を用いて、アルミニウムの膜厚が平織物表面において0.05μmになるように調整し、アルゴン雰囲気中でスパッタリング加工を施し、メッシュ編物表面にアルミニウム薄膜層を形成した。
しかる後、アルミニウム薄膜層面に、着色剤含有樹脂層として、顔料とウレタン樹脂含有のビヒクルからなる緑系インキ組成液を用い、メッシュ編物の組織部分で5μmの膜厚になるよう凸版印刷機(フレキソ印刷)で塗布した後70℃で乾燥し、最表面側に配する布帛を得た。
(内側に配する布帛)
実施例1と同様にして内側に配する布帛を得た。
(偽装シート)
上記で得られた最表面側に配する布帛を用いた以外は実施例1と同様にして、偽装シートを得た。
この偽装シートは展張の際に軽トラックの突起部に引っ掛かりがなく、スムーズに展張できた。さらに、遠赤外線、可視光、レーダー偽装性についても、周囲と混和しており優れた結果であった。
[実施例3]
(最表面側に配する布帛)
実施例1と同様にして最表面側に配する布帛を得た。
(内側に配する布帛)
実施例1と同様にして内側に配する布帛を得た。
(偽装シート)
上記で得られた最表面側に配される布帛を隣接する布帛に対して、ヒダ状部の取り付け間隔Lを30cmで、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さSのヒダ状部の取り付け間隔Lに対する比(S/L)を1.6倍に設定して、縫製により取り付け、2枚の布帛より構成される偽装シートを得た。
この偽装シートは展張の際に軽トラックの突起部に引っ掛かりがなくスムーズに展張できた。さらに、遠赤外線、可視光、レーダー偽装性についても、周囲と混和しており優れた結果であった。
[比較例1]
(最表面側に配する布帛)
繊度470dtex、フィラメント数48本のPET繊維に繊維直径12μmのSUS繊維トウ30本(デシテックス換算で繊度243dtex)を混撚した繊維を使用して、織上げ密度が経35本/2.54cm、緯36本/2.54cmの平織物を得た。この平織物を常法により濃緑色に染色、熱セットした後、スパッタリング装置を用いて、アルミニウムの膜厚が平織物表面において0.05μmになるように調整し、アルゴン雰囲気中でスパッタリング加工を施し、メッシュ編物表面にアルミニウム薄膜層を形成した。
しかる後、アルミニウム薄膜層面に、着色剤含有樹脂層として、顔料とウレタン樹脂含有のビヒクルからなる緑系インキ組成液を用い、メッシュ編物の組織部分で5μmの膜厚になるよう凸版印刷機(フレキソ印刷)で塗布した後70℃で乾燥し、最表面側に配する布帛を得た。
(内側に配する布帛)
内側に配する布帛は、用いなかった。
(偽装シート)
上記で得られた最表面側に配する布帛を偽装シートとした。
この偽装シートは展張の際に軽トラックの突起部に引っ掛かりがなくスムーズに展張できたが、遠赤外線、可視光、レーダー偽装性については、展張された状態が平面的であるため、軽トラックの形状がおおよそ分かることから、偽装効果に劣っていた。
以上の結果を纏めたのが次の表1である。
Figure 2007315617
本発明の偽装シートの一例を示す斜視図である。 実施例1〜3の内側に配する布帛としてのメッシュ編物の編組織図である。 実施例1、3の最表面側に配する布帛としてのメッシュ編物の編組織図である。
符号の説明
1・・・偽装シート
2・・・最表面側に配される布帛
2a・・ヒダ状部
3・・・隣接する布帛
4・・・フロント糸
5・・・バック糸
L・・・ヒダ状部の取り付け間隔
S・・・最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さ

Claims (7)

  1. 布帛が複数枚積層されてなる偽装シートであって、最表面側に配される布帛が、隣接する布帛に対して、ヒダ状に取り付けられてなることを特徴とする偽装シート。
  2. 前記布帛のうち少なくとも1枚が、導電性繊維を含んでなる請求項1記載の偽装シート。
  3. 偽装シートを構成する複数枚のうちの少なくとも1枚の布帛が、メッシュのひとつの目合いの面積が5〜1000mmであって、かつ、空隙率が10〜70%の範囲のメッシュ編物である請求項1または2記載の偽装シート。
  4. 最表面側に配される布帛の少なくとも片面に、金属薄膜層および着色剤含有樹脂層を積層した請求項1〜3のいずれか記載の偽装シート。
  5. 布帛の積層枚数が、2枚である請求項1〜4のいずれか記載の偽装シート。
  6. 最表面側に配される布帛が、隣接する布帛に対して、縫製によってヒダ状に取り付けられている請求項1〜5のいずれか記載の偽装シート。
  7. 最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間隔(L)が、該布帛の平面方向に沿って5〜70cmの範囲であって、かつ、最表面側に配される布帛のヒダ状部の取り付け間の長さ(S)のヒダ状部の取り付け間隔(L)に対する比(S/L)が1.2〜4.5倍の範囲である請求項1〜6のいずれかに記載の偽装シート。
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