JP2007315557A - 比例電磁弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】コアステータの外径の軸心方向に複数の溝を連続して形成して、コアステータとコイルとの一体成形時にコイルを被覆する樹脂の肉厚を均一にしてボビンの変形を防止する電磁弁を提供。
【解決手段】比例電磁弁10は、弁本体を構成するスリーブ11と、その内部を軸心方向に指向するスプール孔12内で摺動するスプール13とから構成されている。ソレノイド部18は、拡径部をスリーブ11の軸心方向一端の拡径部に当接され、ケース24の内端部のかしめによりスリーブ11に固定されたコアステータ25を有する。コアステータ25はソレノイド部18のボビン32が係合する外周面33の軸心方向の略中央部に横断面角溝34が複数個形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】比例電磁弁10は、弁本体を構成するスリーブ11と、その内部を軸心方向に指向するスプール孔12内で摺動するスプール13とから構成されている。ソレノイド部18は、拡径部をスリーブ11の軸心方向一端の拡径部に当接され、ケース24の内端部のかしめによりスリーブ11に固定されたコアステータ25を有する。コアステータ25はソレノイド部18のボビン32が係合する外周面33の軸心方向の略中央部に横断面角溝34が複数個形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は電磁弁に関し、ソレノイドにより弁体に荷重を負荷する電磁弁形式の比例電磁弁に関する。
この種の比例電磁弁のソレノイド部は、コイルを巻装した中空のコアと、コイルへの通電によりリターンスプリングによる荷重負荷に抗してコアに吸引されるプランジヤと、吸引によるプランジャの変位をコアを挟んで反対側に配設された弁体に伝達すべく、プランジャに固定され、コアの中空部を通して反対側まで延び、弁体に当接するシャフトとから構成されている。こうした構成のソレノイド部において、シャフトは、プランジャの変位及び吸引力を正確に弁体に伝達しなければならないため、例えば特開平3−204488号公報に開示されているように、極めて高精度のベアリングを介してコアに支持される構成が採られている。上記公報に開示の技術では、ベアリングは、黄銅製のベアリングケージと該ケージに形成された微小径の小孔に回転自在に嵌め込まれ、かつベアリングケージ内外周にわずかに突出する多数のボールとからなるリニアボールベアリングとされ、ベアリングの内周に配設されたシャフトが、転動するボールを介してコアに支持され、コアに対して低抵抗で変位できるような構成となっている。
ところで、コアは一般に、圧力調整弁の高効率化のために、可能な限り少ないソレノイド電流で、より大きなプランジャ変位力を発生させるように、また、ヒステリシスを可能な限り小さくするように、軟質の透磁性材料(例えば、SUYB1で代表されるような軟質の鋼材)で構成される。そのため、硬質のベアリングボールを直接コアの中空部内周で転動するように支持すると、コア内周に凹凸変形を生じさせ、シャフトひいてはプランジャのセンタリング精度を低下させるばかりでなく、シャフトのスムーズな変位を阻害することになる。
そこで、こうした事態の発生を防止するため、上記従来の技術では、コアの中空部内周に比較的硬質の鋼材(例えば、SUJ2で代表されるようなボールと同一またはそれ以上の硬度を有する鋼材)で構成され、リニアボールベアリングのアウタレースとして機能するスリーブを嵌合する構成が採られている。
さらに、電磁吸引力を微調整するため圧力調整の電流に対する特性をチューニングすることが試みられている。すなわち、コアである固定鉄心3の外径d1はコイル6の内径と隙間なく嵌合され、固定鉄心3側の中空材1の外径d2はコイル6の内径よりも小さくされ、両者に隙間を設けるようにされている。そして、閉止体2の外径d3は中空材1の外径d2より小径にし、中空材の閉止体2側端部は小径された閉止体2と接合するように小径にされている。このような構造をもつ電磁吸着部において、外径d2の径寸法及び軸心方向の長さ寸法の調整によって、電磁吸引力特性をチューニングすることが可能であることは広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−142314号公報
さらに、電磁吸引力を微調整するため圧力調整の電流に対する特性をチューニングすることが試みられている。すなわち、コアである固定鉄心3の外径d1はコイル6の内径と隙間なく嵌合され、固定鉄心3側の中空材1の外径d2はコイル6の内径よりも小さくされ、両者に隙間を設けるようにされている。そして、閉止体2の外径d3は中空材1の外径d2より小径にし、中空材の閉止体2側端部は小径された閉止体2と接合するように小径にされている。このような構造をもつ電磁吸着部において、外径d2の径寸法及び軸心方向の長さ寸法の調整によって、電磁吸引力特性をチューニングすることが可能であることは広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1においては、固定鉄心3、中空材1及び閉止体2の外径は、d1>d2>d3の関係に保持されている。特許文献1の構造からコストダウンのために中空材1を省略する構造へ改良を実施する場合において、固定鉄心3とコイル6とを図示しない金型にセットして樹脂成形する際、固定鉄心3とコイル6との隙間に充填された樹脂の圧力によりコイル6のボビンが変形し、コイル6を被覆する樹脂の肉厚が薄くなり樹脂により被覆された内部部品が突出するという問題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、コアステータの外周面の軸心方向に複数の溝を形成することにより、該コアステータとコイルとの一体成形時に樹脂圧力を均一に分散することができる比例電磁弁を提供することを目的とする。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、コアステータの外周面の軸心方向に複数の溝を形成することにより、該コアステータとコイルとの一体成形時に樹脂圧力を均一に分散することができる比例電磁弁を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明は、コイルの内周に配設された中空状のコアステータと、
前記コアステータの中空部に嵌挿されたロッドを介して荷重を付勢するプランジャとを、備え前記コイルに電気信号を印加されて作動する電磁弁であって、
前記コイルの内周に係合する前記コアステータの外周面の円周方向に設けた溝を軸心方向に複数個設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記溝は角溝、V溝または半円溝であること特徴とする。
本発明によれば、コアステータの外周面に設けた溝を細かく複数個設けると、該コアステータとコイルとの一体成形時に樹脂圧力を均一に分散することによりコイルを被覆する樹脂の肉厚が略均一にすることができ、成形よる部品の変形を防止することができる。
よって、コイル線の変形を与えないため、該コイル線の変形による寿命低下を防止することができる。
また、変形による内部部品の露出による部品としての歩留まり悪化を防止することができる。
前記コアステータの中空部に嵌挿されたロッドを介して荷重を付勢するプランジャとを、備え前記コイルに電気信号を印加されて作動する電磁弁であって、
前記コイルの内周に係合する前記コアステータの外周面の円周方向に設けた溝を軸心方向に複数個設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記溝は角溝、V溝または半円溝であること特徴とする。
本発明によれば、コアステータの外周面に設けた溝を細かく複数個設けると、該コアステータとコイルとの一体成形時に樹脂圧力を均一に分散することによりコイルを被覆する樹脂の肉厚が略均一にすることができ、成形よる部品の変形を防止することができる。
よって、コイル線の変形を与えないため、該コイル線の変形による寿命低下を防止することができる。
また、変形による内部部品の露出による部品としての歩留まり悪化を防止することができる。
本発明では、コアステータとコイルとの一体成形時に樹脂圧力を均一に分散することによりコイルを被覆する樹脂の肉厚が略均一にすることができ、成型よる部品に変形を防止することができる。よって、コイル線の変形を与えないため、該コイル線の変形による寿命低下を防止することができる。
また、変形による内部部品の露出による部品としての歩留まり悪化を防止することができる。
また、変形による内部部品の露出による部品としての歩留まり悪化を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る比例電磁弁について図面により詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る比例電磁弁10の概略構造を示す縦断面図である。
比例電磁弁10は、弁本体を構成するスリーブ11と、その内部を軸心方向に指向するスプール孔12内で摺動するスプール13とから構成されている。スリーブ11は、スプール12のほか、軸方向に間隔を置いて形成された4つのポート、すなわちドレーンポート14、制御ポート15、供給ポート16及びフィードバックポート17を有し、ソレノイド部18が取付けられる側が拡径され、反対側が薄肉化して縮径された形状とされている。スプール11は、スプール孔12を介して連通及び遮断する2つの大径のランド19、20及び1つの小径のランド21を有し、ソレノイド部18に面する側の軸部先端は半球状とされ、後述するロッド28との当接部とされている。スリーブ11のスプール孔12内の反ソレノイド部側には、ばね部材22が配設され、該ばね部材22の一端は、スプール13の小径のランド21の凹部に係合され、他端はスリーブ11の凹部23に当接させて、圧縮状態に支持されている。
比例電磁弁10は、弁本体を構成するスリーブ11と、その内部を軸心方向に指向するスプール孔12内で摺動するスプール13とから構成されている。スリーブ11は、スプール12のほか、軸方向に間隔を置いて形成された4つのポート、すなわちドレーンポート14、制御ポート15、供給ポート16及びフィードバックポート17を有し、ソレノイド部18が取付けられる側が拡径され、反対側が薄肉化して縮径された形状とされている。スプール11は、スプール孔12を介して連通及び遮断する2つの大径のランド19、20及び1つの小径のランド21を有し、ソレノイド部18に面する側の軸部先端は半球状とされ、後述するロッド28との当接部とされている。スリーブ11のスプール孔12内の反ソレノイド部側には、ばね部材22が配設され、該ばね部材22の一端は、スプール13の小径のランド21の凹部に係合され、他端はスリーブ11の凹部23に当接させて、圧縮状態に支持されている。
ソレノイド部18は、拡径部をスリーブ11の軸心方向一端の拡径部に当接され、ケース24の内端部のかしめによりスリーブ11に固定されたコアステータ25と、前記コアステータ25の外周に嵌挿可能にケース24に取り付けられたコイル26と、コアステータ25の外端に該コアステータ25と対峙させて配設されたプランジャ27と、前記プランジャ27にかしめ止め固定されたロッド28とを、備える。なお、図1において、参照符号29はコイル26を図示しない電子制御装置に結線するコネクタプラグのソケットを示す。
コアステータ25の中空部30には、ロッド28を該コアステ−タ25に摺動自在に支持するブッシュ31が配設されており、該ブッシュ31は、コアステータ25中空部30内周の両端に嵌合して配設されている。
図2に示すように、コアステータ25はソレノイド部18のボビン32が係合する外周面33の軸心方向の略中央部に横断面角溝34が複数個形成されている。これによりコアステータ25とコイル26とを一体成形した際、樹脂材料がコアステータ25の外周面33とコイル26を包含するボビン32との間に充填され、かつ樹脂材料が溝34にまんべんなく充填されるのでボビン32が変形せずコアステータ25及びコイル26互いに同一状態に保持することができる。
図2に示した溝34は、角溝であるが、横断面V溝、半円溝でも勿論よく、さらに溝34は螺旋状に設けてもよい。さらに,溝34を複数個不連続に設けてもよい。
本発明は比例電磁弁10について説明したが、通常の電磁弁にも適用できる。
図2に示すように、コアステータ25はソレノイド部18のボビン32が係合する外周面33の軸心方向の略中央部に横断面角溝34が複数個形成されている。これによりコアステータ25とコイル26とを一体成形した際、樹脂材料がコアステータ25の外周面33とコイル26を包含するボビン32との間に充填され、かつ樹脂材料が溝34にまんべんなく充填されるのでボビン32が変形せずコアステータ25及びコイル26互いに同一状態に保持することができる。
図2に示した溝34は、角溝であるが、横断面V溝、半円溝でも勿論よく、さらに溝34は螺旋状に設けてもよい。さらに,溝34を複数個不連続に設けてもよい。
本発明は比例電磁弁10について説明したが、通常の電磁弁にも適用できる。
10 比例電磁弁 11 スリーブ
13 スプール 18 ソレノイド部
25 コアステータ 33 外周面
34 溝
13 スプール 18 ソレノイド部
25 コアステータ 33 外周面
34 溝
Claims (2)
- コイルの内周に配設された中空状のコアステータと、
前記コアステータの中空部に嵌挿されたロッドを介して荷重を付勢するプランジャとを、備え前記コイルに電気信号を印加されて作動する電磁弁であって、
前記コイルの内周に係合する前記コアステータの外周面の円周方向に設けた溝を軸心方向に複数個設けたことを特徴とする比例電磁弁。 - 請求項1記載の比例電磁弁において、
前記溝は角溝、V溝または半円溝であること特徴とする比例電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006148230A JP2007315557A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 比例電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006148230A JP2007315557A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 比例電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007315557A true JP2007315557A (ja) | 2007-12-06 |
Family
ID=38849596
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006148230A Withdrawn JP2007315557A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 比例電磁弁 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007315557A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012206346A1 (de) | 2011-04-20 | 2012-10-25 | Denso Corporation | Magnetventil |
-
2006
- 2006-05-29 JP JP2006148230A patent/JP2007315557A/ja not_active Withdrawn
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DE102012206346A1 (de) | 2011-04-20 | 2012-10-25 | Denso Corporation | Magnetventil |
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Legal Events
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