JP2007315421A - ハブユニット - Google Patents

ハブユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2007315421A
JP2007315421A JP2006142917A JP2006142917A JP2007315421A JP 2007315421 A JP2007315421 A JP 2007315421A JP 2006142917 A JP2006142917 A JP 2006142917A JP 2006142917 A JP2006142917 A JP 2006142917A JP 2007315421 A JP2007315421 A JP 2007315421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner ring
prevention member
hub
slip prevention
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006142917A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiomi Matsuo
嘉臣 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006142917A priority Critical patent/JP2007315421A/ja
Publication of JP2007315421A publication Critical patent/JP2007315421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 耐クリープ性を向上させるハブユニットを提供する。
【解決手段】 ハブユニット1は、外輪2と、ハブホイール3と、内輪4と、転動体列5とを備え、ハブホイール3と内輪4との間に、該ハブホイール3及び該内輪4の自身との接触面をなす材料よりも高摩擦係数の材料からなる別体形成されたすべり防止部材100が組み込まれてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体に車輪を回動自在に支持するハブユニットに関する。
近年のハブホイールは、車体側に非回転に取り付けられる外輪と、この外輪と同心配置されるとともに車輪取り付け用フランジが周方向に形成されたハブホイールと、該ハブホイールの少なくとも車両インナ側端部の外周面に嵌着される内輪と、該内輪又はハブホイールと外輪との間にて周方向に配列する複数の転動体からなる転動体列とを備えて構成されるものが一般的である。この構成の場合、ハブホイールの外周面に嵌着される内輪は、該ハブホイールと一体に回転するよう、ハブホイールの予め設けられた収容部に車両インナ側から圧入固定される。
ところが、このハブホイールと内輪との嵌合部分は、外部からの負荷荷重が大きい場合にクリープが生じる可能性がある。近年、耐クリープ性のさらなる向上が求められているが、ハブユニットの形状制限等により限界があった。
本発明の課題は、上記課題に鑑みてなされたものであり、耐クリープ性を向上させるハブユニットを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のハブユニットは、
車体側に非回転に取り付けられる外輪と、この外輪と同心配置されるとともに車輪取り付け用フランジが周方向に形成されたハブホイールと、該ハブホイールの少なくとも車両インナ側端部の外周面に嵌着される内輪と、該内輪又はハブホイールと外輪との間にて周方向に配列する複数の転動体からなる転動体列とを備えるハブユニットであって、
ハブホイールと内輪との間に、該ハブホイール及び該内輪の自身との接触面をなす材料よりも高摩擦係数の材料からなる別体形成されたすべり防止部材が組み込まれてなることを特徴とする。
上記構成によると、ハブホイールと内輪との間に、別体形成された摩擦係数の高い材料が組み込まれているので、ハブホイールと内輪との嵌合部分における耐クリープ性が向上する。
具体的には、本発明のハブユニットのすべり防止部材を、その少なくとも一部が内輪の内周面とハブホイールの外周面との間に組み込むことができる。この構成によると、ハブホイールと内輪との円周方向及びアキシャル方向への耐クリープ性が向上する。
また、本発明のハブユニットのすべり防止部材を、ハブホイールと内輪との間に圧入固定することができる。すべり防止部材を圧入するだけで構成できるので、製造工程を複雑化、難易化することなく、容易に耐クリープ性の向上を図ることができる。
本発明のハブユニットにおける内輪の内周面には、アキシャル方向の一部区間に他の区間よりも径大となるように切り欠かれたすべり防止部材収容部が形成され、筒状に形成されたすべり防止部材が該すべり防止部材収容部に嵌め込むことができる。この構成によると、内輪の内周面の切り欠かれた段差面にすべり防止部材を当て止めする形で配置できるので、すべり防止部材の位置固定が容易となるとともに、該すべり防止部材を安定して配置できる。
本発明のハブユニットでは、内輪を、該インナ側内輪の内周面の一方が他方よりも径大となるよう切り欠かれた形状とし、該切り欠き部分をすべり防止部材収容部として形成できる。具体的には、切り欠き部分を、内輪の内周面の車両インナ側に形成し、該内輪の車両インナ側端面が開放された形状とすることができる。この構成によると、ハブユニットに内輪を嵌着又は圧入した後に、すべり防止部材を内輪に設けられたすべり防止部材収容部の開放側から圧入できるから、すべり防止部材の組み付けが容易な構造となる。
上記切り欠き部分を有する構成に関して、内輪の内周面の車両アウタ側に形成することもできる。この場合、すべり防止部材はハブホイールと内輪とに囲まれて外部に露出しない構造となるので、すべり防止部材が抜けを防止できる。また、この構成は、すべり防止部材をハブホイールの内輪装着部に嵌め込んだ後にインナ側内輪を圧入するだけで、容易に形成できる。
本発明のハブユニットでは、すべり防止部材は、内輪の内周面の全面を覆う形で設けることができる。この構成によると、すべり防止部材と、ハブホイール及び内輪との接触面積が大きくなるので、耐クリープ性が向上する。
本発明のハブユニットでは、転動体列を、車両インナ側転動体列と車両アウタ側転動体列とを有する複列に設け、すべり防止部材収容部を、車両インナ側転動体列に対応する軌道面を形成するインナ側内輪に設けることができる。この構成によると、ハブホイールの形状を変更することなく、インナ側内輪とハブホイールとの間に生じるクリープを効果的に防ぐことができる。
本発明のハブユニットでは、転動体列は、車両インナ側転動体列と車両アウタ側転動体列とを有する複列に設けられ、すべり防止部材は、インナ側内輪の内周面の全面を覆う形で設けることができる。この構成によると、すべり防止部材と、ハブホイール及び内輪との接触面積が大きくなるので、耐クリープ性が向上する。
本発明のハブユニットでは、転動体列は、車両インナ側転動体列と車両アウタ側転動体列とを有する複列に設けられ、車両インナ側転動体列と車両アウタ側転動体列とのそれぞれに対応する軌道面を形成するインナ側内輪とアウタ側内輪との双方の内周面をアキシャル方向に一体的に覆う形で設けられる。この構成によると、ハブホイールとインナ側内輪及びアウタ側内輪の双方との間に生じるクリープを防ぐことが可能となる。
本発明のハブユニットでは、すべり防止部材は、内輪の車両アウタ側端面とハブホイール側に形成された段差上の内輪受け面との間に設けることができる。この構成によると、ハブホイールと内輪のラジアル方向のクリープも防ぐことが可能となる。
本発明のハブユニットでは、ハブホイールの外周面には、アキシャル方向の一部区間に他の区間よりも径小となるように切り欠かれたすべり防止部材収容部が形成され、筒状に形成されたすべり防止部材を該すべり防止部材収容部に嵌め込むことができる。この構成によると、内輪の形状を変更することなく、インナ側内輪とハブホイールとの間に生じるクリープを効果的に防ぐことができる。
本発明のハブユニットでは、すべり防止部材は、金属マトリックスに該金属マトリックスよりも硬質の強化材を複合化した金属複合材料からなるものとできる。具体的には、金属マトリックスを、Cu系金属材料又はAl系金属材料からなるものとすることができ、さらに、強化材を、カーボン又はセラミックスとすることができる。また、セラミックスには、SiC、Al、ZrO、Siのうちの1種又は2種以上を選ぶことができる。クリープの発生は、外部からの負荷荷重によるハブホイール又は内輪の塑性変形に起因して生じる可能性もあるので、上記構成のように、すべり防止部材をより硬質の材料で形成することで耐クリープ性を向上できる。なお、ここでのCu系金属材料にはCu又はCu合金を含むことができ、Al系金属材料にはAl又はAl合金を含むことができる。
本発明のハブユニットでは、金属複合材料を、繊維強化型複合材料又は分散強化型複合材料のいずれかにすることができる。すべり防止部材を摩擦係数の高い材料とすることで耐クリープ性を向上できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明のハブユニットの第一実施形態を示す断面図である。なお、いずれの図も、左側が車両アウタ側、右側が車両インナ側となっている。図1に示すように、本発明のハブユニット1は、二列の軌道を有する固定輪としての外輪2と、外輪2と同心配置されるハブホイール3と、一列の軌道を有する回転輪としての内輪4と、複列の転動体列5,5と、冠形保持器53,53と、を備え、上記ハブホイール3の大径外周面3aにも一列の軌道を有する構成になっている。さらに、ハブホイール3と内輪4との間にすべり防止部材100が狭圧固定されていることで、内輪4とハブホイール3との間に生じるクリープを防止する構造とされている。
転動体列5は、内輪4又はハブホイール3と、外輪2との間にて周方向に配列する複数の転動体からなるものであり、アキシャル方向に2列配置される。本実施形態では、転動体列5,5として車両インナ側転動体列51と車両アウタ側転動体列52とが配置されている。
外輪2は、S55C等の機械構造用炭素鋼の熱間鍛造製であり、内周に2列の軌道面を有する筒状の外輪本体部(本体部)20と、該外輪本体部20の外周面からラジアル方向に突出する外輪フランジ部23とを有する。本体部20のうち、外輪フランジ部23よりも車両インナ側に突出する部分が車体(キャリア又はナックル)8への取付部をなす外輪インロー部21とされている。また、外輪フランジ部23にはアキシャル方向にボルト挿通孔が形成されている。
外輪インロー部21の車両インナ側の外周面によって、車体側に形成されたボルト挿通孔に対する位置決めを行い、ボルト挿通孔にボルト26を挿通することで、外輪2の外輪フランジ部23の車両インナ側主表面にキャリア(ナックル)8が固定される。これにより、ハブユニット1が車体に対して固定される。
ハブホイール3は、軸心回りに回転する軸部30と、該軸部30からラジアル方向に突出する環状のハブフランジ33とを有して構成され、外輪2と同心に配置される。外輪2は軸部30の外周に装着されている。軸部30の車両インナ側端部31の外周面には、アキシャル方向の一部区間に他の区間よりも径小となるように切り欠かれた内輪嵌着部43(図1の内輪の位置する空間に相当する:図4(a)参照)が形成され、筒状に形成された内輪4が該内輪嵌着部43に圧入固定されている。
ハブフランジ33は、車輪のタイヤホイールやブレーキ装置のブレーキディスクロータを固定する車輪取付用フランジとして機能するものであり、タイヤホイール(車輪)とブレーキディスクロータとがハブボルト36により取り付けられてこれらと一体回転する。これにより、タイヤホイール(車輪)はハブホイール3及び外輪2を介して車体に対して回転自在に支持されている。
また、本実施形態のハブホイール3には、内輪4の車両インナ側への抜けを防止するために該内輪4の車両インナ側端面41aと接触する形で設けられる固定部300を備える。該固定部300は後述するすべり防止部材100の車両インナ側端面100aとも接触する。具体的には、ハブホイール3の車両インナ側端部31に、内輪4の車両インナ側端面41aよりも突出し、かつラジアル方向外向きに延出する内輪固定用のかしめ部が固定部300として形成されている。このかしめ部は、後述するすべり防止部材100とともに、内輪4のアキシャル方向への移動を規制するものであるから、内輪4とハブホイール3とのアキシャル方向における耐クリープ性の向上に寄与するものである。
なお、固定部300は上記かしめ部に限られるものではなく、少なくともすべり防止部材100の車両インナ側端面100aと接触して、アキシャル方向へすべり防止部材100の移動を規制するものであればよい。例えば、ハブホイールに固定する締結部材における、すべり防止部材100の車両インナ側端面100aとアキシャル方向の接触面を有する締結部であってもよい。
内輪4は、車両インナ側転動体列51に対応する軌道面を形成するインナ側内輪であり、ハブホイール3の車両インナ側端部31の外周面31aに嵌着される。この内輪4の内周面40aには、筒状に形成されたすべり防止部材100を収容するすべり防止部材収容部34(図1のすべり防止部材の位置する空間に相当する:図4(b)参照)が形成されている。すべり防止部材収容部34は、アキシャル方向の一部区間が他の区間よりも径大となるように切り欠かれて形成され、内周面4aと段差面4bとを有し、内輪4の車両インナ側端面41a側が開放されている。
すべり防止部材100は、ハブホイール3及び該内輪4の、自身との接触面をなす材料よりも高摩擦係数の材料からなる。具体的には、繊維強化型複合材料又は分散強化型複合材料のいずれかであり、金属マトリックスに該金属マトリックスよりも硬質の強化材を複合化した金属複合材料が用いられる。
繊維強化型複合材料及び分散強化型複合材料は、図2及び図3に示すように、強化材(強化繊維、強化粒子)の分散によって高摩擦係数を有する材料である。なお、繊維強化型複合材料である場合には、ハブホイール3と内輪4との間で最も防止すべき円周方向のクリープの防止を図るために、強化繊維をアキシャル方向に配向させることが望ましい。
なお、金属マトリックスとしては、Cu及びCu合金を含むCu系金属材料、又はAl及びAl合金を含むAl系金属材料のいずれかを採用できる。強化材としては、カーボン又はセラミックスを採用することができ、セラミックスを採用する場合には、SiC、Al、ZrO、Siのうちの1種又は2種以上の中から選ぶことができる。これにより、ハブホイール3及び内輪4よりも硬質の材料とされ、外部からの負荷荷重による塑性変形が生じにくいものとなる。本実施形態においては分散強化型複合材料が採用されており、金属マトリックスとしてCuが、強化材としてカーボンが採用されている。
このすべり防止部材100は、内輪4の内周面とハブホイール3の外周面との間に圧入固定する形で嵌め込まれる。このとき、すべり防止部材100は、すべり防止部材収容部34を形成する内輪4の段差面(アキシャル方向の段差面)4bに端面100bを当て止めして固定される。また、すべり防止部材100の車両インナ側端面100aは、拡径するテーパー面として形成され、固定部300により、内輪4とハブホイールの車両インナ側端部との間で双方に接触する形で収容され、外部に対し露出しない状態とされている。
次に、すべり防止部材の組み付け方法について、図4を用いて説明する。本実施形態におけるすべり防止部材の組み付けは、ハブホイール3の車両インナ側端部31に形成された筒状の内輪嵌着部43に内輪4を嵌着(本実施形態では圧入嵌着)する内輪嵌着工程(図4の(a))と、すべり防止部材収容部34にすべり防止部材100を開放側から圧入し、該すべり防止部材100を段差面4bに当接させた形ですべり防止部材収容部34に収容(圧入固定)するすべり防止部材圧入工程(図4の(b))と、内輪4の車両インナ側端面41aよりもアキシャル方向に突出形成されたかしめ予定部300´をラジアル方向外向きにかしめてかしめ部300を形成するかしめ工程(図4の(c))とがこの順で行なわれる。この場合、すべり防止部材100はすべり防止部材収容部34に圧入するだけでよく、容易に組み付けることができる。
なお、上記実施形態において、内輪4は、該内輪4の内周面の車両インナ側が車両アウタ側よりも径大となるように切り欠かれ、内輪4の車両インナ側端面が開放された形状をなし、その切り欠き部分がすべり防止部材収容部43として形成されているが、切り欠き部分(すべり防止部材収容部34)を、内輪4の内周面の車両アウタ側に形成してもよい。この場合のすべり防止部材の組み付けは、まず、すべり防止部材100を、内輪嵌着部43を形成するハブホイール3の段差面31bの内周側に当接させる形で圧入し(すべり防止部材圧入工程)、その上で、ハブホイール3の車両インナ側端部31に形成された筒状の内輪嵌着部43に内輪4を嵌着する(内輪嵌着工程)ことで行なう。これにより、すべり防止部材100はハブホイール3と内輪4とに囲まれて外部に露出しない構造となるので、すべり防止部材100の抜けを防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。以下、上記第一実施形態とは異なる実施形態について説明する。なお、同様の構造については同一の符号を付することでその説明を省略する。
図5は本発明の第二実施形態を示すものである。図5に示すハブユニット1aは、ハブホイール3の車両インナ側端部31の外周にすべり防止部材収容部34が形成され、筒状に形成されたすべり防止部材100が該すべり防止部材収容部34(図5のすべり防止部材の位置する空間に相当)に嵌め込まれてなる。このすべり防止部材収容部34は、ハブホイール3の車両インナ側端部31の外周において、アキシャル方向の一部区間が他の区間よりも径小となるように切り欠かれて形成されており、外周面311aと段差面311bとを有し、車両インナ側を開放している。この構成によると、内輪4の形状を変更することなく、内輪4とハブホイール3との間に生じるクリープを効果的に防止できる。
すべり防止部材100を組み付けは、上記第一実施形態と同様、内輪嵌着部43(図5の内輪の位置する空間に相当)に内輪4を嵌着する内輪嵌着工程と、ハブホイール3の車両インナ側端面側を開放する形で形成された筒状のすべり防止部材収容部34にすべり防止部材100を圧入し、該すべり防止部材100を段差面311bに当接させた形で収容するすべり防止部材圧入工程と、上記したかしめ工程とをこの順で行なうことができる。
また、別方法として、ハブホイール3に形成されたすべり防止部材収容部34にすべり防止部材100を嵌着するすべり防止部材嵌着工程と、すべり防止部材100が嵌着された状態で内輪嵌着部43に内輪4を圧入する内輪圧入工程と、上記のかしめ工程とをこの順で行なうことも可能である。いずれの方法であっても、すべり防止部材100を容易に組み付けることが可能である。
図6は本発明の第三実施形態を示すものである。図6に示すハブユニット1bは、ハブホイール3の車両インナ側端部31の外周面31aと内輪の内周面40aとの間に隙間(図6のすべり防止部材の位置する空間に相当)34が形成され、この隙間34にすべり防止部材100が嵌め込まれてなる。つまり、この隙間34がすべり防止部材収容部とされている。このすべり防止部材収容部34は、ハブホイール3の車両インナ側端部31の外周面31aと、内輪受け面をなす段差面312bから連続する段差面312cとを有し、車両インナ側を開放する形で形成されている。また、すべり防止部材100は、内輪4の内周面40aの全面を覆う形となるので、内輪4及びハブホイール3との接触面積が大きくなり、クリープ防止効果が大きい。
すべり防止部材100を組み付ける場合には、上記第二実施形態と同様の手順で行なうことができる。ただし、すべり防止部材100は、ハブホイール3の上記の隙間34を形成する段差面312cに当接する形で圧入又は嵌着される。この段差面312cは、内輪嵌着部43(図6の内輪の位置する空間に相当)を形成する段差面312bから連続する連続面として形成され、上記第一実施形態における内輪受け面31bをそのまま利用した形状となるから、このすべり防止部材収容部34は、内輪4を内周面が拡径するようラジアル方向に薄く形成する、又は、ハブホイール3の車両インナ側端部31を外周面31aが縮径するようラジアル方向に薄く形成するだけで容易に形成できる。
図7は本発明の第四実施形態を示すものである。図7に示すハブユニット1cは、すべり防止部材100が、内輪4の内周面40a及びアキシャル方向の両端面41a,42aを覆うすべり防止部材101,102,103とにより構成されている。具体的にいえば、上記第三実施形態と同様に、すべり防止部材101が、内輪4の内周面40aとハブホイール3の車両インナ側端部31の外周面31aとの間に圧入されてなるとともに、内輪4の車両アウタ側端面42aとハブホイール3の段差上の内輪受け面31bとの間にもすべり防止部材102が設けられている。さらに、内輪4の車両インナ側端面41aとハブホイール3のかしめ部300の車両アウタ側端面313cとの間にもすべり防止部材103が設けられている。そして、これらすべり防止部材101,102,103が、内輪4とハブホイール3とにより狭圧状態で保持されている。この構成によると、すべり防止部材101、102、103によりアキシャル方向、ラジアル方向、及び周方向へのクリープを防止できる。
このような形状のすべり防止部材100を組み付ける場合には、まず、すべり防止部材101とすべり防止部材103とが一体形成された第一すべり防止部材110と、それとは別体の第二すべり防止部材102とを予め形成しておく。そして、第二すべり防止部材102をハブホイール3の内輪受け面31bに当接するように嵌着させ、その嵌着状態で、第一すべり防止部材110と内輪4とを内輪嵌着部43(内輪の位置する空間に相当)及びすべり防止部材収容部34(第一すべり防止部材の位置する空間に相当)に圧入し、上記のかしめ工程を行なう。また、別の方法として以下のような方法もある。まず、すべり防止部材100を、すべり部材101とすべり部材102が一体形成された第一すべり防止部材(101,102)と、別体の第二すべり防止部材103として形成し、第一すべり防止部材(101,102)を予め内輪4に圧入して組み付ける。そして、第一すべり防止部材(101,102)が組み付けられた内輪4をハブホイール3の内輪受け面31bに当接するように嵌着させ、その嵌着状態で、第二すべり防止部材103を内輪4の車両インナ側端面41aに当接させた形で配置し、上記のかしめ工程を行なう。これらの方法により、内輪4とハブフランジ3とのラジアル方向へのクリープも防止できる。ただし、すべり防止部材101とすべり防止部材103とを一体に形成する方法の方が、すべり部材101とすべり部材102とを一体に形成する方法よりも、すべり防止部材103をより強固に固定することができるから好ましい。なお、すべり防止部材102,103のいずれか一方を省略して構成しても上記効果を達成できる。
図8は本発明の第五実施形態を示すものである。図8に示すハブユニット1dの内輪4は、車両インナ側転動体列51に対応するインナ側軌道面と、車両アウタ側転動体列52に対応するアウタ側軌道面とを備え、すべり防止部材100は、その内輪4の内周面全面をアキシャル方向に覆う形で設けられている。具体的には、内輪4は、上記インナ側軌道面を形成するインナ側内輪401と、上記アウタ側軌道面を形成するアウタ側内輪402とからなり、インナ側内輪401及びアウタ側内輪402は、互いのアキシャル方向の端面401b,402aを面接触する形で、かつ、それらインナ側内輪401とアウタ側内輪402との双方の内周面が連続面をなすように配置され、その連続面をなす内周面とハブホイール3の車両インナ側端部31の外周面31aとの間にすべり防止部材100が圧入されている。すべり防止部材100の車両アウタ側端面100bは、ハブホイール3の車両インナ側端部31の段差面31bに当接して固定されている。この構成によると、1つのすべり防止部材で、アキシャル方向に並ぶ複数の内輪のクリープを防ぐことが可能となる。また、この場合、アウタ側内輪52の車両アウタ側端面402bと内輪受け面31b(ハブフランジ33の車両インナ側端面のラジアル方向内側端部)との間にも、すべり防止部材を設け、ラジアル方向のクリープを防止する構造とすることもできる。さらに、車両インナ側端面とかしめ部との間にもすべり防止部材を設けてもよい。
また、以上の全実施形態のそれぞれにおいて、内輪4とすべり防止部材100とが凹凸嵌合するよう、互いの接触面に凹凸嵌合部を形成することもできる。例えば、図9の(a)に示すように、内輪4の内周面及びすべり防止部材の外周面に、円周方向に凹凸が連続する凹凸嵌合部420,120が互いに嵌合するよう形成する。これにより、円周方向のクリープ防止効果が一層増す。なお、凹凸嵌合部420,120は、内輪の内周面及びすべり防止部材の外周面の全面に形成されてもよいが、図9の(b)に示すように、内輪の車両インナ側端部(径大の厚肉部)に対応する領域にのみ形成し、その先の車両アウタ側部分130は圧入可能な厚みで形成してもよい。
なお、上記実施形態は、全て従動輪用のハブユニットであったが、本発明はこれに限られるものではなく、駆動輪用のハブユニットにも適用可能である。
本発明のハブユニットの第一実施形態を示す断面図。 繊維強化型複合材料を説明する図。 分散強化型複合材料を説明する図。 すべり防止部材の組み付け方法を説明する図。 本発明のハブユニットの第二実施形態を示す断面図。 本発明のハブユニットの第三実施形態を示す断面図。 本発明のハブユニットの第四実施形態を示す断面図。 本発明のハブユニットの第五実施形態を示す断面図。 本発明のハブユニットに凹凸嵌合部を形成する場合の実施形態を説明する図。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d ハブユニット
2 外輪
3 ハブホイール
31 ハブホイールの車両インナ側端部
34 すべり防止部材収容部
4 内輪
51 車両インナ側転動体列
52 車両アウタ側転動体列
100 すべり防止部材

Claims (8)

  1. 車体側に非回転に取り付けられる外輪と、この外輪と同心配置されるとともに車輪取り付け用フランジが周方向に形成されたハブホイールと、該ハブホイールの少なくとも車両インナ側端部の外周面に嵌着される内輪と、該内輪又は前記ハブホイールと前記外輪との間にて周方向に配列する複数の転動体からなる転動体列とを備えるハブユニットであって、
    前記ハブホイールと前記内輪との間に、該ハブホイール及び該内輪の自身との接触面をなす材料よりも高摩擦係数の材料からなる別体形成されたすべり防止部材が組み込まれてなることを特徴とするハブユニット。
  2. 前記すべり防止部材は、少なくとも一部が前記内輪の内周面と前記ハブホイールの外周面との間に組み込まれる請求項1記載のハブユニット。
  3. 前記すべり防止部材は、前記ハブホイールと前記内輪との間に圧入固定されてなる請求項2記載のハブユニット。
  4. 前記内輪の内周面には、アキシャル方向の一部区間に他の区間よりも径大となるように切り欠かれたすべり防止部材収容部が形成され、筒状に形成された前記すべり防止部材が該すべり防止部材収容部に嵌め込まれてなる請求項2又は請求項3記載のハブユニット。
  5. 前記すべり防止部材収容部は、前記内輪の内周面の車両インナ側に形成され、該内輪の車両インナ側端面が開放された形状をなしている請求項4記載のハブユニット。
  6. 前記すべり防止部材は、前記内輪の内周面の全面を覆う形で設けられている請求項2又は請求項3記載のハブユニット。
  7. 前記ハブホイールの外周面には、アキシャル方向の一部区間に他の区間よりも径小となるように切り欠かれたすべり防止部材収容部が形成され、筒状に形成された前記すべり防止部材が該すべり防止部材収容部に嵌め込まれてなる請求項2又は請求項3記載のハブユニット。
  8. 前記すべり防止部材は、金属マトリックスに該金属マトリックスよりも硬質の強化材を複合化した金属複合材料からなる請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のハブユニット。


JP2006142917A 2006-05-23 2006-05-23 ハブユニット Pending JP2007315421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142917A JP2007315421A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 ハブユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142917A JP2007315421A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 ハブユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007315421A true JP2007315421A (ja) 2007-12-06

Family

ID=38849478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006142917A Pending JP2007315421A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 ハブユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007315421A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164156A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Yokogawa Electric Corp フランジ締結構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164156A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Yokogawa Electric Corp フランジ締結構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103925284B (zh) 具有一体轴承圈的轻量轮毂单元及其制造方法
JPH1178408A (ja) 車輪用転がり軸受ユニット
JP5752873B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP5641705B2 (ja) 車輪用軸受装置
WO2007091408A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP5417239B2 (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP2007315421A (ja) ハブユニット
JP4085736B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2008173995A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008101685A (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
US20080273824A1 (en) Bearing device for axle and fixing structure using the same
JP2006342945A (ja) 車輪用軸受装置
JP2004182127A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005306257A (ja) ブレーキロータ付き車輪用軸受装置
JP5147100B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4517617B2 (ja) 転がり軸受装置の外輪部材およびその製造法
JP2017125617A (ja) ころ軸受
JP2007320471A (ja) ハブユニット
JP2008045674A (ja) 車輪用軸受装置
JP5786405B2 (ja) シェル形ころ軸受
JP6012478B2 (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP4244114B2 (ja) 転がり軸受ユニット
JP2009067193A (ja) 車輪用軸受装置
JP7365769B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP5476178B2 (ja) 車輪用軸受装置