JP2007315383A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で火花点火式内燃機関のノックの発生を抑制する。
【解決手段】吸気行程では、吸気ポート用燃料噴射弁21から噴射された燃料と空気の混合気が燃焼室13内に導入され、濃度分布が均質となる予混合気31が燃焼室13内に形成される。圧縮行程では、筒内用燃料噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気層32を形成する。点火栓23により燃焼室13内の中央部の予混合気31に点火することで、燃焼室13内の混合気31,32を火炎伝播燃焼させる。燃焼室13内の周囲部には不均質な混合気層32が存在しているため、燃焼室13内の周囲部に自着火が局所的に発生したとしても、その自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができる。
【選択図】図4
【解決手段】吸気行程では、吸気ポート用燃料噴射弁21から噴射された燃料と空気の混合気が燃焼室13内に導入され、濃度分布が均質となる予混合気31が燃焼室13内に形成される。圧縮行程では、筒内用燃料噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気層32を形成する。点火栓23により燃焼室13内の中央部の予混合気31に点火することで、燃焼室13内の混合気31,32を火炎伝播燃焼させる。燃焼室13内の周囲部には不均質な混合気層32が存在しているため、燃焼室13内の周囲部に自着火が局所的に発生したとしても、その自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、燃焼室内の混合気に点火して混合気を燃焼させる火花点火式内燃機関に関し、特に、ノックの抑制を図った火花点火式内燃機関に関する。
火花点火式内燃機関は運転条件によって、点火栓による火花を核とした燃焼ではなく、加熱、圧縮によって燃料が自着火(ノック)を起こして燃焼する場合がある。この自着火による燃焼が過大になると、異常燃焼となり、騒音の発生、機関の損傷を招くことになる。そのため、ノックの発生を抑制できることが望ましい。
ノックの抑制を図った火花点火式内燃機関としては、下記特許文献1によるものが開示されている。特許文献1においては、燃焼室内に高オクタン価燃料の混合気を形成した後に、燃焼室内の複数箇所に低オクタン価燃料の噴霧塊を点在させて自然発火を促す。この結果、燃焼室内の複数箇所を起点として火炎が拡がることで、実質的な燃焼速度を上げ、ノックが発生する前に燃焼を完了させるようにしている。
また、その他の背景技術として、ディーゼル燃焼と予混合圧縮自着火燃焼(2燃料供給含む)と火花点火燃焼を行うための装置を備え、複合的な運転を行うことを可能とする内燃機関が下記特許文献2に開示されている。
特許文献1においては、ノックの発生を抑制するために、オクタン価の異なる2種類の燃料を用いる必要がある。そのため、燃料供給系の構成が複雑化して、全体構成の複雑化を招くことになる。
また、特許文献2においては、耐ノック性を向上させることができる混合気形成方法について、何ら示されていない。
本発明は、簡易な構成でノックの発生を抑制することができる火花点火式内燃機関を提供することを目的とする。
本発明に係る火花点火式内燃機関は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る火花点火式内燃機関は、内燃機関の燃焼室内に均質な混合気を形成するための第1燃料供給装置と、燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための第2燃料供給装置と、燃焼室内の混合気を火炎伝播させるための点火栓と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、第2燃料供給装置から噴射した燃料の気化熱により燃焼室内の周囲部の温度を下げることができ、ノックの発生を抑制することができる。また、燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気が形成されるため、燃焼室内の周囲部に自着火が局所的に発生したとしても、その自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができ、燃焼室内の急激な圧力上昇を抑制することができる。したがって、簡易な構成でノックの発生を抑制することができる。
本発明の一態様では、第1燃料供給装置から内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射して燃焼室内に均質な予混合気を形成し、第2燃料供給装置から燃焼室内に燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成することもできる。この態様では、内燃機関の圧縮行程にて第2燃料供給装置から燃焼室内に燃料を直接噴射することが好適である。
本発明の一態様では、第1燃料供給装置から燃焼室内の中央部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成し、その後、第2燃料供給装置から燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成することもできる。この態様では、ピストンの頂面の中央部に凹曲面が形成されており、第1燃料供給装置から前記凹曲面へ向けて燃料を噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成することもできる。また、この態様では、内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する第3燃料供給装置を設けることもできる。
また、この態様では、内燃機関の吸気行程または圧縮行程にて第1燃料供給装置による燃料の噴射を開始した後に、内燃機関の圧縮行程にて第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始することもできる。あるいは、点火栓は、第1燃料供給装置により形成された混合気に点火して火炎伝播させ、第2燃料供給装置は、噴射した燃料が拡散燃焼するように燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射することもできる。第2燃料供給装置から噴射された燃料を拡散燃焼させる場合は、点火栓による点火時期後に第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始することが好適である。
本発明の一態様では、ピストンの頂面の周囲部に窪み部が形成されており、第2燃料供給装置からピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成することもできる。この態様では、前記窪み部がピストンの頂面の周方向に関して複数並んで配置されており、第2燃料供給装置の複数の噴孔からピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射することもできる。
本発明の一態様では、第1燃料供給装置は、内燃機関の吸気行程から圧縮行程前半にかけてのいずれかの期間に、燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を1回あたりの噴射量を制限しながら直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成するための装置であり、第2燃料供給装置は、内燃機関の圧縮行程後半にて燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置であり、第1燃料供給装置及び第2燃料供給装置を共通の燃料供給装置により構成することもできる。この態様では、前記共通の燃料供給装置は、少なくとも吸気行程にて燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を1回あたりの噴射量を制限しながら直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成することもできる。また、この態様では、前記共通の燃料供給装置は、圧縮行程後半にて燃焼室内の周囲部へ向けて分散性の高い燃料噴霧を噴射することもできる。
また、本発明に係る火花点火式内燃機関は、内燃機関の燃焼室内に混合気を形成するための第1燃料供給装置と、第1燃料供給装置により形成された混合気に点火して火炎伝播させるための点火栓と、燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射する第2燃料供給装置と、を備え、第2燃料供給装置は、噴射した燃料が拡散燃焼するように燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射する装置であることを要旨とする。
本発明によれば、第2燃料供給装置から燃焼室内の周囲部への燃料噴射量を調整することで、燃焼室内の周囲部における自着火の発生状態を調整することができる。そのため、燃焼室内の急激な圧力上昇を抑制するように第2燃料供給装置の燃料噴射量を調整することで、自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができ、簡易な構成でノックの発生を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1,2は、本発明の実施形態1に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図1はシリンダ11の上側から見た図を示し、図2はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。本実施形態に係る火花点火式内燃機関1は、例えばガソリンエンジンにより構成され、点火栓23により燃焼室13内の混合気に火花点火して火炎伝播させるものである。
図1,2は、本発明の実施形態1に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図1はシリンダ11の上側から見た図を示し、図2はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。本実施形態に係る火花点火式内燃機関1は、例えばガソリンエンジンにより構成され、点火栓23により燃焼室13内の混合気に火花点火して火炎伝播させるものである。
内燃機関(エンジン)1は、シリンダブロック9及びシリンダヘッド10を備え、シリンダブロック9及びシリンダヘッド10によりシリンダ11を形成する。シリンダ11内には、その軸線方向に往復運動するピストン12が収容されている。ピストン12の頂面12a、シリンダ11(シリンダブロック9)の内壁、及びシリンダヘッド10に囲まれた空間は、燃焼室13を形成する。
シリンダヘッド10には、燃焼室13に連通する吸気ポート14、及び燃焼室13に連通する排気ポート15が形成されている。さらに、吸気ポート14と燃焼室13との境界を開閉する吸気弁16、及び排気ポート15と燃焼室13との境界を開閉する排気弁17が設けられている。
吸気ポート14には、第1の燃料供給装置として吸気ポート用燃料噴射弁21が設置されている。吸気ポート用燃料噴射弁21は、吸気ポート14に燃料(燃料噴霧)を噴射し、より具体的には、吸気弁16へ向けて燃料を噴射する。シリンダヘッド10には、第2の燃料供給装置として筒内用燃料噴射弁22が設けられている。筒内用燃料噴射弁22は、噴孔が形成された先端部を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませて配置されており、噴孔から燃料(燃料噴霧)を燃焼室13内に直接噴射する。ここで、吸気ポート用燃料噴射弁21及び筒内用燃料噴射弁22から噴射される燃料としては、同じ種類の燃料を用いることができ、例えばガソリンを用いることができる。さらに、シリンダヘッド10には、燃焼室13内の混合気に火花点火して混合気を火炎伝播燃焼させるための点火栓(点火プラグ)23が設けられている。点火栓23は、その火花放電部分を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませて配置されている。
圧縮行程から排気行程の間に、吸気ポート用燃料噴射弁21から吸気ポート14に例えば数百kPa程度に加圧された燃料21aが噴射される。吸気行程では、図2に示すように、吸気弁16の開弁に伴って、燃料21aと空気の混合気30が燃焼室13内に導入される。吸気行程時の混合気の運動慣性、並びに吸気行程から圧縮行程にかけてのピストン12の運動により、燃料の蒸発や混合気流動が促進されて、図3に示すように、濃度分布(空燃比分布)が均質となる混合気(予混合気)31が燃焼室13内に形成される。このように、本実施形態では、吸気ポート用燃料噴射弁21(第1の燃料供給装置)から吸気ポート14に燃料を噴射して、燃焼室13内に均質な予混合気31を形成している。
圧縮行程においては、図4に示すように、筒内用燃料噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料(燃料噴霧)22aが筒内噴射される。筒内用燃料噴射弁22の先端に設けられたノズル部には、例えば50〜100μm程度の直径を持つ複数の噴孔が放射状に開いており、数十MPa程度に加圧された燃料22aが電子制御装置(図示せず)からの指示信号に同期して複数の噴孔から噴射される。筒内用燃料噴射弁22から燃料噴霧22aが筒内噴射された直後の状態を、図5,6に模式的に示す。図5は筒内用燃料噴射弁22が6個の噴孔を有する例を示し、図6は筒内用燃料噴射弁22が12個の噴孔を有する例を示す。ここでは、貫徹力の高い燃料噴霧22aを噴射し、燃料噴霧22aが成す円錐角α1(図4参照)を例えば120°〜150°程度の大きい角度にする。筒内用燃料噴射弁22から噴射された貫徹力の高い燃料噴霧22aは、シリンダヘッド10の表面に衝突することなく、燃焼室13内の周囲部に到達する。その結果、点火栓23により点火を開始する時期(点火時期)までには、図3,4に示すように、燃焼室13内の中心部に均質な濃度分布を有する混合気31が形成されるとともに、燃焼室13内の周囲部(混合気31の周囲)に不均質な濃度分布(空燃比分布)を有する混合気層32が形成される。このように、本実施形態では、筒内用燃料噴射弁22(第2の燃料供給装置)から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気層32を形成している。
ここで、吸気ポート用燃料噴射弁21及び筒内用燃料噴射弁22からの燃料噴射により燃焼室13内に形成される混合気31,32の濃度分布(空燃比分布)を計算した結果を図7に示す。図7の計算結果に示すように、燃焼室13内の中心部に均質な濃度分布を有する混合気31が形成され、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気32が形成されていることがわかる。
さらに、筒内用燃料噴射弁22の噴孔を小さくして、噴射する燃料22aの圧力を増大させると、燃焼室13内の周囲部に形成される混合気層32の濃度分布をより不均質にする(不均質度を上げる)ことができる。そして、点火時期直前において燃焼室13内の周囲部に形成される混合気層32の不均質度をさらに上げるためには、筒内用燃料噴射弁22による燃料22aの噴射を圧縮行程後期に行う(圧縮行程後期から開始する)ことが好ましい。ただし、筒内用燃料噴射弁22による燃料22aの噴射を圧縮行程初期から開始しても、点火時期直前において不均質な混合気層32を燃焼室13内の周囲部に形成することができる。
また、筒内用燃料噴射弁22から噴射される燃料噴霧22aの特性だけでなく、ピストン12の頂面12aの形状も混合気層32の濃度分布に影響を与える。図8A,8Bに、6個の噴孔を有する筒内用燃料噴射弁22を使用した場合(図5に示す燃料噴霧形状の場合)に好適なピストン頂面12aの形状の一例を示す。図8A,8Bに示すように、ピストン頂面12aの周囲部には、窪み12bが形成されている。ここでは、ピストン頂面12aの周囲部に凹曲面が形成されることで、三日月形状の窪み12bが形成される。窪み12bは、ピストン頂面12aの周方向に関して複数(図8Aに示す例では噴孔の数と同じ6個)並んで配置されている。そして、各窪み12bは、筒内用燃料噴射弁22の各噴孔と燃料噴霧22aの飛翔方向に関して対向配置されており、筒内用燃料噴射弁22は、各噴孔から各窪み12b(ピストン頂面12aの周囲部)へ向けて燃料噴霧22aを噴射する。
高い貫徹力を持つ燃料噴霧22aは、飛翔の過程で気化し、誘起流を発生させる。誘起流が発生した燃料噴霧22aは、ピストン頂面12aの周囲部に衝突してはね返る際に、ピストン頂面12aの周囲部に設けた窪み12bの影響を受けて、複雑な流れ場を形成する。そのような流れ場は、燃料蒸発の過程と複合されて、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度群を持つ混合気層32をより積極的に形成させる。さらに、燃焼室13内にスワール流やスキッシュ流を発生させることで、燃焼室13内の周囲部における混合気層32の濃度分布をより積極的に不均質化することが可能となる。
なお、窪み12bは、吸気弁16と排気弁17のバルブリセスと兼ね備えることもできる。また、図8Aでは、筒内用燃料噴射弁22の噴孔の数と窪み12bの数を等しく設定し、各噴孔からの燃料噴霧22aの飛翔方向に各窪み12bを配置するものとした。ただし、例えば図9Aに示すように、燃料噴霧22aの飛翔方向に対し位相をずらして窪み12bを配置することも可能である。そして、例えば図9Bに示すように、筒内用燃料噴射弁22の噴孔の数と窪み12bの数を異ならせることも可能である。また、例えば図9Cに示すように、窪み12b同士の周方向に関する間隔は等間隔でなくてもよく、筒内用燃料噴射弁22から噴射される燃料噴霧22a同士の周方向に関する間隔も等間隔でなくてもよい。
また、以上の説明では、筒内用燃料噴射弁22の先端部を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませて配置するものとした。ただし、燃焼室13内の周囲部に不均質な混合気層32を形成することができれば、筒内用燃料噴射弁22の先端部を必ずしも燃焼室13内の中央部に臨ませて配置しなくてもよい。
点火時期においては、点火栓23の火花放電により燃焼室13内の中央部の予混合気31に点火することで、燃焼室13内の混合気31,32を火炎伝播燃焼させる。ただし、燃焼室13内の中央部から周囲部へ向けて火炎が伝播する際には、燃焼室13内の周囲部に存在する未燃混合気が点火栓23から拡がる火炎(圧力波)により圧縮されることで自着火(ノック)を起こしやすくなる。この自着火による燃焼が過大になると、燃焼室13内に急激な圧力上昇が発生する。その結果、騒音(ノック音)の発生、機関の損傷を招きやすくなる。
これに対して本実施形態では、圧縮行程中に筒内用燃料噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料22aを筒内噴射して、点火時期前に燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を持つ混合気層32を形成する。その結果、筒内噴射した燃料22aの気化熱により燃焼室13内の周囲部の温度を下げることができ、燃焼室13内の周囲部における自着火(ノック)の発生を抑制することができる。さらに、燃焼室13内の周囲部には不均質な混合気層32が存在しているため、燃焼室13内の周囲部に自着火が局所的に発生したとしても、その自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができる。そのため、燃焼室13内の周囲部全体での自着火の発生を防止することができ、燃焼室13内の急激な圧力上昇を抑制することができる。さらに、自着火(ノック)の発生を抑制するために、特許文献1のようにオクタン価の異なる2種類の燃料を用いる必要もなく、単一燃料の使用でよい。したがって、本実施形態によれば、簡易な構成で自着火の発生を抑制することができ、耐ノック性の高いエンジン燃焼を実現することができる。
さらに、本実施形態では、ピストン頂面12aの周囲部に窪み12bを形成し、筒内用燃料噴射弁22からピストン頂面12aの周囲部へ向けて燃料22aを噴射することで、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度群を持つ混合気層32をより積極的に形成することができる。その結果、耐ノック性をさらに向上させることができる。
「実施形態2」
図10,11は、本発明の実施形態2に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図10はシリンダ11の上側から見た図を示し、図11はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。以下の実施形態2では、実施形態1と異なる点を中心に説明し、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図10,11は、本発明の実施形態2に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図10はシリンダ11の上側から見た図を示し、図11はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。以下の実施形態2では、実施形態1と異なる点を中心に説明し、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、第1の燃料供給装置として第1の筒内用燃料噴射弁(以下、第1噴射弁とする)24と、第2の燃料供給装置として第2の筒内用燃料噴射弁(以下、第2噴射弁とする)22とがシリンダヘッド10に設けられている。第1噴射弁24は、噴孔が形成された先端部を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませて配置されており、噴孔から燃料(燃料噴霧)を燃焼室13内の中央部へ向けて直接噴射する。第2噴射弁22については、実施形態1の筒内用燃料噴射弁22と同様の構成である。なお、第1噴射弁24及び第2噴射弁22から噴射される燃料としては、同じ種類の燃料を用いることができ、例えばガソリンを用いることができる。
圧縮行程においては、図11に示すように、第1噴射弁24から燃焼室13内の中央部へ向けて燃料(燃料噴霧)24aが噴射される。ただし、ここでは吸気行程(例えば吸気行程後期)にて第1噴射弁24による燃料24aの噴射を開始することもできるし、圧縮行程(例えば圧縮行程初期)にて第1噴射弁24による燃料24aの噴射を開始することもできる。図12A〜14Bに、第1噴射弁24から噴射される燃料噴霧24aの特性、及びピストン頂面12aの形状の好適な例を示す。
図12A,12Bは、第1噴射弁24の噴孔から円錐形状の燃料噴霧24aをピストン頂面12aの中央部へ向けて噴射する例を示す。この燃料噴霧24aを受けとめるピストン頂面12aの中央部には、凹曲面が形成されていることで窪み12cが形成されている。図12A,12Bは、円形状の窪み12cが形成された例を示している。
第1噴射弁24から噴射された高い貫徹力を持つ燃料噴霧24aは、蒸発して、周囲空気を巻き込みながら、ピストン頂面12aの中央部に設けられた窪み12c(凹曲面)の形状に沿って巻き上がることで、図11,15に示すように、燃焼室13内の中央部に均質な濃度分布(空燃比分布)を有する混合気31を形成する。その時点で、燃焼室13内の周囲部には、空気層もしくは非常に希薄な混合気層が存在する。このように、本実施形態では、第1噴射弁24(第1の燃料供給装置)から燃焼室13内の中央部(ピストン頂面12aの中央部)へ向けて燃料を噴射して、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成する。なお、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成するとともに燃焼室13内の周囲部に空気層もしくは非常に希薄な混合気層を存在させるためには、燃料噴霧24aの噴霧角β1(図12A参照)を燃料噴霧22aの円錐角α1(図4参照)よりも狭く設定することが好適であり、例えば30°〜60°程度の狭角に設定することが好適である。
図13A,13Bは、第1噴射弁24の先端部に設けた複数の微小噴孔から燃料噴霧24aをピストン頂面12aの中央部へ向けて噴射する例を示す。この燃料噴霧24aを受けとめるピストン頂面12aの中央部には、凹曲面が形成されていることで窪み12cが形成されている。図13A,13Bも、円形状の窪み12cが形成された例を示している。図13A,13Bに示す構成例においても、第1噴射弁24から噴射された燃料噴霧24aは、ピストン頂面12aの中央部に設けられた窪み12c(凹曲面)の形状に沿って巻き上がることで、図11,15に示すように、燃焼室13内の中央部に均質な濃度分布を有する混合気31を形成する。なお、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成するとともに燃焼室13内の周囲部に空気層もしくは非常に希薄な混合気層を存在させるためには、燃料噴霧24aの円錐角β2(図13A参照)を燃料噴霧22aの円錐角α1よりも狭く設定することが好適であり、例えば30°〜60°程度の狭角に設定することが好適である。
図14A,14Bは、第1噴射弁24の噴孔から、吸気ポート14の軸線14a(図10参照)に沿った方向において偏平な形状の燃料噴霧24aをピストン頂面12aの中央部へ向けて噴射する例を示す。ピストン頂面12aの中央部には、凹曲面が形成されていることで窪み12cが形成されている。図14A,14Bは、偏平な燃料噴霧24aを受けとめる形で、楕円形状の窪み12cが形成された例を示している。このような偏平な燃料噴霧24aを噴射した場合でも、燃料噴霧24aは楕円形状の窪み12cに沿って巻き上がることで、燃焼室13内の中央部に同心円状の均質な混合気31を形成することができる。なお、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成するとともに燃焼室13内の周囲部に空気層もしくは非常に希薄な混合気層を存在させるためには、燃料噴霧24aの噴霧角β3(図14A参照)を燃料噴霧22aの円錐角α1よりも狭く設定することが好適であり、例えば30°〜90°程度に設定することが好適である。
ただし、本実施形態では、ピストン頂面12aの中央部に窪み12c(凹曲面)が形成されていなくてもよく、例えばピストン頂面12aの中央部が平坦であってもよい。その場合は、第1噴射弁24から燃焼室13内の中央部へ向けて貫徹力の弱い燃料噴霧24aを噴射することで、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成することが可能である。
第1噴射弁24による燃料24aの噴射を開始して燃焼室13内の中央部に均質な混合気31が形成された後は、図16に示すように、第2噴射弁22による燃料22aの噴射を開始する。ここでは、圧縮行程(例えば圧縮行程後期)にて第2噴射弁22による燃料22aの噴射を開始する。そして、実施形態1と同様に、第2噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料(燃料噴霧)22aを筒内噴射して、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布(空燃比分布)を有する混合気層33を形成する。その結果、点火時期までには、図15,16に示すように、燃焼室13内の中心部に均質な濃度分布を有する混合気31が形成されるとともに、燃焼室13内の周囲部(混合気31の周囲)に不均質な濃度分布を有する混合気層33が形成される。本実施形態では、第2噴射弁22による燃料22aの噴射を開始する前には、燃焼室13内の周囲部に空気層もしくは非常に希薄な混合気層が存在しているため、実施形態1と比較して、燃焼室13内の周囲部に形成される混合気層33がリッチになりにくい。なお、第1噴射弁24の機能と第2噴射弁22の機能を統合化して、混合気31,33を形成するための噴射弁を1本にすることも可能である。
本実施形態でも実施形態1と同様に、燃焼室13内の周囲部における混合気層33の濃度分布をより積極的に不均質化するためには、例えば図17A,17B,18に示すように、ピストン頂面12aの周囲部に窪み12bが形成されていることが好ましい。図17A,17Bは、ピストン頂面12aの中央部に円形状の窪み12cが形成され、ピストン頂面12aの周囲部に三日月形状の窪み12bが周方向に複数並んで形成された例を示す。図18は、ピストン頂面12aの中央部に楕円形状の窪み12cが形成され、ピストン頂面12aの周囲部に三日月形状の窪み12bが周方向に複数並んで形成された例を示す。第2噴射弁22は、実施形態1と同様に、複数の噴孔からピストン頂面12aの周囲部へ向けて燃料22aを噴射することで、燃焼室13内の周囲部における混合気層33の濃度分布をより積極的に不均質化することが可能となる。
点火時期においては、点火栓23の火花放電により燃焼室13内の中央部の混合気31に点火することで、燃焼室13内の混合気31,33を中央部から周囲部へ向けて火炎伝播燃焼させる。本実施形態でも実施形態1と同様に、第2噴射弁22から筒内噴射した燃料22aの気化熱により燃焼室13内の周囲部の温度を下げることができ、燃焼室13内の周囲部における自着火(ノック)の発生を抑制することができる。そして、燃焼室13内の周囲部に自着火が局所的に発生したとしても、その自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では実施形態1と比較して、燃焼室13内の中央部に形成する均質な混合気31、並びに燃焼室13内の周囲部に形成する不均質な混合気層33に関して、その濃度及び分布の制御性を高めることができる。その結果、より耐ノック性の高いエンジン燃焼を実現することができる。
なお、本実施形態では、吸気ポート14に燃料を噴射する吸気ポート用燃料噴射弁21を第3の燃料供給装置として設けることもできる。吸気ポート用燃料噴射弁21から吸気ポート14に燃料を補助的に噴射して、第1噴射弁24による燃料24aの噴射を開始する前に燃焼室13内に希薄な予混合気を形成することで、耐ノック性の高い混合気をより効果的に燃焼室13内に形成することが可能となる。なお、図10,11,16は、吸気ポート用燃料噴射弁21が吸気ポート14に設けられた例を示しているが、吸気ポート用燃料噴射弁21を省略することも可能である。
「実施形態3」
本発明の実施形態3に係る火花点火式内燃機関1の構成は、実施形態2と同様である。以下の実施形態3では、実施形態2と異なる点を中心に説明し、実施形態2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の実施形態3に係る火花点火式内燃機関1の構成は、実施形態2と同様である。以下の実施形態3では、実施形態2と異なる点を中心に説明し、実施形態2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では実施形態2と比較して、第2噴射弁22による燃焼室13内の周囲部への燃料22aの噴射開始時期をさらに遅らせる。より具体的には、第2噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて噴射された燃料22aが拡散燃焼するように、点火栓23による点火時期後に第2噴射弁22による燃料22aの噴射を開始する。
本実施形態でも実施形態2と同様に、吸気行程または圧縮行程にて第1噴射弁24による燃焼室13内の中央部への燃料24aの噴射を開始して、図19に示すように、燃焼室13内の中央部に均質な混合気31を形成する。その時点で、燃焼室13内の周囲部には、空気層もしくは非常に希薄な混合気層が存在する。そして、点火時期においては、点火栓23の火花放電により燃焼室13内の中央部に形成された混合気31に点火することで、混合気31を中央部から周囲部へ向けて火炎伝播燃焼させる。燃焼室13内の中央部の均質な混合気31はシリンダボア径よりも火炎伝播距離が小さくなるため、混合気31の周囲部における自着火(ノック)の発生を抑制することができる。
点火時期後は膨張行程初期までに、燃焼室13内の周囲部は、混合気31の火炎伝播燃焼による圧力上昇により、燃料が自着火可能な条件に達している。そのため、点火時期後に第2噴射弁22から燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料22aを筒内噴射することで、噴射された燃料22aが自着火して拡散燃焼(ディーゼル燃焼)する。つまり、図19に示すように、燃焼室13内の中央部を火炎伝播燃焼領域として用い、燃焼室13内の周囲部を拡散燃焼領域として用いる。
本実施形態では、第2噴射弁22から燃焼室13内の周囲部への燃料22aの供給量を調整することで、燃焼室13内の周囲部における自着火の発生状態を調整することができる。そのため、燃焼室13内の急激な圧力上昇を抑制するように第2噴射弁22による燃料22aの噴射率を調整することで、燃料22aの自着火が他の領域に瞬時に拡がるのを抑制することができ、簡易な構成でノックの発生を抑制することができる。さらに、高負荷条件下で、スモーク発生の非常に少ないストイキ近傍燃焼を実現することができる。
「実施形態4」
図20,21は、本発明の実施形態4に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図20はシリンダ11の上側から見た図を示し、図21はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。以下の実施形態4では、実施形態1〜3と異なる点を中心に説明し、実施形態1〜3と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図20,21は、本発明の実施形態4に係る火花点火式内燃機関1の概略構成を示す図であり、図20はシリンダ11の上側から見た図を示し、図21はシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見た図を示す。以下の実施形態4では、実施形態1〜3と異なる点を中心に説明し、実施形態1〜3と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、実施形態2と比較して、第1噴射弁24(第1の燃料供給装置)及び第2噴射弁22(第2の燃料供給装置)が1つの筒内用燃料噴射弁(以下、単に燃料噴射弁とする)122に共通化されて構成されている。共通化された燃料噴射弁122は、噴孔が形成された先端部を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませてシリンダヘッド10に配設されており、噴孔から燃料(燃料噴霧)122aを燃焼室13内の周囲部へ向けて直接噴射する。燃料噴射弁122の先端に設けられたノズル部には、複数の噴孔が等ピッチで放射状に形成されており、加圧された燃料122aが電子制御装置(図示せず)からの指示信号に同期して各噴孔から放射状に噴射されることで、指示信号の時間幅に応じた量の燃料122aが噴射される。図22は、12個の噴孔の各々から燃料122aが放射状に噴射される例を示している。ここでは、微粒化状態が良好で且つ分散性の高い燃料噴霧122aを噴射するために、噴孔の数を増やし、各噴孔の直径を小さくし、燃料122aの噴射圧力を高くすることが好ましい。一例を挙げると、各噴孔の直径は80μm程度であり、噴射圧力は数十MPa程度である。そして、燃料噴霧122aが成す円錐角α2(図21参照)を例えば150°程度の大きい角度にし、燃料噴射方向をシリンダブロック9の内壁(ライナ部)へ向けるものとする。そのため、ピストン12が上死点に達した時期に全負荷時相当条件の燃料を1回で噴射したとしても、燃料噴霧122aがピストン頂面12a及びシリンダヘッド10に直接衝突することはない。
まず、吸気弁16が開いている吸気行程において、燃料噴射弁122の各噴孔(細孔)から全供給燃料量の一部を燃焼室13内の周囲部へ向けて噴射する。細孔から高圧噴射された燃料噴霧122aは、貫徹力が高いために吸気流れにその飛翔を影響されることがほとんどない。そのため、ここでは、噴射された燃料噴霧122aがシリンダ11(シリンダブロック9)の内壁に直接衝突することがないように、1回あたりの噴射期間を所定期間以下に制限することで、1回あたりの噴射量を所定量以下に制限する。同様にして、圧縮行程の前半までに、1回あたりの噴射期間を所定期間以下に制限しながら(1回あたりの噴射量を所定量以下に制限しながら)、全供給燃料量の70〜90%程度の燃料を複数回に分けて燃料噴射弁122から噴射する。吸気行程時の吸気の運動慣性、並びに吸気行程から圧縮行程にかけてのピストン12の運動により、燃料の蒸発や混合気流動が促進されて、図23に示すように、濃度分布が均質となる混合気層31が燃焼室13内に形成される。その際には、1回あたりの噴射量を制限しながら複数回に分けて燃料噴射を行うことで、噴射された燃料噴霧122aがシリンダ11の内壁に直接衝突するのを抑止することができ、混合気層31の均質化を促進させることができる。最後に、圧縮行程後半で残りの燃料(全供給燃料量の10〜30%程度)を燃料噴射弁122から燃焼室13内の周囲部へ向けて噴射することで、図21,23に示すように、燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気層32を形成する。ここでは、放射状に高分散性の燃料噴霧122aを噴射する。
図23は、濃度分布が均質となる混合気層31を燃焼室13内に形成するために、吸気行程時に2回、圧縮行程前半に1回噴射する例を示している。ただし、吸気行程から圧縮行程前半にかけての噴射回数については、全供給燃料量に応じて決定することができる。例えば全供給燃料量が少ない場合は、吸気行程から圧縮行程前半にかけての噴射回数が1回で済むこともある。また、吸気行程から圧縮行程前半にかけての期間のうち、1回あたりの噴射量を制限しながら吸気行程のみに噴射することもできるし、1回あたりの噴射量を制限しながら圧縮行程前半のみに噴射することもできる。このように、本実施形態では、吸気行程から圧縮行程前半にかけてのいずれかの期間に燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料を1回あたりの噴射量(噴射期間)を制限しながら噴射して燃焼室13内に均質な混合気層31を形成するための第1の燃料供給装置と、圧縮行程後半にて燃焼室13内の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室13内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気層32を形成するための第2の燃料供給装置とを、共通の燃料噴射弁122により実現している。
図24は、圧縮上死点前20°(−20°ATDC)の圧縮行程後半にて全供給燃料量の25%を噴射し且つ圧縮上死点前10°(−10°ATDC)にて火花点火させた場合に、圧縮上死点後30°(30°ATDC)における火炎面の状態を表す計算結果である。図中の一点鎖線は燃料噴霧122aの中心軸(飛翔方向)を表し、この中心軸に沿って火炎帯が燃焼室13の周囲部へ向けて凸状に湾曲している。これは、圧縮行程後半での燃料噴射により火炎変形が起こったことを示している。このように、圧縮行程後半での燃料噴射は、噴射による乱れの増加に加えて火炎面の面積増大をもたらせて、燃焼期間の短縮を引き出す。さらに、圧縮行程後半での燃料噴射は、燃焼室13内の周囲部に燃焼室13内の中央部より混合気濃度の高い不均質な混合気層32を形成させる。混合気濃度の高い領域は燃料の気化冷却により温度が低くなるため、自着火の発生が抑制される。
一方で、過度な高濃度混合気層の形成は、着火遅れ時間の短縮をもたらすため、却って自着火発生の誘引を招くこともある。その作用を図25に示す計算結果を用いて説明する。図25において、横軸はクランク角、縦軸はLW(Livengood-Wu)積分値を示している。LW積分値とは、着火遅れ時間の積分によりノックの発生しやすさを指標化した値で、その値が大きいほどノックが発生しやすい状態であることを表す。図中の一番上のA線は、燃焼室全体に均質な混合気を形成してそれを燃焼させた場合の燃焼室周囲部におけるLW積分値の履歴を示している。図25のA線に示すように、クランク角の増加に伴う燃焼室周囲部の未燃混合気の温度上昇によりLW積分値が増加する。
図25のB線は、均質な混合気中に高分散燃料噴霧を−20°ATDCの圧縮行程後半にて燃焼室周囲部へ向けて噴射した場合のLW積分値の履歴を示している。−20°ATDCでの燃料噴射後は、均質混合気のみを燃焼させた場合(A線)と比較して、LW積分値が小さな値で遷移しており、耐ノック性の高い燃焼系が形成できていることがわかる。A線とB線との差は、圧縮行程後半で噴射された燃料の気化冷却作用と、燃焼室周囲部での混合気濃度増加に伴う着火遅れ時間の短縮作用との相殺関係で決まる。図25のC線は、気化冷却作用のみが働いた場合のLW積分値の履歴であり、これに着火遅れ時間の短縮作用が加味されてB線となる。例えば噴孔数を減らす等して燃料噴霧の分散性が低下すると、着火遅れ時間の短縮を招きやすくなる。本実施形態では、高燃圧、細噴孔径、等ピッチ多孔を特徴とする非常に分散性の高い燃料噴霧を用いることで、着火遅れ時間の短縮作用を抑えることができる。
図26は、トレースノックが発生する時点での図示平均有効圧力、燃焼期間、及びスモーク発生量の燃料噴射時期に対する関係を表す実験結果である。ここでは、圧縮行程後半にて均質な混合気中に全供給燃料量の10%の燃料を噴射している。図26に示すように、燃料噴射時期を圧縮上死点前60°(−60°ATDC)以降にすることで、燃焼期間が短縮し、図示平均有効圧力が増加していることがわかる。一方で、噴射時期遅角に伴いスモーク発生量が微増している。これに対しては、高分散性の燃料噴霧を用いることで、スモーク発生量の増加を最小限に留めることができる。
以上説明した本実施形態においては、濃度分布が均質となる混合気層31を燃焼室13内に形成するために、吸気行程中に燃料を燃焼室13内に噴射すると、燃料の気化に伴って吸入空気の温度が下がる。その結果、空気密度が増加して、エンジン筒内により多くの空気を充填することができ、内燃機関の出力の向上を図ることができる。さらに、上記のような吸入空気温度の低下は、燃料噴射時期に関わらず、エンジン筒内に燃料を直接噴射した際に生じる。その結果、火炎伝播後半にて燃焼室13内の周囲部に存在する未燃混合気の温度が下がるため、それらの混合気の自着火を抑制して耐ノック性の高いエンジン燃焼を実現することができる。
また、不均質な濃度分布を有する混合気層32を燃焼室13内の周囲部に形成するための圧縮行程後半における燃料噴射は、燃焼室13内の周囲部に存在する混合気温度の低下のみでなく、その噴射に伴う乱れ生成が燃焼促進を助長して、燃焼期間の短縮効果をもたらす。その結果、燃焼室13内の周囲部に存在する未燃混合気の自着火が発生する前に燃焼を完了させることができ、耐ノック性の高いエンジン燃焼を実現することができる。なお、上記のような圧縮行程後半における燃料噴射はスモーク発生量の増加を招きやすくなるが、本実施形態では、圧縮行程後半にて放射状に高分散性の燃料噴霧を噴射することで、スモーク発生量の増加を最小限に抑えることができる。その結果、耐ノック性とスモーク抑制とを両立させることができる。
さらに、本実施形態では、均質な混合気層31の形成と、燃焼室13内の周囲部における不均質な混合気層32の形成とを、1本の燃料噴射弁122で実現することができるので、内燃機関の構成を簡素化することができる。
以上の説明では、燃料噴射弁122の先端部を燃焼室13内のほぼ中央部に臨ませて配置するものとした。ただし、燃焼室13内の周囲部に不均質な混合気層32を形成することができれば、燃料噴射弁122の先端部を必ずしも燃焼室13内の中央部に臨ませて配置しなくてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 火花点火式内燃機関、9 シリンダブロック、10 シリンダヘッド、11 シリンダ、12 ピストン、12a 頂面、12b,12c 窪み、13 燃焼室、14 吸気ポート、15 排気ポート、16 吸気弁、17 排気弁、21 吸気ポート用燃料噴射弁、22,24,122 筒内用燃料噴射弁、23 点火栓。
Claims (18)
- 内燃機関の燃焼室内に均質な混合気を形成するための第1燃料供給装置と、
燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための第2燃料供給装置と、
燃焼室内の混合気を火炎伝播させるための点火栓と、
を備える、火花点火式内燃機関。 - 請求項1に記載の火花点火式内燃機関であって、
第1燃料供給装置は、内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射して燃焼室内に均質な予混合気を形成するための装置であり、
第2燃料供給装置は、燃焼室内に燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項2に記載の火花点火式内燃機関であって、
ピストンの頂面の周囲部に窪み部が形成されており、
第2燃料供給装置は、ピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項3に記載の火花点火式内燃機関であって、
前記窪み部がピストンの頂面の周方向に関して複数並んで配置されており、
第2燃料供給装置は、複数の噴孔からピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項2〜4のいずれか1に記載の火花点火式内燃機関であって、
第2燃料供給装置は、内燃機関の圧縮行程にて燃焼室内に燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項1に記載の火花点火式内燃機関であって、
第1燃料供給装置は、燃焼室内の中央部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成するための装置であり、
第2燃料供給装置は、燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置であり、
第1燃料供給装置による燃料の噴射を開始した後に、第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始する、火花点火式内燃機関。 - 請求項6に記載の火花点火式内燃機関であって、
ピストンの頂面の中央部に凹曲面が形成されており、
第1燃料供給装置は、前記凹曲面へ向けて燃料を噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項6または7に記載の火花点火式内燃機関であって、
ピストンの頂面の周囲部に窪み部が形成されており、
第2燃料供給装置は、ピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項8に記載の火花点火式内燃機関であって、
前記窪み部がピストンの頂面の周方向に関して複数並んで配置されており、
第2燃料供給装置は、複数の噴孔からピストンの頂面の周囲部へ向けて燃料を噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項6〜9のいずれか1に記載の火花点火式内燃機関であって、
内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する第3燃料供給装置を備える、火花点火式内燃機関。 - 請求項6〜10のいずれか1に記載の火花点火式内燃機関であって、
内燃機関の吸気行程または圧縮行程にて第1燃料供給装置による燃料の噴射を開始した後に、内燃機関の圧縮行程にて第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始する、火花点火式内燃機関。 - 請求項1に記載の火花点火式内燃機関であって、
第1燃料供給装置は、内燃機関の吸気行程から圧縮行程前半にかけてのいずれかの期間に、燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を1回あたりの噴射量を制限しながら直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成するための装置であり、
第2燃料供給装置は、内燃機関の圧縮行程後半にて燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射して燃焼室内の周囲部に不均質な濃度分布を有する混合気を形成するための装置であり、
第1燃料供給装置及び第2燃料供給装置が共通の燃料供給装置により構成されている、火花点火式内燃機関。 - 請求項12に記載の火花点火式内燃機関であって、
前記共通の燃料供給装置は、少なくとも吸気行程にて燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を1回あたりの噴射量を制限しながら直接噴射して燃焼室内に均質な混合気を形成するための装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項12または13に記載の火花点火式内燃機関であって、
前記共通の燃料供給装置は、圧縮行程後半にて燃焼室内の周囲部へ向けて分散性の高い燃料噴霧を噴射する装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項1に記載の火花点火式内燃機関であって、
点火栓は、第1燃料供給装置により形成された混合気に点火して火炎伝播させ、
第2燃料供給装置は、噴射した燃料が拡散燃焼するように燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射する装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項15に記載の火花点火式内燃機関であって、
点火栓による点火時期後に第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始する、火花点火式内燃機関。 - 内燃機関の燃焼室内に混合気を形成するための第1燃料供給装置と、
第1燃料供給装置により形成された混合気に点火して火炎伝播させるための点火栓と、
燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射する第2燃料供給装置と、
を備え、
第2燃料供給装置は、噴射した燃料が拡散燃焼するように燃焼室内の周囲部へ向けて燃料を直接噴射する装置である、火花点火式内燃機関。 - 請求項17に記載の火花点火式内燃機関であって、
点火栓による点火時期後に第2燃料供給装置による燃料の噴射を開始する、火花点火式内燃機関。
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