JP2007313672A - 熱板溶着工具、溶着部材、及び溶着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱溶着において糸引きの発生頻度の低い溶着方法、熱板工具、溶着部材を提供すること。
【解決手段】 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板11に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板11であって、熱板11が、ワーク12と熱板11とで構成される空間18と、外気とを連通する開口通路16を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板11に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板11であって、熱板11が、ワーク12と熱板11とで構成される空間18と、外気とを連通する開口通路16を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法、及びその溶着方法で使用される熱板溶着工具と溶着部材に関するものである。
従来、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を押し当てて接合する溶着方法が実施されている。
この溶着方法によると、溶着部材を熱板で加熱した後、溶着部材と熱板とを離間させる工程があるが、そのとき、溶着部材が熱板と接触されて溶融された部分の一部が、熱板に強く付着して樹脂の糸を引く問題があった。
その糸引きの問題を解決するために、特許文献1では、糸引きにより発生する樹脂のはみ出しを、はみ出す可能性のある外周面を押圧治具により押圧することにより、防止する溶着方法が開示されている。
また、特許文献2には、糸引きを防止するために、熱板の表面に所定の組成物をコーティングする技術が開示されている。
この溶着方法によると、溶着部材を熱板で加熱した後、溶着部材と熱板とを離間させる工程があるが、そのとき、溶着部材が熱板と接触されて溶融された部分の一部が、熱板に強く付着して樹脂の糸を引く問題があった。
その糸引きの問題を解決するために、特許文献1では、糸引きにより発生する樹脂のはみ出しを、はみ出す可能性のある外周面を押圧治具により押圧することにより、防止する溶着方法が開示されている。
また、特許文献2には、糸引きを防止するために、熱板の表面に所定の組成物をコーティングする技術が開示されている。
しかしながら、従来の溶着方法には、次のような問題があった。
(1)特許文献1に開示された技術では、糸引きが製品の外側に出てきたときには防止することができるが、糸引きが内側に発生すると対処できなかった。内側に発生した糸引きは、製品の品質不良に直結するため、問題は大きかった。
(2)特許文献2に開示された技術では、長期間使用していると表面コーティングが削られてしまい、糸引きが発生するため、コーティングの管理が面倒であるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決して、熱溶着において糸引きの発生頻度の低い溶着方法、熱板工具、溶着部材を提供することにある。
(1)特許文献1に開示された技術では、糸引きが製品の外側に出てきたときには防止することができるが、糸引きが内側に発生すると対処できなかった。内側に発生した糸引きは、製品の品質不良に直結するため、問題は大きかった。
(2)特許文献2に開示された技術では、長期間使用していると表面コーティングが削られてしまい、糸引きが発生するため、コーティングの管理が面倒であるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決して、熱溶着において糸引きの発生頻度の低い溶着方法、熱板工具、溶着部材を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の熱板溶着工具、溶着部材、及び溶着方法は、次のような構成を有している。
(1)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板溶着工具であって、熱板溶着工具が、溶着部材の少なくとも一方と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有する。
(2)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される溶着部材であって、溶着部材の少なくとも一方が、溶着部材と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有する。
(1)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板溶着工具であって、熱板溶着工具が、溶着部材の少なくとも一方と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有する。
(2)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される溶着部材であって、溶着部材の少なくとも一方が、溶着部材と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有する。
(3)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法であって、溶着部材と熱板とで構成される空間と、外気とを連通することを特徴とする。
(4)(3)に記載する溶着方法において、前記溶着部材の前記溶着部以外の部分を加熱溶融して、板状部材の端部を埋め込んで固定することを特徴とする。
(4)(3)に記載する溶着方法において、前記溶着部材の前記溶着部以外の部分を加熱溶融して、板状部材の端部を埋め込んで固定することを特徴とする。
(5)2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法であって、熱板溶着工具が、溶着部材の一方と前記熱板とで構成される空間と、溶着部材の一方と、溶着部材の他方とを連通する開口通路を有し、溶着部材の他方が、溶着部材の他方と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有する。
次に、上記構成を有する本発明の熱板溶着工具、溶着部材、及び溶着方法の作用及び効果について説明する。
本発明者は、溶着工程における糸引きの原因について研究を続けた結果、その原因を究明するに至った。それを説明する。図11に示すように、熱板11に溶着部材であるワーク12を接触させて加熱する場合に、熱板11とワーク12とにより密閉空間13が発生する。ワーク12の熱板11との接触部が溶解するまで加熱すると、密閉空間13内部の空気が熱膨張する。また、加熱により樹脂よりガスが発生する場合もある。
例えば、ポリアセタール樹脂の融点温度以上まで加熱した場合、密閉空間の内部圧力は、大気圧の1.7倍程度まで上昇することを確認している。
空気膨張またはガスの発生により、密閉空間13内部の圧力が高くなり、ワーク12の肉厚が薄く、かつ溶融された部位に凹部14が発生する。凹部14が発生すると、図12に示すように、ワーク12が熱板11に接触している部分のうち、凹部14の先端部15が熱板と接着したときに、先端部15の近傍の断面積が減少し、剛性が弱まるため、溶融部の自重により引きちぎられて糸引き状態となる。これにより、図12に示すように、ワーク12を熱板11から離間するときに、凹部14の先端部15で糸引きが発生する。
本発明者は、溶着工程における糸引きの原因について研究を続けた結果、その原因を究明するに至った。それを説明する。図11に示すように、熱板11に溶着部材であるワーク12を接触させて加熱する場合に、熱板11とワーク12とにより密閉空間13が発生する。ワーク12の熱板11との接触部が溶解するまで加熱すると、密閉空間13内部の空気が熱膨張する。また、加熱により樹脂よりガスが発生する場合もある。
例えば、ポリアセタール樹脂の融点温度以上まで加熱した場合、密閉空間の内部圧力は、大気圧の1.7倍程度まで上昇することを確認している。
空気膨張またはガスの発生により、密閉空間13内部の圧力が高くなり、ワーク12の肉厚が薄く、かつ溶融された部位に凹部14が発生する。凹部14が発生すると、図12に示すように、ワーク12が熱板11に接触している部分のうち、凹部14の先端部15が熱板と接着したときに、先端部15の近傍の断面積が減少し、剛性が弱まるため、溶融部の自重により引きちぎられて糸引き状態となる。これにより、図12に示すように、ワーク12を熱板11から離間するときに、凹部14の先端部15で糸引きが発生する。
この結論を得ることにより、本発明者は、糸引きを解決するためには、密閉空間を作らなければよいのであることを発見した。そして、密閉空間を作らない方法として、すなわち、密閉空間と外気との連通を確保する方法として、大きく2つの方法が考えられる。第1の方法は、熱板等の熱板溶着工具に、溶着部材の少なくとも一方と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を形成することである。第2の方法は、溶着部材の少なくとも一方が、溶着部材と熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を形成することである。
このような構成を有する熱板溶着工具または溶着部材を用いて溶着を行えば、膨張した空気や発生したガスが、開口通路から外気に排出されるため、ワーク12が変形することがなく、糸引きをなくすことができる。
このような構成を有する熱板溶着工具または溶着部材を用いて溶着を行えば、膨張した空気や発生したガスが、開口通路から外気に排出されるため、ワーク12が変形することがなく、糸引きをなくすことができる。
特許文献1に示すように、一般に、熱板の両側を使用して、2つの溶着部材の端面を溶融することが行われている。その場合には、(5)に開示すように、溶着部材の一方が形成する密閉空間と、熱板溶着工具に形成した開口通路で溶着部材の他方が形成する密閉空間とを連通し、どちらか一方の密閉空間を溶着部材に形成した開口通路により外気と連通しているので、どちらの空間も密閉空間でなくすることができる。
また、(4)に記載するように、溶着部以外の部分を加熱溶融して、フィルタ等の板状部材の端部を押し込んで埋め込んで固定することにより、フィルタ部等をシール状態を確保しつつ固定することができる。
また、(4)に記載するように、溶着部以外の部分を加熱溶融して、フィルタ等の板状部材の端部を押し込んで埋め込んで固定することにより、フィルタ部等をシール状態を確保しつつ固定することができる。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に第1実施の形態の概念図を示す。熱板11に溶着部材であるワーク12が接触され加熱される。ワーク12と熱板11とで空間18が形成されている。熱板11には、空間18と外気とを連通させる開口通路16が形成されている。網点部は、ワーク12のうち、熱板11により溶融される溶融層19を示している。ワーク12の材質は、ポリアセタール樹脂を使用している。ポリアセタール樹脂は、粘性が高いので、溶融温度以上に加熱して溶融状態としても、ゲル状態を維持しており、変形することはない。
このように、熱板11に開口通路16が形成されているので、ワーク12と熱板11とで構成された空間18で膨張した空気や、発生したガスを開口通路16を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
このように、熱板11に開口通路16が形成されているので、ワーク12と熱板11とで構成された空間18で膨張した空気や、発生したガスを開口通路16を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
次に、第2の実施の形態を図2に示す。熱板11には、開口通路はなく、ワーク12に開口通路17が形成されている。
このように、ワーク12に開口通路17が形成されているので、ワーク12と熱板11とで構成された空間18で膨張した空気や発生したガスを、開口通路17を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
第1実施の形態は、第2実施の形態と比較して、ワーク12に開口通路を形成する必要がないので、ワークの設計に自由度がないときに便利である。
このように、ワーク12に開口通路17が形成されているので、ワーク12と熱板11とで構成された空間18で膨張した空気や発生したガスを、開口通路17を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
第1実施の形態は、第2実施の形態と比較して、ワーク12に開口通路を形成する必要がないので、ワークの設計に自由度がないときに便利である。
次に、第3の実施の形態を図3に示す。熱板11には、第1開口通路16A及び第2開口通路16Bが形成されている。熱板11の両側に、第1溶着部材である第1ワーク12Aと、第2溶着部材である第2ワーク12Bが接触され加熱されている。第1ワーク12Aと熱板11とで第1空間18Aが構成されている。また、第2ワーク12Bと熱板11とで第2空間18Bが構成されている。
第1空間18Aは、第1開口通路16Aにより外気と連通している。また、第2空間18Bは、第2開口通路16Bにより外気と連通している。
このように、熱板11に第1開口通路16A及び第2開口通路16Bが形成されているので、第1ワーク12Aと熱板11とで構成された第1空間18Aや、第2ワーク12Bと熱板11とで構成される第2空間18Bで膨張した空気や発生したガスを、第1開口通路16A及び第2開口通路16Bを通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
第1空間18Aは、第1開口通路16Aにより外気と連通している。また、第2空間18Bは、第2開口通路16Bにより外気と連通している。
このように、熱板11に第1開口通路16A及び第2開口通路16Bが形成されているので、第1ワーク12Aと熱板11とで構成された第1空間18Aや、第2ワーク12Bと熱板11とで構成される第2空間18Bで膨張した空気や発生したガスを、第1開口通路16A及び第2開口通路16Bを通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
次に、第4の実施の形態を図4に示す。熱板11には、開口通路16が形成されている。また、ワーク12Bには、開口通路17が形成されている。熱板11の両側に、第1溶着部材である第1ワーク12Aと、第2溶着部材である第2ワーク12Bが接触され加熱されている。第1ワーク12Aと熱板11とで第1空間18Aが構成されている。また、第2ワーク12Bと熱板11とで第2空間18Bが構成されている。
第1空間18Aは、開口通路16により第2空間18Bと連通している。また、第2空間18Bは、開口通路17により外気と連通している。
このように、熱板11に開口通路16が形成され、ワーク12Bに開口通路17が形成されているので、第1ワーク12Aと熱板11とで構成された第1空間18Aや、第2ワーク12Bと熱板11とで構成される第2空間18Bで膨張した空気や発生したガスを、開口通路16及び開口通路17を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
第1空間18Aは、開口通路16により第2空間18Bと連通している。また、第2空間18Bは、開口通路17により外気と連通している。
このように、熱板11に開口通路16が形成され、ワーク12Bに開口通路17が形成されているので、第1ワーク12Aと熱板11とで構成された第1空間18Aや、第2ワーク12Bと熱板11とで構成される第2空間18Bで膨張した空気や発生したガスを、開口通路16及び開口通路17を通して外気に排気することができるため、凹部が形成されることがなく、糸引きの発生を防止することができる。
次に、本発明を具体的に適用した実施例を、第5の実施の形態として、図5から図8に示す。これは、流体中の不純物を濾過するフィルタ装置であり、ケースにフィルタエレメントを収納してなるフィルタ装置に関するものである。図7に蛇腹形状のフィルタエレメント22が装着された本体ケース21を示す。フィルタエレメント22の両端部は、流路23,24が形成されている。
本体ケース21の上側に図6に示すアッパーカバー25が溶着される。図6に示したのは、アッパーカバー25の下面、すなわち、本体ケース21と溶着される側である。流路23,24に対応して、凹空間である流路27,26が形成されている。フィルタエレメント22に対応する位置には、フィルタエレメント22の端面を埋め込むためのエレメント装着部28が形成されている。
本体ケース21の下側に図5に示すロアカバー29が溶着される。図5に示したのは、ロアカバー29の上面、すなわち、本体ケース21と溶着される側である。流路23,24に対応して、凹空間である流路30,31が形成されている。フィルタエレメント22に対応する位置には、フィルタエレメント22の端面を埋め込むためのエレメント装着部32が形成されている。
本体ケース21の上側に図6に示すアッパーカバー25が溶着される。図6に示したのは、アッパーカバー25の下面、すなわち、本体ケース21と溶着される側である。流路23,24に対応して、凹空間である流路27,26が形成されている。フィルタエレメント22に対応する位置には、フィルタエレメント22の端面を埋め込むためのエレメント装着部28が形成されている。
本体ケース21の下側に図5に示すロアカバー29が溶着される。図5に示したのは、ロアカバー29の上面、すなわち、本体ケース21と溶着される側である。流路23,24に対応して、凹空間である流路30,31が形成されている。フィルタエレメント22に対応する位置には、フィルタエレメント22の端面を埋め込むためのエレメント装着部32が形成されている。
図8にロアカバー29を溶着するための熱板11の平面図を示している。また、図9に工程図を示す。2枚の熱板11には、各々開口通路16が2本ずつ形成されている。開口通路16は、空間26、27、30、31、23、24を外気と連通させている。開口通路16の直径は、本実施の形態では、2mmとしている。
ロアカバー29、アッパーカバー25、及び本体ケース21の材質は、ポリアセタール樹脂を使用している。ポリアセタール樹脂は、粘性が高いので、溶融温度以上に加熱して溶融状態としても、ゲル状態を維持しており、変形することはない。本実施の形態では、図9に示すように、アッパーカバー25及びロアカバー29のうち、溶着する箇所以外のフィルタエレメント22に対応する箇所も加熱している。
ロアカバー29、アッパーカバー25、及び本体ケース21の材質は、ポリアセタール樹脂を使用している。ポリアセタール樹脂は、粘性が高いので、溶融温度以上に加熱して溶融状態としても、ゲル状態を維持しており、変形することはない。本実施の形態では、図9に示すように、アッパーカバー25及びロアカバー29のうち、溶着する箇所以外のフィルタエレメント22に対応する箇所も加熱している。
図9の状態で加熱溶融した後、2枚の熱板11を外し、アッパーカバー25とロアカバー29とを、本体ケース21に対して押圧する。溶着部分は、互いに溶融しているため、寸法としては各々2mm程度短くなった状態で溶着される。フィルタエレメント22は、各々アッパーカバー25とロアカバー29に、端部が1mm程度進入した状態で埋め込まれて固定される。フィルタエレメント22の端部がアッパーカバー25とロアカバー29に1mm程度埋め込まれて固定されているので、漏れがない状態でフィルタエレメント22を固定することができる。
以上詳細に説明したように、第1実施の形態によれば、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板11に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板11であって、熱板11が、ワーク12と熱板11とで構成される空間18と、外気とを連通する開口通路16を有するので、膨張した空気や発生したガスが、開口通路16から外気に排出されるため、ワーク12が変形することがなく、糸引きをなくすことができる。
また、第2の実施の形態によれば、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用されるワーク12であって、ワーク12と熱板11とで構成される空間18と、外気とを連通する開口通路17を有するので、膨張した空気や発生したガスが、開口通路17から外気に排出されるため、ワーク12が変形することがなく、糸引きをなくすことができる。
第1実施の形態及び第2の実施の形態について、効果を確認するための実験を行った。開口通路を備えない技術では、離型剤を1回塗布した後、5、6回溶着を行うと糸引きが見られたが、開口通路を備える本発明によれば、1回離型剤を塗布すれば、150回以上溶着を行っても糸引きが発生しないことを確認した。
また、第2の実施の形態によれば、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用されるワーク12であって、ワーク12と熱板11とで構成される空間18と、外気とを連通する開口通路17を有するので、膨張した空気や発生したガスが、開口通路17から外気に排出されるため、ワーク12が変形することがなく、糸引きをなくすことができる。
第1実施の形態及び第2の実施の形態について、効果を確認するための実験を行った。開口通路を備えない技術では、離型剤を1回塗布した後、5、6回溶着を行うと糸引きが見られたが、開口通路を備える本発明によれば、1回離型剤を塗布すれば、150回以上溶着を行っても糸引きが発生しないことを確認した。
また、第5の実施の形態によれば、アッパーカバー25とロアカバー29のうち、溶着部以外の部分を加熱溶融して、フィルタエレメント22の端部を、アッパーカバー25やロアカバー29に埋め込んで固定しているので、フィルタエレメント22をシール状態を確保しつつ、アッパーカバー25やロアカバー29に対して固定することができる。
また、第4実施の形態によれば、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板11に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法であって、熱板11が、溶着部材の一方12Aと熱板11とで構成される空間18Aと、溶着部材の一方12Aと、溶着部材の他方12Bとを連通する開口通路16を有し、溶着部材の他方12Bが、溶着部材の他方12Bと熱板11とで構成される空間18Bと、外気とを連通する開口通路17を有するので、どちらの空間も密閉空間でなくすることができる。
また、第4実施の形態によれば、2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板11に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法であって、熱板11が、溶着部材の一方12Aと熱板11とで構成される空間18Aと、溶着部材の一方12Aと、溶着部材の他方12Bとを連通する開口通路16を有し、溶着部材の他方12Bが、溶着部材の他方12Bと熱板11とで構成される空間18Bと、外気とを連通する開口通路17を有するので、どちらの空間も密閉空間でなくすることができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、樹脂としてポリアセタールを説明したが、他の粘性の高い樹脂を使用しても同じである。
また、本実施の形態では、開口通路を孔として形成したが、溝により形成しても良い。
例えば、本実施の形態では、樹脂としてポリアセタールを説明したが、他の粘性の高い樹脂を使用しても同じである。
また、本実施の形態では、開口通路を孔として形成したが、溝により形成しても良い。
11 熱板
12 ワーク
13 密閉空間
16 開口通路
17 開口通路
18 空間
12 ワーク
13 密閉空間
16 開口通路
17 開口通路
18 空間
Claims (5)
- 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される熱板溶着工具において、
前記熱板溶着工具が、
前記溶着部材の少なくとも一方と前記熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有することを特徴とする熱板溶着工具。 - 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する工程で使用される溶着部材において、
前記溶着部材の少なくとも一方が、
前記溶着部材と前記熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有することを特徴とする溶着部材。 - 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法において、
前記溶着部材と前記熱板とで構成される空間と、外気とを連通することを特徴とする溶着方法。 - 請求項3に記載する溶着方法において、
前記溶着部材の前記溶着部以外の部分を加熱溶融して、板状部材の端部を埋め込んで固定することを特徴とする溶着方法。 - 2つの樹脂製の溶着部材同士を溶着させるために、各々の樹脂部材の溶着部を加熱された熱板に接触させて溶融させ、溶融された溶着部同士を接合する溶着方法において、
前記熱板溶着工具が、前記溶着部材の一方と前記熱板とで構成される空間と、前記溶着部材の一方と、前記溶着部材の他方とを連通する開口通路を有し、
前記溶着部材の他方が、前記溶着部材の他方と前記熱板とで構成される空間と、外気とを連通する開口通路を有することを特徴とする溶着方法。
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-
2006
- 2006-05-23 JP JP2006142933A patent/JP2007313672A/ja active Pending
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