JP2007313135A - 物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法 - Google Patents

物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 循環搬送路上の有効活用と、高さ方向の変化を付与して前記課題を解決することのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システムと飲食物提供方法の提供。
【解決手段】 飲食物を載せた食器類を搬送する循環搬送路上に載置されて、当該食器類と共に搬送される物品保持具であり、当該物品保持具は、循環搬送路から上方に立ち上がる脚部と、当該脚部に設けられた表示部又は台座部とを備え、当該脚部は、循環搬送路上に載せられた食器類同士の間に生じる空間内に存在する大きさ及び形状に形成されている物品保持具とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転寿司に代表されるような循環型の飲食物搬送システムに使用される皿状容器のスペーサー、物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法に関し、特に飲食物と共にコンベア等の循環搬送路上を搬送されることによって、需要者に各種情報を提供するか、或いはコンベア上の空間領域を有効に利用することのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法を提供するものである。
回転寿司と称されている寿司店等では、飲食カウンタ等の飲食台に沿わせて、無端回走するクレセントチェーンコンベア等の循環搬送路を設け、この循環搬送路上に、寿司等の飲食物を盛り付けした皿等の食器を載せて、飲食客エリアを循環搬送させることにより、客に飲食物を提供することが行われている。
そしてこのような飲食物提供方法において、従来のものは単にコンベアに各種の寿司を乗せた皿をカウンターに沿って周回走行させるだけの構成であり、何ら個性を有しておらず面白みに欠けているとの課題に着目し、コンベアの走行部分とカウンターとの間の空間を利用し、観賞用や教育用あるいは宣伝広告用に利用するために動くディスプレー部を設けるて客の注意を集めることができるようにした食品巡回装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−149206公報
前述の通り、従来の循環搬送路を利用した飲食物の提供方法では、クレセントチェーンコンベヤ等の循環搬送路上を、皿などの食器に寿司などの飲食物を載せて搬送させる関係上、利用者の注目は、必然的に循環搬送路上に集中することになる。そこで、商品やサービスの提供者としては、提供している商品やサービスのメニューを当該搬送路上に表示することが望ましいが、その場合には、メニューを表示した表示物も循環搬送路上を搬送させなければならず、これは、より多くの飲食物を循環させたいという、サービス提供者の基本的なニーズに反することになる。
よって本発明は、第一に、循環搬送路上に様々な情報を表示することができると共に、そのような表示を行っても、飲食物の搬送数量(食器の搬送数量)に変化を生じさせないようにすることのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法を提供するものである。
また、従来の循環搬送路を利用した飲食物の提供方法では、飲食物を載せた食器は、搬送路上に直接載せられていたことから、搬送できる飲食物の数量は、最大でも循環搬送路長を一個あたりの食器の長さで除した数量に限られていた。一方、サービスの提供者としては、やはりより多くの飲食物を循環させ、収益を上げたいとの要望もある。
そこで本発明では、第二に、循環搬送路の上部空間領域をも有効に活用して、より多くの飲食物などを搬送することのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法を提供するものである。
さらに、上記の通り従前においては、飲食物を載せた食器を搬送路上に直接載せていたことから、循環搬送路上は極めて単調な高さとなり、華やかさに劣るものとなっていた。一方、サービスの提供者としては、提供するサービスの華やかさを演出して集客に繋げることができれば望ましい。
そこで本発明は、第三に循環搬送路上を搬送される飲食物に立体感を付与し、高さ方向の単調さを解消することのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法を提供するものである。
そして本発明は、連続して搬送される皿等の食器が、相互に重なり合うことのないように、隣り合う食器同士の一定以上の接近を阻止するスペーサー、並びにこのようなスペーサーとして機能する座部及びこれを用いた物品保持具を提供する。
而して本発明は、循環搬送路上の有効活用と、高さ方向の変化を付与して前記課題を解決することのできる物品保持具及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法を提供するものである。
上記課題の少なくとも何れかを解決するために、本発明では循環搬送路上に載せられた食器類同士の間に生じるデッドスペースに脚部を存在させ、当該食器類同士の隙間から立ち上げることにより、食器類同士の配置間隔をそのままにしながらも、当該循環搬送路の上部空間を有効に活用することのできることとした物品保持具を提供するものである。
即ち、本発明に係る物品保持具は、飲食物を載せた食器類を搬送する循環搬送路上に載置されて、当該食器類と共に搬送される物品保持具であり、当該物品保持具は、循環搬送路から上方に立ち上がる脚部と、当該脚部に設けられた表示部又は台座部とを備え、当該脚部は、循環搬送路上に載せられた食器類同士の間に生じる空間内に存在する大きさ及び形状に形成されていることを特徴とする物品保持具である。
かかる物品保持具によれば、脚部は食器類同士の間に生じる空間内に存在するから、当該脚部は、飲食物を載せる食器類を整列させる上で何等障害にはならず、よって当該物品保持具が存在しない場合と同じように、循環搬送路上に食器類を配列させることができる。
この脚部は、循環搬送路上に載せられた食器類同士の間に生じる空間内に収容される大きさ及び形状に形成されるべきであり、これは循環搬送路の幅や食器類の形状に応じて適宜調整されるべきである。このような脚部としては、金属製、木製、竹製又は樹脂製の棒状、パイプ状又は板状の部材など、保形性を有する長尺部材を曲折させて形成する他、循環搬送路上に載せられる座部と、この座部から立ち上がり上に設けられるフレーム状又は板状等のスタンド部とで形成することができる。特に座部とスタンド部とで形成した脚部の場合には、曲折して設けられる循環搬送路を搬送される場合であっても、座部によって広い面積で循環搬送路に接することができ、他の食器類と変わることなく安定して搬送されることから望ましいものとなる。よって本発明では、前記食器類が皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器である場合、前記脚部は、前記皿部同士が当接する皿状食器における高台間に広がる座部と、当該座部に立設されたスタンド部とからなる物品保持具であることが望ましい。
本発明における飲食物を載せた食器類としては、例えば回転寿司を載せる寿司皿、デザートを載せる器など、少なくとも飲食物を載せるか収容することのできる食器類が挙げられ、またこのような食器類を搬送する循環搬送路としては、従来の回転寿司の提供に際して使用されているクレセントチェーンコンベア等の他、各種のコンベア、或いはこれらと同様に、その上に載せた物を搬送することのできるものを適宜採用することができる。
前記脚部に設けられる表示部とは、例えば提供しているサービスや商品、或いは他の情報を記載したものを保持可能な様に形成されたものであり、例えば透明な樹脂製のプレート間に情報を表示したシートを挟持するように形成したものや、情報を表示したシートを添設するように形成したものなどとして具体化する他、直接、情報を直接記入可能な領域を形成したもの等とすることができる。一方、前記脚部に設けられる台座部としては、その上に飲食物やデザートを載せた食器類や、箸、スプーン、フォーク等の喫食具、或いは爪楊枝やワサビなどを収容した容器などを載せておく事のできるものであり、一定面積で水平方向に展開する平面部を備えていることが望ましい。かかる表示部と台座部とは何れか一方を脚部に設ける他、その両方を脚部に設けることができる。
前記脚部には、このような表示部及び台座部の少なくとも何れかが設けられ、本発明に係る物品保持具は、全体としてみれば、当該表示部及び台座部の少なくとも何れかを保持するものとして形成されている。
また、上記本発明に係る物品保持具では、循環搬送路を搬送される食器類が、皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器である場合、前記座部には、高台と略同一の曲率で窪んだ湾曲部が対向状に形成されており、当該湾曲部の内角は90°よりも大きく180°未満に形成されている事が望ましい。このような湾曲部を形成することにより、1つの皿状食器について見れば、2つの座部Sが偏倚した位置(偏った位置)に存在することが可能になり、その結果、湾曲した循環搬送路で搬送される場合での、当該循環搬送路の湾曲領域を難なく通過することができる。特に、このような湾曲部の内角は、100°以上160°未満であることが望ましく、さらに当該湾曲部の内角は、110°以上140°未満であることが望ましい。食器類の搬送上の理由に基づく循環搬送路の湾曲具合と、このような湾曲した循環搬送路で搬送される場合の移動性を考慮したものである。
さらに、本発明に係る物品保持具では、前記湾曲部が対向状に形成されている部分において、その最も窪んだ部分の幅は、皿状食器において高台から鍔状に広がっている皿部分の幅の1.8〜2.5倍に形成されていることが望ましい。循環搬送路上に載せられる皿状食器において、高台から鍔状に広がっている皿部分の下方は、実質的にデッドスペース(無駄な部分)となることから、当該皿状食器が2つ連接して搬送される場合、これらの下方には、高台から鍔状に広がっている皿部分の幅の約2倍のデッドスペースが生じる事になる。そこで、本発明では可能な限りこのデッドスペースを有効に活用し、座部と循環搬送路との設置面積を最大限確保して、当該脚部の安定性を高めたものである。また、前記湾曲部が対向状に形成されている部分の最も窪んだ部分の幅をこのような大きさに形成すれば、当該湾曲部が隣り合う皿状食器の高台を保持し、両者間の距離を一定に保つスペーサーとして機能することができ、その結果、連続して搬送される皿状食器の周縁同士が重なり合うことを阻止できる為である。特にスペーサーとして使用する場合、その最も窪んだ部分の幅は、皿状食器において高台から鍔状に広がっている皿部分の幅の1.8〜2.2倍程度、特に1.8〜2倍程度に形成されていることが望ましく、一方、物品保持具として使用する場合には、脚部に設けられた表示部又は台座部の幅を考慮して、その最も窪んだ部分の幅は、皿状食器において高台から鍔状に広がっている皿部分の幅の2〜2.5倍程度、望ましくは2.2〜2.5倍程度に形成されていることが望ましい。
また、本発明に係る物品保持具の湾曲部の両側に存在する辺は、その全体が外側に膨出するものとして形成されている事が望ましい。当該両辺をこのような形状に形成すれば、物品保持具を循環搬送路上に載せる際にどのような向きに載せたとしても、その両隣りに存在する食器類の間隔を詰めれば、当該食器類同士におされて、前記湾曲部が各食器類の高台に正対する向きになる為である。かかる全体が外側に膨出するものとしては、例えば円弧状に外側に膨出する形状や、楔状に外側に膨出する形状など、様々な形状に形成することができる。
なお、上記物品保持具における座部の大きさや形状は、それが使用される飲食物搬送システムに採用されている食器類の大きさに合わせて適宜調整されるべきであり、具体的には前記湾曲部の大きさや曲率、湾曲部同士間の最も窪んだ部分の幅、並びに湾曲部の両側に存在する辺長や、その曲率などは、この物品保持具と共に使用される食器類の大きさや形状に応じて、適宜調整されれば良い。
さらに本発明では、前記課題の何れかを解決する為に、上記物品保持具を用いて形成された飲食物搬送システムを提供する。
即ち、飲食物を載せて搬送される食器類と、載置した食器類を搬送する循環搬送路とを含む飲食物搬送システムであって、前記循環搬送路上に連続して載置された食器類の間の何れかの箇所には、前記本発明に係る物品保持具が配置されている飲食物搬送システムである。
かかる飲食物搬送システムによれば、当該物品保持具による循環搬送路の無駄な占有を無くしながらも、提供者の意図する情報を高い注目度で利用者に提供することができ、また循環搬送路で搬送される物品に対して高さ方向の変化を付与することで、華やかさを効果的に演出することができる。さらに、循環搬送路の上方空間を有効に活用して、より多くの飲食物を提供することもできる。
また本発明では、前記課題の何れかを解決する為に、上記物品保持具を用いて形成された飲食物提供方法を提供する。
即ち、飲食物を載せた食器類を循環搬送路上に載置して、これを搬送し、飲食物を提供する飲食物提供方法であって、循環搬送路上を搬送される食器類の間には、循環搬送路から上方に立ち上がる脚部と、当該脚部に設けられた表示部又は台座部とを備える、上記本発明に係る物品保持具を設け、当該物品保持具における表示部に保持した情報により、搬送される食器類に載せられた飲食物を表示するか、或いは物品保持具における台座部に、飲食物を載せた食器類又は喫食具を収容した容器を載せて搬送することを特徴とする、飲食物提供方法である。
この方法を実施することにより、上記飲食物搬送システムで得られる効果を享受することができる。
さらに、上記物品保持具において、その座部は、循環搬送路によって搬送される食器類の重なり合いをなくす為のスペーサーとして、単独でも使用することもできる。よって本発明では、皿などの食器の接近を阻止して、その重なり合いを阻止することのできるスペーサーを提供する。
即ち、飲食物を載せた食器類を搬送する循環搬送路上に載置されて、当該食器類と共に搬送されるスペーサーであって、循環搬送路上に安定して載置される底面と、循環搬送路上に載置された隣り合う食器類同士に当接して、両食器類同士の重なりを阻止する支持部を備えることを特徴とするスペーサーである。
かかるスペーサーは、一定の厚み(望ましくは2〜10mm程度の厚み)を有するプレート状に形成する他、隣り合う食器類を支持する部位を有するフレーム構造に形成することができる。また、支持部は隣り合う食器類の何れかの部分を支持して、食器類同士が重なる程に接近することを阻止するものであり、望ましくは隣り合う皿状容器の高台同士を支持するように形成する。また、循環搬送路上に載置された食器類よりも上方に突出する壁を形成し、この壁で隣り合う食器類の周縁を支持することもできる。
かかるスペーサーを使用することにより、食器類同士の重なり合いを未然に防止することができ、よって搬送路を巡回する食器類を取り出しやすいとの効果を発揮する事ができる。
以下、図面に基づいて本発明に係る物品保持具M及びこれを使用した飲食物搬送システム並びに飲食物提供方法の具体的な一例を説明する。
図1は、本実施の形態に係るスペーサーSを示す6面図であり、(A)は底面図、(B)は正面図、(C)はC−C’断面図、(D)は側面図、(E)はE−E’断面図である。また図2及び3はこのスペーサーSの構成を示す略図であり、図4及び5はこのスペーサーSを座部Sとして用いて形成された物品保持具Mとその使用方法を示す要部斜視図であり、図6〜9は循環搬送路30上に載置された座部S(又はスペーサーS)を示しており、図10及び11は、本実施の形態に係る物品保持具Mの作用・効果を説明する図面であり、図12は座部Sとスタンド部Fとの位置関係を示しており、図13は他の実施の形態に係る物品保持具Mを示している。
先ず、この実施の形態に示すスペーサーSは図1及び図2に示すように、円形の対向する位置を円弧状に窪ませた湾曲部S11が形成された上面部S10と、その底面(図1(A))に形成された高台S12とで構成されており、当該高台S12は、このスペーサーSを循環搬送路30に載置した場合における上面部S10の高さ位置を調整する為のものとして機能している。なお、この高台S12は図示するような略四角筒に形成する他、当該座部Sの外周形状に沿う様に形成することもでき、この場合には循環搬送路30との設置領域を幅広く形成できることから、当該スペーサーSの安定性を高めることができる。
このスペーサーSの形状は、当該スペーサーSと共に循環搬送路30上に載せられる食器類(本実施例では皿状食器20)との関係において、湾曲部S11の大きさや幅などが調整されるべきであり、具体的には、図3に示す様に、湾曲部S11は皿状食器20の高台12を受容する大きさ及び形状の円弧状となるように、その曲率θ(図3参照)が調整され、当該湾曲部S11同士が対向して最も幅が狭くなった部分の幅Y(図3参照)は、皿状食器20における高台12よりも外側に広がる幅Xの約2倍、特に1.9倍になるように形成される事が望ましい。このように形成すれば、両側に存在する皿状食器20同士における周縁部の重なり合いを阻止するスペーサーSとして機能しながらも、更に皿状食器20同士の間に不必要な隙間を生じさせないことから、より多くの皿状食器20を循環搬送路30上に載せることができる。
そして、本発明に係る物品保持具Mは、図4及び5に示す様に、座部Sとスタンド部Fとで構成することができ、この座部Sとして上記したようなスペーサーSを使用し、その上面部S10に対して立ち上げ状にスタンド部Fを設けて脚部14を構成すると共に、この脚部14に表示部13又は台状の乗せ部18(即ち台座部18)を保持させて形成することができる。
図4は、特に脚部14に表示部13を保持させた物品保持具Mとして具体化した例を示しており、この図に示す物品保持具Mは、表示部13に提供者のサービス内容などを表示して利用者の注意を喚起するものとして具体化されている。即ち、このように形成された物品保持具Mは、寿司などの飲食物が載せられた皿状食器20と共に循環搬送路30によって移動することから、必然的に利用者の注目を浴びることになり、高いコマーシャル効果を得ることができる。しかもこのような情報が表示された表示部13は、上記の通り、皿状食器20の配置間隔に影響を及ぼさない座部S(脚部14)上に設けられていることから、循環搬送路30上の領域を最大限に有効活用して皿状食器20を搬送することができる。
また、図5は上記図4に示した物品保持具Mと同じように形成された脚部14の上に、台座部18を保持した物品保持具Mとして具体化されており、当該台座部18は、循環搬送路30に平行な、即ち水平な面を伴って構成されている。そしてこの台座部18の上には、図4に示す様に、寿司などを載せる皿状食器20の他、箸、フォーク、スプーンなどの喫食具を収容した容器、或いはワサビなどを収容した容器など、寿司やその他の飲食物を食する際に有利なものを載せ置くことができる。これにより、循環搬送路30上において、高さ方向の変化を生じさせることができ、華やかさを演出することができる。更に、循環搬送路30の上に直接載せ置かれる皿状食器20の数はそのままにしながらも、循環搬送路30の上部空間を使用できるので、より多くの皿状食器20(即ち飲食物)を搬送することが可能になる。
以上の様に構成された物品保持具Mは、循環搬送路30上を図6に示す状態で搬送される。即ち、図6(A)は、循環搬送路30上に2つの皿状食器20を連接させて載置し、この皿状食器20同士の間に物品保持具Mを配置して、これを循環搬送路30の底面側から透視した状態を示しており、この図に示すように、物品保持具Mにおける座部Sの湾曲部S11には、隣り合う物品保持具Mの高台S12が受容されており、かつ両者の間隔を一定に保持している。特にこのように形成した物品保持具Mの座部Sは、図6(A)及び(B)に示すように、その外径が皿状食器20よりも僅かに小さく形成されており、これにより、図7に示すように、循環搬送路30における、コンベアなどが存在する凹部領域内に収まり、当該凹部領域の側壁に干渉することのない様に形成されてる。即ち、この物品保持具Mの高さは、その上面部S10に形成される湾曲部S11が、皿状食器20の高台12に当接するように形成されていることが望ましいことから、この物品保持具Mにおける上面部S10の高さは、共に使用される皿状食器20の高台12の高さに合わせて形成される。その結果、物品保持具Mの上面部S10が循環搬送路30の即壁面に干渉する高さ位置に存在することも考えられ、その場合には、図7に示す様に、その外径を調整して、当該即壁面同士の間に収まるように形成することが望ましい。
一方、皿状食器20の高台12が十分な高さを有し、物品保持具Mの上面部S10が循環搬送路30の側面に干渉しない高さ位置に存在し得る場合には、図8に示す様にこの物品保持具Mにおける座部Sの外径を皿状食器20の外径に合わせることもできる。このように形成した物品保持具Mでは、図9に示すように、皿状食器20と同じように循環搬送路30により搬送され、当該循環搬送路30が曲折している場合であっても、その流れを塞き止めるような事態はなくなる。
以上のような座部Sを伴って構成された物品保持具Mでは、循環搬送路30が、図10に示す様に曲がって形成される場合であっても、何等問題なく搬送されることができる。即ち、この物品保持具Mにおける座部Sは、湾曲部S11の内角θが、90°よりも大きく180°未満、望ましくは100°以上160°未満、更に望ましくは110°以上140°未満に調整されていることから、少なからず何れかの物品保持具Mは、それが接する皿状食器20の高台の周りを一定の範囲内で自由に回転することができる。これにより、図10(A)から(B)に示す様に、皿状食器20が循環搬送路30の湾曲部S11を移動する場合でも、これに追従して湾曲部S11を搬送されることができる。
また、本実施の形態に示す物品保持具Mを構成する座部Sは、その長手方向の端面が外側に円弧状に膨出して形成されている。座部Sをこのように形成することにより、当該物品保持具Mが搬送方向に対して斜めに載せ置かれた場合であっても、その後に続く皿状食器20を押し付ければ、湾曲部S11に皿状食器20の高台12を受容する正規の姿勢に戻ることができる。即ち、図11に示すように、何れかの物品保持具Mの座部Sが進行方向に対して斜めに載せ置かれた場合、その後ろ側(循環搬送路30の搬送方向に対して後ろ側)に存在する皿状食器20を押し付ければ、当該物品保持具Mにおける座部Sの長手方向両端部は、押し付け方向L1に対して、δの傾斜角を以って両隣りの皿状食器20に接し(接点を結んだ線をL2として表す)、その結果これが本図では半時計方向に回転して(図11(B))、その後、正規の姿勢に収まることができる(図11(C))。よって、本発明に係る物品保持具Mでは、脚部14が座部Sを伴って形成されている場合、本図に示すようにその長手方向両端部が外側に膨らんで形成されていることが望ましい。
その際、当然に座部Sの上面部S10に立設されるスタンド部Fは、図12に示す様に、座部Sの長手方向端部S15が皿状食器20の高台12に当接した状態においても、当該皿状食器20の周面に干渉しない位置に形成される事が望ましく、よって当該長手方向端面よりも、皿状食器20の座部Sよりも外側に突起する幅に相当する距離Z分だけ、内側に存在することが望ましい。
更に、上記の形態に関連する物品保持具Mとして、脚部14をフレームだけで形成した物品保持具Mとすることもできる。かかる物品保持具Mは、図13に示す様に、隣り合う皿状食器20の高台12に当接する2つの横フレーム16を所定の間隔で配置し、この横フレームの長さ方向中央に、上方に延伸する縦フレーム17(スタンド部Fに相当)を立設させる。そして縦フレーム17同士の上方を表示部13やその他の長尺部材で連結して形成されている。横フレーム16の長さは、隣り合う皿状食器20の周縁同士が当接している状態における、各皿状食器20の高台12の周面同士間の距離として形成されており、当該横フレームの長さを最大長とすることにより、安定した配置を実現することができる。
このように形成された物品保持具Mでも、隣り合う皿状食器20同士の間隔は、当該物品保持具Mの脚部14によって一定に保たれることから、その端部同士の重なり合いを阻止することができる。また、このような物品保持具Mを循環搬送路30上に載置しても、その有無とは無関係に同数の皿状食器20を搬送することができる。
本実施の形態に係るスペーサーを示す6面図であり、(A)は底面図、(B)は正面図、(C)はC-C'断面図、(D)は側面図、(E)はE-E'断面図である。 図1に示すスペーサーの底面方向から見た斜視図である。 図1に示すスペーサーの構成を示す略図である。 図1に示すスペーサーを座部として用いて形成された第1の実施態様に係る物品保持具とその使用方法を示す要部斜視図である。 図1に示すスペーサーを座部として用いて形成された第2の実施態様に係る物品保持具とその使用方法を示す要部斜視図である。 皿状食器と物品保持具を循環搬送路上に並べた状態を示しており、(A)は底面方向からの透視図、(B)は上方から見た斜視図である。 循環搬送路上に載せた物品保持具と食器類との大きさ関係を示す断面図である。 循環搬送路上に載せられた他の物品保持具と食器類との大きさ関係を示す断面図である。 図8に示した座部を搬送させた状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る物品保持具のコーナー部分の移動状態を示す略図である。 本実施の形態に係る物品保持具の作用・効果を示す略図である。 座部とスタンド部との位置関係を示す平面透視図である。 他の実施の形態に係る物品保持具を示す斜視図である。
符号の説明
13 表示部
14 脚部
18 台座部
20 皿状食器
30 循環搬送路
F スタンド部
M 物品保持具
S スペーサー(座部)
S10 上面部
S11 湾曲部
S12 高台

Claims (8)

  1. 飲食物を載せた食器類を搬送する循環搬送路上に載置されて、当該食器類と共に搬送される物品保持具であり、
    当該物品保持具は、循環搬送路から上方に立ち上がる脚部と、当該脚部に設けられた表示部又は台座部とを備え、
    当該脚部は、循環搬送路上に載せられた食器類同士の間に生じる空間内に存在する大きさ及び形状に形成されていることを特徴とする物品保持具。
  2. 前記食器類は、皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器であって、
    前記脚部は、前記皿部同士が当接する皿状食器における高台間に広がる座部と、当該座部に立設するスタンド部とからなる、請求項1に記載の物品保持具。
  3. 前記食器類は、皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器であって、
    前記座部には、高台と略同一の曲率で窪んだ湾曲部が対向状に形成されており、
    当該湾曲部の内角は90°よりも大きく180°未満に形成されている請求項1又は2に記載の物品保持具。
  4. 前記食器類は、皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器であって、
    前記座部には、高台と略同一の曲率で窪んだ湾曲部が対向状に形成されており、
    当該湾曲部が対向状に形成されている部分において、その最も窪んだ部分の幅は、皿状食器において高台から鍔状に広がっている皿部分の幅の1.8〜2.5倍であり、
    湾曲部の両側に存在する辺は、その全体が外側に膨出するものとして形成されている請求項3に記載の物品保持具。
  5. 飲食物を載せて搬送される食器類と、
    載置した食器類を搬送する循環搬送路とを含む飲食物搬送システムであって、
    前記循環搬送路上に連続して載置された食器類の間の何れかの箇所には、前記請求項1〜4の何れか一項に記載の物品保持具が配置されている飲食物搬送システム。
  6. 飲食物を載せた食器類を循環搬送路上に載置して、これを搬送し、飲食物を提供する飲食物提供方法であって、
    循環搬送路上を搬送される食器類の間には、循環搬送路から上方に立ち上がる脚部と、当該脚部に設けられた表示部又は台座部とを備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の物品保持具を設け、
    物品保持具における表示部に保持した情報により、搬送される食器類に載せられた飲食物を表示するか、或いは
    物品保持具における台座部に、飲食物を載せた食器類又は喫食具を収容した容器を載せて搬送することを特徴とする、飲食物提供方法。
  7. 飲食物を載せた食器類を搬送する循環搬送路上に載置されて、当該食器類と共に搬送されるスペーサーであって、
    循環搬送路上に安定して載置される底面と、
    循環搬送路上に載置された隣り合う食器類同士に当接して、両食器類同士の重なりを阻止する支持部を備えることを特徴とする、スペーサー。
  8. 前記食器類は、皿部とその底面に形成された高台とを備えた皿状食器であって、
    前記スペーサーは、隣り合う皿状容器の高台同士を支持し、皿部の重なり合いを阻止する請求項7に記載のスペーサー。
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