JP2007312095A - 帯域制御方式、帯域制御方法およびプログラム - Google Patents

帯域制御方式、帯域制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 通信システムにおいて、伝送速度の切替処理による影響を抑え、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることを目的としている。
【解決手段】 帯域制御方式において、回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式、または、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式により、伝送速度を制御する伝送速度制御部と、前記伝送速度制御部で制御された伝送速度の時間変化を監視する監視部と、前記監視部による監視結果に基づいて第1の方式または第2の方式を選択する帯域制御部と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、通信システムにおける帯域制御方式に関するものである。
従来、変調方式の切換や伝送容量モードの切換、要するに伝送速度の切換を、回線品質に応じて行う通信システムが知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−86409号公報 特開平11−252193号公報
特許文献1、特許文献2に開示された従来の通信システムにおいては、物理層(レイヤ1)における回線品質の変動による伝送速度の切替が頻繁に行われる場合などで、伝送速度の切替処理による遅延や負荷などがデータリンク層(レイヤ2)における帯域に与える影響を無視できないとき、最適な帯域が得られるとは限らないという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、通信システムにおいて、伝送速度の切替処理による影響を抑え、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることを目的としている。
この発明に係る帯域制御方式は、回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式、または、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式により、伝送速度を制御する伝送速度制御部と、前記伝送速度制御部で制御された伝送速度の時間変化を監視する監視部と、前記監視部による監視結果に基づいて第1の方式または第2の方式を選択する帯域制御部と、を備えたものである。
この発明は、通信システムにおいて、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1による帯域制御方式は、監視部において、伝送速度制御部による伝送速度の切替の頻度を監視し、帯域制御部において、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値以下のとき、回線品質の時間変化に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式を選択し、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値を超えたとき、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式を選択するようにしたので、通信システムにおいて、伝送速度の切替処理による影響を抑え、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができるものである。
図1は、この発明の実施の形態1による帯域制御方式を示す構成図である。なお、各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。図1において、1は物理層(レイヤ1)における伝送速度を制御するための伝送速度制御部、2はデータリンク層(レイヤ2)における帯域を制御するための帯域制御部、3は伝送速度の時間変化を監視し、これにより、伝送速度の切替頻度を監視する監視部、4は伝送速度の切替頻度と最適帯域のための伝送速度の最大切替頻度との関係を示す情報を保持する最適帯域情報保持部である。また、101はメタル線伝送方式に用いられる通信装置としてのモデム、102は伝送速度が制御されたアナログ信号を伝送する伝送路としてのメタル線伝送路である。
なお、伝送速度の切替頻度と最適帯域のための伝送速度の最大切替頻度との関係を示す情報は、メタル線伝送システムの仕様や実使用条件などに基づいて予め求められ、最適帯域情報保持部4に保持されているものである。
次に動作について説明する。図1において、伝送速度制御部1は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式で変調されたアナログ信号をメタル線伝送路102を介して送受信する。メタル線伝送方式においては、メタル線を伝送するアナログ信号レベルのノイズや干渉により、物理層(レイヤ1)における回線品質が変動する場合がある。それに伴い、伝送速度制御部1は、回線品質に対応する受信の信号対雑音電力比や符号誤り率等を監視し、OFDM方式における各キャリアに割り付けるビット数や使用キャリアを変更することで、送受信における伝送速度の切替を行う。このように、伝送速度制御部1は、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を時々刻々と行う第1の方式を用いて、伝送速度を制御することができる。これにより、回線品質の変動が少ないときに、理想帯域に近い最適な帯域を得ることができる。
また、回線品質の変動が多い場合で、第1の方式による伝送速度の切替処理がデータリンク層(レイヤ2)における帯域に与える影響を無視できなくなるとき、帯域を最適化するためには、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いることが必要となる。このため、伝送速度制御部1は、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式を用いて、伝送速度を制御することもできる。そして、帯域制御部2は、最適に帯域を制御するための帯域制御方式として、伝送速度制御部1で用いる伝送速度制御方式の選択を行う。
図2は、この発明の実施の形態1による帯域制御方式の動作を示すフローチャートである。図2において、帯域制御部2は所定の時間間隔で伝送速度制御部1から各時刻における伝送速度の情報を収集して監視部3に通知し、これにより、監視部3は伝送速度の切替頻度を監視する(ST11)。監視部3は、その切替頻度が第1のしきい値を超えたら(ST12の切替頻度しきい値超過)、帯域制御部2に通知する。帯域制御部2は、最適帯域情報保持部4を参照し、最適帯域情報保持部4が保持する切替頻度と最適帯域のための最大切替頻度の関係を示す情報から、第1のしきい値より若干大きい最適値として、伝送速度の最大切替頻度を決定する(ST13)。そして、帯域制御部2は、伝送速度制御部1に、この最大切替頻度を設定することで、最大切替頻度以下で伝送速度の切替を行う第2の方式を選択する(ST14)。
一方、図2において、監視部3での伝送速度の切替頻度の監視において、切替頻度が第1のしきい値以下であれば帯域制御部2に通知する(ST12のelse)。帯域制御部2は、伝送速度制御部1の最大切替頻度の制御をOFFにすることで、回線品質の変動に追従して伝送速度の切替を行う第1の方式を選択する(ST15)。
図3と図4は、この発明の実施の形態1による帯域制御方式を説明するための説明図である。図3と図4における回線品質の時間的変動は同じであり、回線品質の変動が多く、伝送速度の切替が頻繁に行われる期間がある場合を示している。図3において、ノイズや干渉による回線品質の変動に追従する第1の方式のみを用いる場合、(比較的に狭い間隔で並んだ矢印で模式的に示すように)時間軸上のある期間に伝送速度切替が頻繁に行われるとき、伝送速度の切替が瞬時に行われるという理想的な仮定の下では、破線で示す理想帯域を得ることができる。しかし、実際には伝送速度の切替処理が伝送速度やパケット転送処理性能に影響を与えて実線で示す帯域しか得られない。これは、OFDM方式の変調条件の頻繁な変更による伝送速度の切替処理において、伝送速度の切替処理の遅延により最適な伝送速度への切替が遅れたり、例えばマイクロコンピュータで処理する場合に伝送速度の切替処理の処理時間の増加によりパケット転送処理のための処理時間が減少したりするようになるためである。これに対して、図4において、(比較的に広い間隔で並んだ矢印で模式的に示すように)上述の期間に伝送速度の切替頻度を下げる第2の方式に切替えることで、伝送速度の切替処理による伝送速度やパケット転送処理への影響が抑えられるので、実線で示すように、図3と比べて理想帯域に近い帯域に最適化することができるのである。
以上のように、この発明の実施の形態1による帯域制御方式においては、伝送速度の切替の頻度を監視し、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値以下のとき、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を行い、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値を超えたとき、切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行うようにしている。これにより、回線品質の変動が少ないときに、回線品質に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができ、回線品質の変動が多いときに、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができる。このため、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による帯域制御方式は、監視部において、伝送速度制御部による伝送速度の切替における伝送速度の低下量を監視し、帯域制御部において、伝送速度の低下量が第2のしきい値以下のとき、回線品質の時間変化に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式を選択し、伝送速度の低下量が第2のしきい値を超えたとき、伝送速度が段階的に上がるように伝送速度の切替を行う第3の方式を選択するようにしたので、通信システムにおいて、伝送速度の切替処理による影響を抑え、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができるものである。
この発明の実施の形態2による帯域制御方式を示す構成図は、実施の形態1の図1と同様である。なお、各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。図1において、1は物理層(レイヤ1)における伝送速度を制御するための伝送速度制御部、2はデータリンク層(レイヤ2)における帯域を制御するための帯域制御部、3は伝送速度の時間変化を監視し、これにより、伝送速度の低下量を監視する監視部、4は伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報を保持する最適帯域情報保持部である。また、101はメタル線伝送方式に用いられる通信装置としてのモデム、102は伝送速度が制御されたアナログ信号を伝送する伝送路としてのメタル線伝送路である。
なお、伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報は、メタル線伝送システムの仕様や実使用条件などに基づいて予め求められ、最適帯域情報保持部4に保持されているものである。
次に動作について説明する。図1において、伝送速度制御部1は、OFDM方式で変調されたアナログ信号をメタル線伝送路102を介して送受信する。メタル線伝送方式においては、メタル線を伝送するアナログ信号レベルのノイズや干渉により、物理層(レイヤ1)における回線品質が変動する場合がある。それに伴い、伝送速度制御部1は、回線品質に対応する受信の信号対雑音電力比や符号誤り率等を監視し、OFDM方式における各キャリアに割り付けるビット数や使用キャリアを変更することで、送受信における伝送速度の切替を行う。このように、伝送速度制御部1は、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を時々刻々と行う第1の方式を用いて、伝送速度を制御することができる。これにより、回線品質の変動が小さいときに、理想帯域に近い最適な帯域を得ることができる。
また、回線品質の変動が大きい場合で、第1の方式による伝送速度の切替処理がデータリンク層(レイヤ2)における帯域に与える影響を無視できなくなるとき、帯域を最適化するためには、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いることが必要となる。このため、伝送速度制御部1は、伝送速度が段階的に回復するように伝送速度の切替を行う第3の方式を用いて、伝送速度を制御することもできる。そして、帯域制御部2は、最適に帯域を制御するための帯域制御方式として、伝送速度制御部1で用いる伝送速度制御方式の選択を行う。
図5は、この発明の実施の形態2による帯域制御方式の動作を示すフローチャートである。図5において、帯域制御部2は所定の時間間隔で伝送速度制御部1から各時刻における伝送速度の情報を収集して監視部3に通知し、これにより、監視部3は伝送速度の低下量を監視する(ST21)。監視部3は、その低下量が第2のしきい値を超えたら(ST22の低下量しきい値超過)、帯域制御部2に通知する。帯域制御部2は、最適帯域情報保持部4を参照し、最適帯域情報保持部4が保持する伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報から、最適な伝送速度の回復量を決定する(ST23)。そして、帯域制御部2は、伝送速度制御部1に、この伝送速度の回復量を設定することで、伝送速度を段階的に回復させる第3の方式を選択する(ST24)。
一方、図5において、監視部3での伝送速度の低下量の監視において、低下量が第2のしきい値以下であれば帯域制御部2に通知する(ST22のelse)。帯域制御部2は、伝送速度制御部の回復量の制御をOFFにすることで、回線品質の変動に追従して伝送速度の切替を行う第1の方式を選択する(ST25)。
図6と図7は、この発明の実施の形態2による帯域制御方式を説明するための説明図である。図6と図7における回線品質の時間的変動は同じであり、回線品質の変動が大きく、伝送速度の低下量が大きい期間がある場合を示している。図6において、ノイズや干渉による回線品質の変動に追従する第1の方式のみを用いる場合、ある瞬間に回線品質が大きく下がり、短い期間で大幅に回復するとき、伝送速度の切替が瞬時に行われるという理想的な仮定の下では、破線で示す理想帯域を得ることができる。しかし、実際には伝送速度の切替処理が伝送速度やパケット転送処理性能に影響を与えて実線で示す帯域しか得られない。これは、OFDM方式の変調条件の大幅な変更による伝送速度の切替処理において、伝送速度の切替処理の遅延により最適な伝送速度への切替が遅れたり、例えばマイクロコンピュータで処理する場合に伝送速度の切替処理の処理時間の増加によりパケット転送処理のための処理時間が減少したりするようになるためである。これに対して、図7において、上述の期間に伝送速度を段階的に回復させる第3の方式に切替えることで、伝送速度の切替処理による伝送速度やパケット転送処理への影響が抑えられるので、実線で示すように、図6と比べて理想帯域に近い帯域に最適化することができるのである。
以上のように、この発明の実施の形態2による帯域制御方式においては、伝送速度の低下量を監視し、伝送速度の低下量が第2のしきい値以下のとき、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を行い、伝送速度の低下量が第2のしきい値を超えたとき、伝送速度が段階的に上がるように伝送速度の切替を行うようにしている。これにより、回線品質の変動が小さいときに、回線品質に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができ、回線品質の変動が大きいときに、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができる。このため、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では伝送速度の切替頻度を監視する場合について示し、実施の形態2では伝送速度の低下量を監視する場合について示したが、この発明の実施の形態3による帯域制御方式としては、伝送速度の切替頻度と低下量の両方を監視する場合について示す。
この発明の実施の形態3による帯域制御方式を示す構成図は、実施の形態1の図1と同様である。なお、各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。図1において、1は物理層(レイヤ1)における伝送速度を制御するための伝送速度制御部、2はデータリンク層(レイヤ2)における帯域を制御するための帯域制御部、3は伝送速度の時間変化を監視し、これにより、伝送速度の切替頻度および伝送速度の低下量を監視する監視部、4は伝送速度の切替頻度と最適帯域のための伝送速度の最大切替頻度との関係を示す情報および伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報を保持する最適帯域情報保持部である。また、101はメタル線伝送方式に用いられる通信装置としてのモデム、102は伝送速度が制御されたアナログ信号を伝送する伝送路としてのメタル線伝送路である。
なお、伝送速度の切替頻度と最適帯域のための伝送速度の最大切替頻度との関係を示す情報および伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報は、メタル線伝送システムの仕様や実使用条件などに基づいて予め求められ、最適帯域情報保持部4に保持されているものである。
次に動作について説明する。図1において、伝送速度制御部1は、OFDM方式で変調されたアナログ信号をメタル線伝送路102を介して送受信する。メタル線伝送方式においては、メタル線を伝送するアナログ信号レベルのノイズや干渉により、物理層(レイヤ1)における回線品質が変動する場合がある。それに伴い、伝送速度制御部1は、回線品質に対応する受信の信号対雑音電力比や符号誤り率等を監視し、OFDM方式における各キャリアに割り付けるビット数や使用キャリアを変更することで、送受信における伝送速度の切替を行う。このように、伝送速度制御部1は、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を時々刻々と行う第1の方式を用いて、伝送速度を制御することができる。これにより、回線品質の変動が少なくて小さいときに、理想帯域に近い最適な帯域を得ることができる。
また、回線品質の変動が多い場合で、第1の方式による伝送速度の切替処理がデータリンク層(レイヤ2)における帯域に与える影響を無視できなくなるとき、帯域を最適化するためには、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いることが必要となる。このため、伝送速度制御部1は、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式を用いて、伝送速度を制御することもできる。
また、回線品質の変動が大きい場合で、第1の方式による伝送速度の切替処理がデータリンク層(レイヤ2)における帯域に与える影響を無視できなくなるとき、帯域を最適化するためには、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いることが必要となる。このため、伝送速度制御部1は、伝送速度が段階的に回復するように伝送速度の切替を行う第3の方式を用いて、伝送速度を制御することもできる。そして、帯域制御部2は、最適に帯域を制御するための帯域制御方式として、伝送速度制御部1で用いる伝送速度制御方式の選択を行う。
図8は、この発明の実施の形態3による帯域制御方式の動作を示すフローチャートである。図8において、帯域制御部2は所定の時間間隔で伝送速度制御部1から各時刻における伝送速度の情報を収集して監視部3に通知し、これにより、監視部3は伝送速度の切替頻度および伝送速度の低下量を監視する(ST31)。監視部3は、その切替頻度が第1のしきい値を超えたら(ST32の切替頻度しきい値超過)、帯域制御部2に通知する。帯域制御部2は、最適帯域情報保持部4を参照し、最適帯域情報保持部4が保持する切替頻度と最適帯域のための最大切替頻度の関係を示す情報から、第1のしきい値より若干大きい最適値として、伝送速度の最大切替頻度を決定する(ST33)。そして、帯域制御部2は、伝送速度制御部1に、この最大切替頻度を設定することで、最大切替頻度以下で伝送速度の切替を行う第2の方式を選択する(ST34)。これにより、実施の形態1における図3と図4による説明と同様に、回線品質の変動が多いときに、伝送速度の切替処理による伝送速度やパケット転送処理への影響が抑えられるので、最適な帯域を得ることができる。
また、図8において、監視部3は、伝送速度の低下量が第2のしきい値を超えたら(ST32の低下量しきい値超過)、帯域制御部2に通知する。帯域制御部2は、最適帯域情報保持部4を参照し、最適帯域情報保持部4が保持する伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報から、最適な伝送速度の回復量を決定する(ST35)。そして、帯域制御部2は、伝送速度制御部1に、この伝送速度の回復量を設定することで、伝送速度を段階的に回復させる第3の方式を選択する(ST36)。これにより、実施の形態2における図6と図7による説明と同様に、回線品質の変動が大きいときに、伝送速度の切替処理による伝送速度やパケット転送処理への影響が抑えられるので、最適な帯域を得ることができる。
一方、図8において、監視部3での伝送速度の切替頻度の監視において、伝送速度の切替頻度が第1のしきい値以下であり、かつ、伝送速度の低下量が第2のしきい値以下であれば帯域制御部2に通知する(ST32のelse)。帯域制御部2は伝送速度制御部の切替頻度または回復量の制御をOFFにすることで、回線品質の変動に追従して伝送速度の切替を行う第1の方式を選択する(ST37)。
以上のように、この発明の実施の形態3による帯域制御方式においては、伝送速度の切替の頻度および伝送速度の低下量を監視し、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値以下で伝送速度の低下量が第2のしきい値以下のとき、回線品質の変動に即座に追従して伝送速度の切替を行い、伝送速度の切替の頻度が第1のしきい値を超えたとき、切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行い、伝送速度の低下量が第2のしきい値を超えたとき、伝送速度が段階的に上がるように伝送速度の切替を行うようにしている。これにより、回線品質の変動が少なくて小さいときに、回線品質に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができ、回線品質の変動が多いとき、または、回線品質の変動が大きいときに、回線品質のみならず伝送速度の切替処理の影響に応じた伝送速度を用いて帯域を最適化することができる。このため、回線品質の変動によらずに最適な帯域で利用できるようにすることができる。
なお、上述のように、この発明の実施の形態1〜3による帯域制御方式は、メタル線伝送システムに適用する場合を示したが、適用可能な通信システムがこれに限られるものではなく、例えば無線通信システムや光通信システムなどにも適用可能である。
また、この発明の実施の形態1〜3による帯域制御方式に対応する帯域制御方法は、通信装置に設けたマイクロコンピュータ等に実行させるプログラムを用いてソフトウエア処理により実現するようにしても良い。
この発明の実施の形態1〜3による帯域制御方式を示す構成図 この発明の実施の形態1による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態1による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態1による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態2による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態2による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態2による帯域制御方式を説明するための説明図 この発明の実施の形態3による帯域制御方式を説明するための説明図
符号の説明
1 伝送速度制御部
2 帯域制御部
3 監視部
4 最適帯域情報保持部

Claims (9)

  1. 回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式、または、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式により、伝送速度を制御する伝送速度制御部と、
    前記伝送速度制御部で制御された伝送速度の時間変化を監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に基づいて第1の方式または第2の方式を選択する帯域制御部と、
    を備えたことを特徴とする帯域制御方式。
  2. 回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式、または、伝送速度が段階的に回復するように伝送速度の切替を行う第3の方式により、伝送速度を制御する伝送速度制御部と、
    前記伝送速度制御部で制御された伝送速度の時間変化を監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に基づいて第1の方式または第3の方式を選択する帯域制御部と、
    を備えたことを特徴とする帯域制御方式。
  3. 回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方式、第1の方式による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方式、または、伝送速度が段階的に回復するように伝送速度の切替を行う第3の方式により、伝送速度を制御する伝送速度制御部と、
    前記伝送速度制御部で制御された伝送速度の時間変化を監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に基づいて第1の方式、第2の方式または第3の方式を選択する帯域制御部と、
    を備えたことを特徴とする帯域制御方式。
  4. 前記監視部は、前記伝送速度の時間変化としての伝送速度の切替頻度を監視し、
    前記帯域制御部は、前記伝送速度の切替頻度が第1のしきい値以下のときに第1の方式を選択し、前記伝送速度の切替頻度が第1のしきい値を超えたときに第2の方式を選択することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の帯域制御方式。
  5. 前記監視部は、前記伝送速度の時間変化としての伝送速度の低下量を監視し、
    前記帯域制御部は、前記伝送速度の低下量が第2のしきい値以下のときに第1の方式を選択し、前記伝送速度の低下量が第2のしきい値を超えたときに第3の方式を選択することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の帯域制御方式。
  6. 伝送速度の切替頻度と最適帯域のための伝送速度の最大切替頻度との関係を示す情報および/または伝送速度の低下量と最適帯域のための伝送速度の段階的な回復量との関係を示す情報を保持する最適帯域情報保持部と、を備え、
    前記帯域制御部は、前記最適帯域情報保持部で保持された情報に基づいて、第2の方式における伝送速度の最大切替頻度および/または第3の方式における伝送速度の段階的な回復量を求めることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の帯域制御方式。
  7. 回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方法、または、第1の方法による切替の頻度を下げて伝送速度の切替を行う第2の方法により、伝送速度を制御する伝送速度制御ステップと、
    前記伝送速度制御ステップで制御された伝送速度の時間変化を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップによる監視結果に基づいて第1の方法または第2の方法を選択する帯域制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする帯域制御方法。
  8. 回線品質に応じて伝送速度の切替を行う第1の方法、または、伝送速度が段階的に回復するように伝送速度の切替を行う第3の方法により、伝送速度を制御する伝送速度制御ステップと、
    前記伝送速度制御ステップで制御された伝送速度の時間変化を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップによる監視結果に基づいて第1の方法または第3の方法を選択する帯域制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする帯域制御方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の帯域制御方法を電子計算機に実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9201741B2 (en) 2012-12-13 2015-12-01 Fujitsu Limited Storage device, error processing method, and communication system

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