JP2007312074A - 送信ビットレートに同期したビットレートの推定方法、同期クロック生成方法及びデータ受信装置 - Google Patents

送信ビットレートに同期したビットレートの推定方法、同期クロック生成方法及びデータ受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】データ受信装置において、蓄積パケット数に基づき送信ビットレートを推定するビットレート推定方法を提供する。
【解決手段】データ受信装置は、所定の送信ビットレートのデータから生成され第1のビット数のデータを含むパケットを受信し、受信したパケット数と、推定したビットレートでの送信データ数を第2のビット数で割った値の整数部の、第1のビット数に基づくパケット数への換算値との差に基づきビットレートを推定するが、第2のビット数として、第1のビット数未満の値を使用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、データ送信装置とデータ受信装置とが非同期ネットワークを介して接続しているため、データ送信装置が使用するクロックと同一のクロックをネットワークからデータ受信装置へ供給できない場合において、データ送信装置がパケット化して送信する固定ビットレートの信号のビットレートをデータ受信装置側で推定し、データ送信装置が使用しているクロックに同期したクロックをデータ受信装置において再生する技術に関する。
データ受信装置とデータ送信装置がIP網のような非同期ネットワークを介して接続する通信システムにおいて、データ受信装置が、データ送信装置の使用クロックに同期したクロックを再生するための方法としては、適応クロック法が広く知られている。適応クロック法については、例えば、非特許文献1にその原理が記載されている。
非特許文献1によれば、適応クロック法は、データ送信装置が一定のビットレートでデータを送信する場合、データ受信装置とデータ送信装置が非同期ネットワークを介して接続されていても、データ受信装置側で観測される単位時間当たりの受信データ量の平均値が、データ送信装置での送信ビットレートに確率的に一致することをその原理としている。つまり、データ受信装置は、ある期問に受信したデータ量をその期間で除することによりデータ送信装置での送信ビットレートを推定可能である。データ受信装置はそのビットレートに一致するようにクロック周波数を制御して、データ送信装置が使用している、つまり、データ送信装置での送信ビットレートに同期したビットレートにて、受信したデータを送信する。クロック周波数とビットレートは固定の定数倍の関係にあるから、ビットレートを推定することにより、クロック周波数も推定することができる。
非特許文献1に記載の適応クロック法は、受信されるデータ量に基づくものであり、データ量がある一定範囲におさまるように制御する例が記載されている。他の適応クロック法の具体例としては、データバッファに蓄積されている蓄積データ量の平均値と、所定の閾値との差が一定量になる様に制御するもの(例えば、非特許文献2参照。)、データバッファに蓄積されている蓄積データ量を制御対象と看做し、PID制御を適用するもの(例えば、非特許文献3参照。)がある。
ITU−T I.363.1、"B−ISDN ATM Adaptation Layer Specification :Type 1 AAL" 山田浩利、田中健太郎、中島宏一、三尾武史、川和田光、"AALタイプ1における「適応クロック法」に関する検討"、電子情報通信学会総合大会、B−8−23、pp.409、1997年 深田陽一、安田武、小松秀司、斉藤幸一、前田洋一、"回線エミュレーション向け比例・積分・微分(PID)制御型適応クロック法の実装と評価"、信学技報、vol.105、no.410、CS2005−43、pp.37−42、2005年11月
従来の適応クロック法では、データバッファの蓄積データ量に基づき制御を行っている。蓄積データ量は、受信したデータ量と、取り出したデータ量との差である。単位時間当たりに取り出すデータ量は、クロック周波数に比例するため、蓄積データ量をある一定範囲内におさまるようにクロック周波数を制御すれば、クロック周波数の平均値はデータ送信装置のクロック周波数と一致することになる。また、データは、一定量ずつパケットにカプセル化されて伝送されるので、受信データ量と受信パケット数は比例する。したがって、蓄積データ量の代わりに蓄積パケット数を使用することも理論上可能である。
蓄積パケット数は、受信したパケット数と、取り出したデータ量に相当するパケット数との差である。蓄積データ量は実際にデータバッファに蓄積されているデータ量であるため0以上かつバッファ容量以下の値のみをとり得る。一方、蓄積パケット数は、受信パケット数と、取り出したデータ量とから計算される仮想的な値であるため、負の値もとり得る。蓄積パケット数がとり得る値については制限がないため、蓄積パケット数に基づくクロック周波数制御の自由度は高くなる。
しかしながら、蓄積パケット数は、データ量に比べ数値の細かさが減るため、制御誤差が拡大する。例えば、1パケットを1000ビットとすると、パケット数の変化の細かさは、データ量の変化の細かさの1/1000となり、パケット数によるクロック周波数制御では、データ量に基づくクロック周波数制御に比べ、誤差が1000倍になるという問題がある。
したがって、本発明は、パケット数をクロック周波数の制御に使用し、かつ、データ量に基づくクロック制御と同程度の制御誤差で、送信ビットレートに同期したビットレートを推定するビットレート推定方法、送信ビットレートに同期したクロック信号を生成する同期クロック生成方法と、該ビットレート推定方法を実行するデータ受信装置を提供することを目的とする。
本発明におけるビットレート推定方法によれば、
所定の送信ビットレートのデータから生成された第1のビット数のデータを含むパケットを受信するデータ受信装置において、送信ビットレートを推定するビットレート推定方法であって、受信パケット数と、推定したビットレートでの送信データ数を第2のビット数で割った値の整数部の、第1のビット数に基づくパケット数への換算値との差に基づきビットレートを推定し、第2のビット数は、第1のビット数未満の値であることを特徴とする。
本発明のビットレート推定方法における他の実施形態によれば
受信パケット数と、前記換算値との差が、所定の目標値より大きい場合には、推定ビットレートを増加させ、所定の目標値より小さい場合には、推定ビットレートを減少させることも好ましい。
また、本発明のビットレート推定方法における他の実施形態によれば
蓄積パケットカウンタを具備し、パケットを受信するたびに蓄積パケットカウンタの値を増加させ、推定したビットレートでの送信データ数が第2のビット数の自然数倍に達するたびに、蓄積パケットカウンタの値を減少させ、蓄積パケットカウンタの値に基づきビットレートを推定することも好ましい。
更に、本発明のビットレート推定方法における他の実施形態によれば
パケット受信により増加させる蓄積パケットカウンタの値は1であり、推定したビットレートでの送信データ数が第2のビット数の自然数倍に達するたびに減少させる蓄積パケットカウンタの値は、第2のビット数の第1のビット数に対する比であることも好ましい。
本発明における同期クロック生成方法によれば、
所定の送信ビットレートのデータから生成された第1のビット数のデータを含むパケットを受信するデータ受信装置において、送信ビットレートに同期したクロック信号を生成する同期クロック生成方法であって、前記送信ビットレート推定方法により送信ビットレートを推定し、推定ビットレートを定数倍してクロックを生成することを特徴とする。
本発明におけるデータ受信装置によれば、
所定の送信ビットレートのデータから生成され、所定のパケット送信周期で送信されるパケットを受信し、受信パケットに含まれるデータを送信するデータ受信装置であって、仮想的に蓄積しているパケット数を表示する、つまり、データ受信装置が受信したパケット数と、データ受信装置が送信したデータから換算されるパケット数との差分を表示する蓄積パケットカウンタと、蓄積パケットカウンタの値に基づき、送信ビットレートの推定値を示す推定ビットレート信号を出力するビットレート制御・生成手段と、受信パケットに含まれるデータを、推定ビットレート信号が示す速度にて送信する受信データ処理手段とを有し、蓄積パケットカウンタは、送信したデータのビット数が1つのパケットに含まれるデータのビット数未満であるときに対応して、1未満の分解能で蓄積パケット数を表示可能であることを特徴とする。
本発明のデータ受信装置における他の実施形態によれば、
ビットレート制御・生成手段は、蓄積パケットカウンタの値が、所定の目標値より大きい場合には、推定ビットレート信号が示す値を増加させ、所定の目標値より小さい場合には、推定ビットレート信号が示す値を減少させることも好ましい。
また、本発明のデータ受信装置における他の実施形態によれば、
推定ビットレート信号が示す値に基づき時間を計測し、計測した時間がパケット送信周期より短い所定の減算周期に達するたびに、蓄積パケットカウンタに減算通知を行う変換手段を更に有し、蓄積パケットカウンタは、パケット受信のたびにその値を増加させ、減算通知のたびにその値を減少させることも好ましい。
更に、本発明のデータ受信装置における他の実施形態によれば、
蓄積パケットカウンタは、パケット受信のたびに値を1増加させ、減算通知のたびに減算周期のパケット送信周期に対する比だけ値を減少させることも好ましい。
更に、本発明のデータ受信装置における他の実施形態によれば、
推定ビットレート信号が示す値を定数倍することにより、動作クロックを生成することも好ましい。
蓄積パケット数に基づき、送信ビットレートに同期したクロックとビットレートの推定及び生成を行い、推定したビットレートにてパケットに含まれるデータを送信する場合において、受信パケットは間欠的であるが、送信するデータは連続的である。したがって、蓄積パケット数として1未満の値を使用することにより推定したビットレートと、本来の送信ビットレートの差異をより正確に精度よく把握することができ、よって、制御誤差を低減することができる。
本発明を実施するための最良の実施形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明によるデータ受信装置を含む通信システムの構成図である。図1によると、通信システムは、端末装置101及び103と、データ送信装置102と、データ受信装置100と、通信網104から構成される。データ送信装置102は、端末装置103が出力する一定ビットレートのデータから、所定ビット数のデータを含むパケットを生成し、一定のパケット送信周期で通信網104へ送信する。通信網104を介して伝送されたパケットはデータ受信装置100が受信し、データ受信装置は、本発明による方法により、端末装置103での送信ビットレートに同期したビットレートの推定を行い、受信パケットに含まれるデータを、推定ビットレートで端末装置101に送信し、かつ、本発明による方法によりデータ送信装置102及び端末装置103の使用クロックに同期したクロックを再生する。
データ受信装置100にて、端末装置103での送信ビットレートを推定する必要性について説明する。データ受信装置100は、端末装置103の送信ビットレートの公称値を把握しているため、もし、データ受信装置100が、端末装置103及びデータ送信装置102の使用するクロック源を使用可能である場合、データ受信装置100は、該クロック源を定数倍する等により、端末装置103での送信ビットレートと同一ビットレートで端末装置101にデータを送信することができる。
しかしながら、通信網104は、IP網やLANといった非同期網であるため、データ受信装置100は、端末装置103及びデータ送信装置102と同じクロックを利用できない。通常、各クロック源には偏差、即ち公称値からのずれが存在するため、データ受信装置100が、その使用クロック源に基づき、把握している端末装置103の送信ビットレートの公称値で端末装置101にデータを送信したとしても、実際の端末装置103の送信ビットレートとはずれが生じ、このずれにより、データ受信装置100においてバッファオーバフロー又はアンダフローが周期的に発生することになる。この問題を解消するためには、データ受信装置100において、その受信データから送信ビットレートに同期した周波数を再現し、再現した周波数にて受信データを送信するとともに、再現した周波数に基づきクロック信号を生成する必要がある。
図2は、本発明によるデータ受信装置100の機能構成を示すブロック図である。図2によると、データ受信装置100は、蓄積パケットカウンタ1と、シーケンス番号検査部2と、ビットレート制御部3と、ビットレート生成部4と、変換部5と、受信データ処理部6とを備えている。また、データ受信装置100は、減算周期Δtを保持している。ここで、減算周期Δtは、1パケットに含まれるデータのビット数D未満の値である基準ビット数dを端末装置101に送信する時間で定義される。よって、減算周期Δtはパケット送信周期より短い値である。
蓄積パケットカウンタ1は、例えば、20ビットレジスタ等により構成され、通信網104からパケットが1つ入力されるたびに、その値を1増加させ、変換部5から減算通知があるたびに、その値から所定値を減じる。ここで所定値はd/D、つまり、基準ビット数の1パケットに含まれるデータビット数に対する比であり、変換部5の蓄積パケットカウンタ1への減算通知の間隔は減算周期Δtである。つまり、蓄積パケットカウンタ1は、データ受信装置100が保持している仮想的な蓄積パケット数、つまり、受信したが未だ送信していないパケット数を、1未満の分解能で表示する。言い換えると、受信パケット数と、送信データ数を基準ビット数dで割った値の整数部の、1パケットに含まれるデータ数Dに基づくパケット数への換算値との差を表示する。
ビットレート制御部3は、例えば、LSI等による論理回路で構成され、蓄積パケットカウンタ1が保持している値に基づきビットレート生成部4を制御する制御信号を出力し、ビットレート生成部4は、例えば、電圧制御水晶発振器のような発振器を含むアナログ回路で構成され、ビットレート制御部3が出力した制御信号に従って、端末装置103の送信ビットレートの推定値である推定ビットレート信号を出力する。ビットレート制御部3が出力する推定ビットレート信号としては、例えば、推定ビットレートに等しいクロック信号がある。
受信データ処理部6は、受信したパケットからデータを取り出し、ビットレート生成部4が出力する推定ビットレート信号に従う速度で端末装置101にデータを送信する。
変換部5は、推定ビットレートが示す速度に基づき時間計測を行い、減算周期Δtごとに、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行う。なお、減算周期Δtは基準ビット数dを端末装置1に送信する時間であるため、変換部5は、ビットレート生成部4が出力する推定ビットレート信号が示す速度から端末装置101に送信したデータ量を求め、送信したデータ量が、基準ビット数dの自然数倍に達する度に、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行う構成であっても良い。
ここで、データ送信装置102及び端末装置103が使用しているクロック源を基準とし、データ送信装置102のパケット送信周期をS、端末装置103での送信ビットレートをRとし、データ受信装置100が推定したビットレートをrとする。
このとき、データ受信装置100において、蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値は、時間Sごとに1だけ増加し、減算周期Δt=d/rごとに所定値d/Dだけ減少する。時間Sでの減少する値の合計は、(S/Δt)*(d/D)=rS/Dであるため、時間S毎に、蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値は、1−rS/Dだけ増加する。
ここで、推定ビットレートrが、端末装置103でのビットレートRと等しい、つまり、推定ビットレートrが端末装置103及びデータ送信装置102の使用クロックと同期している場合、S=D/R=D/rであるため、1−rS/D=0となり、蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値は、周期Sごとに1増え、その後、階段状にd/Dずつ減少し、周期Sごとの値は時間に係らず常に一定となる様に変化する。
一方、推定ビットレートrが、端末装置103及びデータ送信装置102の使用クロックに同期していない場合、パケットを1つ受信したときの蓄積パケットカウンタ1の値は、時間の経過と共に増加又は減少する。この様子を、図3に示す。なお、図3は、本発明の理解のため、蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値に基づく推定ビットレートの変更制御を考慮せず、推定ビットレートを、端末装置103での実際の送信ビットレートRより遅い値rに固定としたときの、時間と蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値の関係を示したものであり、減少量d/Dを1/12としている。図3によると、端末装置103での送信ビットレートRより推定ビットレートrが遅いため、蓄積パケットカウンタ1での減少値の累積が1となる前にパケットが到着し、よって、パケット到着時の、蓄積パケットカウンタ1の値は、時間の経過とともに1/12ずつ増加している。
ビットレート制御部3及びビットレート生成部4は、蓄積パケット数がある目標値を上回っている場合には、推定ビットレートを増加させ、蓄積パケット数がある目標値を下回っている場合には、推定ビットレートを減少させるように構成される。図4は、目標値が0の場合において、蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値に基づく推定ビットレートの変更制御を考慮した場合の、時間と蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値の関係を、簡略化して示したものであり、図3と同様、減少量d/Dを1/12、時刻0における蓄積パケットカウンタ1の値を0、時刻Sから周期Sでパケットを受信するものとしている。
図4に示す様に、時刻0以降、蓄積パケットカウンタ1の値は、変換部5からの減算通知ごとに減算され、目標値である0以下で、目標値との差が徐々に増加するため、ビットレート生成部4は、出力する推定ビットレートrを徐々に減少させる。変換部5は、推定ビットレートrを時間計測の基準とし、この基準でΔtを求めるが、実際にはrが変化しているため、変換部5の減算周期Δt=d/rは、実際には徐々に長くなり、図3と比較して、蓄積パケットカウンタ1の値の減少する速さが遅くなる。結果、時刻Sにて新たにパケットを受信したときの蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値は、図3に示す推定ビットレートの変更制御を行わない場合と比べ大きくなる。
時刻Sにて、蓄積パケットカウンタ1の値は正になる。蓄積パケットカウンタ1の値が目標値0より大きい値をとる間、ビットレート生成部4は、出力する推定ビットレートを増加させる。よって、変換部5の減算周期Δt=d/rは短くなり、よって、蓄積パケットカウンタ1の値の減少する速度は速くなる。時刻の経過とともに、蓄積パケットカウンタ1の値が負となった後は、同様に、ビットレート生成部4は、蓄積パケットカウンタ1の値に応じて出力する推定ビットレートを減少させ、よって、変換部5の蓄積パケットカウンタ1への減算周期Δtも、実際には長くなる。
なお、減算通知のたびに減ずる蓄積パケットカウンタ1の値d/Dは、基準ビット数dの1つのパケットに含まれるデータのビット数Dに対する比であるが、これを時間に置き換え、送信データが基準ビット数に達する周期である減算周期Δtのパケット送信周期に対する比Δt/Sであっても良い。この場合、Δt及びSは、あらかじめ、データ受信装置に設定されている値であり、Δt/Sは、データ受信装置が推定するビットレートによらず一定である。つまり、データ受信装置外部からみたときに、データ受信装置が推定するビットレートに応じて蓄積パケットカウンタ1の減算周期は変化するが、減算周期毎に減少させる値は一定である。
本発明によるビットレート推定方法の理解のために、蓄積パケット数の変動について、より詳細に説明する。以下では、時間をt、蓄積パケット数をx(t)、蓄積パケット数の目標値をx、推定ビットレートをy(t)、推定ビットレートのオフセットをyとする。実際には、各変数は連続量ではなく、推定ビットレートの変更はデジタル回路にて不連続に行うが、ここでは近似的に連続量として取り扱う。
ビットレート制御部3及びビットレート生成部4は、x(t)−xが正ならy(t)を増加させ、0ならy(t)を変更せず、負ならy(t)を減少させる。x(t)−xの値に応じてどのようにy(t)を制御するかについては、様々な制御手法があるが、ここでは、y(t)をx(t)−xに比例する値とyの和、つまり、
y(t)=a(x(t)−x)+y (1)
とする。ここで、aは正の比例定数である。
x(t)の時間当たりの変化量は、y(t)に比例するので、
x´(t)=−by(t) (2)
となる。ここで、x´(t)は、x(t)の導関数であり、bは正の比例定数である。
式(1)と式(2)からy(t)を消去すると、微分方程式、
x´(t)+ab(x(t)−x+y/a)=0 (3)
を得る。これを解くと、
x(t)=Ce−abt+x−y/a (4)
となる。ここで、Cはある定数であり、蓄積パケット数はある時定数1/abにて変動する。
図5は、従来技術による方法での時間と蓄積パケットカウンタ1のカウンタ値の関係を示す図であり、図3と同様、推定ビットレートを固定としている。従来の方法では、カウンタ値が整数のみであり、本発明の方法と比較して粗く、逆に、本発明による方法は細かい値で処理するため、推定ビットレートの誤差を精度よく把握することが可能となり、よって、ビットレートの推定を精度よく行うことができる。
図2に戻り、シーケンス番号検査部2は、パケット欠落によるビットレート推定への影響を防止するために設けられ、受信パケットに付与されているシーケンス番号が順番通りであるか否かを判定するとともに、シーケンス番号が順番通りではなく、欠落がある場合には、欠落した数のパケットを蓄積パケットカウンタ1に通知する。蓄積パケットカウンタ1は、シーケンス番号検査部2から通知があった場合、通知された数だけカウンタを増加させる。
図6は、本発明によるデータ受信装置におけるビットレート推定方法のフロー図である。蓄積パケットカウンタ1は、パケット到着を判断し(S61)、到着している場合にはカウンタ値を1だけ増加させる(S62)。一方、変換部5は、ビットレート生成部4が出力する推定ビットレート信号が示す値に基づき端末装置101に送信したデータの累積数を計算し、累積数が基準ビット数dに達したときに(S63)、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行い、蓄積パケットカウンタ1は、カウンタ値をd/Dだけ減ずる(S64)。変換部5は、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行なった場合、累積数を0にリセットして、再度、累積数の計算を開始する(S65)。
なお、上述したようにS63〜S65の処理は、時間を基準とした場合、変換部5は、推定ビットレート信号が示す値に基づき計測する経過時間がΔtに達したときに(S63)、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行い、蓄積パケットカウンタ1は、カウンタ値をΔt/Sだけ減ずる(S64)。変換部5は、蓄積パケットカウンタ1に減算通知を行った場合、経過時間を0にリセットして、再度、経過時間の計測を開始する(S65)、と言い換えることができる。
本発明によるデータ受信装置を含む通信システムの構成図である。 本発明によるデータ受信装置の機能構成を示すブロック図である。 推定ビットレートの変更制御を行わない場合の、時間と蓄積パケットカウンタのカウンタ値の関係を示す図である。 本発明による推定ビットレートの変更制御を行う場合の、時間と蓄積パケットカウンタのカウンタ値の関係を示す図である。 推定ビットレートの変更制御を行わない場合の、従来技術による時間と蓄積パケットカウンタの関係を示す図である。 本発明によるビットレート推定方法のフロー図である。
符号の説明
1 蓄積パケットカウンタ
2 シーケンス番号検査部
3 ビットレート制御部
4 ビットレート生成部
5 変換部
6 受信データ処理部
100 データ受信装置
101、103 端末装置
102 データ送信装置
104 通信網

Claims (10)

  1. 所定の送信ビットレートのデータから生成された第1のビット数のデータを含むパケットを受信するデータ受信装置において、送信ビットレートを推定するビットレート推定方法であって、
    受信パケット数と、推定したビットレートでの送信データ数を第2のビット数で割った値の整数部の、第1のビット数に基づくパケット数への換算値との差に基づきビットレートを推定し、
    第2のビット数は、第1のビット数未満の値であること、
    を特徴とするビットレート推定方法。
  2. 受信パケット数と、前記換算値との差が、所定の目標値より大きい場合には、推定ビットレートを増加させ、所定の目標値より小さい場合には、推定ビットレートを減少させること、
    を特徴とする請求項1に記載のビットレート推定方法。
  3. 蓄積パケットカウンタを具備し、
    パケットを受信するたびに蓄積パケットカウンタの値を増加させ、
    推定したビットレートでの送信データ数が第2のビット数の自然数倍に達するたびに、蓄積パケットカウンタの値を減少させ、
    蓄積パケットカウンタの値に基づきビットレートを推定すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のビットレート推定方法。
  4. パケット受信により増加させる蓄積パケットカウンタの値は1であり、推定したビットレートでの送信データ数が第2のビット数の自然数倍に達するたびに減少させる蓄積パケットカウンタの値は、第2のビット数の第1のビット数に対する比であること、
    を特徴とする請求項3に記載のビットレート推定方法。
  5. 所定の送信ビットレートのデータから生成された第1のビット数のデータを含むパケットを受信するデータ受信装置において、送信ビットレートに同期したクロック信号を生成する同期クロック生成方法であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の方法により送信ビットレートを推定し、推定ビットレートを定数倍してクロックを生成すること、
    を特徴とする同期クロック生成方法。
  6. 所定の送信ビットレートのデータから生成され、所定のパケット送信周期で送信されるパケットを受信し、受信パケットに含まれるデータを送信するデータ受信装置であって、
    データ受信装置が受信したパケット数と、データ受信装置が送信したデータから換算されるパケット数との差分を表示する蓄積パケットカウンタと、
    蓄積パケットカウンタの値に基づき、送信ビットレートの推定値を示す推定ビットレート信号を出力するビットレート制御・生成手段と、
    受信パケットに含まれるデータを、推定ビットレート信号が示す速度にて送信する受信データ処理手段と、
    を有し、
    蓄積パケットカウンタは、送信したデータのビット数が1つのパケットに含まれるデータのビット数未満であるときに対応して、1未満の分解能で蓄積パケット数を表示可能であること、
    を特徴とするデータ受信装置。
  7. ビットレート制御・生成手段は、蓄積パケットカウンタの値が、所定の目標値より大きい場合には、推定ビットレート信号が示す値を増加させ、所定の目標値より小さい場合には、推定ビットレート信号が示す値を減少させること、
    を特徴とする請求項6に記載のデータ受信装置。
  8. 推定ビットレート信号が示す値に基づき時間を計測し、計測した時間がパケット送信周期より短い所定の減算周期に達するたびに、蓄積パケットカウンタに減算通知を行う変換手段を更に有し、
    蓄積パケットカウンタは、パケット受信のたびにその値を増加させ、減算通知のたびにその値を減少させること、
    を特徴とする請求項6又は7に記載のデータ受信装置。
  9. 蓄積パケットカウンタは、パケット受信のたびに値を1増加させ、減算通知のたびに減算周期のパケット送信周期に対する比だけ値を減少させること、
    を特徴とする請求項8に記載のデータ受信装置。
  10. 推定ビットレート信号が示す値を定数倍することにより、動作クロックを生成する請求項6から9のいずれか1項に記載のデータ受信装置。
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