JP2007311884A - 通信システム、送信装置及び受信装置、通信方法、並びにプログラム - Google Patents

通信システム、送信装置及び受信装置、通信方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】HDMI(R)などにおいて、互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行う。
【解決手段】HDMI(R)ソース53には、第1データと第2データ、又は第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、変換部21に供給するSW101と、HDMI(R)シンク61から、TMDSチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号部102とが設けられている。HDMI(R)シンク61には、復号部22が出力するデータを、第1データと第2データ、又は第3データのうちのいずれかとして選択して出力するSW131と、HDMI(R)ソース53に送信する第4データを、差動信号に変換し、TMDSチャンネルで送信する変換部132とが設けられている。本発明は、例えばHDMI(R)に適用できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、通信システム、送信装置及び受信装置、通信方法、並びにプログラムに関し、非圧縮の画像の画素データと、その画像に付随する音声データとを、一方向に高速伝送することができる、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(R)などの通信インタフェースにおいて、互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができるようにする通信システム、送信装置及び受信装置、通信方法、並びにプログラムに関する。
近年、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダや、セットトップボックス、その他のAVソース(source)から、テレビジョン受像機、プロジェクタ、その他のディスプレイに対して、ディジタルテレビジョン信号、すなわち、非圧縮(ベースバンド)の画像(動画)の画素データと、その画像に付随する音声データとを、高速に伝送する通信インタフェースとして、HDMI(R)が普及しつつある。
HDMI(R)については、画素データと音声データを、高速で、HDMI(R)ソース(HDMI(R) Source)からHDMI(R)シンク(HDMI(R) Sink)に、一方向に伝送するTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャンネルや、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクとの間で双方向の通信を行うためのCECライン(Consumer Electronics Control Line)等が、HDMIの仕様書(現在の最新の仕様書は"High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.2a", December 14, 2005)において規定されている。
また、HDMI(R)は、コンテンツのコピー防止のためにHDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection) を実装することができる。
その他、HDMI(R)については、画素データと音声データを、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクに伝送するときに、データの伝送をオン/オフすることにより、不要なデータをミュートする装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、HDMI(R)については、HDMI(R)ソースが、画素データと音声データを出力する端子を、切換スイッチによって切り替えることにより、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクとを接続するケーブルを差し替えることなく、複数のHDMI(R)シンクのうちの、希望するHDMI(R)シンクに、画素データと音声データを出力することができる装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2005-57714号公報 特開2006-19948号公報
上述したように、HDMI(R)では、画素データと音声データを、高速で、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクに、一方向に伝送することができ、かつ、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクとの間で双方向の通信を行うことができる。
しかしながら、現行のHDMI(R)において行うことができる双方向の通信の伝送レートは、数百bps(bit per second)であり、したがって、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクとの間で、双方向のIP(Internet Protocol)通信などの、双方向の通信を高速に行うことはできなかった。
このため、特許文献1や2に記載の装置を含め、HDMI(R)において、双方向のIP通信を行う場合には、IP通信で伝送するデータのデータ量が制限される。また、データ量の多いデータをIP通信で伝送すると、大きな遅延時間が生じる。したがって、例えば、圧縮された画像などのデータ量の多いデータを双方向に伝送することが必要なアプリケーションや、高速な応答を要求するアプリケーションにおいて、HDMI(R)を用いることが困難であった。
そこで、例えば、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクの、HDMI(R)用のコネクタに、双方向の高速IP通信用の専用ピンを設け、その専用ピンを用いて、双方向のIP通信を高速に行う方法が考えられる。
しかしながら、現行のHDMI(R)のコネクタに専用ピンを設けたのでは、現行のHDMI(R)との互換性が損なわれることになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、非圧縮の画像の画素データと、その画像に付随する音声データとを、一方向に高速伝送することができる、例えば、HDMI(R)などの通信インタフェースにおいて、互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができるようにするものである。
本発明の第1の側面の通信システムは、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する送信装置と、前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信する受信装置とからなる通信システムであり、前記送信装置は、データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第1の変換手段と、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記第1の変換手段に供給する第1の選択手段と、前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する第1の復号手段と、前記第1の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第1の選択タイミング制御手段と、前記第1の復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段とを備え、前記受信装置は、前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第2の復号手段と、前記第2の復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第3データのうちのいずれかとして選択して出力する第2の選択手段と、前記送信装置に送信する前記第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する第2の変換手段と、前記第2の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第2の選択タイミング制御手段と、前記第2の変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段とを備える。
以上のような第1の側面の通信システムにおいては、前記送信装置において、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第1の変換手段が、データを差動信号に変換して送信する。また、第1の選択手段が、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記第1の変換手段に供給する。さらに、第1の復号手段が、前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する。そして、前記第1の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングが制御されるとともに、前記第1の復号手段による差動信号の受信のタイミングが制御される。
一方、前記受信装置では、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第2の復号手段が、前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータに復号する。また、第2の選択手段が、前記第2の復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第3データのうちのいずれかとして選択して出力し、第2の変換手段が、前記送信装置に送信する前記第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する。そして、前記第2の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングが制御されるとともに、前記第2の変換手段による差動信号の送信のタイミングが制御される。
本発明の第2の側面の送信装置は、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する送信装置であり、データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段と、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段と、前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段と、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段と、前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段とを備える。
本発明の第2の側面の通信方法、又はプログラムは、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する送信装置の通信方法、又は送信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、前記送信装置は、データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段と、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段と、前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段とを備え、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御するステップを含む。
以上のような第2の側面においては、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段が、データを差動信号に変換して送信する。また、選択手段が、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する。さらに、前記復号手段が、前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する。この場合において、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングが制御されるとともに、前記復号手段による差動信号の受信のタイミングが制御される。
本発明の第3の側面の受信装置は、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する受信装置であり、差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段と、前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段と、前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段と、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段と、前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段とを備える。
本発明の第3の側面の通信方法、又はプログラムは、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する受信装置の通信方法、又は受信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、前記受信装置は、差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段と、前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段と、前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段とを備え、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御するステップを含む。
以上のような第3の側面においては、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段が、差動信号を受信し、元のデータに復号する。また、選択手段が、前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力し、変換手段が、前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する。この場合において、前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングが制御されるとともに、前記変換手段による差動信号の送信のタイミングが制御される。
本発明の第1乃至第3の側面によれば、双方向通信を行うことができる。特に、例えば、非圧縮の画像の画素データと、その画像に付随する音声データとを、一方向に高速伝送することができる通信インタフェースにおいて、互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。したがって、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の通信システムは、
1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、
水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
送信装置(例えば、図5のHDMI(R)ソース53)と、
前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信する受信装置(例えば、図5のHDMI(R)シンク61)と
からなる通信システムであり、
前記送信装置は、
データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第1の変換手段(例えば、図6の変換部21)と、
前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記第1の変換手段に供給する第1の選択手段(例えば、図6のSW101)と、
前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する第1の復号手段(例えば、図6の復号部102)と、
前記第1の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第1の選択タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部111)と、
前記第1の復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部112)と
を備え、
前記受信装置は、
前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第2の復号手段(例えば、図6の復号部22)と、
前記第2の復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第3データのうちのいずれかとして選択して出力する第2の選択手段(例えば、図6のSW131)と、
前記送信装置に送信する前記第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する第2の変換手段(例えば、図6の変換部132)と、
前記第2の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第2の選択タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部141)と、
前記第2の変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部142)と
を備える。
本発明の第2の側面の送信装置は、
1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置(例えば、図5のHDMI(R)シンク61)に一方向に送信するとともに、
水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
送信装置(例えば、図5のHDMI(R)ソース53)であり、
データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段(例えば、図6の変換部21)と、
前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段(例えば、図6のSW101)と、
前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段(例えば、図6の復号部102)と、
前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部111)と、
前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部112)と
を備える。
本発明の第2の側面の通信方法、又はプログラムは、
1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置(例えば、図5のHDMI(R)シンク61)に一方向に送信するとともに、
水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
送信装置(例えば、図5のHDMI(R)ソース53)の通信方法、又は送信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、
前記送信装置は、
データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段(例えば、図6の変換部21)と、
前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段(例えば、図6のSW101)と、
前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段(例えば、図6の復号部102)と
を備え、
前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し(例えば、図11のステップS151)、
前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する(例えば、図11のステップS152)ステップを含む。
本発明の第3の側面の受信装置は、
1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置(例えば、図5のHDMI(R)ソース53)から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、
水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する
受信装置(例えば、図5のHDMI(R)シンク61)であり、
差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段(例えば、図6の復号部22)と、
前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段(例えば、図6のSW131)と、
前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段(例えば、図6の変換部132)と、
前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部141)と、
前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段(例えば、図6のタイミング制御部142)と
を備える。
本発明の第3の側面の通信方法、又はプログラムは、
1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置(例えば、図5のHDMI(R)ソース53)から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、
水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する
受信装置(例えば、図5のHDMI(R)シンク61)の通信方法、又は受信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、
前記受信装置は、
差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段(例えば、図6の変換部22)と、
前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段(例えば、図6のSW131)と、
前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段(例えば、図6の変換部132)と
を備え、
前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し(例えば、図12のステップS351)、
前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する(例えば、図12のステップS352
ステップを含む。
次に、本発明の実施の形態を説明する前段階の準備として、現行のHDMI(R)について概説する。なお、現行のHDMI(R)については、HDMI(R)の仕様書("High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.2a", December 14, 2005)に記載されている。
図1は、現行のHDMI(R)によるHDMI(R)システムの構成例を示している。
HDMI(R)システムは、HDMI(R)ソース1とHDMI(R)シンク2とが、HDMI(R)用の1本のケーブルで接続されることにより構成される。
HDMI(R)ソース1は、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間(以下、適宜、ビデオフィールドという)から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間(以下、適宜、アクティブビデオ区間ともいう)において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、HDMI(R)シンクに一方向に送信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、HDMI(R)シンクに一方向に送信する。
すなわち、HDMI(R)ソース1は、トランスミッタ11を有する。トランスミッタ11は、例えば、非圧縮の画像の画素データの8ビット単位のシーケンスを、その8ビット単位より長い10ビット単位のシーケンスに変換し、その10ビット単位のデータである第1データを、対応する差動信号に変換する。さらに、トランスミッタ11は、第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルである3つのTMDSチャンネル#0,#1,#2で、ケーブル3を介して接続されているHDMI(R)シンク2に、一方向にシリアル伝送する。
また、トランスミッタ11は、非圧縮の画像に付随する音声データ、さらには、必要な制御用のデータその他の補助データ(auxiliary data)等である第2データを、対応する差動信号に変換し、その第2データに対応する差動信号を、3つのTMDSチャンネル#0,#1,#2で、ケーブル3を介して接続されているHDMI(R)シンク2に、一方向にシリアル伝送する。
さらに、トランスミッタ11は、3つのTMDSチャンネル#0,#1,#2で送信する画素データに同期したピクセルクロックを、TMDSクロックチャンネルで、ケーブル3を介して接続されているHDMI(R)シンク2に送信する。ここで、1つのTMDSチャンネル#i(i=0,1,2)では、ピクセルクロックの1クロックの間に、10ビットの第1データが送信される。
HDMI(R)シンク2は、アクティブビデオ区間において、複数のチャンネルで、HDMI(R)ソースから一方向に送信されてくる、第1データに対応する差動信号を受信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、複数のチャンネルで、HDMI(R)ソースから一方向に送信されてくる、第2データに対応する差動信号を受信する。
すなわち、HDMI(R)シンク2は、レシーバ12を有する。レシーバ12は、TMDSチャンネル#0,#1,#2で、ケーブル3を介して接続されているHDMI(R)ソース1から一方向に送信されてくる、第1データに対応する差動信号と、第2データに対応する差動信号を、同じくHDMI(R)ソース1からTMDSクロックチャンネルで送信されてくるピクセルクロックに同期して受信する。
HDMI(R)システムの伝送チャンネルには、HDMI(R)ソース1からHDMI(R)シンク2に対して、第1データ及び第2データを、ピクセルクロックに同期して、一方向にシリアル伝送するための伝送チャンネルとしての3つのTMDS#0ないし#2と、ピクセルクロックを伝送する伝送チャンネルとしてのTMDSクロックチャンネルとの他に、DDC(Display Data Channel)やCECラインと呼ばれる伝送チャンネルがある。
DDCは、HDMI(R)ソース1が、ケーブル3を介して接続されたHDMI(R)シンク2から、E-EDID(Enhanced Extended Display Identification Data)を読み出すのに使用される。
すなわち、HDMI(R)シンク2は、レシーバ12の他に、自身の設定(configuration)や性能(capability)に関する情報であるE-EDIDを記憶しているEDIDROM(EDID ROM(Read Only Memory))13を有している。HDMI(R)ソース1は、ケーブル3を介して接続されているHDMI(R)シンク2から、そのHDMI(R)シンク2のEDIDROM13が記憶しているE-EDIDを、DDCを介して読み出し、そのE-EDIDに基づき、HDMI(R)シンク2の設定や性能、すなわち、例えば、HDMI(R)シンク2(を有する電子機器)が対応している画像のフォーマット(プロファイル)(例えば、RGB(Red,Green,Blue)や、YCBCR4:4:4,YCBCR4:2:2)などを認識する。
なお、図示していないが、HDMI(R)ソース1も、HDMI(R)シンク2と同様に、E-EDIDを記憶し、必要に応じて、そのE-EDIDを、HDMI(R)シンク2に送信することができる。
CECラインは、HDMI(R)ソース1とHDMI(R)リンク2との間で、制御用のデータの双方向通信を行うのに用いられる。
図2は、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つのTMDSチャンネル#iについてのトランスミッタ11とレシーバ12の構成例を示している。
トランスミッタ11は、変換部21を有し、変換部21には、第1データと第2データが供給される。
変換部21は、例えば、差動アンプで構成され、そこに供給される第1データや第2データを、対応する差動信号に変換し(第1データや第2データに応じて差動アンプを駆動して差動信号を得て)、ケーブル3を介して送信(伝送)する。
ここで、差動信号の伝送には、物理的に、2本の信号線が必要であるため、差動信号は、ケーブル3を構成する信号線のうちの、差動信号の伝送のための2本の信号線(以下、適宜、差動信号線という)を介して送信される。
レシーバ12は、復号部22と2つの抵抗RTとを有する。
復号部22には、2本の信号線からなる差動信号線が接続されている。また、レシーバ12では、差動信号線が、2つの抵抗RTによって、電源電圧AVCCにプルアップされている。
復号部22は、例えば、差動アンプで構成され、そこに接続されている差動信号線を介して送信されてくる、TMDSチャンネル#iの差動信号を受信し、元のデータ、すなわち、第1データや第2データに復号して出力する。
ここで、TMDSチャンネル#iでは、データを高速伝送するために、差動信号が用いられる。そして、TMDSチャンネル#iは、差動信号を送信する変換部21と、差動信号を受信する復号部22との1対で構成され、その1対の変換部21と復号部22との間では、現行のHDMI(R)においては、変換部21から復号部22の一方向にしか、差動信号を伝送することができない。
次に、図3及び図4は、ケーブル3と接続される、HDMI(R)のコネクタのピン配列(pin assignment)を示している。
なお、図3及び図4においては、左欄(PINの欄)に、コネクタのピンを特定するピン番号を記載してあり、右欄(Signal Assignmentの欄)に、同一行の左欄に記載されているピン番号で特定されるピンに割り当てられている信号の名称を記載してある。
図3は、HDMI(R)のタイプA(Type-A)と呼ばれるコネクタのピン配列を示している。
TMDSチャンネル#iの差動信号TMDS Data#i+とTMDS Data#i-が伝送される差動信号線である2本の信号線は、TMDS Data#i+が割り当てられているピン(ピン番号が1,4,7のピン)と、TMDS Data#i-が割り当てられているピン(ピン番号が3,6,9のピン)に接続される。
図4は、HDMI(R)のタイプB(Type-B)と呼ばれるコネクタのピン配列を示している。
タイプBでは、第1データ及び第2データ(に対応する差動信号)を伝送する伝送チャンネルとして、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のセットの他に、3つのTMDSチャンネル#3ないし#5のセットが用意されている。すなわち、3つのTMDSのチャンネルのセットが2セット用意されている。なお、図4において、TMDS#3+とTMDS#3-は、TMDSチャンネル#3の差動信号を、TMDS#4+とTMDS#4-は、TMDSチャンネル#4の差動信号を、TMDS#5+とTMDS#5-は、TMDSチャンネル#5の差動信号を、それぞれ表す。
ここで、タイプAでは、図3に示したように、ピン番号が23のピンが空き(Reserved)ピンになっている。双方向のIP通信を、この空きピンを利用して行うことができれば、現行のHDMI(R)との互換性を保つことができる。
しかしながら、双方向のIP通信を、TMDSチャンネルで行う通信のように高速で行うためには、信号の伝送を差動で行う必要がある。そして、信号の伝送を差動で行うには、2本のピンが必要である。このため、ピン番号が23の1つのピンだけが空きピンとなっているタイプAでは、空きピンを利用することによっては、高速で双方向のIP通信を行うことは困難である。
一方、タイプBでは、図4に示したように、ピン番号が23と24の2本のピンが空きピンとなっており、この2本の空きピンを、双方向のIP通信用の差動信号を新たに割り当てることにより、現行のHDMI(R)との互換性を保ちながら、高速で双方向のIP通信を行うことができる。
しかしながら、この場合、高速で双方向のIP通信は、タイプBでは行うことができるが、タイプAでは行うことができないことになる。そして、現行のHDMI(R)では、タイプAとBのうちの、タイプAが主流となっているため、タイプAにおいて、高速で双方向のIP通信を行うことができないことは、望ましいことではない。
したがって、コネクタの空きピンに、双方向のIP通信用の差動信号を新たに割り当てることなく、高速で双方向のIP通信を行うことができるようにすることが望ましい。
そこで、図5は、本発明を適用したAVシステムの一実施の形態の構成例を示している。
図5のAVシステムにおいては、コネクタの空きピンに、双方向のIP通信用の差動信号を新たに割り当てずに、現行のHDMI(R)との互換性を保ちながら、高速で双方向のIP通信を行うことが可能となっている。
すなわち、図5において、AVシステムは、DVDレコーダ41、ディスプレイ42及び43から構成されている。
また、図5のAVシステムでは、DVDレコーダ41とディスプレイ42とは、HDMI(R)用のケーブル3を介して接続され、ディスプレイ42と43とは、LAN(Local Area Network)用のケーブル44を介して接続されている。
これにより、DVDレコーダ41とディスプレイ42との間では、現行のHDMI(R)に準拠したデータ伝送を行うことができるようになっている。また、ディスプレイ42と43との間では、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3に準拠したフレームをCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)方式で伝送することによる双方向のIP通信を行うことができるようになっている。
さらに、DVDレコーダ41とディスプレイ42との間では、現行のHDMI(R)に準拠したデータ伝送の他に、双方向での高速のIP通信を行うことができるようになっている。
DVDレコーダ41は、記録再生部51、コーデック52、及びHDMI(R)ソース53から構成され、DVDレコーダ41に着脱可能なDVD54に対するデータの記録や再生を行う。
すなわち、記録再生部51は、コーデック52から供給される、画像とそれに付随する音声のベースバンドのデータをMPEG(Moving Picture Experts Group)エンコードして得られるエンコードデータや、HDMI(R)ソース53から供給されるエンコードデータを、DVD54に記録する。また、記録再生部51は、DVD54からエンコードデータを再生し(読み出し)、コーデック52やHDMI(R)ソース53に供給する。
コーデック52は、記録再生部51から供給されるエンコードデータを、ベースバンドの画像と音声のデータにMPEGデコードし、そのベースバンドの画像と音声のデータを、HDMI(R)ソース53や図示せぬ外部の装置に供給する。
また、コーデック52は、例えば、図示せぬ外部の装置から供給されるベースバンドの画像と音声のデータを、エンコードデータにMPEGエンコードし、そのエンコードデータを、記録再生部51やHDMI(R)ソース53に供給する。
HDMI(R)ソース53は、現行のHDMI(R)に準拠した通信により、コーデック52から供給されるベースバンドの画像と音声のデータを、ケーブル3を介して、ディスプレイ42に一方向に送信する。
さらに、HDMI(R)ソース53は、ケーブル3を介して接続されているディスプレイ42との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、例えば、記録再生部51やコーデック52から供給されるエンコードデータを、ディスプレイ42に送信し、また、ディスプレイ42から供給されるエンコードデータを受信し、記録再生部51に供給する。
ディスプレイ42は、HDMI(R)シンク61、表示制御部62、表示部63、及びLANインタフェース64から構成され、画像の表示等を行う。
すなわち、HDMI(R)シンク61は、現行のHDMI(R)に準拠した通信により、ケーブル3を介して接続されているDVDレコーダ41のHDMI(R)ソース53から一方向に送信されてくるベースバンドの画像と音声のデータを受信し、そのうちの画像のデータを、表示部62に供給する。なお、HDMI(R)シンク61が受信した音声のデータは、例えば、ディスプレイ42が内蔵する図示せぬスピーカに供給される。
また、HDMI(R)シンク61は、ケーブル3を介して接続されているDVDレコーダ41のHDMI(R)ソース53との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、例えば、HDMI(R)ソース53から送信されてくるエンコードデータを受信して、LANインタフェース64に供給し、また、LANインタフェース64から供給されるエンコードデータを受信し、HDMI(R)ソース53に送信する。
表示制御部62は、HDMI(R)シンク61から供給されるベースバンドの画像のデータに基づき、表示部63を制御(駆動)し、これにより、表示部63に、対応する画像を表示させる。
表示部63は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、表示制御部62の制御にしたがって、画像を表示する。
LANインタフェース64は、IEEE802.3に準拠した通信を行い、これにより、例えば、HDMI(R)シンク61から供給されるエンコードデータを、ケーブル44を介して送信し、また、ケーブル44を介して接続されているディスプレイ43から送信されてくるデータを受信し、HDMI(R)シンク61に供給する。
ディスプレイ43は、LANインタフェース71、コーデック72、表示制御部73、及び表示部74から構成され、画像の表示等を行う。
すなわち、LANインタフェース71は、ケーブル44を介して接続されているディスプレイ42のLANインタフェース64との間で、IEEE802.3に準拠した通信を行い、これにより、例えば、LANインタフェース64から送信されてくるエンコードデータを受信して、コーデック72に供給し、また、各種のデータを、LANインタフェース64に送信する。
ここで、ディスプレイ43のLANインタフェース71が、ディスプレイ42のLANインタフェース64に送信する各種のデータとしては、例えば、ユーザが、ディスプレイ43の、図示せぬリモートコマンダを操作することにより、そのリモートコマンダから送信され、ディスプレイ43で受信されたコマンドや、後述するコーデック72が、図示せぬ外部の装置からのベースバンドの画像や音声のデータをエンコードして得られるエンコードデータなどがある。
コーデック72は、LANインタフェース71から供給されるエンコードデータを、ベースバンドの画像と音声のデータにMPEGデコードし、そのうちの画像のデータを表示制御部73や図示せぬ外部の装置に供給する。なお、コーデック72がMPEGデコードによって得た音声のデータは、例えば、ディスプレイ43が内蔵する図示せぬスピーカに供給される。
また、コーデック72は、図示せぬ外部の装置から供給されるベースバンドの画像や音声のデータを、エンコードデータに、MPEGエンコードし、そのエンコードデータを、LANインタフェース71に供給する。
表示制御部73は、コーデック72から供給されるベースバンドの画像のデータに基づき、表示部74を制御(駆動)し、これにより、表示部74に、対応する画像を表示させる。
表示部74は、例えば、表示部63と同様に、CRTやLCD等で構成され、表示制御部73の制御にしたがって、画像を表示する。
なお、図5では、ディスプレイ42と43とは、ケーブル44を介して接続されており、したがって、いわゆる有線LANを構成するが、その他、いわゆる無線LANを構成することも可能である。
以上のように構成される図5のAVシステムでは、例えば、ユーザが、DVD54を再生するように、DVDレコーダ41を操作すると、記録再生部51が、DVD54からエンコードデータを再生し、コーデック52に供給する。
コーデック52は、記録再生部51から供給されるエンコードデータを、ベースバンドの画像と音声のデータにMPEGデコードし、そのベースバンドの画像と音声のデータを、HDMI(R)ソース53に供給する。
HDMI(R)ソース53は、現行のHDMI(R)に準拠した通信により、コーデック52から供給されるベースバンドの画像と音声のデータを、ケーブル3を介して、ディスプレイ42に一方向に送信する。
ディスプレイ42では、HDMI(R)シンク61が、現行のHDMI(R)に準拠した通信により、ケーブル3を介して接続されているDVDレコーダ41のHDMI(R)ソース53から一方向に送信されてくるベースバンドの画像と音声のデータを受信し、そのうちの画像のデータを、表示制御部62に供給するとともに、音声のデータを、図示せぬスピーカに供給する。
表示制御部62は、HDMI(R)シンク61から供給される画像のデータに基づき、表示部63を制御し、これにより、表示部63では、対応する画像が表示される。
また、図5のAVシステムでは、例えば、ユーザが、所定のコンテンツを再生するように、ディスプレイ43の、図示せぬリモートコマンダを操作すると、その所定のコンテンツの再生を要求する再生コマンドが、リモートコマンダからディスプレイ43に送信される。
ディスプレイ43は、リモートコマンダからの再生コマンドを受信し、LANインタフェース71に供給する。
LANインタフェース71は、ケーブル44を介して接続されているディスプレイ42のLANインタフェース64との間で、IEEE802.3に準拠した通信を行い、これにより、リモートコマンダからの再生コマンドを、LANインタフェース64に送信する。
ディスプレイ42では、LANインタフェース64が、IEEE802.3に準拠した通信を行うことにより、ディスプレイ43のLANインタフェース71から送信されてくる再生コマンドを受信し、HDMIシンク(R)61に供給する。
HDMI(R)シンク61は、DVDレコーダ41のHDMI(R)ソース53との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、LANインタフェース64からの再生コマンドを、HDMI(R)ソース53に送信する。
DVDレコーダ41では、HDMI(R)ソース53が、ディスプレイ42のHDMI(R)シンク61との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、HDMI(R)シンク61から送信されてくる再生コマンドを受信し、記録再生部51に供給する。
記録再生部51は、HDMI(R)ソース53から再生コマンドが供給されると、その再生コマンドによって要求されているコンテンツのエンコードデータを、DVD54から再生し、HDMI(R)ソース53に供給する。
HDMI(R)ソース53は、ディスプレイ42のHDMI(R)シンク61との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、記録再生部51からのエンコードデータを、HDMI(R)シンク61に送信する。
ディスプレイ42では、HDMI(R)シンク61が、DVDレコーダ41のHDMI(R)ソース53との間で、双方向での高速のIP通信を行い、これにより、HDMI(R)ソース53から送信されてくるエンコードデータを受信して、LANインタフェース64に供給する。
LANインタフェース64は、ディスプレイ43のLANインタフェース71との間で、IEEE802.3に準拠した通信を行い、これにより、HDMI(R)シンク61から供給されるエンコードデータを、LANインタフェース71に送信する。
ディスプレイ43では、LANインタフェース71が、ディスプレイ42のLANインタフェース64との間で、IEEE802.3に準拠した通信を行い、これにより、LANインタフェース64から送信されてくるエンコードデータを受信し、コーデック72に供給する。
コーデック72は、LANインタフェース71からのエンコードデータを、ベースバンドの画像と音声のデータにMPEGデコードし、そのうちの画像のデータを表示制御部73に供給し、音声のデータを、図示せぬスピーカに供給する。
表示制御部73は、コーデック72からの画像のデータに基づき、表示部74を制御し、これにより、表示部74では、対応する画像、つまり、ユーザがディスプレイ43のリモートコマンダを操作することにより再生を要求したコンテンツとしての画像が表示される。
次に、図6は、図5のHDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の構成例を示している。
なお、図6は、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61における、HDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つのTMDSチャンネル#iに関する部分の構成例を示している。また、図中、図2における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
HDMI(R)ソース53は、トランスミッタ91と制御部92とから構成される。
トランスミッタ91には、図2で説明した変換部21の他に、SW(switch)101と復号部102とが設けられている。
SW101には、第1データ及び第2データと、その第1データ及び第2データ以外のデータである第3データとが供給される。
ここで、第1データ及び第2データは、現行のHDMI(R)において、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクの一方向に、TMDSチャンネルで送信されるデータである。
具体的には、第1データは、例えば、図5のコーデック52がHDMI(R)ソース53に供給するデータのうちの、ベースバンドの画像のデータに相当するデータ、すなわち、ベースバンドの画素データの8ビット単位のシーケンスを、その8ビット単位より長い10ビット単位のシーケンスに変換したデータである。
また、第2データは、例えば、図5のコーデック52がHDMI(R)ソース53に供給するデータのうちの、ベースバンドの画像に付随する音声のデータである。
第3データは、第1データ及び第2データ以外のデータであり、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間での双方向のIP通信により、HDMI(R)ソース53がHDMI(R)シンク61に送信するデータである。
具体的には、例えば、図5の記録再生部51がHDMI(R)ソース53に供給するエンコードデータ等が、第3データとなる。
SW101は、そこに供給される第1データ及び第2データと、第3データとのうちのいずれかを、制御部92の後述するタイミング制御部111からの制御にしたがって選択し、変換部21に供給する。
したがって、変換部21は、SW101から第1データ及び第2データが供給される場合には、その第1データ及び第2データを差動信号に変換し、ケーブル3のTMDSチャンネル#i用の差動信号線を介して送信する。また、変換部21は、SW101から第3データが供給される場合には、その第3データを差動信号に変換し、ケーブル3の差動信号線を介して送信する。
復号部102は、例えば、復号部22と同様に、差動アンプで構成され、その入力端子が、ケーブル3のTMDSチャンネル#i用の差動信号線に接続されている。
復号部102は、制御部92の後述するタイミング制御部112からの制御にしたがって、差動信号線上の差動信号を受信し、元のデータに復号して出力する。
ここで、復号部102は、タイミング制御部112の制御にしたがって、後述するように、HDMIシンク(R)61がHDMI(R)ソース53に送信するデータである第4データに対応する差動信号が、HDMI(R)61から送信されうるタイミングにおいて、差動信号線上の差動信号を受信する。したがって、復号部102が差動信号を復号して出力する元のデータとは、HDMIシンク(R)61がHDMI(R)ソース53に送信する第4データである。
制御部92は、タイミング制御部111及び112から構成され、トランスミッタ91のSW101と復号部102とを制御する。
すなわち、タイミング制御部111は、SW101による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
タイミング制御部112は、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する。
HDMI(R)シンク61は、レシーバ121と制御部122とから構成される。
レシーバ121には、図2で説明した復号部22とプルアップ用の2つの抵抗RTの他に、SW131と変換部132とが設けられている。
SW131は、制御部122の後述するタイミング制御部141からの制御にしたがい、復号部22が出力する、差動信号を復号したデータを、第1データ及び第2データ、又は第3データのうちのいずれかとして選択して出力する。
変換部132は、例えば、変換部21と同様に、差動アンプで構成され、そこには、高速での双方向のIP通信により、HDMI(R)シンク61がHDMI(R)ソース53に送信する第4データが供給される。変換部132は、そこに供給される第4データを差動信号に変換し、ケーブル3のTMDSチャンネル#i用の差動信号線を介して送信する。
すなわち、変換部132の出力端子は、TMDSチャンネル#i用の差動信号線に接続されており、変換部132において得られる、第4データに対応する差動信号は、TMDSチャンネル#i用の差動信号線を介して送信される。
制御部122は、タイミング制御部141及び142から構成され、レシーバ121のSW131と変換部132とを制御する。
すなわち、タイミング制御部141は、SW131による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
タイミング制御部142は、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御する。
次に、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、高速での双方向のIP通信が行われ、これにより、第3データが、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に送信されるとともに、第4データが、HDMI(R)シンク61からHDMI(R)ソース53に送信されるが、この、高速での双方向のIP通信(以下、適宜、双方向IP通信という)を行う方法について説明する。
図7は、現行のHDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2で、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクに伝送しうる伝送データを示している。
現行のHDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2で伝送データが伝送されるビデオフィールド(Video Field)には、伝送データの種類に応じて、ビデオデータ区間(Video Data period)、データアイランド区間(Data Island period)、及びコントロール区間(Control period)の3種類の区間が存在する。
ここで、ビデオフィールドは、1の垂直同期信号(の立ち上がりエッジ(active edge))から次の垂直同期信号までの区間であり、水平帰線区間(horizontal blanking)、垂直帰線区間(vertical blanking)、並びに、ビデオフィールドから水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間であるアクティブビデオ区間(Active Video)に分けられる。
ビデオデータ区間(図7において左上り(右下り)の斜線を付してある部分)は、アクティブビデオ区間に割り当てられ、ビデオデータ区間では、第1データ、すなわち、非圧縮の1画面分の画像の画素(有効画素(active pixel))データが伝送される。
データアイランド区間(図7において右上り(左下り)の斜線を付してある部分)は、水平帰線区間と垂直帰線区間の一部分に割り当てられ、データアイランド区間では、第2データの一部分、すなわち、音声データと補助データ(auxiliary data)が伝送される。データアイランド区間では、音声データや補助データが、パケット(Packet Data)で伝送される。
コントロール区間(図7において縦方向の線を付してある部分)は、水平帰線区間と垂直帰線区間の他の部分に割り当てられ、コントロール区間では、第2データの他の部分、すなわち、画素データ、音声データ、及び補助データのいずれでもないデータが伝送される。
現行のHDMI(R)では、TDMSクロックチャンネル(図1)で伝送されるピクセルクロックの周波数は、例えば、165MHzであり、この場合、ビデオフィールドに割り当てられたビデオデータ区間、データアイランド区間、及びコントロール区間のうちの、例えば、パケットが伝送されるデータアイランド区間の伝送レートは、約500Mbps程度である。
この伝送レートが約500Mbpsのデータアイランド区間については、現在、約2Mbps程度に対応する区間が、音声データ及び補助データの伝送に使用されており、残りの区間は使用されていない。
そこで、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間の双方向IP通信は、データアイランド区間のうちの、音声データ及び補助データの伝送(送信)に使用されてない区間(以下、適宜、未使用区間という)を利用して行うことができる。
双方向IP通信は、例えば、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61とに、すべての未使用区間のタイミングをあらかじめ設定しておくことにより、すべての未使用区間において行うことができる。
この場合、図6において、タイミング制御部111は、ビデオフィールドのうちの、データアイランド区間の未使用区間以外の区間において、第1データ又は第2データを選択し、データアイランド区間の未使用区間において、第3データを選択するように、SW101による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、タイミング制御部112は、データアイランド区間の未使用区間においてのみ差動信号線上の差動信号を受信するように、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する。
さらに、タイミング制御部141は、ビデオフィールドのうちの、データアイランド区間の未使用区間以外の区間において、復号部22が出力するデータを、第1データ又は第2データとして選択し、データアイランド区間の未使用区間において、復号部22が出力するデータを、第3データとして選択するように、SW131による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、タイミング制御部142は、データアイランド区間の未使用区間においてのみ、差動信号を送信するように、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御する。
以上のように、タイミング制御部111,112,141、及び142によるタイミングの制御が行われ、これにより、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、データアイランド区間の未使用区間において、例えば、IEEE802.3に準拠したフレームをCSMA/CD方式で伝送することによる双方向IP通信が行われる。
ここで、ビデオフィールドのうちの、双方向IP通信を行う区間を、以下、適宜、双方向区間と呼ぶこととすると、上述の場合には、データアイランド区間の未使用区間のすべてを、双方向区間とするようにしたが、双方向IP通信は、データアイランド区間の未使用区間の一部の区間だけを双方向区間として行うようにすることができる。
すなわち、双方向IP通信は、水平帰線区間と垂直帰線区間の一部分に割り当てられているデータアイランド区間のうちの、例えば、図7において点線で囲んで示す、水平帰線区間に割り当てられているデータアイランド区間の未使用区間だけにおいて行うようにすることができる。
水平帰線区間に割り当てられているデータアイランド区間は、各水平ラインの同一の位置に存在するので、そのようなデータアイランド区間の未使用区間だけを双方向区間として、双方向IP通信を行う場合には、タイミング制御部111,112,141、及び142によるタイミングの制御の同期がとりやすくなる。
ところで、上述したように、ピクセルクロックが165MHzである場合においては、データアイランド区間の伝送レートは約500Mbpsであるから、データアイランド区間で伝送される音声データ及び補助データの伝送レートが約2Mbpsであれば、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間とするときには、最大で、約500Mbps(≒500Mbps-2Mbps)程度の伝送レートで、双方向IP通信を行うことができる。
しかしながら、逆に言えば、データアイランド区間を利用する場合には、双方向IP通信の伝送レートは、約500Mbpsの伝送レートに制限される。
そこで、双方向IP通信は、データアイランド区間ではなく、例えば、アクティブビデオ区間の一部を双方向区間として行うことができる。この場合、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間とする場合に比較して、より高速での双方向IP通信を行うことができる。
すなわち、図8及び図9は、現行のHDMI(R)のアクティブビデオ区間において伝送される画像の画素データの伝送のタイミングを表すタイミングチャートである。
現行のHDMI(R)では、RGB4:4:4,YCBCR4:4:4、及びYCBCR4:2:2の3つのフォーマットの画像の画素データを、TMDSチャンネル#0ないし#2で、以下のように送信することが可能となっている。
すなわち、RGB4:4:4の画像については、各画素が、R成分、G成分、及びB成分を有し、現行のHDMI(R)では、そのR成分、G成分、及びB成分には、いずれも、8ビットが割り当てられている。そして、現行のHDMI(R)では、RGB4:4:4の画像の画素データについては、図8の上半分に示すように、ピクセルクロックの1クロックにつき、TMDSチャンネル#0で、1画素の8ビットのB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の8ビットのG成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の8ビットのR成分を、それぞれ送信することができる。
YCBCR4:4:4の画像については、各画素が、Y成分、CB成分、及びCR成分を有し、現行のHDMI(R)では、そのY成分、CB成分、及びCR成分には、いずれも、8ビットが割り当てられている。そして、現行のHDMI(R)では、YCBCR4:4:4の画像の画素データについては、図8の下半分に示すように、ピクセルクロックの1クロックにつき、TMDSチャンネル#0で、1画素の8ビットのCB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の8ビットのY成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の8ビットのCR成分を、それぞれ送信することができる。
YCBCR4:2:2の画像については、各画素が、Y成分を有するとともに、2画素ごとに、その2画素のうちの1画素が、CB成分及びCR成分を有する。現行のHDMI(R)では、YCBCR4:2:2の画像の画素データのY成分、CB成分、及びCR成分には、いずれも、12ビットが割り当てられている。
そして、現行のHDMI(R)では、YCBCR4:2:2の画素データについては、図9に示すように、ピクセルクロックの1クロックにつき、TMDSチャンネル#0で、1画素の12ビットのY成分のうちの下位4ビット(bits3-0)と、1画素の12ビットのCB成分又はCR成分のうちのいずれか一方の下位4ビット(bits3-0)とを送信することができる。さらに、TMDSチャンネル#1で、1画素の12ビットのY成分のうちの上位8ビット(bits11-4)を送信するとともに、TMDS#2チャンネルで、1画素の12ビットのCB成分又はCR成分のうちのいずれか一方の上位8ビット(bits11-4)を送信することができる。
すなわち、YCBCR4:2:2の画素データについては、ピクセルクロックの1クロックにつき、1画素の12ビットのY成分が送信される。さらに、ピクセルクロックの2クロックのうちのいずれか1クロックにつき、1画素の12ビットのCB成分又はCR成分のうちのいずれか一方の成分が送信され、残りの1クロックにつき、他方の成分が送信される。
ところで、いまのところ、RGBやYCBCRなどのコンポーネント信号の各成分(R,G,Bのそれぞれや、Y,CB,CRのそれぞれ)には、8ビットが割り当てられることが多い。
そして、現行のHDMI(R)において、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクに対して、Y,CB,CRのそれぞれの成分が8ビットのYCBCR4:2:2の画素データが、TMDSチャンネル#0ないし#2で送信される場合、HDMI(R)ソースは、TMDSチャンネル#0で、無効なデータ(ダミーのデータ)を、TMDSチャンネル#1で、8ビットのY成分を、TMDSチャンネル#2で、8ビットのCB成分及びCR成分を、それぞれ送信する。
一方、HDMI(R)シンクでは、HDMI(R)ソースからTMDSチャンネル#0ないし#2で送信されてくるデータが受信されるが、そのうちの、TMDSチャンネル#0で送信されてくるデータは、無効なデータであるため、破棄される。
したがって、現行のHDMI(R)において、Y,CB,CRのそれぞれの成分が8ビットのYCBCR4:2:2の画素データが送信される場合には、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちのTMDSチャンネル#0は、実質的に使用されていない。
そこで、双方向IP通信は、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を、双方向区間として行うことができ、この場合、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間とする場合に比較して、より高速での双方向IP通信を行うことができる。
ここで、アクティブビデオ区間は、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のすべてでデータ伝送が行われる区間(ビデオフィールド)のうちの、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間であり、したがって、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間は、アクティブビデオ区間の一部である。
以上のように、アクティブビデオ区間の、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を、双方向区間として、双方向IP通信を行う場合には、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61において、HDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちのTMDSチャンネル#0に関する部分が、少なくとも図6に示したように構成される。なお、他のTMDSチャンネル#1と#2に関する部分は、図2に示した現行のHDMI(R)と同様に構成されていても良いし、図6に示したように構成されていても良い。
TMDSチャンネル#0のタイミング制御部111(図6)は、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4の画素データが送信される場合には、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、第1データを選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、第2データを選択し、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、YCBCR4:2:2の画素データ(但し、Y,CB,CRのそれぞれの成分が8ビットの画素データ)が送信される場合には、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、第3データを選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、第2データを選択するように、SW101による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、TMDSチャンネル#0のタイミング制御部112は、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、YCBCR4:2:2の画素データが送信される場合にのみ、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、差動信号線上の差動信号を受信するように、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する。
さらに、TMDSチャンネル#0のタイミング制御部141は、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4の画素データが送信される場合には、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、復号部22が出力するデータを、第1データとして選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、復号部22が出力するデータを、第2データとして選択し、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、YCBCR4:2:2の画素データが送信される場合には、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、復号部22が出力するデータを、第3データとして選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、復号部22が出力するデータを、第2データとして選択するように、SW131による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、TMDSチャンネル#0のタイミング制御部142は、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して、YCBCR4:2:2の画素データが送信される場合にのみ、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、差動信号を送信するように、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御する。
以上のように、タイミング制御部111,112,141、及び142によるタイミングの制御が行われ、これにより、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、アクティブビデオ区間の一部、すなわち、現行のHDMI(R)で、画素データの伝送に割り当てられているTMDSチャンネル#0に対応する区間において、例えば、IEEE802.3に準拠したフレームをCSMA/CD方式で伝送することによる双方向IP通信が行われる。
ところで、図8及び図9を参照して説明したように、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として、双方向IP通信を行う場合には、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61において、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61に対して送信される画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であるのか、又は、YCBCR4:2:2ではない(RGB4:4:4若しくはYCBCR4:4:4である)のかを認識する必要がある。
ここで、HDMI(R)では、HDMI(R)ソースは、HDMI(R)シンクが要求するフォーマットの画素データを、HDMI(R)シンクに送信するようになっている。HDMI(R)シンクが要求する画素データのフォーマットは、HDMI(R)ソースがHDMI(R)シンクからDDCを介して読み出す、図1で説明したE-EDIDに記述されている。
すなわち、図10は、E-EDIDのうちのAVI(Auxiliary Video Information) Info Frameのフォーマットを示している。
AVI Info FrameのData Byte 1の先頭から2ビット目のY1ビットと、3ビット目のY0ビットとには、HDMI(R)シンクが要求する画素データのフォーマットを表す値がセットされる。
すなわち、HDMI(R)シンクが要求する画素データのフォーマットが、RGB4:4:4である場合には、Y1ビットとY0ビットは、いずれも0にセットされ、HDMI(R)シンクが要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2である場合には、Y1ビットは0に、Y0ビットは1に、それぞれセットされる。また、HDMI(R)シンクが要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:4:4である場合には、Y1ビットは1に、Y0ビットは0に、それぞれセットされる。
なお、現行のHDMI(R)では、Y1ビットとY0ビットが、いずれも1である場合に対しては、まだ、フォーマットが割り当てられていない。また、Y1ビットとY0ビットは、デフォルトでは、いずれも0にセットされる。
HDMI(R)ソース53は、HDMI(R)シンク61からE-EDIDを読み出し、そのE-EDIDのAVI Info Frameを参照することにより、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であるかどうかを認識する。また、HDMI(R)シンク61は、自身が記憶しているE-EDIDのAVI Info Frameを参照することにより、HDMI(R)ソース53から伝送されてくる画素データのフォーマット、つまり、自身が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であるかどうかを認識する。
そして、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)リンク61とは、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であることを認識した場合、上述したように、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として、双方向IP通信を行う。
一方、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)リンク61とは、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2でないことを認識した場合、すなわち、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4である場合、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間とした双方向IP通信は、行われない。
次に、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)リンク61とにおいて双方向IP通信を行う方法としては、上述の図7で説明したように、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間として利用して行う方法と、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用して行う方法とがある。
ここで、双方向IP通信を行うモード(以下、適宜、双方向モードという)として、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間として利用するモードを、ブランキング利用モードというとともに、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用するモードを、アクティブビデオ利用モードということとする。
HDMI(R)ソース53とHDMI(R)リンク61とにおいては、例えば、ブランキング利用モード又はアクティブビデオ利用モードのうちのいずれか一方の双方向モードでのみ、双方向IP通信を行うようにすることができる。
また、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)リンク61とにおいては、例えば、双方向モードを、ブランキング利用モード又はアクティブビデオ利用モードのうちのいずれかに設定し、その設定された双方向モードで、双方向IP通信を行うようにすることもできる。
そこで、図11及び図12のフローチャートを参照して、双方向モードを、ブランキング利用モード又はアクティブビデオ利用モードのうちのいずれかに設定して、双方向IP通信を行う場合の、HDMI(R)ソース53及びHDMI(R)リンク61の処理について説明する。
なお、ここでは、説明を簡単にするために、HDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちのTMDSチャンネル#0に関する部分が、図6に示したように構成され、他のTMDSチャンネル#1と#2に関する部分は、図2に示した現行のHDMI(R)と同様に構成されることとする。
まず、図11のフローチャートを参照して、HDMI(R)ソース53のTMDSチャンネル#0に関する部分の処理について説明する。
HDMI(R)ソース53は、HDMI(R)シンク61から、図1で説明したDDCを介して、HDMI(R)シンク61のE-EDIDが送信されてくるのを待って、ステップS11に進み、そのE-EDIDを受信して、図6の制御部92に送信する。
そして、制御部92は、ステップS11からステップS12に進み、HDMI(R)シンク61からのE-EDIDを参照することにより、HDMI(R)シンク61が要求する第1データ、つまり、画素データのフォーマットを判定(認識)する。
ステップS12において、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2でないと判定された場合、すなわち、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4のうちのいずれかである場合、ステップS13に進み、制御部92は、双方向モードをブランキング利用モードに設定し、ステップS15に進む。
一方、ステップS12において、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であると判定された場合、ステップS14に進み、制御部92は、双方向モードをアクティブビデオ利用モードに設定し、ステップS15に進む。
ステップS15では、制御部92が有するタイミング制御部111及び112が、双方向モードに従ったタイミングの制御を行うステップS151及びS152の処理が行われる。
すなわち、双方向モードがブランキング利用モードである場合、ステップS151において、タイミング制御部111は、ビデオフィールドのうちの、データアイランド区間の未使用区間以外の区間において、第1データ又は第2データを選択し、データアイランド区間の未使用区間において、第3データを選択するように、SW101による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、ステップS152において、タイミング制御部112は、データアイランド区間の未使用区間においてのみ差動信号線上の差動信号を受信するように、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する。
一方、双方向モードがアクティブビデオ利用モードである場合、ステップS151において、タイミング制御部111は、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、第3データを選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、第2データを選択するように、SW101による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、ステップS152において、タイミング制御部112は、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、差動信号線上の差動信号を受信するように、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する。
次に、図12のフローチャートを参照して、HDMI(R)シンク61のTMDSチャンネル#0に関する部分の処理について説明する。
HDMI(R)シンク61の制御部122(図6)は、ステップS31において、HDMI(R)シンク61が記憶しているE-EDIDを参照して、ステップS32に進み、そのE-EDIDに基づき、HDMI(R)シンク61が要求する第1データ、つまり、画素データのフォーマットを判定(認識)する。
ステップS32において、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2でないと判定された場合、すなわち、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4のうちのいずれかである場合、ステップS33に進み、制御部122は、双方向モードをブランキング利用モードに設定し、ステップS35に進む。
一方、ステップS32において、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2であると判定された場合、ステップS34に進み、制御部122は、双方向モードをアクティブビデオ利用モードに設定し、ステップS35に進む。
ステップS35では、制御部122が有するタイミング制御部141及び142が、双方向モードに従ったタイミングの制御を行うステップS351及びS352の処理が行われる。
すなわち、双方向モードがブランキング利用モードである場合、ステップS351において、タイミング制御部141は、ビデオフィールドのうちの、データアイランド区間の未使用区間以外の区間において、復号部22が出力するデータを、第1データ又は第2データとして選択し、データアイランド区間の未使用区間において、復号部22が出力するデータを、第3データとして選択するように、SW131による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、ステップS352において、タイミング制御部142は、データアイランド区間の未使用区間においてのみ、差動信号を送信するように、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御する。
一方、双方向モードがアクティブビデオ利用モードである場合、ステップS351において、タイミング制御部141は、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、復号部22が出力するデータを、第3データとして選択するとともに、水平帰線区間及び垂直帰線区間において、復号部22が出力するデータを、第2データとして選択するように、SW131による第1データ及び第2データの選択のタイミングと、第3データの選択のタイミングとを制御する。
また、ステップS352において、タイミング制御部142は、ビデオフィールドのうちのアクティブビデオ区間において、差動信号を送信するように、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御する。
以上のように、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2でない場合、すなわち、RGB4:4:4又はYCBCR4:4:4のうちのいずれかである場合には、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0では、図8で説明したように、B成分やCB成分が伝送されるため、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用することができないので、双方向モードが、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間として利用して双方向IP通信を行うブランキング利用モードに設定される。
一方、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2である場合には、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用することができるので、双方向モードが、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用して双方向IP通信を行うアクティブビデオ利用モードに設定される。
そして、HDMI(R)ソース53の制御部92と、HDMI(R)シンク61の制御部122とにおいて、図11と図12を参照して説明したようにタイミングの制御が行われることにより、双方向モードがブランキング利用モードに設定された場合には、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、データアイランド区間の未使用区間を双方向区間として利用して、双方向IP通信が行われる。
また、双方向モードがアクティブビデオ利用モードに設定された場合には、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を双方向区間として利用して、双方向IP通信が行われる。
ここで、HDMI(R)ソース53は、HDMI(R)シンク61の他、図1のHDMI(R)シンク2のような現行のHDMI(R)シンクとの間で、現行のHDMI(R)に準拠した通信を行うことができる。しかしながら、HDMI(R)ソース53は、現行のHDMI(R)シンクとの間では、双方向区間を利用した双方向IP通信を行うことができない。同様に、HDMI(R)シンク61も、図1のHDMI(R)ソース1のような現行のHDMI(R)ソースとの間では、現行のHDMI(R)に準拠した通信を行うことはできるが、双方向区間を利用した双方向IP通信を行うことができない。
したがって、HDMI(R)ソース53やHDMI(R)シンク61は、ケーブル3を介して接続された通信相手が、双方向区間を利用した双方向IP通信を行うことができるかどうかを認識し、通信相手が、双方向区間を利用した双方向IP通信を行うことができる場合に限って、双方向区間を利用した双方向IP通信(以下、適宜、単に、双方向IP通信ともいう)を行う必要がある。
ケーブル3を介して接続されたHDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクにおいて、通信相手が双方向IP通信を行うことができるかどうかを認識する方法としては、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクのそれぞれが双方向IP通信を行うことができるかどうかを表す情報(以下、適宜、双方向IP通信情報という)を交換する方法がある。
HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクにおいて、双方向IP通信情報は、例えば、図10に示したE-EDIDのうちのAVI Info Frameの予約(Rsvd, Reserved)されている領域(例えば、Data Byte 1の1ビット目や、Data Byte 3の1ビット目ないし6ビット目、Data Byte 4の1ビット目、Data Byte 5の1ビット目ないし4ビット目)に記述しておくことができる。この場合、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクとの間で、E-EDIDを交換し、そのE-EDIDに記述された双方向IP通信情報を参照することにより、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクのそれぞれは、通信相手が双方向IP通信を行うことができるかどうかを認識することができる。そして、HDMI(R)ソースとHDMI(R)シンクは、通信相手が、双方向IP通信を行うことができる場合に、図11及び図12で説明したような双方向IP通信を行うことができる。
なお、双方向IP通信情報には、双方向IP通信を行うことができるかどうかを表す情報の他、例えば、双方向IP通信を行うことができる場合には、対応している双方向モードの情報を含めることができる。
さらに、ブランキング利用モードでの双方向IP通信では、データアイランド区間の未使用区間の全部は勿論、その未使用区間の一部だけを、双方向区間として利用することができるが、双方向IP通信情報には、ブランキング利用モードでの双方向IP通信を行う場合に利用する双方向区間を表す情報などを含めておくことができる。
また、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2である場合には、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間を、双方向区間として利用することができる他、データアイランド区間の未使用区間も、双方向区間として利用することができる。したがって、HDMI(R)シンク61が要求する画素データのフォーマットが、YCBCR4:2:2である場合には、TMDSチャンネル#0でデータ伝送が行われる区間と、データアイランド区間の未使用区間との両方を、双方向区間として利用して、双方向IP通信を行うようにすることができる。
さらに、上述の場合には、HDMI(R)の3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちのTMDSチャンネル#0に関する部分が、図6に示したように構成され、他のTMDSチャンネル#1と#2に関する部分は、図2に示した現行のHDMI(R)と同様に構成されることとしたが、双方向モードがブランキング利用モードでの双方向IP通信は、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの少なくとも1つのTMDSチャンネルに関する部分が、図6に示したように構成されていれば、行うことができる。
すなわち、双方向モードがブランキング利用モードでの双方向IP通信は、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちのいずれか1つのTMDSチャンネルだけに関する部分を、図6に示したように構成して行っても良いし、2つのTMDSチャンネル、又は全部のTMDSチャンネル#0ないし#2に関する部分を、図6に示したように構成して行っても良い。
ここで、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの幾つのTMDSチャンネルに関する部分を、図6に示したように構成するかは、例えば、装置の規模や製造コストと、ブランキング利用モードでの双方向IP通信に要求される伝送レートとを比較考量するなどして決定することができる。
一方、双方向モードがアクティブビデオ利用モードでの双方向IP通信は、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちのTMDSチャンネル#0だけに関する部分を、図6に示したように構成することで行うことができる。
次に、上述したように、双方向モードがブランキング利用モードでの双方向IP通信は、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つ以上のTMDSチャンネルに関する部分を、図6に示したように、順方向のIP通信と、逆方向のIP通信との両方を行うように構成することによって行うことができる他、例えば、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちのいずれか1つのTMDSチャンネルに関する部分を、順方向のIP通信を行うように構成するとともに、他の1つのTMDSチャンネルに関する部分を、逆方向のIP通信を行うように構成することによっても行うことができる。
すなわち、いま、双方向IP通信で行われる、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61へのデータ伝送の方向を、順方向というとともに、HDMI(R)シンク61からHDMI(R)ソース53へのデータ伝送の方向を、逆方向ということとすると、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちのいずれか1つのTMDSチャンネルで、順方向のIP通信を行うとともに、他の1つのTMDSチャンネルで、逆方向のIP通信を行うことにより、双方向IP通信を行うようにすることができる。
ここで、以下、適宜、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの、順方向のIP通信を行うTMDSチャンネルを、順方向チャンネルというとともに、逆方向のIP通信を行うTMDSチャンネルを、逆方向チャンネルという。
図13及び図14は、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の順方向チャンネルに関する部分、及び逆方向チャンネルに関する部分の構成例を示している。なお、図13及び図14において、図6の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
まず、図13は、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の順方向チャンネルに関する部分の構成例を示している。
HDMI(R)ソース53の順方向チャンネルに関する部分は、HDMI(R)シンク61から送信されてくる第4データに対応する差動信号の受信に必要な復号部102とタイミング制御部112が設けられていない他は、図6の場合と同様に構成されている。
また、HDMI(R)シンク61の順方向チャンネルに関する部分は、HDMI(R)ソース53に対する、第4データに対応する差動信号の送信に必要な変換部132とタイミング制御部142が設けられていない他は、図6の場合と同様に構成されている。
したがって、図13のHDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の順方向チャンネルに関する部分によれば、順方向と逆方向のIP通信のうちの、順方向のIP通信、つまり、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61への第3データの伝送だけが行われ、逆方向のIP通信、つまり、HDMI(R)シンク61からHDMI(R)ソース53への第4データの伝送は行われない。
次に、図14は、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の逆方向チャンネルに関する部分の構成例を示している。
HDMI(R)ソース53の逆方向チャンネルに関する部分は、HDMI(R)シンク61に対する、第3データに対応する差動信号の送信に必要なSW101とタイミング制御部111が設けられていない他は、図6の場合と同様に構成されている。
また、HDMI(R)シンク61の逆方向チャンネルに関する部分は、HDMI(R)ソース53から送信されてくる、第3データに対応する差動信号の受信に必要なSW131とタイミング制御部141が設けられていない他は、図6の場合と同様に構成される。
したがって、図14のHDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の逆方向チャンネルに関する部分によれば、順方向と逆方向のIP通信のうちの、逆方向のIP通信、つまり、HDMI(R)シンク61からHDMI(R)ソース53への第4データの伝送だけが行われ、順方向のIP通信、つまり、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61への第3データの伝送は行われない。
以上のように、TMDSチャンネル#0ないし#2の、異なる2つのTMDSチャンネルのうちの一方を順方向チャンネルとするとともに、他方を逆方向チャンネルとすることにより、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つのチャンネルを、順方向チャンネル及び逆方向チャンネルの両方とする場合に比較して、1つのチャンネルに関する部分だけが大規模になることを防止することができる。
ところで、Y,CB,CRのそれぞれの成分が8ビットのYCBCR4:2:2の画素データが、TMDSチャンネル#0ないし#2で伝送される場合には、現行のHDMI(R)では、図9で説明したように、TMDSチャンネル#0で、無効なデータが伝送される。
このため、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61とでは、アクティブビデオ区間のうちの、TMDSチャンネル#0で無効なデータが伝送される区間を、双方向区間として利用して、双方向IP通信を行うことができる。
一方、各成分が8ビットのRGB4:4:4やYCBCR4:4:4の画素データが、TMDSチャンネル#0ないし#2で伝送される場合には、現行のHDMI(R)では、図8で説明したように、TMDSチャンネル#0ないし#2のすべてで、画素データの各成分が伝送されため、無効なデータが伝送される区間が存在しないので、アクティブビデオ区間において、双方向区間として利用することができる区間が存在しない。このため、アクティブビデオ区間の一部を双方向区間として利用した双方向IP通信は、行うことができない。
しかしながら、RGB4:4:4やYCBCR4:4:4の画素データが、TMDSチャンネル#0ないし#2で伝送される場合であっても、ピクセルクロックの周波数を高くすることによって、アクティブビデオ区間の一部を双方向区間として利用した双方向IP通信を行うことが可能となる。
すなわち、上述の場合は、ピクセルクロックの周波数が165MHzであるとしたが、ピクセルクロックの周波数を、その165MHzの1.5倍以上の周波数とすることによって、各成分が8ビットのRGB4:4:4やYCBCR4:4:4の画素データを伝送するときであっても、アクティブビデオ区間の一部を双方向区間として利用した双方向IP通信を行うことが可能となる。
具体的には、R,G,Bの各成分が8ビットのRGB4:4:4の1画素の画素データについては(Y,CB,CRの各成分が8ビットのYCBCR4:4:4の画素データについても同様)、ピクセルクロックの周波数が165MHzである場合には、TMDSチャンネル#0ないし#2の各TMDSチャンネルで、1クロックの間に8ビットが伝送される。したがって、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2の全体では、1クロックの間に24ビット、つまり、RGB4:4:4の1画素の画素データの8ビットのR,G,B成分の合計で24ビットが伝送される。
一方、ピクセルクロックの周波数が165MHzの、例えば、1.5倍となると、ピクセルクロックの周波数が165MHzである場合の1クロックの間に、TMDSチャンネル#0ないし#2の各TMDSチャンネルで、ピクセルクロックの周波数が165MHzである場合の1.5倍のビット、つまり、12ビット(=8ビット×1.5倍)が伝送される。したがって、ピクセルクロックの周波数が165MHzの1.5倍である場合、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2の全体では、ピクセルクロックの周波数が165MHzである場合の1クロックの間に、36ビットが伝送される。
上述したように、R,G,Bの各成分が8ビットのRGB4:4:4の画素データについては、ピクセルクロックの周波数が165MHzである場合の1クロックの間に、24ビットを伝送することができれば良いが、ピクセルクロックの周波数が165MHzの1.5倍となった場合には、36ビットを伝送することができるので、12(=36-24)ビットの伝送容量が、いわば余ることになる。
この余りの12ビットの伝送容量は、ピクセルクロックの周波数が165MHzの1.5倍となった場合の、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つのTMDSチャンネルの伝送容量に等しいので、ピクセルクロックの周波数を165MHzの1.5倍として、R,G,Bの各成分が8ビットのRGB4:4:4の画素データを伝送する場合には、アクティブビデオ区間の中で、TMDSチャンネル#0ないし#2のうちの1つのTMDSチャンネルでデータが伝送される区間を、双方向区間として利用して、双方向IP通信を行うことができる。
また、ピクセルクロックの周波数を、165MHzの、例えば、2倍とした場合には、図15に示すように、各成分が8ビットの2倍の16ビットのRGB4:4:4やYCBCR4:4:4の画素データを伝送することができる。
すなわち、R,G,Bの各成分が16ビットのRGB4:4:4の画素データについては、図15の上半分に示すように、ピクセルクロックの偶数番目のクロック(Pixel0,2,4,…)において、TMDSチャンネル#0で、1画素の下位8ビット(b7-b0)のB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の下位8ビットのG成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の下位8ビットのR成分を、それぞれ送信するとともに、ピクセルクロックの奇数番目のクロック(Pixel1,3,…)において、TMDSチャンネル#0で、1画素の上位8ビット(b15-b8)のB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の上位8ビットのG成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の上位8ビットのR成分を、それぞれ送信することができる。
また、Y,CB,CRの各成分が16ビットのYCBCR4:4:4の画素データについては、図15の下半分に示すように、ピクセルクロックの偶数番目のクロックにおいて、TMDSチャンネル#0で、1画素の下位8ビットのCB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の下位8ビットのY成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の下位8ビットのCR成分を、それぞれ送信するとともに、ピクセルクロックの奇数番目のクロックにおいて、TMDSチャンネル#0で、1画素の上位8ビットのCB成分を、TMDSチャンネル#1で、1画素の上位8ビットのY成分を、TMDS#2チャンネルで、1画素の上位8ビットのCR成分を、それぞれ送信することができる。
いま、上述のように、ピクセルクロックの周波数を、165MHzの2倍として、R,G,Bの各成分が8ビットのRGB4:4:4の画素データを伝送する場合には、アクティブビデオ区間のうちの、ピクセルクロックの偶数番目又は奇数番目のクロックのうちのいずれか一方のクロックに対応する区間において、RGB4:4:4の画素データを伝送し、他方のクロックに対応する区間を、双方向区間として利用して、双方向IP通信を行うことができる。
同様に、ピクセルクロックの周波数を、165MHzの2倍として、Y,CB,CRの各成分が8ビットのYCBCR4:4:4の画素データを伝送する場合には、アクティブビデオ区間のうちの、ピクセルクロックの偶数番目又は奇数番目のクロックのうちのいずれか一方のクロックに対応する区間において、YCBCR4:4:4の画素データを伝送し、他方のクロックに対応する区間を、双方向区間として利用して、双方向IP通信を行うことができる。
以上のように、HDMI(R)ソース53に、第1データと第2データ、又は第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、変換部21に供給するSW101と、HDMI(R)シンク61から、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちの少なくとも1のTMDSチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号部102とを設け、HDMI(R)ソース53において、SW101による第1データと第2データ、又は第3データの選択のタイミングを制御するとともに、復号部102による差動信号の受信のタイミングを制御する一方、HDMI(R)シンク61に、復号部22が出力するデータを、第1データと第2データ、又は第3データのうちのいずれかとして選択して出力するSW131と、HDMI(R)ソース53に送信する第4データを、差動信号に変換し、3つのTMDSチャンネル#0ないし#2のうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換部132とを設け、HDMI(R)シンク61において、SW131による第1データと第2データ、又は第3データの選択のタイミングを制御するとともに、変換部132による差動信号の送信のタイミングを制御することにより、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間では、HDMI(R)としての互換性を保ちつつ、つまり、非圧縮の画像の画素データと、その画像に付随する音声データとを、HDMI(R)ソース53からHDMI(R)シンク61への一方向に高速伝送することができるとともに、高速の双方向IP通信を行うことができる。
その結果、例えば、HDMI(R)ソース53を内蔵する、例えば、図5のDVDレコーダ41などの電子機器であるソース機器が、DLNA(Digital Living Network Alliance)等のサーバの機能を有し、HDMI(R)シンク61を内蔵する、例えば、図5のディスプレイ42などの電子機器であるシンク機器が、Ethernet(登録商標)などのLAN用の通信インタフェースを有している場合には、例えば、双方向IP通信によって、ソース機器からシンク機器に、コンテンツを伝送し、さらに、シンク機器から、そのシンク機器のLAN用の通信インタフェースに接続されている他の機器(例えば、図5のディスプレイ43など)に、ソース機器からのコンテンツを伝送することができる。
さらに、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間の双方向IP通信によれば、例えば、シンク機器のLAN用の通信インタフェースに接続されている他の機器と、ソース機器との間で、制御のためのコマンドやレスポンスを高速にやりとりすることができ、したがって、レスポンスの速い機器間制御が可能となる。
次に、上述した制御部92や122の一連の処理は、専用のハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、例えば、HDMI(R)ソース53やHDMI(R)シンク61を制御するマイクロコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図16は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)205やROM203に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、入出力インタフェース206で受信し、内蔵するEEPROM205にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス201を介して、入出力インタフェース206が接続されており、CPU202は、ROM(Read Only Memory)203やEEPROM205に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)204にロードして実行する。これにより、CPU202は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本発明は、HDMI(R)の他、1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信する送信装置と、送信装置から、複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信する受信装置とからなる通信インタフェースに適用可能である。
また、本実施の形態では、HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61との間で、データの選択タイミングや、差動信号の受信タイミング、送信タイミングを必要に応じて制御することにより、双方向のIP通信を行うようにしたが、双方向の通信は、IP以外のプロトコルで行うことが可能である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
現行のHDMI(R)によるHDMI(R)システムを示すブロック図である。 現行のHDMI(R)の1つのTMDSチャンネルについてのトランスミッタ11とレシーバ12の構成例を示す図である。 HDMI(R)のタイプAのコネクタのピン配列を示す図である。 HDMI(R)のタイプBのコネクタのピン配列を示す図である。 本発明を適用したAVシステムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の1つのTMDSチャンネルに関する部分の構成例を示す図である。 3つのTMDSチャンネル#0ないし#2で、HDMI(R)ソースからHDMI(R)シンクに伝送される伝送データを示す図である。 現行のHDMI(R)のアクティブビデオ区間において伝送される画像の画素データの伝送のタイミングを示すタイミングチャートである。 現行のHDMI(R)のアクティブビデオ区間において伝送される画像の画素データの伝送のタイミングを示すタイミングチャートである。 E-EDIDのうちのAVI Info Frameのフォーマットを示す図である。 HDMI(R)ソース53の処理を説明するフローチャートである。 HDMI(R)シンク61の処理を説明するフローチャートである。 HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の1つのTMDSチャンネルに関する部分の他の構成例を示す図である。 HDMI(R)ソース53とHDMI(R)シンク61の他の1つのTMDSチャンネルに関する部分の構成例を示す図である。 ピクセルクロックを2倍にしたときに、アクティブビデオ区間において伝送される画像の画素データの伝送のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
3 ケーブル, 13 EDIDROM, 21 変換部, 22 復号部, 41 DVDレコーダ, 42,43 ディスプレイ, 44 ケーブル, 51 記録再生部, 52 コーデック, 53 HDMI(R)ソース, 54 DVD, 61 HDMI(R)シンク, 62 表示制御部, 63 表示部, 64,71 LANインタフェース, 72 コーデック, 73 表示制御部, 74 表示部, 91 トランスミッタ, 92 制御部, 101 SW, 102 復号部, 111,112 タイミング制御部, 121 レシーバ, 122 制御部, 131 SW, 132 変換部, 141,142 タイミング制御部, 201 バス, 202 CPU, 203 ROM, 204 RAM, 205 EEPROM, 206 入出力インタフェース

Claims (17)

  1. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
    送信装置と、
    前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信する受信装置と
    からなる通信システムであり、
    前記送信装置は、
    データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第1の変換手段と、
    前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記第1の変換手段に供給する第1の選択手段と、
    前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する第1の復号手段と、
    前記第1の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第1の選択タイミング制御手段と、
    前記第1の復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段と
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から、前記複数のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の第2の復号手段と、
    前記第2の復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第3データのうちのいずれかとして選択して出力する第2の選択手段と、
    前記送信装置に送信する前記第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する第2の変換手段と、
    前記第2の選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する第2の選択タイミング制御手段と、
    前記第2の変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段と
    を備える
    通信システム。
  2. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
    送信装置であり、
    データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段と、
    前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段と、
    前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段と、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段と、
    前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する受信タイミング制御手段と
    を備える送信装置。
  3. 前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも1のチャンネルについて、前記選択手段、前記復号手段、前記選択タイミング制御手段、及び前記受信タイミング制御手段を備える
    請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも1のチャンネルについて、前記選択手段、及び前記選択タイミング制御手段を備え、
    前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも他の1のチャンネルについて、前記復号手段、及び前記受信タイミング制御手段を備える
    請求項2に記載の送信装置。
  5. 水平帰線区間及び垂直帰線区間の一部の区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記受信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記復号手段が差動信号を受信するように、差動信号の受信のタイミングを制御する
    請求項2に記載の送信装置。
  6. 水平帰線区間及び垂直帰線区間のうちの、前記第2データの送信に使用されていない区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記受信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記復号手段が差動信号を受信するように、差動信号の受信のタイミングを制御する
    請求項2に記載の送信装置。
  7. 有効画像区間の一部の区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記受信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記復号手段が差動信号を受信するように、差動信号の受信のタイミングを制御する
    請求項2に記載の送信装置。
  8. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
    送信装置の通信方法であり、
    前記送信装置は、
    データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段と、
    前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段と、
    前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段と
    を備え、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する
    ステップを含む通信方法。
  9. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を、複数のチャンネルで、受信装置に一方向に送信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を、前記複数のチャンネルで、前記受信装置に一方向に送信する
    送信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記送信装置は、
    データを差動信号に変換して送信する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の変換手段と、
    前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかを選択し、前記変換手段に供給する選択手段と、
    前記受信装置から、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信されてくる差動信号を受信し、元のデータである第4データに復号する復号手段と
    を備え、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記復号手段による差動信号の受信のタイミングを制御する
    ステップを含む処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
  10. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する
    受信装置であり、
    差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段と、
    前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段と、
    前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段と、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御する選択タイミング制御手段と、
    前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する送信タイミング制御手段と
    を備える受信装置。
  11. 前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも1のチャンネルについて、前記選択手段、前記変換手段、前記選択タイミング制御手段、及び前記送信タイミング制御手段を備える
    請求項10に記載の受信装置。
  12. 前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも1のチャンネルについて、前記選択手段、及び前記選択タイミング制御手段を備え、
    前記複数のチャンネルのうちの、少なくとも他の1のチャンネルについて、前記変換手段、及び前記送信タイミング制御手段を備える
    請求項10に記載の受信装置。
  13. 水平帰線区間及び垂直帰線区間の一部の区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記送信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記変換手段が差動信号を送信するように、差動信号の送信のタイミングを制御する
    請求項10に記載の受信装置。
  14. 水平帰線区間及び垂直帰線区間のうちの、前記第2データの送信に使用されていない区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記送信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記変換手段が差動信号を送信するように、差動信号の送信のタイミングを制御する
    請求項10に記載の受信装置。
  15. 有効画像区間の一部の区間を、双方向の通信を行う双方向区間として、
    前記選択タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記選択手段が前記第3データを選択するように、前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記送信タイミング制御手段は、前記双方向区間において、前記変換手段が差動信号を送信するように、差動信号の送信のタイミングを制御する
    請求項10に記載の受信装置。
  16. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する
    受信装置の通信方法であり、
    前記受信装置は、
    差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段と、
    前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段と、
    前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段と
    を備え、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する
    ステップを含む通信方法。
  17. 1の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間において、複数のチャンネルで、送信装置から一方向に送信されてくる、非圧縮の1画面分の画像の画素データを元のビット長より長いビット長のデータに変換して得られる第1データに対応する差動信号を受信するとともに、
    水平帰線区間又は垂直帰線区間において、前記複数のチャンネルで、前記送信装置から一方向に送信されてくる、少なくとも前記画像に付随する音声データを含む第2データに対応する差動信号を受信する
    受信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記受信装置は、
    差動信号を受信し、元のデータに復号する、前記複数のチャンネルそれぞれ用の復号手段と、
    前記復号手段が出力するデータを、前記第1データと第2データ、又は前記第1データと第2データ以外の第3データのうちのいずれかとして選択して出力する選択手段と、
    前記送信装置に送信する第4データを、差動信号に変換し、前記複数のチャンネルのうちの少なくとも1のチャンネルで送信する変換手段と
    を備え、
    前記選択手段による第1データと第2データ、又は前記第3データの選択のタイミングを制御し、
    前記変換手段による差動信号の送信のタイミングを制御する
    ステップを含む処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
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