JP2007311580A - 露光方法、露光装置、計測方法及び計測装置 - Google Patents

露光方法、露光装置、計測方法及び計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】デバイス生産の歩留まりを向上させる。
【解決手段】ステップ205では、測定検査器120において、ウエハW上のマーク測定を行い、ステップ207では、露光装置で行われるウエハアライメントのアライメント処理方法を最適化する。そして、ステップ209におけるウエハアライメントでは、最適化されたアライメント方法を用いてウエハアライメントを行う。露光後のステップ213では、重ね合わせ誤差を測定し、ステップ215ではその測定結果に基づいて、パターン領域の形状情報の取得方法の最適化の基準を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光方法、露光装置、計測方法及び計測装置に係り、さらに詳しくは、基板上の複数のパターン領域各々に所定パターンの像を重ね合わせて転写する露光方法及び装置、基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を計測する計測方法及び装置に関する。
半導体素子や液晶表示素子のデバイス製造工程においては、回路パターン(デバイスパターン)を階層的に形成すべく、半導体基板や液晶基板上の回路パターンが形成されている領域(ショット領域)各々に、さらにレチクル上のデバイスパターンの像を重ね合わせて転写する必要がある。そのため、従来より、基板とレチクルのデバイスパターンとの位置合わせ、いわゆるウエハアライメントが行われている(例えば、特許文献1参照)。
このウエハアライメントは、基本的には、基板上のショット領域の中心とレチクルのデバイスパターンの中心との位置合わせであるが、厳密にいえば、ショット中心以外の場所においても、パターン同士を正確に位置合わせするのが望ましく、ショット領域全面において正確に位置合わせするのが理想であるのは勿論である。このような位置合わせを実現するためには、基板上に形成されたデバイスパターンの形状を予め把握しておき、転写するデバイスパターンの像を、その形状に近づける必要がある。
しかしながら、プロセス起因の基板の変形などにより、基板上の個々のショット領域の形状は、ショット領域によって異なったものとなる。したがって、個々のショット領域の形状を把握するためには、ショット領域ごとに、多数のアライメントマークを測定する必要があり、その測定に要する時間だけ、露光工程のスループットの低下が懸念される。
特開昭61−44429号公報
本発明は、第1の観点からすると、基板上の複数のパターン領域各々に所定パターンの像を重ね合わせて転写する露光方法であって、前記所定パターンの像と前記各パターン領域との重ね合わせ転写に先立って、前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化する最適化工程と;前記最適化された取得方法を用いて、前記重ね合わせ転写の際の前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を取得する取得工程と;を含む露光方法である。
これによれば、所定パターンの像と基板上のパターン領域との重ね合わせ転写に先立って、基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化するので、最適化された取得方法を用いて、重ね合わせ転写の際の基板上の複数のパターン領域の各々の形状情報を、高精度かつ高スループットに取得することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を計測する計測方法であって、前記所定パターンの像と前記各パターン領域との重ね合わせ転写に先立って、前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化する最適化工程と;前記最適化された取得方法の下で、前記重ね合わせ転写の際の前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を取得する取得工程と;を含む計測方法である。
これによれば、所定パターンの像と基板上のパターン領域との重ね合わせ転写に先立って、基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化するので、最適化された取得方法を用いて、重ね合わせ転写の際の基板上の複数のパターン領域の各々の形状情報を、高精度かつ高スループットに取得することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るデバイス製造処理システムの概略構成が示されている。図1に示されるように、デバイス製造処理システム1000は、半導体ウエハを処理し、そのウエハ上にマイクロデバイスを製造するためにデバイス製造工場内に構築されている。図1に示されるように、このデバイス製造処理システム1000は、露光装置100と、その露光装置100に隣接して配置されたトラック200と、管理コントローラ160と、解析装置500と、ホストシステム600と、デバイス製造処理装置群900とを備えている。
[露光装置]
露光装置100は、デバイスパターンを、フォトレジストが塗布されたウエハに転写する装置である。露光装置100は、コヒーレントな露光光ILを射出する照明系10、露光光ILにより照明されるデバイスパターン等が形成されたレチクルRを保持するレチクルステージ(不図示)、露光光ILにより照明されたデバイスパターン等を投影する両側テレセントリックな投影光学系PL、露光対象となるウエハWを保持するウエハステージWST、オフアクシスのアライメント系AS及びこれらを統括制御する主制御装置20等を備えている。
照明系10からの露光光ILは、レチクルステージに保持されたレチクルR上に形成された回路パターン等のデバイスパターンを照明する。この照射領域を照明領域IARとする。照明領域IARを経由した露光光ILは、投影光学系PLを介して、ウエハホルダWHを介して、ウエハステージWSTに保持されたウエハWの被露光面上に導かれる。これにより、ウエハWの被露光面上には、照明領域IAR内のデバイスパターンの投影像が形成される。この投影像が形成される領域を露光領域IAとする。
ここで、投影光学系PLの光軸と平行な座標軸をZ軸とするXYZ座標系を考える。ウエハステージWSTは、XY平面(すなわちX軸、Y軸、θz軸方向)を移動可能であるとともに、ウエハWの面を、Z軸方向のシフト、θx(X軸回りの回転)方向、θy(Y軸回りの回転)方向、すなわち6自由度に調整することが可能である。レチクルステージは、ウエハステージWSTに同期してY軸方向に移動することが可能である。
この両ステージの投影光学系PLの投影倍率に応じたY軸方向への同期走査により、レチクルR上のデバイスパターンが、照明領域IARを横切るのに同期して、ウエハWの被露光面が露光領域IAを横切るようになる。これにより、レチクルR上のデバイスパターン全体が、ウエハW上に転写されるようになる。露光装置100は、露光光ILに対し、上述した両ステージの相対同期走査と、ウエハステージWSTのステッピングを繰り返すことにより、ウエハW上の複数の異なる領域(ショット領域SA)にレチクルR上のデバイスパターンが転写される。すなわち、露光装置100は、走査露光(ステップ・アンド・スキャン)方式の露光装置である。
主制御装置20には、両ステージの同期制御や、投影光学系PLの焦点深度内にウエハWの面を一致させるオートフォーカス/レベリング制御(以下、単に、フォーカス制御という)などを行うステージ制御系と、投影光学系PLの結像性能を制御するレンズ制御系と(いずれも不図示)などの各種制御系が構築されている。
ステージ制御系のうち、両ステージの同期制御を行う制御系を同期制御系とし、ステージ位置(ウエハ面)のZ位置(すなわち投影光学系PLのフォーカス方向に関するウエハの位置)やX軸回り、Y軸回りの回転量(デバイスパターンの投影像に対するウエハ面の傾き)を制御する制御系を、フォーカス制御系とする。
同期制御系は、走査露光中、両ステージの同期制御を行い、両ステージの位置を計測する干渉計等のその計測値に基づいて、それらの同期誤差を低減するフィードバック制御を行っている。また、露光装置100には、ウエハ面のフォーカス/レベリングずれを複数計測点にて検出する斜入射方式のフォーカス検出系(不図示)が設けられている。
主制御装置20のフォーカス制御系は、このウエハWの被露光面の面高さや傾きに基づいて、露光領域IAを横切るウエハWの被露光面を、投影光学系PLの像面に一致させるようなフィードバック制御を行っている。
投影光学系PLは、屈折光学素子(レンズ素子)等の複数の光学系(不図示)を含んでいる。これらのレンズ素子のうち、幾つかのレンズ素子は、レンズ制御系によって外部からその位置と姿勢を調整可能な可動レンズとなっている。これらのレンズ素子各々が、X軸、Y軸、Z軸(光軸)方向にシフト駆動であり、各軸回りの回転方向(θx、θy、θz)に回転駆動可能、すなわち6自由度に駆動可能な構成となっている。レンズ制御系は、これらのレンズ素子を駆動することにより、ウエハWの被露光面上に投影されるレチクル上のパターンの像の形状を変形させることが可能である。
露光装置100に搬入されたウエハWは、その外形を基準としてラフにアライメントされた状態で、ウエハステージWST上にロードされる。これにより、ウエハステージWST上にロードされるウエハWの保持位置及びθz回りの回転量は、常に、ほぼ同じとなる。
図2、図3(A)に示されるように、ウエハW上において、デバイスパターンが転写形成された矩形状のショット領域SAがすでに配列状に形成されている場合には、レチクルR上のデバイスパターンを、そのショット領域SAに正確に重ね合わせて転写する必要がある。そこで、露光装置100では、ウエハステージWSTにロードされたウエハW上にそのデバイスパターンとともに形成されたウエハマーク(ショット領域SAに付設されたウエハマークM)を、オフアクシス方式のアライメント系ASで計測して、XY座標系におけるそのマークの位置座標を計測する。
なお、デバイスパターンの正確な重ねあわせ転写を行うためには、ウエハW上のすべてのウエハマークの位置情報を計測してもよいが、それでは、スループットに影響が出るおそれがある。そこで、露光装置100では、実際に計測するウエハマークを限定し、計測されたウエハマークの位置の計測結果から、ウエハW上のショット領域SAの配列を統計的に推定するグローバルアライメント技術を採用している。露光装置100では、このグローバルアライメントとして、設計上のショット配列に対する実際のショット配列のずれを、X、Y位置座標を独立変数とする多項式で表現し、統計演算を行ってその多項式における妥当な係数を求める、いわゆるEGA方式のウエハアライメントが採用されている。EGA方式のウエハアライメントでは、まず、計測対象のウエハマークを計測するショット領域を幾つか選択する。選択されたショット領域をサンプルショットという。アライメント系ASでは、サンプルショットに付設されたウエハマーク(サンプルマーク)の位置を計測する。このような計測動作を、以下ではEGA計測と呼ぶ。
EGA方式のウエハアライメントでは、このEGA計測の計測結果、すなわち幾つかのサンプルマークの位置情報に基づく統計演算により、ウエハ中心を原点とするサンプルマークの設計上のX,Y位置座標を(Wx,Wy)としたときの、その設計上の位置座標(Wx,Wy)に対する各ショット領域SAの中心のX,Y位置座標の補正量(ΔX、ΔY)を推定する。
例えば、あるショット領域SAのショット中心のX軸方向、Y軸方向の補正量を(ΔX、ΔY)とする。ショット領域SAの配列の線形成分のみを考慮すると、(ΔX、ΔY)は、次式のような(Wx,Wy)の1次の多項式で表現される。
ΔX=Cx_10・Wx+Cx_01・Wy+Cx_00+ΔSX…(W1−1)
ΔY=Cy_10・Wx+Cy_01・Wy+Cy_00+ΔSY…(W1−2)
ここで、Cx_10、Cx_01、Cx_00、Cy_10、Cy_01、Cy_00は、ショット配列のスケーリング成分、回転成分、オフセット成分などの1次成分、0次成分の係数である。なお、(ΔSX,ΔSY)については、後述する。
さらに、ショット領域SAの配列の2次成分までを考慮すると、(ΔX、ΔY)は、次式のような、(Wx,Wy)の2次の多項式で表現される。
ΔX=Cx_20・Wx2+Cx_11・Wx・Wy+Cx_02・Wy2+Cx_10・Wx+Cx_01・Wy+Cx_00+ΔSX…(W2−1)
ΔY=Cy_20・Wx2+Cy_11・Wx・Wy+Cy_02・Wy2+Cy_10・Wx+Cy_01・Wy+Cy_00+ΔSY…(W2−2)
ここで、Cx_20、Cx_11、Cx_02、Cy_20、Cy_11、Cy_02は、2次成分の係数である。
さらに、ショット領域SAの配列の3次成分までを考慮すると、(ΔX、ΔY)は、次式のような、(Wx,Wy)の3次の多項式で表現される。
ΔX=Cx_30・Wx3+Cx_21・Wx2・Wy+Cx_12・Wx・Wy2+Cx_03・Wy3+Cx_20・Wx2+Cx_11・Wx・Wy+Cx_02・Wy2+Cx_10・Wx+Cx_01・Wy+Cx_00+ΔSX…(W3−1)
ΔY=Cy_30・Wx3+Cy_21・Wx2・Wy+Cy_12・Wx・Wy2+Cy_03・Wy3+Cy_20・Wx2+Cy_11・Wx・Wy+Cy_02・Wy2+Cy_10・Wx+Cy_01・Wy+Cy_00+ΔSY…(W3−2)
ここで、Cx_30、Cx_21、Cx_12、Cx_03、Cy_30、Cy_21、Cy_12、Cy_03は、3次の係数である。
本実施形態では、上記EGA計測に基づいて、得られたウエハマークの位置情報に基づいて、ショット領域SAの配列の成分をどのレベルの次数まで考慮するかを判断し、その判断結果に対応する上記式(W1−1)、(W1−2)の組、式(W2−1)、式(W2−2)の組、式(W3−1)、式(W3−2)の組のいずれか1つの組を用いて、例えば最小二乗法などを用いて、上記式の係数を求める。このような演算を、以下ではEGA演算と呼ぶ。上記多項式により求められる、各ショット領域SAの位置のXY補正量(ΔX、ΔY)を、EGA補正量という。なお、EGA方式のウエハアライメントの詳細については、例えば特開昭61−44429号公報等に開示されている。
上述した式(W1−1)〜(W3−2)は、ショット領域SAの配列を表現したものであり、各ショット領域SAの中心と、レチクルR上のデバイスパターンの中心との位置合わせのための情報である。本実施形態では、この中心同士の位置合わせだけでなく、ショット領域SA自体の変形も考慮する。上述した(ΔSX、ΔSY)の項は、ショット領域SA自体の変形を考慮して設けられている。
図3(B)に示されるように、各ショット領域SA内には、複数のウエハマークMが均等に配置された状態で転写形成されている。図3(B)には、このウエハマークの一例であるウエハマークMの拡大図が示されている。すなわち、ウエハマークMは、X軸方向をその配列方向とするライン・アンド・スペース・パターン(L/Sパターン)と、Y軸方向をその配列方向とするL/Sパターンとする2次元位置検出用のマークとなっている。
ウエハマークMが、ショット領域SA内に複数配置されているので、それら個々のウエハマークMの全体の位置関係に基づいて、そのショット領域SAの形状を把握することが可能となる。上記式(W1ー1)〜(W3−2)では、ショット領域SAの形状、すなわち、ショット領域SA内のパターンの設計上のXY位置座標と実際のXY位置座標とのずれ量を(ΔSX、ΔSY)として表している。このショット領域SAの形状(ΔSX、ΔSY)についても、ショット内中心を原点とするXY座標系(Sx、Sy)を考慮すると、(Sx、Sy)の多項式で表現することができる。
例えば、ショット領域SAの形状を、その線形成分のみ考慮すると、(ΔSX、ΔSY)は、次式に示されるような、(Sx,Sy)の1次の多項式で表される。
ΔSX=Csx_10・Sx+Csx_01・Sy+Csx_00…(S1−1)
ΔSY=Csy_10・Sx+Csy_01・Sy+Csy_00…(S1ー2)
ここで、Csx_10、Csx_01、Csx_00、Csy_10、Csy_01、Csy_00は、ショット領域SAのスケーリング成分、回転成分、オフセット成分などの1次成分、0次成分の係数である。
さらに、ショット領域SAの形状を、その2次成分までを考慮すると、(ΔSX、ΔSY)は、次式で表現される。
ΔSX=Csx_20・Sx2+Csx_11・Sx・Sy+Csx_02・Sy2+Csx_10・Sx+Csx_01・Sy+Csx_00…(S2−1)
ΔSY=Csy_20・Sx2+Csy_11・Sx・Sy+Csy_02・Sy2+Csy_10・Sx+Csy_01・Sy+Csy_00…(S2−2)
ここで、Csx_20、Csx_11、Csx_02、Csy_20、Csy_11、Csy_02は、2次成分の係数である。
さらに、ショット領域SAの形状を、3次成分までも考慮すると、(ΔSX、ΔSY)は、次式で表現される。
ΔSX=Csx_30・Sx3+Csx_21・Sx2・Sy+Csx_12・Sx・Sy2+Csx_03・Sy3+Csx_20・Sx2+Csx_11・Sx・Sy+Csx_02・Sy2+Csx_10・Sx+Csx_01・Sy+Csx_00…(S3−1)
ΔSY=Csy_30・Sx3+Csy_21・Sx2・Sy+Csy_12・Sx・Sy2+Csy_03・Sy3+Csy_20・Sx2+Csy_11・Sx・Sy+Csy_02・Sy2+Csy_10・Sx+Csy_01・Sy+Csy_00…(S3−2)
ここで、Csx_30、Csx_21、Csx_12、Csx_03、Csy_30、Csy_21、Csy_12、Csy_03は、3次の係数である。
本実施形態では、アライメント系ASを用いて、ショット領域SA内の複数のウエハマークMの位置情報を検出し、それらの位置情報に基づいて、サンプルショットの中心のX,Y位置座標を算出するとともに、そのショット領域SAの形状を表す上記式(S1−1)、式(S1−2)の組、上記式(S2−1)、式(S2−2)の組、上記式(S3−1)、式(S3−2)の組のいずれか1つの多項式の組を用いて、多項式フィッティングを行ったときの係数を、例えば最小二乗法を用いて求める。
主制御装置20は、上述したように、露光装置100の各種構成要素を制御するコンピュータシステムである。露光装置100の各種動作は、主制御装置20の統括制御によって実現されるものであり、上述した同期制御系、フォーカス制御系、レンズ制御系などは、主制御装置20内に含まれている。主制御装置20は、デバイス製造処理システム1000内に構築された通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークを介して外部とのデータ送受信が可能となっている。主制御装置20は、この通信ネットワークを介して、コマンドを受けて動作し、各種制御誤差のトレースデータを解析装置500に送信し、解析装置500によって最適化されたパラメータに関する情報を受信して、主制御装置20内に設定する。
[トラック]
図1に戻り、トラック200は、露光装置100を囲むチャンバ(不図示)に接するように配置されている。トラック200は、内部に備える搬送ラインにより、主として露光装置100に対するウエハWの搬入・搬出を行っている。
[コータ・デベロッパ]
トラック200内には、レジスト塗布処理を行うコータ、現像処理を行うデベロッパ、PEB処理を行うPEB装置などを備えるコータ・デベロッパ(C/D)110が設けられている。C/D110は、露光装置100や、測定検査器120などの外部の装置とは、独立して動作可能である。C/D110は、トラック200内の搬送ラインに沿って配置されており、この搬送ラインによって、露光装置100とC/D110とトラック200外部との間でウエハWの搬送が可能となる。また、C/D110は、デバイス製造処理システム1000内の通信ネットワークと接続されており、外部とのデータ送受信が可能となっている。
すなわち、露光装置100とトラック200内のC/D110は、相互にインライン接続されている。ここで、インライン接続とは、装置間及び各装置内の処理ユニット間を、ロボットアームやスライダ等のウエハWを自動搬送する搬送装置を介して接続することを意味する。このインライン接続により、露光装置100とC/D110との間でのウエハWの受け渡し時間を格段に短くすることができる。
インライン接続された露光装置100とトラック200は、これを一体として、1つの基板処理装置(100、200)とみなすこともできる。基板処理装置(100、200)は、ウエハWに対して、フォトレジスト等の感光剤を塗布する塗布工程と、感光剤が塗布されたウエハW上にマスク又はレチクルRのパターンの像を投影露光する露光工程と、露光工程が終了した後のPEB工程、その後のウエハWを現像する現像工程等を行う。実際には、デバイス製造処理システム1000は、基板処理装置(100、200)を複数備えている。
[測定検査器]
測定検査器120は、ウエハWを対象とする種々の測定検査を行うことが可能な複合的な測定検査器である。測定検査器120は、露光装置100におけるウエハステージWSTと同様に、露光装置100のウエハホルダWHとマッチングのとれた(それぞれのウエハホルダWHで保持したときにウエハWの状態の差が既知の)ウエハホルダを介して、ウエハWを保持するステージを備えている。このステージのXY位置は、ウエハステージWSTと同様に、不図示の干渉計により常時計測されている。測定検査器120のコントローラは、この干渉計の計測位置により、ステージのXY位置を制御する。この測定検査器120は、露光装置100のアライメント系ASと同様のアライメント系を備えている。測定検査器120では、ウエハWのウエハマークMの位置測定を、露光装置100と同じように実施することができる。
測定検査器120には、この他にも、必要な測定検査内容に応じて、様々なセンサが設けられている。測定検査器120は、露光装置100やC/D110とは、独立して動作可能である。デバイス製造処理システム1000内の搬送ラインは、露光装置100、C/D110、測定検査器120の間を、ウエハW毎に搬送可能であるものとする。また、測定検査器120は、通信ネットワークを介してデータの入出力が可能である。
[デバイス製造処理装置群]
デバイス製造処理装置群900としては、CVD装置910と、エッチング装置920と、CMP装置930と、酸化・イオン注入装置940とが設けられている。CVD装置910は、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長法)等を用いて、ウエハW上に、反射防止膜、トップコート膜などの薄膜を生成する装置である。エッチング装置920は、現像されたウエハWに対しエッチングを行う装置である。CMP装置930は、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)によってウエハWの表面を平坦化する研磨装置である。酸化・イオン注入装置940は、ウエハWの表面に酸化膜を形成し、又はウエハW上の所定位置に不純物を注入するための装置である。
CVD装置910、エッチング装置920、CMP装置930、酸化・イオン注入装置940の間は、相互間でウエハWを搬送可能とするための搬送経路が設けられている。デバイス製造処理装置群900には、この他にも、プロービング処理、リペア処理、ダイシング処理、パッケージング処理、ボンディング処理などを行う装置も含まれている。
[管理コントローラ]
管理コントローラ160は、露光装置100により実施される露光工程を集中的に管理するとともに、トラック200内のC/D110、測定検査器120の管理及びそれらの連携動作の制御を行う。このようなコントローラとしては、例えば、パーソナルコンピュータを採用することができる。管理コントローラ160は、デバイス製造処理システム1000内の通信ネットワークを通じて、処理、動作の進捗状況を示す情報や、処理結果、測定検査結果を示す情報を各装置から受信し、デバイス製造処理システム1000の製造ライン全体の状況を把握し、露光工程等が適切に行われるように、各装置の管理及び制御を行う。
[解析装置]
解析装置500は、デバイス製造処理システム1000内の通信ネットワークと接続されており、デバイス製造処理システム1000内の各種装置との間のデータ送受信が可能となっている。解析装置500は、ウエハW上のショット領域SAの配列及びショット形状の解析を行って、露光装置100で行われるウエハアライメントの処理方法の最適化等を行う。
このような解析装置500を実現するハードウエアとしては、例えばパーソナルコンピュータを採用することができる。この場合、解析処理は、解析装置500のCPU(不図示)で実行される解析プログラムの実行により実現される。この解析プログラムは、CD−ROMなどのメディア(情報記録媒体)により供給され、PCにインストールされた状態で実行される。
次に、デバイス製造システム1000におけるデバイス製造工程の一連のプロセスの流れについて説明する。図4には、このプロセスのフローチャートが示されている。このデバイス製造システム1000の一連のプロセスは、ホスト600及び管理コントローラ160によってスケジューリングされ、管理されている。実際には、ロット単位で、ウエハW毎に、図4に示される処理が繰り返されるようになる。ウエハWには、すでに一層以上のデバイスパターンが形成されている。図4中の点線ブロックの処理は、ロット中で、ホスト600により指定されたウエハWに対して実行され、指定されていないウエハWに対しては実行されない。
図4に示されるように、まず、CVD装置910においてウエハW上に膜を生成し(ステップ201)、そのウエハWをC/D110に搬送し、C/D110においてそのウエハW上にレジストを塗布する(ステップ203)。
次のステップ205、ステップ207の処理は、ホスト600から指定されたウエハWに対してのみ実行される。ステップ205では、露光対象となっているウエハWを測定検査器120に搬送し、測定検査器120においてウエハWに対する事前測定検査処理を行う。そして、ステップ207では、解析装置500において、後述のステップ209で行われる露光装置100におけるウエハアライメントの処理方法の最適化を行う。ここで、測定検査器120の測定検査結果に基づいて、事前にアライメントの処理方法の最適化を行えば、最適化されたアライメントの処理方法で、露光装置100のウエハアライメントを行うことが可能となる。
まず、ステップ205では、測定検査器120にウエハWをウエハホルダWHとマッチングのとれたウエハホルダ上に保持させ、ウエハW上のすべてのショット領域SAにおけるすべてのウエハマークMの位置情報を計測する。この計測結果は、解析装置500に送られる。
図5には、ステップ207の解析装置500におけるアライメント処理方法最適化処理のフローチャートが示されている。図5に示されるように、まず、ステップ301では、カウンタ値iを1にセットする。次のステップ305では、i番目のショット領域内のすべてのマークの位置情報に基づいて、そのショット領域SAの形状の関数フィッティングを行う。上記式(S1−1)〜式(S3−2)の(Sx,Sy)に、ショット内座標系におけるウエハマークMの設計上のXY位置座標を代入し、(ΔSX,ΔSY)に、すべてのマークの実測されたXY位置座標と、設計上のXY位置座標との差を代入し、最小二乗法を用いて、残差を最小にする式(S1−1)〜式(S3−2)の各係数の値をすべての式について、推定する。
次のステップ307では、ショット領域SAごとに、式(S1−1)、式(S1−2)の組、式(S2−1)、式(S2−2)の組、式(S3−1)、式(S3−2)の組のそれぞれについて、残差のばらつきの指標値を算出し、その指標値が最小となる式の組を決定する。各組は多項式の次数が異なる組であり、ここでは多項式の最適な次数が決定されることになる。すなわち、この時点で、そのショット領域SA内のウエハマーク全点を考慮した最も正確なショット領域SAの形状が求められたことになる。なお、この指標値は、残差の合計であってもよいし、平均値であってもよいし、標準偏差(σ又は3σ)であってもよいし、平均値と標準偏差との和であってもよい。
次のステップ309では、ショット領域SA内のウエハマークMのサンプル数を所定数、削減する。この場合、ウエハマークMは、ショット領域内SAにおいて均等に削減するのが望ましい。そして、次のステップ311では、上記ステップ305と同様に、残ったウエハマークで、再びショット形状の関数フィッティングを行い、ステップ313では、上記ステップ307と同様に、その関数フィッティングにおける残差のばらつきの指標値を算出する。そして、ステップ315では、残差のばらつきの指標値が、閾値を上回ったか否かを判断する。この判断が肯定されればステップ317に進み、否定されればステップ309に戻る。本実施形態では、この判断が肯定されるまで、ステップ309→311→313→315の処理が繰り返される。
ステップ315での判断が肯定されると、ステップ317に進む。ステップ317では、残差の指標値が所定範囲内だったサンプル数の中で、最小のサンプル数及び配置を、そのショット領域SAの計測点数及び配置として決定する。
次のステップ319では、カウンタ値iがimax以上となったか否かを判断する。iがimaxを超えた場合には、すべてのショット領域SAについて、多項式モデルの次数、係数、サンプル数及び配置が決定されたことになる。この判断が否定されればステップ321に進み、肯定されれば図6のステップ323に進む。ステップ321では、カウンタ値iが1だけインクリメントされ、ステップ305に戻る。すなわち、ステップ319において判断が肯定されるまで(すべてのショット領域SAで、適切な次数、係数、サンプル数および配置が決定されるまで)、ステップ305〜ステップ321の処理が繰り返される。
図6に進み、ステップ323では、多項式の次数でショット領域SAをグループ化する。すなわち、上記ステップ305で決定された最適な次数が同じショット領域SAを、同じグループにまとめる。一般に、隣接するショット領域SA同士は、そのショット形状が類似する傾向があるため、近接するショット領域SAは、同じグループに属するようになることが多い。また、例えば、ウエハWの中心部付近のショット領域SAと、外周部のショット領域SAとでは、そのショット形状の違いが大きい場合もあり、この場合には、中心部のグループと、外周部のグループとに分類される。
次のステップ325では、さらにグループ化を行うか否かを判断する。この判断が肯定されればステップ327に進む。ステップ327では、各次の項の係数が、近似しているものを同一グループとして、各ショット領域SAをさらに分類する。多項式の次数が同じであるだけでなく、この分類により、各項の係数が近似しているショット領域SAは、同じグループに属するようになる。
ステップ325で判断が否定された後、又はステップ327が実行された後は、ステップ331に進む。
ステップ331では、上記ステップ205において測定された各ショット領域SA内のウエハマークMの位置情報を用いて、ウエハW上のショット領域SAの配列を多項式フィッティングにより求める。この多項式フィッティングにおいては、上記式(W1−1)〜(W3−2)が用いられる。上記式(W1−1)、式(W1−2)の組(1次多項式の組)、上記式(W2−1)、式(W2−2)の組(2次多項式の組)、上記式(W3−1)、式(W3−2)の組(3次多項式の組)についてそれぞれ多項式フィッティングを行い、最も残差の大きさの指標値が小さい、多項式の組(すなわちその次数)を決定する。
なお、このショット配列の多項式フィッティングを行う際には、上記式(W1−1)〜(W3−2)に含まれる(ΔSX、ΔSY)の項の係数を考慮する必要があるが、これらの項については、上述のようにして、最終的に最適化された多項式の係数が用いられる。ただし、この多項式フィッティングでは、ショット領域SAのオフセット成分を表す0次の係数(Csx_00、Csy_00)については、上記式(W1−1)〜上記式(W3−2)の0次成分との重複を避けるため、これを含めないようにする。
ステップ333では、各ショット領域SAの多項式の次数、計測すべきウエハマークのサンプル数及び配置、グループ化に関する情報、またはショット領域の配列の多項式の次数などに関する情報(最適化情報)を露光装置100に送信する。ステップ333終了後は、ステップ207の処理を終了する。
ステップ207終了後(指定されていないウエハWについては、ステップ203の終了後)には、ウエハWを露光装置100に搬送し、露光装置100にて、上記ステップ207において最適化されたアライメントの処理方法を用いて、ウエハWに対するウエハアライメントを行う。より具体的には、このウエハアライメントでは、アライメント系ASを用いて、ショット領域ごとに最適化されたサンプル数および配置に従って、ショット領域SA内のウエハマークMの位置情報を計測する。そして、指定された次数の多項式で、ショット形状の多項式フィッティングを行い、あわせてショット領域SAの配列の多項式フィッティングを、上記ステップ207において決定された式の組(式(W1−1)、式(W1−2)の組、式(W2−1)、式(W2−2)の組、式(W3−1)、式(W3−2)の組のいずれか)を用いて行う。
ここで、ショット領域SAの多項式の係数についてのグループ化までなされている場合には、そのグループ内のショット領域SAのショット形状は、実質的に同一であるとみなすことができるため、グループ内で、ウエハマークMを複数(最適化されたサンプル数及び配置で)測定するショット領域SAを1つだけ、あるいは、グループ内のショット数より少ない任意の数だけとしてもよい。この場合には、ウエハマークMが複数測定されたショット領域SAについて、最適化された次数で多項式フィッティングしてそのショット形状を求め、そのグループ内の他のショット領域SAのショット形状については、そのショット領域SAと同じショット形状であるとみなすようにすることができる。
そして、そのウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハステージWSTやレチクルステージを駆動し、ステップ・アンド・スキャン動作を行って、レチクルR上の回路パターンをウエハWの被露光面に転写する(ステップ209)。この時点では、ウエハW上の個々のショット領域SAの形状が既知となっているため、このステップ・アンド・スキャン動作では、ウエハW上に投影されるデバイスパターンの投影像が、ショット領域SAの形状に一致するように、主制御装置20のレンズ制御系、ステージ制御系が、レチクルのパターン像を調整しながら露光が行われる。
なお、一般的には、このステップ・アンド・スキャン動作の露光では、いわゆる交互スキャンが行われる。例えば、ウエハステージWSTを+Y方向にスキャン動作させて、あるショット領域SAに対する露光を行った後は、今度は、−Y方向にスキャン動作させて、次のショット領域SAに対する露光を行う。この場合、必然的に、Xステップ動作により、X軸方向に隣接するショット領域を順番に露光していくようになり、同じY位置のショット領域が完了すると、次に別のY位置にあるショット領域が露光されるようにYステップ動作が行われ、再び、X軸方向に隣接するショット領域を順番に露光していくようになる。
しかしながら、本実施形態では、事前測定により、ウエハW上のショット領域SAをそのショット形状でグループ化しており、主制御装置20のレンズ制御系により投影光学系PLのレンズを駆動するなどして、デバイスパターンの像の形状を、ショット領域SAのショット形状にあわせながら露光を行っている。一般に、投影光学系PLのレンズ駆動の速応性は、ステージのそれと比して低い場合が多い。例えば、連続して露光するショット領域SAの形状が著しく異なる場合に、レンズ駆動の速応性の程度によっては、レンズ駆動の整定時間が経過するまで、ステージ駆動に待ち時間を加える必要が出る可能性がある。
このような場合には、ショット領域SAのグループ化の結果に応じて、ウエハW上のショット領域SAの露光順を変更するようにしてもよい。例えば、ウエハWの中心部付近のショット領域SAと、ウエハWの外周部のショット領域SAとで、形状が著しく異なり、別グループに分類されている場合には、ウエハWの中心部のショット領域SAの露光を先に実施し、その後、ウエハWの外周部のショット領域SAの露光を行うようにしてもよい。
露光終了後は、ウエハWをC/D110に搬送して、C/D110にて現像を行う(ステップ211)。
次のステップ213、215の処理は、ホスト600から指定されたウエハWに対してのみ実行される。このレジスト像とその基準層のデバイスパターンとの重ね合わせ誤差(ショット領域SA内の各地点の重ね合わせ誤差計測用マークの相対位置ずれ量)が、測定検査器120で測定される(事後測定検査処理、ステップ213)。解析装置500からの転送要求により、測定検査器120の測定結果(重ね合わせ誤差データ)は、解析装置500に送られる。また、解析装置500からの転送要求により、露光装置100又は測定検査器120の装置パラメータの設定値などのデータが、解析装置500に送られる。
解析装置500は、露光装置100又は測定検査器120から送られたデータに基づいて、事後測定検査結果に関する解析を行う(ステップ215)。ここで、解析装置500には、露光装置100及び測定検査器120から送られた装置パラメータのデータを取得しているものとする。
ステップ215では、図7に示されるように、まず、ステップ401において、ステップ213で測定検査された各ショット領域SAの重ね合わせ誤差測定データを測定検査器120から取得する。次のステップ403では、グループ内の重ね合わせ誤差のばらつきの指標値を算出する。そして、次のステップ405では、そのばらつきの指標値が閾値より大きいか否かを判断し、その判断が肯定されれば、アライメント処理の最適化の基準を調整する。
ここで、同じグループに属するショット領域SAの重ね合わせ誤差の計測結果のばらつきの指標値が閾値より大きい場合には、グループ分けの基準を調整する。そして、調整された基準で、再グループ分けを行う。さらに、グループ毎に、ショット形状を求めるためのショット領域SA内のウエハマークMの計測点数および配置、多項式モデルの最適化を行う。例えば、ショット領域SA内の重ね合わせ誤差測定データを、多項式フィッティングし、求められたその多項式の係数を、上記式(S1−1)〜式(S3−2)の各係数のオフセットとして加算することができる。このようにすれば、この後に処理されるウエハWの重ね合わせ誤差が低減される。
なお、ここで、重ね合わせ誤差のばらつきの指標値に対する閾値を複数設けておき、指標値と複数の異なる閾値との間の大小関係に応じて、処理をフレキシブルに変更するようにしてもよい。例えば、閾値Aと閾値B(A<Bとする)とがあり、指標値が、AとBとの間にある場合には、上記式(S1−1)〜式(S3−2)の各係数のオフセットを求めるだけとし、指標値が、Bを超えた場合には、グループ化の基準を調整するようにすることができる。
解析装置500は、解析の結果、必要に応じて、測定検査器120や露光装置100に対し、その解析結果に関するデータ(解析情報)を送る。露光装置100又は測定検査器120は、その情報に基づいて、必要に応じて装置パラメータを更新するなどの処理を行う。
その後、続くウエハWに対して行われるステップ207では、調整されたグループ化の基準の下で、アライメントの処理方法の最適化が実行される。
一方、ウエハWは、測定検査器120からデバイス製造処理装置群900に搬送される。エッチング装置920ではエッチングが行われ、不純物拡散、配線処理、CVD装置910にて成膜、CMP装置930にて平坦化、酸化・イオン注入装置940でのイオン注入などが必要に応じて行われる(ステップ217)。そして、全工程が完了し、ウエハW上にすべてのパターンが形成されたか否かを、ホスト600において判断する(ステップ219)。この判断が否定されればステップ201に戻り、肯定されればステップ221に進む。このように、成膜・レジスト塗布〜エッチング等という一連のプロセスが工程数分繰り返し実行されることにより、ウエハW上に回路パターンが積層されていき、半導体デバイスが形成される。
繰り返し工程完了後、プロービング処理(ステップ221)、リペア処理(ステップ223)が、デバイス製造処理装置群900において実行される。このステップ221において、不良を検出した場合には、例えば、ステップ223において、冗長回路へ置換する処理が行われる。解析装置500は、検出した重ね合わせの異常が発生した箇所などの情報を、プロービング処理、リペア処理を行う装置に送るようにすることもできる。不図示の検査装置では、ウエハW上の線幅異常が発生した箇所については、チップ単位で、プロービング処理、リペア処理の処理対象から除外することができる。その後、ダイシング処理(ステップ225)、パッケージング処理、ボンディング処理(ステップ227)が実行され、最終的に製品チップが完成する。なお、ステップ213の事後測定検査処理、ステップ215の解析処理は、ステップ217のエッチング後に行うようにしてもよい。この場合には、ウエハのエッチング像に対し重ね合わせ誤差の測定が行われるようになる。
上述したように、本実施形態に係るデバイス製造システムによれば、ロット処理における繰り返し工程の中で、重ね合わせの異常、すなわち重ね合わせ精度の悪化を検出し、その異常が解消されるように(重ね合わせ精度が改善されるように)、解析装置500において、露光装置100又は測定検査器120のウエハアライメント関連の処理の最適化の基準の調整を行い、その調整結果を迅速に、露光装置100及び測定検査器120に反映することができる。この調整は、ロット処理を停止することなく行うことができるので、デバイスの歩留まりが低下することはない。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、ステップ207において、レチクルR上のデバイスパターンの像とウエハW上のパターン領域SAとの重ね合わせ転写に先立って、ステップ209で用いられるウエハW上の複数のショット領域SA各々の形状情報の取得方法を最適化する。これにより、ステップ209では、その最適化された取得方法を用いて、重ね合わせ転写の際のウエハW上の複数のパターン領域の各々の形状情報を、高精度かつ高スループットに取得することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ステップ209における重ね合わせ転写後に、ウエハW上のパターン領域SAに対するレチクルR上のデバイスパターンの重ね合わせ誤差を測定する(ステップ213)。そして、その重ね合わせ誤差の測定結果に基づいて、解析装置500において、アライメント処理の最適化の基準を調整する(ステップ215)。このようにすれば、実際の露光結果に則したアライメント処理の最適化が可能となる。
また、本実施形態によれば、露光装置100における重ね合わせ転写前にウエハW上の各ショット領域SA内に配置されたすべてのウエハマークMの位置情報を測定する(ステップ205)。そして、様々なサンプル数及び配置での各ウエハマークMの位置情報の組み合わせに基づいて、そのショット領域SAのショット形状を、多項式フィッティングにより算出する(ステップ305)。さらに、すべてのウエハマークMの位置情報に基づいて算出されるそのショット領域SAのショット形状と、ウエハマークMの総数とは異なるサンプル数及び配置の下でそれぞれ算出されたショット領域SAのショット形状との違いを比較し(ステップ315)、その違いが所定範囲内となる最小のサンプル数及び配置を、最適なアライメント処理の処理条件として決定する(ステップ317)。このようにすれば、実際のウエハアライメントにおけるウエハW上のウエハマークMのサンプル数を低減することができるので、高精度、かつ、高スループットな露光を実現することができる。
また、本実施形態によれば、ステップ207では、ステップ317で決定された各ショット領域SAのショット形状に基づいて、複数のショット領域SAをグループ化する(ステップ323)。さらに、同一のグループに含まれるショット領域SAのショット形状の取得方法の少なくとも一部をさらに共通化する(ステップ327)。
また、本実施形態では、ウエハW上のショット領域SAのグループ化の結果に基づいて、重ね合わせ転写を行うショット領域SAの露光順を決定することができるものとする。このように、露光前に、ウエハW上のショット領域SAのショット形状でグループ化しておき、そのグループ化結果を、ウエハアライメントや露光、または、その後の処理(例えばウエハWの測定検査など)に活用すれば、露光処理を、高スループットかつ高精度なものとすることができる。また、露光装置が、複数の露光レチクルを用いた多重露光を行う装置である場合には、その露光前に、露光レチクルごとにウエハW上のショット領域SA内に配置された異なる複数のウエハマークMの位置情報を測定して、レチクル個別にショット領域SAをグループ化し、グループ化結果に基づいて重ね合わせ転写を行うものとする。これにより、露光レチクルごとに、最適なウエハマークの選択及びショット形状の最適化が可能となる。なお、多重露光の際には、ショット形状の補正をレチクルごとに行うことができるようになっているのが望ましい。多重露光は、複数のレチクル状のパターンをウエハW上に同時に転写する同時多重露光であっても、個別に転写する個別多重露光であっても構わない。
また、本実施形態によれば、ステップ305では、複数のウエハマークの位置情報を用いた多項式フィッティングによりショット形状の多項式モデルを算出し、ステップ323では、多項式モデルの次数、係数及び多項式モデルに対するウエハマークMの位置情報の残差の少なくとも1つに基づいて、複数のショット領域SAをグループ化する。そして、グループ内のショット領域SAについては、各ショット領域SAの形状情報の取得方法の少なくとも一部(例えば、多項式モデルの次数、係数など)を、ウエハW間で共通とする(ステップ323、327)。
なお、上記実施形態によれば、各ショット領域SAの形状情報に含まれるすべての成分(線形成分(1次成分)の項の係数や、非線形成分(2次以上の成分)の項の係数)を、ショット領域SA間で共通化した。しかしながら、共通化する部分は一部であればよい。例えば、各ショット領域SAの形状情報に含まれる当該ショット領域SAの非線形成分(2次以上の項の係数)のみを、ウエハW間で共通とすることができる。
なお、上記実施形態によれば、複数のウエハのうち、予め指定されたウエハWに対してのみ、ショット領域SAの形状の求め方の最適化を行う。続いて処理されるウエハW上のショット領域SAの配置及びそのショット領域SAの形状については、近似している場合が多いので、指定されたウエハに対してその求め方の最適化を行い、続いて処理されるウエハWについては、その求め方をそのまま踏襲すればよい。
なお、本実施形態では、指定されたウエハWごとに、ステップ205、207、213、215を行なうものとした。この場合、例えば、数枚置き、あるいは、一定の時間間隔(1時間置き、1日置き、1週間置きなど)で、それらのステップを行うようにしてもよい。この間隔(インターバル)は、固定であってもよいし、可変であってもよい。ステップ213での重ね合わせ誤差の測定結果の異常が連続して検出されなかった場合には、これらのステップを行うインターバルを長くするようにしてもよい。すなわち、ステップ207で求められた各ショット領域SAの形状情報のばらつきが、複数のウエハWにわたって所定範囲内であるか否かによって、ウエハWを最適化の対象として指定するインターバルを長くしたり短くしたりすることができる。
また、ステップ213、215については、ウエハW毎に行うようにしてもよい。例えば、重ね合わせ誤差の異常が検出された場合には、その次のウエハWを指定ウエハとして、アライメントの処理方法の最適化を行うようにしてもよい。すなわち、過去の重ね合わせ誤差の履歴に基づいて、重ね合わせ精度が安定している場合には、ウエハWを指定する間隔を長くし、重ね合わせ異常が検出され、重ね合わせ精度が悪化した場合には、ウエハWを指定する間隔を短くすることが可能である。
例えば、通常は、ロット先頭のウエハWのみ、測定検査器120において重ね合わせ誤差の測定を行って、その実測値に基づいて重ね合わせ精度が悪化したと判断した場合には、ステップ205、207、213、215を実行する。その後は、ウエハW1枚ごとに重ね合わせ誤差の計測を行い、連続して重ね合わせの異常が検出されなければ、ウエハ3枚置き→ウエハ10枚置き→ロット先頭ウエハのみというように、ウエハWを指定する間隔を長くしていけばよい。
なお、本実施形態によれば、露光装置100では、EGA方式のアライメントが採用されている。EGA方式のアライメントでは、EGAモデルにおけるショット領域のEGA補正量と、その実測位置との残差成分が、複数のウエハWに渡って最小となるように計算される。この値が、統計的に見て、最も妥当なパラメータの設定値であるためである。しかしながら、本発明は、統計的なグローバルアライメント方式に限らず、例えば、ダイ・バイ・ダイ方式のアライメントにも適用することができるのは勿論である。
また、本実施形態によれば、解析装置500をコンピュータとし、解析機能をそのコンピュータに実行させるプログラムにより実現するものとした。このプログラムは、インターネットからダウンロードされたり、CD−ROMのような情報記録媒体に記録された状態からインストールされるので、解析機能自体の追加、変更、修正が容易となる。
また、デバイス製造処理システム1000内では、解析装置500は、各種デバイス製造処理装置から独立した別個の装置であるものとしたが、本発明はこれには限らない。例えば、システム内のいずれかのデバイス製造処理装置内に、解析装置500が有する解析機能をもたせるようにしてもよい。例えば、測定検査器120内、露光装置100内、ホスト600、管理コントローラ160内などに解析機能を持たせるようにしてもよい。
本実施形態では、測定検査器120を露光装置100等とインラインに接続するものとしたが、測定検査器120は、露光装置100やトラック200とはインラインに接続されていないオフラインの測定器であってもよいのは前述したとおりである。また、測定検査器120は、露光装置100内に備えられるようにしてもよい。また、アライメント処理方法最適化処理を行う際の測定検査を行う測定検査器と、事後測定検査処理を行う測定検査器とは、別々に設けられていてもよく、どちらか一方がインラインでなくオフラインであってもよい。しかしながら、両者を同じ測定検査器で行った方が、装置のマッチングを考慮する必要がなくなるため、最適化の基準調整の精度を高めることができる。
このことは、測定検査器120が、2つの処理部(処理部1、2とする)を備えている場合にも、同じがことがいえる。すなわち、処理部1でアライメント処理方法最適化処理を行う際の測定検査を行った場合には、そのウエハWの事後測定検査処理は、処理部1で行うのが望ましい。
本実施形態では、露光装置100を、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置としたが、これに限らず、ステップ・アンド・リピート方式や他の方式の露光装置であってもよい。これに代表されるように、各種装置についても、その種類には限定されない。また、本発明は、半導体製造工程に限らず、液晶表示素子などを含むディスプレイの製造工程にも適用可能である。また、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する工程、薄膜磁気ヘッドの製造工程、及び撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、有機EL、DNAチップなどの製造工程の他、すべてのデバイス製造工程における重ね合わせ管理に本発明を適用することができるのは勿論である。
また、上記実施形態では、解析装置500を、例えばパーソナルコンピュータとした。すなわち解析装置500における解析処理は、解析プログラムが、PCで実行されることにより実現されている。この解析プログラムは、上述したようにメディアを介してPCにインストール可能となっていてもよいし、インターネットなどを通じてPCにダウンロード可能となっていてもよいのは前述したとおりである。また、解析装置500がハードウエアで構成されていても構わないのは勿論である。
上述したデバイス製造処理装置に限らず、物体の位置合わせを行う装置であれば、本発明を適用することが可能である。
以上説明したように、本発明の露光方法、露光装置、計測方法及び計測装置は、デバイスを製造するのに適している。
本発明の一実施形態に係るデバイス製造処理システムの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を示す概略図である。 図3(A)は、ウエハ上のショット配列の一例を示す図であり、図3(B)は、ショット領域内のウエハマークの一例を示す図である。 デバイス製造工程の一連のプロセスのフローチャートである。 アライメント条件の最適化処理のフローチャート(その1)である。 アライメント条件の最適化処理のフローチャート(その2)である。 解析処理のフローチャートである。
符号の説明
10…照明系、100…露光装置、110…C/D、120…測定検査器、160…管理コントローラ、500…解析装置、600…ホストシステム、900…デバイス製造処理装置群、910…CVD装置、920…エッチング装置、930…CMP装置、940…酸化・イオン注入装置、IA…露光領域、IAR…照明領域、IL…露光光、M…ウエハマーク、PL…投影光学系、SA…ショット領域、W…ウエハ、WH…ウエハホルダ、WST…ウエハステージ。

Claims (18)

  1. 基板上の複数のパターン領域各々に所定パターンの像を重ね合わせて転写する露光方法であって、
    前記所定パターンの像と前記各パターン領域との重ね合わせ転写に先立って、前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化する最適化工程と;
    前記最適化された取得方法を用いて、前記重ね合わせ転写の際の前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を取得する取得工程と;を含む露光方法。
  2. 前記重ね合わせ転写後に、
    前記各パターン領域に対する所定パターンの重ね合わせ誤差を測定する測定工程と;
    前記測定工程における測定結果に基づいて、前記最適化工程における取得方法の最適化の基準を調整する調整工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記最適化工程は、
    前記各パターン領域内に配置されたすべてのマークの位置情報を測定する第1副工程と;
    複数の異なるサンプル数及び配置で、前記各マークの位置情報に基づいて、そのパターン領域の形状情報を算出する第2副工程と;
    すべてのマークの位置情報に基づいて算出されるそのパターン領域の形状情報と、すべてのマーク数とは異なるサンプル数及び配置の下でそれぞれ算出された前記各パターン領域の形状情報との違いを比較し、その違いが所定範囲内となる最小のサンプル数及び配置を、最適な取得方法として決定する第3副工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光方法。
  4. 前記最適化工程は、
    前記第2副工程で算出された前記各パターン領域の形状情報に基づいて、前記複数のパターン領域をグループ化する第4副工程と;
    前記同一のグループに含まれるパターン領域の形状情報の取得方法の少なくとも一部を共通化する第5副工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の露光方法。
  5. 前記最適化工程は、
    前記第2副工程で算出された前記各パターン領域の形状情報に基づいて、前記複数のパターン領域をグループ化する第4副工程と;
    前記複数のパターン領域のグループ化の結果に基づいて、重ね合わせ転写を行う前記各パターン領域の順番を決定する第5副工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の露光方法。
  6. 前記第2副工程では、
    前記複数のマークの位置情報を用いた多項式フィッティングにより求められる多項式モデルを算出し、
    前記第4副工程では、
    前記多項式モデルの次数、係数及び前記多項式モデルに対する前記マークの位置情報の残差の少なくとも1つに基づいて、前記複数のパターン領域をグループ化することを特徴とする請求項4又は5に記載の露光方法。
  7. 前記第2副工程で算出された前記各ショット領域の形状情報のばらつきが、複数の基板にわたって所定範囲内である場合には、
    前記各ショット領域の形状情報の取得方法の少なくとも一部を、基板間で共通化する取得方法共通化工程をさらに含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 前記取得方法共通化工程では、
    前記各ショット領域の形状情報に含まれる当該ショット領域の非線形成分の取得方法を、基板間で共通化することを特徴とする請求項7に記載の露光方法。
  9. 複数の基板のうち、予め指定された基板に対してのみ、前記最適化工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  10. 前記第2副工程で算出された前記各ショット領域の形状情報のばらつきが、複数の基板にわたって所定範囲内である場合には、前記基板を指定するインターバルを増減させることを特徴とする請求項9に記載の露光方法。
  11. 基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を計測する計測方法であって、
    前記所定パターンの像と前記各パターン領域との重ね合わせ転写に先立って、前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報の取得方法を最適化する最適化工程と;
    前記最適化された取得方法の下で、前記重ね合わせ転写の際の前記基板上の複数のパターン領域各々の形状情報を取得する取得工程と;を含む計測方法。
  12. 前記重ね合わせ転写後に、
    前記各パターン領域に対する所定パターンの重ね合わせ誤差を測定する測定工程と;
    前記測定工程における測定結果に基づいて、前記最適化工程における取得条件の最適化の基準を調整する調整工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の計測方法。
  13. 前記最適化工程は、
    前記各パターン領域内に配置されたすべてのマークの位置情報を測定する第1副工程と;
    複数の異なるサンプル数及び配置で、前記各マークの位置情報に基づいて、そのパターン領域の形状情報を算出する第2副工程と;
    すべてのマークの位置情報に基づいて算出されるそのパターン領域の形状情報と、すべてのマーク数とは異なるサンプル数及び配置の下でそれぞれ算出された前記各パターン領域の形状情報との違いを比較し、その違いが所定範囲内となる最小のサンプル数及び配置を、最適な取得方法として決定する第3副工程と;をさらに含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の計測方法。
  14. 前記最適化工程は、
    前記第2副工程で算出された前記各パターン領域の形状情報に基づいて、前記複数のパターン領域をグループ化する第4副工程と;
    前記同一のグループに含まれるパターン領域の形状情報の取得方法の少なくとも一部を共通化する第5副工程と;を含むことを特徴とする請求項13に記載の計測方法。
  15. 前記第1副工程では、
    多重露光に用いられる露光レチクルごとに、前記各パターン領域内に配置された複数の異なるマークの位置情報を測定し、
    前記第4副工程では、
    前記露光レチクル個別に前記複数のパターン領域をグループ化し、
    前記グループ化の結果に基づいて重ね合わせ転写を行うことを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  16. 請求項15に記載の露光方法を用いて多重露光を行う露光装置。
  17. 前記第1副工程では、
    多重露光に用いられる露光レチクルごとに、前記各パターン領域内に配置された複数の異なるマークの位置情報を測定することを特徴とする請求項14に記載の計測方法。
  18. 請求項17に記載の計測方法を用いて多重露光を行う計測装置。
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