JP2007311140A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯では、光源からの光であってリフレクタの反射面からの反射光を有効利用していない。
【解決手段】リフレクタ3の反射面は、すれ違い用配光パターンLP2、LP3のほぼ外形の配光パターンを構成するメイン反射面10とすれ違い用配光パターンLP2、LP3のほぼ中央の配光パターンを構成するサブ反射面11とに分割されている。メイン反射面10の第1焦点FM1およびサブ反射面11の第1焦点FS1は、放電灯2の発光部7もしくはその近傍に位置する。メイン反射面10の第2焦点FM2は、シェード5もしくはその近傍に位置し、サブ反射面11の第2焦点FS2は、メイン反射面10の第2焦点FM2よりも上方に位置する。この結果、放電灯2からの光であってサブ反射面11からの反射光L2を有効利用することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ヘッドランプやフォグランプなどのプロジェクタタイプの車両用前照灯に関するものである。特に、光源からの光であってリフレクタの反射面からの反射光を有効利用することができるプロジェクタタイプの車両用前照灯に関するものである。
この種のプロジェクタタイプの車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1参照)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。従来の車両用前照灯は、光源と、その光源からの光を反射させる反射面を有するリフレクタと、そのリフレクタの反射面からの反射光を前方に投影する投影レンズと、シェードと、を備えるものである。
以下、従来の車両用前照灯の作用について説明する。光源を点灯すると、光源からの光がリフレクタの反射面でシェードおよび投影レンズ側に反射し、その反射光の一部がシェードで遮蔽され、残りの反射光が投影レンズから車両の前方に所定の配光パターンで照射される。
従来の車両用前照灯は、反射面の拡散面により所定の配光パターンのホットゾーンのスポット感を緩和することができる。ところが、従来の車両用前照灯は、光源からの光であってリフレクタの反射面からの反射光を有効利用することについてなんら考慮されていない。
実開平5−75903号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用前照灯では、光源からの光であってリフレクタの反射面からの反射光を有効利用していないという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、リフレクタの反射面が所定の配光パターンのほぼ外形の配光パターンを構成するメイン反射面と所定の配光パターンのほぼ中央の配光パターンを構成するサブ反射面とに分割されており、そのメイン反射面の第1焦点およびサブ反射面の第1焦点が光源の発光部もしくはその近傍に位置し、メイン反射面の第2焦点がシェードもしくはその近傍に位置し、サブ反射面の第2焦点がメイン反射面の第2焦点よりも上方に位置する、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、サブ反射面が光源からの光を拡散反射させる拡散反射面をなす、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、メイン反射面とサブ反射面との境界が、光源からの光の放射方向において、光源の発光部を通りかつメイン反射面の光軸とほぼ垂直な仮想面よりも後方に位置する、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、サブ反射面の第2焦点がシェードもしくはその近傍に位置するメイン反射面の第2焦点よりも上方に位置することにより、サブ反射面の第2焦点がメイン反射面の第2焦点よりも上方に位置した分、サブ反射面からの反射光がシェードに遮蔽されずに有効に利用することができる。これにより、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、所定の配光パターンの光量(光度や照度や光束など)が上がるので、路面などを明るく照明することができ、交通安全に貢献することができ、または、路面などの照明の支障とならない程度に光源の光出力を下げることができ、省電力に貢献することができる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、サブ反射面が光源からの光を拡散反射させる拡散反射面をなすので、サブ反射面により光量が上がる所定の配光パターンのほぼ中央の光を周囲に拡散させることができる。これにより、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、所定の配光パターンの全体の光量を上げることができ、かつ、所定の配光パターンの中央とその周囲との光量差を緩和させることができ、好ましい所定の配光パターンが得られ、交通安全に貢献することができる。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、前記の課題を解決するための手段により、サブ反射面がメイン反射面のほぼ中央に位置しかつ光源の発光部の近くに位置するので、このサブ反射面により所定の配光パターンのほぼ中央の配光パターンを効率よく構成することができる。これにより、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、配光パターン設計や配光パターン制御が容易となり、その分、製造コストを安価にすることができる。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。符号「MP」は、スクリーン上の配光パターンの最高光量点を示す。符号「Z−Z」は、ランプユニットの光軸(メイン反射面の光軸、投影レンズの光軸)を示す。
以下、この実施例にかかる車両用前照灯の構成について説明する。図1および図2において、符号1は、この実施例にかかる車両用前照灯である。前記車両用前照灯1は、自動車(車両)の前部の左右にそれぞれ装備される、たとえば、プロジェクタタイプのヘッドランプである。また、前記車両用前照灯1は、図1および図2に示すように、光源としての放電灯2と、リフレクタ3と、投影レンズ(集光レンズ)4と、シェード5と、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズもしくはアウターレンズ(図示せず)と、を備えるものである。
前記放電灯2および前記リフレクタ3および前記投影レンズ4および前記シェード5は、ランプユニットを構成する。前記ランプユニットは、前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズにより区画されている灯室(図示せず)内に配置されている。
前記放電灯2は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯2は、前記リフレクタ3にソケット機構6を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯2は、発光部7を有する。なお、光源としては、前記放電灯2以外に、ハロゲン電球、白熱電球でも良い。
前記リフレクタ3は、ホルダなどのフレーム部材8に固定保持されている。前記リフレクタ3は、前側(前記車両用前照灯1の光の照射方向側)が開口し、かつ、後側が閉塞した中空の凹形状をなす。前記リフレクタ3の後側の閉塞部の中央には、前記放電灯2が挿入されるための円形の透孔9が設けられている。
前記リフレクタ3の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、反射面が形成されている。前記リフレクタ3の反射面は、楕円を基準として、前記放電灯2の前記発光部7からの光を前記シェード5および前記投影レンズ4側に反射させるものである。
前記リフレクタ3の前記反射面は、メイン反射面10とサブ反射面11とに分割されている。前記メイン反射面10は、所定の配光パターン、たとえば、図9、図11、図13に示すすれ違い用の配光パターンLP1、LP2、LP3のほぼ外形の配光パターン(図5参照)を構成する。前記サブ反射面11は、前記すれ違い用の配光パターンLP1、LP2、LP3のほぼ中央の配光パターン(図6、図7、図12参照)を構成する。
前記すれ違い用の配光パターンLP1、LP2、LP3の上縁には、斜めカットオフライン、上水平カットオフライン、下水平カットオフライン、エルボー点がそれぞれ形成されている。ここで、すれ違い用配光パターンLP1、LP2、LP3の上水平カットオフラインは、スクリーンの左右の水平線HL−HRよりも若干上方に、もしくは、スクリーンの左右の水平線HL−HR上に位置する。また、すれ違い用配光パターンLP1、LP2、LP3の下水平カットオフラインは、スクリーンの左右の水平線HL−HR上に、もしくは、スクリーンの左右の水平線HL−HRよりも若干下方に位置する。さらに、すれ違い用配光パターンLP1、LP2、LP3のエルボーは、斜めカットオフラインと下水平カットオフラインとの交点に位置する。
前記リフレクタ3の前記メイン反射面10および前記サブ反射面11は、楕円を基調とした反射面、たとえば、回転楕円面や楕円を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面(図1の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図2の水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面)からなる。このために、前記リフレクタ3の前記メイン反射面10および前記サブ反射面11は、第1焦点FM1およびFS1と、第2焦点(水平断面上の焦線)FM2およびFS2と、をそれぞれ有する。
前記リフレクタ3の前記メイン反射面10および前記サブ反射面11の自由曲面(NURBS曲面)は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。前記リフレクタ3の前記メイン反射面10の光軸Z−Zは、前記投影レンズ4の光軸Z−Zとほぼ一致する。
前記メイン反射面10の前記第1焦点FM1および前記サブ反射面11の前記第1焦点FS1は、前記放電灯2の前記発光部7もしくはその近傍に位置する。前記メイン反射面10の前記第2焦点FM2は、前記シェード5のエッジもしくはその近傍に位置する。前記サブ反射面11の前記第2焦点FS2は、前記メイン反射面10の前記第2焦点FM2よりも上方に位置する。
前記サブ反射面11は、前記放電灯2の前記発光部7からの光L1を拡散反射光L2としてほぼ水平方向に左右に拡散反射させる拡散反射面をなす。たとえば、図4に示すように、前記サブ反射面11は、ほぼ垂直なシリンドリカル円小凹面と円小凸面とが連続した拡散反射面をなす。なお、前記サブ反射面11は、図4に示す拡散反射面以外の拡散反射面をなしても良い。たとえば、ほぼ垂直なシリンドリカル円小凹面が連続した拡散反射面、または、ほぼ垂直なシリンドリカル円小凸面が連続した拡散反射面、または、球凸面と球凹面との組み合わせた拡散反射面、または、球凸面の拡散反射面、または、球凹面の拡散反射面などである。なお、図4に図示する前記サブ反射面11の凹凸は、実物の前記サブ反射面11の凹凸と比較して、凹凸の山谷(凹凸の曲率)を大きく誇張して図示するものである。実物の前記サブ反射面11の凹凸は、肉眼では容易に識別できない程度の凹凸である。
前記メイン反射面10と前記サブ反射面11との境界12は、図1および図2中の実線に示すように、前記放電灯2の前記発光部7からの光の放射方向において、前記放電灯2の前記発光部7(前記メイン反射面10の前記第1焦点FM1および前記サブ反射面11の前記第1焦点FS1)を通りかつ前記メイン反射面10の光軸Z−Zとほぼ垂直な仮想面13(図1および図2中の一点鎖線を参照)よりも後方に位置する。
前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ4の後方側は、平非球面をなす。前記投影レンズ4は、前記フレーム部材8に固定保持されている。前記投影レンズ4は、レンズ焦点(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)を有する。
前記シェード5は、製造コストが安価である板構造(この例では、平板の薄鋼板構造)からなる。前記シェード5は、前記リフレクタ3の前記第1反射面10および前記第2反射面11から前記投影レンズ4に向かう反射光の一部を遮蔽して前記すれ違い用の配光パターンLP1、LP2、LP3を形成するものである。前記シェード5の上端のエッジは、前記投影レンズ4のレンズ焦点もしくはその近傍に沿って位置する。前記シェード5は、前記フレーム部材8に固定保持されている。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、放電灯2を点灯する。すると、この放電灯2の発光部7から光が放射される。この光は、リフレクタ3のメイン反射面10およびサブ反射面11でシェード5および投影レンズ4側に反射される。この反射光の一部は、シェード5により遮蔽され、残りの反射光で図13に示すすれ違い用配光パターンLP3が形成される。この残りの反射光は、投影レンズ4側に進み、投影レンズ4を経て、すれ違い用配光パターンLP3として、自動車の前方に投影(放射、照射)される。
このとき、メイン反射面10で反射された反射光により図5に示す配光パターンが形成される。このメイン反射面10で反射された反射光の一部は、シェード5により遮蔽され、残りの反射光で図13に示すすれ違い用配光パターンLP3のほぼ外形の配光パターン(図示せず)が形成される。一方、サブ反射面11で拡散反射された拡散反射光L2の一部は、シェード5により遮蔽され、残りの反射光で図13に示すすれ違い用配光パターンLP3のほぼ中央の配光パターン(図12を参照)を形成する。このメイン反射面10で反射された反射光で形成される配光パターンと、サブ反射面11で拡散反射された拡散反射光L2で形成される配光パターン(図12を参照)とが合成されることにより、図13に示すすれ違い用配光パターンLP3が構成される。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、サブ反射面11の第2焦点FS2がシェード5のエッジもしくはその近傍に位置するメイン反射面10の第2焦点FM2よりも上方に位置する。このために、この実施例にかかる車両用前照灯1は、サブ反射面11の第2焦点FS2がメイン反射面10の第2焦点FM2よりも上方に位置した分、サブ反射面11からの反射光すなわち拡散反射光L2がシェード5に遮蔽されずに有効に利用することができる。
ここで、この実施例にかかる車両用前照灯1と従来の車両用前照灯とにおいて、光源からの光であってリフレクタの反射面からの反射光を有効利用する度合いを比較して見る。まず、従来の車両用前照灯は、リフレクタの反射面が単一の反射面(すなわち、メイン反射面の第1焦点および第2焦点とサブ反射面の第1焦点および第2焦点とが同一の反射面であり、かつ、サブ反射面が拡散反射面でない反射面)である。
この従来の車両用前照灯は、メイン反射面で反射された反射光により図5に示す配光パターンが形成され、一方、サブ反射面で反射された反射光により図6に示す配光パターンが形成される。このために、従来の車両用前照灯は、メイン反射面およびサブ反射面でそれぞれ反射された反射光により図8に示す配光パターン、すなわち、図5に示す配光パターンと図6に示す配光パターンとが合成された図8に示す配光パターンが得られる。そして、従来の車両用前照灯は、メイン反射面およびサブ反射面でそれぞれ反射された反射光の一部がシェードで遮蔽されて残りの反射光で図9に示すすれ違い用配光パターンLP1が得られる。
ところが、図6に示す配光パターンは、光量の高い(光束の多い)エリアがスクリーンの左右の水平線HL−HRより上側に広く存在するので、図8に示す配光パターンも、光量の高いエリアがスクリーンの左右の水平線HL−HRより上側に広く存在することとなる。この図8に示す配光パターン中の光量の高いエリアの大半は、シェードにより遮蔽されてしまうので、図9に示すすれ違い用配光パターンLP1の光量は、減少する。
これに対して、この実施例にかかる車両用前照灯1は、リフレクタ3の反射面がメイン反射面10とサブ反射面11とに分割されており、かつ、サブ反射面11の第2焦点FS2がシェード5のエッジもしくはその近傍に位置するメイン反射面10の第2焦点FM2よりも上方に位置する。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、メイン反射面10で反射された反射光により図5に示す配光パターンが形成され、一方、サブ反射面11(拡散反射面ではなく通常の反射面のサブ反射面の場合)で反射された反射光により図7に示す配光パターンが形成される。このために、この実施例にかかる車両用前照灯1は、メイン反射面10およびサブ反射面11(拡散反射面ではなく通常の反射面のサブ反射面の場合)でそれぞれ反射された反射光により図10に示す配光パターン、すなわち、図5に示す配光パターンと図7に示す配光パターンとが合成された図10に示す配光パターンが得られる。そして、この実施例にかかる車両用前照灯1は、メイン反射面11およびサブ反射面11(拡散反射面ではなく通常の反射面のサブ反射面の場合)でそれぞれ反射された反射光の一部がシェード5で遮蔽されて残りの反射光で図11に示すすれ違い用配光パターンLP2が得られる。
このように、この実施例にかかる車両用前照灯1は、サブ反射面11の第2焦点FS2をメイン反射面10の第2焦点FM2よりも上方に位置させることにより、図7に示す配光パターンにおいて、光量の高い(光束の多い)エリアをできる限りスクリーンの左右の水平線HL−HRより下側に移動させることができる。このために、図10に示す配光パターンにおいても、光量の高いエリアをできる限りスクリーンの左右の水平線HL−HRより下側に移動させることができる。この図10に示す配光パターン中の光量の高いエリアの大半は、シェード5により遮蔽されずに投影レンズ4側に進むので、図11に示すすれ違い用配光パターンLP1の光量は、増大する。すなわち、シェード5により遮蔽される光が少ないので、放電灯2の発光部7からの光L1であってリフレクタ3のサブ反射面11からの反射光L2を多く有効利用することができる。
これにより、この実施例にかかる車両用前照灯1は、図11に示すすれ違い用配光パターンLP2の光量が上がるので、路面などを明るく照明することができ、交通安全に貢献することができ、または、路面などの照明の支障とならない程度に放電灯2の光出力を下げることができ、省電力に貢献することができる。
また、この実施例にかかる車両用前照灯1は、サブ反射面11が放電灯2の発光部7からの光L1を拡散反射光L2としてほぼ水平方向に左右に拡散反射させる拡散反射面をなすので、図7に示す配光パターンをほぼ水平方向に左右に拡散させて図12に示す配光パターンを得ることができる。なお、図12に示す配光パターンは、サブ反射面11からの拡散反射光L2であって、この拡散反射光L2の一部がシェード5により遮蔽されて、残りの拡散反射光L2が投影レンズ4を経て自動車の前方に投影されるときの配光パターンである。この図12に示す配光パターンから図13に示すすれ違い用配光パターンLP3が得られる。
このように、この実施例にかかる車両用前照灯1は、拡散反射面をなすサブ反射面11により、光量が上がるすれ違い用配光パターンLP2(図11を参照)のほぼ中央の光を周囲にほぼ水平に左右に拡散させて、図13に示すすれ違い用配光パターンLP3が得られる。これにより、この実施例にかかる車両用前照灯1は、図13に示すすれ違い用配光パターンLP3の全体の光量を上げることができ、かつ、図13に示すすれ違い用配光パターンLP3の中央とその周囲(主に左右方向の周囲)との光量差を緩和させることができ、好ましいすれ違い用配光パターンLP3が得られ、交通安全に貢献することができる。
さらに、この実施例にかかる車両用前照灯1は、メイン反射面10とサブ反射面11との境界12が、図1および図2中の実線に示すように、放電灯2の発光部7からの光の放射方向において、放電灯2の発光部7を通りかつメイン反射面10の光軸Z−Zとほぼ垂直な仮想面13よりも後方に位置する。このために、この実施例にかかる車両用前照灯1は、図1〜図3に示すように、サブ反射面11がメイン反射面10のほぼ中央に位置しかつ放電灯2の発光部7の近くに位置するので、このサブ反射面11によりすれ違い用配光パターンLP2、LP3のほぼ中央の配光パターンを効率よく構成することができる。これにより、この実施例にかかる車両用前照灯1は、配光パターン設計や配光パターン制御が容易となり、その分、製造コストを安価にすることができる。
さらに、この実施例にかかる車両用前照灯1は、リフレクタ3の反射面をメイン反射面10とサブ反射面11とに分割したものであるから、サブ反射面11をメイン反射面10に対して自由に設計製造することができる。このために、この実施例にかかる車両用前照灯1は、放電灯2の発光部7からの光であってサブ反射面11からの反射光L2を確実に有効利用することができる。また、この実施例にかかる車両用前照灯1は、すれ違い用配光パターンLP2、LP3の最高光量点MPを、図11、図13に示すように、任意の位置に位置させることができる。
以下、上記の実施例以外の例について説明する。前記の実施例においては、車両用前照灯としてヘッドランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両用前照灯としてヘッドランプ以外のランプ、たとえば、フォグランプなどであっても良い。
また、前記の実施例においては、所定の配光パターンとしてすれ違い用配光パターンLP2、LP3が得られるプロジェクタタイプのヘッドランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、得られる所定の配光パターンとしては特に限定されない。たとえば、所定の配光パターンとしては、たとえば、高速道路用配光パターンや走行用の配光パターンや濡路用配光パターンや悪天候用配光パターンであっても良い。
さらに、前記の実施例においては、サブ反射面11を拡散反射面とするものである。ところが、この発明においては、サブ反射面を拡散反射面とせずに通常の反射面(第1焦点FS1および第2焦点FS2を有する楕円を基本とする反射面)であっても良い。この場合、サブ反射面からの反射光により図7に示す配光パターンが得られ、メイン反射面からの反射光により得られる図5に示す配光パターンと合成して、図10に示す配光パターンが得られ、結果として、図11に示すすれ違い用配光パターンLP2が得られる。
さらにまた、この実施例においては、メイン反射面10とサブ反射面11とは、単一のリフレクタ3にそれぞれ設けられているものである。ところが、この発明においては、メイン反射面とサブ反射面とをそれぞれ別個のリフレクタにそれぞれ設けても良い。
この発明にかかる車両用前照灯の実施例を示すランプユニットの縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、ランプユニットを示す横断面図(水平断面図)である。 同じく、リフレクタのメイン反射面およびサブ反射面を示す正面図である。 同じく、図3におけるIV−IV線断面図である。 同じく、メイン反射面からの反射光により形成される配光パターンを示す説明図である。 リフレクタの反射面が単一の反射面の場合のときのサブ反射面からの反射光により形成される配光パターンを示す説明図である。 同じく、拡散反射面でないサブ反射面からの反射光により形成される配光パターンを示す説明図である。 図5に示す配光パターンと図6に示す配光パターンとが合成された配光パターンを示す説明図である。 図8に示す配光パターンに基づくすれ違い用配光パターンを示す説明図である。 同じく、図5に示す配光パターンと図7に示す配光パターンとが合成された配光パターンを示す説明図である。 同じく、図10に示す配光パターンに基づくすれ違い用配光パターンを示す説明図である。 同じく、拡散反射面であるサブ反射面からの反射光であってシェードにより遮蔽されなかった反射光により形成される配光パターンを示す説明図である。 同じく、メイン反射面からの反射光により形成される配光パターンと拡散反射面であるサブ反射面からの反射光により形成される配光パターンとからなる配光パターンを示す説明図である。
符号の説明
1 車両用前照灯
2 放電灯(光源)
3 リフレクタ
4 投影レンズ
5 シェード
6 ソケット機構
7 発光部
8 フレーム部材
9 透孔
10 メイン反射面
11 サブ反射面
12 境界
13 仮想面
LP1、LP2、LP3 すれ違い用配光パターン
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
Z−Z メイン反射面の光軸、投影レンズの光軸
MP 最高光量点
FM1 メイン反射面の第1焦点
FM2 メイン反射面の第2焦点
FS1 サブ反射面の第1焦点
FS2 サブ反射面の第2焦点
L1 放電灯の発光部からサブ反射面への光
L2 サブ反射面からの拡散反射光

Claims (3)

  1. プロジェクタタイプの車両用前照灯において、
    光源と、
    楕円を基準とする反射面を有し、かつ、前記光源からの光を反射させるリフレクタと、
    前記リフレクタの前記反射面からの反射光を前方に投影する投影レンズと、
    前記リフレクタの前記反射面から前記投影レンズに向かう反射光の一部を遮蔽して所定の配光パターンを形成するシェードと、
    を備え、
    前記反射面は、前記所定の配光パターンのほぼ外形の配光パターンを構成するメイン反射面と、前記所定の配光パターンのほぼ中央の配光パターンを構成するサブ反射面と、に分割されており、
    前記メイン反射面の第1焦点および前記サブ反射面の第1焦点は、前記光源の発光部もしくはその近傍に位置し、
    前記メイン反射面の第2焦点は、前記シェードもしくはその近傍に位置し、
    前記サブ反射面の第2焦点は、前記メイン反射面の前記第2焦点よりも上方に位置する、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記サブ反射面は、前記光源からの光を拡散反射させる拡散反射面をなす、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記メイン反射面と前記サブ反射面との境界は、前記光源からの光の放射方向において、前記光源の前記発光部を通りかつ前記メイン反射面の光軸とほぼ垂直な仮想面よりも後方に位置する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
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